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2017年09月15日

【作品紹介】6n2b2c様の、産業用蒸気機関車(千葉公園のNUS 5) ディフォルメと精細。可愛く!密度感。

 6n2b2c様としては初の蒸機作品だそうです。
 しかし、最初からいきなり高精度な作品ですね。

 大胆ともいえるディフォルメを効かせつつ、しかして機関車の精細部表現には拘るという理想的なバランス取りで生まれた作品です。
 
 6幅? かと思いましたが、世界観的には寧ろ8幅大型モデル寄りでありましょう。6幅の文脈を8幅に使っているので、全体にゆとりさえ感じさせます。それが可愛さにも繋がっているのでしょう。

 題材は千葉公園に保存されている、嘗て川崎製鉄(現JEFスチール)千葉工場で使われていたというNUS5という産業用機関車です。

http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/04/3_2.html
 こことか参考に。

 川崎車輌1953年製造ですので、日本の蒸気機関車……特に国内向けとしては最終期の製造です。自重26噸ですから、まさに産業用の小型機関車です。1969年まで使用されたとか。
 千葉公園では大変丁寧に、保存してもらっているようですね。恵まれた保存機の一つといえましょうか。


 腰高? な印象は実は本物どおりです。

 車体幅は突出部で8幅に納まる感じ。シリンダが8幅ちょうどという塩梅ですね。

 高い位置の缶胴はΦ4の円筒重ね仕上げ。綺麗にまんまるです。
 キャブの曲線がエレガント。ここは実物よりも美化されてますかも(笑)。


 サイドビュウ。高さと全長も調和が取れておりましょう。
 とても気になるのは動力系の格納方法ですね。電池boxがキャブ内。

 ラージスケールの大柄モデルは有利ではありますが(主題枠内にMモータ仕込むとかできるかも?)、それでも小型蒸気です。苦心はあったことでしょう。


 真正面より。面長の、好ましい表情です。 
 近年出回ってる2x2のウエッジプレート使った端梁が良い感じ。連結器が上下二段になってるのもまた実物通りでしょうか。
 随所に「奇数幅」を含めているのも、精細度を上げておりましょう。


 バック。逆スロープによるコールバンカー。
 
 この角度で初めて分かるのは、サイドタンクは6幅で、キャブ上半はなんと5幅という構成。ランボードはレールプレートで実質7幅相当ですから、子気味のよい上すぼまり形状でもあるんですね。これがスマートさに寄与しておりましょう。

 走行動画です




 先にも触れましたけど、8幅系の世界観にしっくり来そうです。
 同じく製鉄所の機関車として、案外なし氏の新日鉄八幡E8500とかと共演しても似合いますかも? 貨車は8幅合わせで大ぶりに造ったものがあればよく似合いそうですね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

【追記 戦時型】【作品紹介】エース君のC11 角型電池での自走!/蒸機が「当たり前」の時代

 既に京都の催事では大活躍していると伝え聞く、エース君の新作はC11。
 模型でも実物でも、定番の「万能機」としてあると便利な?機関車です。

 但し、中型のタンク機ではありますから、レゴ的な難度は低くはありません(無論、自走前提)。同じ汎用・万能とされた中型機でもテンダ機の8620や9600だと難度は下がってきますが。
 小柄なだけに、難しい。


 隼氏の作(動力なし)を参考に、動力化及びアレンジ幾分か。

 この車軸配置ですから、当然トレインモーターは使えず、自作動力系です。
 C11として納得できるサイズ、スタイルに押し込んでいるのですから凄い。この手の小型動力車は「いかに小さく作るか」が難しいので、実はかなりの技術を見せてくれてます。
 ロッドはbikkubo式の簡易可動。MAX8幅に収まりますから運転環境も選びません。

 形状面ですが、シリンダブロックはもうちょっと肉増しされてると良いかもしれません。キャブとサイドタンクも分離されているように見せることができたら(例えばサイドタンク部分のみ、側タイル張りにするとか)良いかも。でも、他にアラが目立ちませんよね!


 サイドビュウ。ここから動力系が推測できましょう。

 Mモータは第三動輪の後部、キャブ下方に入っています。
 受光ユニットはテンダ増炭枠の中ですね。
 電池は006P角電池を使用。あの電池(アルカリ)はすぐダメになるように見えて、実は3-4時間の運転に耐えるようです。かなりの実用性なんです。
 PFで006Pの使用はやや魔改造?になりますけども、技術的には比較的簡単ですからその意味でも実用的と言えましょう。

 さて、Mモータは前方に移すことが出来たらキャブ内には余裕が出来そうです。
 そうすると受光ユニットと006P電池の置き場所もまた代わってくるでしょう。
 或いはモータ位置はそのままに、電池を前方に置いてしまうのもありかもしれません。これでもキャブは余裕できるはず?

 ともあれ、電池サイズが小さくなると自由度は飛躍的に高まりますね。


 このアングル、蒸機として魅力的なんですよね。
 正統派なC11と申せましょう。やはり非というかスキがない。

 汎用の旧型客車は既にエース君の許にありますから、2両でも引けば「大井川鐵道」ふうになりますね。12系従える団臨も良いですし、無論、貨車だって。
 あとはネタ列車としてあまりに有名な早岐→佐世保の20系とか。14系座席車を借りてこれれば「大樹」もありですかも?(2つ目玉化も楽しそう)。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 さて。以下、エース君から頂いた画像より。


 JAMで実現した、D51同士の重連。前がエース君で、後ろがbikkubo氏のはず。
 さらっと区別がつきません(笑)。技術的熟達の証明のような1枚です。

 技術的難度の高い蒸機作品が「当たり前」になるというのも、昨今のレゴトレインシーンの特徴でありましょうね。そして、蒸機は実物同様、走らせれば人気者ですから!
(旧型の電車など、渋め題材は如何せん不人気な傾向ありますけど、蒸機だけは例外なのですよ!)


 実製作予定は未定とのことですが、C58(LDD)。
 実物はやや地味な存在ではありましたが、この作品は実物よりかっこいい! 感じがします。均整の取れたプレーリー。
 そして、C58って国鉄近代蒸機の要素を全て持ち合わせたような機関車なんですよね。もし、実制作されたら良きオーラ、放つことでしょう。そのうえ引っ張る客貨車も選ばない!(どんな時代・どんな地方でもOK。私鉄機さえ有り) いつになるかわかりませんが、楽しみなのです。
 
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 9月19日追記:

 「戦時型」もバッチリ作られています。
 いちばん有名な戦時型C11……というか、新橋駅前SL広場の機関車ですね。情景も含めたモデルに
意外と駅前の展示機関車を本気で造った作例はありません(適当に場所空いたので保存機設定置いて埋めることはあっても)。柵とか花壇とか、あると良い雰囲気になりますよね。

 バックビュウ。C11をそれらしく、極力コンパクトに作られようとしているのがわかりますよね。こっちを前に20系とか曳かせたいものです。


 戦時型らしい特徴は角型のドームと砂箱。しかし、この交換であたかも別の機関車に。部分的パーツ差し替え可逆的改装できるっていうのは「レゴならでは」なんですよね。他の模型ではそうはいきません。

 ポチスロ使って、デフレクタを薄く見せる工夫も面白い! この手法って実は広範に使えるんじゃないでしょうか? 
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

【実物鉄道】目指せ札幌! 2017年晩夏旅行(2日目) 新潟から函館まで。

 9月7日木曜日の記録です。新潟を8時に出て青森21時着。船で函館へ。

 前回記事此方
https://t.co/qwvV8yLbUY




「で朝6時に出て五能線経由(景色良いが時間掛る)青森目指すつもりだったけど、せっかくのホテル+朝食なんで、朝8時出にして奥羽本線経由で青森行きにするかねぇ
五能線はリゾートしらかみの指定取れず居心地も悪そうなんで、ここは奥羽本線経由にしよう。朝食も豪華そうだからパスは勿体無いw」

「五能線なら2年前に往復で堪能してるから諦めは着く(片道キハ40普通。帰りはブナ編成だったかな?) 奥羽本線の701系は最後尾助手席か(あそこはさらと居心地は良い)、はたまた3人がけシート狙って横に座るか(空いてたらだけど)」














<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 実物鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【国内作品紹介】ともち様のGE Dash 9 Series。サンタフェ鉄道仕様。クレーンとともに(函館展示中)

