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2017年09月22日

【作品紹介】FBI様のキハ07形気動車。偉大なる初陣!

 キハ07形は戦前、1935年から製造された元は機械式のガソリン動車。
 19mの大型車体に当時としては高い重量/馬力。高速性能も大したものであり東海道本線での高速テストを行った実績さえも。

 スタイルは傾斜こそないものの、大きくラウンドした流線型。低い機関出力を軽量化と空力でカバーしなければならない当時の気動車事情では合理的なものでした。

 戦時中の使用停止を挟みつつも、戦後1951年まで増備は続きます。輸出向け(台湾)や私鉄向けはもう少しあとまで製造。
 その後、私鉄や台湾のものも含めてすべてがディーゼルエンジン化。殆どのものが液体変速機も搭載。大きくアップデートを重ねていきます。
 
 国鉄では1970年までに使用を停止されていますが、私鉄払下げ車のなかには2007年まで現役だった事例もありました(鹿島鉄道 なんと冷房付! ただし前面は原型損ねておりましたが)。
 日本の気動車史を生き抜いた名車でありましょう。簡易な車輌では決してありません。
 なお、生き抜いた時代が長いだけに機関と駆動方式も色々な組み合わせがあります。

 ガソリン機関+機械式 150馬力
 天然ガス機関+機械式 100馬力?
 ディーゼル機関+機械式 150馬力
 ディーゼル機関+液体式 150-180馬力
 計画のみですが、ディーゼル機関+電気式
 そしてガスタービン機関+機械式。なんと1000馬力の化物。無論営業には使用しないテストヘッドの事例なのですが。

 私鉄で1970年代以降も生き延びた車はディーゼル+液体式であり、その後の気動車とも総括制御できるようになっていたようです。


 FBI様は艦船中心のミリタリ系ビルダーさん。
 その鉄道系作品の第一号! だそうです。

 いきなり流線型。高みへのチャレンジ。華麗なる成功! 他ジャンルでの経験値が鉄道車両にも転用できるの、当然ですよね?

 滑らかな前面。皆をあっと驚かせる!
 思えば、キハ07はレゴトレイン作品も知る限り皆無でした。戦前の気動車としてはキハ04の仲間である片上鉄道キハ301をエース君パパ氏が作られておりますけど、07は初めてです。

 前頭部の窓、横組で流線型らしさを表現しきってます。
 前面は6枚窓という複雑さなのですけど、きちんと6枚窓なのですね。

 車体裾は処理がやや荒い……? これは致し方ないところでもありますし、他がスマートですので気になりません。3段分横組みだと重苦しいでしょうし、2段分横組のみだとちょっと貧弱に見えてしまうでしょうから。

 一方で、幕板から屋根へ掛けての斜め処理はウェッジ使って綺麗にまとまっています。
 贅沢を申せば、前面窓は0.5プレート分(2mm)奥まってくれると品が良くなりそうな気がします。

 それから、流線型の外付け尾灯も! 凄く存在感の大きなパーツですよね。


 サイドビュウ。「D 321 D 123 D」という特異な窓割り、若干の省略の上で再現です。2段窓は1段窓へのアレンジですが、これは気になりません。寧ろ、気動車のちょっと小さめの窓という雰囲気が出ておリましょう。

 横組み側面ですが、ドア部分のみ順組でメリハリ付けてる(+強度確保)のも印象的です。ただ、ドアのプレス表現とか、沓摺の表現があるとよりよくなるでしょうか。

 床面は通常の車輌より1プレート上げて、ステップ部分の表現に。
 気動車はエンジンの分心持ち腰高になる印象はありますので、これは却って好ましい結果に。

 機関と液体変速機の表現も見逃せません。さり気なくシャフトが通ってるのも、なんか嬉しい。台車にもダミーの推進軸表現あると尚良いかも?


 斜め上より。気動車特有の軽量化された感じ……軽快さが感じられます。


 蒸気機関車と。
 この種の気動車が活躍した時代、まだまだ主力は蒸気機関車でありました。


 4110形は北海道の炭鉱私鉄に多く払い下げられてましたが、キハ07はその私鉄版が夕張鉄道に居りました。いや、夕張には4110は居なかっただろというのはさておき。ムードですよムード!


 そういう炭鉱私鉄には、ミステリアスな如何にももと優等車然とした怪しげな木造客車も生き延びてたりしたものです。
 気動車が寧ろ新顔。1960年代の雰囲気で……。


 そして。こんな列車も。
 古典ロコの曳く、曰く有りげな雑形木造客車。その後ろに回送かはたまた増結か? の気動車がぶら下がる。こんな運用は炭鉱と言うか、鉱山が絡む私鉄では日常的なものでした。

 機関車は流石にディーゼル、客車は鋼製(ただしオープンデッキ)ではありましたが、キハ07の安住の地の一つ同和鉱業片上鉄道でも、こんな編成が見られた由です。


 黒と茶色の世界では、気動車の明るいツートンカラー、尚の事、映えるものです。

 なお、この編成。レゴ的にはキハ07のみが動力車(笑)。
 4110はダミー機関車。FBI様のキハ07のお陰で走らせることが叶ったのでした。


 軽快に走ってく……。
 背後にはガスタービンで振り子式……なんてごっつい車両が写り込んでおりますが(キハ07 901の後継車たるキハ391ではなく。でもAPTも同じ時代)。こちらの解説紹介は次の機会にいたしましょう。

 それにしてもFBI様。
 初作品がこんな渋くて濃ゆい車輌なのは嬉しい限り! 次回作も楽しみにしております。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月21日

【作品紹介】たむちん様のマイクロモーター駆動の機関車。自走!快走♪

 JAMに出てきた作品です。
 小さな品ですが、凄いインパクトでした。
(作品撮影も たむちん様)

 そもそも、マイクロモーター(2986 1993-2001 9V規格)は、動力用には全く考慮されていません。超低速でトルクもそれほどないのですよ。

 以前、マイクロモーターと9V角電池BOXで自走する4幅車という作品を拝見したこともありますけども、走行は相当に条件整ってないと無理。試行としては面白いものの実用は苦しい印象でした。

 ゆえに、話を伺ったときには「実用になるの?」と眉唾ものでありました。
 しかし。たむちん様はナローゲージ(鉄道模型)の匠です。先に記してしまえば、「自走は、超絶余裕♪」なのでした。








 バージョン1。かわいい! 
 恰もホイットコム辺りの小型内燃機の雰囲気です。グリルが実にいい味を出してますね。
 外部に露出したギアはレゴ的フィクションですけど、これはこれで視覚的に楽しいのは言うまでもありません。

 なお、16歯ギアはレール面より若干下がりますが、ポイント通過は可能とのことです。
 キャブ内には006P電池BOX用スイッチがみえます。
 リモコン操作は対応しておりませんが、極低速での動作ですから別段不便でもありません。




 こちらはバーション2。JAMに持ってこられた完成版は此方ですね。
 モーターの位置をホイルベース間に移し、ギア1枚分のロスを無くしています。また、外見上もすっきり。

 外部に露出したギア周り、恰もセンタージャック軸でのロッドドライブのメタファに見えてくるんですよね。なお、マイクロモーターのトルクでは効率のよくないロッド駆動は無理? なのでしょうね。たぶん。

 なお、電池BOXやマイクロモーター、ギアの余裕的に機関車そのものは「もう一回り」小さくできる可能性もありやなしや? 内側台枠でかつ駆動系が外部に露出してるプロトタイプ……オットードイッツ辺りを自走させるなんて出来ちゃうかもしれませんよ?
(やってみたい! 電池boxもマイクロモータもどっかにあったはず……)


 この作品、自走だけでなく、手漕ぎトロッコ(ペイ氏作)曳くくらいなら余裕なのです。


 ボギー貨車(なし氏作)を2両も曳いてる……。

 マイクロモータ、実は物凄いポテンシャルなのでは?
 「レールと車輪というシステム」すなわち、通常鉄道の動力効率の良さを示してもおりましょうか。
 また、二軸駆動も有利なのかもしれません。モータの小さな力を最大限に引き出す工夫が込められてる辺り、鉄道模型の実績長い方のモデリングは違うなぁ……と。



 最後に動画。ペイ様撮影。
 走るんですよ!
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】ナローの泉様の、バッテリーロコと「自作の軌道」。



