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2021年03月28日

【海外の作品紹介】Brick train awards2021の海外作品たち(日本形以外)

 強烈に印象に残ったものをチョイスしております。
(自分の備忘録ですね。この種の題材作りたいなとか思ったものなど)

 つまり。ものすごく関山の好みに偏っておりますので、全体像は
https://twitter.com/BrickTrainAward/media
 から辿ることお勧めします。



 ラージナロー。
 プリマスのこの種の機関車は日本にも結構はいってきて、極初期の土木工事の機械化に貢献したのでした。というか加藤や酒井は真似ですよね?

 ラージナローも作りたい。


 ビックサンダーマウンテン。浦安にもありますからコレ日本形でもいいんじゃね?
 
 あくまでディスプレイモデルですが。


 素晴らしきバーゼルトラム。
 ラージスケール苦手な私ですが(正直に告白します)、それでもクラリと来た作品です。

<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月26日

【海外の作品紹介】Brick train awards 2021の海外日本形作品たち

 久々ですが。

 日本国内が忙しすぎて、海外のチェックが出来ないのが現実です。
(嬉しい悲鳴とも……)

 その意味で、Bricktrainawardsは凄く、いい機会であります!

 なお、ドカンと見るのでしたら
https://twitter.com/BrickTrainAward/media
 から辿ることお勧めします。


 まずは幾つか有りました、海外の方の日本形作品を全部?探してみました。


 やはり新幹線は日本の鉄道の象徴なのでしょう。

 オーストラリアのBen Grexch様の作品です。E6系。あの絶妙なそして微妙なラインを完璧に作りこなした作品。魔法のようにしか思えないのです。


 香港のBrandon Wong 様の500系新幹線と、E7系(w7系)新幹線。
 日本国内の諸作品と解釈がまた違いのが面白いですね。新幹線も「自由度が意外と高い 作風の幅が出やすい」用に思います。


 同じく香港のBrandon Wong様の 500系ハローキティ編成。

<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(7) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月17日

【海外作品紹介】オーバーテクノロジー? Alfred Boyer様のエアライブスチーム。

 レゴではもちろん、本物の蒸気使ったライブスチームは無理!

 しかし、空気を蒸気に見立てたエアライブスチームならば物理的には可能です。
(本物の蒸気機関車だって、保存用展示用には圧搾空気で動かすことあるんですよ)



 そんなわけで、過去に実験作は幾つか造られているのですが、鉄道車両の形状はなかなかたどり着けず、でした。

 しかし。これはすごい。何か数段階をすっ飛ばしたオーバーテクノノロジー???



 情報源はべこねん様です
https://twitter.com/bekonen7/status/1270908674509164545
「公式大動輪を従輪として使うサイズ感と空気圧で走行するのバケモノすぎる…」とのこと。激しく同感です。
 

 ああ小型化 できないものかしら。
 あと、製品に落とし込みできないのかなぁと考えさせられてしまいます。
 無論、もっとショボくでも構わないので! このクオリティでは手に余りますよ(笑)。

 はっきり申せば、3-5万円クラスのテクニック大箱で。そしてトレインレール走行可!
 サイズも8幅くらいに納めてなんとか。

 海陸空の乗り物があんなに充実してるテクニックに「軌」だけがないことに苛ついてるファンは少なくないと思うのですよ(笑)。
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 さて、この作品。
 レゴアイディアに提案されております
https://ideas.lego.com/projects/dc67d247-ee40-423b-8864-d468fa701e14


 そこからの引用画像です。

 1D1のミカドです。欧州系。フランスの1D1R辺りがモデルでしょうか。

 観ての通り14幅の超大型モデルです。
 トレインレールには対応しません。その意味で、現状で「鉄道模型」とは言えない問題はありますが。


 相当なサイズと迫力。そしてそれに見合う精細感。


 14幅であることが分かります。大動輪が先輪というスケール感。




 サイドビュウ。
 

 キャブ内は操作系。左から逆転機。エアブレーキ。右が汽笛です。
 圧力計はこの機関車の要でしょう。




 ブレーキロッドがエア駆動(本物と同じ)。そしてブレーキシューが動きます。

 鉄道車両で実は見逃されがちなダイナミックな部分ですね。ここは。


 エアは手押しポンプで。
 電動ポンプとリモコン化は可能……?


 内部構造のようです。
 中間ピストンとフリーホイールが技術の肝になってるようですね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月15日

【海外作品紹介】(作者失念失礼)香港の方の、阪堺電軌モ161形

 JBFの会場にて、作者名を尋ね忘れるという失礼です。
 大変に申し訳なく……。

 阪堺電気軌道 モ161形は、1928年製造の「(通常運行に入る中では)現役最古参の電車」です。ずっと走り続けてきました。阪堺では同型車も多く、このタイプが主力だった時代が30年ほど前まであったのですが。然し、順当に新車への置き換えが進んでしまい、今は数両のみが現役です。

 夏場は冷房無いので運用避けられるのは例年のことなのですが、近年は出番も減っているのは気がかりです。
 理想申せば、休日には特定ダイヤでの運用に入れてほしいものですが。


 観ての通り、かなり大柄な解釈です。8幅スケールの世界観にしっくり来ましょうか。お蔭でプロポーションは良い感じです。

 3面折妻の前面。
 ぐるりと囲む雨樋は良き誇張表現ですね。
 屋根のダークレッドが鉛丹塗りの表現で嬉しくなります。
 歩み板やベンチレータも良い表現。

 2x2茶色窓。窓枠の茶色の表現になっています。この種の窓枠表現は難しいというか悩みも多い部分ですが、単純な割り切りが案外正解なのかもしれません。小さめで位置高めなのが実物の印象に限りなく近いのですね。

 動力は9Vで、ボギー車です。
 台車の旋回は(即ちカーブ通過は)ぎりぎり可能に見えますが、どんな感じなのでしょうか。8幅あると路面電車の造形はかなり制約もなくなるのですけども。

 側面の処理は、鋼製車よりは寧ろ木造車向けの表現でありましょう。
 現役の161形よりも、嘗ての名車 モ101形(南海鉄道 電3形)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B5%B7%E9%9B%BB3%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A_(%E8%BB%8C%E9%81%93)
 の雰囲気狙うのも有りかもしれませんね。



 言うまでもなく、もい氏の和建築な町並みと良く似合います。最高のマッチングです。


 国道線の金魚鉢と続行運転です。
 古き良き、大阪の外縁ですね。


 同じグループの方の、アメリカ形蒸機です。1C1のプレーリー。テキサス・ブリック・レイルロードとありますので自由形? 然し、普通にアメリカのどこかに居そうな雰囲気ですね。本場のアメロコでも、比較的手頃な?サイズでしょうか。

 とはいえ、8幅です。
 それゆえ、車体と足回りのバランス良好。

 気になる缶胴はポチスロを90度のベクトルチェンジでの表現。この缶胴太は約5幅?に見えますので、日本型で缶の太い題材……C62やD52等に応用できちゃうかもしれませんね(6幅基準です。7幅とかならC57辺りかしら?)。

 従台車の造形が力強い。
 キャブ屋根周りがエレガント。

 赤の仕上げも美しい。キャラクターが立ってる機関車でありますね。


 走行です。ロッドはカスタム品です。
 
 繰り返しますが、JBFは自分のところで手一杯になってしまい、ゆっくり作品見る余裕に乏しいのが毎度の悩みではあります。見学に徹する……というのはありえない話ですし、難しいものであります。そして、拡大するJBFという場所考えますと、贅沢な悩みでもあるのでしょう。
(でも、次回こそもうちょっと余裕を欲しいところです。自分自身に!)
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

【作品紹介】プリンス・ウィリアム様のE259系「成田エクスプレス」ロゴと内装、完璧。/マイクロ「花嫁のれん」等。

 香港のウィリアム様は、元から日本型の車両を制作されてきた方です。
 JBFが始まってからも毎年参加され、その都度作品(新作)をご披露されております。


 今年は、成田エクスプレス。E259系です。

 8幅の大型作品。そして大型作品が故の作り込み!です。


 写真ではやや乱れておりますけど、運転台のキャノピが一体部品ではなくて、部品組み合わせによる精細なものです。この題材として画期的でありましょう。

 車体断面、垂直な台枠の上に膨らみがある、あの世代のJR東日本の優等車特有の形状を再現しておりますね。一瞬、色差表現? かと思わせてガチなスロープ組。そして台枠部分は表面に1幅タイルを出した組み方になっています。

 そのおかげで、8幅とは思えぬスマートさ! 引き締まった印象なのです。

 圧巻は、前頭部と側面の「NEX」ロゴ表現でありましょう。
 とりわけ、前頭部は鮮烈です。

 E259系の美しさ、密度感を感じさせてくれるのです。


 毎年のことですが、インテリアの作り込みも。
 先ずは運転台。


 グリーン車客室と荷物棚・そして荷物置き場。


 1両を眺める。


 走行の可否は聞きそびれてしまいましたが、おそらく走行に問題は無さそうですね。

 トレイン展示以外でのトレイン作品として、注目の高い作品でした。

 さて、マイクロスケール作品も。




 東海道新幹線 N700系。
 3幅に新幹線を落とし込む。小さな窓はテクニック穴の見立て。これは巧い。
 グリーン車の窓配置とか、屋根上のパンタカバーなどの作り込みも堪りません。

 そして、ホームドアまで再現された展示用ホーム。
 象徴化に成功された作品です。


 東京モノレール2000系と、JR東日本E235系。
 4幅の中にぎっちり、詰め込む。妥協なきミニモデルです。


 こちらは環状線の新型323系。
 形状もカラーリングも4幅向けではありませんが。しかしこの密度感。

 そして、EF65形も。ただ、電気機関車はまた別の造形があっても良いかも知れません。

 右端の赤いのは?


 キハ40系改造の観光列車「花嫁のれん」ですね。
 複雑な文様のカラーリングの車で、皆が不可能と思っていた題材です。

 モザイクと貼り付けの併用により、不可能を可能に。
 6-8幅での制作の参考になるかも知れませんね。

 それにしても、赤と黒のベースカラーがシックなので、模様が映えること。


 花嫁のれんと山手線など。このスケールもまた興味深いものです。

 来年のご参加も、楽しみにしております。
 

posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

【海外作品紹介】LegoMonorailFan99様の懸垂式モノレール。3幅軌道の両側支持式。

 懸垂式モノレールはやはりロマンのあるものです。
 実用化はブッパータールと上野と藤沢と千葉にしかない、むしろ本流から外れた乗り物ですけど……。でもその不遇さも含めてロマンなのです。

 また新しいアイディアが生まれました。

Suspended Lego monorail

https://www.flickr.com/photos/149607664@N06/38813623154/in/photostream/
(リンク先で動画見られます)
 LegoMonorailFan99様の懸垂式モノレール。ツイッターでの@grenouille62778氏に教えて頂きました。

 システムの特徴は3幅逆組軌道。
 3幅の軌道はセンターで上方から吊り下げられています。要は凸型。
 その凸型の両側部分をタイヤが走る形です。

 この形状のモノレールは実用交通としては存在しないはずです。しかし。
 サフェージュ式(湘南や千葉)の、軌道と台車の位置関係を逆にしたものと考えることは出来ましょう。レゴでのガチなサフェージュ式の試みはあるものの、膨大な資材量が問題になります(まぁ、これは実物の欠点とも被りますが)。

 然し、LegoMonorailFan99様のこの方式なら。現実的な資材量で「逆サフェージュ式」を実現できています。
 少なくとも、片持ち式のヴッパータール式(ランゲン式)/上野式などで代用するよりはリアルじゃないでしょうか?

 インフラ部はテクニックアームで強度を確保しています。
 カーブの曲げ方はちょっと分かりませんが。4.5vレールでも芯に入れてるのかしら?

 直線部のトラス橋も目を引くものです。見栄えがしますね!


 車両は架空のものです。前面は大きな窓ですが、側面が小さな窓なのはちょっとレトロな感じがしましょうね。6幅で、3車体の連接車です。
 中間車体に動力が入るセオリー通り。


 車輪及び動力伝達部は左右に完全セパレートです。






 PF-Lモータを用い、左右に分割して動力伝達。二軸駆動同様のトラクションを得られるかもしれません。プーリーはレールに対する振れ止めになってる?

 構造上、ボギー車への展開は難しいかもしれませんね。
 リアルな湘南モノレールや千葉都市モノレールを考えると、中型の車体にボギー車を考えたくなりますが、このままでは難しい?

 ただ。三車体連接と言っても中間車体はかなり短く貫通幌程度の見た目で作っています。中間車体を貫通幌に見立てる手はあるかもしれませんね。


 前後車体の車輪はタイヤではなく、ベベルギアを代用しているようです。ゴムタイヤでは何か不都合があるのかしら?




 強度への配慮があります。
 付随車はもう少し、この辺は緩く出来るかも……?
 
 畏れずに申せば、海外のこの種の研究は、日本形の再現モデルの直接の参考になりにくい……のは事実かもしれません。
 でも、この第1段階のテストモデルがあってこそ、リアルな鉄道模型的展開は産まれえます。
 可能性は、追求されるべきでありましょう! 
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月13日

【海外の作品紹介】Isaac Smith様(?)のLNER A4。英国形は、小さめに!【追記あり】

 海外鉄道ファンの常識で、然し一般には知られていないこと。
 英国の鉄道車両は、小柄。

 鉄道創始国であるだけに古い規格が残り、車両限界の拡大ができないまま今に至ってしまってる(ユーロスター走る線だけは別)そうです。故に車体の大きさは日本と大差がありません。というか日本よりも小柄なくらいです。

 さて。レゴビルドでも案外難しいことが有ります。
 スケールを意識して、小柄に造ること。

 無論、大きく造るのも難しいので(関山は苦手です……)、小さければ偉いってわけではありません。でも、引き締まった作品の魅力は肯定されるべきでしょう。
(その最右翼に居るのが、自動車ビルド界隈の「4幅車(#4wlc)」かもしれません。ラージスケールよりも高度な技術の詰め込まれたミニマムな作品たち)
 
 その文脈で、見逃せない作品がさらりと公表されています。



 作者は、Isaac Smith様……でしょうか?

 然し、題材は実にわかりやすく。世界で一番有名な蒸機の一つ。LNER A4!
 世界最速記録を持つ流線型の蒸気機関車。国内外で多くの作品が作られてきました。


 この作品をじっくり眺めてみましょう。どうやら6幅基準で収まっているようです。蒸機は製品のエメラルドナイトがキャブ7幅という規格でしたから大きくなっても良いような風潮は有りましたが この作品はキャブは6幅に。

 そして、カバーの掛かった動輪部分。A4は動輪のカバーを外した姿も一般的でしたが(それはそれで格好良いのですが)、動輪のカバーも再現。上1/3ほどを覆っています。
 この表現のため、車体幅のマックスは6幅+プレート4枚分(左右サイドで2枚づつと解釈して良さそうです。実質8幅でしょ? って言われそうですが、飽く迄最大突出部の話ですからね?

 動輪カバーの代償としてメインロッドは省略です。醜い姿になるくらいなら思い切って割愛してしまうのもまた正義でしょう。それにサイドロッドは有りますし。サイドロッドは3Dプリント?のカスタムパーツのようですね。これもルックス面で有利になっています。

 流線型で覆われた缶胴は実質5幅くらいなのでしょうか?
 上部が2x2系のカブスロで覆われ、サイドにポチスロで幅を増しておりますので、5.5幅くらいですね。で、動輪周りのケージングに綺麗に繋がってます。

 何気なく嬉しいのが従台車。イギリス型も日本型もですが、従台車が外側台枠なのですよ。

 動力系はおとなしく?テンダドライブ。3軸のテンダは英国型なら違和感なし。PF車輪枠の中の赤い車輪が粋な感じ。

 あと、従輪とテンダの1軸目はどうやら「連接車」になってるようですね? 拙作のパシフィックではよくやる手法ですが、走行性能俄然良くなるのです。

 青い車体に、白い手すりも映えます。
 そして、背後の英国らしい情景も。猫いっぱい(笑)。

 惜しむらくは、他の写真が探しても見つからなかったこと。肝心の前面、気になりますよね(笑)。
 
 でも、大事な部分の情報が欠落してるからこそ、この作品はイマジネーションと創作意欲を与えてくれます。スケール遵守の英国型蒸機、造ってみたくなるのです。
 
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【追記(2018年6月24日)】
 この作品の、前側の写真も得られたので追記です。




 マークI客車曳いて。
 

 A1/A3との並びです。
 デブじゃないA1/A3も良いものですよね。


 肝心のA4ですが、ステッカーなど頼らずに塗り分けを再現しています。
 前端部の微妙な絞り込みと傾斜の両立が素晴らしい!です。小柄な英国機らしいスマートさのA4、魅力的なのでした。
 


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2017年07月01日

【海外の作品紹介】professorYaffle様の 凄く「格好いい」高架橋。カーブでアーチ。

 高架橋。割と理想と現実のぶつかる工作物です。

 理想を突き詰めるとこんなものが出来るのでしょうか。

 元画像はbrickshelfより
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=570051


 欧州ではよく見かける、レンガ作りまたは石造りの連続アーチ高架橋です。

 ローマの水道橋辺りの文脈が産業革命後に復活した奇縁? 美観だけで採用されたものではなく、経済的・技術的メリットもあってのことでしょう。
 ただ、コンクリート橋が普及・発展・進化・魔進化していく中でこの様式は過去のものになっていくのですが。
(日本では碓氷峠旧線が思い出されるところです)

 で、直線でさえ「頭が痛くなる」ものなのに、この作品は曲線で実現してしまってます。不可能を可能にしてしまってる?


 但し、よく見ると。
 個々のユニットは「現実的」な工法で、「現実的」な物量?で組まれていることがわかりましょう。

 ポイントは、基調色をコストの安い「赤」にしていることでしょうか。
 灰色系やタンは物量に使うには割高です。ダークレッドやダークオレンジも同様。

 で、レゴ赤のラチチュードの高さ、十分煉瓦色に見えるのは皆様もご存知でしょう。

 そして、アーチの縁や装飾にはタン色を注ぎ込む。この程度の使用ならコストも現実性をもってきましょうか。

 構造は、橋脚部分と橋桁部分を分割できそうで(恰も桁橋の如く!)、保管や輸送も「現実的」に見えてきます。

 日本で考えるなら、こんなに高い橋脚は不要かもしれませんね。
 上のアーチ部分だけで低めの高架橋を想定すると、神田あたりのレンガアーチ高架が可能になるのかなぁ……?


 反対側。
 日本型だと碓氷峠のイメージでED42や82系気動車。時代考証捻じ曲げてEF63とか。

 はたまた神田の高架のイメージで思い切って国電各種(木造車からE233系まで!)


 反対側のカーブは鋳鉄製鋼橋か? これは流石に日本では見かけないものですが、やはり産業革命黎明期に見られたものです。
 やはり古典基本色の「青」で組むことで、コストを抑えているように見られます。それにしても桁のボリュームを遠慮しないと凄いことになりますね。

 そして、古典基本色の美しさ。良い意味でのレゴらしさ、色彩の美しさにつながっています。


 真上から。
 走行しているユーロスターは中間車基準で全長34ポッチです。もちろん6幅。
 
 このままの構造・寸法ですと、入線車両は制限されるかもしれません。近年の日本だと8幅フルスケールも一つの潮流ですから。ただ、欧州の実物でもあるように欄干部分をもっと低くすればそうした制約は緩くなることでしょう。
 寸法が更に大きくなってしまいましょうが、何らかの大半径カーブレールを(me-models等)使う手も考えられます(ただ、meのカーブはやや強度無いので、高架橋の強度メンバーにはできませんけども)。


 すぐに叶う夢ではありませんけども、叶わない夢ではないような気がしてきます。どなたか、挑戦されてみませんか……?
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

【海外作品紹介】CK ang様の「ねこモノレール」は某ねこバス風味。そのうえ「ひだか式」

 唐突ですが。猫モノレールって画像は皆さん何処かでご覧になってるんじゃないでしょうか?



 多分オリジナルじゃないけど。画像がバズってる感じ。

 敷居にまたがる猫がモノレールに見えるって小ネタですね。

 で、CK ang様(シンガポールからお越し!)。
 絶対にこの画像意識されてますでしょ(笑)。

 いや、正しいです。色んな意味で。


 先日のJBF2017会場。ひだか氏のモノレールテーブルで一番?話題集めていた作品です。最近はひだか式準拠の持ち込み作品も珍しくはないのですが、このインパクトといったら!

 車体8幅。最大幅10。
 脚はせわしなく電動で動き回ります(笑)。

 表情は……良い雰囲気出してますね。日本のアニメ的というよりは、やや海外カートゥーンの味があるのも海外作品ならでは……でしょう。これはこれでありです。

 ネズミ装飾とかの芸も細かい。

 で、個人的に嬉しいのは側窓に古い2x2窓使ってることです。良い意味でレトロな味が出てるのですね。








 流石に走行は無理かと思いきや……。
 マジでガチな作品でした。エンドレスでの運行こそ無理でしたが、元来のひだか式に存在する急勾配さえクリアです。標準カーブも余裕。

 (映画中のような)空を飛んでくかのようなシーン、モノレールならではの表現ではありますよね。

 え、映画には都会的な情景はない?
 いいんですよ、多摩地区は今はモノレールが蹂躙してますから(おい)。ぽんぽこでコンクリートロードです(意味不明)。

 冗談はともかく、この作品が走ってしまうのは衝撃でした。
 また、ねこバスの作品そのものも本気で考えなきゃいけないのかもしれません。○ャ○リバスだけじゃなくて!


 バックビュウも味がありますね。



 さて、ひだか様のモノレールレポート動画です。アングルが年々洗練とされており、見てて飽きません。


 その中にももちろん、ねこバス走行シーンあり!
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月15日

【海外作品紹介】プリンス・ウィリアム様のE231系。一味違う「戯画的」海外作品。



 香港のプリンス・ウィリアム(Prince William)様は毎年JBFに日本形車両作品を持ってきてくださって居ます。昨年は281系「はるか」で、レイアウトを走行する姿を披露致しました。

 今年も新作あり!
 E231系山手線です。


 精密な、4両編成。8幅ミドルスケール。
 目を引くのは側窓の丸み処理。国内作品ではつい割愛されてしまうところですが、この作品ではアーチに依る強調表現です。結果として、スマートな美しさ。そしてエキゾチックな風情を得ておりましょう。車体裾の丸み表現も行われています。


 そして何より美しいのは前頭部の額縁処理。
 カーブスロープの多用で優しく、円やか。

 全体に戯画化されたような、写実的というよりはイラスト的な8幅車両でしょうか。このセンス、感性は羨望ですね。

 そして8幅のメリット。何とも言えない狭軌感。


 無論、インテリア完備です。
 タイル張りの床が丁寧。袖仕切り板も。車端部の床色違いまで表現です。

 そのうえ……。




 吊革(正確には吊革支えるバー)の表現まで。
 社外品のLED照明組込です。


 窓を通してみると、こんな感じ。


 制御はS-brick。独自のUIを作られておりますね。
 ただ、今の制御アプリは通信切断の問題があるようです。


 その面でのトラブルはありましたが、快走!
 神戸の街との組合せもまた良き、ミスマッチングでありましょう。


 おしゃれな通りでも、似合うのです。
 一味違う作品から得られるものは大きい。ありがとうございました。
 また、来年も作品、期待しております。
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月09日

【海外作品紹介】Nick Barrett様の0系新幹線。一味違う! 答えは一つじゃない。

https://www.flickr.com/photos/technicnick/32414869753/in/photostream/
(sauseiji様の情報提供です)

 どちらの国の方でしょうか。英語圏のような気はするのですが。
 0系新幹線は嘗ては、いや今もなお高速鉄道のアイコン的存在であり、海外作品も幾つかありますが。無論、その中では最新作でしょう。


 前頭部造形。一味違う文脈を感じますね。66度の角スロープを真横に使ってるのは、100系的発想。その前後を丸く盛って柔らかさを確保してる感じ。
 我々がつい丸目にしてしまうヘッド・テールライトはラインを優先したポチスロ角目。しかし、その真下のポッチのお陰で丸目に見えるのが面白い視覚効果。

 光前頭は薬師山氏のΦ2、拙作のΦ3がありますが、なんとΦ4!
 これはこれでありなのかしら。

 フロントガラスは常識的に1x6x3の弧形キャノピ。
 スカートはややごっつい印象ですが、これはこれで0系の捉え方かもしれません。実物もリベットの目立つゴツい印象の部材でしたから。サイドスノウプラウの表現が嬉しい。


 側面は国内作にありそうでなかった、飛行機窓。1000番台車らしさが他のどの表現よりも適切的確ですが作れる車種に制約あるのと(とはいえ1000番台のみのN1-N3編成も思い出されますが)、窓の位置が上方に偏ってしまう問題もありますが。
 運転台真下の塗り分け表現はスロープ合わせ。綺麗に繋がっています。

 足回りを軽く覆う側スカートは0系の難しい問題ですが、この作品ではタイル張りでの表現です。車輪が12V仕様なのは、9V以降の車輪ではスカート内での旋回ができないためでしょう。車輪丸出しに違和感……という声もありましたが、台車枠を工夫すればかなり印象は変わってきそうです。あと、テクニック軸車輪にするのも。
 ちらりと見える床下機器は精密な印象。


 この角度からの印象はなかなか上々!
 ボンネットと光前頭のつなぎ目、早くも1/4丸タイルが使われてます。結構重要な部品でしょう。
 また、スカート部が1プレートはみ出しているのも分かります。違和感はありませんし、車輪を避ける意味でこの1プレートの存在は大きいです。


 上から。
 グリルの表現できる屋根肩表現は「やられた!」って感ですね。
 幕板部分にポチスロ仕込んで(パネルでも良いのでしょうけど、L形の)、斜めにブロックを並べるって発想はありませんでした。その上もポチスロで形整え。

 パンタグラフ周りは末期の騒音防止板ありの仕様です。


 車体断面の見えるアングルより。屋根周りの構造がよくわかります。


 現在中間車は1両のみ(先頭車も1両のみですが 21形?)。26形?
 
 今後編成化が予定されているのでしょうか? 楽しみです。
 また、国内の0系ビルド新幹線ビルドにも影響を与えうる作品でありましょう。
 
 答えは一つではないのですから。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月05日

【レゴ製品……ならいいな?】HITACHI クラス800の限定キットに見る可能性。

 情報源こちら
https://twitter.com/HitachiRailEU/status/757971102484299776

 先に種明かししてしまえば、向こうのレゴ認定プロビルダーが、恐らく日立製作所の依頼で非売品制作したもの……らしいです。当然ながら製品ではありません。ですが、多くの可能性に満ちたモデルであるのは言うまでもなく!


 リアルな、且つ精細な造形。特殊パーツで形作るのではなく、汎用部品の塊として構成しているのは良い意味でファンビルド(即ち、普段の我々の作品)に近いのか。素直に「凄い・かっこいい!」。

 大型ビルド的な造形ラインでありながら、きっちり6幅に収まっているのも驚くべきことでしょう。サムネイル見た時には「8幅? 7幅?」かと思いましたから。
 6幅でも、ここまで出来る!

 側窓の横組もファンビルド的ですね。
 いや、レゴの製品カテゴリ的には「Creator」的でもあります。


 流線型の表現「隙間も段差も気にならない」のも特徴でしょう。
 ポチスロと1x2系のカーブスロープの威力を発揮しています。
(あの辺の部品は既に「汎用部品」と言い切って良いでしょう。供給潤沢ですから)

 造形の可能性を示唆していましょう。


 パッケージングとして。

 最初に断っておけば、足回りはトレイン車輪ではなくディスプレイモデルです。組立後に換装できるかどうかは不明……。48ポッチ長さですからフルスケールですね。
 
 しかし、この造形で「576ピース」に収めているのは流石はプロの仕事! と唸らされます。非売品といえど、キット形状である以上はコストも大事、誰でも組める配慮は必要。そこはアマチュアには未だ難しい仕事ですから。
 よく見ると使用パーツの種類も極力揃えた、製品的な配慮も窺えます。


 さて。毎度おなじみの愚痴や怨嗟よりは前向きなこと考えましょうか。

 全長36ポッチくらいに詰めて、足回りはトレイン車輪にして動力化はオプション対応。中間車は組換インストで対応。500ピース位のCreatorカテゴリ(10000代ではなく)で通常製品になったらなぁと妄想ですよ(苦笑)。
 あぁ、飽くまで、前向きに!
 
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2016年07月26日

【海外作品紹介】MASSIMO B様のイタリア国鉄ETR250/7幅って、この表現力!?

 イタリア国鉄のETR300は前面展望車の元祖、そして格別にデラックスな設備で後世になお残す名車。1952年から1992年まで、長年「セッテベロ」に使われてきました。3編成。

 ETR250はETR300の妹分で4両編成(2+2)版。5編成。
 前面展望車の形状はほぼ同じですが、全席セミコンパートメントのETR300に対してETR250は通常座席2+1列ボックス配置でした。やや凡庸な妥協バージョン。

 両者とも引退済ですが、一部が動態保存車両として残されているようです。

 MASSIMO B様の作品。Flickrより 詳細画像多数です
(いつものことですが、引用は最低限です)


 前頭部。7幅で最大限にリアルなラインを狙ってきたもの。
 妥協なき再現。思わずため息が漏れます。

 レゴパーツの特性を使いきっているのも感心させられます。部品の特性と車両の形状がピタリと揃ってる。精細・リアルなだけではなく、レゴらしさもある。ついでに申せば実物への愛情も籠っているのが伝わってくる。

 おでこのライン、台車カバー周りの横組。
 展望室ガラスの平面性というか曲面性。滑らかさ。
(ただし、そのために透過性は犠牲になり、インテリアも割愛せざるをえないのは特記しなければなりませんが)。


 スケールとしては「7幅フルスケール」

 国内の作品で言えばしょうたいむ氏の「585系(自由形)」に相当するスケール。

 つまりは「6幅との比較」は難しいです。HOゲージとNゲージくらいの解像度の差がありますから。それを埋めようと思えば埋められるものなのか……。考えさせられてしまいますよねぇ。
 
 自分がこの題材作るとしたら、MASSIMO B様のと薬師山氏のETR300のいいとこ取りで、かつ6幅ショートに収めてしまいたいと挑戦意欲を駆り立てられますが。
(というか、よくぞ薬師山氏はこの題材を6幅で完成されたものですよね)

 しかし、7幅の良さも素直に認めなくてはなりますまい。
 ただ、かなり重そうです。運転は大変じゃないでしょうか?


 中間車も気合の入ったものです。
 側窓は全て3幅分の横組を行っています。欧州形らしい窓の大きさ表現に使える手でしょうか。欧州型、特に1950年代の車両は窓の上下寸法大きい傾向にありますから。
 なお、車体の上下寸法も大きめです。全体として、大ぶりに造られた作品です。




 街や、駅と合わせて。
 モジュールビルは時に欧州のどこか、時にアメリカの情景にも見えるものなのですが、この題材と合わせると、明確にイタリアの何処か……に見えてしまうのですね。それくらいに存在感が濃厚な題材でしょう。
 
 欧州系の、究極のモデルの一つではあります。
 ただ、7幅以上フルスケールの大型モデルばかりが究極であり続けるのも面白くはありません(笑)。

 6幅の意地も見せてやりたい、と思うのでした。
 でも、その意味で大型モデルの技を「盗む」のも必要なことでしょう。
世界にライバルが居るのが、この趣味の醍醐味なのですから。
 
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2016年07月23日

【海外作品紹介】流線型2016! ストリームライナーは今時の部品でここまで美しく(Tony SAVA様のNYC 20世紀特急)

 ストリームライナー。流線型の蒸気機関車という題材はずっとまえから試みられてきました。今ほどカーブスロープもなく、ポチスロさえもなかった時代からです。

 10余年前、サンタフェスーパー・チーフ(#10020/#10022/#10025)の市販されていた頃のレゴトレインはずっと形状や表現に制約を受けていた。それでもチャレンジは繰り返されてきました。

 翻って、2016年。
 丸みを表現できる部品はぐっと種類が豊富に。
 1x3に始まったカーブスロープファミリーは1x4、そして極めの1x2なども登場。そして潤沢な供給がなされ、湯水の如く使えるようにもなる。どの色であっても。

 そんな時代の象徴と言える作品でしょう。
(無論、パーツが偉いのではありません。形にされた作者が凄いのです!)

 Flickrより。
 制作過程や旧バージョンも含む詳細なアルバムです。


 題材はニューヨーク・セントラル鉄道(NYC)のJ-3Aハドソン。1930年代の流線型蒸気機関車で「20世紀特急」を牽引。ニューヨークとシカゴを夜行で結んでいたもの。
(このルートはハドソン川沿いをずっと走りぬける! 今もアムトラックの列車があります)
 アメリカも直ぐにディーゼル時代になってしまったので、この種の機関車の時代は極めて短いものでありましたが、写真や絵画、模型などで多くの人々の記憶に残っているものです。

 レゴトレインとしての感想?

 完璧・究極・世界最高峰!
 他になにか言葉出てきましょうか。「8幅だから」「アメリカ型は馴染みがないから」って屁理屈をねじ伏せるだけの説得力があります。

 8幅であることに必然性もある造形ですし、大きさを生かし切ってもいましょう。
 その上、バランスが良く安心感が有ります。ディテールも最適化されており、走ったらボロボロ落ちてきそうな不安感がありません。なお、動力系もエンジンドライブのような無茶はせず、テンダに9Vモータx2という堅実志向。

 自作シールはナンバーとレタリングのみ。
 ……曲げた手すりだけは卑怯といえば卑怯かも知れません。


 正面下から。機関車が最も力強く見えるアングルより。

 もう少し細かく見ると、1x2系のカーブスロープを使いこなしているのが分かります。
 尖塔部の3x3カーブブロックも見事。これを横向けに、鋭さを演出。

 ランボードに登るステップ部分は裏面を見せる。良いアクセントです。


 バックビュウもまた、美しい。
 完璧に車輪を覆ってしまった炭水車。8幅ならではといえばそれまでですが、それにしてもツライチ感が際立ってます。

 エンジン部分。動輪からキャブへの斜めラインも無理なく美しく。特殊アーチはベストマッチですし、そこからの斜めラインのモザイク表現もあり!と。レゴらしさというか、寧ろアールデコ的なラインを形取る? 流線型とアールデコの時代は微妙に混ざっているのは忘れてはなりません。マシーンデコって言葉もあります。

 

 前バージョンと。こちらも登場時は皆をあっと云わせたものでしたが。
 
 カーブスロープ1x3とBBBホイールの現れた10年ほど前の作と思われますが、今見ると隔世の感。流石に古いですねと書き起こそうとして、しかし!
 ……これでも今の平均値を超えちゃってる作品ですよ。

 この方の作品、「鬼に金棒」って言葉が浮かんできました。パーツと環境を持っている方が、しっかり技術とセンス持っている。
 あぁ、こうした傑作でもって、低迷してるこの界隈を元気にしてほしいなぁと思うのです。
 

 
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2016年07月21日

【海外作品から】こんな発想のナローゲージ、4幅ミニスケールの自走? Hod Carrier様の作品

 ただでさえ、動力系の制約や縛りが大きいナローゲージ。

 そのナローゲージの作品や題材というと、国内外とも「軽便鉄道の再現」に終始されてきたと思います。

 しかし、4幅ミニスケールの「本線・標準軌」車両を自走させるという発想。
 これには驚かされました。

 Flickrより(走行動画あり)


 TRAXXという、欧州の標準型電気機関車の一つ。
 無論、標準軌間のフルサイズな機関車です。

 しかし、4幅。
 されど、自走しちゃうのです。
 
 いや4幅ミニトレイン自体は時折作られてきた題材ですが、モーターライズの「鉄道模型」となると重みが違います。
 実際、サイズもHOゲージに近いのですよね。

 ただ、感覚的にはZゲージ的な「良い意味で無理しちゃってるな」感はありましょう。それもまた魅力です。


 側面より。本当にHOゲージ的な寸法です。フルスケールなのは言うまでもありません。
 4幅故の「微分ビルド感」が通常のレゴトレイン(6-8幅)とは全く違った世界を造っておりましょう。パーツの個性がモデルの造形に直結する。

 細密感と省スペースはメリット足りえましょう。
 そこはZゲージ的ですね。


 肝心の、中身。

 Lサイズモーター。
 PF受光器の代わりに、S-brick。
 電池はリチウムイオン充電池。

 若干の社外品を使ってはおりますが、それでも4幅+タイル2枚分の車体に収まっています。それも軽便系ナローと違って低車高に。
 動力台車はボギーで二軸駆動。
 
 強度面、信頼性は如何なるものか気がかりでは有りますが、限界に挑戦したモデルの一つであることに間違いありません。


 さて。
 4幅ミニスケールでここまで出来るということは、「通常の軽便ナローゲージ」も無理は出来ちゃう? ナロー派に希望を持たせる作品でもあります。
 
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2016年02月27日

【海外作品紹介】Marwede様の、新幹線E6系 マイルド?欧州アレンジ?

 brickshelfより
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=562114

 Marwede様は欧州(ドイツ?)の方か。
 欧州系の他に、既に日本型…新幹線の作品もかなり以前より各種発表されています。その最新作がE6系。突然の登場。


 7両編成でのデビウ。実物7両編成ですからさらっとフル編成!

 特徴的な前頭部はかなりスクウェアな解釈です。ここはどこか欧州的なアレンジ? 複雑な曲面構成の一部は大胆にも省略されては居ますが、それでも「E6!」と分かる!

 動力が9vというのも、欧州系の流れ(思えば2000年代前半まであちらでは12Vオーナーも多かった…)。台車スカートの割愛は最近の日本の新幹線作品を見慣れてると、ちょっと残念な感はあり? 

 それでも、ツボは抑えてたりします。Marwede様の作風と云っても良いのかもしれませんが。


 編成全景。車体は新灰色で作られていますね。
 実際は白に細い灰帯ですので、このミスは惜しいところではあり?
 
 いや、これはこれでかっこ良く、またE6に見えるのも事実。

 あと、写真ではわかりにくいのですが、細いパンタグラフにそのカバー周りも丁寧・詳細です。

==================

 さて
 E6系新幹線というとルビー様の製作中作も忘れてはなりますまい。


 日欧対決? いや表現とか解釈とか使用パーツが全く異なるのは驚きますね。
 より凝った表現でかつリアルなのはルビー様の方だとは思いますが…。ただ、実物が角度によって大きく印象の変わる、そして好き嫌いの割れるデザインでもあります。その意味で、「マイルド」なMarwede様の作品もありなのでしょう。

 思えば、日本人の作った欧州型だってどこか日本趣味が入ってしまう。それはそれで良いと思うのです。「ローカライズ」は正義なのですよ!
 
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2016年02月22日

【海外作品紹介】#60051がこうだったらなぁ。Bernd Herbert様のICE風アレンジ

 現行のレゴトレインセット、「ハイスピードパッセンジャートレイン 60051」は評判が割れます。
 というか、一体成型の前頭部はこのブログの読者諸兄にとっては好ましくない部分でしょう。思えば、もう2年前になる発売当初から(あぁ、オリンピックと同じ頻度なんですよ! Cityサブジャンルとしてのレゴトレインの悲劇!)、改良というかアレンジは試みられてきました。運転席を上に乗せてVSE風もあり、そして王道はドイツのICE3風。

 これは決定版になりましょうか?


 Flickrより。
https://www.flickr.com/photos/126366721@N08/sets/72157646669944185

 撮影の舞台が良すぎるのはさておき(笑)。
(以前も記事にした、ドイツの野外運転レイアウト。羨望!)

 あの60051がここまで、化ける。
 帯パターンを変え、トレインプレートを白のものに。
 そして前頭部は自作シール。しかし、不適切な使い方ではありますまい! 言うまでもなく「DB」マーク。
 車両の雰囲気は、60051らしさを保っています。パンタ位置は「確信犯」かも知れません。


 作品名は飽くまで「ICx」ですので、ICE3に似せることよりも寧ろ60051を如何にリアルなICEシリーズに見せるか……を意識しておりましょうか。
 おかげで、自然な、無理のないアレンジにもなっています。マニアの作品ではなく、レゴの製品的な。それも対象年齢やコストの制約のあるCityカテゴリの。

 記事の表題ですが、「60051がこうだったらなぁ。」という雰囲気そのもの。
 これなら一体成型前面でも必然性は高かった……のかも知れません?
(いや、それでも#7938のような自分で前頭部を作るほうが良いけど!)


 このアングルからだとシールのパターンが分かりますね。
 窓のつなぎ方もポイントです。

 地味に効いているのが床下機器を黒にしたこと。引き締まって見えます。

 

 何かに似せようとして、或いは似ないようにしてデザイン。
 それが失敗してるような印象を受けなくもありません。

 この製品がイケないというよりは、レゴトレインの製品ラインナップが余りに貧弱、かつ新製品頻度が低すぎることに問題があるような気がします。幾つもある中にコレなら問題もないのですが……。「これしか無い」に近いですからねぇ。

 他ジャンルだと成立する「製品を素組で、或いは箱のままコレクションする趣味」が成立しないレゴトレイン。この問題は深いです。
 
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2016年02月13日

【海外作品紹介】delayice様のEF510形「北斗星」仕様。マスコット的造形。解釈。

 EF510形電気機関車(JR貨物及びJR東日本)はこれまでも多くの作品がありました。
ですが、ここは新顔です。これまでにない解釈・造形の!


 Flickrより
https://www.flickr.com/photos/78263514@N06/
 delayice様は香港か台湾か中国か……の方と思われます。

 トレイン作り慣れておられるか否かは定かではありませんが、前者なら良き確信犯。後者なら先入観に囚われぬ作品と申せばよいのでしょうか。

 印象は「マスコット」。
 でも、トレインレールに乗っている、6幅の作品なのです。

 先にディテールから見てまいりましょう。
 窓はブラックアウト処理ですが、機関車では気になりにくいです。このおかげで前面窓は微妙な大きさが表現できていますし。裾の「レール」はなるほど!って感じ。

 下部ヘッドライト(ライトケース)の表現も独特。似ているかというと似ていない? でも他表現に勝ってもいます。どうやったらこの表情へのアレンジが出てくるのでしょうか?(誤解無いように、褒め言葉です)。

 手すりや解放テコといったディテールも忘れていません。
 マスコットだからこそ、ディフォルメモデルだからこそツボを抑える重要さ。あぁある程度鉄道車両をわかってる方の作品か?

 側面は横組の機器室窓。そして同じく横組の大型ルーバー。
 奇数幅で横組をしているのですが(つじつま合わせが面倒!)、車体を「凹」型にして、そこだけ奇数幅横組しているので、辻褄合わせる必要はないと。

 屋上機器もえらく精細な印象。
 パンタが上がって居ないのは惜しいです。

 さて。
 この機関車のマスコット的魅力は足回りに尽きましょう。
 B-B-Bの車軸配置を省略無く。しかし、使用しているのは小径車輪。端から走行は考慮していない。おかげで低い腰に。

 いや、電気機関車造るときは客車や電車より「腰は高くする」のがセオリーなのですが、敢えて逆張り、「腰を思いっきり低くする」ことで生まれた不思議な効果?
 この腰の低さゆえに、上回りも含め得も知れぬ「可愛らしさ」が強調されているのでしょう。寸づまりなのが小動物的可愛さと言いましょうか……。はたまたぬいぐるみか。

 なお、背景セットも見逃せませんね。
 ファンシーといいますが、舞台的といいますか。


 この作品作風、そのまま、リアル志向の作品。或いは走行モデルに使えるものではない? しかし、このテイストも見逃してはいけません。何か学べるもの、進化に繋がるものがある筈ですから……。
 
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2015年10月18日

【海外の作品紹介】Man-with-a-hat様の「犬の鼻」オランダ国鉄mat57。大味部品の「昇華」

 以前薬師山様が、オランダ国鉄の犬の鼻……ボンネット形電車を「City大味系」部品から作られたことが有りました。
【作品紹介】オランダ国鉄Mat '64。一体成型部品を「犬の鼻」に。
 対抗作?、本場?からも現れました。Man-with-a-hat様の作品です。


 brickshelfより
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=559340

 先に断っておけばmat57という別タイプの電車がプロトタイプになります。
 Mat64より、鼻が長く、クラシックな造形でした。

 前頭部には6幅旅客機用の上半部を転用し、下半部の流線型を一般パーツで整える。ただし表現や方向性は結構違いますね。プロトタイプも使用パーツも違う以上優柔は論じられません。どちらも良い、としか。
 そして、どちらも「大味部品の使いこなし」の傑作であると。


 6幅フルスケールというべきスケールです。ちょっと「痩せて」見えるのが不利な感じはありますかも。ダークブルーのボディは美しい。魅力的なプロトタイプ。なにしろ独逸やフランスのTEEが乗り入れてきたら、この辺の電車が日本で言うところの通勤形・近郊形のポジジョンになるわけですから。


 流線型のライン取りは横組なし。順組ウェッヂのみで。それでも丸みというか滑らかさは十分に。

 肝心の大味部品ですが、ボンネットの円やかさは大味部品ならではのメリット。無論、通常の部品(スロープやカーブスロープなど)の組み合わせ……での代用もありえましょう。少なくともこの作品では妥協されている、前面窓形状はリアルにできるはずですし。

 それでも、パズル系的ゲーム的な楽しさ。抜け道やショートカット見つけた時のような楽しさはこの種の遊びにはあるような気がします。これもレゴの楽しさ。
 なにせ、その楽しさ・快感はbrickshelfのサムネイルから伝わってきた(笑)。
 そして、皆様にも伝えたい、と。

posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月16日

【海外作品紹介】sariel様の昇開橋 机をまたぐ大迫力!

 先日のJAMでの目玉の一つが、bikkubo様の可動橋(跳ね橋)でした。

 運用は難しかったものの、可動は十分なインパクトになりました。平時でもメカニカルな雰囲気はタダモノではない雰囲気を感じさせましたし、ジョイント音もなかなか。

 さて。brickshelfでこんなものを見つけました。
 可動橋の形状の一つ、上下に移動する昇開橋です(他に「跳ね橋」と旋回橋があります)。


http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=558675

 電動。そして何より大規模。机と机を渡る規模!
 橋そのものはテクニックアームでトラスを組む。

 可動は桁内に2基仕込んだXLモータでギアを回し、ラックギアを登っていく。
 一見単純そうに見えて、位置合わせなどはものすごくシビアかもしれません。

 写真でわかるよう、調整面ではベストな条件と言える個人宅でのテストです。
 対して、大型イベントでの展示はあらゆる条件がシビアになるのでこのシステムがそのまま使えるかというと疑問は残ります。

 ただし、昇開橋ならではのタワーはインパクトが有ります。また机をまたぐ配置で、その下を船ならぬ人が通れるようにしたら……とか夢というか、妄想?も膨らんでしまいますね。
 
 <追記>

 動画がある旨、bikkubo様よりご教示受けました。

 実にいろいろなことがわかります。情報量が多いですね。
 実物ではこの種の橋で車両を載せたまま昇降させることはありえませんので、そこはお遊びでしょうか。動作中の点滅灯は安全面でも見栄えの意味でも望ましいアクセサリ。

 桁やタワーにミニフィグぶら下げるような遊びも楽しい。


 付帯して踏切もあるのですが、バーの動作に糸を使っているのは注目されます。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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