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2013年01月08日

【考察】「新マインドストーム EV3」に思う。マインドストームファンのためのマインドストーム……。

 NXTのver2から幾年月、久々にマインドストームのアップデートです。

 情報源brickset
http://www.brickset.com/news/article/?ID=5375



 うーん。正直なところ「コレジャナイ」感が否定できません。

 まず、余りに高価になってしまったこと。349.99ドル/349.99ユーロって……。
 この価格ではもはや円安も円高も関係なく、日本円で実売35000円コースでしょう。大人のレゴファンでさえ気軽に「お試し」はできない価格です。教材目的でも多数の購入は厳しいんじゃないでしょうか?

 そして、「NXT」の問題点。他のレゴ電気系との互換性の無さが何一つ改善されていません。RCX時代は9Vを他の電気系と共用しておりましたが、NXTとPowerFunctionって互換性が全く存在しないままですよね? システムとして「断絶」があるのってどうかと思うのですが。
 
 正直なところNXTって、「レゴのファンのためのプログラミングデバイス」ではなく、「『マインドストーム』のファンのためのマインドストーム」って感じしかしません。往年のRCX時代ではあり得た、既存のテクニックやトレインなどの作品に組み込んでみるって使い方はもはや想定されていない、と。
 そしてもたらされるユーザコミュニティの「断絶」。まぁ今はレゴのファンも増えて分化されてはおりますから、断絶というより区別化という事なのかもしれませんが。それはそれで寂しすぎます。

 無論、NXTという規格とこれまでのNXTユーザもおりますから、そちらを切り捨てる訳にはいかないでしょう。
 また、他のレゴシステムとの共存のために、拡張しきった機能を縮小するってことも許されないのかもしれません。その意味ではEV3の必然性は理解できます。

 それでも「レゴのファンのためのプログラミングデバイス」が切り捨てられたままというのは一抹の寂しさ感じます。いや、PowerFunctionとUSBを繋ぐ教育用デバイスWedo※を一般向けにリリースし直したり、PowerFunctionの受光ユニットをBluetooth(双方向)にしてくれりゃいい※※だけなんですけど。なんでそれが出来ないのでしょうか?
 PowerFunctionって規格が汎用性に優れているだけに、それがプログラミングできないのって残念過ぎますよ。

 ※:wedoにはセンサーもあります。PowerFunctionは標準で双方向対応なのです。なお、WedoのシステムはPCの存在を前提としているため、RCX/NXTのような大掛かりなユニットは必要としません。

 ※※:BTでシリアル接続できりゃ、PCでもスマホでもレゴを制御できちゃう筈です。



 あと、今回一番不要と思う機能は、ユニット単独でPCレスでプログラムできる機能。
 NXTユニットの半端なキーでプログラミングなんかやりたくないですって! そもそも350ドルのロボット教材購入する人や組織が350ドルも出せば買えるPCを持ってないなんて状況はちょっと想像できません。
 一方でスマホ(Android/iOS)対応は褒めて良いと思いますが……。

 NXTのユーザが読者にいらしたら申し訳ないと思いつつ、新マインドストームがレゴのファン的に余りに「コレジャナイ」と思い、敢えて辛口に記させていただきました。
(製品デザインとしてはテクニックパネル使った造形は好感持てるのですけれど)
 
 欲しいのはPowerFunctionベースのプログラミングデバイス。他のレゴシステムと「断絶」のないシームレスで、価格もリーズナブルなシステムなのです。
 
posted by 関山 at 00:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月26日

【考察】レゴ社創業から1980年代までと、90年代以降の断絶



 最近、「OLD LEGO LOVERS ONLY」を見たり、あるいはyone氏の灰レールワールドを眺めたり、はたまたエフ氏の12V灰レール(1980年代)と1970年代風建物の並び(上の写真)とか見てて思ったのですが。

    

 レゴ社の、大げさに言えば創業時からの流れって、1980年代末までは一貫してるような気がします。
 おもちゃとしての分を忘れない、良質な欧州デザイン。雰囲気は明るく、メルヘン。悪い人がいない世界観。性差のない・少ない雰囲気(※)。
 ですから、1960年代の建物とかを1980年代のトレインと合わせても多分、似合う。

 ※:言い換えれば「プレイモービル的」世界観とも。

 しかし。1990年代以降は何か違う気がします。
 リアルを追求していく中で喪われてしまったものがボロボロあるような。象徴性記号性、シンプルさにプリミティヴ。あとは「ちんまり」感。みんな「いい人」だった世界観も変わっていきました。
 そういえばレゴの超定番「普通の家」のセットだって、実は1990年代に入って全くリリースされていません。
 1997年以降のダメな時代のことではなく、街シリーズが精細さを極め、全盛期とか云われてた1990年代前半も普通の家がラインナップから消えているという事実!

   

 1990年代の街シリーズ、普通の家が消えたぶん、モータースポーツとか「男の子向け」題材が多くなってくるんですよね。

 トレインでは4.5V/12Vでは主流派だった「可愛い」系のお題が1991年以降の9Vでは激減します。具体的には蒸機や小型ディーゼルの索く短編成の列車セットが激減し、リアルなボギー車が中心に。

 宇宙シリーズは、「探査・開発」からだんだんと「防衛」をメインに。侵略者も描かれるようになります。
 お城も、1980年代は平和そうな状態だったのに、1990年代以降のテーマでは敵対勢力が意識されるように……。
 1990年ころに「何かが変わった」ように思えるのです。

◆◇◆◇◆◇◆

 一応、一般論?としてのレゴの歴史の転換点はこんなところでしょう。
 1950年代:組み立てブロック玩具の発明。レゴシステムの完成。
 1966年:モーターの登場。トレインとかギアとかへ発展。
 1978年:ミニフィグ登場の以前・以後。「テーマ」の導入。
 1997〜:それまで細密化の一途だったレゴのデザインが初めて「劣化」。別名暗黒時代へ。版権物etc
 2005〜:暗黒時代からの復活?(#4886はレゴ復活のアイコン! 凄く久々の「普通の家」)
 その意味で、「街・宇宙・お城」の最盛期であった1980−1995年の中に、無理やり大きな壁を設定するのは無理があるかもしれません。飽く迄「試論」ということで。

 ベテラン諸氏のツッコミお待ちすると同時に、この暴論?というか感想を初心者が鵜呑みにされませんようお願いします。
 「考察」の余地はまだまだ有りましょうから。
 
posted by 関山 at 23:43| Comment(7) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月13日

【考察】どこまでが版権系で許されるのか……レゴのアメリカ偏重に思うこと 

 考察というより私感、雑感です。そのつもりで。
 ただ、最近新製品情報貼り付けてるだけの更新に「これでいいのかな?」と思ったことを久々にぶつけてみたくなったのです。

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 映画版権ならなんとなく、許せてきた。
 映画(ハリウッドメジャー。特にディズニー)はアメリカ作品であっても、既に「世界のもの」という認識がありますから。間違ってもアメリカンローカルじゃない。だから世界を相手にした市場を持つレゴ社が版権製品にしても割と受け入れやすいのでした。


 古くはSW、或いはハリポタ(おっと、これはイギリスですね)。
 また近年のディズニー版権(トイストーリー・Cars・POC)なんかは割と批判もなかったと。


 ですが、アメコミヒーローって、「世界的」というよりは未だ「アメリカのもの」です。
 それ故にあんまりレゴ社が偏重しすぎると
「なんだよまたアメリカ市場のご機嫌伺いしやがって!」
 という気持ちになってくるんです。


 ただでさえ、ある時期からのレゴ社はアメリカ市場を過剰に意識しちゃってます。
 Cityのデザインを見れば特に明らかですし(でかいSUV!)、一見日本を意識したかのような「エクソフォース」「Ninjago」だってアメコミ的な「ジャパニメーション」ですよね。女児向けのFriendsだって世界観はどう考えてもカリフォルニア(笑)。アクションテーマ各種もそんな感じ。
 だから、アメリカ以外のレゴユーザって、レゴ社がアメリカンな題材扱うことへ結構ナイーヴになってるんじゃないかと思ってます。この辺の欧州での意識・認識を計るのはちょっと難しいのですが。
(英語圏以外の情報もあたらなければいけませんから。ちょっと荷が重い)