 ナローの泉様の、神鋼電機(※)製の3噸蓄電池機関車の作品です。
 もちろんミニフィグスケールではなく、レールと車輪を基準にしたラージスケール。レゴ的にはベルビルやテクニックやホームメーカー……よりも大きい、スカラドールくらいのスケールなのでしょうね(スカラに作業員のような似合うドールがあるかどうか兎も角)。
 鉄道模型的には、Nゲージのレールで、Oゲージのスケール(HOではなく!)というイメージでありましょう。
 ナローに関しては、サイズの割り切り・見極めって実は大事です。

 ※:1950年代に垂直カルダンのような変態メカを開発したメーカでもあります。余談ですが現社名はシンフォニアテクノロジー。ナ○コのRPGのような?

 この種の機関車は産業用。坑内用等に用いられます。キャブ(運転台。しゃがみこんで乗る必要あり)があるので坑外作業用かしら? 3噸というのは産業用機関車(バッテリや内燃)としてもミニマムランクです。なお建設機械関係で軌道・設備も含めたリース業者さんはあるみたいですよ?

 閑話休題。この作品何が凄いかと申しますと、外に見えないメカ周り。自作動力なのは当然なのですが……。


 車輪は左右と前後のイコライジングを行い(可動域プラスマイナス5mm)、悪路にも対応! と。
 走行のデリケートなレゴトレイン作品とは思えない(笑)、ワイルドっぷりは伊達に産業用のモデリングではありません。


 分かりにくいかもしれませんが、車輪の一つを押し込んだところです。
 車輪間のシャフトが前後の釣り合いを。
 そして、画像右のシャフトが左右の釣り合いを取る構造であるのがわかりましょう。

 動力伝達はベベルと平ギアですね。モーターはキャブ内に横置き?です。


 ナベトロ引いて快走!


 キャブ内に受光ユニットが見えます。
 さて、レールがこの機関車のために誂えた「自作」なのはもうおわかりですよね?



 




 言うまでもなく「悪路」です。
 この種の簡易な軌道、保線状態は通常の鉄道とはまるで違いますから。


 そして、急カーブ!
 通常のレゴカーブの二回りほど小さな曲線をやすやすと曲がってゆくのです。


 この姿、あたかも「大きな、パイク(極小レイアウト)」ですね。
 なお、八王子のオフでは相当な長時間運行させましたが脱線などのトラブル皆無。


 曳いてるナベトロ。もう数両を作りたいとのことです。
 テクニックと普通のブロックの融合が、昔のテクニック的良さ味につながる!

 というかテクニックが恰も鋼材に見えてきます。軸箱周りも良い雰囲気なのですね。車輪はBBBミドルを転用しています。


 ラージスケールナロー、システムとして完成されちゃってます。
(また、テクニックの工事現場系車輌でスケール合うものを並べても面白そうです)

 自作レールという発想、これまであり得たでしょうか? 将来的に色も黒か茶色に統一できたら、雰囲気も大化けしましょう。
 ポイントも簡易ながら自作とは……。1本レール鈍端スイッチというのは鉱山などの軌道では見られたものだそうですから、この機関車の雰囲気には似合ってる。

 機関車の造形・構造も、まだまだバリエーションありそうですね。
 酒井や加藤製作所の内燃機。はたまたプリムス辺りの極黎明期の輸入内燃機……。駆動もチェーンとかフリクションとか再現できちゃうかもしれません。はたまたアウトサイドフレームの産業用(軍用)蒸気機関車とか。このスケールならば!

 いろいろ、濃厚に楽しみなのでした。
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

【作品紹介】ともち様のJR北海道 283系気動車。スマートさと重厚さの両立。

 先にアメリカ形ディーゼル機関車(GEダッシュ9。サンタフェ鉄道[BNSF鉄道])を紹介させていただいたともち様の前回作です。

 こちら、ご地元の283系気動車。
 北海道の鉄道も北海道新幹線……に随分話題奪われた感がありますけども、札幌〜函館間の高速化の流れも忘れてはなりません。

 国鉄時代にはさほど手の入れられてなかったこの区間も、民営化後は183系Nや183系NN形とパワーアップとスピードアップを重ね、最終的に振り子式の高速気動車281系・283系に辿り着いたのでした。それがもう20余年前というのは感慨深いものはありますけども……。
 
 今は北斗にも「現実的な」261系が入るようになり、283系は撤退しています。その一方で183系も継続使用。新幹線の札幌開業までこの体制で続くのでしょうか?


 この作品、灯火の配置から283系であることがわかりましょう。
 281系以来の、ロングノーズの貫通型スタイルがスマートに、そして「重厚に」再現されています。重厚さも持ち味ですから、よくイメージ掴まれています。

 貫通幌周り、精細な感じ。
 細い灯火も、精悍な感じがしたものです。

 運転台部分は大胆にもキャノピー表現。でも、これがまたしっくり来ておりましょう。
 車体裾部分は青のトレインプレートです。車体裾の青帯はそれ故のアレンジですが、これはこれっで落ち着いて見えるんですよね。


 反対サイドより。車掌台の小窓が良い雰囲気。ドア周りの手すりなども全体を精細に魅せます。ピンポイントのディテールは大事。
 スカートの形状はシンプルながら感じを上手く掴み取る。重苦しくないのが良いです。




 赤い扉の車は「北斗」仕様。オレンジの扉の車は「おおぞら」仕様。
 寒色系のボディ故に、差し色がとても効いています。

 グリルブロックに依るステンレスボディ。窓まわりの黒も表現(ここだけ281系の仕様ですね)。
 

 ノーズの長さは、実物よりも強調されてる? これがまた、格好良い。


 先頭車同士の重連。一時期は281系・283系の混結で特殊な編成も見られたようです。

 制作されたのは4両編成?




 大陸的な重厚さを感じさせる車です。 北の大地に、似合ってる!
 
 個人的な意見になってしまいますが。
 側窓の位置は2プレート下げたら、実車の印象に近くなりそうな気がします。トレインプレートとグリルブロックの間の1プレートと、窓の黒淵とやはりグリルブロックの間の1プレートを抜き、窓上に持ってくる。
 腰板が薄く、幕板が厚いのは90年代から現在までの特急用車輌の傾向ですから、そこを抑えるとより「らしく」なりますかも。

 ともあれ、4両編成で走行するところは一度拝見してみたいものですね。
 また、隼氏のJR北海道作品群であったり、拙作の82系とかとも共演させてみたくなるのです。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月19日

【作品紹介】アイン様の東武300系電車。品格ある「急行」電車。

 先方の記事:レゴ 東武300系(350系)
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40448095.html

 東武300系電車は宇都宮及び日光方面へと向かう特急「しもつけ」「きりふり」「ゆのさと」等で運用されている特急型電車。以前はそれらの列車は伊勢崎線の「りょうもう」と共に『急行』と称され、珍しい私鉄における有料急行であったのでした。

 伊勢崎線の1800系を転用改造したものであり、6両口が300系・4両口が350系になっておりましたが、6両口の方は500系に置換えで先に引退しています。

 現在において「特急」として運用するのは設備的に苦しい車ではありますが、それでも丁寧に作った車であり、品の良さを濃厚に感じさせるものです。阪急電車を造ったアルナが有料急行車を本気で造った!のが伺えるのですね。
 1800系の赤も良いものでしたが、白地の東武優等車色もまた似合っていました。

 ※ただ、近年の東武は特急誘導があまりに露骨なのでとても乗る気分になれませんが。東武関連のニュース追うだけで気分が憂鬱になります……。多くの利用者が望んでいるのは「快速」の復活なのに!


 鬱な話はともかく。
 アイン様の作品、とても上品。実車の品格を湛える!
 東武というと日光線特急車(1720系に100系)という派手な文脈がありますが、それに対するセカンドライン。それ故の控えめな美しさでもありましょうか。

 実物は微妙な丸みを帯びた顔も、レゴだと平面割り切りでも違和感なく。真四角って感じにはならないのですね。
 角型の燈火類はあっさりしたプレート側面表現ですが、このノーブル感を損ねぬものでしょう。愛称表示機にはなんと12V用のライトユニット部品を使っています(白いのは12V用)。昔の部品の質感の良さ、生かされてます。

