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2017年12月21日

【書籍告知】オリエントP(しょうたいむ)様の冬コミ新刊「GEKKO ブロックで作る国鉄583系寝台電車」。拘りと執念。

 作品も究極的であるならば。
 その解説書も究極的! 恐ろしく手間の掛かった本が出来てしまいました。

 同人誌の素晴らしさは「採算度外視の工数を掛けられること」に尽きましょうけど、それを地で行く「作品」になりそうなのです。







 素晴らしい走行シーンの数々。新疋田のループであったり、関東平野の直線であったり。そして雪の中森の中は奥羽山地か。


 恰も、実物のごとく。
 ブラインドや、「乗客」も見逃せません。


 シーンや、車内の表現も。旅をしている気分に。
 そして7幅の作品は此処までできる、レゴトレインは此処まで出来る、と





 個別解説ではカットモデル撮影が衝撃的です。無論、両側面の。


 設計コンセプトも詳細に記述。精密作品でありますが、それでもディフォルメと省略が重要であったことが分かりましょう。


 インテリアの詳細。細部にまで、神は宿る。
 膨大なパーツ数と工数を要したであろう部分です。


 交直両用電車としてのメカ的拘りも。
 床下機器や台車もこだわっておられるので、解説に期待できそうです。


 食堂車周り。外装と内装を共存させるためのあらゆる技術が駆使されていることが窺えましょう。





 既巻にご興味のある方も、お早めに!
 コダワリと執念の作品です。

 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月15日

【書籍】「うみまち鉄道運行記」 読了! 待ち望んでいた一冊。

 以下ツイッターに記した感想の再編集で、amazon.co.jpにも☆5つで投稿したものです。
 編集部にはがきも送っとこう、「続編出せ」と(笑)。

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 読みながら涙だけじゃなくて汗まで流れてきます。
 作者の「電車愛」がこれ程に滲み出てくるフィクションは初めて読むもの。モータにギア、エアの音、ブレーキやレールの軋みまで聞こえてくる。そして吹き込む風まで感じられる。飛び込む景色。電車好きなら必読。

 ストーリィも気取らない愛と優しさ。 鉄道描写の正確さは現場のプロじゃないと突っ込めないレベル? 一般的なマニアだと訂正修正できる余地はないでしょう。鉄道ファン的にはわかる人にわかる「元ネタ」も好。最初の章のタイトル「お芝居特急」は阪急の神戸〜宝塚間「歌劇特急」が元ネタか? 他も濃厚。

 適度な無茶も、鉄道関係者の間では万国共通で時折伝えられるような「伝説的運転」「伝説的鉄道員」のレベルに収まっており説得力があります(注:物理法則を無視するような話はありません)。而して爽快!

 漫画で喩えるなら表紙の雰囲気から予想してた「ARIA」でもありますし、予想外ですが「逮捕しちゃうぞ」に類例される警官ペアが無茶する愛とマニアックさの込められた作品に近くもあります。それを鉄道員でやっちまったのは驚愕(良い意味で)。主人公ペア以外の同僚も良い味だしています。キャラが立ってる。

 お話は主人公の生い立ちなど少し湿っぽい要素あり。でも、それ以上に爽快感が飛びぬける。日本文学・映画的じみじみした感触は皆無で、良質なエンタメ。良い意味で「ライトノベル」といえるでしょう。

 さらに電車たちもまたキャラクターが立ってる。鉄道車両に愛称つける慣習のあるアメリカ舞台は正解か? 電車もまたこの物語の主人公に。「フェアリー」の襲名の話。「ノー・ネーム」が「ロイヤル・コーチ」に大出世しちゃう話。旧型電車にライバルたち。
 表紙に描かれるキー・システムの「ブリッジ・ユニット」以外の電車もたくさん出てくるので、その意味でもバリエーション豊か。イレギュラーな珍編成まで仕掛けてきます。

 さて。
 残念なのは表紙以外イラストがないこと。普通の挿絵は要らないので、電車の「形式イラスト」は巻末に欲しい。ついでに言えば詳細な路線図や配線図も欲しい。更に申せば魅力的な1930-1940年代のアメリカの電鉄事情(ターミナルビルや高架橋等)を引き起こしたようなイラストも欲しい。

 多くの読者にとって、大昔のアメリカの電車は知識の外でしょう。それが文章で伝えられてはいるのですが、共鳴するのに予備知識が必要かもしれないのがなんとももどかしい。
 コミカライズか、或いは「ビジュアルガイド」のような書籍はあっても良いと思いました。

 余計なお世話かもしれませんが「アメリカ旅客鉄道史+α」を併読されることおすすめします。
http://www.usrail.jp/
日本語でここまでアメリカ鉄道史(電車・客車中心)を語った文献・サイトは他にないでしょう。予備知識があれば完全に楽しみきれるはず……。

 ※:ただし、日本の電鉄システムの多くはアメリカ由来ですから、贔屓の路線(大手私鉄の電化線)があれば、そちらのイメージ楽しむのも可能でしょう。自分はアメリカの電車のイメージ感じつつも、幼い時期に馴染んだ阪急電車やら、今は沿線に住んでる京浜急行あたりもオーバーラップしていましたから。

 そんなわけで「うみまち鉄道運行記」お勧めです。☆は文句なしの5つ。続刊期待です。
 
◆◇◆◇◆◇◆




 しかし、これが流行ってアメリカ電鉄史の文献とか日本語で出てこないかしら(笑)。
 ビジュアル面の弱さがなんとももどかしいのです。

「A Bit of Downtown History: Tour of the Subway Terminal Area」
 これはサンフランシスコではなく、ロスアンゼルスはパシフィック電鉄の画像集。
 でも、イメージつかむ参考になりますかも?






 こんな写真をイメージすると世界に没入しやすくなりましょうか。
 ロスアンゼルスの電車網(高架・路面・一部に地下)は1930−50年代に全盛を迎えたものの、その後1960年代にはスキャンダラスで悲劇的な結末を迎えます(自動車業界の陰謀論……はなおも真偽不明ですが)。
 
 ただし、1980年代以降アメリカの各都市では公共交通が見直され、やはり「高架・路面・地下」の区分なく走りまわるフットワークの良いLRTが復興しつつある。写真のロスアンゼルスも例外ではなく新線整備が進んでいます。
 悲劇は悲劇で終わらない、のでした。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月08日

【書籍】「うみまち鉄道運行記」への期待! 美麗に、優しく、そして濃厚に。

 鉄道を題材にしたライトノベルはいくつかあるようですが、如何せん「なにか違う」感が否めませんでした。(マンガだと「カレチ」「電車でD」という真逆の方向での傑作がありますが)

 そのすき間を埋めるような作品が11月15日にリリースされます。

(画像は富士見書房のHPより)
「うみまち鉄道運行記 サンミア市のやさしい鉄道員たち 」(富士見L文庫)
 著:伊佐良 紫築/絵:戸部 淑
 富士見書房の当該HP(立ち読み版あり)
 うみまちの電車は、行き交う人々の優しさを運び、巡っていく−−

 西海岸の港町を走るサンミア湾電鐵。女性運転士のメグと車掌のシャーリーのコンビが乗務する電車『リトル・フェアリー』に、無賃乗車犯の少年が乗り込んで……? ふたりの少女と電車を巡る、心温まるストーリー。

 表紙から受ける第一印象は、天野こずえの傑作「ARIA」の電車版か? というもの。
 表紙の奥に描かれた電車は「キィ・システム」のブリッジ・ユニット……サンフランシスコの伝説的な連接車。この設定がされている地点である程度の「濃さ」は予見されましょう。
 
 ただ、帯はちょっと気になる。
 恰も有川浩の「阪急電車」を思わせる表現なのですが……実はあの小説は苦手でした(出来の良さは認めるけど苦手)。そういう雰囲気だったらアテが外れるかも。
 amazon.co.jpで早速予約したものの、期待半分不安半分。

 しかし、「立ち読み版」が上がっていたので読んでみたところ。

 冒頭の13ページだけで目頭熱くなって来ました。これは凄い作品。
 文体文調が昔の名作鉄道ルポタージュ、それも壇上完爾を彷彿させる美麗文調!
 そして、鉄分……特に技術的な描写は寧ろ濃すぎるほどで逆にドン引きする読者さんも居るかも。でも真鍮無垢の如き「本物」の知識はきっと輝き続けるはず。

 無論、主人公たちの相棒は「ママのくれたスケッチブックと同じまっさらな白と、絵本の妖精が着る服のようなライム色のツートンに塗られた」ブリッジ・ユニット。
 電車が発車し、物語が走る出すのが楽しみでなりません。

 一つだけの不安。
 wikipediaでキィ・システムの項目読めばわかるのですが、その終焉は苛立たしいほどに悲劇的なものでした。そこをこの作家さんは如何に描かれるか……?
 ……お願いです! ハッピーエンドになることを祈っています。


 キィ・システムの年次報告書表紙。黄色い電車がブリッジユニット。

 Bay Area Rails Photo Galleryより(写真多々)

◆◇◆◇◆◇◆

 
 11月13日発売で予約受付中。670円。

 レーベルの「富士見L文庫」も興味深いものですね。ライトノベルと文芸の中間点を目指しているというスタイルは興味深い。ラノベとともに育った世代としては、このレーベルは要チェックかも。
 
posted by 関山 at 01:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月27日

【書籍】ちょっと気になる「LEGO Space: Building the Future」

 英語圏では多々リリースされつつある、レゴ書籍の一つです。
 レゴ社自らがアイディアブックを出すことは放擲して久しいですが、外部が出すことは認める(協力する)方針ではあるのですね。
(これは、kindle本も含めれば誰もにレゴ本デビウする機会があるって意味でもあります?)

(既にamazon.co.jpでも発売中。kindle版もあり)

 余談はともかく。この一冊は気になります。
 自分が街シリーズ、汽車シリーズと同じくらいに「宇宙シリーズ」……今で云うクラシックスペース好きであったことを思い起こさせるじゃないですか、この表紙は!

 冒頭はびっくり「スプートニク」から始まる! 「本物の」クラシックスペースとは。
 この他にも現実の宇宙開発史をテーマにした作品続きます。個人的には期待はずれではなく、むしろ嬉しい流れ。ロシアでもアメリカでも博物館に行くくらい、宇宙機もまた好きなメカなのです。

 もちろん、表紙のような「レゴ的」クラシックスペースなモデルも。
 あの時代の製品が、今のクオリティで造られるとこんな雰囲気になるのでしょうか(あぁレゴスペースが別の進化の途を辿っていたら……)

 この1冊、「なか身検索」で見る限り、古いレゴファンが「スペース」に求めるもの、攻撃的でも侵略的でもない(苦笑)、「宇宙開発」をテーマにした作品に溢れているようです。

 また、bricksetにもレビュウが上がっています(いやまぁ、此方で知ったのですが)。
「Top 5 LEGO books of the year」
 Huw氏に依る、今年出たレゴ本の順位付け。堂々の1位。

「LEGO Space: Building the Future」
 こちらは内容レビュウ。絶賛!
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月29日

【書籍】「公式パンフレットに見る国鉄名車輌」。鉄道図鑑としてもお勧め

 たまには本のお勧めも……。
 一覧性の高い鉄道図鑑的な本で、現役車両よりも過去に詳しいもの……はあまり多くはないようです。過去に詳しい資料は少なくないのですが、多くは中級者以上向けの激濃な専門書ばかり(RMライブラリや鉄道ピクトリアルのアーカイブスなど。もっと凄いのもありますが割愛)。
 その意味で、この一冊は如何でしょう?


 1950−70年代の、日本国有鉄道全盛期の名車たちが「公式パンフレットの復元」+「解説」という形で紹介されています。公式パンフレットはモノクロ写真ながら、簡単な形式図(外形図面)と諸元表はありますので基礎的な情報は得られましょう。より詳しくは更に専門書当たるか検索すればよいわけで(後者に関しては今は恵まれています)。
 また、パンフレット部分は「当時の視点」。解説部分は「現在の視点」の複眼になっているのもポイント。その形式のその後の経緯についても分かるようになっています。

 収録形式は151系電車や20系客車のような名車もあれば、キハ60や591系、はたまたクモヤ791のような迷車……もとい試作車も含まれており、趣味的に美味しい部分は十分に抑えられていましょうか。

 内容見本はお馴染み「編集長敬白」に上がっています。
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/02/post_370.html

 掲載形式は以下。
C62形、5501号蒸気機関車、DD11形、DD13形、DD14形、DD51形、DF50形、DF50形500、ED42形、ED61形、EF58形、EF60形、EH10形、ED44形、ED45形、ED46形、ED70形、ED71形、ED75形、ED76形、ED78形、EF71形、EF30形、クハ86形、モハ90形、サロ95形、103系、201系、301系、155系、157系、421系、423系、583系、591系、クモヤ791形、キハ10000形、キハ45000形、キハ20形、キハ22形、711系、キハ40形、キハ60・キロ60形、キハ82形、キワ90形、キハ391形、ナハ10形、ナハネ10形、ナロ10形、ナハ11・ナハフ11形、ナロハネ10形、オシ17形、スニ40形、ナ10形、ワム80000形、キ620形、3000形コンテナ、国鉄東名ハイウェイバス、新製長距離高速電車 特急つばめ・こだま、特急「あさかぜ」の新製車両、特急はつかり用新製ディーゼル動車、修学旅行電車、伸びゆくディーゼル・カー、183系、東海道新幹線
 往年の「鉄道図鑑」的な、国鉄の所要形式は概ねカバーされていますね。つまりは、実物車両への興味をもつとっかかり、最初の一冊としてお勧めです。
 無論、「公式パンフレット」の懐かしい時代感に浸るという上級的読み方もあり。デビウ当時の公式写真や公式見解は今の目で見ると貴重なものですし。
 二度美味しい本です。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月13日

【書籍】「中国鉄道大全」本日(10月13日)発売!

 


「中国鉄道大全」
中国鉄道10万km徹底ガイド
阿部真之+岡田健太郎
定価:本体2800円(税込2940円)
A5判304ページ(カラー144ページ)
ISBN978-4-947702-69-2 C0026


 発行元「旅行人」サイト
http://www.ryokojin.co.jp/books/69chinarail/69chinarail.html

 いや、縁あって献本いただくことになっていますので、宣伝をば。
 縁というのは、「西方快車」名義でのロシアの機関車(※)の写真提供と、中国〜ロシア間の国際列車記事へのちょっとの確認だけ。まぁ本もらっちゃ申し訳ないレベルです。

※:中ソ蜜月時代には技術的な関連性が深かったのですね。

 内容に関しては筆者方のサイト「中国鉄道倶楽部」さんや「大陸の転轍機」さんをご覧になっていれば「信用にたる、そして恐るべき濃さ濃ゆさ」であることが図れましょう。

 なにより「乗り鉄」「撮影鉄」「研究鉄」をオールラウンド※にこなされる筆者陣!
 この種の本でありがちな「緩い乗り鉄本(発行元は旅行系のとこですけど)」でも「SL撮影偏重本(多いんだこれが)」でもありません。
(無論、人気の?乗車記や蒸機の項目もありますのでご心配なく!)

※偏見かもしれませんが、鉄業界で「鉄系全ジャンル」を抑えてる方はプロのライター含めて少ないのです。1950年代の鉄道趣味黎明期的なゼネラリストの活動余地というのが、海外鉄の面白さだとも思うのですね。

http://www.ryokojin.co.jp/books/69chinarail/236-237.jpg
 見本リンクしておきます。客車の解説ですが「濃さ」が伝わってくるというか、滲みでてきます。
 やや高いですが、304ページというボリューム。

 それにしても。
 発行時期的にはベストなのでしょうね。高速化が「いろいろな要因」で一段落がつき、中国の鉄道の一番イケイケドンドンであった時期がこの本の編集時期だったのでしょう。
 それを「切り取った」内容は今後の貴重な資料になるかも……?

posted by 関山 at 20:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

【書籍】絵本「やこうれっしゃ」。ノスタルジーに非ず!


 文字のない、絵だけの絵本です。一部の鳥瞰図を除いてほとんどが側面イラスト。温かみのある人物たちと、正確無比な客車の内外装。その調和が堪りません。


http://shinshu-online.ne.jp/museum/chiisanaehon/sakuhin.htm より。



 この取材元になった列車、上野〜金沢間の急行「能登」は去年(2010年)春まで健在でした。
 ですから、この一見ノスタルジックに見える一冊も、つい去年までは現在進行形であったのです……絵本のEF58+旧型客車から14系客車時代を経て、最終的に489系電車に置換えられていますが。
 でもまぁ今からみると14系も489系(バブル期に内装変更済。でも国鉄色)も十分に懐かしの対象ですね。

 さて、現在進行形といいますと。
 この絵本の初版(「こどものとも」ペーパーバック版)は1980年。即ち、初版当時も「現在」を描いたものだったのです。

 そのペーパーバック版は当時に友人宅や図書館で読み、子供心に驚いたものでした。
 1980年というと未だブルートレインブームのを引っ張る時期。派手で華やかに見えたEF65PFの牽く24系25形に憧れていたもの。
 でも、この本で描かれている夜行列車は座席車まで混ぜた地味な急行でごちゃまぜ編成! あぁ世の中にはこんな列車もあるのだと! あこがれはどんどん変わっていったのです。

 幸いにも憧れは叶い、中学〜高校生位でこの種の夜行列車(急行に限らず、普通や快速)に乗る機会には多々恵まれました(現実的に小遣いで乗れる安い交通手段という側面はありましたけど)。
 そのたびに、この絵本の登場人物の一人になったような気分を味わったものです。


 なお、有名な?ツッコミどころに以下があります。

・当時の上野〜金沢間急行は上越線ではなくて信越線経由(深夜にEF63くっ付ける所はサマになったでしょうに!)。

・金沢でEF58はおかしい(あのへんは交流電化で、EF70かEF81牽引の筈)

 そこらを気にするのは野暮ってものでしょうね。
 それよりは正確に描きこまれた客車の内装に感嘆すべき……。あのレベルの資料は意外とありません。



 最後に蛇足。
 あの雰囲気を残す列車というのはなおも過去形になっていません。
 未だ「きたぐに」「はまなす」がしっかり残っていますし。そして、世界に目を広げれば「やこうれっしゃ」はさして珍しくもないのですから(特に中国・ロシア・意外ですがアメリカ)。


 蛇足の蛇足。
 個人的なアムトラックの印象は「豪華な大陸横断列車」ではなくて、「やこうれっしゃ」に近いんですよ。寝台座席ゴチャ混ぜに荷物車もついた編成が当たり前。お客さんもまた人種宗教ばらばら。そのうえ深夜にも田舎の駅で客を乗せたり降ろしたり。あと、普通車(コーチ)の運賃は異様に低廉ですから(笑)。
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

【書籍】「汽車のえほん」シリーズが再版(ミニ版)

 「きかんしゃトーマス」という言い方はあんまり好きではないんですよ。この作品が派手にメディアミックス化・商業化されていく中での言い方でしたから。

 管理人の世代的にはこのシリーズはポプラ社刊の絵本「汽車のえほん」シリーズが全てでした。
(日本語版は1974年に1-15巻、1980年に16-26巻が出ているのですね)
 幼い時期近所にあった某市立図書館で判型が同じ(笑)、誠文堂新光社のガイドブックシリーズと一緒に借りてたものです(今から思えばすごい取り合わせですよねぇ)。
 機関車に顔ついてることに理不尽は感じませんでしたし(笑。これは今にいたっても)、それ以前に妙にリアルなイギリスの鉄道描写になんとなく惹かれていたのでした。労働党政権による国有化(1948年)とか、ディーゼル機関車の導入とかの時事的な話題も入ってくるのですよね。原作者が正しく鉄道ファンであり、そして日本語版監修に専門家が付いていたというのは後付知識ですけども。

 で、このシリーズ絵本、イギリスの鉄道事情とかに知識がついてから読みなおしてみたい……とか思っていました。日本の古典蒸機にも興味出てくるとイギリス機の共通性も意識したりしますし(自分的にはトーマスがB6で、エドワードは6200とか5500あたりなんです。よく見りゃ全然違いますけどw)。
 が、変に商業化でメジャーになりすぎどうも手が出しにくい雰囲気。

 そのうちにシリーズ後半16-26巻が絶版に。1-15巻も「きかんしゃトーマス」という雰囲気の装丁になってしまいますます縁遠く。
 いや、本気で探せば数が出てる本ですから別に入手も閲覧の機会もなくはないのでしょうけど。

 そんな状況でしたが、昨2010年の暮に1〜26巻(日本語訳された全て)が装丁を再度改め判型をもとに戻し再発されていたのですね。

 ポプラ社公式
 ここからは立ち読み(各巻4ページ、即ち2カット)もできます。
 装丁や訳は旧版と同じではないようですが、上記公式から確認する限り(個人的には)違和感はありません。表題フォントはいい感じだと思いますし。

 購入はこちらから……。


 大人買いはちょっと勇気が要りますが。
 でもヨーロピアンな鉄道情景や街並みや自然描写の参考になるかもと思ってもいます。ちょっと迷っているところ。

 さて……。
 イギリスの機関車ということで。未だ在庫が復活・即発送状態になった定番を。しかもさりげなく37%offの最安値です。この価格だとどう頑張っても個人輸入じゃ勝てません。最後の買い時?


 もう一つ、これもメディアミックス的に有名な機関車ですよね。33%offで微妙に限界かも。


 考えてみたらイギリス型の蒸機が二種類同時に市場に存在するなんてすごい状況なのかもしれません(アメリカ型も含めると三種類も!)。
 いや、この状況はもっと続いて欲しいのですけれど。
posted by 関山 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月01日

【書籍】「1号機関車からC63まで―細密イラストで綴る日本の蒸気機関車史」


(画像リンクは版元より)

 本のお薦めの究極はこの1冊!
 3800円とやや値ははりますが、その価値は十分に。イラストで観る日本の蒸気機関車史。国鉄在籍の「全機種」が収録されています(1940年代の戦時買収機と軽便機は除外されてますが)。
 元来が模型を自作される人のための資料?ですから、再密感は素晴らしい!

 なにより著者が我らが鉄道趣味側に居られる方ですから、下手な図鑑にありがちな鉄道に縁のない絵かきが不正確なイラスト記すような問題は皆無です(例えば、1970年代の学研の図鑑「機関車・電車」は名著ですが、此処がイマイチでした)。
 
 上のメリットは解説文にもあり。悪い意味で技術系や史学的にブレてないってことです(そういう本も必要ですが)。そのおかげで難しいこと抜きに楽しくまったり眺められます。
 しかして、その解説文は良い意味でマニアック、十分に濃い! 機関車のファンが何が必要かわかってる本と言えましょう。

 問題があるとしたら……いわゆる国鉄大型蒸機(C57とかD51とかC62とか)にしか関心のない向きには半分くらいのボリュームしか割かれていないこと(笑)。他、イラストのかなりの比重は明治から大正の古典機に振られていますので。
 逆に古典機……多くはイギリスやドイツ、アメリカからの輸入機やそのコピー……のバタ臭さに惹かれ、手軽な資料が欲しい人には堪らない一冊なのですが。
(そういえば某氏と、この本の前半と後半で分解してわけあおうかというバカ話で盛り上がったことありました(笑)。自分がほしいのは明治・大正のセクション、某氏が欲したのは昭和のセクションですから)

 さて。そんな古典機、魅力は外国型にも通じるのですよ。

 明治期の機関車というのはイギリス製は汽車のえほん(機関車トーマス)シリーズの世界のまま。エドワードやトーマスの仲間たちは日本にも沢山やってきました……幹線から支線に至るまで。

 アメリカ製の機関車はまさに西部劇の世界。何も北海道の7100形(いわゆる「弁慶号」)に限りません。先のイギリス機に伍して東海道本線、また山陽本線(山陽鉄道)で大活躍。カウキャッチャの代わりに欧州流儀のバッファ、それに真空ブレーキ管を立ち上げた姿でしたけど。

 ドイツ製の機関車も九州中心に多々入ってきました。それこそ、我らが大好きな?「レゴ汽車シリーズ」(4.5V時代)のムードまんまの小型機関車たちが。後世に入ってきたマレーも含む大型機も見逃せません。こっちはメルクリンな世界?

 そして、彼女らの一部は昭和の30年代〜40年代まで生き延びました。今も走ってるような電車や気動車に混じって活躍する古典機。そう考えると古典機は決して縁遠くないのは分かりましょうか。

 あと、初期の国産機関車は英米独の模倣から始まったことも忘れてはいけません。純国産として有名な8620や9600だって前者はイギリス、後者はドイツの血筋を引いているのです。

 ……とまぁ、上に書き散らしたような流れも頭に入ってくる一冊です。
 まぁそれ以前に、レゴで機関車作るための基礎資料として持っていて損はありません。側面イラストって雄弁ですよ! 写真と図面のよいとこどりなんですからね。




 あとはアフィついでの余談。

 イギリスな蒸機といえばこれ。GWRホール級(ホグワーツ急行)。色を真っ黒にすれば上の本で言うところの8700形風になる……かどうかはわかりません(笑)。

 33%offの8419円で落ち着いちゃってます。新たな動きとかなければこれで相場が落ち着いてしまうのかもしれません……? 炭水車込みで3両分の部品手に入りますから、悪い選択ではないと思います。

 レゴの蒸気機関車といえばGNERのA3パシフィック……もとい#10194エメラルドナイトは未だ安定して?発注受付中です。

 価格は13749円(35%off)まで落ちたという話がありましたが、また14031円(33%off)に戻ってしまいました。なんであれ底値だとは思いますので、迷ってるなら抑えたほうが宜しいですよ?

 ところで#7938超特急列車が未だに割高なマケプレ商品しかない状態です。amazon.co.jpのやる気があるのかないのか分からない……。
posted by 関山 at 21:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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