※:差別的ニュアンスがあるので、今は使われていない用語であるのは承知のとおりです。日本製アニメは「Anime」ですね。

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 ここで余談:「スポンジボフはどうよ?」
 スポンジボブはこれまた偏見かもしれませんが、古いアメリカンカートゥーンの伝統に属してる作品だと思うんです。それこそ「トムとジェリー」位に。その点で見ると、アメリカンローカル色は薄いように感じますが如何? なんか、ぎりぎり許容されるところにあったと。
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 で、少なくとも、日本の古いユーザの意識としては、
「レゴは欧州のもの」
 もう少し進んで、
「レゴはワールドワイド・インターナショナルなもの」
 なのです。

 だから、欧州ローカルであればむしろ嬉しい。「お城シリーズ」は勿論、汽車シリーズの「DB」のマークやら、リアルなTGV、或いは郵便の角笛のマークとか。


 また、欧州基準のインターナショナルも許容出来ると。
 古くは「宇宙シリーズ」であったり、カリブ(おっとアメリカだ!)の海賊な「南海」であったり、欧州から見た新大陸へのあこがれを感じさせた「ウエスタン」(ガチすぎるほどアメリカン!)でさえも。
その流れでSWやPOC、各種映画版権ものも受け入れてこれました。

 でも、そこでアメリカ偏重が起こると、そして版権と非版権含めて重なってくると。なんかレゴのイメージというかブランドが損なわれるような気がしてしまうと。
 今はなんか、そのギリギリに居るような気がするのです。
(カタログはやたら「アクションテーマ」推してますよね)


 蛇足というか、予防線。
 但し、日本版権のアニメやゲームなどの作品が例えば「cuusoo」経由で製品化とかされたら自分自身、版権批判できる自信がありません。

「それこそ、アメコミヒーロー以上にレゴ社のブランドを毀損する?」
 ブランドとのミスマッチも味の一つ、とか云っちゃいそうな気がします。あぁダブルスタンダード! でも商品ラインナップのほんの一角なら許容されて然り?

「アメリカ偏重ならぬ、日本(東アジア)偏重は問題だ?」
 さんざアメリカ偏重してきたのですから、もう一つ軸が増える分にはワールドワイド的に間違っておりますまい? 
 日本の作品を過度に持ち上げるのは危険なことは承知しておりますが、世界に通じるコンテンツを作ってるナンバー1はアメリカ、2番目は日本でしょう。
 何より、日本発のコンテンツがアメリカ偏重への「カウンター」になってくれるんじゃないかという期待もあるのです。

 まぁ、カウンターというか毒が効きすぎて過剰防衛になる可能性はありますが、現状では杞憂ですよね?
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(3) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月30日

【考察】Friendsのデザイナーインタビュウ(eurobricksより)


 Eurobricksのチームが、何とレゴ社のFriendsデザイナーとのインタビュウに成功した模様。

 原文
 翻訳版

 質問内容は
「フレンズのテーマのアイデアはどこから来たのか?」
「標準的なミニフィギュアを使用することを検討していましたか?」
「どのようにminidollのアイデアやデザインを思いついたのですか?」
「なぜ、どのように配色を選んだのですか?」
 といった、レゴファンなら誰もが気になっていたものです。


 以下、返答に関しては翻訳版(BY:google)を引用します。
<<続きを読む>>
posted by 関山 at 22:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月29日

【考察】「攻殻機動隊」もダメ。Cuusooでさり気なく晒された?レゴ社のポリシー?


http://youtu.be/dargOslomMA
 Cuusooといいますと、少し前……5月の連休前後に「攻殻機動隊」のタチコマ電動モデルがぐんぐん票を伸ばし、割とネット各所で話題になっていたのを覚えている方は少なくないでしょう。
(ウチは記事にするタイミング逃しちゃいましたが)
 このまま、ゼルダの伝説に次ぐ日本初コンテンツからのレゴ化なるか……と思われていたのですが。


 しかし、現在のcuusooのページ。得票数上位順には影も形もありません。

 どうなったかと思い、捜索。
 困ったことに検索ワードに「anime」も「攻殻機動隊」も「タチコマ」「tachikoma」「tatikoma」もないのでプロジェクトの残骸ページを探すのに少し手間取りました。

 何とかサルベージもとい、見つけ出したのがこちら。

http://lego.cuusoo.com/ideas/view/13519#

 やはり。2012年5月23日付で「archive化」されていました。
 しかも10000票の達成前、5443票を達成した地点で、です。

 理由は「レゴ社のブランドに不適切であるから」。
 
 ……。

 ここには「Brand Standards for appropriate LEGO products」へのリンクが貼られていました(レゴ社の公式ではなく、Cuusooの方のオフィシャルブログです)。
 レゴのタブーというか、商品化されないテーマに関する答えがさり気なく示されています。

 May 8, 2012 Brand Standards: What makes an appropriate LEGO product?
http://legocuusoo.posterous.com/brand-standards-what-makes-an-appropriate-leg

 肝心な部分のみを要約します。
Politics and political symbols
Religious references including symbols, buildings, or people
Sex, drugs, or smoking
Alcohol in any present day situation
Swearing
Death, killing, blood, terrorism, or torture
First-person shooter video games
Warfare or war vehicles in any situation post-WWII to present
Racism, bullying, or cruelty to real life animals

 政治と政治的なシンボル
 宗教のシンボルを含むもの。建築や人物も含む。
 セックス・ドラッグ・喫煙
 飲酒(現在社会において)
 死・殺人・血・テロ・拷問
 FPS(ファーストパーソン・シューティング)をテーマにしたもの
 第二次大戦以後の戦争・戦争車両
 人種差別・いじめ・現実の動物虐待
 過去及び現在のレゴ社の製品を振り返ってみて「あぁ。……納得。」といえる基準です。
 これに照らしてみると「攻殻機動隊」はやはり不味いのですね。それから、日本で地上波放送されている深夜アニメやコンシューマ機向けゲーム、少年誌連載の漫画でも「これは無理」というのが多々思いつきましょう。

 あと、以前記した宗教に関してはタブーじゃないか? という仮説は立証されたのかもしれません。
 まぁ厳密に適用するとArchitectureの企画にも大きく関わってしまいますけど(世界遺産とか歴史的建造物、或いはランドマークで宗教が関わっているものがどれほどあることか!)。今後どうするんでしょう?
 なお、Ninjagoでは「鳥居」が平気で製品に含まれています。欧米人基準でshin-toは宗教じゃないのかも知れません(日本人にとって儒教や道教は宗教か?という問題に答えるのが難しいようなものでしょう)。

 第二次大戦後……というのは解釈が難しそうですよね。第二次大戦を含むのか含まないのでは凄く幅が変わってしまいますから。第二次大戦がOKだとゼロ戦もB29もシャーマン戦車も大丈夫ですよね?
 あと「war vehicles」はダメで、戦闘機や艦船はよいのか? ここも判断がブレそうです。
(まぁ、2度も製品化されちゃった第一次大戦の複葉機なんかは問題ないのでしょうし、戦闘機ベースでも「曲芸飛行機」扱いは大丈夫なんでしょう)

 政治は……「民主党(或いは共和党)応援セット」なんてマズい、マズすぎるんでしょうね(笑)。あと鉤十字とかは論外レベルでダメダメでしょうが。

 飲酒……先の「ショーン・オブ・ザ・デッド」がダメだった理由はそこかもしれません。なにせパブから話が始まりますから。ただ、「現代社会において」という但し書きありますので、ファンタジーや西部劇の「酒場」は問題ないのでしょうけど。
 しかし「サラリーマン居酒屋セット」が却下されるのはちょっと腑に落ちませんが(爆)。

 動物虐待に「現実の」と付いているのは、カートゥーン的な表現は大丈夫という意味かもしれません。トムとジェリーを動物虐待と見る人は普通いませんけども……。


 そんなわけで、cuusooへの提案は最低この辺を抑える必要はありそうです。
 ちなみに、どう考えても版権交渉失敗するだろ! というものは今のところ審査ではOKな模様。
 ガンダムとかトランスフォーマーとかで10000票行ったら、レゴ社とバンダイやハズブロがどんな交渉するのかは端から眺める分には興味深いものがありましょう(笑)。案外とんでもない玩具連盟が実現しちゃうかもしれませんが。
 
 
posted by 関山 at 19:22| Comment(9) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月10日

【考察】自動車は4幅か6幅か? 建物とのバランスについて

 小さめの建物(#10222 郵便局)と小型の電車、そして自動車の対比を撮影してみました。


 自作の4幅の郵便自動車(シトロエンHトラック)。

 #10222標準の、6幅の郵便自動車。

 電車のみ。


 同じく別アングルから。


 さらに、別アングルも。

 いずれも同じアングルでの撮影ですが、建物の大きさというか「格」が違って見えるのに気が付かれるでしょうか? #10222付属の郵便自動車は大変精細なモデルであり、6幅ならではの表現力を持っている事は認めますが、「そのサイズゆえ、建物を貧弱に見せてしまう」問題があるように思えます。

 同じ事は2006年以降再興した街シリーズ「City」全般でも云えましょう。
 「City」の建物群は1980-90年代「街シリーズ」の建物よりは平均的にサイズが大きく、ずっと立派にはなっているのです。
 しかし、6幅の自動車を合わせているので、建物のボリューム感で損をしています。どうしても貧弱に見えてしまう。また、6幅の大きな車に合わせて車庫を設定しなければならないため、やたら車庫が大きくなり、建物の形状が犠牲になっています。


 #6382 1981年。


 #7208 2010年。

 市場のニーズはわかりません……「6幅の表現力を活かした、リアルなモデル」という路線に一定の支持があるのは事実でしょうから。
 また、乗り物単体でフィグだけ合わせると、6-8幅の表現力を活かしたモデルに魅力があるのは事実です(そもそも4幅じゃ横に並んで座れません)。

 結局、製品であれ、個人の作品であれ、「単体で楽しむもの」と「街や鉄道と合わせるもの」は別物と考えるのが今のところの最適解なのかもしれません。
 まぁ、その意味で言うと今のレゴの車モデルは後者「街や鉄道と合わせるもの」が欠如している印象は否めませんが。何とかして欲しいと思います。大きい物を小さく縮めるのは意外とレゴでは難しいのですから。


(SUU様撮影 こちらより

 ところで。
 Cityではなく、「モジュールタウン」では4幅 vs 6幅は意見が分かれそうです。なにより、公式で#10197という6幅の消防車を合わせた製品もありますし。
 しかし、上の写真見る限り、個人的にはやっぱり4幅が似合うと思うのです。なにより、デパートは立派であって欲しいじゃないですか!
 ちなみに#10197は消防車だけ4幅にすると破綻しそうなので、建物自体も大きく改修しないと辛そうですね……。この辺の無理がわかっていたがゆえの、#10197不人気だったと思うのは穿ち過ぎでしょうか。
 
posted by 関山 at 10:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月08日

【考察】ハートレイク市にマックやスタバは必要か? 企業コラボを考える。


http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=5064596
(Mugen様提供のダイヤブロックカタログ 91-92年より)

 先日、ある外国のマクドナルド店舗の作品を紹介した際、かつてのダイヤブロックのマクドナルド店舗モデル(1991−93年ころ)の話題につながっていきました。その流れで「あ、今のFriendsのお店モデルってあの頃のダイヤブロックに似てる」「Friends(かcity)で、企業コラボして実在商標取り入れたら面白いのに」という話に。


(#3061パークカフェ、amazon.co.jpのレゴストアランキングの上位にいつも食い込む人気商品!)

 さて。
 版権取得は別として、「企業コラボ」はレゴ社は何処か及び腰ですよね。
 商標提供する企業の方はレゴがやってくれるならむしろ「快諾」でしょう。未来の「消費者」への刷り込みは広告としては最大の効果ですから。キッザニアのスポンサーになる企業やトミカタウン、またかつてのダイヤブロックへの商標提供。こうした例は数多あります。

 一方で消費者・ファンとしては街がリアルになる、身近になるというメリットがあります。キッザニアでは子供にとって「社会への参加」という観点で、実在企業名は必然的な要素がありましょう。同じ事はごっこ遊びを伴うおもちゃ全般に当てはまります。


 また、昨年話題になったテレビアニメ「タイガー・アンド・バニー」では企業コラボをそれこそ芸のレベルにまで持ってきてしまった作品でした。企業のロゴってここまでかっこ良く、世界をリアルに見せるのだ、と。
(個人的にはOPだけでクラリと来ましたよ!)


 ただ、これはちょっと難しい問題です。
 パークカフェが「マック」や「スタバ」になると嬉しいか、嬉しくないのか……。Cityにあったピザ屋が「ピザハット」になって嬉しいのか?
 Friendsやcityは世界観ができてしまっているので、レゴ社として、そこに外部の商標が入り込むことを敢えて規制しているのかもしれません。ビルンドには今なお「現行の兵器」「宗教」というタブーが存在する妙な清廉潔白志向があることも忘れてはいけませんし、それがレゴの魅力・アイデンティティであることも。
 単純に、リアルになるとか消費者も望んでるとか(コラボ形態によっては広告費入るとか)の理由でコラボしちゃっていいのかは、微妙な問題なのでしょう。


 最後に個人的な見解ですが。
 ハートレイク市には「マック」も「スタバ」も進出してほしくないです。割と世界観しっかりしていますし、登場人物の設定までできていますしね。彼女らが大企業の中で……というのはちょっと考えたくないんですよ。
(グローバリズムは否定しません。それ否定するとレゴをも否定するはめになるので)

 ただ、Cityは世界観がさほどかっちりはしていないので、企業コラボはあってもいいかも、と思うのです。
 非版権のミニフィグというのは良い意味で「空気」「中立」な存在ですし(だから「にっこりちゃん」が尊ばれるのです)。彼ら彼女らはもともと物語は持っていない。ならば企業……社会に所属させることにむしろ抵抗感はありません。
 あと、Cityはほっとくと街が警察(+犯罪者)と消防だらけになるので(笑)、消費財を売ってる小売とか流通とかが企業コラボの形でも製品になってくれればいいなという思いもあります(苦笑)。

 で、先ずは手始めに伝統の「シェル」は復活して欲しいですね。もちろん「DB」……ドイツ鉄道も! 


 yonenaga様のRC時代のトレイン#7898に「DB」マークを貼った作品は結構インパクトがありました。あれ、あの緑の機関車ってあんなにかっこ良かったっけ……?
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=488944
 

 
 
posted by 関山 at 00:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月05日

【考察】レゴ日本上陸50周年……朝日通商・不二商時代のこと


 2012年のレゴカタログの2ページ目にあるのは「レゴブロックが日本に上陸して50周年になります」の記述です。普段あんまり意識はしていませんでしたが、もう50周年になるのですね。

 1962年というと、レゴそのものが生まれて僅か4、5年のこと。この速さは驚くべきもの。
 なにより、西欧文化圏以外でまっさきにレゴが入ったのは日本! 長らくレゴの説明書で(電気系などで)言語を要求する部分は「西洋系言語+日本語」の組み合わせであり、幼い頃から妙に誇らしく思えたものです。
 また1960年代はともかく、1970年代半ば以降レゴが身近にあった(※)からこそ、今の日本のAFOL(All Fun of Lego)文化も存在しているのでしょう。

※:高級品ではありましたが、どこのデパートにも玩具屋でも揃ってる定番商品の地位は得ていました。

 そんな日本でのレゴの扱いは1962年には朝日通商、1969年からの不二商(朝日通商子会社)、1978年の日本レゴ株式会社(1989年にレゴジャパンに改称)というのが知られるところ。
(参考:wikipedia「レゴ」

 なお、朝日通商=不二商の沿革も結構興味深いものがあります。鉄道ファン的にはメルクリン扱ってた会社というイメージが強いのですが、実際はもっと複雑なようです。
(参考:wikipedia「シー・シー・ピー」
 玩具の輸入輸出商社として始まり、1980〜90年代は一時期は電気製品製造の方がメインになりカシオ傘下になるものの、その後はバンダイナムコグループでの玩具メーカー・商社にて盛業中。
 この会社の1970年代末地点でのレゴの扱いはどれほどの比重だったのか知る由もありません。またレゴ社出資の日本レゴ株式会社への移管が如何様に進められたのかも。
 ただ、幼い一ユーザーの認識としては1977年−1978年の間に断絶は感じませんでした。カタログの意匠は変わらず(まぁ或る程度世界共通ですから当然ですが)、デパートや玩具屋での扱いもまったく同じであったと記憶します。
 この辺は(たぶん)、円満円滑なものであったと思うのです。

 
 不二商時代というと思い出されるのがこの広告(1970年頃。万国博の記述あり)。レゴの特質を表した傑作! そして、市場を造ろう広げようという意思を強烈に感じさせるものでした。高いけど、永く使えるいいものであるよと!

 もうひとつ、朝日通商・不二商時代の忘れがたき逸話。
http://blogs.yahoo.co.jp/kaznao055/17101963.html
 レゴビルダー直江和由のプライベートブログ「那須で大先輩に出合った! 」2007年4月1日。

 1969年、日本初の「レゴビルダー」に関する記述。日本のレゴ50周年を知る上で、貴重なもの。

 1978年の日本レゴ設立以降も含め(※)、こうした資料や逸話にも光の当たる50周年になりますように。知りたいこと思いだしたいことは沢山あるのです。


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※:例えば、1978年に日本レゴに移行された頃から1980年代(前半)に発行されていた「レゴ新聞」という新聞形態のフリーペーパーなど。
 (おそらくは)隔月刊くらいで店頭配布されており、4面程度の割と気合の入ったもので表面はカラー、対象はどちらかというと保護者向け。4面には読者からの作品コーナーもあったりしました。
 この種のペーパーの常で意外と保存されていないようで(勿論管理人の手許にも無し)、最近は大人レゴファンの話題にも登りにくくなってしまいました……検索しても断片的な情報しか出てきません。
 機会あればもう一度読んでみたいものですが。
 
posted by 関山 at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月19日

【考察】Friendsの評判が良くない?(ピンクはフェミニンなのか?)

 情報源Eurobricks
http://www.eurobricks.com/forum/index.php?showtopic=63572

 さらに、そのソース
http://news.yahoo.com/blogs/trending-now/not-happy-line-lego-girls-171858897.html

女の子のためのレゴの新ラインについては満足していないウェブ

大手玩具メーカーレゴがされ出てくる女の子のためのおもちゃの新しい行で。デンマークのプラスチック製の玩具メーカーは、女の子の5歳とまでを対象とし、"レゴフレンズ"ラインを発表しました。Twitter上の人々がされてののしること、特におもちゃのほとんどはピンクの色-その型通りにフェミニンな行を作成するためのレゴで。一人はTwitterで "女の子はそれがピンクでなくてもおもちゃが好きなことができる。" レゴCEOヨルビグKnudstorpは"これは、我々は、10年にやった最も重要な戦略的な立ち上げです。"ノート そして休日の競争を避けるために、ラインは2012年1月1日にロールアウトします。これはおもちゃの会社が人気のクラシックの女性バージョンをリリースして初めてではない。1957年にライオネルと呼ばれるパステル電車セットで出てきた"レディライオネル。"

 ソースの英文を強引に訳してみたところ、問題になってるのは「なんで女の子向けはピンクなんだ」ってことみたいですね。
 世界中のAFOL(All age Fun of Lego……意訳すりゃ「大友」)が思ってる「なんでミニフィグじゃないんだ、なんでシームレスじゃないんだ!」ってことではないみたいです。残念ながら(笑)。
(まぁ、この記事書いた人はベルビルとかパラディサのこととか「全く」知らなそうですけど……)

 AFOL的観点からすると、ピンクのパーツはあんまり数がリリースされてないので、女の子向けという面目でも供給が増えるのは素直に嬉しいのですけどねぇ。
 
 なお、
「1957年にライオネルと呼ばれるパステル電車セットで出てきた"レディライオネル。"」に関しては以下に写真があります。
http://www.flickr.com/photos/scottandrew/48504695/
 モロにピンクのアメリカ型蒸機のHOゲージ(Oゲージかも?)模型。名門ライオネル暴走しすぎです(笑)。さぞかし売れなかったことでしょう。
(ピンクの電機ならED46※があるから問題ないでしょ!って突っ込むの禁止)

 そういえばエポック社のゲーム機スーパーカセットビジョン(1984〜1986)にもピンクの「レディースセット」があったこと思い出しました。当然、全く売れなかったらしいですけど。

 ただし。
 日本のガラケー全盛期(たった数年前)ですがピンクモデルを持ってる男性も少なくなかったの記憶してます。話を聞いてみると、その色しかなかったとかじゃなくて、黒・白・銀とかと比較して自分に合ってるからピンクにした……というようなしっかりした意見の上での選択だったと。同じ事はDSやPSPみたいなゲーム機でも云えますよね。
 だから、ピンク=フェミニンというのも21世紀の今日では偏見のような気がするのです。

 で、Friendsの問題点はもっと別のところに(以下略。

※ 日立が1959年に造った交直流電機の試作車ED46ですが、そのデビウ当初は所謂交直両用機のピンク(というよりローズレッドかあずき色。EF81など)ではなく、明るいピンク(レゴで云うならパラディサピンク)に塗られてたという説があるそうな。
posted by 関山 at 23:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月16日

【考察】昔のカタログに思う

 昔のカタログ画像そのものは英語版やドイツ語版でよければ割とbrickshelfで全文スキャン上がっていたりします。あとpeeronも。
http://www.peeron.com/cgi-bin/invcgis/scans/?ct=1
 ですから、特に珍しいものではないのですが……「日本語」になると話は変わってきます。写真はともかく、説明やコピーなどでの日本語情報は結構重いものです。

 そんなわけで、TOM様の1970-80年代の日本語カタログのコレクションは貴重です。しかも保存状態が最高なのですね。

昔のカタログ80年代編(主に1982年?)
http://blogs.yahoo.co.jp/hitomiaska/21607517.html
昔のレゴ(1975年)
http://blogs.yahoo.co.jp/hitomiaska/21450163.html


 そんな昔のレゴのカタログに関して言えるのは「雰囲気がひたすら 上品!」に尽きます。

 白を基調に、文字組は明朝体。余白も生かしたデザイン。
 そして解説やコピーもどこか高尚な。大人の文章。
 対象としては明らかに子供よりは「親」を狙っていたのでしょうね。全体に「大人」の雰囲気が漂う。

 でも、当の対象年齢との子供としては(少なくとも自分は)不快なものではありませんでした。背伸びしがちな子供にとっては「品の良さ」「大人っぽさ」は嬉しいものでしたから。
 ひょっとしたら当時のカタログは、知育玩具として親を意識する一方で、そこまでを計算に入れていたのかもしれません。
 
 そういえば。
 創立者の著書「田宮模型の仕事」によると、タミヤでは絶対にお客様をお子様扱いしないこと(ミニ四駆のイベントなどで)という記述がありました。思えば、タミヤのパッケージデザインってどの年齢層を対象にしたものでも白基調の、大人を意識したデザインですよね。
 そのシームレス性が、子供から大人のホビーユーザーを育てることに貢献しているのでしょう。

 余談続けますが。
 タミヤとは別に、もっと大きな事業……携帯電話やコンピュータで今なお「白基調で余白を生かした品の良いデザインを守ってる」世界企業がありますよね。
 Appleには言いたいこと山のようにありますが(苦笑)、あの会社はどこかでLEGOのスピリッツ受け取っているのかなぁと思ったりもします。
(少なくとも、日本で市民権を得た欧米の工業製品ということは共通しましょうか)
 
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2011年10月29日

【考察】日本でのレゴの市場拡大の余地は、如何ほど?(悲観篇)

 名古屋のレゴランド計画、名古屋市長は前向きな方針だそうで。実現するとしたら2015年だそうです。確かにお台場のほうが2012年オープンという話ですから、タイミング的に悪くはないのかもしれません。

 さて。
 名古屋にレゴランド? の記事にツッコミ入れつつ思ったのは、日本におけるレゴ社の市場拡大の余地ってどれほどあるんだろうか? ということ。

 まず少子化。そのうえ、日本では統廃合されたといえ玩具メーカーはまだまだたくさんある玩具ガラパゴス。
 流行りのキャラクターをほぼすべて抑えるバンダイに、男女向けに強力な定番を抱えるタカラトミーはやはり強い! 
 また、子供の関心だって狭義の玩具ばっかりじゃない。テレビゲームやカードゲーム、ファッション雑貨も強敵です(註:だからといってレゴ社が安易にこの市場に参入しちゃいけません)

 そんな中、これ以上にレゴが市場拡大するストーリィというのは「レゴファンの夢想家」であっても実は想像しにくいのですね。レゴがまだまだマイナーな存在なら発展余地だってありますが、既にトイザらスや量販店玩具売場にamazon.co.jpでは結構優遇されてる立場ですよね? それこそバンダイにタカラトミーとがっつり三つ巴になれるくらいには。この辺も既に飽和状態だと思うのです。
 大人市場? 拡大余地は小さくないとは思いますが、やっぱりニッチでしょう。一人ひとりが使う金額大きいのは市場として悪くないのですが。

 とはいえ、飽和状態なら、それはそれで現状を維持するための努力は惜しんじゃいけないのでしょう。
 維持する体力なくなって沈んだ企業なんて他業種で多々あることも忘れちゃいけません。
(構造的に問題多い国内の電機メーカーが思い出されましょうが、NOKIAの凋落はもっと凄いですね。数年前は飛ぶ鳥落とす勢いだったのに)

 やっぱりレゴの拡大路線は必要なのですね。日本においても。


【考察】日本でのレゴの市場拡大の余地は、如何ほど?(妄想篇)に続く
posted by 関山 at 16:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月26日

【考察】チャンピオンはやっぱり無理! (ついでに「ジャンプ」と「コミケ」)

 さいとうよしかず様のブログ「アレゴレ」での、TVチャンピオン出演記が一段落つき(適度に「裏側」を知ることができ、納得!)、その締めくくりに『レゴブロック王選手権に出るためにしたい10のこと』というエントリが付け加えられました。

 前編
http://ameblo.jp/lego-news/entry-11056407253.html
 後編
http://ameblo.jp/lego-news/entry-11057908045.html

 内容に関しては「まさに、そのとおり」としか申し様がありません。

 で、……単純に「自分にゃ、無理!」とも申し様がないのですが。
 記されてた条件は、ほとんどの点で無理。パーツ保有量位しか条件満たしてる自信ありません(笑)。トレインが得意、とトレインしか造れない、は全然別ですしねぇ。
 そもそも、コンテストのような形で人に認めてもらう作品作るのは死ぬほど苦手だったりするんです(レゴに限らず)。あとは精神力ですね。時間が区切られしめきり迫ると……手が、動かなくなります。

 まぁ、チャンピオンというのは漫画の世界で例えるなら「ジャンプで連載、トップを狙う!」というそれこそバクマンのような世界なのでしょう。そりゃ厳しいはずですし、そうでなきゃいけません。

 ただ。
 別に漫画を描くのにマイナー誌や、それこそ同人誌でもいいように、趣味にはいろんな楽しみ方があって然りかなとは思います。
 願わくは、レゴの世界にも「少年ジャンプ」だけではなく、「コミックマーケット」が存在しますように。
 pixivに当たる「レゴ画像掲示板」「brickshelf」は存在しますけど、pixivとコミケは全然別モノですからね。同人誌は委託でも通販でも買える時代ですけど、イベントへの客足は減るどころか増えている。
 
 コミケ的な「公的な」出会いの場は、あんまり催されて来なかったのが「やっぱり」残念なのです。

posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月25日

【考察】ロードプレートから思う。Cityの破綻感(画像とか追加)

 先日の
 【レゴトレイン製品史】番外篇:街シリーズの黎明期
 の補足というか、蛇足として。

 

 ロードプレートは今でも売ってますが(さり気なく普通の基礎板より安いんですね……)、昔ほど流行らなくなってしまいました。
 1978年の登場時にゃ一世を風靡したものですが、今は惰性で供給し続けているようにしか見えません。二種抱き合わせの供給形態もお世辞にも褒めたもんじゃないですし。
 やはり6幅のデカ車・大味車中心なのがロードプレートを破綻させたように思えてならない。今のCITYの大きな車は24×24のロードプレート上には不自然な大きさなのです。
 そのうえ、或る時代から「ロードプレートの上に建物乗せた」製品も消えてしまいました。


 こんなの。

 1978年の「街シリーズ」開始時のインパクトを憶えていると、現状が残念に思えてならない。
 ロードプレートから広がる街、そして世界。
 スケール感を持って街が展開していきます。警察署があると次は消防署、次は病院……と。ユーザーに確実な夢を与えてくれました(すなわち、ユーサーの購買意欲も良い意味で刺激してました)。夢は、早い話が「都市計画」でもあります。

 でも、今のロードプレートにはそんな力はありません。City全体も。
 Cityに魅力を感じにくいのは、よく云われる構成の大味さよりも、ロードプレート的な「定規」「基準」、それらのもたらす「都市計画」の欠落によるものじゃないでしょうか。
 勿論ロードプレートにも欠点はあります。建物は派手に大きくは展開できなくなりますし、自動車のサイズだって制約されてしまう。
 それが「制約であり、デメリット」なんでしょう。今の製品企画者にとっては。

 されど。
 街には「定規」「基準」「都市計画」が必然です。そうなると制約は寧ろ、楽しむため(※)のルールとなる。レゴの元来持っている知育性、教育性という観点からもそうしたルールこそ重視されるべきとも。


 やはり、いつもの結論になりますが。
「ロードプレートを基準にできる街づくり」にCity、もとい街シリーズは回帰して欲しいのです。

 ただ、今の大型化したCityはもう切り捨てることはできないのでしょうから、対象年齢を分けて2方面展開というのが理想なんでしょうか。
 え、モジュールタウンあるだろって? 
 うーん。Cityとモジュールタウンは対象年齢とかかけ離れすぎてますよね。その間を埋めるものが欲しいのです。あえて好きな言葉をつかえば、「シームレス」な。

 もう一つ余談。
 石畳プリントのロードプレートなんて……無理なんですかね。


 1980年の「#1592 Town Square - Castle Scene」という伝説的製品(日本未販売)。
 こんな雰囲気が「今様に」再現できようというものです。


※)あえてこの言葉にしました。「公共の福祉」「皆が幸せになるため」とか言うと知育玩具といえ、大仰すぎですから(苦笑)。
posted by 関山 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月28日

【考察】Cityの1テーマとしての「トレイン」の不幸(後)〜日本以外での鉄道玩具システムに思う

【考察】Cityの1テーマとしての「トレイン」の不幸(前)
 の続きです。


 先に、「日本以外の国ではシステム鉄道玩具というのは未だまだ未知の市場」と記しました。

 システム化された鉄道玩具というのは、早い話が「プラレール」。セットの他に沢山の単品車両、レール、アクセサリetc。そして大事なのはシステムに或る程度の「権威」があること。

 最低でも10年の製品供給歴と、その間の互換性があって。
 誰もが知ってておもちゃ屋の棚のある程度は抑えてて。
 ユーザーに「このシステムなら大丈夫」という信頼性があること。


 勿論、このカテゴリには低廉な鉄道模型も含まれましょう。日本ならNゲージの入門用セットですね。また、OゲージやHOゲージも創始期は「おもちゃ」であったことは忘れてはなりません(語弊はあると思いますが、昔のショートスケールのメルクリンは肯定的な意味で「おもちゃ」だと思います。但し高級な)。
 ただし、今の欧州の鉄道模型メーカー各社(どこも元気ないです:※1)は廉価品の低年齢層向け市場は完全に諦めているような印象が否めないんですね。
 その一方で、欧米にはプラレールのような完成されたシステム玩具がない。
(タカラトミーが海外市場に注視しているのは興味深いことです。ICEのプラレール出たら欲しい……)

 そんなスカスカの市場ですから、レゴのトレインシステムがチャレンジする価値は大きいと思うのです。先の「システム要件」だって、レゴなら全て満たしているのですから。

 歴史はプラレール(或いはNゲージ)と殆ど変わらぬ45年! 互換性ばっちり。
 世界の誰もが知ってるブランド、おもちゃ屋の棚はがっちり抑えてる。
 ユーザーへの安心感・信頼性でも世界一。権威は足かせになるくらいに(笑)。

 で、唯一ないのは単品の車輌やレールが殆ど供給されていないこと。製品種類が余りに少なすぎること! その意味で「システム」にゃ程遠いんですよ。


 さて。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=4427921より)
 かつての灰レール12V(1980〜1991)はそこにチャレンジしてきました。リアルでカッコいい、鉄道模型的な車輌セットを旗艦に。多くの電動化されたシステム、そして数多くの単品の機関車や客車と。
 でも……志は果てました。あの試みは成功ではなかったのでしょう。

 敗因は明確。
 まず、あの頃はまだ欧州の鉄道模型業界は元気で、低年齢層向けの廉価品を頑張る余裕も未だありました(古い製品をそのまま供給してただけという一面もありましたが)。
 そして、当時はレゴは子供のものという印象が強く、システム化された12Vであっても、まだ大人のホビーへのシームレス性は手に入れてなかったんですね。この意味では趣味として一生モノのイメージのある鉄道模型には敵わなかったと。
(AFOL……大人のレゴファンというのが一般化するのにはあと20年が必要だったんです。スター・ウォーズやマインドストームの功績は忘れてはなりますまい)


 されど、今は違います。
 なにより、日本以外ではシステム鉄道玩具にライバルがいません。
 そして、大人のホビー玩具としてのブロックというのが一般化し、市場性を持つようになっていること。年少者が築き上げたレゴのトレインシステム(レイアウトとか車輌とか)は、HOゲージの鉄道模型同様、長い趣味として愉しめるものになっていると。

 だから、灰レール12Vから30年を経ての「再チャレンジ」をして欲しいのです。
 勿論、いきなり集電式の9Vに戻してくれなんて無茶は申しません。

 でも、Cityのカテゴリから抜け出すこと。そして……。

 年に5点位の単品車両(欧州向けとアメリカ向け両方。アジア向け出せとは申しませんので)。
 2点くらいのアクセサリ。
 年に1種でいいので、新規格のレール。
 特に年少者向けや、逆にテクニックなどと絡めた展開。
 以上がS@H限定とかamazon.com限定とかじゃなくて、普通に店頭流通すること(重要!)。

 これくらいは実現して欲しいと切に願うのです。

 「世界一クリエイティヴな鉄道模型」「世界で二番目(※2)に有名な鉄道玩具」になるチャンスは目の前にあるんですから。

 ブルーオーシャンは開けていましょう。

=================================
 ※1:但し、近年は業界再編が進みすぎてしまい、元気を取り戻している感もあります。また、中国生産が当たり前になってから価格面での努力も。但し、低年齢向けの入門用製品は相変わらず弱いみたいです。
(但し、日本に入ってくるニュースからの憶測です。現地では違う感覚もあるのかも?)

 ※2:世界一であってほしいですが、タカラトミーの牙城を壊せるとは思えませんので(笑)。
 でも、可能性は皆無じゃないですよね?
posted by 関山 at 19:39| Comment(3) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月27日

【考察】Cityの1テーマとしての「トレイン」の不幸(前)

 毎年、来年度「City」のリーク情報が流れだすときは一喜一憂。テーマにトレインが含まれているか否かで。来年もまたハズレか……。

 さて。
 今でこそCityの1テーマ・サブカテゴリになってしまった感の否めないトレインですが、昔「汽車シリーズ」と称していた頃、街シリーズとは明らかに別のカテゴリであったこと記憶されている方は少なくないと思います。
 それこそ1996年ころ、日本での公式扱いが一度終焉するまでは。




 2003年、街シリーズが「World City」として復活した際、汽車シリーズもといトレインもシリーズに取り込まれることになります。この地点ではトレインはトレインで2002年ころの単品充実がありましたから(「Myown」と「サンタフェ」に復刻版「メトロライナー」)、この供給形状には何の違和感も抵抗もなかったのでした。
 むしろ街シリーズの復活自体が喜ばしいニュースでしたし、また街と汽車のシームレス化のメリットも当時としては期待されていたのです。

   
 2005年より、「City」が本格的に復興。「World City」より対象年齢を下げたため(警察署の大箱基準で、Cityは5+、Worldcityは8+)若干の大味化はありましたが、テーマ自体は1990年代の街シリーズ全盛期を凌駕する広がりとなり今に至ってます。

 で。Cityの1テーマとしてのトレインはどうか。
 数年に一度(2006年、次は2010年!)、セット物2種とアクセサリ(駅や踏切)2種がリリースされるだけ!

 #10000番代もありますけど、こっちも2年に一度セットが出るだけ。
 版権系はトレインが絡めるかどうかが命運わけますよね……。
 トイ・ストーリーやハリポタはいいですけど、パイレーツ・オブ・カリビアンの世界観に汽車というか産業革命はまだ早すぎます(笑)。
 スターウォーズの世界観で各惑星に軌道系の輸送機関がないのはどうかと思うんですが(笑)、まぁ「一生汽車・電車に乗らない」アメリカ人(←偏見!)の作った物語ですからねぇアレは。


 こんなのスター・ウォーズには出てこないのかしら……。
(画像は昔のモノレール #6991「Transport Base」1994年)


 閑話休題。
 元来、トレインって「テクニック」位の独立カテゴリであってもいいと思うんですよ。歴史的には1966年からとむしろ伝統あるシリーズなわけですし。
(「テクニック」、あと「クリエイター」のカテゴリでトレインがあってもいいと思うんですが、まぁそれは別の課題ということで)

 で、「テクニック」位には毎年新製品がリリースされて欲しいんです。
 単品の機関車や客車。
 電車の編成モノ。
 ストラクチャ各種。
 金型代かかりりますが新しいレールetc。

 例えば4.5V時代のような小型の蒸気機関車の単品あたりを最小限の構成で纏めれば価格も抑えられ(実売2,000円以下)、トレインシステムへの敷居だって下げられるでしょう。
 勿論、#10000代的な精細な製品も何種類も欲しい。アメリカ形と欧州形の併存も勿論です。

 こういう積極策を打ち出すには、Cityというカテゴリがもう足かせにしか見えないんですね。
 Cityだと「今年は空港」「今年は定番の警察と消防」「今年は港湾」……という感じでテーマの持ち回り。そのなかで「今年は鉄道」の順番をいちいち待っていられますか!
 トレインセットを手にした多くの消費者は、その次の順番を気長に待てると思ってるんでしょうか? ジャンルの維持には次から次へと欲しくなる新製品の投入が必然ですのに。

 勿論、このブログの読者諸兄や海外の熱心なファン(brickshelfやEurobricksアカウントもち)は「なければ作る」を実践されているのでしょう。
 でも、全体から見ればそうしたレベルのファンというのは圧倒的少数派です。
(管理人も「好きだけど作品自作は不得手ジャンル」はいくつもあり、そうしたジャンルでは製品のリリースが唯一の楽しみだったりもするんです)

 
 やっぱり独立カテゴリになって、足かせなしに新製品攻勢がかかって欲しいのです。
 日本以外の国ではシステム鉄道玩具というのは未だまだ未知の市場なのですし。

<後半へ>
posted by 関山 at 23:59| Comment(5) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月21日

【考察】あぁ新製品が欲しい! ……のあとがき〜レゴを「素材」と認識してもらうために

 先の「あぁ新製品が欲しい!」
 「(amazon.co.jpのアフィ売上という)現実見据えて」記しました。

 ですが、理想としては「素材としてのレゴ」を知らしめさせるような定番製品の開発も重要なんですよね。



 バケツ・コンテナ系は素材感があります(おかげで定番としていつも売れてるようです。ウチからは全く売れませんけど)、でも、些か子供向け過ぎて大人ファンには手を出しにくい製品です。

 大人ファンの新規参入向けに今こそ「上級基本セット」が必要?

 細かいことは「【考察】「上級基本セット」よ、再び!」に記しましてます。

 ただ、これも1〜2年ごとくらいにはリニューアル続けて欲しい。

 或いは、ストイックに部品パックか?
 思えばamazonのようなロングテール(微妙に死語ですけど)が肯定される市場なら、いつの間にか店頭からもShop@homeからも消えた部品パックも生き残れるのかもしれません。
 勿論、内容と価格次第でもありますけど(これが大味なパーツとか、古すぎるパーツじゃダメです)。

 
(現行の部品パック的なもの。ブロックのみプレートなしで悪い意味でストイックすぎです。相当なセンスないと使いこなせないでしょう……或いは物量投下の積分系か?)


 上の例は1996−98年ころのものですから些か古すぎですが、現行のシリーズに合わせた拡張部品パックが理想でしょうね。「素材」でも新規性というか新鮮さは大事でしょうから。
 

 でも。それだけでも素材としての市場は拓けない。
 レゴを巡る社外環境(bricklinkとかEurobricksとかその辺の定番)が充実した今だからこそ、「オフィシャル」のアイディアブックが出版物として欲しいなぁと思うんですよ。



 レゴは素材だよ! と告げる「鶴の一声」が。

 こればかりは、オフィシャルの力に頼らざるをえないのですね。
 ユーザーコミュは概してマニアックになりすぎるがゆえ(苦笑)、こうした啓蒙は寧ろ不得手です。
 初心者を中級者に引き上げ、レゴを素材として消費してもらえるようにするのは、やはりオフィシャルの仕事じゃないかと思うのです。


posted by 関山 at 16:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

【考察】あぁ新製品が欲しい!

 amazon.co.jpのアフィリエイトを貼るようになって分かったことがひとつ。

「新製品じゃないと、売れない」

 いい製品であっても、定番がずっと回転し続けることは殆どありません。
 勿論、新製品じゃなくても派手な値引きで売れる製品もありますが、これも値引きで十分な数が回ってしまうと(49%offみたいなのが1週間くらい続いてしまうと)、もう動かなくなります。
 その意味では値引きもまた新製品的な意味合いを持っているといえましょうか。


 で。
 うそうす気がついていたことですが、レゴのユーザーの大多数は「製品を素組する」ユーザーなのですね。製品=部品取り=素材という考えは寧ろ少数派です。
(素材なら定番の安定供給が大事なのですが……)

 つまり大多数のユーザーに売るためには、小売店側(近いところでウチのようなアフィリエイター?)から見れば、同じ製品が延々と供給されるよりは新製品がどんどん出続けて欲しいと。
 同じことは問屋さんも考えてることでしょう……。


 まぁ、考えてみたら。
 多くのユーザーにとって創作は難しい他の著作物(書籍・音楽・映画・ゲーム)だと、定番の「名作」だけでは製作から小売までが商売にになるわけがなく、新製品の次から次への投入が当たり前なのですね。

 もうちょっと近いところでホビー玩具全般。
 フィギィアやトレカ、鉄道模型も定番を長く売ることよりも新製品(というよりゃ限定品か)の連続投入が求められている市場でしょう。
 
 レゴもまた、同じであると。
 限定品商法にまでは走りそうで走ってはいませんけど(苦笑)。

 消費サイクルが短いことの良し悪しは論じません(社会全体の問題ですよねこれ。一企業や一国家がどうにか出来るレベルじゃない)。

 でも、それに乗っかって、新製品の投入がなければ市場は狭ばってしまう!
 市場が狭くなることは入手や供給に関してユーザーにデメリットばかり。されど逆もまた然り。
 市場が広けりゃ、入手も供給も、価格面でもメリットが出てくるんですから。


 やっぱり、新製品が欲しいのです。
(無論、質は伴ってほしいですよ!)


posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月27日

【考察】プレイモービルのフィグデザインって

 先に鉄道系の話書いてて、余談で記そうとしたら長くなりすぎたので別エントリに。



<定番の警察と、お城(騎士とその家族!)。プレモの#7385と#7757>

 プレモのデザインってさりげなく「萌え」文脈と思うんですよ。
 女性が可愛く(そして、女性比率が割と高い)、男性もどこか中性的なデザインだったりします。髪は長めで、かつ優さ顔で髭面も少ない(ヒゲは必然性があるキャラにしか使ってない)。
 古い製品の写真見ててもそうなので、これはプレモの伝統なんでしょう。

 で、このデザイン文脈のルーツがちょっとわからない。
 プレイモービルのコンセプト的にも「欧州の、ある種の伝統」だとは思うのですが、不勉強で推測も憶測もつきません。でも、独特の魅力になっているのは確かです。
 まぁ、男性が中性的なのは、恐らく性差をなくしたデザインの名残だとは思うのですが。思えばレゴのミニフィグも1978年の登場当時、ニコちゃん顔しかなかった頃は顔のデザインに男女差なかったですものね。
 
 それにしても、レゴってずいぶん「アメリカンなマッチョイズム」に毒されてるんじゃないかって今さらながら……。ある時期からの女性比率の少なさといい、男性の「男性化」といい。因みに、1990年代の、例えばメトロライナーの頃なんかはプレモと大差無かったりするんですけど(苦笑)。
 まぁ近年でもモジュールタウン系は「うるさい客」を対象にしているのか、プレモ的だったりしますが(笑)。



 余談ですが、プレモの「警察と犯人」


 お馴染みレゴの「警察と犯人」

 同じテーマですが、方向性の違いは明確。
 まぁレゴのほうが「リアルティがあって望ましい」という考え方もできるのかもしれませんが。でも「ニット帽被った黒人が犯人のイメージ」と伝え聞くアメリカの刑事事情聞いたりすると凄く欝な気分にもなるんですが。
 自分が警官なら、プレモの方の犯人を逮捕する方が幾分、気が楽です。
(まぁどちらも経済犯罪どまりというのは子供のおもちゃらしい配慮ではありますけど……)


 更に余談……。

 プレモは一般のシリーズ(消防)でも人種の意識があるのはレゴとの違いです。賛否は分かれて……いるんでしょうか? (レゴのCityでやったら絶対に否定論が起こりそう) ただ、この製品だけなので「様子見」なのかもしれません。

<以上、プレイモービルの画像引用は公式サイトより>
http://www.playmobil.com/index.html
 ちなみに公式通販あります。日本に送ってくれないのでしょうが、ここはレゴと同じで転送業者経由でならなんとかなる?

http://www.playmobil.de/on/demandware.store/Sites-DE-Site/de_DE/Search-Show?cgid=ARCHIV
 こちらは1974年からの過去製品の一覧(ドイツ語)。年度別だけでジャンル別じゃないのが難ですけど。
 bricklinkやpeeron的なものって、プレモにはあるのかしら?
posted by 関山 at 22:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月23日

【考察】TVチャンピオンに物申す


 放送(2011年7月21日)から2日も空けると、まぁ醒めた視点も出てくるものでして。
 幾つかの不満点を上げておきます。外野からだと言いたい放題できますし(笑)。


★なんでまた、動物なの?
 第一ラウンドはほぼ例外なく「生き物」の大型モデルです。でも、このジャンルを普段レゴでビルドされている方ってどれ位いるのかしら? brickshelfとか見れば一目瞭然ですよねぇ。
 多くの人がレゴで作っているのは「建物(含む城)」「乗り物(車・列車・船/帆船・航空機)」「各種メカ(リアルな重機や兵器からSFメカまで)」辺りではないでしょうか? 

 大型モデルは見栄えがするのは事実でしょう。でも、こうも毎回毎回、生き物である必然はないと思うのですが。自動車や飛行機、船の大型モデルでの第一ラウンドは観てみたいものです。



★フィグスケールはなんで決勝戦?
 やはり多くの人にとって、レゴ=ミニフィグだと思います。しかし、この選手権ではミニフィグスケールの作品で勝負できるのは「決勝戦」だけ。
 ミニフィグを決勝という最終舞台に残しておくのは悪いことではありません。でも、フィグスケールの作品が2〜3種類しか拝めないのは視聴者的にあまりに寂しいと思うのです。
 初期のラウンドでもフィグスケール作品があっていいんじゃないでしょうか。



★ひとつくらいは「制限ビルド勝負」を
 物量勝負的な作品の方が見栄えがしますし、また、選手にとっても「やりやすい」のでしょう。それについてとやかく申すつもりはありません。
 でも、どこかの1ラウンドくらいは「特定セット(複数あり?)の組み換え」のような制限下でアイディアを駆使する勝負があってもいいと思うのです。視聴者に「これなら、自分も参加できる!?」と思わせるのも大事ではないでしょうか。云うまでもなく、競技に使ったセットは売れるでしょう(笑)。
 そうそう、某マンガだって「制限ジャンケン」は面白かったですよね(笑)。



★審査は適切か?
 第二ラウンドの10分間勝負や、指名したもののを制作する勝負では「一人の審査員による」いわば独断で審査が行われていました。敗者復活あるとはいえ、視聴者の目からも「?」と思う審査でした。
(審査員の方々はいい見方されていたと思うので、審査そのものに不満はありませんが)
 バラエティとして面白いのだとは思います。でも、選手のことを考えているとは思えません。



★製作・制作スタッフは仔猫と選手のことを考えているのか?
 あくまで外部の印象ですが……。あんまりどちらも考えてくれていないような。今回は第一、第二、第三、決勝と製作しなければいけないモデル数も少なくなかったんですよね。選手の負荷、高すぎはしませんか?
(レゴビルダーは飽くまでアマチュアであり、他ジャンルの職人のような無理は利かないことは意識されていいと思うのです。これが和菓子やリフォームの選手権なら、菓子屋や工務店の売上に繋がるので無理してもいいのでしょうが)
 あと、レゴジャパンは云うべきことは云ってほしいと思います。あの会社は「選手の味方」であって欲しいですよ。パーツなどの援助ではなく、「企画」「製作」のレベルで選手のためになる方向に引っ張って欲しい。無論、レゴが売れるような番組にするのも第一義だと思いますよ。



★プロモーションは堂々と!
 番組中、不自然に「ニンジャゴー」が推されていました。
 別にニンジャゴーに限らず、売りたい商品をアピールするのは民放の番組なんですから全然構わないです。
 でも、やるならもっと堂々としても構わない。それこそ「第二ラウンド:ニンジャゴーのバトルアリーナ製作勝負・審査員は小学生50名」でもいいんじゃないでしょうか? あの選手陣の作るバトルアリーナはきっと魅力的なものになり、ニンジャゴーの売れ行きアップにも繋がりましょう……。



 あれこれ言いたい放題ですが、こうしてレゴのために2時間の枠が毎年用意されるのはファンの一人として、また流通の末端?(カンブリ)に居るものとしては大変に嬉しいことです。
 テレビ東京にもレゴジャパンにも感謝はしています。そして逆境の中? 頑張っておられる選手諸氏にも敬意を。

 でも、愛して感謝してるからには「云うべきこと」もいっとかなきゃと。


 なお、内部の方の見解見地として以下の記事は必読です。
「『TVチャンピオン レゴブロック王選手権2011』放送終了」
 出演者のお一人、さいとうよしかず様のブログ「アレゴレ」より。
 
 各選手の得意な表現・ジャンルを出しきった作品を作ることと、競技やテレビ番組としての面白さを両立させることって難しいのでしょうか。
 安直な理想論ではありますけど、その両立こそがTVチャンピオンを面白く・熱く・そしてレゴを売れるようにすることに繋がるんじゃないかと思います。

  

 以上、さいとう氏の編著です。



 ニンジャゴー、売れるかな?
 33%offでも内外価格差のない、実は優秀なシリーズだったりします……。



posted by 関山 at 23:04| Comment(12) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月19日

【考察】今のプレイモービルの鉄道シリーズは?

 レゴの低迷期、プレイモービルのカタログというのは「目の毒」に他なりませんでした(笑)。2005年ころのが手許にあるのですが、当時のレゴにはなかったあれこれが羨望を掻き立てたものです。
 で、カタログと別添の価格表(アガツマが扱い)を見て、別の意味で羨望というか安堵を感じたものですが。
(プレモの価格は、世間的には高いと云われるレゴやってても、正直眼が飛び出る水準です……後述)

 で、この中で鉄道の項目があり、そこにはRCリモコンの列車セットが掲載されていました。当時のプレモの鉄道セットは「未来的デザインの2両編成の電車」という方向性で、これに関しては羨望は掻き立てられませんでした。

 こんなの(4016)。悪くはないのですが。些か、玩具っぽい。
 ちなみにこの製品以前はレゴ4.5V灰レール時代のようなドイツ系の小型車両が中心だったようです。しかもレール集電だったそうで。ダウングレードは当時のファンに如何に受け止められたのやら。


 そんなわけで。
 その後はレゴのラインナップも飛躍的に改善されてきたお陰もあり、プレイモービルを意識する機会もなくなってきたのですが、最近ある方から頂いた現行のプレイモービルの機関車の写真見て驚きました……。


 今のは、こんなのです(4010)。
 なんですか、このカッコ良すぎるドイツ鉄道の今様の電気機関車は!
 実物を巧く、ディフォルメ・スケールダウンした魅力は!!
 
 2006年の製品のようなので「つい最近」ではありませんが、先代からの華麗すぎるステップアップはレゴトレインが1997年以降の低迷期から、21世紀に入ってのリアル路線化で息を吹きかえしたことを思い出させます。

 おねだんは……プレモの常で、ちょっと考えたくない相場です(笑)。
http://kakaku.com/searchitem/S0000407775/
 日本だと3万円強。をい。

 でも、あっちだと136ユーロとかみたいですね。レゴ以上にアコギな以下略。
http://www.speelgoeddealer.nl/playmobil-goederentrein-4010.html 
(需要少ないのと、それゆえに輸入リスク高いのとの二重挟みで大変なのでしょう……門外漢が買いもしないのに文句言うのはさすがに控えときます

 あと、更に調べたらこんな客車も出ているんですね。

http://www.toysetc.com.au/hobbies-toys-games/playmobil-4124-passenger-rail-car.html
 氷河急行な一等車♪ パノラマルーフに豪華なインテリアが堪りません。これを先の電機に数両牽かせたら……たまらない世界でしょう。
 電機がドイツの標準軌で、客車が瑞西のメーター軌間用というツッコミは無粋というか、ただのヤッカミ(笑)。電機のデザインがナローゲージ風ではありますから、この組み合わせは計算されたもののようにも思えるのです。


 それにしても、あっちの価格はヤバい……レゴのライバルって意味で。
 プレモは日本だと「超の付く、高級玩具」の位置であり、既に普通の玩具の地位であるレゴとはライバルになってません。が、あっちだと価格面で同種のセットが十分にレゴと張り合う価格になってるんですね。この記事書くため調べてて正直、驚愕させられました。
 無論、固定玩具組み立て玩具の根本的な差異はありますけど。
 でも、レゴを「インスト通り組んだまま」にしておくのと、プレモにどれほどの差があるのでしょう?

 伝統のライバル? は日本での認識以上に強力なようです……。今後、レゴを語るときにはプレモも意識したほうがいいのかと痛感させられました。
 そうそう、先のプレモのカタログですが、互いにラインナップを意識しあってる印象はあるんですよね。
(ただ、プレモのほうが暴力などモラル面では「良い意味で」煩い印象ありますが……版権系もないです。その代わりレゴではタブーな?宗教はおもいっきり扱ってます。ここらの差異も考察の価値はありますかも……)
posted by 関山 at 23:49| Comment(8) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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