 帯色は通常赤。ダークレッドと迷うところでしょうが、ここは通常赤で明るい印象を伝えておりますね。全体のバランスで成功しておりましょう。


 4/6両を3両に圧縮。程よいボリューム感です。
 ドア数が最小限なのがこの系列の特徴でもありました。なんと先頭車はドアが運転台寄りのみ。ショートのボディに合わせて、側窓は2x2パネル横組。巧く雰囲気を出しています。
(拙作での1800系は2x3パネルでしたが、やや窓幅広すぎる感が。迷うところです)

 空調機のキセも優雅な形状再現できています。


 中間車。交差式パンタは確か1800系で初採用だったはず。
 アイン様はかなりの緻密さで再現されています。精細なパーツが全体を引き締めます。
 よく見ると、床下機器の立体感も印象的・効果的。重厚さを増しておりましょう。


 先頭車を後ろから。
 トイレ窓の表現が面白いです。ヒンジで角度を付けているとは。独特の表情が生まれています。閉状態にもできるのでしょうか?
 動力系はPFにも9Vにもできる模様です。

 ところで、背後にちらりと見える銀色の電車は?


 半蔵門線経由で乗り入れてきた東急8500系と並ぶシーン。この組み合わせも案外長く続いたものですね。背景の都会的情景がしっくりきてるのは言うまでもありません。

 さてさて。
 拙作の1720系・1800系とも並べてみたいところです。ただ、1720系が中破状態、1800系はもはや大破状態……(急いでつくったので強度がなかったのですよ)。修復、頑張りませんと(笑)。
 そして、群馬板倉氏の6050系快速、Mugen氏の100系特急。東武優等車も一同に介することが出来たらさぞかし素敵でしょう。機会あること、願っております。
(一応、1720系以外はすべて「現役」でもありますし)
 
 画像は2016年の群馬オフより。

 こちらは2016年のJBFより。
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】MuMug様の東京都交通局 E5000形。地下鉄の電気機関車。

 ここ10数年の、私鉄の電気機関車というのもほぼ新造がゼロに見えて、いくつか例外があります。
 黒部峡谷鉄道のEDV形のような、路線条件から必要な場合。
 名鉄EL120のような純粋な事業用車。回送用や工事用。後者の場合は線路閉鎖しなくて済むメリットあり。
 東京都交通局(浅草線)E5000形は、大江戸線用の小型リニアモーター車両を浅草線内の工場に入出場させるための牽引車として2006年に2組が新製されたもの。

 40噸のD形。出力190kwx4。私鉄電機としては平均的なスペック。いや、このクラスだと50噸になりますから軽量化努力しているのか?
 また、大江戸線の車両限界に合わせているため小柄なボディ。
 重連前提の片運転台。JR貨物機ならば1両のEHとなるところですが、民鉄車輌ではその手の便宜は効かないらしくEDの重連という扱いなのは黒部峡谷鉄道のEH105+EH106に共通します。

 通常の運用は大江戸線汐留〜汐留連絡線〜浅草線馬込車両基地間。
 一応、大江戸線内を自車のモーターで走ることは可能らしいのですがデビウ時の回送のみ。また1号線規格車ゆえに、浅草線5300系電車の牽引も可能となっています。

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http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=571041

 mumug様は多くの京成電車を造ってこられましたが、この作品も「1号線規格」の延長にありましょう。回送時間によっては営業車……すなわち京成やら京急の車輌と並ぶことだってあるはずですし。


 シンプルながら、特徴を抑える。
 流石に車体幅は大江戸線規格ではありませんが、車体高を通常車両より押さえ込むことでE5000らしさを出しています。

 白い車体裾に、緑の都営マークが良いアクセントに。
 



 パンタグラフは3つ。2つが浅草線用で、1つが大江戸線用。架線高さがぜんぜん違うのでこんな二重装備になっているそうです。


 京成電車との顔合わせはありそうです。

 そういえば、大江戸線車輌は未だレゴでの製作例がないですね。大江戸線も既に新旧車輌があり、既に消滅した旧型初期車、更には試作車。趣味的にも楽しい世界になってます。

 いやそれ以前に都営地下鉄は気分屋氏の5300系(残念ながら解体済)しか作例がない世界。三田線や新宿線、そしてそこへの乗入車(東急目黒・埼玉高速・京王)などもディープな世界。
 まだまだ可能性、あるような気がします。
posted by 関山 at 23:12| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

【実物鉄道】目指せ札幌! 2017年晩夏旅行(3日目) 函館から札幌まで。市電でキハ40で風浴びまくり。美食の函館・大都会札幌!