 先日9月8日の函館訪問時、驚きましたのは、函館在住のトレインビルダー ともち様がいらっしゃること。運良く、カネモリブリックラボさんで展示をされており、作品をじっくり拝見することが出来ました。

 展示は10月29日迄。まだまだこれからです。
 なお、以前はJR北海道キハ281(!)を展示されたこともあったようです。


 アメリカのディーゼル機関車は詳しくはないのですが、この形状はGEのDash 9 Seriesでしょうか?
https://en.wikipedia.org/wiki/GE_Dash_9_Series
 ボンネット形状やエンジンフード形状から判断です。他の機関車でしたら申し訳ない……。

 さて、この作品。6幅で40ポッチという全長に、マッチョで力強いアメリカン・ディーゼルの全てを要約しきっちゃってること。
 そして、作品サイズのコンパクト感でもって、日本人には取っ付きにくい印象のあるアメリカン・ディーゼルを身近なものに見せてはいないでしょうか。
 フルスケールも良いのですが、幅とか高さとのバランスでは、全長40というのは良いバランスなのでしょう。

 ディテールと色が素晴らしいですね。
 先ず、サンタフェ鉄道(現BNSF。但しサンタフェ鉄道時代の塗分の機関車も多々)の複雑な塗り分けをシールなど無しで表現しきっちゃってます。アメリカの鉄道に詳しくなくても「あの鉄道だ!」と分からんばかりに。
(ナンバー部分は、往年の10020のものを奢ってるみたいですね)

 ディテール。要点を抑え、そして楽しげに纏められています。
 開閉するハッチ。運転台の陽よけ板? そして手すりに複雑怪奇なエンジンフード部。

 そして、ボンネットの造形。美しい!
 キャブ下を肉増ししてあるのも見逃せません。

 アメリカン・ディーゼルを最大限に魅力的に見せる基礎と味付けが為されてる傑作と言えましょう。


 サイドビュウ。
 力強く、美しい。そして可愛い。
 いや、アメリカン・ディーゼルに美しいとか可愛いって印象は普通は持ち得ないのですが、ともち様作品はどことなく、ディフォルメに萌……的なニュアンスを感じるのですよ。
 それがまた、実物の魅力の再評価にさえ。


 エンジン側より。グリル(ダイナミックブレーキ?)周りの形状が堪りませんよね。究極の妥協なき形状。
 エンジンフードそのものは4幅の上に左右2プレートづつ足しているので実質5.8ポッチ相当なんですが、デザインの配慮で息苦しい感じはありません。寧ろ力強さの強調になっておりましょう。


 重連で待機中の、ジオラマしたて。
 点検整備中のシーンです。


 全景。線路の枕木処理は海外(特に北米)で見かけるものですが、この面積なら不可能じゃない? とても良い効果を上げておりましょう。

 他は門型クレーンと、シグナルセクション。


 クレーンとダブルスタックカー。
 今にも、二段目を積み込むぞ! という情景です。
 制約の中に、うまくシーンを切り取っておりましょう。


 門型のシグナルセクション。
 アメリカの鉄道ではよく見かけるものです。たくさんの信号機が鉄道というシステムを象徴してるかの如く。

 あぁ、一家に一対、ほしいところですね(笑)。
(日本だとまた別の形状になりますが、信号機集めた塔というのは絵になります)


 さて。持参していた拙作新作も准アメリカ形(アメリカ製のC52形)ですから(笑)、この機会に並びを撮らせていただきました。
 自分も最近はアメリカ機の魅力に気が付きつつあります。
 日本に来たアメロコ達も良いですし、ゆくゆくは本場のアメリカ形も……。そんな希望と妄想?を掻き立ててくれます。


 貨物ヤードの片隅にやってきた、動態保存のミドルサイズ・パシフィックという趣でしょうか。
 ディーゼル機関車がもっと古いタイプなら置き換えの端境期にもなるかもしれませんがダッシュ8-9の時代だと蒸機=保存機ですものね。


 保存蒸機のやってきた側線は普段使ってない線路。
 そこの主は半ば詰所代わりの?木造古典客車。アーチ窓の優雅な形状の客車も、1920年位まではアメリカでは極ありふれた形状の量産型だったのです。その、生き残り。

 アメリカだと、今でも機関区の隅とかに「謎の保留客車」みたいなものが置かれてたりするようです(流石に鋼製車ですが)。救援車だったり職用車だったり、詰め所がわりだったり? 或いはガチな保存車両か個人所有車両か?
 

 ……と、そんな妄想をば。
 
 ともち様の今後の作品にも期待です。今後とも宜しくお願いします。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

【鉄道作品日本形?】「或る列車」。先ずは2両を。オーラのある、木造客車。



 九州鉄道(初代)が明治末期、すなわち鉄道国有化の直前に輸入した5両のアメリカ製客車。飾り窓に楕円窓、絵に描いたような豪華さを感じさせるスタイル。当時としては画期的な大型。優れた客車であったのです。
 しかし、僅か5両、それも各1形式1両(2等・1等・食堂・1等寝台・特別車)。標準から外れた車であったことから継子扱い。
 その豪華さを活かすような使い方は殆どできず(※)、大正の末には空気ブレーキの教習車に改造されてしまいました。

 ※:今思えばそのまま供奉車に転用するとか(流石に御料車はあり得ないにしても)、5両とも1等の展望車か寝台車に改造して東海道山陽筋で特急・急行に使うとかあり得たと思うんですが。

 その華麗さとそぐわぬ境遇から、戦前の鉄道愛好者つけた愛称が「或る列車」
 車両そのものは戦後、昭和30年代前半までは残存。配給車とされてたようです。また、戦後間もないころ、仙台地区で三等車代用にされた事例もあったとか。ただ、内装のたぐいの殆ど無い詰め込み車であったのでしょうが(でも乗った人、羨ましい)。


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 かなり前、それこそレゴに戻ってきた10ん年前から温めてきた題材です。
 ただ、制作意欲を加速させてくれたのはアイン様の木造客車作品でした。
http://legotrain.seesaa.net/article/452717893.html


 1x2プレート横組み積層で腰羽目板の表現を行うあの手法を見たときに、心が躍る。
 ただ、「或る列車」では同じ手は使えません。等級帯が入れられないのです。強引に入れると窓框があまりに高く不格好になるのは自明と。

 妥協策で考えたのが、1x1ブロックを並べての腰羽目板を造る手法。



 先ず、二等車(ブオロ1→スロフ9360)を造ってみました。
 窓配置が癖がないので(綺麗にシンメトリー!)、この系列のサンプルカーとなるはずと。

 件の腰羽目。アイン氏の1x2プレートほどの重みはないものの、これはこれで自己満足度は高し。汎用性に優れること、コストが安いのも特徴。この手は木造電車などにも使えますね!
 車体裾の1プレート部分は敢えて黒として、木造車だとチラ見えする台枠の表現に。木造車って鋼製車よりちょっぴり腰が高く見えるものなのですよ。

 窓のアーチ部分は単純明快1x6のアーチです。この部品は新旧2タイプあるのですが、客車の窓に使う分には新タイプの方が見栄えが良いようですね(幸いにも新型は安い!)。中身には1x2のプレート詰める。
 側窓は2x2窓の横組。楕円窓はもっと気の利いた組み方も考えましたが、時間と強度の関係で丸穴ブロックに妥協です。ここだけは手抜き。
 ウインドシルヘッダーはダークブラウンを配して、色差表現に。メリハリ!


 ドアは2x3上端丸窓を。この部品を初めてみた時からの妄想が叶ったのでした。

 デッキは大きく絞り込んだ形状で、かつ窓有りを実現。
 
 ダブルルーフはコストかけて?ポチスロとカーブスロープで優雅な形状に。トルペートベンチレータは「嘘」ですが、ここに張り出し無いと屋根が抜け落ちる(笑)。意図的アレンジです。

 台車はもちろん三軸ボギー。床下にはトラス棒。

 この1両を造ってみて。その重厚さというか周辺を支配してしまうようなオーラにくらりくらりと。「或る列車」と名付けた昭和初期の鉄道趣味の大先輩たちも、車両区の片隅で待機(放置?)してたであろう彼女らを見たとき、そんなオーラにヤラれたに違いありません。




 制作2両目は特別車(ブトク1→ストク9000形)。
 言うまでもなく展望車形状の車です。

 概ね二等車と同じですが、ハーフサイズの窓入れて窓配置に変化をもたせたこと。そしてオープンデッキが特徴。

 アーチ窓の「詰めもの」はステンドグラスを意識して、1x4ハーフハイトアームの「透薄青」を使ってみました。こんな色の部品があるんですよ。効果は絶大です。

 なお、「或る列車」の色は諸説あるようです。模型で造る方は好き勝手な仕上げにされてる傾向ですけども。例えば原信太郎氏は敢えて塗装せず真鍮色にしておりますし(個人的には好みではないです)、16番の作例では青に白帯、青大将のような薄緑色、というのも見た記憶があります。
 然し、王道的に考えれば葡萄色……茶色系でありましょう。少なくとも国有化による買収後は他の客車と同じ色になってたはず……です。

 この車は等級外の「特別車(貴賓車?)」ですが、敢えて白帯入れて一等展望車としています。一等白帯、茶色の車体だと映えること!


 端面。手すりには1x4円のフェンスを使用。丸みの強調が似合うのです。
 妻面窓も上端アーチ型のものを使用。

 この角度から見ると、側窓の立体感がとても素敵……。


 2両揃って。今回は資材と時間の関係で2両にとどまり。

 いや、先にも触れたよう激濃オーラですから、この2両で「お腹いっぱい!」でも有りますが正直。
 めったに使われない事業用車として車庫の片隅に放置?でも良いのですが。
 

 さて。
 牽引機が問われるというか、なんだかんだで愉しめる客車です。

 先ず、専用機として想定したのが8200形(→C52)。少し時代が下りますが(大正末なので15年ほど)、同じアメリカ製の3シリンダ・パシフィック。似合いないわけがない、王道な組み合わせ?
 いや、アメリカ製パシフィックでは8900形も迷いましたし、4-4-0の最終形態にして最強機6400形もまた迷ったのでした。電気機関車ではEF51やED53も名コンビになることでしょうね(あぁ作りたい!)。


 背後に現代のアメリカ貨物列車がいると、本場アメリカでの保存鉄道っぽい雰囲気になります。

 「或る列車」は日本でこそ特別な存在でしたけど、あのタイプの木造客車はアメリカでは「標準型」であり、あらゆる鉄道で見られたタイプであった模様。
 無論、モータとパンタと制御器付けて「電車」になってたものも。

 そして客車・電車とも鋼製車の初期にその影響を残すことになります。


 アメリカンというと、妙に似合ったのが隼様のシングルドライバー。
 玩具的な、而して妙にリアルなアメリカンスタイルのシングルに、やはりファンタジックな客車は絶妙な調和なのです。

 いや、8200が間に合わなかったらこの組み合わせを使うつもりでしたノースブリックでは。


 同じく隼様のC57と。
 「或る列車」も昭和中頃戦後まで生き延びておりましたから、雑形客車の一つとしてこの組み合わせもまたあったことでしょう。鋼製客車(スハ32等)を連ねた編成に、ぽつんと木造雑形客車が繋がってる編成というのもまた味わい深いものです。

 また末期は配給車になっていた車もありましたから、案外貨物列車に繋げても似合うかも? 等級帯は要りませんけども。




 あとは、あり得たif。

 木造客車の一部は私鉄への払下げがあり、北海道の炭鉱私鉄には元優等車の三軸ボギーなんてシロモノまで紛れ込んでた由。

 或る列車も払い下げられていたら、こんなシーンを演じてファンの注目を浴びていたかもしれません。4110とも意外と似合うもので、このまま北海道の炭鉱に居た古典機たち、各種揃えても見たくなります。8700や8850だって居ましたから。あとは夕張の11-14号機とか。
 でもその前に、ダミー動力車も兼ねて木造ワフ再整備して。線内(社内)輸送用の出処怪しそうな雑形石炭車の2-3両も? 世界が膨らみそう。


 もう一つ。
 木造客車はなにも蒸機による鉄道だけではなく、電気鉄道にも払い下げられていました。とくに戦時の統制経済下、新車を申請すると鉄道省の木造客車を斡旋されることもあったとか……。そうした車両は阪和電鉄や阪急電鉄にも入っていました。

 もし、新京阪鉄道にもそうした木造雑形客車が入っていたら。
 電動車ばかりで付随車不足気味だったので、あり得た話……? 

 アメリカンスタイルの鋼製電車P-6。それがアメリカンな木造客車を挟み・従え疾走してくのはそこそこ様になってたと思うのです。それこそ本場のインタアーバンでの木造→鋼製への過渡期に見られた編成かもと。

 あと、この客車の技術援用でガチなアメリカン・インタアーバンも造ってみたいと。食堂車に寝台車に展望車何でもあり。都市部高架だって、道路の上だって走っちゃう。色も派手派手でOK。あぁ涎が止まりませんよ……。





 最後に小ネタ。il様作品と並び。
 嗚呼、不幸が滲み出ています……。

 「或る列車」は九州で観光列車として、キハ40の改造で生まれましたが、同じ年に気動車の「平成版:或る列車」が北海道で生まれてしまうとは……。

 量産先行前提の、キハ285系。決して(財務処理税務処理上で短命の強いられる)試作車ではありません。
 走行距離は100km未満。函館へも小樽にも顔を出せず。
 そして僅か半年の在籍と、1年後の解体が行われてしまった285系。

 九州鉄道のアメリカ製客車が「或る列車」として悲運の象徴のように言われますけども、それでも木造車としては長命長寿な方でした。
 それ以上の伝説が生まれてしまったこと、不幸としか申しようがありません。

 285系もまた、語り継がれる存在になるのでしょうか?
 

 閑話休題。
 ウチの「或る列車」の方は、あと2両ほど揃えて編成化の予定です。無論食堂車と1等寝台車を。あと、ほぼ同時代の木造郵便車で素敵なのがありますので、その辺も含めて編成化できればと。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【レゴ社への意見】2017年上半期の売上低下に思う。

 もう1週間くらい前のニュースですが。


https://mainichi.jp/articles/20170906/k00/00m/020/078000c

 この12年ほど毎年「大躍進」続けてたレゴ社の売上が、2017年上半期は遂に4.8%減に。営業利益も6.2%減。
 個人事業主やってるとわかりますけど、この程度の減少ってガチにキツいです。

 って話はともかく。
 個人的には、レゴ社はそろそろこんな状態に陥るんじゃないかと思ってました。

 最近のレゴ社、集中と選択を明らかに間違ってましたもん。
 ラインナップというか経営資源を男児向けアクションテーマと版権系、それもアメリカ版権ものに偏らせすぎてました。無論、反論はあるでしょうよ。女児向けやcityにCreatorだって商品出してるでしょ、って。

 でも、あるところは古いファンでも理解できないレベルでの新製品大量投下を行ってるのに、別の箇所では旧来通りのラインナップの繰り返し。相対的に「見放されてるなぁ」って思ってしまいますよ。

 で、まだラインナップ続いてるカテゴリは良いです。
 問題は、それ以外。ラインナップが維持できないカテゴリの悲劇。いつもいつも記してますけど、トレイン最悪です。いつもあるのはCITYの全部入りセット3種類のみ。拡張用にも初期導入用にもなる単品車両は出る気配もありゃしません。10000代の精細な製品2013年のホライゾンを最後に音沙汰なし。50年来のトレインファン、馬鹿してんの?
(他にもJuniorカテゴリにも鉄道ものはあって然りと思いますが、全く出てないですねぇ。手押しの列車とかあれば将来のCityやCreatorのトレインファンに育てられるのに。デュプロとCityの間の4-6歳という大事なセクタでの製品が欠けてるのは危機ですよ!)

 でも、オリンピックの頻度でしか製品は出ないものの、その4年間の製品供給を継続してはくれてるトレインはまだマシです。

 3年前に派手派手しく復活したバイオニクル。ニクル苦手の自分にとってさえ魅力的に思える製品デザインとクオリティ。しかし、わずか1年半で終了。もっと長く製品とファンを育てるべきなのに、焼畑農業モデルに陥ってどうするよと!

 「お城」や「南海(海賊)」の不遇さに関しては言うまでもなく。
 
 レゴ社全体が大きな市場を狙いすぎてて、小さな市場(されど、これまでのレゴ社を支えてくれてた市場)へのレスペクトを忘れてるんですよね。
 それじゃ、これまでの顧客が離れていくのも無理はない気がします。それが5%って考えると辻褄は合うんじゃ?

 で。
 同じこと、あの会社は20年前にやらかしてるのを忘れてはなりません。
 新規事業的な部分にやたら注視し、伝統的分野は縮小や質の低下を行いまくった1997-2002年頃の悪夢です。その結果大赤字ぶっこいた。
 歴史、繰り返すんじゃねぇぞ!


 あと。これは日本国内ローカルの問題ですが。
 希望小売価格出さなくなって、amazonなどでの値引率が判りにくくなったのは確実に「買い控え」誘発してると思いますよ。
 あと、初期設定では値引率渋くして、そのくせ半端に売れ残ると投げ売り状態になる。これも消費者を引かせてる気がします。買い時がわからなくなったら「(意図的に)買い逃す。無論後悔はしない」「買わない」「そもそも新製品の情報を追いかけなくなる」って方向にシフトしちゃいますもん。特にライトユーザは。

 さらに、闇へ。
 流通限定商品止めれ。5年ほど前は10000代のモジュールビルなどもamazon.co.jpで値引き価格で買えたのです。それがドアホウな政策変更(ブランディングですかね?)で流通限定に。レゴストアやクリックブリックでの入荷を待たねばならず、当然に強気な値上げ(円安分を加味しても)。巫山戯るな。
 これまで2-3セットを買ってたマニアも、そんな状況じゃ1セットを買うかどうかってところに後退しちゃったんじゃないでしょうか。無論レゴ社全体から見たら10000代大箱の売上は微々たるもんでしょうけど、濃いマニアに反感持たれるようなことしちゃ駄目でしょ……。
(legoidea あれってファンの声を聞いてる「フリ」してるだけですよね。スターリン時代のソヴィエトにだって「目安箱」あったことお忘れなく!)


 敢えて的外れも含む、末端の素朴で粗暴な意見を並べてみました。
 企業が「世界一」、を維持する大変さとかはよくわかりませんよ。雀には鴻がその躰を維持する大変さなんかわかりゃしません。

 ただ、マクロってミクロの積み重ねですからね。
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | レゴ社への意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

【作品紹介】藤田様の「ボーイング737型機」輸送車両。積み荷のインパクトよ!




 これ、冗談で「藤田さん造ってみませんか?」って話を振ったんですよ。

 いや、藤田さんの現在アメリカ形貨物列車作品は日本最強・そして世界に(というか北米で)通じる水準のクオリティとボリュームですから。その流れで実現したらいいなぁと……。近からぬ将来でも全然構いませんから、と。

 ……あの、冗談にここまで本気で、それも素早く応えてくださるとは、申し訳ないような嬉しいような(笑)。



 はい。見事なまでにフラットカーに積まれたボーイング737型機の胴体です。
 乗ってみればわかりますが、737はそれほど大きな胴体ではないので(標準で3-3配置)アメリカの車両限界ならば鉄道輸送できちゃうのですね。

 飽く迄「製造途中での工場から工場への輸送」ですから、窓や扉は保護材?で塞がれ、主翼の箇所も当て物だけ。尾翼や機首もついていません。緑色は保護(養生)フィルムなのでしょうか?

 そんなところまで再現されていては、言葉も出ません。さすが、ベテラン藤田様です。


 機首の表現、かなり頑張って絞り込まれてますね。もう普通に737が作れてしまうんじゃないですか! と申したいほどに。
 また積載貨車自体、バルクヘッド部分の表現に驚かされます。


 相方の貨車には謎の台形ボックス(巨大)がありますが、そこももちろん再現です。


 今回は展示のみで走行はなりませんでしたが(藤田様の貨物列車の走行は環境選びます)、次は編成に組み込まれて走行してるとこを拝見したい! と思うのでした。

 それにしても、インパクトある積み荷は貨物列車では重要ですよね。
 編成において、また運転において十分に見せ場足り得るでしょうから。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】隼様の51系客車。レッドトレインの北海道版

 50系・51系客車。
 1977年から81年ころに製造された、最後の一般型客車。
 真っ赤な車体から、国鉄自ら「レッドトレイン」と呼称。

 既に地方線区の電車化・気動車化の方針は立てられていたものの、老朽化している旧型客車の置き換えは急務でした。けれども国鉄の財政事情では高価な電車の新造もできず(特に交直両用車は高価!のうえ、旧型車の転用も出来ず)。
 気動車も需要のある線区にどんどん新造車を回さねばならず(客車以上に、初期の液体式気動車の老朽化は深刻)。
 当時なりの最適解が50系(本州向)、51系(北海道向)であったのでした。

 今も昔もですが、地方線区の通学列車向け車両は「朝夕に1往復」のような非効率な運用も少なくはなく、その意味でもローコストな客車は正解であったのでしょう。

 JR化間もないころまでは、全車が元来の運用をきちっと熟していました。12系1000・2000代という仲間も加わり、まだ普通客車列車に可能性があったのです。
(とはいえ、日中2-3両の列車に機関車1両なんていう編成の非効率は誰が見ても明らかでしたが)

 しかし。
 輸送力の減少とそれに合わせた適切化(※)を進めることで車両数の削減を図れるようになると、電車の新造もコストが見合うようになります。また、気動車も地方交通線の整理などで余裕が出来てきます。

 ※:編成両数の削減という詰め込み輸送の面もありますけど、電車化による運用効率の向上やスピードアップも考慮に入れて上げる必要はありましょう。

 そうなると、全国で普通客車列車は一斉に滅んでしまいます。
 50系の多くは、短命で廃車されてしまいました。
 
 北海道向けの51系客車は主に函館本線電化区間で運用されていました。
 721系電車への置換でありますから詰め込みではなく、スピードとサービスの向上という前向き投資でありましたし、津軽海峡線という適切な転用先もありました。
 その上、141系気動車への改造も成功。まとまった両数が気動車化改造され、その多くは今なお健在であったりします。
 一族の中では比較的恵まれているのかもしれません。

 当時の「北海道向け」の例に漏れず、小さめの二重窓を持ちます。
 オハ51とオハフ51の2形式でしたが、後者のほうが多く製造されたのは50系同様です。

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 レゴでは2000年ころにawazo氏が50系を作られています。あと最近ではアイン氏にも50系作品が。しかし。
 

 51系ともなると、隼様のこれが初か。

 北海道向け二重窓車の窓サイズは「順組で高さ4プレート 幅2ポッチ(具体的には1x2プレート+1x2ブロック)」か、「横組で高さ5プレート 幅6プレート(早い話が2x2パネル)」と判断が割れるところですが、この作品は後者を取っています。

 オハフ51は両端に車掌用ドアを持ちますが、客用ドアと違ってステップがないため高い位置に付いているのが印象的ですね。
 また、トイレの窓も良いインパクトになっています。


 反対サイドより。

 車体形状は切妻に割り切られていますが違和感はありません。
(実物は微妙な折妻です)
 高めのテールライトや、ちょっと無愛想な雰囲気は50系・51系の表情です。

 屋根は端部のみ1x2カーブスロープ。メリハリある使い方です。他は通常プレート。なんとなくですが、ポッチ隠しよりはポッチ出しのほうが似合う題材であるような気がします。
 近代的ではあるものの、どこか田舎臭さというか鈍くささが否めず。また、それが魅力でもありましたから。


 横組みでは気になる?窓下のタイルラインも気になりません。
(この写真は一番目立つように撮影ですが)

 現状で2両の製造です。狙うところは長大編成ではなく、末端線区での荷物輸送も兼ねた短編成と伺ってます。荷物・郵便輸送の末期に宗谷本線で見られたという「赤」+「青」+「茶」の三色編成とか目標だそうですよ?


 そうなるとDE10辺りがのんびり曳いてくのが絵になりそうです。
 DD51のオーバースペックというか無駄使い感も悪くはありませんけども。


 モノレール(iL様作)との行き違い。ちょっと不思議な光景。
 道内のどっかに懸垂式モノレールが導入されていたらという妄想もまた楽しいのですよ。




 でも、やっぱり似合うのはキハ40あたりと! ですね。
 キハ40はlime様の作で表現の方向性は全く異なる作品です。先にも触れた北海道向二重窓表現からして違いますし、幌枠などの表現も違う。全長解釈だって違う。

 而して、同じ世界観に居る車両です。一緒に居て様にならないわけがありません。

 道内の普通列車用車両は思えば魅力的なものが多いのです。現在も、それほど遠くはない過去においても。
 極める楽しさ、並べる楽しさはありそうです。
(どうでもいいですけど、自分がキハ82を持ってこなかったこと激しく後悔なのです)  
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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 コメント追記予定です。
 なお鉄分濃いめはご容赦ください。


















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posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする