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2021年03月16日

【考察】レゴ社の売上とか量販店の売り場とか。あと中国市場。



 ツイートまとめですが。なんとなく。備忘録です。





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posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月08日

【考察】クリブリコンテストの果たして来た役割と、2005年当時と2016年の「レゴ環境の違い」に思うこと

 まずは、エッジ様のこの記事を御覧ください。

「11月6日 レゴ クリックブリック「WINTER オリジナルモデルコンテスト」開催"予定"無し」
現時点では、毎年恒例となっていたクリックブリック「WINTER オリジナルモデルコンテスト」の開催"予定"は無いそうです。
理由は、細かいことは書きませんが、参加者が楽しい気持ちになることが目的のコンテストが、そうではなくなってきていた、ということです。

某クリブリ店員さんのご了解のもと、書いています。
そろそろ準備し始める方がいるかも、と心配されており、ブログに書かせて頂くことになりましたが、正式決定ではありませんので、ご注意下さい。
(今年は開催しません、とわざわざクリブリ公式サイトでアナウンスするかは、わかりませんが)
<以上 引用>

 正直申すと、特にショッキングという感じではないのです。

 おなじみクリブリコンテストのレギュレーション(縦長寸法 20x20ポッチで高さ30cm)が鉄道車両他乗り物系に著しく不利ということもあり、出展から長く離れてしまったのもありますが。

 少なくとも、クリブリコンテストが始まった2005年ころと今では、日本のレゴファンの環境が大きく変わってしまいました。
 これは「良い方向に」です。

 2005年。JBF的な大規模イベントは無論、身近な「オープンなオフ会」など殆どないのが日本のレゴ趣味界隈の現実だったのです。
 食事会飲み会茶話会さえもなんにもない。
(クローズドなものはあったかもしれませんが、ほんとにクローズド……)

 例外がEJLTCの例会(毎回BBSで告知公募)と、年に一度のミリタリーオフ。
 ただ、前者は主催者の都合でだんだん行われなくなり、後者も濃厚でハイレベルではありましたが、僅かに年に一度です。

 当時はSNSも今ほど一般的ではなく。2chはあまり環境宜しく無く。その流れにある「レゴ画像掲示板」もそんな感じでした(今のレゴ画像掲示板は匿名的なものではなく、かなり良い雰囲気ですので誤解なきよう!)。mixiはありましたが未だ招待制のころで、閉鎖的な雰囲気は(個人的には)好感持てなかったのです。

 つまり、ファン同士のコミュニティに「飢餓感」が物凄かった。
 東京という便利な場所に住んでいてさえ、飢餓があったのです。

 そこに始まったクリブリのコンテスト。飢えたるコミュニティへの恵みでした。
 用紙受取・作品持込には来店必要あり。そこでファン同士が出会うことも。
 作品展示公開日は出展された皆が揃う! そこでは今のオフ会のように、作品を前にしてのファンの交流が。飢えてたコミュニティが潤される!
(またコンテストを盛り上げてくださった、秋永さちこ様の功績も大!)

 
 翻って。今は。
 2011年ころから徐々に一般参加形のオフ会は増えだしてきました。合わせて開放的なSNS……Twitterの普及もあり。その流れで、2014年ころには「毎月何処か何かが行われてる」状態に至っています。望めば、何時でも参加できます!

 念願の大型イベント、ブリックフェストは2015年に始まり、今年で規模拡大して二回目。これは今後も続いていくことでしょう。関西・中京地区での公認LUG活動の活発化も大きいです。

 大学のレゴ部・レゴサークル活動もこの5年で大きく広がってきました。殆どの大学サークルは「学外参加も歓迎」しているのは注目すべきことでしょう。

 ついでに記せば。
 自分も何もしてなかったわけではなく、2005年からトレインオフを当時の自宅開放で行うようになり、これは2012年頃まで継続できました。それ以後は国際鉄道模型コンベンションへの全力参加という形で形状を変えていると。

 今や、イベントが多すぎて、どれに参加するか取捨選択さえ強いられる時代です。
(一例として来る11月27日 辻堂駅100周年と「艦船オフ」が関東で。神戸ではサクラグのイベントが重なっています。全てに顔出すのは不可能に近いでしょう! 一応、作品送るだけなら参加できますけども……)
 いわば、嬉しい悲鳴。

 こう考えてみると、クリブリのコンテストは十分に「一つの役割を果たした」と言えるのではないでしょうか? 

 今は、日本のレゴファンダムにとって「佳き時代・素晴らしき時代」になったのですから。その道を造ってくれた先駆者。オフ会的なものを行うのに、コンテスト受賞者・コンテスト参加者という枠はそれなりに機能しておりました。

 コンテストがそのまま「伝統」になれなかったのは残念ではありますが、今こそ歴史、はたまた「伝説」として功績を讃えるべき時なのでしょう。

(勿論、方向性が変わって継続や復活するのであれば嬉しいです! 参加する皆が幸せになれ、「お店の売上」に貢献できる形ならいうまでもありません)
 
posted by 関山 at 12:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月24日

【考察】最近の玩具業界性別撤廃の流れと、レゴ社の姿勢

 けん・たっきい様の情報より。



 当該記事こちら。
欧米で消える「男の子」「女の子」玩具…性別撤廃社会とリアルな市場で揺れる業界

 面白い記事ですので、必読です。
 近年はなおも、性別撤廃的な流れは強く、玩具業界も対応を迫られている。
 しかし、レゴ社はその流れの中で女児向けシリーズをリリース。同社の売上向上に大いに貢献し、同社を世界一の玩具メーカーにしてしまった。
 ワシントン・ポストは、企業としての営利追求と社会的イメージとの板挟みとなっている企業の苦悩を指摘。

 と(今北産業ふうに)。

 さて。
 個人的にはレゴ社の女児向け製品は好感持っています。
 以前のベルビルとかスカラとかの「ゴミ」売ったり売ってなかった時代のこと思えば今のクオリティは夢のよう。そして女児向けだからこそ「ショッピングモール」や「学校」、「スーパー」に「ホテル」という商品が可能にもなるのでしょう。Elvesのメルヘンな路線も女児向けならでは。
 ミニドール規格も最初は抵抗有りましたけど、今は慣れてきましたし。

 また、ミニドール規格が最初に出てきた時、通常ミニフィグの男女比率がまたおかしなことになりやしないかという懸念がありましたけど、Cityや男児向けアクションテーマでも女性ミニフィグは割と含まれており、その懸念も杞憂に終わりました。
(ミニドールの男性は希少なままですが、まぁケンやピエールみたいなポジションですよね……)

 但し。
 個人的にはレゴ社はもうちょっと性差のない製品も頑張って欲しい。
 現状でも性差を減らす方向に努力して欲しい……ような気もします。


 レゴ社、1970年代後半に「街シリーズ」リリースしてから1980年代までは男女兼用を志向していたような気がするのです。ファビュランドも女児を意識していたとは思いますが、明確に女児向けとは言い張ってなかった。90年代ですがパラデュサも女児向けでは有りましたが、街シリーズと世界観はシームレスなもの。

 また、男児向け狙った「宇宙」「お城」「南海(海賊)」もデザインに可愛らしさ残したり、極度に攻撃的になるを避け、明確な男の子専用にはなってなかった。無論、「街」の治安は北欧や日本同等の良好なもの。間違ってもヨハネスブルグではありませんでしたね(苦笑)。

 あの時代を知っていると、今は理想より現実取ってる感は否めません。
 いや、ゼロに近かった女児向け市場を立ち上げて成功させてしまったレゴ社の功績は大きなものですし、レゴというブランドをUNISEXにしたのも事実なのですが。

 余談ですが。
 「趣味」としての大人買いだと男性が女児向け買うことやその逆って何の抵抗もないですけど、当該対象年齢の年代が「買ってもらう」となると、いろいろ難しいこともあるのでしょうね。

 例えば、「自分が12歳の子供で、ホテルやスーパーのセットを親にねだれるか」というと凄く難しい気がします。無論、逆の事例もあるでしょう。

 やっぱり「できれば」性差の無い、少ない製品を頑張ってほしいなぁと思うのでした。目指すべき、理想としては……。
 

 あと、蛇足。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月10日

【考察】「ポチスロとレゴ社の業績の関係(2014年)」mazta-k様

 昨年、私が属していた大学のゼミで、レゴに関する小論文を書いた。
これは2014年冬に書いたものであり、最新のものではない。

以下、これから書くのは、レゴ社がどのように玩具業界で世界一になったかをビルダーの視点で考察したものである。
ポチスロの普及率がレゴ社の業績と何らかの関係があるのではないかと……。

 続き、こちら
http://maztak.blog.fc2.com/blog-entry-159.html

 大胆な仮説であり、数字で説得するイメージ。
 一読の価値あります。

 以下、感想。

 趣味的観点で見ると54200のポチスロ(チーズスロープ)は、それまでとそれ以降のビルドテクニックであったり、製品デザインを大きく変えてしまったと言える部品です。

 ポチスロとともに2005年、市場に現れた「City」ではヘッドライトやパトランプに使われ、新生レゴの象徴にもなった感がありました。

 ポチスロ以前はプレートやタイルを階段上に使った表現にせざるを得なかったところが綺麗にスムーズに繋がるようになった。

 また、初期には出回りも潤沢でなかったためパーツとしてやや高価でしたが……今は殆どの色で「湯水のごとく」使える供給状態になっています。
 それ故に、電車の屋根肩をポチスロで表現というのも定着しちゃいましたね。

 レゴ社経営的面で補足すると、汎用性の極めて優れたこの部品はおそらく極めてローコストで製品バラエティを出すことに貢献している……のだと思います。
 レゴ社の経営的メリットは「専用の金型を起こさなくても、汎用部品の組み合わせで新商品をも開発できる」とか言われているので、ポチスロはその方向にもうってつけでしょう。

(皮肉なことをいうと、レゴに五月蝿いマニアな人[関山も含む]は、新規金型で汎用性のない部品よりは、汎用性の高い部品で構成されたセットを好む傾向があったりします。でも、「汎用性の高い新部品」は大歓迎なのですよ!)


 企業とファンの間に「win-win」がある。
 これを証明しているのが「54200」(及び その亜種の「85984」)なのかも知れません。

 さて。
 個人的に次にレゴを変えつつある部品……汎用性の高い新部品として、
  

 11477、15068、88930といった「1x2系カーブスロープ」のファミリーだと思っているのですがどんなものやら。この辺でクリア系がリリースされたら革命なのですが。
 

posted by 関山 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月02日

【考察】レゴのビデオゲームの意味

 ※:ビデオゲーム=何らかの電子媒体のゲームという意味で。

 マインクラフトという「限りなくレゴ的な」ゲームが世界的に流行ってる。最近は日本でも。
 マインクラフトのレゴもそこそこ売れてるらしい。日本ではクリブリ限定なので入るたびに瞬殺?

 ここでやっと気がついたのは、既にレゴにディープに染まってる人と、こうしたタイトルの狙ってる層は多少違うのだろうな……ということ。
(レゴからマインクラフト……はそこそこ多く、そういう方が現状でのマイクラレゴの顧客だとは思いますが)

 だから、自分とか、或いはオフ会やTwitter等で作品を公開しまくってるディープな人が「リアルでレゴ弄ってるほうがバーチャルより楽しいだろ! バーチャルなんか無意味。LDDは飽く迄設計支援ツール」とか言ってもあんまり意味は無いのでしょう。

 狙ってるのは「ゲーム好きだけど、ブロック玩具は卒業した。或いは興味が無い」という人たち。
 言うまでもないのですが、こうした層の方がはるかにディープな既存レゴビルダー(AFOL)よりは分厚い。数が多い!
 既に世界一になってしまった玩具メーカーが狙っているのはやはり「ブルーオーシャン」。
(あぁ既にバズワードというか死語ですねブルーオーシャン……まぁいいや)

 ついでに言えば、未だ大人(ハイティーン以上)のレゴユーザーはよくも悪くも「特殊な趣味」のまま。
 でも、ゲーム好きな大人は既に社会の大多数。今の50代の少年時代にスペースインベーダーはヒットして、ウィザードリィが存在した事実は忘れちゃいけません。
 かつてSWやマインドストームで「大人もレゴやってもいいんだ」という空気を造り、そこから生まれたAFOL文化(その意味でこの2つはレゴの歴史変えちゃった)。
 それを「ゲーム」と言う形でリブートさせ続けたいのかな……と考えてしまうのです。

 そんなゲームファンを如何にリアルなブロックに引きこむか。
 「マインクラフト」に真っ先に目をつけたのってやはり彗眼だったんでしょう。
(だからといってゼルダを足蹴にしたこと忘れちゃいませんけど。あとその前の黒歴史の数々も)

 で、今度は「マイクラ風レゴゲーム」。



 日本語情報こちら「gamespark ワーナー、マイクラ風レゴゲーム『LEGO Worlds』発表ーSteamにて早期アクセス開始!」
http://www.gamespark.jp/article/2015/06/02/57379.html

 他、おなじみ「The brick Fan」に情報多し。
http://www.thebrickfan.com/

 無論、課題も大きいでしょう。
 ビックタイトル「マインクラフト」に追いつき追い越せるのか? 或いは競合して喰い合ってしまわないのか。
 過去の失敗「LEGO Universe」の二の轍を踏まないのか?
 先日発表された仮想現実企画「レゴディメンジョンズ」との関連は……? (まぁ無理してくっつけるよりは並行させとくほうが安全か?)

 その辺の懸念疑問はともかく、『LEGO Worlds』は「出来次第」でゲーマーをAFOLにしちゃえるのかも知れません。マインクラフトを超えるか、その次くらいの地位を抑えられれば。
 本質としては、「リアルはバーチャルより面白い」のですから。

 レゴが今以上にメジャーな存在になる未来も楽しみではあります。

 蛇足。
 市場拓くのもいいけど、既存のユーザも大切にしてね……♪
 「釣った魚に餌やらねぇ」……。じゃ釣った魚が餓死or逃亡しちゃって市場に出せないですよ。
 
posted by 関山 at 22:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月12日

【考察】この記事は読んでほしい「ホットウィールに学ぶ未来的ホットロッドデザイン」

 Tamotsu様の4幅車ブログ「4-Wide Lego Cars Blog」は2日に1度の濃い更新を維持しています。作品紹介、製品レビュウ、時に実車の車文化の紹介。

 今回は「実車系」ということになるのでしょうか。


 「ホットウィールに学ぶ未来的ホットロッドデザイン」

 えらく、濃い。
 
 「ホットホイール」という世界で一番売れているミニカーの、オリジナル車モデルに関するコレクションの紹介と、深い考察。

 上げられたモデルたちは、何も知らない人がホットホイールに持ちがちな「所詮玩具。所詮アメトイ」ってイメージではありません。
 自動車メーカーが大金かけて制作し、モーターショウに出展する「未来的なコンセプトカー」にさえ見える。

 そのデザイナーの仕事は玩具のデザイナーというよりは、自動車メーカーやカスタムメーカーのデザイナーの仕事に近い、それだけ真摯にかつ楽しまれて仕事をされてるのが窺えます。
(中にはミニカーを題材に実車が制作されてしまった事例も多々あるとか)
 こんな文化があることをわかりやすく教えてくれる記事なのです。

 翻って。レゴの車の製作者は、車のデザイナーでもあり。
(実車の再現であっても、その解釈には恣意とデザインフィロソフィがはいってきます。デザインは無縁ではありません)

 優れたデザイナーの仕事を紹介するものとして、一読して欲しいと思うのでした。
 自由な発想、持っていて損はありません。批判的観点であっても、知るべき世界はある、と。

 蛇足。
 そういえば、鉄道車両のモデルは得てして「真面目」ですよね。
 ホットホイール的な自由な発想の、でもその気になれば実車もあり得るような「自由形」は盛り上げっても良いのかな……と改めて思わされる。
 思えば、「鉄道模型趣味」誌のコンベンション記事でも盛り上げるのは「優れた自由形作品」です。デザイナーとしてのセンスは再現モデルよりもシビアに問われる。実物への知識造詣は再現モデルより求められる。

 自由形を再考すべき時期なのかもしれません。その意味でも勉強になりました。
(世の中には「シャア専用ラピート」なんて模型やウソ電でも思いつかなった「実物」があったのは忘れてはなりますまい。東や西のラグジュアリートレイン群もその賛否はともかくデザインはぶっ飛んでるますよね)
 

 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月18日

【考察】日経ビジネスのレゴ特集と、そこから見える希望。

 日経ビジネス誌が最新号(2015 2月16日号)でレゴ社を特集しています。
 「どん底から世界一へ グーグルも憧れる革新力」

 一部の記事はオンラインでも読めます(無料。但し要登録)。



レゴが「ブロック」だけで玩具世界一になれた理由 CEOが語る、知られざるイノベーションの裏側
 最初に、ヨアン・ヴィー・クヌッドストープCEOへのインタビュウです。

 

 あの本を読んだ方なら「なるほど」という感じでしょうか(インテビューアも前提にしてます)。逆に言えばあの本の要約版という感じでもあります(タダで読めてオトク? 或いは日経ビジネス1冊買っても安い)。

 突っ込みどころとしては、レゴムービー映画は当たったけど(日本以外では)、製品の方は売れたの?って事かも(笑)。売れてりゃ2015年も展開してますよね? チーマやニンジャゴーは日本以外では売れてるのでしょうが。まぁ些細ごとは兎も角。
 「レゴの業績を牽引しているのは、「プレイテーマ」に代表される主力製品です。」
 「最悪の業績なのに、だれもが満ち足りた顔をしている」(2000年ころの話)
 「1つの方向が見えてきました。それが、創業者の理念に立ち返るということでした。」
 「歴史を振り返った時、やはり、レゴはブロックの開発・製造以外にはないと確信しました。」
 「制約があるからイノベーションが生まれる。典型的なものが、レゴの作品につかう「エレメント(パーツ)」の数です。それまでは、レゴの製品ごとに、デザイナーの裁量に任せて自由な形や色のエレメントを開発することを認めていました。確かに表現の幅は広がりますが、エレメントが増えれば、それだけ製造コストが上がることになる。これを、改めて、1つの製品で使えるエレメントの数に厳しい制限を課しました。」
 「エレメントが限られているからこそ、新たなイノベーションが生まれると。制約こそが革新を生むのだ」
 エレメントの制約。古いタイプのレゴファン・ユーザーにとっても汎用性の高い部品の多用につながる。ダメパーツが減る。win-winであったと云えましょう。
 一方で2005年のどん底からの再興期に「ポチスロ」「カーブスロープ」という汎用性の高い新エレメントを起こした事実。削る減らすだけじゃない、本物のリストラ(クビって意味の和製英語にあらず!)をおこなったことも分かりましょう。

「高級玩具市場というニッチで世界一を目指したいと考えています。」
 敢えて高級という。この感覚はポジティブに捉えたい。ブランドを大切に。また既に玩具業界世界一でありますが、それを維持するがために社風を変えたりはしない……という意味にも読めます。

「現在の売り上げの大半は、欧米や日本など世界人口の20%が住む地域からのものです。確かに、欧米や日本といった先進国ではブランドを確立しましたが、アジア新興国、中東地域、アフリカなど、これから進出できる国・地域は無数にあります。」
「テレビゲームやスマートフォンのように、新しい技術によって、子供の遊びは変化していくでしょうが、本質はあまり変わらないと思っています。
 勧善懲悪やライバルとの競争といったストーリーは、今も昔も子供を夢中にさせます。さらに、何かを集めるという行為は子供たちの関心を惹きつける重要な要素です。」

 何かを集めるという行為と、レゴの相性の良さは言うまでもなく。
 気になるのは「何かを作りたい・創作したい」は重きを置いてない? 勘ぐり過ぎかも知れませんが。「創作したい、しいて言えば勉強したい」って願望も子供にはあるのですから。

 レゴの30年以上のファンから見て、良いまとめ記事です。
 合わせて、基本事業に立ち返れ基本理念に立ち返れ……は多くの事業・企業にも言えることなのかも(苦笑)。日経ビジネスがレゴ社を扱う理由もそこなのでしょう。


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レゴ工場に潜入! ROE58%、超効率経営の心臓部 将来はファンの人気作品を自動的に製造へ
 もう一つの記事。前半の工場見学記はやはり面白い!
 意外と製造過程の写真って見た事無いですから。公式発表的にはパーツそのものはデンマークで半分は製造されてる。メキシコとかチェコとか(昔は韓国で)でやってるのは仕分け梱包という工程なのでしょう。

「意外と知られていないのが、その効率的なビジネスモデルだ。中核事業をブロックの開発・製造に絞り込むことで、2013年12月期の売上高営業利益率32%、ROE(自己資本利益率)58%を達成。メーカーとしては極めて高水準の経営効率を誇る。」
 非人気品が多少安売り投げ売りされてたところで、ファンとしては気にする必要ないってことですね。小売店とか問屋とか代理店(六本気にあるあの会社)の事はともかく。

「既存のブロック生産設備を新製品でも使い回せる」
「多くの玩具メーカーは毎シーズン、トレンドの変化に対応するために、新たな玩具を開発し、新たな生産ラインを用意する。シーズンごとに一定の設備更新を迫られることになる。これが投資がかさむ原因」
「レゴの場合はこの構造が異なる。毎シーズン、新商品を投入しても、基本的に生産ラインを大幅に変更する必要がない。商品はブロックの組み合わせを変えるだけで済み、新規の設備投資も新たなパーツの生産だけに抑えられる」
 普段意識してませんが、凄い効率性です。他の製造業から見たら魔法的なシステムなのかも?
 ファン・ユーザから見ても汎用性の高い部品の方が有難いです。

「工場は、クリスマスを除いて364日、24時間稼働」
「製造工程は、生産から集荷まで、ほぼ自動化されており、工場で働く従業員は、多くがメンテナンスと品質管理に充てられている。」
 デンマークは人件費高そう。

「プラスチック素材は約20種類ほどのカラーバリエーションがあり、これらを混ぜ合わせることで、50以上の色を作り出している」
 あのカラーパレットは混ぜ技なんですね。現行色50色程度だったかしら。

「ブロックの種類を1万点から3000点に集約」
「非効率な生産体制を改めることにあった。商品あたりに使うパーツの数を制限し、同じパーツであっても、いろいろな商品に応用できるように開発体制を見直した。」
 先の記事とかぶりますが。大事なことなので二回言いました。
 そういえば、ある時期からファンは「新規金型」を要求しなくなってきた気もします。

「将来は、ファンの作品を自動的に製品化することも」
 LEGOIDEASの話につながってますが、ちょっと記事はバラ色に書きすぎ。cuusoo時代からどれだけファンの失望と不満を募らせてきたことか。cuusooの初期段階では新規パーツOKで、また倫理(武器や宗教NG等)や版権取得の問題が無い限りは製品化してくれるような幻想を持たせてくれたものでしたが。
 cuusoo/legoaideaの理想は、ファンの希望とレゴ社の戦略が奇跡的にマッチングした場合のみ叶えられる「現実」のイメージが強い。まぁ記事全体からみりゃ些細ごとでしょうが。

「レゴの構想は単純にファンのアイデアを取り込むことだけにとどまらない。今後、ファンのレゴ作品を、オンライン上のバーチャル(仮想)空間で組み立てられるようにする計画がある」
 それは残念ながら、数年前に失敗してますね……。
 
「ファンの人気投票で作品を商品化することが決まると、作品を構成するブロックの情報が製造工場に転送され、必要なブロックを自動的に集荷・配送し、世界各地で販売される。この間、レゴ自らは商品化の審査過程以外はほとんど介入しない。つまり、レゴ自体はほとんど手を下さずに、ファンの作品は自動的に製品化され、レゴに収益をもたらすようになる。」
 審査過程で介入し過ぎな感が現状ですね。
 好意的に捉えれば、作品を商品としてリファインするのはやはりプロの技術が必要です。またそれが商品として売れるかどうか判断するのもプロの目が必要なのでしょう。
 まぁ、プロというかエリートの誤謬になってないこと願いたいですが。

「3Dプリンターを使って自宅でブロックを生産するようになる」
 これは可能性として公式に認める……という話が前に上がっていました。
 3dプリンターそのもののクオリティと品質、ランニングコストは現状の問題。そこが解消されれば、ライセンスを得た3Dデータで、かつライセンスを取得したプリンタで、ライセンス取得の公式原料でパーツの3Dプリントが行われるようになるのかも。
 可能性の一つとして考えといても損はない、かも知れません。過渡な期待は禁物。

 それよりもレゴ社に行なって欲しいのは以下の2点。

「既存金型既存カラーパレットの組み合わせでのパーツ特注。無論BtoBで対象は個人ではなく企業」
「小ロットでの特注セット生産(全量 発注者が買取前提)。無論BtoBで。倫理コードはレゴ社のもので」

 企業というと身近じゃないと思えますが、Me-modelsのようなカスタムキットメーカーやデジラさんやbricklink登録セラーのようなパーツ屋さんと考えたら一気に身近に思えてきませんか?
 で、パーツのロットが仮に10000個としても、世界的な大手セラーなら十分に捌ける数字なのです。
 
 なお、レゴ社のような超大企業は個人の個別オーダーを受注するのは向いてないと思います。
 自由に好きなパーツを好きな個数買えるサービスを提供すべきは外部業者でしょう。bricklinkと登録セラーはそれを10ン年前から現実にしてるのですから(そろそろ対抗、ライバルサービスは欲しい頃合いですが)。

 さて、3dプリントに話を戻すと。
 将来的に精度は上がってハードは安くなっても、恐らく工場で一括生産されるパーツほどのコストにはできないでしょう。インクジェットプリンタと印刷物のコスト差が良い例えになりましょうか。
 
 故に、3dプリントは「工場生産の補完」という役割に留まりましょう。
 それこそ先に希望として触れた「既存金型既存カラーの組み合わせを個人レベルで特注」が可能になるかも知れませんけども。新濃灰の台車枠とか、オレンジのトレイン窓みたいなのが自宅で製造できたらそれはそれで夢の未来ではあります。
 
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2014年11月14日

【考察】レゴの教会(bricksetのフォーラムより)

 レゴでは「特定の宗教や宗教シンボルは扱わない」というのは、軍事系への距離のあけ方ほど認知されていませんが、cuusoo(LEGO-IDEA)の応募規定などで知られるようになってきました。

 いきなり余談ですが、じゃニンジャゴーの鳥居は何よ? とか言われそうですが、西洋人から見たら神道は宗教に当たらないって解釈なのかもしれません(ということはMinifiguresに何時かはShirine Meidenが入ってくる可能性も否定しきれませんが、まぁどうでもいい話で)。


 ただ、昔は違ったという話で、1957年から1962年の間に市販されていた#309/#1309という教会のセットが話のネタに上がっています。

http://www.bricksetforum.com/discussion/17323/lego-church-set

 先方には綺麗な箱や中身の画像が多々上がっており、LUGNETやbricklinkなどでセットの存在は知ってたという方も必見ですよ。


 その一枚。

 当時のセットは同じだったと思うのですが、パーツの丁寧な詰め方が興味深い。
 おそらくは人力でソートパッキングをしてたはずで、入れ間違えの起こり得ないデザインにしてたんじゃないでしょうか。無論、見た目も大事!

 セットそのものはシンプルというか素朴なものなので、1x2窓を2x2パネル側面で、1x1窓をヘッドライトブロックで代用すれば誰でも作れそうです。
 或いは、クリエイターハウスなどを素材にミニフィグスケールで再現も出来るか?

 言うまでもなく、セット自体に宗教的意図は皆無でしょう。
 それ言うなら街コレに教会も神社も寺院もあるトミーテックはどうなのって話になっちゃいます(笑)。

 ただし、それ以後レゴ社が「宗教」を軍事同様にタブー視してきたのは我々の知りえぬ、デンマークの風土の影響を勘ぐってしまうのですね。
(敗戦国である日本で戦争がタブーであったことよりも「重い」ような)
 少なくとも1980年代前半まで、レゴ社の市場はキリスト教国か、宗教的タブーの希薄な日本だけであったことは思い出す必要があります。それなのに。

◆◇◆◇◆◇◆


 以上は、ずっと前にも一度記したような気がする話。
 あとはより濃い余談。


 まず、「1762」のプリント部品はなんと6種類もあったという話。
 当時のプリントブロックは書体などのバリエーションが少なくなかったと聞きますが……。

 あとは、その後もアイディアブックなどに掲載された教会の話。

 一例として。「#6000 レゴランドアイディアブック」より。
 ただ、十字架のシンボルは避けています。
 モデリングとしては尖頭アーチのこの時代なりの作り方が、(1980年当時の自分にとって)衝撃的だったこと思い出します。
 
 その他の1960年代のアイディアブックが例に出され。
 またこじつけかもしれませんが、2001年・2002年のアドベントカレンダーの小さな家も「ひょっとしたら教会じゃないの」と引っ張りだされています。

◆◇◆◇◆◇◆


 レゴ社は軍事系のタブーは(なし崩し的に)どんどん緩やかになっていたのは皆様も知るところ。

 また、ライバル?のプレイモービルではキリスト教はタブーではありません(軍事や暴力に関してはレゴ社より遥かに厳しいのに)。

 今後は、ちょっと予想がつかず。
 「Architecture」辺りは例外を出しそうで、未だに出していない。ガウディの「サグラダファミリア教会」が噂に上ったことはありましたが、製品化は未だならず。世界遺産的テーマを扱おうとすると、いずれ衝突は起こるのではないかと思うのですが。
 ただ、ミニフィグスケールになると話は別かも。世界市場を目指す商品故に。

 ビルンにおいては「軍事」の解放後も、「宗教」はタブーであり続けるのかもしれません。
 

 
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2014年07月24日

【考察】バイオニクル復活? イグ様の深い考察

 ロシアのサイトからが情報源の2015年のバイオニクル復活……の噂は聞いてはおリましたが、何分専門外ゆえに適切なコメントできるとは思えず。かといってニュース貼るだけもなんだし……とか思っていたら、お餅屋さんが美味しいお餅をついてくれました。



 駅前帝国メガトロニア「BIONICLE復活の可能性を考える。」


 気合の入った、長文の考察記事です。
 バイオニクルやHFが苦手というか嫌いな方でも読む価値はあります。
(……というか、玩具業界研究のレポートのレベルになってませんか?)

 割と冷静に頭冷やして考えておられて、事あるごとに「トレインでの新製品出せ(Cityと10000代以外で。クリエイターが理想)」を繰り返してるどっかのブログとはえらい違い(苦笑)。

それではバイオニクル復活の“狙い”を推測してみましょう。

パターン1:HFの後釜が必要
パターン2:ビルダブルフィギュアの後釜が必要
パターン3:システムとのシームレス化のため
パターン4:HF系ラインが好調なのでをもっと拡充したい
パターン5:特になにも考えていない
パターン6:そもそもガセ

 この場合分けが巧いのです。自分が大学生の時にこのレベルの文章書けたか怪しいもんです。で、最後のほうで「特になにも考えてない」「そもそもガセ」とオチまでつけてるのは娯楽的読み物としても一読の価値のあるものにしています。随所にファンとしての要望が見えてるのは逆に信頼性を高めてると思います。評者の立ち位置が分かりますから。

 それにしても。
「バイオニクルとHFの違い。」
「何度コケても? 大型スケールのフィギュアを出す理由。」
「ストーリー製の功罪。こったストーリーや設定があればいいってもんじゃない。」
 を明らかにして、それから。
「レゴ社は(中略)ホントに倒産一歩手前まで追い込まれた過去があります。(実はこの時レゴ社を首の皮一枚で繋いでいたのが他でもないバイオニクルなのですがこの話もまた別の機会に)」
 って記述は興味深いものです。

 
 おもいっきり余談ですが。
 あの会社は1990年代後半−2003年ころの「暗黒期」に、「ユーザーは普通の家を建てられる製品を求めてる」ってことに全く気がついていなかったという恐ろしい前科があります。何度か記してますが、1990年代から2000年代前半、普通の住宅を建てられるセット、皆無だったんですよ! これが1970年代的レゴを知ってるとどれほどの違和感になってたことか。
 でも、2005年に#4886初代家クリエイター出したら大ヒット。以後家系クリエイターは定番商品に。

 女児向けってジャンルも同じく。アメリカンでダメダメなベルビルで女児向けにはレゴは売れないと判断してたのに、いざ精細なフレンズ・ディズニープリンセス出したらやっぱり大ヒット。
 大きな組織って「意外となにも考えてない」ってことの傍証にはなってるかと。

 ただ、バイオニクル復活はそれなりに計算はされてると思います。
 HFとニクルの良いとこどりができたら、市場からも評価されるんじゃないでしょうか。


◆◇◆◇◆◇◆


 思えば、自分がレゴはじめた2003年ころに飢えてたのは「オフ会開けるようなファンコミュニティ(まぁぎりぎりEJLTCありましたけど)」「文章系の、深い考察」でした。
 前者は既に満たされ、後者も徐々に満たされるようになってきたのは嬉しいことです。
 

posted by 関山 at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月23日

【考察】00年代のレゴは既に「歴史」? Tamotsu様の商品レビュウ「#8681 チューナーガレージ」

 
 

 カテゴリ迷いましたが、敢えて【考察】に。それだけ印象深い記事なのです。

【セットレビュー】[8681]タイニーターボ全盛期。チューナーガレージ

夜の街をイメージしたパッケージは、まるで映画の世界のよう……
……「違法行為」を強くイメージさせるもの
無法者であるストリートレーサーが主人公となっている……
……このセットがとりわけクールである所以でもあるのです。
 ここを引用するだけで、あの時代の特異さが伝わってくるじゃないですか。
 「よいこ」であったはずのレゴが、車という現実的な対象で「ちょいワル」になってる感じ。あの時代のリアルタイムではあんまり気が付きませんでしたが(いや、車という現実的なモノですから)、今から見れば異質なシリーズであったことが伝わってきます。

 また、多くのファンはプリントより格下と思ってる「ステッカー」が、このシリーズにおいては寧ろ貴重なリソースであることが示されてるのも印象的。

現在のレゴのラインナップはとても充実していますが、このセットのようなストリート感はかなり薄れてしまいました。
00年代のスポーツや、バイオニクル、レーサーなどのシリーズは「クール」なレゴとしてとりわけ魅力的に見えてしまうわけです。

 賛否が分かれそうな、挑戦的な?まとめです(笑)。
 でも、(管理人のような)古典的なレゴ好きとしてもタイニーターボは違和感なく受け入れられるシリーズでした。

・フィグ乗りではない自動車モデルとしては、1970年代LEGOLANDの流れも汲む。
・ガチともいえる、細かいパーツ構成。真面目にかっちり組むモデル。
・肥大化するCityに対して、小スケールで精細に。
・商品戦略として。お小遣いで買える低価格モデルという裾野を広げたこと。
・「ちょいワル」感は、寧ろ対象年齢高めな感じがして、悪い意味での子供っぽさがない。「よいこ」だと子供っぽく見えて印象マイナス。
部品とりに最強(笑)。……初期のは1セット10台とか買ってます。


 ストリート的な仕様に関しても、昔の輸入ミニカー(モデルカーではなくて玩具としてのミニカー)を見慣れていると違和感は全く感じられなかった。輸入トイなんてこんな雰囲気だよなぁというか。
 
 今思えば、そこの線引きというか、バランス感覚は優れたシリーズだったのかもしれません。クールでありつつ、レゴらしさもまた濃厚であったと。

 bricklinkの製品リスト:年度別
 2005年から6年続き、「Cars」にバトンを渡して消えて行きました。
 #8691も含む大型商品は日本未発売であったと記憶しています。


 ところで。
 ヒーローファクトリー全盛ながら、来年はバイオニクル復活の噂があるようです。
 レゴには長い周期で復活する企画・テーマもありますので、ひょっとしたらタイニーターボにも復活があると考えたいもの……。
 「組み立てられる」「カスタマイズできる」ミニカーへの需要は無くならないと思いますから。
 特殊なフェンダーやら、豊富なホイールなど「Cars」の遺産だって活かせるわけですし。あとはフェラーリプロモ(2012〜 #30190〜#30195)同様の薄型プルバックも入りゃ最強でしょう。
 
posted by 関山 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月09日

【考察】版権物は何が売れてる?(wiredの記事より)

 拾い物記事です。

 WIREDの記事「How Legos Licensed the Universe, and Ended Up Ruling Us All」より
 

 グラフの黄色は各版権製品の売上セット数(金額ではありません)。
 青は総収入。白は版権に関わる支出の模様。但し、数字の出所がわかりません(レゴ公式か?)。まぁ誰が調べても大差は出ない数字なのでしょう。

 版権物における、「スター・ウォーズ」の巨人っぷりが飛び抜けてますね……。バンダイにおけるガンダムみたいなものって認識でしたけど、それ以上かも知れません。2位に8倍の差をつけてます。
 思えば、レゴの「宇宙シリーズ(1979〜)」がSWの世界的ヒットを受けて始まったものでした。その意味でも感慨深い。あと、何度か記したことですけどマインドストームとともに「大人のレゴファン」を社会に認めさせた、広めた功績はとてつもなく大きなものでしょう。

 2位で「ハリーポッター」。これは二期に渡って展開。テーマ自体、レゴと整合性の高いものであったと思いますので、この版権取ってきたのは凄いことだと思います。
 なにせ、原作が「性差」「年齢差」を克服してる作品です。その上、城などのファンタジー要素と、汽車などの乗り物要素が融合しちゃってる。或る意味奇跡のような作品だったんじゃないでしょうか。
 復活は難しいのかしら……(こんどこそ真っ当なホール級とマーク1客車をですね……)。
 いや、出版とか映画の方でもハリポタに匹敵する作品って渇望されてるんでしょうね。なかなか出てこないようですけども。

 3位は「LotR + Hobbit」。グラフでは分けてますけど、原作厨的には両方まとめるのが正義(笑)。
 パッとしない印象なのですが、2012年の登場時はそれなりに盛り上がってた感も。Hobbitは2014年後半も新製品続きます。巻き返しはなるのでしょうか?

 4位は意外な感じで「インディー・ジョーンズ」。映画の新作が盛り上がりませんでした……。あと旧作は流石に古過ぎの印象(嫌いじゃないですけど)。売れたようには思えないのですが……?

 それ以外ですが、バッドマンとスパイダーマンはそれぞれ「旧作」の方でしょうか?
 このグラフには未だ現行シリーズ「SuperHeros」全般が考慮されてないようなのです。

 グラフにないっていうとそれなりに売れた感のある「Cars」も無いですね。理由あって数字出てこなかった?あれがデュプロも含めて売れてないようには思えませんが。
 でも、「プリンス・オブ・ペルシャ」。お前は売れなかったから数字出なかったんだろ?

 「TMNT」は、まだ、これから? 息の長い題材ではあります。
 「ローンレンジャー」は……多額のローンを残して失踪しました。製品は良かったんですが、映画が……。
 
 今後といえば「ディズニープリンセス」は伸びしろ有りそうですかね。女児向け版権物で本格的なものはコレが初めてですし。好進撃のFriendsの流れになりますか?
 「シンプソンズ」は今のところ10000代的デカ箱と、コレクタブルミニフィグの情報のみで、なんとも云えません。

 ともあれ。
 版権系のレゴに関しては、今はネガティブな要素は皆無になりましたね。
 版権物自体の出来がしっかりしてきたのも大きいのでしょうが、他の版権系以外のラインがしっかりしてきたこともありましょう。少なくとも、興味ない人が「仕方なく」買うケースは激減したはずです。

 とはいえ、「南海(Pirates)」みたいな人気テーマや、じっくりユーザ育てる余地のあった「ウエスタン」が版権に依存してたことで早い幕引きに終わった弊害もあるでしょう。

 あと、このブログらしいお約束に触れれば、何か鉄道出てくる作品の版権取得して欲しいです(笑)。

 今は抜け落ちてるカテゴリの、4−5歳向けくらいの低年齢向けトレイン(デュプロに非ず! レールはPFトレインと同じ。動力は手押しかシンプルな電動)を、あれとかこれの版権商品で展開って出来ないのかしらん……。そのユーザがもう少し大きくなったらCityのトレイン(PowerFunction)の方のオーナになってくれるはずなんだけどなぁ……と。
 
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(5) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月19日

【考察】敷かれたレールを錆びさせないために、我々がするべきこと

 敷かれたレールを錆びさせないために。

 コミュニティに参加すること、コミュニティを作ること。
 公式でも非公式でも、催しに参加すること。催しを造ること。
 語ること。意見をいうこと。無論、良い物は良いと認め、評価することも。

 作品を発表すること。コンテストでも画像掲示板でもbrickshelfでもFlickrでも。

 レゴを買うこと。レゴを組むこと。……基本ですね。


 そんなわけで、通常更新に戻らせて頂きます。
 これが、今、一番やるべきことと思いますので。
 
posted by 関山 at 00:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

【考察】レゴ社が「鉱脈」掘り当てた話。「普通の家」「精細な建物」

 昨日の記事「鉄道モノは売れる!(少なくとも日本では)」の続き。思い出したことあったので追記をば。
 1990年代から、2004年までレゴ社が掘り残してきた「鉱脈」の話です。

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 思えば、2003年という自分がレゴに戻ってきた時の商品ラインナップ、国内で普通に手に入るものは最悪に近かったのです。

 9Vトレインはあって、#4511も#4512もそれなりの良作でしたが、しかしクリブリ限定。
 #10000代トレインはサンタフェやMy Ownシリーズがありました。しかし、クリブリ限定の上、入荷数が限られて毎回奪い合い。渋谷東急プラザにあったクリブリは階段とエレベータで明暗分けたりとか笑えない話も。

 でも、トレインは未だ恵まれていたかも知れません。
 何より辛かったのは、1970−80年台前半位は当たり前であった「普通の家・建物作れるセット」が皆無であったこと。
 クリエイターハウスなら常時2-3種が流通、モジュールビルあり、Friendsの家とかヴィラとかあり、あとウインターシリーズまである今から思えば信じられない話なのですが、本当に何にもなかったんですよ!

 ぎりぎり使えそうのがハリーポッターの一部セット。但し版権物故の家と言うよりは映画セット的な製品。半額で投げ売りされてる時に買ってきても、家用のパーツ取るのは恐ろしく効率が悪かったのです。酷かったのがホグワーツ城やハグリットの小屋の屋根がなんと「紙製」だった……まさしくハリーボッテー。


 これだけが理由でないのはわかっていますが、この時期にはレゴ社の売上は低迷。そして赤字問題起こってたのでした。
 絶対に消費者のニーズ、意外と保守的なものを掴みきれてなかったのでしょう。

 でも、転機は2004年の暮に起こりました(日本では2005年初頭発売)。


 #4886 デザイナー マイホーム

 白い壁と赤い屋根という古き良きレゴの家のお約束を踏まえ、大量の屋根ブロック入。
 「遂に来た!」と皆が思ったのです。そして、売れた!
 以後、クリエイターで「普通の家を作るセット」は定番になります。大きいのや小さいのも加わって3種くらいが常時流通するように。
 
 また、2007年のこれも世界を変えてしまいました。

 #10182 カフェコーナー

 これまで建物系・街系のファンは、スター・ウォーズの大型商品USCなISDとか見るたび「建物であんな感じの、ン万円してもいいから大型商品があればなぁ」と思っていたのですが、そこを突いてきた。
 以後、モジュールビルも定番になって久しく。精細な建物並ぶ街も、製品組むだけで叶うようになったのです。

 以上。レゴの製品ラインナップに「漏れ」が存在してて、そこに「鉱脈」が埋もれてたって実例にはなると思うのですよ。また、漏れてたのがレゴの最も古典的なテーマであり、原点回帰という方向性と合致したのも印象的ですよね。

 さて。家・建物と並んで鉄道というのもレゴの古典的テーマ。
 現状で、Cityに大型セット3つもあって、#10000代の良作あって、版権系もあり。これで冷遇されてるというのは些か言い過ぎかもしれません。でも、やっぱり掘り残してる「鉱脈」はありましょう。

 ・クリエイターカテゴリでの単品車輌(機関車・客貨車)
 ・アクションテーマで、レールの上に乗った題材(装甲列車や列車砲など)
 ・ハートレイク市にLRTを!
 ・基本セットカテゴリに、低年齢向けトレインセット。互換性のあるもの。

 新しいテーマラインなどはいりません。既存カテゴリ・テーマに対して数アイテムが追加されるだけで、この世界は相乗効果で大きく伸びていくと思うのです。
 
 4歳の誕生日に買ってもらった手押しの汽車。6歳にはPowerFunction化。
 NinjaGOやCHIMAの装甲列車セット買ってもらった男の子が、或いはFriendsのLRTセット持ってる女の子が次のクリスマスにCityのトレインセットをおねだり。
 Cityのトレインセット買ってもらった子が、自分の鉄道の拡張としてお小遣い溜めて買うのはクリエイターの単品機関車。その先には単品の貨車も大量増備……?
 そして、彼ら、彼女らの一部は長い趣味として、10000代の高額製品も買い支える。

 そんな夢、見ちゃいけないのかしらん。
 
posted by 関山 at 20:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月23日

【考察】鉄道モノは売れる!(少なくとも日本では)

 文章ネタ続いて恐縮です。
 先の記事「爆発的進化(数的な意味で)」で扱おうとしたら長くなってしまったので。

 amazon.co.jpレゴストアのランキング見ておりますと、5月21日に予約開始されたばかりの「#10233 HorizonExpress」がいきなり1位に跳ね上がってそのままだったり(5月23日現在)、5月20日予約開始の「#79111トレインチェイス」が常に10位内をキープしている現状。
 これを信じる限り、少なくとも日本市場では鉄道モノは売れ筋なのです。

 素晴らしい!
 「出せば売れる!」ってことが示されたのですから。
(無論、amazon.co.jpのランキングが市場そのものってわけではありませんが。でも普段は定番「青バケツ」などが上位ですからそれほど偏った市場でもないでしょう)

 それにしても、ここまで製品リリース数が増えてるのにトレインは相変わらず冷遇?されてます。

 メインラインはCityサブテーマとして4年に一度、オリンピック並みのリリース。
 10000代は2年に一度。1作。質は高いですけど。
 3677レッドカーゴのようなサプライズ。例外的。
 あとは、版権で汽車が出てくる作品に期待……(ハリポタ・トイストーリー・ローンレンジャー)。

 セットが大型・高価なものに偏ってるのも問題有りましょう。
 売り上げ的には望ましいのでしょうが、金額的な意味で取りこぼしている需要は沢山あるはず。廉価・簡素な手押しセット、単品の増結車輌。まずは最初にこの1両、といえる機関車の単品など。
 購入の敷居は高いし、買っても拡張しにくいのは勿体なさすぎなのです。

 また、Friends、クリエイターやアクションテーマ(NinjagoやCHIMA)で、他の海陸空の乗り物が出まくってるのに「何で軌だけないんだよ!」って思うのは、鉄道身近な日本の間違った感覚なのでしょうか?
 いや、昨今は欧州はもちろん、北米やアジアでも都市部では鉄道利用は一般的でしょう。特にLRTや高速鉄道は今世紀入ってから拡充進みつつあります。あの旅客鉄道不毛なアメリカ合衆国でさえ、LRTや通勤鉄道が新設された都市は沢山あります。大赤字吐いてるAmtrakも縮小は逃れてますし。
 ましてや高速化の進む欧州各国やアジア諸国となれば……。東欧や中国はレゴ社にとってもこれからの大市場であるはずですよね?

 やはり、ビルンドのお偉方は未だ「鉱脈」に気がついてないように思えてなりません。
(ビルンドに鉄道通ってないのは痛いですよね。専用空港とかあるのに……。で、レゴ社の社員は出張とか全部飛行機と車なんでしょうかねぇ……。レゴ社がせめて首都のコペンハーゲンにありゃって云うのは冗談ですが)

 日本で「TGV」や「西部の汽車」がバカ売れしてるって事実、売上数値として届いてくれれば。そしてそれが評価されることを願うものです。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(6) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【考察】爆発的進化(数的な意味で)

 まず、この数字を引用します。
1980 122
....
1995 159
....
1997 262
....
2004 416
2005 405
2006 472
2007 451
2008 426
2009 466
2010 502
2011 593
2012 706
2013 445

http://www.brickset.com/browse/
 より。Bricksetから拾ってきた数字(グッズなども含む。コレクタブルミニフィグは各フィグを1種とカウント)

 このところ、5年くらい前よりも明らかに製品のリリース数が増えてないかとか、気がついたら終わってたシリーズやら製品が増えてないか……と思ったら見事に数字に反映されていたのでした。
 2013年は「445」種類ですが、未だ年末商戦狙いの製品(ブラックフライデー〜クリスマス合わせ)が全く反映されていませんから最終的には2012年の「706」種を上回ることでしょう(800を予想します)

 上記でインパクトがありますのは3年前の2010年。2000年代は年間リリース数が400代で収まっておりましたが、この年に遂に500種の大台に載せています。あとは加速がついて2012年は600近い593種。そのまま100づつ追加で2013年は706種を記録しています。

 まぁ、この爆発的数字に特に問題はないでしょう。
 前にも記事にしましたが、この10年ほどでレゴ社の売上、市場は大きく膨らんでいます。それを考えたら商品リリース数が増えるのは至極当然。効率を下げる多品種少量生産を強いられているわけでは無さそうですし、種類が増えたから売上も伸びたって見ることも出来ましょう。

 また、数とくれば、質的にどうか? 
 これは読者諸兄の判断にも委ねますが……。でも、今の製品と10年前の製品でどちらが良いかと考えれば明らかですよね?
(20年前の1993年とか、30年前の1983年だと「あっちに方が良かった」という話にもなりそうですが。まぁノスタルジィはここでは扱わないことにしましょう)

 あとはファンがついてこれるか、という問題になってきます。
 1990年代のカタログなど見てますと、今の大人財力ならカタログの全商品(さすがにデュプロは除く)を購入してコレクションも可能かな……と妄想してしまうのですが(実際1970−80年代なら全コレクション目指されてる方もいらっしゃるでしょう)、現状のリリース数では特定テーマの全コレクションさえ厳しそうです。
 お金だけでなく置き場所と、コレクション管理の労力(良質なコンディションで維持しようとすると、意外とバカにならない)の問題もあります。
 当然ですが、コレクションって年をおうごとに重なっていきます(先日の引越で身をもって痛感しました)。

 それから、よく気をつけていないと、気がついたら絶版やシリーズ終了ってケースも増えています。ファンに注目される10000代とかはともかく、アクションテーマやCITYやFriendsの比較的小さな商品は気がついたらラインナップから落ちてた、なんてザラ。あとテーマ自体にしても「あ、こんなのあったっけ」が増えてるような。ましてや日本で展開されないものになりますと……。

 惜しまれるとしたら、膨大な新製品の洪水の中で埋もれる良作や良テーマがあるかもしれないってことでしょうね。先日の「Friends」「City」のリリースの時、そんなことをふと思った次第で。
 リリースのタイミングが重なってるのも不幸といえば不幸。
 せめてFriendsでも大型セット、学校と船は時期分けてくれりゃとか、Cityでもサブテーマ(エアカーゴ・コーストガード・モータースポーツ)ごとにリリース時期変えてくれたらなぁとか思うのですが如何に?

 まぁ下手に毎月商品リリース月刊状態だと、却って各製品の印象は薄くなるかも知れません。その意味で、今の「面で押す」(実店舗の棚見ればわかりますよね?)スタイルにメリットもあるのでしょう。TVCM等のプロモも効率よいでしょうし。大人のコレクター的、或いはパーツ取り観点のビルダー的ファンの方が少数派であることは忘れてはなりますまい(苦笑)。

 で、ここまで記しておいて云うのも何ですけど、物凄く贅沢な悩みなのかも知れません。
 ちょうど10年前、2003年のカタログ観てると、アイテム数の絶望的な少なさと魅力の無さに驚かされますから。当時peeron辺りでパーツ構成見て、良かった探し的に買うべき品を選んでいたことが思い出されるのですね(笑)。
 
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

【考察】デュプロ「#10507はじめてのトレインセット」から、対象年齢の断絶と4.5V再生に思う。

 正直なところデュプロトレインは新製品チェック漏れでした。しかし、6月7日発売のこの品「#10507 はじめてのトレインセット」は。

 素晴らしい。デザイン・コンセプト・価格とも!
 レール1周+電動で5000円台を実現しているのは過去のデュプロトレインの価格設定ではありえない話でした。また、機関車が欧州系の蒸機なのも嬉しい。客車も装飾入ったそれらしいスタイル。小規模ながら駅も入り、給水スポートまである(給水中に効果音鳴るギミックあり)。
 電動は「ボタンを押したら、走る」のみのシンプルさ。でも、対象年齢考えたらそれで正解でしょう。あのプラレールだって「片方向走行」が今なお標準なのですから。

 粗は探せましょう。でも、圧倒的に良い所のほうが多い。
 趣味対象としてのデュプロトレインは一般的ではありませんが、でも、対象年齢のお子さん居たり、そうした家へのプレゼントには最適でしょうね。

 なお、2013年はデュプロトレインにそれなりに気合入れるようで、以下セットもリリースされます。

 「#10508 デラックストレインセット」。こちらは立体交差も含むセット。機関車+貨車2両。貨物駅。価格帯的に今までのデュプロトレインのイメージはこちらでした。電動ギミックは同じ。


 「#10506 レールセット」。曲線8本。直線5本。ポイント2基。踏切1箇所。そしてレイアウトプラン集。
 抱き合わせ……という批判もされましょうが、売りやすい形にして流通機会増やす努力の方を評価したいです。価格も手頃ですし。なにより、プラン集をコンテンツとして強調しているのにやる気を感じさせられるではありませんか!

 なにより、一昨年くらいまで、デュプロトレインそのものが半ば流通限定だったこと思えばえらい進歩。

 さて。
 デュプロトレインがここまで頑張ってくると、レゴの鉄道システムの「対象年齢の断絶」という大きな問題は未だに解消してないことを再認識させられます。
 上記デュプロの対象年齢は2−5歳。で、PFトレインの対象年齢は6歳。一見断絶はないように見えますが……。

 でも、5歳はもうデュプロを新規に購入するのは無理があるでしょう。4歳でもちょっと勿体無いかなと。一方で#7938などは6歳にはギリギリという感じがします。

 そんなわけで、5-6歳という汽車・電車の玩具に興味示す層、あるいはデュプロトレインからの乗り換えを目指す層に向けた、廉価で取り扱い簡便なトレインシステムが未だにレゴには存在していないのは引っ掛かります。(恐らく、ここでbrioやプラレール、或いはメルクリン・マイワールド辺りに顧客を掻っ攫われていくのでしょう……)

 昔なら、4.5Vやら手押しがありました。しかし、それらは1990年迄に終わって久しい。
(「#79111トレイン・チェイス」は久々の手押しレール付きですが、対象年齢8歳以上です……)

 やはり、通常ブロックでの「対象年齢4歳以上」のトレインセットは望まれるところ。Cityではなく「基本セット」のカテゴリで。価格は実売で6000-8000円程度。
 無論リモコンは必要なく、かつての4.5V程度の操作で十分(流石に地上からのストップや方向転換はできて欲しい)。動力系は電池ボックスも一体のワンピース形でも恐らく大丈夫。単三3本の「新生4.5V」と。
 あと、3000円程度の手押しセットが別にあれば言うことなし。


 車種は小型の蒸機やディーゼル機関車みたいなのが考えられましょう(まぁ4.5Vそのものですが。但し電池単三にすればバッテリーカーは不要)。また、デラックスセットでは#7725みたいな小さな電車3両編成なんていうのが出来れば文句なしです。

 付随車の台車はPFと同じでも良いのですが、思い切って1972-1979年の青レール時代のような台枠・車輪・連結器を一体成型した部品もありかもしれません。


 こんな感じの部品(x487c01 1972-1979)。無論、車輪周りは9V/PF風に形状を整える必要はあります。

 この上に車体を組めば簡単に車輌を組むことができましょう。
 大人のトレインファンから見れば退歩要素もあり、興味感じにくい部品になる可能性はあります。しかし、一体台枠でも廉価ならば、その上に貨車など大量増備することは可能になり、益はあるのではないでしょうか?
 4.5Vライクな簡易動力も、巧く使えばPowerFunctionや9Vとの共存は可能でしょう(地上からの方向転換が出来ると、一直線のレール上を行ったり来たりの自動運転が可能だったりします)。

 ひとつだけ懸念があるとしたら……あの会社は「じゃ、PowerFunctionは要らないんだね」って極端に解釈をしかねないこと(苦笑。自動車や航空機など他ジャンルの乗り物に対して、極端なまでに軌道系は商品数絞ってきやがるからなぁ……) 
 勿論、6歳(7歳)からのPowerFunctionとの共存が大前提の話ですよ!
 それでこそ、トミーやメルクリンが果たした(或いは、果たそうとしている)鉄道玩具から鉄道模型へのシームレスな移行になるのですから。

 今のレゴには出来るはずですし、新市場を拓けるとも思うのですが。
 でもまぁ、取り敢えずデュプロトレインの頑張りを見守りたいところです。
 
posted by 関山 at 23:05| Comment(6) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月29日

【考察】ボードゲームからの撤退? に思う

 レゴ社は2000年頃……所謂暗黒時代、ブロック玩具だけではない総合玩具メーカー目指していたことがありました。ぬいぐるみやきせかえ人形までラインナップに加えんばかりに。かの「ガリドー」もその試みの一つ。

 この殆どは失敗に終わり、また経営にも良からぬ影響与えたのは知られるところです。

 翻って、昨今の決算的には絶好調なレゴ社にこの種の失敗がないかといえば嘘になります。
 2010年10月にサービスインしたものの、早くも2012年1月末にはサービス終了したオンラインゲーム、レゴユニバース。
 そして、2009年に始まったレゴボードゲームも失敗事例の一つに加わって仕舞うのでしょうか?
(念のため記せば、暗黒時代は本業を疎かにして関連事業ばかりやってた感がありました。昨今の失敗事例は本業をしっかりした上での話なので、同一視はできません)

 情報源は「all about bricks」の4月26日の記事「LEGO Games Cancelled 」より

 ニュースでは、2013年予定の以下の新製品がキャンセルされたと伝えています。

50006 Legends of Chima


50003 Batman


50004 Story Mixer


 なお、上記記事には上がっていませんが、2013年のレゴボードゲームとしては「50011 The Battle for Helms Deep」も予定されていました。これもやはりキャンセル?



 画像までが上がりつつ、製品が出ないというのは過去にも無いわけではありませんが、「幻の製品」として後年に話題になったりしそうです。あと、もしサンプルが存在するとかしたら……? #50003はEBAYには出ているんですが……さて?

 さて。
 他のレゴ製品のサイクルと変わらず、ボードゲームも概ね1-2年で廃盤になりますので、2012年製品の在庫なくなった地点でレゴ・ボードゲームは終了ということになりそう。

 ボードゲームのコマにレゴを使うというアイディアそのものは秀逸だったと思いますし、中にはレゴであることを生かした題材もあったりしました。


#3844 Creationary。この手のゲームの定番の一つ、ピクショナリーのレゴ版で、レゴであること生かした好例!)。

 ビルド面では、細かいパーツの供給、プリントパーツの供給。またミニフィグより小さなマイクロフィグが可能性を広げる部分もありました。穴あき1×1丸プレートもボードゲームあってこそ(笑)。

 管理人はボードゲームの市場には明るくないのでわかりませんが、レゴボードゲームは旧来のボードゲームのファンに受け入れられなかったのでしょうか? ある程度の市場ではあると思うのですが。
 一方で、レゴのファン的に見ると、競い合う要素のあるゲームと、競うよりも創りだす遊び・趣味であるレゴビルドの相性はあんまりよくなかったのかもしれません。頭脳を使うってことは共通しますが、その先に共通性は少なかったと。
(同じ電源不要ゲームでも、ボードゲームやTCGやSLGのファンと、TRPGのファンが相容れなかった理由もそこにあるというのが、元TRPG側にいた管理人の印象です。無論両立したり相互乗り入れしているファンも多かったのも事実ですが)

 それにしてもレゴのボードゲームは日本での発売は全くありませんでした。
 ルールブックの和訳という問題があったからというのは分かりますし、日本でのボードゲームがマイナーな存在であるのも分かるのですが……。
 
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2013年04月07日

【考察】9Vの終焉?「Speed Test on LEGO 10233 with Power Functions vs. 9V」の衝撃

 9Vの環境(レールやモーター)を持っている方なら、「#10233ホライゾンエクスプレス」は9Vで動力化すれば簡単でいいや……と思われる向きも少なくないでしょう。
 正直なところ記せば、管理人も最終的にはそれでいいや……位に考えていました。

 ですが、この動画を見ると考えを改めざるを得なくなります。
(K7A4様、ご教示有難うございます)


 テスト編成は、#10233の2箱分+中間車2両増結の8両編成。相当な重量になります。
(#10233一箱はかなり重いのです。それが2箱分に、更に2両余計につながって電池とかモーターも入って……)

 これを以下の構成で走行比較をしている由。
・PF……電池BOX1個、受光ユニット1個、PFトレインモータ2個、逆転スイッチ※1個
・9V……9Vトレインモータ2個


※:片方の動力車にモータ2個集中搭載し、モータの極性は#8869のスイッチで逆転させています。スイッチ入ることでコスト高に見えますが、電池や受光ユニットを1組で済ませられるので実は経済的、と。問題は逆行時の安定性が不安なことでしょうか。

 気になる結果ですが、動画を見ていただくのがベストでしょう。
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posted by 関山 at 23:59| Comment(17) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月19日

【考察】ダメパーツ(一体カーシャーシ)、不人気シリーズ(NBA)でも楽しんでしまう話題

 敢えてカテゴリを【考察】としましたのは、紹介した作品やらレビュウへのレスペクトです。その意味では先のイグ氏のガリドーの記事も同じカテゴリ。

 さて。
 言うまでもなく、レゴにはあまりファンの関心を集めないシリーズとか、「こんな部品要らない!」のようなものが多々存在しています。それらを「要らない」って切り捨てるのは簡単です。
(但し、批判するって行為は大事です物凄く! これは別次元の問題)。

 でも、敢えてそれを使ってみる。
 また、多くの人が無関心のシリーズを掘り下げてみる。
 見えなかったものが見えてくるのかもしれません。

 一つだけ先に触れておけば、今は1990年代末でも2000年代初頭でもないってこと。
 いいものは普通に入手できます。「それしかなかった」時代とは違う。そこは念頭に……。


◆ダメパーツ? %116750c01を生かしたビルド(Tamotsu氏・TOM氏)

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?P=11650c01

 2013年の低年齢向け基本セットに入ってきて、かなり批判的に捉えられた部品。1990年代末、末期の街シリーズの簡略化とか、ジャックストーンの悪夢を覚えていると「またあの道か!」とさえ思われてしまった部品。

 しかし、敢えてこの部品を使った傑作があります。


 Tamostu様の作品。
 オーバーフェンダーを生かした、確信犯的に派手なマシン。
http://4widelegocars.blog.fc2.com/blog-entry-70.html#more

 詳細は先方の記事を御覧ください。Tamostu氏ならではの「こだわり」。そして楽しさの追求が記されておりますので。
 個人的には、床下部分の配色が美しいなぁと。また黄色のホイールも凄く似合ってる(ホイールは氏がいつも大事にされている要素)。
 また、フロントが敢えてスクエアな形状なので、古き良きレゴ車っぽさも出ているのが印象的。

 この作品と、件の部品見てて気がついたのは、Cityとかのフェンダーじゃ同じ作品作れない! ってこと。運転者の搭乗位置とホイールの位置に注目。Cityフェンダーじゃタイヤ上はデッドスペースなのでこのレイアウトは無理なのです。
 この車のような……オーバーフェンダーとビックホイール、ローライズゆえの楽しさのあるバニングなどは、%116750c01じゃないとできないんですね。
 こんなの、カタチにしてみなきゃ気が付きません。Tamotsu様に感謝を。



 こちらはTOM様の作品。やはり詳細は、先方の記事を御覧くださいませ。
http://blogs.yahoo.co.jp/hitomiaska/24153289.html

 ボリューミーな、今風のスポーツクーペ。フロント・リアともにカーブスロープの使い分けが巧すぎます。スロープの曲率の差異でボンネットらしさが出ているのですね。赤と黒という配色も王道にして美麗。フェラーリエンブレムつけていますが(笑)、全体にはポルシェっぽいイメージですね(エンブレム脳内置換してます)。

 評価すべきはドライビングポジションでしょう。風防の位置と搭乗者の頭の位置が凄く「自然」に見えるのです。これは一体シャーシゆえのメリット。

 先に触れた「Cityフェンダーで同じ造形できるか?」という問題ですが、ギリギリできそう……な感じはします。しかし、オーバーフェンダーの形状差異などで同じ物は作れないでしょう。悲しいかな、あとから出てきた分、11650c01のほうがフェンダーの形状は美しいのです。

 なお、どちらの作品でも思ったのが「オーバーフェンダーとラージホイールがチョロQっぽい!」。あのカタチは車のディフォルメとしての究極なわけで、さり気なくそこに迫れるって意味でも11650c01の存在意義はありましょうか? ショートホイールベースを強いられるのも、良い意味でチョロQ的ディフォルメセンスを求められるわけですよね。



◆不人気NBA? しかし! mazta-k氏のレビュウ



http://maztak.blog.fc2.com/blog-entry-51.html
 mazta-k様の記事より。熱いです。やはり先方記事は必読。

 バスケットボールのファン(NBAファン、またかつてプレーされていた方)から見たレゴNBAって観点はとても貴重です。
 「ハズレ」イメージの強かったあのシリーズをここまで楽しまれている記事読むと、なんとも安心感を禁じえません。

 日本だとNBAは全く人気ありません……というより、レゴとスポーツって相性が良くないのですね(例えばサッカーは人気ありますけど、サッカーレゴは散々)。
 レゴやってるのが理系ギーク(あぁ偏見)って意味じゃなくて、あそこまで頭使うことに特化してる玩具と、スポーツというのは「別腹」って認識されちゃってるからだと思います。流石に今はそこが認知されたようで、危ない橋は渡らなくなりましたが……。

 だからこそ、この記述にホロッときます。
時は2003年、私が小6の頃、幼なじみの友人と一緒に#3433 デラックスアリーナ(英:Ultimate NBA Arena)を手に入れ、家でミニフィグとボールを持ち込みで遊んでいました。
(「暗黒時代」にこうやって遊んでいた少年たちがいたんですよ〜)

 選手入りのパッケージ。この時代の箱は馴染みあるだけに、不思議な違和感があります。
 でも、愛されてる方がいらっしゃる。

 バスケフィグの脚がバネ入りだったのはよく知られていますが、手首がバスケットボール支持のために「固定」だったのは初めて得た知識でした。


 最後に。
 私が卓上ゲーマー(TRPG)時代の古い雑誌(1985年頃か?)に書いてあったあるゲームライター(シミュレーションゲーム。ボード使う方の)の、印象に残る言葉。
「○○(というタイトルの)ゲームが遊べない、というのは、自分は○○を遊ぶことのできない貧しい人間ってことだ」
 まぁ、暴論だと思います(苦笑)。今から思えば。
 また、ボードSLGというそこそこ遊び手にリテラシーがあって、プレイヤー納得の上でルールなど平易に改造できるシロモノだから言える言葉ではありましょう(笑)。
 更に言えば、批評家はともかく、デザイナーは口が裂けても言ってはなりますまい※。

 でも、レゴならどうでしょう? 結論は控えますが……。
 
※:幸いにも、ボードSLGはまだそこらは分別ある業界でした。作り手と批評が併存してましたから。でも後日のTRPGは完全グダグダでしたけどその辺が。

 
posted by 関山 at 01:09| Comment(4) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月16日

【考察】早すぎる絶版? スピードーズとMinifigure9

 SHOP@HOME(US)の「Retiring Soon」頁が更新されています。


 つい先日に発売されたばかりのFriendsのポリバック製品が含まれているのがびっくりです。Minifigures同様の期間限定的な売り方なのでしょうか?

 また、日本では未だ発売予定品の「Minifigures 9」と「チーマ」の中のスピードーズ各種も早くもこのカテゴリに……。前者は最初から期間限定なので従来通りの流れですが、後者も余りに早すぎるような。
(何か品質などに問題があっての絶版? も考えましたが、その種の自体なら発売そのものが中止。製品回収という自体になるはずですし)

 レゴ社自体、商品サイクルを変えようとしているのかもしれません。
 他の玩具・ホビー関連では「生産一度きり、在庫有る分だけ」というのが半ば普通になってますので、最低で1年は商品供給するという体制続けててたレゴも変わらざるをえない?

 ちなみに今のところ短期化の気配あるのは「ポリバック」「ブリスター」入の商品です。
 幸か不幸か、「箱入りの商品」には商品サイクルの短期化の流れは見られません(「南大門」は別の理由がありそう)。また、1年限りの短期テーマは数年前からの傾向でしたし。とはいえ、定番色の強いCity辺りでも1年でのカタログ落ち ※ が発生する傾向なのは事実。多品種少量生産という流れだけはどうしょうもないのかも知れません。多種多様な商品・部品が供給されるメリットの代償は致し方ないのかも。
 ※:レゴに関してはカタログ落ち=即絶版というわけではありませんが。


 なお、今回該当の商品ページ入ってみると「NEW」と「Retiring Soon」が両方表示されてて、シュール(苦笑)。
 
 
posted by 関山 at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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