前回記事 https://t.co/oQjkoUhBiu

 2017年9月8日 金曜日の纏め(+追記)です。
 需要あるかどうかわかりませんが、半ば自分用纏めとして。

 この日は半日函館で濃厚に遊んで、午後に函館→札幌を「普通列車」で移動です。北海道での普通列車長距離移動はいろいろ「詰み」ますが……さて?

 なお、函館では「カネモリブリックラボ」のかたおか様に大変にお世話になりました。とてもとても楽しかった・美味しかったのです。
 横浜いらしたら、ご案内しますのでお知らせくださいませ。



 函館駅前です。観光用なので敷居はとても低い(有り難い)。

 かたおか様に教えてもらったこのお店は20分待ち。人気店なんだそうです。
 ここばかりは朝から日本酒キメさせてもらいました。呑まないと勿体無い。おつまみ小皿がサービスでついてくるんですよ。幸せな朝でした。

 イカ、決して好きじゃないんですが……新鮮なイカって別種類の食い物ですよね。美味すぎる。なお「ウニ」(苦手)を避けると価格も下がります(笑)。カニとイクラも美味。
 そのあと半端に時間あったので、函館駅内(無駄におしゃれ)のスタバ(だったと思う)でコーヒー。無駄におしゃれな店内でした。




 

 



 9時半の営業開始まで少し時間ありましたので、外で暇つぶし。
 涼しく天気もよく、外もまた気持ちよかったのです。

 カネモリブリックラボ、軽く見せていただき、その後は時刻を調べていてちょうどピッタリの時間に運行のある「函館ハイカラ号」を狙いに市電 十字街停留所まで。



 十字街→ドック前。ドック前→駒場車庫前と乗る。
 平日では有りますので、適度な混み具合です。休日とかトップシーズンだと乗り切れないこともあるんじゃないでしょうか?
 ガチな二軸単車。乗ってて楽しい。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 実物鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

【作品紹介】tn-factory様の「Thalys」製作中。高速列車モデルの新しい形?

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=571285
 より。

 tn-factory様の久々の新作です。それも最近は手薄なイメージのある欧州大陸型。

 Thalysはパリ〜ブリュッセル〜アムステルダム間の高速列車で、1990年代なかばに運行開始したもの。この区間は嘗ては「TEE街道」だったところであり、国際列車の高速化もまた比較的早い時期だったのでした。
 なお、パリ東駅ではユーロスターの隣のホームから発着ですから、国際列車同士が常に顔を並べる賑やかさ(だったはず)。

 TGVベースで、カラーリングはTEEのステンレス客車を意識した、濃赤と銀。
 車輌は……運行開始時のものは流石に古びているはずですが……。置換の話とかは未だないようで。TGV系の車輌は得てして長持ちですね。


 この題材は海外作品もいくつかありましたが、この造形は一線を画すもの!

 斜めに「お面」貼り付けることと、その端に大型カーブウェッジ使うことで滑らかに、美しく。
 この動力車、高速列車としてはボリュームフルなのですが、きっちりスマートさを出せています。


 斜めの処理もスムーズであり、お面貼っつけた感は感じられません。

 側面は……きっちりり車体断面を反映されておりますね。
 上1/3ほどの絞込がこの造形は効果的です。

 車体半ばの塗り分け部分も斜めに再現。
 運転台付近の乗務員ドア、手すりの灰色(銀色)が良いアクセントです。

 分かりにくいですが、台車も凝ったものが奢られてる模様。

 台枠(トレインプレート)の色は新濃灰?のようですが、ここは違和感ないです。トレインプレート使うと車体裾を1プレート視覚的に下げることが出来て、欧州大陸の車輌再現する上では有利なんですよね。

 気になるのは後方の中間車。
 銀の車体に、窓上の赤帯はやはりTEEの名残のごとく。

 ともあれ、完成が楽しみな作品であります。
 欧州系高速列車モデルに、新風吹き込むのは間違いありません。
(これ完成したら、拙作のCC40100とTEE-INOX、リニューアルしませんと(笑))


http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=423368
こんなの。
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

【鉄道作品日本型?】日本初の本格郵便車 逓信省テユ1形。「或る列車」以上のミステリアス?



