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2018年02月08日

【作品紹介】薬師山様の「ハイアワサ」(CAD)。大陸横断列車をレゴで。

 アメリカの長距離旅客輸送は1950-60年代に最後の華やかなときを魅せていました。
 個室寝台とリクライニングシートは当然として、最後尾の展望車と編成中途のドームカー。そして鮮やかなカラーリング。

 その後の……航空機の大型化と運賃の低廉化が進んだ60年代なかばからの急転落があまりにも激しいものであり、その末にゃ1971年の「鉄道旅客輸送の半公営化」に至ったわけですが。

 ミルウォーキー鉄道の「ハイアワサ」はシカゴと西海岸シアトルを2泊3日で結んだ列車。並行するグレートノーザン鉄道の「エンパイア・ビルダー」のライバルでもありました。しかしハイアワサは1963年には廃止。その後はエンパイア・ビルダーのみが運行され、今に至ります。

 なお「ハイアワサ」にはシカゴ〜ミネアポリス間の短距離列車もあり同じ名前なので紛らわしい。こちらは1930年代の流線型蒸機で有名になり、そして一度廃止されたものの現在もハイアワサ・サービスとして継続してるようです。

 ただ、現在の車両はすべてAmtrakの画一的なものですが(笑)。
 一方、昔の客車の一部は博物館に保存されている他、「プライベートカー」として企業・個人の私有車であったり、或いはチャーター用に残っているものも。




 薬師山様のLDD。下はレンダリングし直されたものでしょうか。綺麗!

 重連のディーゼル機関車と、客車5両を想定。
 ン年も前ならオレンジと臙脂をこの分量集めるのは想像したくないことでしたが、今はどちらも廉価で入手容易な色ですね。
 実は初めてカラー写真でハイアワサを見たとき、なんて派手で暑苦しい色なの……! とか思ったものです。幸いにも訪米時に現物を拝む機会があり、これはこれで鮮やかさとエレガンスの融和したものと思うようになりましたが。


 ディーゼル機関車。よくあるドッグノーズスタイルの流線型ですが、ここは薬師山様の得意技? ヘリキャノピでの表現です。ヘリであるがゆえの余計な窓とかがあるんですが……ことアメリカ型だと気になりにくいですね。

 そして、適度にシンプルに抑えたディテール。然し手すりのような目立つところは気合入れる。側面の丸窓はタイル貼り付けですが、無理に透過させるよりは綺麗さを優先させるべき……というのもあるべき思想でしょう。


 スカイトップと言われた展望車と、フルレングスのドームカー。

 スカイトップは小分けのガラスが天窓になっている、実に不思議でレトロヒューチャーな車両でありました。流石に小分けガラスの表現は潔く割愛。大きめのキャノピーでの表現ですが、それがベストなものになっておりましょう。
 キャンピーに寄るものですが、端面に流線型の傾斜角がついてるのもまた大事なことですね。銀色の帯表現も見逃せません。

 実制作されたら、さぞかし美しいモデルになることでしょう!

 全体にディテールは控えめ。然し車端部空調機カバーは良いアクセントにされています。なお、ドア窓は丸窓だったと思うのですが、ここはディーゼル機関車と同じく丸タイルで表現されるのもありかもしれませんね。

 ドームカーは全長に渡ってドームが続くもの。
 無難に?2x4キャノピーを連ねた作りです。他にもドームカーの表現は考えられましょうが、透過度が低い組み方だと魅力も落ちてしまいます。良い割り切りに思えるのです。


 参考:スカイトップ。2009年9月 ミネアポリスで「エンパイア・ビルダー」の停車中に撮影。プライベートカーになっているもの。
 短距離の方のハイアワサに使われていたもので車内はパーラー状の座席。
 改めて実物写真見ると、小分けガラスの表現は薬師山様のモデルで正しそうですね。


 参考:ドームカー。同条件にて。こちらもプライベートカーとして現役!
 大迫力の車です。三軸ボギー台車にも注意。

 「ハイアワサ」はディーゼル機関車だけではなく、行程の半分ほどは電気機関車牽引でもありました。これはアメリカの長距離列車では極めてまれなことです。
(アメリカでまとまった長距離の電化区間なんて、1974年に廃止されてしまったミルウォーキー鉄道と、あとは北東回廊位です)

 強烈なスタイルのレールの女王(または バイポーラー)とか言われた複数車体の大型凸型電機。日本に来たやつの親玉的なGEやWHの造った箱型デッキ付。はたまた流線型のリトルジョー(ソ連向け発注流れ)。この辺も合わせて楽しんでみたいものですね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月07日

【アイディア】ルビー様の「kiosk」は古今融合!


 ルビー様の「KIOSK」。
 1960年代のプリントブロックに目をつけたのがシャープすぎです。
 古い部品。意外とbricklinkなどで入手はできたりするんですが。

 その60年代の部品と、現代のプリントパーツの時を越えた融合!

 それによって産まれたのが1980-90年代的な、日本の駅売店というのが素晴らしい。躊躇のない商品の密度はあの時代のKIOSKそのまんまなのですよね。

 開閉するケースには車屋根(これは1980年代前半)を使ってます。

 それにしても。この種の駅売店もこの10年ほどで激減した印象です。
 地方では閉店。都市部ではコンビニスタイルへの移行が多いですから。

 それでもキオスクのあるような幹線主要駅……という夢を見せてくれる作品です。屋根の鉄骨も大きなホーム屋根を想起させるものじゃありませんか。この情景には国鉄色の485系辺りが似合いそうなのです。ホームで待ち構える鉄道少年のカメラはAE-1辺りかしら?

 同じフォーマットでの駅そば(これも減ってますよね)や、駅弁のカート売りとかも欲しくなります。在来線が未だ輝いてたそれほど遠くない昔。手の届くところにあるのですよ!?
 
posted by 関山 at 00:00| Comment(0) | ヒント・アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

【海外作品紹介】LegoMonorailFan99様の懸垂式モノレール。3幅軌道の両側支持式。

 懸垂式モノレールはやはりロマンのあるものです。
 実用化はブッパータールと上野と藤沢と千葉にしかない、むしろ本流から外れた乗り物ですけど……。でもその不遇さも含めてロマンなのです。

 また新しいアイディアが生まれました。

Suspended Lego monorail

https://www.flickr.com/photos/149607664@N06/38813623154/in/photostream/
(リンク先で動画見られます)
 LegoMonorailFan99様の懸垂式モノレール。ツイッターでの@grenouille62778氏に教えて頂きました。

 システムの特徴は3幅逆組軌道。
 3幅の軌道はセンターで上方から吊り下げられています。要は凸型。
 その凸型の両側部分をタイヤが走る形です。

 この形状のモノレールは実用交通としては存在しないはずです。しかし。
 サフェージュ式(湘南や千葉)の、軌道と台車の位置関係を逆にしたものと考えることは出来ましょう。レゴでのガチなサフェージュ式の試みはあるものの、膨大な資材量が問題になります(まぁ、これは実物の欠点とも被りますが)。

 然し、LegoMonorailFan99様のこの方式なら。現実的な資材量で「逆サフェージュ式」を実現できています。
 少なくとも、片持ち式のヴッパータール式(ランゲン式)/上野式などで代用するよりはリアルじゃないでしょうか?

 インフラ部はテクニックアームで強度を確保しています。
 カーブの曲げ方はちょっと分かりませんが。4.5vレールでも芯に入れてるのかしら?

 直線部のトラス橋も目を引くものです。見栄えがしますね!


 車両は架空のものです。前面は大きな窓ですが、側面が小さな窓なのはちょっとレトロな感じがしましょうね。6幅で、3車体の連接車です。
 中間車体に動力が入るセオリー通り。


 車輪及び動力伝達部は左右に完全セパレートです。






 PF-Lモータを用い、左右に分割して動力伝達。二軸駆動同様のトラクションを得られるかもしれません。プーリーはレールに対する振れ止めになってる?

 構造上、ボギー車への展開は難しいかもしれませんね。
 リアルな湘南モノレールや千葉都市モノレールを考えると、中型の車体にボギー車を考えたくなりますが、このままでは難しい?

 ただ。三車体連接と言っても中間車体はかなり短く貫通幌程度の見た目で作っています。中間車体を貫通幌に見立てる手はあるかもしれませんね。


 前後車体の車輪はタイヤではなく、ベベルギアを代用しているようです。ゴムタイヤでは何か不都合があるのかしら?




 強度への配慮があります。
 付随車はもう少し、この辺は緩く出来るかも……?
 
 畏れずに申せば、海外のこの種の研究は、日本形の再現モデルの直接の参考になりにくい……のは事実かもしれません。
 でも、この第1段階のテストモデルがあってこそ、リアルな鉄道模型的展開は産まれえます。
 可能性は、追求されるべきでありましょう! 
 
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2018年02月05日

【作品紹介】ジョージ・レモン様の昇開式踏切。懐かしく、新しい!



 先ずは動画をご覧ください。

 さて。
 バー式ではなくて、昇開式の遮断器のある踏切ってどれくらい残っているのでしょうか?

 90年代初頭まで小田急の新宿駅手前にあったものを思い出します。あれは小田急線唯一のもので、なおかつ唯一の「有人踏切番」踏切でもありましたっけ。このタイプは国鉄よりも私鉄、それも地方よりは都市部にあったイメージです。その小田急新宿のものも90年代末になくなってしまいました。

 まさか、それを作られる方がおりましたとは。


 ジョージ・レモン様の作品
 製作動機は#60051に含まれる踏切が小規模すぎて6幅の自動車に合わないから……とのこと。拡張を進めていくとこのサイズ・仕様になってしまったのでしょうか?

 それでも、昇開式をご覧になったりしたある種のノスタルジィがあってのことでしょうか?
 昇開式を見ていた渡ってた自分でも、「あ、こんなのあったよ」って感じですからね。良いところに目をつけられたと思うのです。

 幅は広めに。都会の雰囲気ですね。
 警手の小屋があるのもそれらしいです。また、そこがクランクなどの格納場所になってます(現状手動ですが電動化も可能?)。




 開いているところ。自動車が渡ってく。ボンネットのバスやトラックが妙に似合うのです。




 閉じたところ。
 ここには、旗と無線機持った警手がいるとより好ましいでしょうか? 責任重大な仕事でありましたね。
 日本ではほぼ消滅してしまいましたが、国によっては踏切警手は残っている仕事です(ロシア等)。


 汽車が横切っていく。クラシックなアメリカ製テンホイラー、似合います。
 ローン・レンジャーの汽車なのですけど、ストレート煙突とカウキャッチャの撤去で日本形っぽい雰囲気に。この手の蒸機は1960年代までは私鉄払下げで生き残ってたりしたのです。

 勿論、電車。それも国鉄よりは大手私鉄のちょっと懐かし目の車両が一番似合うことでありましょう。

 小さなものに糸を張っているので、動作のぎこちなさは致し方ないところ。それでも動作する様子はちょっと感動します。
 左右両側に必要なら、巧くやれば1モータで連動も出来るかも?(糸がえらいことになりそうではありますが)

 それから、Wedoなどのセンサー組み合わせて完全自動化出来たら?

 いやいや。ディスプレイ用に非可動でも、あえてリアルな造形を目指す方向もありえましょう。見逃し難い素敵なアクセサリなのでした。
 

 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】ショーティにすると60051もかっこ可愛い? ひだか様の作品

 鉄道模型の文脈では、「ショーティモデル」は一定の支持を得ていますね。

 大昔……1950年代の三線式Oや60年代のHOでは「価格下げるための已む無く」ではあったのでしょう。
 然し、1980年代後半にそうした懐かしのショーティが再評価された流れはありました(「鉄道模型考古学」辺りの記事にワクワクしたものです)。
 そして21世紀入ってから舞台はNゲージに移り。Bトレインショーティは既に一つのジャンルとして確立した感があります。フルサイズのNとコストも変わらない場合も少なくないのですが(笑)、それでも積極的にBトレ選ぶ方も多いですよね。
 また、ホビーとしてのプラレールも見逃せないジャンルでしょう。製品・自作品ともにセンスよきショーティモデルが溢れています。

 レゴトレインでは……ちょっと忘れられていたジャンルでしょうか?


https://youtu.be/T0Daop8lCS8

 ひだか様が、終焉間近い#60051をショーティ化されてきました。
 

 6両編成です。各車両ミニマムな長さ。


 オリジナルとの比較。
 先頭車は一体前頭を支えるギリギリの長さです。


 オリジナルとの比較。中間車。全長は24ポッチが12ポッチに詰められています。
 ショーティ化は意外と資材・部品を使いますのでその意味で「大人の遊び」なのかもしれません。無論、肯定的意味ですよ!


 動力車の内部。ショーティですが動力系の分割はせず(取扱面倒ですよね!)、ワンピース形に収める。受光ユニットは運転席のキャノピー内に置くことで光が届くようになっています。一体前頭ゆえ、空間の余裕があるのは幸いしていましょうか。


 急カーブもうねうね可愛い♪

 ここで思うのは、あれ、#60051ハイスピードパッセンジャーって此処までかっこ可愛かったかな? ってことです。

 ショーティ化することで一体前頭の理不尽さが消え、むしろ魅力になっているような? 良い意味での玩具的雰囲気が醸し出されているからでしょうか。


 その一方で、このショートでキュービカルな列車にある種のリアリズムも感じるのですね。カラーリングもそうなのですが、「talgo」を彷彿させる雰囲気はあるのですよ。
 むろん、タルゴは1軸連接かつ極端な低重心なので全然違う形状なのですけども。




 玩具的か? ある種のリアルか?

 でも、理屈抜きにショーティモデルは楽しいものです。急カーブの連続というスケールモデルの苦戦するところを苦もなく楽しげに駆け抜けてくシーンは魅力のあるものです。 
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

【作品紹介】三木勘吉様の京王帝都電鉄5000系電車。歴史的名車を好バランスで。

 京王帝都電鉄5000系電車は関東私鉄の名車として名高いもの。

 曲面ガラス使った美しい前面。貫通扉はデザイン上のメリハリに。
 側窓と側扉窓のサイズが同じ、均整の取れた側面。
 それまでの緑色の電車……のイメージを文字通りに塗り替える、アイボリーに緋帯の明るい塗色。

 1962年という、新宿の地下線開業に昇圧という京王帝都電鉄 京王線の飛躍のときの、まさに主役でありました。
 同時に「特急」も運行開始。大幅なスピードアップに。イメージアップ。

 その後も1969年代まで増備が続き、量的にも主力車ともなります。
 質の面では冷房車も加わる。これは関東私鉄の通勤車では初のもの!

 ただし1972年以降は拡大した輸送力に見合う車両として4ドア20mの6000系が新造されるようになります。それでも5000系もまた1980年頃までは「特急」にも運用していたのでした。以後は二線級に落ちていきますが、でも臨時の特急や快速にも時折入ってた模様。
 京王線での営業車としての退役は1996年。

 然し、多くの車両が1990年代に地方私鉄に譲渡され、一畑電鉄・伊予鉄道・高松琴平電鉄・銚子電鉄では未だ現役と。その譲渡車も流石に引退も見えてきているようですが、それでもなお、不朽の名車でありましょう。

 5000系の名が2017年からの新造車に襲名されいるのも感慨深いことです。
 あの5000系二代目もまた新しい時代を拓く(はずの)車両ですから。

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 名車ではありますし、また形状や塗装が特に難度高いわけではないのでしょう。

 でも、なぜかレゴでの作品は無いままでした。故に、この三木様の作品が初に。調布での「ボクらのブリック」に合わせての新作です。

 冷房車の3両編成。先頭車に「KEIO」ロゴが入っていますから末期……1980年代以降の姿ですね。

 造形は前面・側面とも横組み基調です。

 前面は上半分を平板状のお面を貼り付け。曲面はポチスロで出しています。スッキリと美しい。下半分は順組。ウエッジプレートで帯を表現。その下は45度に面取りしたブロック。下部のライトケースは非透明の仕上げです。ここは難しいところかも知れませんね。ベストな答は見つけにくそうです。

 貫通扉の誇張はありませんけども、でも十分5000系の顔に見えます。ただヘッドライトはもう1プレート張り出してる方がいい顔になるかも?


 側面は1x1のブロックを横組みで窓配置を省略無しで再現です。それで全長26ポッチ。
 1x2を順組でもあり得る窓形状ですが、そうすると窓配置の省略が要されます。どちらを取るか? ですね。

 なお、1x1横組だと窓の上下高さが不足する懸念がありますが(窓が小さく見える)、この作品ではその辺の違和感はありません。腰を高くして調整しているようですけど、それでも鈍重には見えません。実車のスマートさは十分に保ってる。
 全体のバランスの良さ、センスある解釈に依っているがためでしょう。

 クリアの方向幕や、タン色の車番は良いアクセントです。

 屋上機器はややゴツいかも。ただ初期の冷房車ゆえ冷房装置は結構大柄でしたが。上面をタイルにすると良い感じかもと?
 末期の使用であるなら、列車無線アンテナはほしいところですね。

 床下機器はミニマムですが、巧く要点抑えております。


 5000系は京王線内の形状・編成で既にバリエーションは豊富です(吊り掛け駆動車さえありました)。目立つところでは冷房機の形状は作り分けで楽しそう。

 また、地方私鉄への譲渡車も制作の良いネタになりましょう。
 いろいろ楽しめるモデルなのですね。
 
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【作品紹介】鉱山鉄道の夢が叶う? やったらん様の回転式カーダンパー。

 回転式カーダンパーというものがあります。

wikipedia カーダンパー

TransPacific Railroad「カーダンパーを模型化したいけれど」


 鉱石積んだ貨車をぐるっと回してひっくり返して豪快に荷降ろしするもので、日本でも数カ所にありました。有名だったのはセキ3000(等)に対応してた小樽や室蘭のもの。室蘭のものは1969年に廃止され(小樽の廃止時期不明)、過去のものかと思いきや。
 現存・現役のものは東邦亜鉛安中製錬所にあり、トキ15000(等)に対応しています。

 なお、世界的に見れば北米豪州中国では大規模なものが多数現役です。
 室蘭や小樽では1両づつ切り離して回転させるのですが、今の外国例だと編成に繋いだまま回転させてしまう。連結器が回転するだそうで。

 この豪快な装置。レゴで作ったら魅力的でありましょう!
 しかし、どうやって?

 GBC(ボール玉転がし)の方の文脈での解答です。



 1次試作品。(実物とは異なり)完全に180度回転します。
 ただ、そのために取り卸しに時間がかかってしまうのが欠点。

 それでも、牽引車と貨車の切り離し。
 切り離された牽引車が待機し、その間にカーダンパーが回転。
 1回転したら、牽引車が方向を変えて再度貨車に連結。

 というアクションをすべて機械仕掛けで行ってる。

 また、カーダンパーや高架橋という大型インフラがテクニックで作られているのも魅力なのでした。



 改良版。1回転ではなく、途中で回転が止まって、折り返し動作するように。
 これで取り卸しに掛かる時間が短縮されています。実用化のめどがたった?ようです。

 それにしても丸型(1/4円)ラックギアが堪りませんよね。カーダンパーのためにあるような部品です。公式にそんなものは出してくれるわけないでしょうが(苦笑)。



 これが、決定稿?
 機械仕掛けで、貨車と牽引車を切り離し。牽引車は待機しその間にカーダンパー回転。カーダンパーは適切な角度に来たら反転。そして元の位置に戻ったら、今度は牽引車が方向を変えて動き出す……。

 これをわずか2個のモーターで行ってるとのことです。ちょっと構造とか仕掛け(からくり?)が想像できません。でも、動く!

 キャプチャも貼っておきます。


 牽引車が貨車引いてやってきました。


 牽引車は切り離され、引き上げ線へ。待機。
 それと同時にカーダンパーが回り始めます。
 おそらくですが、待機中の牽引車のギアがカーダンパの駆動動力になって回転させるのでしょう?


 カーダンパー回転中。テクニックそのものの無骨さではありますけども、而してインフラとして魅力的な造形です。
 また、カーダンパー内に貨車をグリップする動作もあるのですね。

 無論、通常の車両(貨車や機関車)が入り込めない特殊な世界です。
 でも、その欠点を無視できるほどの魅力が、この世界にはあるのです。


 回転がここでとまり、積荷を排出します(してるはずです)。
 ここで、回転も折り返し。


 再び回転して、カーダンパーは元の位置に戻ります。おそらくグリップも解かれるのでしょう?


 戻ったところで、今度は牽引車が方向変えて動き出し、貨車に連結。


 折り返していきます……。


 この作品、JBF2018を目標にされているとのことですが(世界最大級のGBC……玉転がしが見られます!)、その前にも4月15日の小山オフでも展示されるかもとのこと。楽しみになってきました。

 我々は不可能が叶う、瞬間を目撃し続けているのですね。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月03日

【作品紹介】punikov様の自由形電車。ユニークな工法と、演出(!?)。

 鉄道畑でない方が電車を解釈するとこうなる? punikov様はミリタリモデラーさんです。
 しかして、リアルなモデルが生まれました。


 約9幅で、フルスケールな電車モデルです。
 モデルは富山地方鉄道の14760形です。薄い灰色部分を白に改、何らかの方法で臙脂の帯が入ると14760形らしく見えましょうか。でも、造形としてよく雰囲気は掴めておりましょう。

 それにしても。
 異文脈の工法は斬新です。それでも電車らしさを強烈に感じさせるのは適切なスケール感とバランス。そして実物の特徴を抑えておられるからでしょうか。

 9幅ゆえ、台車サイズが適切なのも見逃せません(この際、走行環境は忘れましょう)。


 案外(失礼!)整ったサイドビュウ。両運転台へのアレンジですが、地鉄は増結用に両運転台車を温存しておりましたね。60形にも居てもおかしくなかったかも?(90形の増備扱いで14793辺りを名乗ってた……?)

 ゴツさよりも、2ドア車ならではの優雅ささえ感じさせます。ポッチの張り出しも気になりません。リベットのようにみえるかというとそうでもなく、ですね。

 窓ガラス、内側から何らかの表現ができると良いかもしれませんね。

 良い意味で1番ゲージ的な雰囲気はあるのです。


 前面。60形の顔は難しいのですが、9幅でセンターピラーを1幅分取ると良い表情になります。プレート段差でおでこを造形したり、アンテナやジャンパの表現が良い感じでもあります。ワイパーもこのスケールだとオーバースケールになりません。


 インテリア。車内で8幅を確保。向かい合わせのクロスシート。左右1列づつ。
 厳密にミニフィグに合わせるとこのスケールになるのかも?
 シートには白いカバー。ミニフィグたくさん載せたくなります。


 車端部分。運転台内部も作られています。また運転室との仕切りも精細ですね。座席撤去部分とワンパン運賃箱も印象的な装備です。ここは地元の方ならでは観察眼です。


 主流ではありませんが、レゴで作る鉄道模型の一つの可能性に挑戦した意義深いモデルでありましょう。ここから得られるものは少なくないはずです。


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 さて……。
 そして、別の意味でリアルなモデルも生まれました(笑)。


 アジ電車。1960-70年代に日本国有鉄道ではみられた……らしいです。消せる塗料で描くのが仁義だったとか? 賛否は分かれましょう。どっちかというと否?

 でも、このスケール、この表現だからこそ。この文字表現が可能になります。


 「斗 マモレスト権」
 見事なアジ文字。書体までそれっぽいですよ。

 なお、地鉄でこの手の闘争が行われては……ないです(自分が知る限りではない)。私鉄だとそもそもスト権ありますし。まぁ、架空の自由形電車ならありでしょう。

 悔しいけど、見事な出来なのでした。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】ともち様のJR貨物 DF200形ディーゼル機関車。レトロアレンジ?

 DF200形ディーゼル機関車は1992年から2009年まで製造されたJR貨物の貨物用ディーゼル機関車で、日本では久々の電気式が当時は話題になりました。

 世界的風潮(除く西独及び日本)としてはディーゼル機関車は電気式のほうが主流でしたが、電気系の小型軽量化はそれに輪をかけた感じでしょう。液体式の雄であった西独も1971年にはインバータ制御の実用化で電気式に舵を取っています。(ヘンシェル DE2500)
 閑話休題。ハイブリッドの入換機HD300形も広義の電気式ですし、DE10後継の汎用機DD200形も電気式です。

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 DF200は貨物用とは言え、華やかな機関車であります。レゴでの製作例も多数あります。



 ともち様の作品です。

 前面は無理されず、2x6の機関車用キャノピーで再現されています。この部品を使うとややレトロな感じが出てきますが、これはこれで「あり得たかもしれない試作機」な雰囲気? あわせて、欧州機らしい感じもします。
(作者のご本位では無いこと承知で記せば、1980年代に西独の潮流を知り、末期の国鉄がDD51の後継機として試作したという雰囲気でしょうか? 成績良くも、DD51が大量に余剰になる中で量産は見送られた……というような。そして、1990年代以降にDF200に編入・機器統一されたようなストーリィ。如何でしょうか)

 手すりが目立ちますが、ディーゼル機関車では大事な要素です。
 ドアのハンドルも表現されています。

 足回りはB-B-BをB-Bに省略しておりますが、その分、燃料タンクの表現が出来ています。この割り切りもありかもしれません。無理して足回りを押し込むと燃料タンクが犠牲になって、ディーゼル機関車らしさが薄れてしまいますから。


 側面は堂々としています。本線大型機の貫禄です。
 中央ドアの手すりはやはり大事な要素です。センタールーバーも迫力ありますね。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする