いわば林道の前身と言えるものでした。1950年代くらいが最盛期でしたが、その後林道の整備や林業の衰退で姿を消してゆきます。いちばん有名であった木曽森林鉄道が1975年に廃止され、林業用の鉄軌道はほぼ消尽してしまいました(例外的なものはその後もありますが)。
ただし木曽森林鉄道では保存車両も少なくありません。一部は動態保存で観光用に残されています。
さて。末期の……即ち今に伝わる森林鉄道のイメージと言えば、やはり小さなディーゼル機関車の曳く列車でしょう。
そして、軍や建設省は加藤製作所、林野庁は酒井製作所(酒井重工)とか妙なセクション主義があったのか、森林鉄道用の機関車は圧倒的に酒井製作所製のものが多数派でした(……ただし何事にも例外はあります)。
酒井にも大きいの小さいのありました。大きいのではBB箱形とか、また本線用では15噸の大柄のも。ただし、イメージに良く浮かんでくるのは5噸くらいの小型機です。運材列車用よりも便乗客乗せる客運列車(旅客列車とは言えまい!)にも使われてたようですし。

とにかく小さく。
最小の動力車を目指しました。5幅で全長は9ポッチ(突出部除く……笑)です。

先にゲロれば、これでもスケールオーバーなのですよ(苦笑)。
でも模型として可愛さを感じうるギリギリのサイズだとは思うのです。
機関車の造形は割とすんなり脳内に入ってました。おそらく幼い時期に憧れ、穴が空くほど見つめてた乗工社の広告が脳内に焼き付いてたからなのでしょう(笑)。
それをレゴ向けに出力するだけです。
ただし、足回りが超絶難産でした。ここは先に記したとおりです。
http://legotrain.seesaa.net/article/472041600.html
実は機関車完成後に何度も何度も、足回り改修しています。

こだわりポイントは白い手すり。
キャブの弧を描いた形の庇。
そして空気制動用のエアホース。木曽森林鉄道はトロッコというには近代化されていたのです。
台枠はレールプレートをブラケットで下げただけですが雰囲気出ます。

さて、小さく魅せる上で効果大きかったのはyamatai氏のアイディア・アドバイスでボンネット上のプレートを排除したこと。
エンジン……もといモータを剥き出しにしてしまいました。その代わり、一回りは小さく見えます。PFモータとケーブルが露出してるのは元来違和感なんですが。


改良前です。モータの上にプレートが乗るとどうしても、鈍重な印象が否めません。
「思い切って」正解でした。
なお、モータ露出でも違和感ミニマムにするなら機関車自体を灰色で造って仕舞う手はあります。

背面です。
コッペル同様に給電用の車両を繋ぎますので、ここはあまり見えない部分です。ギアを隠して鈍重にするなら、剥き出しでも軽快さを優先したいのですよ。

バックの1x5テクニックプレート外した所です。プレートには4Lのバーが差してあり、それがモータの穴に差し込まれてます。
つまりここが機関車の足回りと車体の分離ピンです。

分離したところ。PF-Mモータの4つの穴は浪漫ですね。拙作のナローシリーズでは使い倒してます(笑)。尤もこの機関車だと使うのは1つだけですけど。

これでメンテナンスも平易です。
いや、メンテナンスフリーで走らせたいですけども(笑)。

さて、お約束の「給電車」が必要なのですが。
ここは木曽のC形客車を造ってみました。小型のボギー客車です。ああ乗工社な世界。

繋ぐとこんな感じ。ボギー客車といっても森林鉄道用は運材台車をボギーに転用するというお手軽?ボギー車です。

こんな編成。客車の側面は緑十字と「安全」表示。
C形客車。木造らしく車体腰を1x1ブロックで構成しました。窓は2連窓というか引違い窓なんですがクリアブロックだと雰囲気が出しにくく、難しいですね。
ひょっとしたら全面的な作り変えあるかも知れません。別案はあったりするんですよ
。

足回りです。台車のピンが明るく処理した部分の1x4テクニックプレートの穴に嵌ります。

台車は運材台車(別記事予定)と同一仕様です。
やはり、車輪の剥き出しを避けています。悪い意味での玩具になっちゃうんで。
(車輪剥き出し。インサイドフレームの場合は別ですよ! 鉱車などだと多いですよね)
なお、どの題材も言えますが、小径軸にはシリコンスプレー等の処理が必須です。
(この処理しないと走らないです! 新品でも!)

電気系の格納状態です。無理せず収まってます。
繰り返しますが、初期の「レイルマガジン」誌に載ってた乗工社の広告で(また木曽森林鉄道の記事も本文に多かった!)憧れたあの世界、少しは「自分のもの」に出来たかしら……?
レゴが長年の夢を叶えてくれる! 取り敢えず運材台車は多めに欲しいですね。
なお、機関車+給電車(C形客車)はローラーコースターカーブも通過可能ですから、流行の?パイク(超小型レイアウト)的楽しみ方も出来ます。
32x32木曽板もとい、基礎板の中で列車がぐるぐる。なかなか、感動的なのですよ。況してやそこにシーナリーを作り込めば……? 夢が広がります。