 先の「或る列車」用の増結車?です。

 逓信省の私有車、テユ1形は1908年(明治41年。別説1906年?)に登場した日本初の本格的郵便客車でした。しかし、資料の少ない車です。

 アメリカのそれに範を取ったと思われる、両端オープンデッキ。そして20m級の大型車両であり、もちろん3軸ボギー台車。
 華やかな「〒」の装飾。シンメトリーのサイドビュウの美しさ。
 ベースは飽く迄、官有鉄道の標準型なのですが、私有車故の「例外」の多さもまた際立っていた、とてもエキゾチックでエレガントな郵便車であったのです。



 実物写真はこちらから転載いたしました。
http://oyu10.web.fc2.com/yuubinsya.html
 「鉄道郵便車保存会 」より
 片方のオープンデッキを塞いで車掌室を設ける改造が行われたあとの姿です

http://kraken.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/1-9d2a.html
 こちらの古絵葉書をもとにした記述に依ると、東海道線で使用されていたようです。
 形式図も載ってます! ホユフ9890形に改称されて、6両が存在していた模様? 両端部を郵袋室。真ん中に仕分け室というレイアウトは郵便車の末期(1986年)まで続いたものでした。

 画期的な車輌でありながら、このテユ1形は比較的早い時期に引退してしまったようです。
 また、改造などの転用の記録も見当たりません。謎に包まれているミステリアスな客車でもあります。(あの「或る列車」が昭和30年代まで残存して、車歴の記録も明らかなのとも対照的です)

、さて。1990年代、サハリンの廃車体の中にテユ1形がいたという雑誌記事を読んだ覚えがあります(誌名不詳……)。もはや原型はとどめていない廃車体。しかし、テユ1と特定できる特徴があった。廃車は恐らく日本領時代のことであり、ソビエト時代ではない……という記事だったと記憶しています。
 樺太に送られ、一生を終えたということなのでしょうか?

 官有鉄道車籍の客車であり(無論、国産車)、九州鉄道由来の「或る列車」とは無関係の存在ではあるのですが。ただ、その不遇な一生が、そして露骨なまでのアメリカンスタイルゆえに模型の世界では同列視されることが多いようです。




 レゴ的には……アイン様由来のプレート積層横組の木造車表現を行ってみました。
 郵便車1両だけなので、パーツ数増えても現実的な数量で済むので、好題材でもあります。全長に渡って4幅分の横組み。思ってたより簡単でした!

 また、その組み方故に、「〒」マークもさらりと表現ができたのでした。花模様はやりすぎかもしれませんが……どんなものやら?
(そもそも、赤ではなくて、実物写真を見ると金文字かも?)

 ドア部分は順組で、ここで車体の上下を結びつけてる由です。
 ドア自体は郵便車には必須のはずのロック表現を強調、アクセントに。

 3軸ボギーや屋根の作りは先の「或る列車」と共通です。


 サイドビュウ。原型の、完全にシンメトリーだった姿です。こうしてみると、西部劇スタイルの……如何にも列車強盗に襲われそうな?客車ですよね(笑)。

 7個の側窓は5個に省略しています。


 これはオフ会後の写真。製作者と一緒に(笑)。
 手ブレーキのある側です。


 アメリカンスタイルの郵便車。アメリカからの輸入機、C52(8200)が曳くと絵になるのは言うまでもなく。C52との組み合わせはフィクションですけども、時代的に同じくアメリカ製のパシフィック、8900形との組み合わせは多かったんじゃないでしょうか?


 「或る列車」もテユ1も、明治の末、鉄道国有化前後の「華」の一つでありました。
 この時代の、未だ「標準化」が行われていない木造客車にはまだまだ興味深いものがたくさんあります。そして、ミステリアスも。意外と楽しいジャンルですので、まだまだ造っていきたいと思います。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする