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2010年05月26日

【考察】PowerFunctionの謎が解けた? mbellis様のフォルダより。

 半ば個人的備忘録として。

 PowerFunction各ユニットの配線図(!)などを、mbellis(Mark Bellis)殿が上げてくださっています。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=297938

 で、差し当たって便利そうだと思った応用例がこちら……。


 9V通電ポッチ規格(Lights & Sounds)の006P電池BOXで、PowerFunctionリモコンを動かす!!

 この写真が示す情報は大きい……。やや分かりにくいですが関連回路図も参照して、自分の文系脳(苦笑)で分かったことは以下。

・PowerFunctionの4芯ケーブルのうち、モーター等を動かすのは内側2芯。この2芯は可変電圧対応(受光ユニットによるコントロールが行われる)
モーター等に関しては、外側2芯は使われていない!
外側2芯は主電源(9V固定)の供給に使われる。PF電池BOXから受光ユニットへの電源供給用。
・上の図には記されていないが、PF電池BOXは外側・内側共に9Vを供給?
製品の9V/PF変換ケーブル(#8886)は、内側2芯のみを変換し、外側2芯は無効になっている。そのため、PFで9V規格のモーター等動かすのには使えるが(内側有効)、9V規格電池BOXからPF受光ユニットへの電源供給は行えない(外側無効)。
PF受光ユニットへの主電源(9V固定)供給は、どの外側2芯からも行うことが出来る! 上の写真ではモーターに接続した4芯ケーブルのうち、使っていない外側2芯を9V規格電池BOXからの主電源(9V固定)用に使っている。
・余談であるが、上の写真ではレゴ4.5V用のコネクタを使用している。また、受光ユニットのケーブルは未使用であるのも注目。
 
 以上、PowerFunctionの仕様が見えてきました。

 今度のPowerFunctionトレインのおかげで電池BOX事情は改善される(コンパクトで廉価な単四用)由で、この種の「魔改造」の必然は下がりそうですが、それでもPowerFunctionを深く濃く楽しむ一助にはなりそうです……。

 最後に拙作リンク。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=375823
 PowerFunctionの仕様知らずに魔改造に挑んだため、PF電池BOXの基板部のみを切り取り、その内部配線と9V電池BOXの通電ポッチを半田でくっつけただけというシロモノ……。mbellis殿のが「科学」なら、こっちのやった荒業は野蛮な「呪術」でしょうか(苦笑)。知育玩具で何やってるんだか。
posted by 関山 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月17日

【考察】「初の路面電車モデル#8404」より。レゴの都市交通の意識。

 
 上記画像(既出)は
http://www.eurobricks.com/forum/index.php?showtopic=41666
 より。

 今度のトイザらス限定?の新製品#8404「Pubric Transport」で改めて驚かされたのは、レゴでも遂に「路面電車」が製品になったということ。
 実はレゴ50年余の歴史で、路面電車の製品例はなく、これが初めてのことなんです。

 昔々(1988〜1994)、モノレールはありました。
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?catType=P&catString=237
 部品リスト。以下画像もbricklinkより。


#6990 Monorail Transport System(1988)


#6399 Airport Shuttle(1990)


#6991 Monorail Transport Base(1994)

 9V角形電池で走行。操作は地上からのストップと方向転換……後者は不可能に見えて実は実現していました。以下の#6991のレビューが参考になります。
http://www.gaku.net/uklog/a426.html
(本件には関係ないのですが、ギミックが最高に面白い名セットです!)

 ただ、世界の都市交通史を概観すると、モノレールとかゴムタイヤ式新交通なんて云うのは恐ろしく少数派なんですね(近年の新設例なんて日本だけじゃないでしょうか……まぁこんなところまでガラパゴス)。
 で、欧米と日本を除くアジア(まぁ中国の事ですが)での圧倒的な大多数派は鉄軌道式。地下鉄であったり専用軌道であったり、そして路面電車であったり。その辺さしてLRTという便利な言葉もありますね。
 アメリカの大都市では一番モダンな乗り物が新設されたばかりの路面電車と云うのは珍しくありません。

 だから、レゴのモノレールと云うのは今から見ると「?」な規格ではあります。
 まぁ、未来的で見栄えがすること(玩具としては大事!)、元来は宇宙シリーズからスタートして都市交通(Town)へ「転用」された経緯を考えると納得は出来るのですが。

 さて、路面電車に話戻します。
 実は、レゴ社が伸びていった1960-70年代に関しては路面電車は欧米でも「過去の乗り物」であったことは否定出来ません。再評価されるようになったのが1970年代半ば以降、実際に新設されるようになるのは1990年代以降。欧米所要都市で身近になったのが今世紀入ってから。
 こんな情勢じゃ、玩具としては製品にはしにくかったのでしょう。
(ちなみに鉄道玩具大国日本でも、路面電車の玩具化は1990年代以降。1970-80年代にはあまり見かけなかった記憶があります)

 その意味でも、#8404には時代の変遷めいたものを感じ、感慨深くなるというもの……。


 で……以下は【レゴ社への希望】
 トラムレール出せ、いや出してくださいっ!
 通常トレインと互換性のある規格で、ロードプレート兼用の埋込軌道。9Vのような金属部を考慮する必要はないので、全体にはプラ一体成形で行けるはず。

 普通に直線と曲線、そして90度クロス。いや、曲線のつじつま合わせは簡単じゃないと思いますが、だからこそ公式製品に期待したいわけで。
 ぶっちゃけて申せば、直線は長さ16/32ポッチで、曲線は90度カーブを32×32ポッチで道路基礎に埋め込んでしまう感じで出来ればなぁと。曲線は半径が通常のトレイン規格より小さくなりますが(註:通常の9Vカーブレールで90度分は48×48ポッチを要します)、入線車両を限定すれば何とかあるんじゃないでしょうか。これならCityともモジュールタウンとも整合性取れますし。
 
 あとはトラムレール用の簡易なトレイン走行システム。
 リモコン制御よりも「走らせっぱなし」にしたいですから、4.5Vかレゴモノレール並の地上操作による停止・方向転換できればいいです(ホントの理想は地面にバーコードシール貼って、それ読み込んでの自動運転ですが)。往復運転前提なら短距離の直線レールだけでもシステムが完成しますしね。速度制御は出来なくてもいいので、低速設定でお願い!
 ユニットは多少の一体型でも構いません。ローコスト志向でOK。
 具体的に理想申せば、全長8ポッチ位で、電車の台枠から下が一体成型されてるような感じ。ここにモーター・駆動系・車輪を一体化。電池BOXはPowerFunctionトレインのを上に載せる感じ。それこそ#8404の中間車がまるごと動力車になれば良いと。この前後に片側車輪の先頭車をつければ今風の3車体連接低床電車の完成!
 もちろん、上物工夫すれば古典的な二軸単車も造れるようにするんですよ。

 「City」の街にも、モジュールタウンの街にも「走る」路面電車は絶対に似合うはず。
 まずは形になった#8404から何かが起こることに期待したいものです。これは第一歩なんですから。
posted by 関山 at 20:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月21日

【考察というか雑感というか手抜き】プロトタイプの問題


 運転会になるといろんなプロトタイプが顔を付き合わせます。
 ほぼ毎回見かけるのでもこんな感じ。
・日本形
・欧州形
・欧州形ナロー
・その他

 これらの車両はまったく互換性がありません。また併結なども行わず、運転会では「全車を入れ替え(入換に非ず)」て世界観の統一を図っています。混在させた時の違和感は如何ともし難し(註)。

 流石に
「プロトタイプを統一すれば無駄も省ける。客貨車も兼用出来る」
 と、大昔も考えてことはありませんでした。自分が自由形からスタートし、欧州系と日本形両方に足突っ込んでるからですが。あと、米国形や英国形も興味ないわけではなく実は作りたいと思うネタも多々累積と。
(ちなみに、鉄道趣味界的には此処まで見境のない奴は少数派みたいですね……まぁいろいろな意味でムダだらけなのは承知です)

 まぁ各ビルダーの所有車両数がかなり多くなっているので、それぞれに互換性を持たせるメリットもないのも現状ですけど。総入れ替えしても「お腹いっぱい」な車両数が確保出来る状態ですから。
 
 一応。
 個人的には欧州系のファンが増えて欲しいとは思っています。一応(4.5V/12V灰レール時代は)「製品」公式規格でありますし。経済性、手間暇、保管場所でのメリットはさほど有りませんが(笑)。一応、モジュールタウン規格(2007〜)やら、歴代Town/City規格(1978〜)との整合性だってありますが、これは米国形も同じことですね。
 でも、運転会に限らず日本形車両見るとクラりと来るんですよねぇ。というか手許に既に何十両とありますし日本形(苦笑)。

 だから、これから始める方はどのプロトタイプでもいいと思います。まぁ個人での車両数少ない内は「誰かと」共用出来る方がちょっと有利かもしれません。まぁ基本は「好きなのを造る」でいいでしょうね。
 あと実物鉄道車両の知識があるなら「自由形」を設計するのも「手作り模型」ならではの楽しみです。昔……まだ鉄道模型で手作り文化が主体だった1980年代迄の鉄道模型雑誌の自由形作例の楽しさは忘れてはなりますまい。というか、レゴ無かったらあっちの世界に確実にはまっていた自信があります。今は鉄コレもアルナインも中古品ジャンク市場もありますし。


註:もちろん例外は幾らでもあります。EF58とかにワゴンリ牽かせるのは1988年のあのお祭りとしてお約束。逆に架空の輸入機という割り切りで外国形機関車に日本形客車牽かせるのも楽しいものです。貨車は……数が確保できればいいので(笑)割と混成OK。或るアメリカ形ファンの言葉ですが、「貨物列車は機関車と車掌車を同じ鉄道で揃えておけば中身は何でもOK……」とか?
posted by 関山 at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

【考察というか雑感】スケールの問題 軽めに。


 重めに書き出すとキリがないので、軽めに書きます。


 運転会になるといろんなスケールが顔を付き合わせます。
 ほぼ毎回見かけるのでもこんな感じ。
・8幅フルスケール(超全長40ポッチ)
・6幅フルスケール(超全長40ポッチ)
・6幅ショートスケール(全長32ポッチ。一応公式製品規格。拙作はこれ)
・6幅ショートスケール(ナローゲージ設定)

 これらの車両はまったく互換性がありません。また併結なども行わず、運転会では「全車を入れ替え(入換に非ず)」てスケールの統一を図っています。混在させた時の違和感は如何ともし難し(註)。

「スケールを統一すれば無駄も省ける。客貨車も兼用出来る」 と、大昔は最上段から(笑)考えてたこともあるんですが……現状、考えるだけ無駄って感じ(苦笑)。
 まぁ各ビルダーの所有車両数がかなり多くなっているので、それぞれに互換性を持たせるメリットもないのも現状ですけど。総入れ替えしても「お腹いっぱい」な車両数が確保出来る状態ですから。
 
 一応。
 個人的には6幅ショートスケールのファンが増えて欲しいとは思っています。一応「製品」公式規格でありますし、経済性、手間暇、保管場所でも有利ですから。モジュールタウン規格(2007〜)やら、歴代Town/City規格(1978〜)との整合性だって……。
 でも、運転会でフルスケール見るとクラりと来るんですよねぇ。ああ、これはこれで凄いやと。

 だから、これから始める方はどのスケールでもいいと思います。まぁ個人での車両数少ない内は「誰かと」共用出来る方がちょっと有利かもしれません。



註:もちろん例外は幾らでもあります。貨車は実物も大小の差が激しいので割と混成OK。機関車もED75のような小柄の機はフルスケールでもショートスケールの客車と合わせられますし。8幅の蒸機でも炭水車が6幅だと6幅客車牽いて違和感ないです(って#10194はそういう製品ですね)。
posted by 関山 at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月10日

【考察】トレインファンから見たマインドストームRCX(その2 個人的な検討)

 管理人はマインドストームを所持していないので、正確な記述にならないのはお許しください……でも購入を検討したことはあるんです(確かNXTが出るかでないかの頃)。その時の記憶とメモを参考に記します。


●トレインのために、どんな用途が考えられるか(車上搭載篇)
・プログラムによる自動運転。
(加速・減速・停止。また、任意のタイミングでライトをつけたり、アクション(パンタの上下、連結器の開放)を行わせる)
・リモコンと組み合わせ、遠隔操作。
・最前部にタッチセンサーを置き、簡易ATS
(先行列車との衝突回避)。
・車体下面(側面?)にタッチセンサーを配置し、地上子と組み合わせての自動運転。
(タッチセンサーとは微妙に接触するように)


●トレインのために、どんな用途が考えられるか(地上設置篇)
・タッチセンサーか光センサー(以下センサー)を終端部などに設置して、自動折り返し。
(接触時に給電を停止、極性を逆転。必要に応じてポイント切り替え)
・センサーを任意のポイントに設置し、本線の給電と組み合わせて本格的なATS。
(複数列車を同じ線路に運転出来る。衝突しそうなときに給電を止める)
・センサーをクロスレールに設置し、本線の給電と組み合わせて衝突防止装置。
(交差する片方がふさがっているとき、反対側は給電を停止する)

●上記、まとめ
 車上搭載はRCXのサイズ的に考えにくい選択でした。海外の作例で横積みにして搭載しているものも見た記憶はあるのですが。
(たとえサイズが小さくても、運行するすべての列車に搭載するのはコスト面で非現実的です)

 検討していた時期の本命は地上設置の方です。RCXは通常の9Vへの給電を「任意」かつ「プログラム」にしたがって行えるはずですから、本線給電を行うことで自動運転が可能になると目論んでいました。
 具体的には、棚(brickshelfに上げる写真を撮っている、いつものサイドボード)の上にこんな配線を行い、

◆−−−△==○==▽−−−−−◆
(◆終端部、△▽ポイント[電動]、−単線、=複線、○センサー)

 2列車を交互に自動運転させることを考えていました。
 こんなのも考えられます。

◆−−−−\
◆−−−−−▲−−−−−◆

 これも2列車を相互に運転させるプラン。

 しかし、この計画は実現していません。理由を以下に記しておきます。

・予算(RCX買う予算あれば、トレインパーツを買ってしまう)。
・運転出来る車両が限られる(小型電車の2連とか電機+貨車2両とか)。
・フェイルセーフ(脱線リスクのあるトリッキーな足回りの車両は不可)
・コンピュータ系特有の面倒くさい理由。外部電源供給の可能な初期RCXが欲しいのですが、セットされているのがシリアルケーブル。ウチのPC(windowsXP)にはそんなレガシー端子はありません。USB対応のセットだと、電池駆動専用のRCXになってしまいます。両方買うのは流石に無理。
・検討していた時期、既に日本語版は手に入れにくかった(英語版は未だに楽勝ですが)
所詮は技術検討に過ぎない。実験のための実験に魅力は感じにくい。また、RCXという過去の技術にしがみつくことに意義が薄い(をいをい……)。

 ただ。
 今になって、こうやって記憶とかメモを引っ張り出してみると……意外と面白いんじゃないか? と思ったりもしています。
 列車規模は小型車両に割りきって小型レイアウト的まったり運転で十分です。外部電源無しRCXも電池BOXの魔改造でACアダプタ繋ぐのも不可能じゃなさそう。
(初期型RCXのセット入手して、USB−シリアル変換ケーブル使うのも手ですが)
 過去の技術にしがみつく……過去の技術の再評価と考えれば前向きですかね? まぁレトロゲームで遊ぶ位には前向きでしょう、たぶん。

 お馴染みbricklink漁ってみると、「3804 Robotics Invention System, Version 2.0」英語版で中古¥14000位から、新品¥17000位。うーん、買えない値段じゃないだけに悩ましいです。
(丁度、セガ系レトロゲームハード位の価格ですね。マーク3とかマスターシステムとか)


================================

 最後に……読者諸兄に物凄く厚かましいお願いです。
 RCXを使われていない方で、安く譲ってくださる、或いは長期に貸してくださる方いらしたらご一報ください(欠品可。テクニック部品は間に合ってますので)。
 日本語版マニュアルだけを貸してくださるのでも、凄く助かります。
posted by 関山 at 17:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

【考察】トレインファンから見たマインドストームRCX(その1 概要編)

 管理人はマインドストームを所持していないので、正確な記述にならないのはお許しください。また、レゴ復帰の2003年頃からの事情しか体験していないのもご容赦を。

http://www.bricklink.com/catalogList.asp?catType=S&catString=59.631
 参考までに、マインドストームRCX(1998〜)の製品リスト。


 1998年に登場したRCXは、(スターウォーズ版権系とともに)確実に大人のレゴファンを増やしたと思うんですよ。そして、#10000番代のマニア向け製品群への道筋もつけたとも。これが無ければ#10020以下の「サンタフェ・スーパーチーフ」も「#10194 エメラルド・ナイト」も実現しなかったかもしれません。モジュールタウンも有り得なかったかも。
(レゴが元来の対象年齢以下のビジネスに徹したと仮定した場合です。勿論、1990年代後半から多くの内外玩具メーカーは大人買い市場向けの製品開発は行っていますから、マインドストームなくても#10000番代製品が出てくるストーリィも「創れ」ます)

 ただし、RCXそのものはトレインファンには浸透しませんでした。


●トレインファンは自動運転への関心が低い
 RCXは車上搭載は厳しいサイズでしたが、地上設置すればトレインとの相性は悪くないはずでした。9Vという共通の規格を使っているため、レールへの給電も電圧・タイミング・極性を任意に動かせる。センサーは地上設置で良い。すなわち、いろいろな自動運転に対応はできたのです。
 しかし、トレインファンの多くは自動運転には興味を示さなかったようです。


●マインドストームのパッケージングがトレインファンの嗜好と違う
 「ロボットを造る」というイメージが常に打ち出されていました。これはこれで良いのですが、純粋な鉄道ファンから見ると興味の対象外になり易い……。もし、トレインファンの興味をひくような「列車自動運転」パッケージがリリースされていたら状況は変わったかもしれません。
(具体的に製品にならなくても、書籍やサイトでレゴ社自体がそうした使い方をアピールするのも手だったと思います)


●オーバースペックに見えて敬遠された
 趣味で扱うもので、また自腹を切って購入するものです。「何でもできるけど、何をすればいいのか分からない」ものにはお金は出しにくい、労力は割きたくないですよね……。その意味でもレゴ社自体のトレインファンへのアピールは明確に不足していました。


●トレインにはフェイルセーフが必要である
 脱線リスクのある多軸車(蒸気機関車など)では「常時、運転状況をチェック。即時の緊急停止にも対応」する必要があり、自動運転には向きません。
 また低速では通電不良による停止(レールのメンテナンス怠ると陥る)、重量列車では些細なことでの空転などのリスクがあり、やはり自動運転向けではありません。


●トレインファンの関心は、運転自動化よりも精細なディテール工作に移っていった
 一般論化していいのかどうか分かりませんが……。
 2003年かそれより前にはトレイン+マインドストームの作品というかプロジェクトは幾つかあったようです。しかし、その手の作品・プロジェクトの殆どはその後の話を聞きません。
 一方で、レゴトレイン作品のディテールや機構再現の水準が年を追って向上しているのはbrickshelfを見る限り自明ですよね?

 
●NXTが止めを刺した
 2006年からのNXTは論外……。
 使いにくい独自コネクタは9VともPowerFunctionとも互換性無し(変換ケーブルはありますが)。
 大柄なモーターやセンサー群。小型化とは程遠いメインユニット。
 トレインで考える用途には完全にオーバースペック。
 そして……高価。

 音声コントロールトレインという#118/#138(1968-1969)以来の夢も叶えられるのですが、どう考えても「EF66がワフ1両の貨物列車牽く」位の無駄ですよね……。

======================================
 以上好き勝手を記しました。
 レゴ電気系の流れがトレインから始まったという歴史的経緯から、その進化の最先端であったRCXに関してもトレインと融合しなければいけない……という考え自体が「勘違い」なのかも知れません。


 さて。
 管理人もマインドストームRCXに興味を持ち、導入を考えていた時期がありますので、その辺を次回記すことにします。
posted by 関山 at 23:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月23日

【考察】小径車輪の憂鬱、あの耐久性の無さ。

 実は拙作では滅多に使わない「トレイン部品」があります。レア部品だから使えないとかじゃなくて、本当に「使えないから使ってない」部品なんですよ。

%2927 Train Wheel Small(1991-2003)
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?P=2927


%20524 Train Wheel Small, hole notched for wheels holder pin(2004-)
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?P=50254

(画像はbricklinkより)
 
 いわゆる「小径車輪」。かつてレゴの車輪が充実していなかったころは「隠し車輪」として使われ、また先輪や従輪の表現に使われていました。また、低床の特殊貨車、低床の路面電車という使い道も。

 しかし、この部品は耐久性が全くありません。
 %20524で改良したのだとは思うのですが、比較して特に変わった印象もありません。

 耐久性のなさ、というのは形状的な面ではなく、性能的な面でのこと。
 或る程度の使用……5〜10分程度の走行……で回転が鈍く走行抵抗が大きくなってしまうんですよ。そしてキーキーと不快な音を立て出す。
(云うまでもありませんが通常のトレイン車輪はその程度の使用で劣化はありませんし、テクニック軸に差し込むタイプの車輪各種[BBBホイールや#10194の大車輪etc]も同様です)
 車軸にあたるwheels holder pin付きプレートを交換してもダメ。車輪の軸に差さる部分が何らかの劣化を起こしているようです……ただ、外見は分からないのですが。

 理由は大体想像がつきます。
 プラ同士の接触ですから、回転で摩擦熱出せば当然変形しましょう(目に見えない範囲で)。で、変形が良からぬ方向に作用してしまっていると。
 この点、金属軸のトレイン車輪では摩擦は小さいのでしょうし、テクニックシャフトはこの辺の対策済の形状・素材なのでしょう。

 なお、レゴ社自体は欠点は理解しているようで%2927も%50254も、公式には「高速での連続走行が要求される車両」言い換えれば「動力車に連結されて9Vレール等を走行する車両」には一切使用していません。飽く迄手押しで短いレールを移動するような使い方を想定しているようです。各種トロッコ・ハンドカー・軌陸車・映画セットと言う割り切りの電車etc。

 ただし、ユーザはワガママ。電機や蒸機の先輪とか、想定外の負荷の高い使い方をしてしまってると。
(最初、このエントリは「レゴ社への意見」として愚痴文句苦情的に書こうかと思いましたが、「公式」用途みて気分が変わりました……)

 対策……どなたかご存じないでしょうか? 油を塗るのは有効かもしれませんが、長い目で見ると無意味でしょうし。なにより、油垂れがウザそうだわ、油がホコリ巻きつけそうだわ……。
 「5分以上(連続という意味ではなく、累計で)走行させたら交換する(!)」「走行抵抗とキーキー音は諦める」「使わない」というのは対策というより、諦めとか割り切りですかね。
 思い切って、軸や穴を弄る(削る)魔改造も検討の余地はあるのかもしれません。
posted by 関山 at 23:28| Comment(7) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月20日

【考察】少し古い話題ですが……。「LEGO Mindstorms NXT の前途は明るいか?」

 少し古い話題で恐縮です。ただ、レゴに関する堅めの「考察」なんてものは稀少価値がありますので(苦笑)。下記引用はかなり端折ってますので、できりゃリンク先も読んでくださいね。

Rauru Blogより
「LEGO Mindstorms NXT の前途は明るいか?」2006年7月7日
http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1082

Latif によると、Mindstorms が失敗した原因は、ユーザの LEGO Literacy にある。Blogosphere では geek な人間が目立つために皆 Mindstorms のような高度な製品に夢中になるかのように思えるが、実際はそうでない。現在の LEGO 製品購買層のほとんどは、実はあまり高い LEGO Literacy を持っていない。「自分の創造性にしたがってブロックを組み立てて面白い立体造形を作れる」ほど高い LEGO Literacy を持つ人は実際のところ一握りもおらず、圧倒的大多数の LEGO 消費者は本当に消費者、つまりセットを買ってきてセットの通りに組み立てて喜ぶだけ。なのだそうだ。だからキャラクタ物が売れる。
(中略)
LEGO社が立ち直るために必要なものは、Mindstorms のような華々しい花火ではなく、LEGO Literacy の高くない人を引き上げるコンベアである、と Latif は主張する。
(中略)
LEGO Literacy の低い人を高く育てられば、LEGO社の将来も安泰だろう。現状の LEGO 製品はそうなっていない。製品についてくる説明書は、指示の通りに出来合いのセットを組み立てるだけ。LEGO Literacy の向上に貢献しない。自分の力で LEGO Literacy を獲得できた限られた子供だけが、Mindstorms を楽しめるまでに成長する。ここを改良する方法があるはずだ。というのが Latif の主張である


 マインドストームは失敗だった、を前提にされていますね。
 正直、否定しきれません。2000年頃、レゴがホビーとして注目された時期のマインドストームの盛り上がりと、その後、マインドストームNXTが出るかでないかの頃の盛り下がりは記憶に新しいところですから。
(但し、マインドストームとスターウォーズが「大人のレゴファン」の基礎を作った功績は否定できませんが。日本のレゴホビー史に関しては別途考察の必要がありそうです)

 そして、この記事から4年。
 2010年現在、マインドストームNXTが上手く云ってるかどうかは難しい問題です。私感ですが「失敗」と云わざるを得ません。2000年頃のようにマインドストーム系のオフがあちこちで開かれたり関連書籍出版されたりとかの派手な流れは全然ないですから。
 で、私感続きますけどマインドストームNXTは致命的な欠点抱えてました。
 モーター・電気系を従来のレゴ電気系と互換性をまったく無くしてしまったこと! このシステムと仕手の配慮のなさ。もちろん、システムの刷新自体は否定しちゃいけないと思うんです。でも、最低限の互換性は持たせなければなりません……制御系はどうしょうもないにしても、末端の「筋肉(モーター)」は従来規格とのアダプタを提供するとか。これで醒めたファンは少なくなかったと思うのですが(旧マインドストームの高価な部材がまったく使い回し利かないんですから!)。
 またマインドストーム以外のレゴファン……テクニック・トレインなど電気系に縁の深い層……にも異様に敷居の高く、そして魅力のないものになってしまいました。

 その後、レゴ電気系刷新の波は「PowerFunction」と少し、手を変えてきました。
 PowerFunctionは赤外線リモコンによるコントロールと言う価格面でも技術面でも割と敷居の低いシステム。マインドストームNXTが「頂上」に対して「底辺」にあたると云えましょうか。
 この「底辺」はクリエイター各種・テクニック各種・トレイン各種として充実しつつあるのは既報の通り。また、従来電気系と互換性を持たせるアダプタケーブルも提供されました。
 これだけのことを行った上で、今のレゴファンたちはやっとPowerFunction電気系へ馴染んできました。

 で。今でこそ、マインドストーム刷新の契機だったのではないかと思えるのです。
 PowerFunctionベースにセンサーや繊細な制御系を組み合わせる。また既存製品にユニットを追加することでより高度な制御も可能にする……いわば「底辺」の持ち上げ、「底辺」へのアドオン!
 いきなり高価なセットで高度なロボット作らせるのではなく、簡単な使い方からの提案を行うと。
 「距離(接触)センサー」なら、電車の最前部につけて先行電車や終点行き止まりに激突しないようにするとか。部屋の照明落としたらメリーゴーランドが一定時間回転する、でも良いです。手を叩いたら神棚の戸が開く……じゃなくてお城の城門が開く。もちろん、ちょっと高度なところでテクニックの建機モデルに何らかの自動制御ができたらさぞかし楽しいでしょう。
 そして、その辺の集大成として、PCと連動した高度な「新マインドストーム」を展開しうる、と。

 上なら、以下の課題もクリア出来そうな気がするのです。
「LEGO社が立ち直るために必要なものは、Mindstorms のような華々しい花火ではなく、LEGO Literacy の高くない人を引き上げるコンベアである、と Latif は主張する。」
 
=========================================
 関連して以下もおすすめです(堅い話題がお好きならば……)。

LEGO と Web 2.0 に共通する問題
http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1337

遊園地2.0? レゴランド vs. ディズニーランド
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20060414/1144996583

レゴブロックとエンジニア脳http://peace-pipe.blogspot.com/2006/04/memo_19.html
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2010年03月14日

【考察】アドベントカレンダーの歴史

 このエントリをした地点で、amazon.co.jpだと「#6299 パイレーツ アドベントカレンダー」「祭り」が未だ続いてますね……。69%offで¥1.778也。

 これをポチる前に、ちょっとレゴのアドベントカレンダーの歴史を振り返ってみましょう。



続きを読む
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2010年03月11日

【考察】「黄色い家・ミニ」#7796 Houseは市販されたのか?


(画像はbricklinkよりリンク)
 
 この製品、2008年に予定され、画像も出まわっていました。
 レゴのミニサイズは「乗り物」か「ミニフィグ関係」に偏って?いたことへの反論、また傑作#4996(黄色い家)のミニサイズとしての価値もあり、それなりに期待していたのです。

 しかし、ついに日本では市販されることはありませんでした。

 これだけならよくある話です。日本でクリブリ限定・ザらス限定でも市販されない製品なんて珍しくもありませんから。

 しかし、#7796に関しては「世界のどこにおいても市販どころか生産されされなかった」可能性が考えれるのです。
 ご存じの方も多いと思うのですが、bricklinkではレゴ製品のほぼ全て……通販限定も含む市販品の他に「レゴランド限定」「(何らかのクラブの)会員のみに配布」「関係者のみに配布」という製品も、すなわち生産された全ての製品に関して、どんなに希少であっても「売り手」が居るものです。
 たとえ、現地点で売り物が無くても過去の売買実績はPricelistに残るものです。

 しかし。
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7796-1
 上記リンクを見ても、売り手は全く居りません。Pricelistも空のままで取引実績は恐らくゼロ。
 
 市販以外の頒布・配布方法も含め、生産されなかったと考える方が自然でしょう。
 ただ……。

 上記リンクには「パーツリスト」も載っています。そして、それを「報告」した方の情報も。
 報告したAsh氏はsellerとして実績のある方であり、
http://www.bricklink.com/store.asp?p=ash_274
 ちょっとウソをついているとも思えないのです。

 謎は深まるばかり。

 それにしても、レゴ製品史の中にはこの種のミステリーは他にもあるのかも知れません。これは飽く迄氷山の一角だとしますと……。
posted by 関山 at 21:41| Comment(6) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月14日

【考察】レゴトレインの潜在的ファンはどれくらい?

 自分が参加しているレゴのコミュニティといえば、「このブログ」と、EJLTC(今も時々掲示板に書き込みがされています)。あとはBFT運営しているベテランさんたちと接触があるくらいでしょうか。
 あ、もちろん2chのレゴスレッドも確認してますよ。
 国外だとbrickshelfにflicker……。

 そうした掲示板やブログ、あと海外サイトに「書き込み・コメント・写真投稿」される積極的なファンと云うのはやはり少数派なのでしょう。オフ会は更に敷居が高いですよね……というか日本のレゴ界ってオープンなオフ会が皆無ですし(あ、勿論ウチのは何時でも誰でも大歓迎ですよ! 次回は4月にやりたいです)。
 では、アクティブではないレゴトレインのファンはどれくらい居るのか? 気になるのですが量る手段がありません。このブログにはアクセスカウンター置いてますので、150人以上は毎日見てくださってるのは確実です。但し、これはトレインではないレゴ好きの方や、或いは鉄道好き(鉄道模型鉄道玩具好き)の方も含まれるとは思うのですけれど。

 ひとつの事実としては、IRのトレインセットが普通の量販店やトイザらスで売られていて「高額商品」であるにも関わらず捌けていること。また、クリックブリックでは同様に「高価な」#10194エメラルドナイトが仕入れた分は売り切ってる(らしい)はありましょう。
 自作ではなく、製品のファンと云うことですよね。

 人前で披露はしないけど、歌ったり楽器をやってる人は沢山います。マンガは描かないけどアマチュアの即売会という濃い場所に行く人も沢山居るわけです。車のレストア・改造やドレスアップはやらないけど、そうした車を見るのが好きと云う人も沢山居る。
 もっとレゴに近い?ところだと、模型やフィギィアは完成品買うだけ(プラモデルなら素組オンリー)と云う人で市場が成りたっています。ネットでは目立つ、完成品でもわざわざ写真撮ってレビューする方は極少数のアクティブユーザー(メーカや小売にとっては「神」でしょうね)。

 そう考えてみると、レゴトレインに関しても潜在的ユーザーは少なくないと考えられるのです。
(但し、元来対象年齢明記の玩具ゆえ、ホビーユーザが少ない問題も考えなくてはなりませんが。そこがホビー玩具……プラモデルやNゲージ、フィギィアとの差ですね)

 問題は潜在的ユーザーに如何に「表に出てきてもらうか」ですね。
 演奏や歌は人に聴いてもらうともっと楽しいよ。
 マンガは描いてみると(絵がダメなら文章や評論でも可)もっと楽しめる。
 車は自分で弄れないなら、業者に頼んでみよう(合法の範囲でおねがいします)。
 プラモデルは素組から抜け出してみよう。完成品もレビューして、宣伝と品質向上に貢献しよう。
 レゴも素組から抜け出して、先ずは改造してみよう。そして自作にも……。

 このブログが少しでも貢献できればいいなと思い、実は今年から更新を密にしている由です。
 正直、レゴという趣味の敷居の高さは認めざるをえない部分もある(この辺は別記事にします)、でも敷居は下げてみたい!
 「こんな記事が読みたい」などのご意見とか頂ければ幸いです。


追記:
 そういえば今日はアクセスカウントがいつものほぼ倍、400件ほど廻ってしまいました(御覧下さりありがとうございます!)。
 もし、「お台場クリックブリックのビルコン」関連の話題を期待されているなら申し訳ございません。今回は未出展ですし、未だ観覧も出来ていない状態です(……お台場は職場が離れてからは意外と行きにくいのです。会期中に一度は見に行きたいと思っていますが)。
posted by 関山 at 23:49| Comment(4) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

【考察】そろそろ女児向けラインが欲しいですよね? レゴ女児向け製品の歴史とか。

 そういえば。
 大味さとフィグの可愛くなさゆえに避けられつつ、パーツ取りに買う「漢」たちの印象が強かったBelvilleって、実は2008年で製品展開がストップしちゃてます。1994年スタートで2008年まで毎年新製品リリースはあったのですが。
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?v=5&pg=1&catString=48&catType=S
(ただし、Shop@homeでは2008年製品が今なお「現役」だったりしますが)

 もう一つのレゴの女児向けブランドClikitsは2006年で終了(2003年スタート)。
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?v=5&pg=1&catString=490&catType=S

 Scalaなんていうのもありました。こっちは2001年で終わってます(1997年スタート)。
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?v=5&pg=1&catString=102&catType=S

 ちなみにBelvilleとScalaの違いですが、前者は総樹脂製の「フィギィア」、後者は植毛と布製の服の「ドール」であること。
 Scalaは1979-80年頃にはタイルパーツを張り合わせてアクセサリーを作るセットのブランドでした。こちらがClikitsとして復活してたということですね。

 で、上記はどうでもいいです(苦笑)。
 ブロックで造形し、建築・デザイン・工学の基礎教養をつけることこそがレゴの知育たる要だと思ってますと、到底受け入れる気にはなれません。女の子はままごとだけしてりゃいい?
 それ以上に、他のレゴシステムとの相互乗り入れができないのも何ともかんとも(商売としてもダメ)。
 あの辺を公式に扱わなかったレゴジャパンの判断は皮肉抜きに褒めたいものです(売れなそうだから売らなかった、という理由でも十分ですよ!)。

 さて……大昔はHomemakerがありました。
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?catType=S&catString=85
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?catType=S&catString=388
 1971-1982年まで展開された、大きなフィグのセット。フィグはブロックやプレートで体(服飾)を作るというものでした。家具は基本的なブロックを組み立てて作る、ブロック版ドールハウスというべき製品群。
(今回初めて知ったのですが、フィグは1974年からです。1971-1973の製品は家具のみだったのです!)

 フィグのデザインは1977年頃の印象で既に「古臭い!」という感じでしたけど、今から見るとあの時代を感じさせ、悪くないんですよね。
 ちなみに、さちこ女史のサイト「Let's LEGO」にて、2002年のパーツと技術で「再生」した作品が見られます。このフィグのポテンシャルが分かるというものです!!
http://www.lets-brick.com/jpn/legomic/old/old_01.htm

 そして、Homemaker終了から10年空け、1992年からリリースされたのがParadisa
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?v=5&pg=1&catString=67.71&catType=S
 ビーチや高原のリゾートをテーマとした「街シリーズ」でもあり、必ずしも女児向け……と云いきれないものの、ピンクを使ったパステル調の配色であったり、カタログ等での立ち位置は女児向け製品を意識していました。。
 もちろん、真面目にブロックを組む製品であり、ミニフィグスケールゆえ他の「街シリーズ」との融合も果たしていた由。妹のパラディサフィグが、兄の造った9Vの列車(メトロライナー?)にのって高原のパラデュサ・リゾートへ! なんてことが出来たわけですよ、見事なシームレス。
 1994年から暫く新興のBelvilleと共存を図るも、1997年に終焉を迎えました。この年は「街シリーズ」がそれまでの精細路線から一気に大味なダメシリーズに移行した悪夢の年でもありますが。
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?itemYear=1997&catString=67&catType=S

 以前クリックブリックの店員さんから「母親が子供の頃遊んでいたParadisaみたいな製品がないか聞かれることがある。今のBelville見せるとがっかりされる」と話をきいたのは印象的です。
 また韓国や中国で見つかる海賊版レゴでは、Paradisa風味の製品が少なくありません。
 レゴの本社的には兎も角、あの流れの製品は確実に需要はあった筈なのです。

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=5560-1
 現行品(2009〜)#5560「ピンクのバケツ デラックス」
 ParadisaとBelvilleの良いとこどりなバケツです。ミニフィグスケール(フィグの趣味も良い)。対象年齢低めなのはバケツゆえやむを得ないところ。でもブロックを積む製品です。真面目。

 この流れでBelvilleさっさと終わらせて(在庫さばいて)、女児向けミニフィグスケール製品をそろそろ投入して欲しいもの。Paradisa的に現行CITYとシームレス展開できる製品もいいですし、ファンタジー調の女の子向けのお城なんてあってもいいんじゃないでしょうか(プレイモービルにはそんなシリーズがありますし、韓国・中国の海賊版レゴにも!)。
 人類の約半分を市場として無視するのは、やっぱり勿体ないですよ。


 付記「ユニセックスな版権モノ」:
 そういえば、ミニフィグスケールの女児向けというかユニセックスなジャンルに「ハリー・ポッター」がありました(2001〜2007。実質2005年まで)。
http://www.bricklink.com/catalogList.asp?v=5&pg=1&catString=227&catType=S
 この後はレゴの版権モノも男児向けに偏った展開になってしまってます。
 まぁ出版・映画共にハリポタ級の大型作品(性差だけではなく、年齢問わずにターゲットの広い作品)はなかなか現れません。アレは奇跡的な作品であり、その版権を押さえたのは素晴らしい経営判断だったのでしょう。
 ポストハリポタでターゲットの広い作品といえばジブリ版権取れれば美味しそうですが(笑)、アメリカじゃ物凄く弱いんですよねジブリって。アジアローカルなら最強なんですけど。そもそも宮崎駿がこの種の組み立て玩具をテレビゲームやボードゲーム(*)同様に嫌ってたらアウトですしねぇ(苦笑)。

(*)のどうでもいい話
posted by 関山 at 21:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月05日

【考察】1970年、不二商時代のレゴ広告「孫の代まで」

 レゴジャパン株式会社……日本レゴ株式会社……の前は不二商がレゴを扱っていたというのは有名な話です。ちなみに不二商といえば鉄道好きなら、日本でずっとメルクリンを扱ってきたというイメージがありますよね(1970年代はよく「鉄道ファン」にも広告出しておりました)。
 その、1970年当時の雑誌広告です。



 http://www.hobbymedia.it/21732/retro-modellismo-e-vecchi-pubblicita-di-giocattoli-e-videogiochi-giapponesi#more-21732
 より転載。但し、元の出典は不明。
(なも氏より教えて頂きました。感謝)


 はっきり云えば、1970年だとは思えないセンスの良い広告です。右下の大阪万博マークと「万国博におもちゃを出展しているのはレゴだけです」のコピーがなければ1980年代? と思ってしまうような出来ですから。
 雰囲気が庶民的?なのも好感が持てます。欧州製玩具ということで悪戯に高級感煽るより、身近な雰囲気を演出したのはなかなかの努力と思うのです。それにしても日本の一商社の独自広告がよくぞここまで自由に認められたものです(当時は後の時代ほどコントロールされていなかったのかも知れませんけど)。
  
 そして、内容は見事にレゴの特質を表しています。
 消防車でも電車でも(この電車の絵文字が妙にリアル……)作れてしまうこと、そして「一度買ったらお前の子の代まで(すなわち、孫の代まで)使えるから経済的」という売り。なるほどって感じがするではありませんか! 高く見えるが長く使えて経済的というのは上手く説明したものです。

 ちなみに、私の手許にも1970年かそれより前の部品というのは残っています。しかし退色や欠けはあっても耐久性面では何らの支障なく使えてしまう。
 しかも、そうした古部品もまた、bricklink等でこの数年来に入手したもの。子や孫の代になっても「中古品」(ビンテージという意味に非ず!)として市場で流通してしまうのもまた愉快ではありませんか。

 最後に愚痴。今のレゴの製品は兎も角、広告で此処までレゴの本質を持ち上げたものはあるでしょうか……?
posted by 関山 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月30日

【考察】モジュールのスケール感と、割り切りとか省略とか。

 Peechtree様の「レゴで街づくり」
http://blog.livedoor.jp/legoblogg/
 の、最新エントリ「モジュールのスケール感」
http://blog.livedoor.jp/legoblogg/archives/52072813.html
 が、みんな気にしつつ実は納得してた?問題を思い起こさせてくれました(以下、引用は上記記事より)。

 思えば、レゴの建物にフィグが入って内装が付きだした頃……1978年からの初期レゴランド時代の「後面開放」という仕様は凄く都合が良かったんです。家にトイレや風呂がなくても、切断された側にあるんだよね!と妙に納得出来てしまいましたから。
 その意味では近年の#10184TownPlanも納得できます。小さい映画館や公会堂も「表現されていない部分が実は裏にある」と解釈できましたから。現行Cityも同様ですね。

 でも、今のレゴ建物のメインストリームである「モジュールタウン」規格や、クリエイターハウス系はそうはいきません。後面開放じゃない完結した建物である以上、省略を補うことができません。だから、

狭すぎて1フロアに1部屋、無理をして2部屋くらいしか作ることができない。

キッチンには結局冷蔵庫を置くスペースが確保できず、洗面所に置こうと思って作った洗濯機も狭くて置けなかった。内装を満足させるにはもっと広さが欲しい。見た目には雰囲気が出ているので、自分の脳内設定が満足していないだけなのだが、ここに住む人はアイスを買ってきたらすぐ食べないといけないし、服は全部クリーニングに出すか、風呂場で手洗いするしかない。そんなのって、作品として不完全に思えてしまう。

 という問題が起こってしまうんだと思います。無いものを省略されていると割り切りにくい!
 まして、モジュールタウンの建物は製品レベルで既にリアルなエクステリアを誇り、それをブラッシュアップした「作品」になってしまうと(先方に感想記しましたが、本当に素晴らしい作品です!)、省略の矛盾が許容出来るレベルを超えてしまう……?

 でも、これに関しては、やっぱり強引に「割り切る」「脳内設定で補完する」しか答えはないような気がします。
 モジュールタウンの建物は既に「ギリギリ」の大きさ(経済的・保管場所的・手間暇的)ですので、これをスケールアップすることは全く考えられません。でも、ミニフィグより小さなフィグを想定するのももっと非現実的ですし。

 先方にはこんな記述もあります。

それでも建物を作るのはまだ楽な方で、レゴで列車などの乗り物を作っている人はもっと困難な問題を抱えている。6幅で列車を作る場合、座席を1つ置くともう通路も作れない。グリーン車とか寝台列車とか、リアリティを追求したいと思うと頭を抱えてしまう。自動車だって、4幅だと助手席が作れない。


 レゴで列車のインテリアも造っている立場で答えると、実はそんなに難しい問題じゃないです。
 まず、公式製品が或る程度答えを出してくれています。サンタフェの客車#10022は個室寝台車や食堂車という厄介な組みも考慮されている由ですが、「1ポッチ幅あれば通路」という強引な解釈で乗り切っています。公式が至上と言い切りませんが、これで自作でもインテリアを作るのに抵抗はなくなります。
 そもそも、実物では定員20名の寝台車が定員4名!になってしまう地点でスケール感のリアルティは喪失、省略ディフォルメ上等になっていますから、その中でどこまで「実物のテイストを惹き出すか」が重要になってきます。インテリアであれば、特徴的な設備を作り込み(食堂車のテーブルランプなど)、スペース的に無理のあるトイレなどは省略してしまうことになりますね。

 上の拙作では、車内左方の窓パーツの向こうがトイレ……と割りきっています。

 自動車は4幅フィグ乗りの形状的バランスやら、他の建物や列車との折り合い考えると助手席がないことは殆ど気にならない、ということになりましょうか。

 以上は飽く迄「レゴ的省略」を全面肯定した上での個人的な見解です。
 正直云えば、私も建物の内装作るときには鉄道車両ほどの割り切りができないままなんです……。トイレもないのはまずいよなぁとか。
 でも、迷うより手を動かして作品を作る方が良い! というのは結論としては弱いでしょうか? 最初に戻りますが、先方の作品を観て冷蔵庫や洗濯機が無いことは全く気にならないのですよ! 作品として不完全……?
 そんな訳ありませんって!


 余談:
 建物や船と、鉄道車両、飛行機や車って実物でもスペースの感覚が変わってくるんですよね。
 ビジネスホテルの狭い部屋も、鉄道車両で実現したら途轍もなく豪華な車両になります。
 B寝台個室(ソロ)も、飛行機にあればファーストクラスになってしまいます。

 この辺も「建物の内装作るときには鉄道車両ほどの割り切り」ができない理由かも知れません。
posted by 関山 at 16:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

【考察】レゴ社のタブー「宗教」

 薄ら薄らと気がついたのは3年くらい前なので、何時か書きたいと思いつつ先延ばしになっていました。

 レゴ社のタブーに「兵器」があったのは有名な話です。今は……もうどうでもよくなってしまった感じがありますね。版権系は何でもありの世界。でも、特定国の兵器をモデル化するのは避けるという最後の1線だけは守っています。
 まぁこの辺は賛否は分かれると思いますので、これ以上は論じませんが。
(レゴ社の経営的には、ここでブランドイメージ保つことが「戦略」なのかもしれませんし)

 さて。
 もう一つ、あんまりファンにも意識されてないと思われるタブーが「宗教」です。
 レゴ社の製品で宗教(キリスト教)を扱ったものって、実は皆無。ただ、大昔にはこんな製品もありましたが。

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=309-2
#309 Church 1958
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=1309-1
#1309 Church 1957

 屋根スロープさえ無かった時代の製品。
 理由あって?型番変えただけで両者の内容は同じものと思われます。今とは製品のライフサイクルも違う時代ですから、1962年までは製造されていたようです。
 デザインとしては欧米の街なら普通にありそうな瀟洒な小さい教会。トミーテックの街コレシリーズには「神社」も「教会」もありますが、狙った意図としては多分、大差はないのでしょう。街や里に普通にあり、そして目立つもの、それ以上の意図はないような製品でしょうから。
(それにしても可愛い。余りがちな赤屋根と白ブロックで一つ拵えてみたくなります……)

 他はちょっと見つけられませんでした。
 ちなみに最近の製品#10184 TownPlanの濃緑の建物は「公会堂」であり、教会ではありません。

 一方、世界の冒険とかインディ・ジョーンズでキリスト教以外の神殿は扱ってましたね……基本、邪教扱いですけど(苦笑)。あとハリー・ポッターで墓地はありましたが、明らかにキリスト教的なものではありませんでしたし。
 余談ですが、クリスマス系のセットが「HappyHolidays」というのはアメリカの政治的言い回しなんだそうです。アメリカ(に限らず欧州全般)では、ユダヤ教徒やイスラム教徒も少なくないですから。
 そういえば、タージ・マハルはお墓ってことでいいんですよね……イスラムの寺院ではなくて。

 ライバル?プレイモービルは暴力的テーマに関してはレゴより未だに厳格なようですが、でも宗教(=キリスト教)は寧ろ積極的に扱ってる感があります。ノアの方舟とか。
(前に単体のフィギィアでカトリックの尼僧があったときは、かなり欲しくて迷いましたけどね……穏やかなる萌え)
 で、レゴ社で「宗教」(=キリスト教)がタブーである理由は全く分かりません。武器兵器と違って何か公式の見解があるわけでもありませんし。
 グローバル市場を意識したものとも思えません。古くからレゴが売られてる国はキリスト教圏の先進国+宗教的タブーの少ない日本でした。今でこそ先進国内での政治的な問題はありましょうし、またレゴの出荷国は増えている以上デリケートな問題はあるのかもしれませんが……。

 論考と言いつつ、結論のないもので申し訳ありません。
 でも、意外と意識されてないと思ったもので……。ご意見とかお待ちしております。
posted by 関山 at 22:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

【考察】BenBeneka様による、各種トレインシステム(4.5VからPowerFunctionまで)の牽引力試験!

 去年の年末に上がってものです。今更って感じですけど、結果は興味深いものですよ。
http://www.railbricks.com/railblog-categories/other/152-pulling-power
 もし、今からレゴトレイン始まる方や、或いは新システムを追加予定の方は必見です……って、ふつう動力車の牽引力で鉄道模型のシステム選ぶなんてことはないですよねぇ……実物なら兎も角(或いはライブスチームでイベント運用するとか。これも実物に近いか)。

 で、実物の場合、牽引力はモーターの出力やギア比だけではなく、機関車の重量も大事なファクターになってきます。たとえば製鉄所用の入替機には死重積みまくったウエイトの塊のような代物もあるわけで。軽ければよい!の客貨車とはまた状況が異なってきます。
 その意味で、レゴトレイン的に有利そうなのはやはりウエイト部品が含まれていたあの古えの規格……?

 以下内容ネタバレです。
続きを読む
posted by 関山 at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

【考察】日本形「コンテナ」の難しさ

 RMライブラリシリーズの「濃さ」は今更云うまでもなしですが、最近特にはまったのが以下。
 「国鉄コンテナのすべて(上)」
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2009/08/rml121.html
 「国鉄コンテナのすべて(下)」http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2009/09/post_1097.html
 (リンク先は「編集長敬白」。一部抜粋が見られます!)

 国鉄コンテナ黎明期の木製アルミ製のコンテナの話やら、2.5tハーフコンテナ、クロスバ交換機専用コンテナ……という珍品が目を引きます。しかしその辺抜きにしても、塗り分けや表記の変遷、普通の有蓋コンテナのバラエティやロットによる差異など、更に深く更に濃く……の二冊。

 と、こんな本読んで「コンテナ+コンテナ車(国鉄時代)をレゴで造りたい!」とか思うと難しい問題にブチ当たります。

・国鉄コンテナの王道、黄緑色は未だにレゴでは希少色。
 (1965年までの薄緑色ならレゴ淡緑で再現可? 勿論JR化以降も問題なし)
・幅をどうするか。4幅か6幅か?

 後者は「ゲージ論」なみに厄介な問題になります。
 
 実は日本形以外ならコンテナのスケールは難しくありません。標準軌/広軌の貨車一般はISOコンテナより幅が広いので、4幅でコンテナ作っても全く違和感がありませんから。
 例えば、アメリカのダブルスタックカーの下段は「コンテナを台枠内に落とし込む」ですし、モンゴルで見たコンテナ輸送は大きな無蓋車の函の中にISOコンテナがゆったりと納まる感じ。ロシアのコンテナ車一般も車体幅がコンテナよりも余裕があったりします。
 これならコンテナ車6幅、コンテナ4幅で違和感なく収まります。また、過去のレゴ製品との整合性もとれてます。

 対して、日本のコンテナ車は例外なく「コンテナ幅=車体幅」です。
 コレを再現するならコンテナを6幅にすりゃよい。外国型のコンテナ車との混結を諦めれば割り切りは可能でしょう。今のレゴ製品との整合性も…取れるんでしょうね(苦笑)。
 しかし、個人的には「鉄道は6幅、自動車は4幅」が信条です。
 そうするとコンテナをトラックに積み替えるのに無理が出てきます。というより、ISOフルサイズコンテナより、日本の国鉄コンテナの方が二周りも大きくなってしまうのは心情的に到底納得できません。
(日本のコンテナ車にISOコンテナ積まれる場合も多いですしね。国鉄時代から既に……)

 で、5幅ならOKかと思うと、6幅のコンテナ車に載せた姿もやはり不自然と思われます。
 いっそコンテナ車含めて5幅にする手も考えられます。8幅の機関車が6幅の客貨車牽いて違和感ないのは運転会などで証明済みなので、そのへん整合性に無理はないかもしれません。
 ただ、難易度高い5幅インフラを揃える手間は考えたくないのですけどねぇ。
posted by 関山 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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