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2006年12月27日

独逸のTEE VT11.5(VT601) その3:VT602

■VT602
[製作:2006年6月頭]
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=177674

 電車一般や動力集中列車(TGVとかICEとか)の類を造るときに、実は問題になるのはモチベーションの維持ではないかと思ってます。片方の先頭車、しかも凝った流線型の表現で手間もパーツ数もかかったブツ。これ、同じモノをもう1輌つくらねばならないのか…とか考えると気が重くなります。(この辺感じない方がいらっしゃるなら正直羨ましいです)

 さて。VT601(VT11.5)関しては少しは状況がマシでして、VT602という素晴らしいバリエーション・モデルがあります。
 既にTEEから退きIC(インターシティ)に転用されたVT601に、ICのスピードアップ対策として1971年から72年にかけて動力車19輌中4輌に対して劇的なパワーアップが為されました。VT602と改造・改称されたこの車、1000馬力が一挙に2倍の2000馬力で、最高速度は120km/hであったのが一挙に200km/h! ディーゼルエンジンを航空機用のガスタービンエンジン(早い話がジェットエンジン)に置き換えるという改造は強引なんだか、合理的なのだか…。

 エンジンの換装により外見にも影響は現れます。大きく変わったのはエンジンの納まるボンネット部ですが、写真をご覧頂いた方が話は早いでしょう(おなじみEUROTRAINSより)。斜め上からの撮影で改造後の特徴、そして魅力?が実によくわかる1枚です。
 大型のエアインテイクが中央・そして左右肩部の3個所増設されているのが一目瞭然。運転台前の排気筒も拡大されています。迫力満点といいますか、まさに「レーサー仕様」といいますかなんというか。ここまで或る種のレースカー的な改造を加えられ、それでサマになってしまう鉄道車両というのはそうそうありますまい。しかも試験車とか試作車ではなくて営業車で!

 ただし、やはり無理があったのかVT602はあまり調子が良くなかったもようで、改造後数年で原型の601より早い時期に廃車されてしまいました。「レーサー」で定期旅客運行するのは聊か無理があったようです。現在はニュルンブルクの鉄道博物館に1輌が静態保存されています。

 なお、VT602同士で編成されることは殆どなかったそうで(何しろ、当時のDBでは200km/h運行できる線区がありませんでした)、殆どの場合は片方の動力車はVT601として運行されていました。それでも巡航速度を高く保つのに有利だったようです。

●製作に当って
 基本的には、先に製作・発表させていただいたVT11.5の引き写しです。ということは製作はひたすら単純作業とパーツ消費。表現の為に試行錯誤しなくて済む手間と、「作業感」はイーブンというところでしょうか。まぁあとの「お楽しみ」の分楽しめたところはありましたが。

 「お楽しみ」はいうまでもなくボンネットのエアインテイク群。そしてボンネット内部です。エアインテイクは意識的にオーバーな表現とし、らしさを強調。排気筒も大型化しています。
 
 エンジンは適当にガスタービンっぽく。資料がなかったのでウソだらけですが。作ってて楽しい部分ではありました。

 先にも記しましたが、VT602の稼動していた時期にこの系列は既にTEEからは退いておりましたが、VT601とのバランスを保つ意味でサイドの表記は「TEE」としています。ニュルンブルグの保存車も前面・側面に「TEE」表示をした姿ですし。

 運転台はエンジン換装時に更新したという設定で、少し機器など変えています。

●まとめ:編成モノを造るということ
 やはり「気力」に尽きます。合わせて凄まじい分量のパーツ消費! 恒例の「棚チェック」でも、長大編成作る方への見方が変わってしまいました。皆さん苦労してらっしゃるんだろうなぁ…と。
(インテリアを作りこみ、ドア開閉などのギミックをオミットできない私の作風が編成モノと非常に相性悪いのも事実ですが)

 されど、イベントの大きなテーブルの上で編成を走らせるときの喜び! 一両で完結する題材…機関車や客車や貨車、はたまた1両か2両で完結する私鉄電車…では味わえない悦びではあります。

 なにはともあれ、独逸系のネタで編成系はまだまだ温めているものは多々ありますので、京急の方が一段落ついたらまた再開したいですね。
posted by 関山 at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月24日

独逸のTEE VT11.5(VT601) その2:中間車

 3両製作した中間車です。まとめて紹介します(長文注意連結注意)。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=177674

●一等客車(コンパートメント)
 車体に関しては、至極あっさりまとまりました。まぁこの形ですから(笑)。続きを読む
posted by 関山 at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月22日

独逸のTEE VT11.5(VT601) その1:VT601

[試作:2006年2月]
[製作:2006年4月上旬]

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=177674

 以前試作品紹介した西独のディーゼルTEEは、4〜6月に本製作。
 9月にミリオフ2006で5両編成の姿で公開し、10月末に「レゴブロックドットコム」のコンテストに応募(この関係で公開が遅れました)。

 そして、「佳作」をいただきました。はっきり云えば空気読めた作品ではないので(苦笑)、正当というより過大評価かも…。「ドイツ連邦鉄道VT601汎欧州特急用ディーゼル列車」という、意図的に堅く表したタイトルから云って周りの作品から完全に浮いてますからねぇ。
 ただ、リアル系?トレインの意地を見せたい!という狙いと、あとは参加することに意義があるって感じです。同じ鉄道を扱った作で、さちこ女史との差は良くも悪くも出せたのかもしれません。

 と、いうわけで堂々の凱旋?公開です。

●プロトタイプについて。
 VT601(旧称VT11.5)は1957年に製造された、TEE(汎欧州急行網)用のディーゼル列車で、1100馬力の動力車(日本流にいえばキニ:液体式)が付随車(キサロ・キサシ・キサロシ)を挟さむという編成でした。
 流麗なスタイル、TEEとしての運行実績、そして豪華さでも名車扱いされる車です。TEEとして1970年まで、IC(インターシティ)としては1979年まで。そして1985年までは団臨用として活躍していました。今も2編成ほどが動態保存されています。
 
 以上参考は、ドイツの鉄道内の、VT11.5のコンテンツです。

●概要
 中間車は最低でも3両はないと設定上サマにならないので、5両編成としました。
「動力/荷物車」+「1等コンパートメント」+「厨房/バー/1等合造」+「1等開放室」+「動力/荷物車」
 といった感じ。日本式に云えば
「キニ+キサロ+キサロシ+キサロ+キニ」といったところでしょうか。
(実物は7両編成が基本で、増結で10両。重連の14/17/20両編成もあったとか)

 で、先ずは片方の「動力/荷物車」から掛かります。しかし、全長をどうするかでかなり迷いました。実物は動力車が26m、中間車が17mという構成なので(中間車は普通の欧州の車輌よりずっと短いんですね)それを意識して先頭車約30ポッチ、中間車は26ポッチとしましたが、迷った末ですが、結果はオーライ。
 色は赤とタン。この組み合わせはやはり綺麗です。TEEの赤は微妙に臙脂っぽい色ですがレゴの臙脂色は聊か濃すぎるので、やはりレゴ赤でよいかと。

●前頭部
 基本的にはJamathis氏のCADを許にしていますが、パーツ入手やら個人的好みからかなりアレンジしています。
 サイドの塗り分けやら、斜めのライン立ち上がりは苦戦するかと思いきや、あっさり一発組みでまとまってしまいました。この種のデザインは頭の中で悩むより、さっさとブロック組んでしまった方が答えが出やすいようです。流線型やら斜めラインやら、苦手が克服できた満足感を味わった次第。
 フロントの銀色グリルはTEEマークのつもりです。連結器周りの配管はかなり目立っているので再現してみました。いい感じです。

 というのが試作時の記述。
 …基本的には試作品の改造・改良です。試作品では中身が詰まっていたところも、本製作では肉抜きして内装やメカニズムの再現に備えます。
 試作段階では流線型の表現で一杯一杯と予想され、開閉式にする予定はありませんでした。が、あっさり片付くと欲も出てくるものでして…なんとかテクニックアームをリンクに使い、開閉を実現しました。最初は国鉄キハ81というか普通の自動車のように、カバの口開きを考えていたのですが(後ろ寄りにヒンジ)、どう考えてもリンクが入らず、前方ヒンジに落ち着いた由。これはこれで悪くないです。
(なお実物もボンネットは開閉可能ですが、ヒンジなどは無いようです。日本のクハ481のボンネット同様、工場でクレーンを使って取り外しするのでしょう)

 ボンネット内は走行用のディーゼルエンジンとトルクコンバータ。実物は12気筒(1100馬力)ですが、流石に表現しきれず8気筒に省略しています。資料はないんですが、多分V型のはず…。
 それにしても電気機関車や電車より、ディーゼルはメカを作ると絵になりやすいですね。

●側面
 丸窓の表現は他の作品やCADでは苦心している部分のようですが、あっさりテクニックビームの丸穴で済ませました。…シンプルでいい感じです。
 おふざけといえるのは「TEE」の表示。実物でもこの位置には赤文字で「TRANCE EUROPA EXPRESS」とか書かれていたんですが、まぁアレンジということで。独逸の国旗を意識したマーク上に文字タイルでTEEと張りました。

 前方にあるエンジンルームの出入り口は当初省略予定でしたが、ボンネット開閉を実現した辺りで「毒くらわば皿まで」と開閉式で再現。上方にスイングするスライドドアとして表現しました(実物は内開きの開き戸)。エンジンルームの後方、トルクコンバータの辺りが覗けます。
 また、腰板部の開閉部(車ドア使っている部分)は分かりやすいトイ的表現として給油口と燃料計、工具入れとしてみました。
 このおかげで、点検整備したり、給油したりと情景遊びが楽しめます。

 荷物室の両開きスライドドアは、元来は他の題材(京急2100)向けに仕込んだものの転用。綺麗にツライチで収まり、有効幅4幅取れます。

●屋根
 運転室後方のラジエータグリル、そして屋根の描くラインを表現するため、半プレート分の段差という表現を行っています。ここはこの車のチャームポイントでしょうね。うなじが綺麗な美人…。

●足回り
 スカートに覆われた下回りというのは鉄道模型の世界でも鬼門。スカート部分を台車に持たせるというのが簡易な解決法ですが、レゴトレインではトレインモータやトレイン車輪の周りにスカート状の表現をするのがまた鬼門でして。

 動力台車周りの微妙な流線型のラインは省略できないと、三角プレートでそれらしく表現しました。覆いは控えめにし車輪の下半分くらいが露出するようにし、軽快感を狙いました(強度は気にしない!)。ちなみに動力台車は実物でも動力台車です。
 前部スカートはモーター前後の爪に引っ掛けています。

 前方の連結器は省略するつもりでした。ボンネットに目立つ密着連結器の表現をしているので、その下に別の連結器がついてるのもヘンですから。但し、他形式車の増結(一応、実物はVT08辺りとの混結が可能)とか、重連(もう1編成作るなんて考えたくもない…)とかに備えて、簡易連結器はつけてみました。先頭車同士の連結ができるのは小気味がいいものです。

 付随台車は数を作らねばならないため、シンプルな表現に留めています。

●内装
 実物では前から運転台、機器室、荷物室、車掌室/税関室というレイアウトですが、とりあえず荷物室の内装に掛かる前で一段落つけています。折をみて再整備したいところです。

 運転台は適当にそれらしく。
 機器室は、燃料タンク・消化設備などを設けています。機器室と荷物室は仕切らず。また、小荷物を置ける棚も設置してみました。

●まとめ
 パーツ構成が細かくなってしまったため、かなり重い車になってしまいました。動力車としては悪いことではないのですが…。
 スタイリングに関してはかなり満足しています。元のCADに頼りつつ、最適なアレンジは施せたと。それ以上に「何時もどおり」ギミックに凝ったわけですが。

 やっぱり最大の問題は、同じモノをもう1輌作るのは苦痛だろうなぁ…ってことに尽きました(笑)。なんとか今回は完成にこぎつけましたが……。続きを読む
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月05日

お台場提出作「水の都から」(追記あり)

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=213681
 と、いうわけで展示開始に合わせての公開です。
 ええと、見事に去年とおんなじ題材です。しかも構図まで似通ってる! 自分の作風の狭さのようなものを再認識させられます(苦笑)。一応、去年の続作にして対作という意図は有るんですが。
 そもそもあの特異な寸法の制限と、背面が鏡、下面から蛍光灯で照明されていると言う状況考えると狙える手法・題材は限られてくるではありませんか…(と、気弱に言い訳)。

 それにしても実製作時間(約17時間)まで去年とほぼ同じでした。違うのは提出日が去年は1日余裕もって提出できたのに対し、今回は完全にギリギリだったこと。あと、自分的に去年は元ネタ作品がアニメ第1期放送中でかなり自己内盛り上がりだったのに対して、今年は第2期も終わったところで微妙にクールダウンしたなかでの製作と言うことでしょう。いや、さっさと単行本10巻出てくれればまた盛り上がるかもしれませんけど。アニメ3期の噂とかないかなぁ?

●コンセプト
 前作を提出した地点で、大体次回作の構想は固まりかけています。で、最初の案ではこんなコンセプトを考えていました。
・三方か四方を高い建物に囲まれた、水面の広場。建物はレリーフ状の表現とする
・奥には高架駅。列車が高い位置にあることの迫力を狙う。
・時刻は夕暮れ時を想定。
 出来たものと大体同じですが、建物で覆うのは製作直前に左と奥の二方向に変更しました。さすがにせまっ苦しくなることが分かってしまったので。右側に小さな祠とアーチだけがあるのは右にも高い建物もってこようとした名残です。

●設定みたいなもの
 時は夕暮れ時、水の都から、遠い街へ向かう夜行列車が出る時間。
 駅構内のホテルとバーは、これからの客を待つ準備…。

 水先案内人は、遠い街へと帰る女の子を駅まで見送りにやってきました。
 発車までの名残惜しい時間……。

==============
 なんか元ネタに詳しい方からも突っ込み喰らいそうですね(笑)。

●製作に当たって
・水面
 夕暮れ時の水面の表現として、水面をクリアオレンジとスモーククリアで組むことを考えました。で、レゴのクリアオレンジには従前の濁った感じのクリアオレンジと、2004年ごろから使われだしているクリアーなダークオレンジの二種類があります(ダーククリアオレンジ)。しかし、前者では濁った感じなので水面には使えません。一方後者は登場から間もない色ゆえ、入手出来るパーツの種類が限られている…。肝心の?1×2のブロックはないので、去年と同じ1×2ブロックを横組みして水面を表現するという手が使えないんです。
 しかし、1×2タイルなら供給されているので、1×2タイルを敷き詰める手が使えそうと判断。スモーククリアの1×2タイルに、ベースになるクリアプレート2×4も入手できましたのでこの組み合わせで水面を作ってみました。技法としては横組みほど大胆ではなく、いささか後退感が否めません。
 あと、完成してみるともっとクリアオレンジの比率が高くても良かったような気もします。全面オレンジでも良かったかも?

・建物奥(高架駅)
 1Fピロティ部は駅の入り口と切符売り場、2Fはバー、3Fにホームがあります。ひたすらアーチアーチでくみ上げていきます…恰もコロッセウム造ってるような気分でした。
 アーチの内側にプレート嵌める技法は最近はやりであり、目立つ部分への採用考えましたが、以外と似合わなかったのでやめてしまいました。その代わりではないですが、バーの天井裏はプレートを嵌めて天井を整えています。
 高架駅部は完全にダミーで、車輌限界・建築限界的に通常のレイアウトにそのまま組み込むことは考えていません。というよりあの高さまでレールを持ち上げるのは大変なことになりそうですが。

・左手前の建屋
 1Fピロティ部が花屋、2Fと3Fがホテル、4Fが信号扱い所です。4Fと駅構内は繋がっています。最初に言い訳しておくと、建築様式的にはベネツィアっぽくないんですよね、これ。ハーフティンバー木造で出窓というのはもっと北のゲルマンの方の様式ですから…。勢いで組んでやや反省。こういうのって分かる人にはわかってしまうんでしょうねぇ。
 内部は当初、2F3F部を何かの商店にするつもりでしたが、製作が徹夜になり朦朧とする中では作りなれないものを手がける気力はなくなり、無難にホテルにしてしまいました。ホテルなら「普通の、しかも生活感の無い部屋」なんで難易度が低いんですよね…部屋にあるものは概ね決まってますし。列車の音は喧しそうですが、駅直結の便利さとのトレードオフでしょうか。
 ちなみにホテルの看板は正体不明の部品です。bricklinkで入手は比較的容易に可能なのに、いつごろのどのセットに入っていたかと言う情報が全くないんですよ。試作とかプロモとか??? 黄ばみ具合と、元の%3067の登場時期から1978年ごろの部品だとは思うのですが……。

2006/11/5 追記:#995に含まれていることを確認……なんと1969年の部品でした。35年以上も前の部品が今の作品に使えてしまうレゴはでっかい素敵です。

・建物右手前(祠)
 街角にある梟神を祭った?小さな祠。ここはpeechtree様の作品がヒントになっています。他にも高架駅ホーム部のアーチの表現など、インスパイアされたところは大きいです。
・客車
 見送りの情景ならアメリカンな露台を持つ展望車が似合うんですが、アレはどうもヨーロピアンな情景には似合いません。結局、ヨーロピアンでわかりやすい「夜行列車」ということでワゴンリ系(オリエント急行など)と相成りました。で、当初は普通に鋼製車のつもりだったのですが、手元の部品ストック的に無理そうな感じだったのと、17時間徹夜作業の後半で気力が尽きて「3幅での横組み」する気力がありませんでした。で、製作の容易さから木造ワゴンリというマイナーなネタに(資料も少ないので嘘もつき放題)。末期のダークブルー塗ですが、確か二次大戦前には実物は引退してるはずです。まぁ元ネタの設定自体テクノロジーレベルが訳分からないことになってますので…(なにせ惑星のテラフォーミングと手漕ぎのゴンドラが共存してる世界ですから)。
 工法的には「いつもの」ですが、窓が開いている状態を表現したのは新機軸? この種のビィネット的なネタだからこその手ではあります。
 あと、テールランプの赤色円盤は勇み足。

・ゴンドラ
 去年と同じ組み方ですが、微妙に修正しています…船首船尾の飾りなど。1艘では寂しいので2艘作ってしまいました。一つは花を届けに行くところで係留中と(オールが赤いのは○屋の誰かさんの?)。
 しかし、やっぱり色は黒が様になりますね。

●まとめ
 ……と、いうわけで現在展示中・投票受付中です。11/26(日)までですので、よろしくお願いします。
 なお、平日夕方でしたらご案内などできますので(職場が近く!)ご希望ありましたら一報くださいね。今のところ11/7(火)・11/14(火)・11/21(火)の各火曜日は確実に18:00〜19:00頃滞店するつもりですので。
posted by 関山 at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

グラスカステン(独逸国鉄98型) 〜BBBミニでロッド駆動

 [製作:2006年3月]

 写真は以下。既に公開されています。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=209540

 模型などでも有名な、独逸の古く可愛らしい機関車。国鉄統合前の生まれながら二次大戦後まで生き延び、最終的にはDBに引き継がれています。もちろん動態保存機あり。以下は実物写真。
◆Railfaneurope(98形は小型機を統合した形式ゆえ、様々なタイプがあり、グラスカステンはその1形態)
◆Google

 「小さな硝子箱」という小洒落た渾名どおり、ガラス窓の大きなキャブがボイラーなどの大部分を覆ったユニークなスタイルが特徴でした。見てのとおりの小さな機関車であり、用途は支線区の客貨用だったようですが、自動給炭装置を有し当時としては先進的な機関車だったようです。

 蛇足ですが、アニメーション映画「天空の城ラピュタ」(1987ジブリ)では鉱山町でのトレインチェイスのシーンがあり、グラスカステンがモデルと思しき機関車が大活躍をします。

 さて。
 レゴトレイン作品としては、アダルトプリモ様の作品が有名です。初代・二代目・二代目更新と、どんどんスタイルが洗練されていく様は如何に愛されているかが分かるというもの。実物の魅力が再現されるばかりか、おもちゃならではの可愛らしさも加味され、云うならば「萌える」モデルです。
 ……私がこの御題を作るきっかけも、丁度S3/6が完成したころに、たまたま二代目更新作を拝見したことから。更新時にダミーながらも再現されたロッドは足元を引き締めています。

 で、ここで思ったのが、
「このロッド、可動させたら絶対に面白いだろうな」
 という無謀でした…。

●足回り
 とりあえず、S3/6で使ってみてルックスの良さと使い勝手にほれ込んだ「BBBホイールミニ」を4つ余計に取寄せます。色は迷うことなく赤。
(車輪黒で、車体を統合前の緑で作るという手もありましたが)
 して、BBBホイールミニに如何にロッド軸を取り付けるか? というのが最初の課題になります。輪芯から1ポッチ分ずらすと、ロッドが車輪の外周はみ出してしまうので、なんとか半ポッチ分だけをずらしてあげる必要があるのですが…。都合の良い部品があるもので、テクニックのエンジン組むのに使う%2853は半ポッチずらしのクランク部品です。

 クランクへのロッド取り付けは「魔改造による、トメ付きシャフト長さ1」によっています。魔改造といってもシャフトペグのペグ側をカッターで除去しただけですが。
 クロスロッドは「コ−」型のピン(bb10)とハーフブッシュでロッドに緩やかに取り付け。クロスロッドそのものがシリンダに填まる省略気味の仕様。クロスロッドは途中でクランクさせ、シリンダ部分を6幅に抑えています。シリンダはテクニックコネクタ使用で、うまく丸型にしています。

 ロッドは省略気味の動きですが、小さいと気になりません。足回り完成地点でカシャカシャ押して走らせると…実にいい感じ♪ ちょこまかした動きになるため大型機とは違った楽しさに溢れます。

 あと台枠部は前後を絞り込んだ形状を再現し、スマートさを加えました。

●上周り
 下回りを片付けたら、こちらは楽勝♪ かと思っていたら、バランス取りに意外と難儀しました。特徴的なキャブは最初は普通に組んだものの、どこか違和感が否めない…。実物写真をよくみると、腰板全体がやや張り出しているようなので、タイルを貼って表現したら不思議と落ち着きがでました。ボイラとキャブ、炭庫の全長配分もあれこれ迷った末、2:6:2としました。

 キャブ内装はやや手を抜きながら作っています。広く見えるキャブも実際にはボイラが大半を占めているはず。おかげで運転台が洒落ぬきで狭いのですが、なんとか機関士のフィグは収まります。

 ボイラは1幅の左右にスロープを横向けに取り付け、3.5幅相当にしました。煙室扉はφ3のテクニック円盤とφ2のレーザーディシュの重ね。
 前後デッキの手すりは最初は諦めていましたが、適当に作ってみたらいい感じになりました。
 側面に文字タイルで「DB」の表示を入れましたが、ウチの機関車での定番の「紋章」は見送りです。

●問題点
 当然ながら非動力ですから、後押しする貨車か客車が必要です。で、機関車で力尽きなかなか着手できませんでしたが、二ヶ月後になんとか出来たのが既にお出ししたこちら。無論自走がベストなんですが、難易度はとてつもなく高そうです。まぁ12Vに手を出せばロッド付きで自走する小型機関車も純正部品だけで実現はするのですが…。

 とりあえず、編成にしてみると結構いい感じです。昔の4.5Vとかの汽車セットが正常進化したらこんな感じになる…とはさすがに思いませんけど、おもちゃ的なかわいらしさはあるんじゃないかと。

 なにはともあれ、BBBホイールミニでのロッド可動という課題はクリアできましたので、この種の小型蒸機系の製作はなんとかなるかなぁ、といった感じ。問題は最初にグラスカステンなんて著名にしてゲテモノ、しかして萌えなネタを造ってしまうと、あとは魅力的なプロトタイプがなかなか見つからないことでしょうか(苦笑)。頭を冷やしてスタンダートな題材探した方がいいのかも…。
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

独逸の小さいディーゼル機関車 KoefII

[製作:2006年5月]

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=207415

 プロトタイプはこの辺。KoefIIとかいうらしいです。

 構内入換専用の小型ディーゼル機関車。その屋根の高さが、無蓋貨車のあおり戸に相当するという背の低さから大きさ(ちっこさ?)が想像できそうなもの。この写真が分かりやすいかと。

 日本でいうところの「貨車移動機」(小型の機関車の形状はしているが、貨車を移動するための機械・備品という扱いで、正式の機関車ではない)に該当しましょうが、独逸では機関車扱いの模様で、しっかり番号を貰っていますね。まぁ本線の走行は無理でしょうが…。

 各スケールで模型になっていますし(確かNで自走するのもあったような)、写真も多く出てきますから、西独東独ともにかなりポピュラーだったタイプなのでしょうか。意外と古く1930年代の製造ですが、1980年ごろまで現役だった模様。例によって保存鉄道などでの動態保存機もあるみたいです。
 勿論、レゴ界でも人気ある題材のようでざっとこんな作品が挙がっています。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/search.cgi?q=koef&stype=fi

 日本の小型DLとは全然違うスタイルですが、背の低さとかファン人気とか鋳物台枠の「加藤」とかに通じるものはあるように思います。なにより愛嬌ありますよね♪

 さて。
 レゴトレインではこの種の小型動力車というのは作りやすく、作りにくい題材でもあります…。前者に関しては云うまでもなく…トレインモーターはほぼ床下に収まる優秀な動力ですから。しかし問題は後者。その優秀な動力の抱える根本的な問題……そう、この動力を使う限り、
「そうみても実物は150tはあるであろう、大型の電気機関車」と「どうみても15トンもない、小型のディーゼル機関車」で出力が変わらない、というマヌケな矛盾が発生してしまうんですね。
 
 …。

 まぁ、本当にくだらない気分の問題ではあります。その辺気にしだすと、多分殆どの鉄道模型も赦せなくなるんでしょう(笑)。なんで480Kwのモハ103と3900KwのEF66のパワーが同じなんだよ!とか(苦笑)
(補足しとくと、実際には動力車の重量で牽引力はかなり変わってきます。小型機ではウェイトがないため、同じモーターでも牽引力は控え目になります)
 勿論、コストの問題も大きい。総製作予算20000円オーバーの大型機関車ならトレインモーターの価格は気になりませんが、総予算どんなに頑張っても\5000もいかない小型機関車にはトレインモーターが勿体無い、とヘンなケチ心が働くの事実でして…。

 で。
 今回この題材に手をつけたキッカケは、Bricklinkでたまたま手に入れた中古のトレインモーターが、クレームつけたくなるほどの「HeavyUsed」だったから(苦笑)。動きはするんですが、どう考えてもパワーは落ちまくってるシロモノ…18ドルもしたのに(泣)。流石に本線用でガチに使えません。それなら、今まで作る気のなかった小型機という題材に目が向きます。

 プロトタイプはなんとなく選んでしまいました。別にオットードイッツ(銚子のヤマサ醤油に居る機関車とか)でも、加藤の10tクラスでも良かったんですが。でも、作ってから思うのはKoefIIの形状はレゴと相性がいいです…たぶん。
 基本的にはトレインモーターを「芯」にいろいろくっつける形で造っています。
 制作上苦心したのは、とにかく「背を低く見せること」に尽きます。フィグが座るのは殆どモーターの真上と、そして屋根を大きく切り欠くことでフィグ搭乗しつつ、それらしい低さに押さえ込むことに成功♪ あと、このサイズながらボンネットの点検扉は開閉できるようにし、エンジンらしい表現も行ってます。で、他は特に記すこともないですかね…。製作自体は2時間ほどの軽いものでしたし。息抜きにはなりました。

 今後の展開ですが、カラーバリエーション(DR仕様の黒とか、軍用の灰とか)造るとか、小型機専用の小さな機関庫造るとか考えられましょうか。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月09日

次期プロジェクト試作品(VT11.5)

更新途絶え気味ですいません。HobbyTrainに関して続報がなかったこと(→修正、ERIC氏がサイト立ち上げたようです。http://save.9vtrains.com/)、そして4月からの怒涛の深夜アニメラッシュが原因です(苦笑)。
後者に関しては早く切るもの決めないと……。今期は個人的に好きな「穏やかな、萌え」が少なくないので。肝心のARIA2期は早くも快調ですね。

====================

取り合えず、現在進行形のプロジェクトの試作品を公開します。
[製作:2006年2月末ごろ]

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1719928

 VT11.5(VT601)という、西ドイツの著名なディーゼルTEE。とりあえず前頭部のみ試作してみました。基本的にはJamathis氏のCADを許にしていますが、パーツ入手やら個人的好みからかなりアレンジしています。
 サイドの塗り分けやら、斜めのライン立ち上がりは苦戦するかと思いきや、あっさり一発組みでまとまってしまいました。この種のデザインは頭の中で悩むより、さっさとブロック組んでしまった方が答えが出やすいようですね。試作ながらも、流線型やら斜めラインやら、苦手が克服できた満足感味わってます(笑)。
 フロントの銀色グリルはTEEマークのつもりです。連結器周りの配管はかなり目立っているので拳銃パーツで再現してみました。いい感じです。

 VT11.5は1957年に製造された、TEE(汎欧州急行網)用のディーゼル列車で、1100馬力の動力車(日本流にいえばキニ:液体式)が付随車(キサロやキサシ)を挟さむという編成でした。流麗なスタイル、TEEとしての運行実績、そして豪華さでも名車扱いされる車ですが、半動力集中というスタイルの列車を欧州もとい世界中に広めた功績もあります。
 ディーゼルか電気かと云う違いはありますが、ICE1やTGVもこのスタイルでありますし、韓国や台湾・中国では半動力集中列車は普及してますね。レゴ社の製品でも#4558/10001の「メトロライナー」は明らかにこのお仲間です。
 VT11.5に話戻せば、TEEとして1970年まで、ICとしては1979年まで。そして1985年までは団臨用として活躍していました。今も2編成ほど動態保存されているはずです。

 参考は、以下のリンクドイツの鉄道内のVT11.5のコンテンツを参照願います。ラインゴルドの時にもお世話になりましたが、激濃でお薦めです。

 さて。
 前頭部作ったはいいものの、反対側にもう1輌同じ物を作り、さらに中間車が最低3両は要る。完成はもう少し先になりそうです。まぁ最大の懸案事項の前頭部が片付いたので、あとは気楽にいける題材ではあるんですけど。少なくとも古典電機や蒸機のように足回りで苦しまずに済みますし、一部の旧型電車/客車のように横組み逆組みを駆使しなくても済みそうですから。

 他。レゴでの作品です。やはり完成させただけでも凄いといえる題材ではあります。

◆SirKlick様の作例
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=54537

前面窓の表現がユニークです。横向きに使ってるんですね。但し魔改造でしょうか?(私は肯定派です)
内装あり。動力車の後ろ半分を軽食堂として表現しています(実物では荷物室)。

◆STCC様の作例
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=151211
動力車+荷物車。側窓を黒いブロックで処理するのは一つの割り切りでしょうね。丸窓表現が面白い。私もクリアの丸底タイルで同様の処理を考えましたので…。

◆Jamathis様のCAD
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=81094
最もスマートと言える処理をしています。製作する上で困難になるのはタンのトレイン窓と、丸窓プリントパネルでしょう。しかし、そこをクリアすれば実現可能な造形です。
posted by 関山 at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

プロジェクト・ダーク・ブルー その3 ワゴンリLX4型

(少し前の書き溜め文書。製作は2005年8月)

 オリエント急行、というとやはり寝台車でしょう。そんなわけでプロトタイプはCIWLではもっとも豪華な車であり、やはり日本にもやってきたLX2O(LX10、LX16)タイプです。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=172896

実物写真
詳細はこちら「欧州型鉄道模型サイトEURO EXPRESS」より。

 LX20はLX10として、1930年ごろ、「トラン・ブルー」(青列車・ブルートレイン、とも)用に製造されたもの。後に一人用個室10室を、二人用個室10室に改造してLX20になりました。戦前戦後一括して「トラン・ブルー」に使用されていましたが、1967年に新型寝台車に置き換えられたために、以後「オリエント急行」等に転用された車です。
 その間、1960〜70年代にはこんな豪華な車も「ユーレイルパス+1等寝台料金」だけで乗れる夢のような状態だったのですが(この時代なら私ごときでも乗れたでしょうし、乗ってみたかった!)、老朽車ということで売却され、1980年以後はクルーズトレインとして運用されています。
(VSOEとかあの種のクルーズトレインって、いささかバブリィなんですよねぇ。サービスもお値段も…)

 レゴとしては、実物のようなコンパートメントの配置は絶対に不可能なので、レゴの寝台車の流儀(#7815 )に従って前後方向に洗面台付の2コンパートメント、間にシャワー室というレイアウトにアレンジしてみました。というより、拙作の自由形1等寝台車と同じレイアウトと構造です。シャワーは実物にはないので、より豪華に?なってるんでしょうか。
 下段寝台は座席への転換ができ、上段寝台はバーをヒンジに利用して折り畳みできます(最初の公開時から、ここは手直ししています)。定員は4名。強いて云うならLX4といったところでしょうか。
 シャワー室は便器を折畳式にして、シャワーとして広く使えるように工夫してみました。

 プルマンカー同様、車体下部と窓周り、そして上部は完全に分離した構造。高さ方向への取り付けは車体4隅の円筒部分でバーを使って行っています。
 窓周りに関しては、小窓が並ぶプロトタイプを何とか表現したつもり。それらしく見えていればよいのですが。使えるダークブルーのパーツの制約から強度面はさらに妥協を強いられ、かなり無茶な組み方となっています(輸送時の粉砕事故が過去3回ほど…)。

 ドアや台車に関しては、先のプルマン・カーと同様です。
 完成時期や、見せびらかしの履歴も同様…。とりあえず好評ではありました。

=======================
 さて。
 現在(2006年3月)この2両(3両)で計画は一段落ついた感じです。手持ちの材料的にはプルマンカーをもう1両作れそうなんですが。問題になっているのはパーツ構成の細かさからやたら重い車になってしまい動力車の牽引定数の問題が……インテリアを作りこむ作風の問題をはじめて痛感しました。軽量化には限度がありますから、対策は動力車へのウエイト搭載しかないようです。
 ちなみに、写真
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1670978
でおみせしている編成は「オリエント急行」というよりは、1960~70年ごろの「トラン・ブルー」のイメージです。フランス国内の夜行ですが、ワゴンリ寝台車を揃え、オリエント急行よりも格の高い?列車でした。牽引のCC40100はウソの上、あんまり似合ってませんが御許しを。
posted by 関山 at 11:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月07日

プロジェクト・ダーク・ブルー その2 プルマンカー

(少し前の書き溜め文書です)

 まずは実物写真から
http://www.railfaneurope.net/pix/CIWL/Pullman/pix.htmlより)
 欧州型の客車ではありますが、この車は日本でも見覚えのある方多いのではないでしょうか?
 CWIL(国際寝台車会社)からSNCF(フランス国鉄)に引き継がれ、そしてNOE社に売却されたこの客車は、1988年のオリエント急行来日時にその一員として、日本中を走り回った1両でもあります。
 1929年に製造されたもっとも豪華といわれる「コートダジュール」タイプのプルマン・カーで、戦後は「ミストラル」のステンレス客車との混成も行われました…この種の新旧混成は1960〜70年代の欧州急行列車の魅力でもありました。1970年代には引退したものの、その後はクルーズ列車に組み込まれ、同型車は今なお健在のはずです。
(詳細はこちら。「独逸型瑞西型以外」の欧州型鉄道模型のサイトで、貴重な情報が多いです)

 で、どういう所以かこの車は再度日本にやってきて、2005年現在は箱根のラリック美術館に収まっています。
http://www.lalique-museum.com/letrain.html
 やはり日本人に一番なじみのある「オリエント急行」なのでしょう。一度VSEにでも乗って訪問したいものです。
 
 というわけで、おなじみbrickshelfへのリンク(既にpublic)
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=172119

 そんなわけで、プロジェクトダークブルーはレゴでオリエント急行を作ってしまおうという無謀な?計画。その第一弾が座席車にして食堂車を兼ねるプルマンカーの製作です。
 レゴとしては、窓の表現に苦労しています。悩んだ末、窓周りは3ポッチ幅分の横倒しで表現してみました。横倒し表現はやった方ならわかると思うのですが、偶数幅なら高さ方向との整合性が取りやすいのですが(「2ポッチ幅=5プレート高」の法則)、奇数幅だと高さ方向との連携がまったく取れません! 構造的には車体下部と窓周り、そして上部は完全に分離しており、高さ方向への取り付けが自由になるバーとクリップで車体上部と下部を結びつける構造です(当然、車内に仕込んでいます)。窓周りはハーフペグを埋め込んだ1×1ビームで固定してますが、案の定強度は不足気味。
 されど、思い切った構造のおかげで、大変にバランスのよい形状の窓周りになりました。窓上部のステンドグラスは実物にはないお遊びということで。実物は窓の上部が換気用に開閉できるつくりです。

 内装はいつもどおりに作り、一端には洗面台、もう一端には簡易なバーを設けました。窓構造と外見を優先したので、シートピッチが6ポッチとややキツ目なのは残念なところ。床は臙脂の絨毯、シートはブラウン、テーブルクロスは緑、という配色は結構適当。実物は何度も何度も更新されてるはずなので、こんな配色もあったのではと。

 ドアはウチの車両では御なじみの楕円窓ですが、ようやく「プロトタイプ」に戻ってきた由です。茶色のアーチはハリポタ#4751より。バーゲンの安売に助けられました(それでも1セットから2つしか取れないパーツが1両につき8つ居る訳で…)。

 台車はイコライザの表現を黒1×6タイルで行っています。簡単ながら効果は出ているようです。本当なら白いペイントもなんとかしたいのですが。

(まだ続きます)
posted by 関山 at 22:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

プロジェクト・ダーク・ブルー その1:ワゴンリP型

(幾分前の書き溜め文書より)
 (去年:2005年)7月の本社バーゲンで購入しまくった世界の冒険(インド)関係ですが、このシリーズには濃青のプレートが多めに含まれていることにはバーゲン1日目から帰ってから気がつきました(もっと早く気がついていれば…)。

 濃青というのは未だに(2006年になっても!)まとまって取れるセットがありません。濃赤なら恐竜デザイナー、濃緑ならBNSFディーゼル機関車がありますが。一時期マークス船が再生産の時にはマークスブルーからダークブルーになるといううわさがあり期待してたのですが…再販分もマークスブルーのままでした。おかげでトレインをやる上ではとても「使える」色であるダークブルーはレア色のまま。
 そんな状況下ですが、この色が大量に手に入るならぜひとも手がけてみたい題材もあるわけで。そう、世界でも、日本でも有名な題材が!

 まずは、手慣らしに2004年6月製作のワゴンリP型寝台車を少しリメイクしてみた由(2005/7月のことです)。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=94714

 青がレゴ標準色の青だとどうも締まらなかったのが、濃青に直してみると締まって見える…というのは製作者の贔屓目でしょうか。
 改装に当たって、元はまったく作りこんでなかったデッキ周りも手を入れています。やはり、豪華客車はエントランスからそれらしく見せないと。

 実物はCIWL(ワゴンリ)が1955年に近代型として導入した立体構造の寝台車で、アメリカのバッド社流儀のステンレス車体ながらもワゴンリとしての品格をどこか保っていた不思議な車でした。立体構造のため、寝室は全て1人用の個室寝台です。
 写真はこちらの下4枚参照。1990年ごろ立体構造を撤去し、通常の3段寝台(3人個室)の寝台車に改造された車もあり、他の写真は改造後の姿。日本では通常のB寝台をソロに改造しまくってた頃に、逆の改造してたわけですね(笑)。改造後の車は今も健在のようです。

 さて、本格的な「プロジェクト・ダーク・ブルー」は…(以下続く)
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

ラインゴルド(戦前型)その6〜厨房付1等客車

最近はニュースも少なく、更新頻度落ちてました。
ニュースがないなら、拙作の公開を頑張らねばならないのですが……。

さて……。

写真はこちら。製作は2006年2月9〜12日



 ラインゴルドは客車をもう1輌製作し、機関車+3両編成(ニ+ロ+イ)にしました。
 予告どおりに、厨房付の1等車。戦前のラインゴルドや、そのライバルのプルマン列車は厨房付客車を2輌に1輌の割で繋ぎ、座席への食事サーヴを行うことで食堂車の代わりとしていました。言い換えれば全席が食堂車(しかも豪華な)のようなものであったのでしょう。

 基本的には前回作った2等車と作りは同じです。窓周りは1等らしく少し装飾を加えましたが、これはフィクションです。リアルティを損ねず雰囲気は出せているかと。厨房部の格子窓も同じく。
 
 内装は客室部分の色を変えてみました。先の2等車が華やかさを意識したのに対し、こちらは落ち着きを演出した由。とはいえ、実物の戦前の内装色に関する資料はないですし、また車輌毎にインテリアのカラースキームが違っているかもしれないので、これも適当なんですが。白いシートは、白いカバーが掛かっているという設定です。
 テクニックブッシュと宝石パーツを使用した卓上灯は新アイディア。今まで使っていた1×1コーンとは違った雰囲気になります。この種の小物はまたいろいろ試してみたいもの。

 厨房はスペース的に狭いのであっさり仕上げるつもりだったのに凝ってしまいました(製作時間の半分をここが占めてしまうなんて!)。流しと石炭カマド、吊り下げたフライパン、フルーツコンポートの瓶、ナイフを見立てた包丁etc。あの空間でもよく押し込めたものです。そして厨房側デッキにはビア樽とサーバー(笑)。樽に2×2レーダーの蓋は案外似合いますが、シャフトペグと1×1丸ブロックがあれば固定できます。
 なんだかんだで時間が掛かった…というのもやはり作りこんでいて楽しいから。やはり食堂車(厨房・バー)の類は作り甲斐がありますね。問題はコックさんのフィグが割と入手しにくいことでしょうか(笑)。

 さて…。
 気力と予算、置き場所運転場所の観点から編成はこの程度が限界というか、穏当というか、適当なようです。材料面では1幅の青紫プレート、いまや入手困難なタン色窓枠がネックになってしまいますね。 
posted by 関山 at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月09日

ラインゴルドその5〜S3/6…3

(続き、一応完結)
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=166980
 写真はこちら。追加あり。

●電装関係
 煙室扉部のヘッドライトは点灯します。クリアのアンテナ丸棒を導光材代わりにして、缶胴内のライトユニットから点灯させています。アンテナの付け根をライトと見立て、そのまま光ります。
 また、蒸気機関車ならではのギミックとして、火室にもライトユニットを入れてみました(天賞堂の蒸機にあるギミック)。給炭口からは赤々とした火が燃えて見えるようにし、ボイラー下部からも意図的に光が漏れるようにしています(これは中国で夜の現役蒸機を見たときに、印象に残った部分です)。ヘッドライトはやや暗いのですが、火室はなかなか効果的でした。
 電源はトレインモーターから取ると停車中の点灯ができませんから、このために炭水車に電池ボックスを搭載しています。

●炭水車
 この種の車輌作るときのお約束で、炭水車にトレインモーターを仕込んでいます。炭水車の車体の殆どは9V電池ボックス(黒)。これは走行用ではなく(配線直せば電池走行可能もたぶん可能ですが…)、先述の照明用と、牽引力確保の為のウェイトを兼ねてのものです(炭水車1輌で、機関車を押し、かつ客車3両も牽くのですから牽引力への配慮は必然です)。
 実物の軸配置は2軸ボギー×2ではなく、2軸ボギー+固定2軸というものですが、どちらにしてもトレインモーターで再現すると炭水車が長くなりすぎます。1軸+固定2軸にアレンジし、エンジン部との長さでのバランスを考慮しました。云うまでもなく固定2軸側にトレインモータを納めています。なお、足回りはプレートでトレイン車輪・トレインモータとも隠しています。

 車体構造は、電池ボックスの取り外しの便を優先し、「下回りと横組みの台枠」に電池ボックスを固定し、その回りに枠状の車体を載せたつくりです(非固定。電池ボックスへのアクセスを考慮)。車体の上半分は電池ボックスが露出していますが、形状として悪くない感じです。
 グリフォンのクレスト(紋章…盾)は何時ものお遊び、ということで。この種の装飾はウチの機関車の標準装備ですから。

 炭水車と機関車の間は、当初はテクニックアームをドローバーとして繋いでいました。が、機関車の従台車と炭水車の1軸目は互いに不安定に独立しているため、走行性能を損ねており、仮完成の段階では脱線しがちでした。
 対策として、思い切って従台車と炭水車の1軸目を繋いでしまい、機関車と炭水車の間は連接車のようにつないで安定させてみました。効果はテキメンで、脱線は激減です。炭水車との間を連接にするのは、2C1や1D1のような、1軸従台車を持つ蒸機作るときにはお勧めの手法になりそうです。
 連結器というと、機関車の前部連結器はあえてダミーとしています。磁石パーツを節約したいこともありますが(苦笑)、先台車の取り付け強度がやや不足気味であり、誤連結を防ぐ狙いもあります。そもそも逆行で客車牽くとか、後補機になるような使い方は想定されないような機関車ですし。
 
●組んでみて
 制作期間は調整も含みで約1ヶ月でした。慣れてくれるともっと早く組めるようになるのでしょうが。
 それにしても、独逸蒸機を車体黒/足回り赤でつくるとまこと持って「レゴらしい」雰囲気になりますね…しかも12V全盛期の雰囲気に!! 日本でもレゴトレインのファンに独逸型ファンが多いのもうなずけるというものです。とかいいつつ、私はフランス辺りのヘンな機関車も好きですし、イギリス機の優美さも捨てがたいのですが。
 走行させてみると、4シリンダの内側2シリンダの駆動部分の動きも車輪の隙間から見え、機構の再現が無駄にならなかったのが嬉しかったり。苦心の甲斐はありました。

 それにしても、BBBホイールはやはり便利ですね。この部品がオフィシャルにならないのはやはり不幸としかいいようがありません。まぁオフィシャルじゃないからこそ、「欲しい種類の欲しい色がバラで購入できる」、というメリットもあるんですけど。

 最後になりましたが、BBBホイールの入手は

http://www.bigbenbricks.com/index.html BigBenBricks



 まで。日本ではデジラに頼むと、取り寄せてくれるようです。
 私も次回ネタのために仕入れておきませんと。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月08日

ラインゴルドその5〜S3/6…2

昨日分の続きです。

写真は
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=166980

●足回り
 基本的には、4シリンダ試作品を、新規に購入した赤い車輪に置き換えました。先台車にはBBBホイールミニをはじめて使ってみましたが、これもいい部品ですね。試作品では先台車は1関節の支持でやや安定性に欠けましたが、今度は2関節として走行性能を改善しています。但し狭いスペースに押し込んでいるので、第二軸車軸と先台車の支持アームが微妙に干渉しています。
 シリンダのうち内側の2シリンダは、尻棒がカチャカチャ可動します。リアルティより玩具としての楽しさを優先した部分です。実物では斜めに内側シリンダの尻棒が突き出た強烈なスタイルをしていますが、その誇張表現とはなってるかと。

 BBBホイールの赤は、レゴの元来の赤より少し明るめの色なので違和感がないか心配でしたが、くみ上げてみると意外と気にならないものです。
 C型を作るのに便利な「BBBフランジレス」を使って動輪のホイールベースも詰めてみましたが、間が抜けた感じにならず、いい感じで締まります。フランジレスは機関車に組み込んで仕舞うと外見的な違和感もありませんし。

 従車輪は最初は独立した形でつくりましたが、走行性能を上がるために炭水車の1軸目と結んで、ちょうど連接車のようなつくりにしてしまいました。見た目の違和感はないです。
 なお、簡単な作りながら左右に遷動可能で、カーブへの追随を良くしています。
 
●苦労したこと
 足回りはむしろ楽でした。プーリーを接触回転させなければならないロッドドライブの電気機関車に比べれば、BBBホイールで纏められる蒸気機関車はむしろ楽だと思ったくらい。
(とかいいつつも、仮完成後も随分脱線癖に悩まされましたが。先台車は何度も作り直しましたし、従台車と炭水車の1軸を結んだのも試行錯誤の結果です)
 むしろ苦労したのは上回りでした。蒸気機関車の外形上のバランス取りがこんなに大変だとは!
 はじめに形にしたときには、とてもとてもバイエルンの麗しき姫君には見えず、まるで中国の田舎娘の如き風情でした。…4幅の缶胴は細く頼りなく、動輪は小さく見え、苦心の作の楔形キャブも全然かみ合っていない。力強くセクシーな筈のシリンダ周りでさえ、ごつく無粋に見える…実に残念な姿だったんです。
 そこからが勝負でした。間延びする全長を1ポッチ詰め(1ポッチの長さが重要!)、キャブを少し低くし(たった1プレートの高さが重要!)、あとはひたすらディテールの追加です。模型の世界では基本形が大事でディテールで誤魔化すのは邪道とされるようですが、そんな言葉を否定しつつここではディテールでごまかします。効果が大きかったのはランボード側面にプレートやタイルを貼り、肉増ししたことでした。
 いろいろゴテゴテくっつけることで、あら不思議、缶は適度に太く、動輪は急客機に相応しい大きさに見えてくるから不思議なものです。そうなると前面のゴツさも薄れていきます。
 人から見たらどう見えるか分かりませんが、私にとっては満足のいくものになりました。

●ディテール
 先に触れたよう、大事な部分ではありますが実は適当です(笑)。少なくとも最近の鉄道模型的特定機仕様にはなってない由で。
 デフレクタは元来は「3×3プレート、1隅が丸」という部品を使いたかったのですが、その部品がロボットデザイナー(大)にしか入っていないため諦め、小ぶりな部品で代用しています。勿論、デフレクタを外した仕様にも出来ます。
 
 片側面ランボード上には大きな空気溜め?が載ります。保存機のうち1両にのみ見られる配置ですが、格好良いので採用と。
 煙突はDRG時代は黒に頂部金色の飾り、という姿だったようですが、個人的な好みで戦後DB時代の赤白のライン入れた仕様としています。これはこれで青レール時代のレゴの機関車らしいですし。

 こだわったのはシリンダブロック部分の膨らみ。何せここはS3/6の一番目立つ部分ですから。今様のカーブスロープ使ってまとめてみました。
 もう一つのチャームポイントである尖った煙室扉は、若干控えめな表現としました。テクニック円盤黒にφ2のレーダーディシュを重ね、その先に小さなコーンを乗せています。テクニック円盤の代わりにφ4のレーダーディシュを使えばもう少しスマートになるはずなんですが、そうすると前頭部のライト点灯が出来ないんですね。
 
 …とか記したあとで、黒のレーダーディシュφ3が手許に数枚あることが判明(苦笑)。幸いにも穴空きなのでテクニック円盤と差し替え、スマートさを増したと。

 ちなみにレーダーディシュφ3は「たぶん存在しないんじゃないかなぁ、はたまたえらくレアな部品なのかなぁ」とかpeeronで戯れに調べてみたら、手許の解体済# や# に入ってることが分かった次第。部品は諦める前(はたまた注文する前)に手許に無いか探してみることが大事なようです。意外とどのセットにどの部品が入ってるか?なんて把握しきれないものですから!

 先台車とボイラーの間の斜ステーも目立つ部分ですが、それらしく纏められたかと。貴重品?のパンタグラフアームです。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

ラインゴルドその5〜S3/6…1

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=166980
バイエルン王立鉄道S3/6(独逸国鉄18型) 追加写真あり。



http://www.railfaneurope.net/pix/de/steam/18/S3-6/pix.html
 実物写真はここから。

 実は、この「ラインゴルド」は、機関車より客車先行の企画でした。
 とりあえず客車作って、機関車は最初は瑞西国内という設定でAe4/7(瑞西国鉄のブフリ駆動の電気機関車)でも造って済まそうかなぁとか思ってたんです。やはり今でも古典電機のほうが蒸機より好きですし、ブフリ駆動の電気機関車は自由形で1両作ってますから。
 あと、独逸型の蒸機は先輩方による神レベルの作品がごろごろしており、今更作ってもインパクトに欠けるかな…という思いもありました。

 しかし、先にもあげましたが
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=163391
 4シリンダの実働メカを完成させたところで、実在の4シリンダ機が作れる! ということに相成り、それならラインゴルド牽いてたバイエルンのS3/6を造ってしまおうということになります。それにS3/6はbrickshelf観てもCADはあっても(!)実際に作った方はいないようですし(その地点ではknud氏の作品は知らなかった)、以前紹介した見事なラインゴルド客車作った方も、機関車は01ですから差別化?にもなります。

■UR様のCAD
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1302483 緑ver
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=119511 黒/赤/金ver
どちらも実際に作られたら、凄いことになりそうです。



■先にも紹介したkuud「デンマークの電車男」様のS3/6
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1560503
制約されたパーツ条件下ながら、プロポーションが見事!



●先ずは仕様決め
 S3/6は日本でいえばC51からC53にあたる世代の機関車ですが、人気から保存機も多く、写真も豊富です。さて、原型やら動態保存機に見られる緑や青のカラーリングは魅力的ではあるのですが、紫の客車とのマッチングは悪そうです。それに、バイエルン王立鉄道から独逸国鉄(DRG時代)に統合され、ラインゴルド牽いてた時代の姿でもないわけで。
 やはりDRG仕様の、赤い動輪と黒い車体の組み合わせがいいなぁと。この姿ならデフレクタの有り無しを自由に決められるのもメリット。それに何よりレゴの汽車らしい姿じゃないですか(笑)。
 
 さて、実際に組み出してからメルクリン限定品#26750の写真が入ってきました。

http://www.marklin.be/model.html?nr=755 悪くはないんですが。



 客車と同じツートンカラーのS3/6。限定品ならではのお遊びなんでしょうがなかなかに凶悪な(笑)ブツです。かなり迷ったカラーリングであり、またツートンでなく紫1色へのアレンジも考えましたが、既に購入してあった動輪(BBBホイール)が赤で、紫との組み合わせは悪い意味で派手になりそうだったので今回は見送り、初志貫徹で黒車体と赤車輪にしました。

●キャブ(運転台)
 S3/6初期型の特徴は、(上から見て)楔形の運転台。はじめは再現は諦め、後期型(普通のキャブ)で茶を濁すつもりでしたが、楔形の部分はスロープの横組みで再現可能と気付き、何とかまとまりました。懸念してたボイラー部との繋ぎ目もなんとか違和感無く繋がったかと。
 こだわりなのは、どの窓もダミーにならないようにしたこと。インテリアは割と適当ですがそれらしく。アナログ系のメータープリントタイルはやはり蒸機に似合います。

<続く>
posted by 関山 at 03:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月05日

ラインゴルド(戦前型)その4〜予告

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=166980 S3/6(DRG/DB18)



とりあえず、s3/6の写真だけ貼っておきます。
それにしても、黒い機関車巧く撮るのは本当に難しいです。

偶然にも、同じタイミングでAdultPrimo様のBR50が挙がっておりました。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=166810
■AP様のBR50。キャビン付テンダーと、コンデンサー型テンダー。



レゴの純正パーツだけで纏められていることに加え、ディフォルメの妙、ディテールの的確さ、という意味ではまだまだ敵わない先達の作。
……それでも、いつかは並べる機会があればいいなぁと思う由です。
posted by 関山 at 23:58| Comment(6) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月26日

ラインゴルド(戦前型)その3〜客車

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=165249 写真はこちら



(製作は2005年12月18日頃〜12/25頃)
 さて、客車作る際に問題になったのは、ハリポタバスに含まれる紫のプレートパーツがことごとく「6×4」とか「4×4」とか大柄な部品ばかりということ。丁度客車の窓上に使えそうな「1×6」「1×4」が殆ど含まれていないんですよ! 内装造らず屋根も固定なら問題にはなりませんが、今更そんなものは作れません(苦笑)。「6×4」を切って「1×6」2枚にする魔改造も本気で考えましたが、屋根を外すと醜い切断面が隠せないのでそれも断念…。

 結局「6×4」「4×4」「2×6」などのプレートをそのままの形で使うことにしましたが、その為に屋根外しの分割ラインが、窓の下…シル・ヘッダーの部分になってしまいました。はじめは面白いと思ったんですが、強度は確保しにくいは。中を見るために屋根を外したところはマヌケだわ。やむにやまれぬ場合以外はお勧めしかねます。このつくりは。

 シルヘッダーに関連してですが、カラーリングは少しアレンジしてシル部を茶色にしています。実物では黄色とか入ってくるようなんですが、紫に黄色は聊か派手に過ぎますから。まぁここをタイルにせざるを得なかったので、入手が容易な茶色にしたという事情もありますが、雰囲気はよいのでOKと。

 窓はタン色の家用窓にクリアガラス(家デザイナーのおかげに入手が容易に!)嵌めていますが、今回は裏返しに使ってみました。窓ガラスが引き込みすぎてるかと思ったのですが、意外と違和感がないです。気に入った表現なので、今後も使っていきたいところ。

 この客車のチャームポイント?である、車端部の絞り込みは最初は諦めるつもりでしたが、現物合わせでパーツ弄っているうちにそれらしいものが出来てしまいました。紫の部分は丸ではなくスロープにしたいところですが、そんな部品は存在しませんので代用と。
 ドアはいつもの、幌に心棒を入れての開閉式です。

 車内はいつもどおりのつくりですが、椅子にはレアカラーの濃橙を奢ってみました。写真のような斜めにも、正向にもできます。床はタイルモザイクを埋め込んでみました。

 台車は荷物車と同じゲルリッツ風。床下機器はあっさり風味です。
 で、最大の課題はもう一両は造らねばならないことですね(笑)。資材は確保済なので、あとは時間と気力の問題。今度は厨房付の客車を作ろうと思ってます。

 ええと、お次は……。
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2006年01月24日

ラインゴルド(戦前型)その2〜荷物車

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=164946 写真


(製作は2005年12月19日頃〜12/25頃)
 先ずは専用の荷物車から。
 お約束どおりドアは全て開閉します。荷物ドアの開閉は悩みどころでしたが、極めて簡単廉価な方法で解決を見ました。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1593165 ドア


 ドア高さがプレート5枚分で、どうやっても車体との間に若干隙間が出来ますが、意外と気にならないものです。この手法は両開きとかいろいろアレンジのしがいがありそう。

 車掌室のキューポラは二次大戦前の欧州の荷物車ではよくみられるものですが、こんなおいしい部分はダミーにせず中も作りこんでみました。無線機や双眼鏡なども。キューポラのサイドに窓はフィクションです。ここに窓がないと不便そうですよね?
 一休みしている車掌はバス運転士の流用。肌色フィグ嫌いなので顔は変えてますが、なかなか格好良い制服だと思います。着こなしがややだらしないので客扱いは無理ですけど。運転車掌か荷扱車掌ならなんとか?
 キューポラの下はプロトタイプどおり犬箱です。ただ、ハリポタバス付属の犬パーツは高さがあるので収まりませんが…猫でも仕舞うしかないですね(今はネズミが一匹住み着いてます)。

 窓の格子はフィクションですが、とりあえず雰囲気を優先ということで。内部も資料が得られなかったので割と適当と。キューポラの無い側は事務室と設定し、机と椅子、ストーブを置いています。はじめは「荷物車の内部なんて作ってもつまんないし」とか思ってた部分ですが、斜めの事務机を思いついたところで俄然面白くなり、電灯や羽ペン、ストーブとか作りこんでしまった由です。この種の車輌は客車とは違った面白さがありますね。

 台車は、軸距の長いゲルリッツタイプを表現してみました。車体に対して台車が大きくなりすぎですが、ディフォルメモデルとしてのバランスとしてはこんな感じでよさげです。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1593171 台車


 なお、製作後に気が付いたのですが(しかもメルクリンの模型写真で)、荷物車は客車より少し長さが短いようです…。直すの大変ですし、荷物車が堂々としてるのも悪くないので(笑)、多分このまま…。

(続く!)
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2006年01月23日

ラインゴルド(戦前型)その1〜概略

 云うまでもなく、独逸を代表していた列車です。知られているのは戦後のTEE時代(1960〜1987)でしょうが、戦前の運行当初の豪華列車(1928〜1941)も知られる存在。

 詳しくは以下のサイト(日本語)を。

http://www.asahi-net.or.jp/~ny8h-ky/db-page/j-index.htm
「ドイツの鉄道」内のラインゴルドに関するコンテンツ。
http://www.asahi-net.or.jp/~ny8h-ky/db-page/j-rheingold.htm



 で、大量の青紫部品を含むハリポタバス#4755が発表されたとき、真っ先に思いついたのがこの題材でした。思いついた、ということはもともと憧れの存在ではあったのですが…。
 他にはちょっとない、青紫とクリームの優美なツートンカラー、車端部が絞り込まれた不思議な客車の形状、いうまでも無く豪華な内外装…。CIWL(国際寝台車会社・ワゴンリ)のプルマンカー群とは違った魅力の持ち主です。ちなみに、ライバルたるCIWLとはほぼ同区間での運行で豪華さを競ったり、瑞西国内では付属編成同士を併結したり、今は動態保存車同士がやはり混結されたり…と縁浅からぬ仲のよう。
 
 模型化例も多い人気のある題材であり、レゴでの再現例でも凄いものが確認されます。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=30319
 8幅の大作…。紫は、以前よりあった赤身の入った紫ですね。1幅のブロックが得られない状態で2幅ブロックで製作しているため、8幅ながら内幅は4幅です。それでも内装の表現にはかなり気合が入っています。



 但し、ハリポタバスの青紫を使った作例は今のところ出てきてないようです。出てきそうなものなんですが…。
 ちなみに私はこのプロジェクトの為に#4755を3箱+非売品のミニハリポタバス#4795を1つ使いました。肌色ハリーも含む大量の余剰部品は…いつか使い道もあるでしょう…たぶん。嫌いな色ではないので、他の製品にも使われて欲しいのですけど、期待はできませんね。

(続く!)
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2006年01月16日

次期プロジェクトとその試作品

 少し前の書き溜め文です。プロジェクトの方は年末年始に始まったところです。
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 蒸気機関車のシリンダは普通は左右の2シリンダであり、たまに動輪の間にもピストン・シリンダの機構を仕込んだ3シリンダ機というのがあります。日本ではアメリカ製の試作機8200型(→C52)と、8200を国産・量産化したC53が3シリンダ機です。
 3シリンダ機でも整備には手を焼いたそうですが、欧州(主に独逸)には4シリンダ機というのがありまして、これが急行旅客用として結構普及していたというのが恐るべき話。
(まぁ、それだけ蒸機に関しては日本が遅れていたのでしょうし、その分電気鉄道で取り返したからこそ今の日本の鉄道技術があるのでしょうけど)

 閑話休題。
 3シリンダ機・4シリンダ機は勿論、模型にしても複雑な機構になり、再現は困難です。いわんやレゴトレインにおいても。過去に再現に成功した話は聞いていません。
(まぁ、外見には表れないので、再現に意味のある機構ではないのですが)

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=163391

 さて。
 この試作品をご覧ください。動輪の外側に通常のクランクロッド、そして動輪間にも二組のクランクとロッドを仕込んでしまいました。それぞれのロッドの先はピストン棒につながれ、そしてシリンダ内を可動します。それが4組…
 …4シリンダ機構はいともあっさりと実現してしまいました! これらは機関車の走行によって、抵抗も少なく可動します。
(BBBホイールというレゴ純正ではない部品を使っているのを突っ込まれると困りますが、まぁトレイン製作では一般的な部品ということでお許しを)

 厄介だったのは、動輪の車軸がクランクの入った複雑な形状になることでした。単体では
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1577249
 のような形状になります。実物の3気筒機や4気筒機もこんな構造だったはずで、そりゃ製作国の工業力が試されそうな部分です。レゴにおいても御なじみの精度があるからこそできる作りです(現に純正部品ではない、BBBホイール部分ははめ込みが甘いです)。

 さらに厄介だったのは先台車を固定する部分。内側シリンダとの干渉を避けるため、シャフト1本で支える作りです。実物もこの辺の干渉対策は大変だったんでしょうか?

 (手押しで)動かしてみると、カシャカシャ動き回り、なかなか楽しい感じです。

 で、これに車体をつけて適当な機関車を自由形で仕立てても面白いのですが、せっかくの4シリンダ機なら、かねてより作ってみたかった題材がありまして…。
posted by 関山 at 05:38| Comment(7) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月26日

第4回ビルドコンテスト出展作「水の都へ」製作記

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写真(内装も含む)
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=155771
なお、展示中の写真は、
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1504135
つわけでそんだけ様、感謝です。こちらのほうが光透かしてて綺麗かも。
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●当初は違う題材を考えていた
 第4回コンテストでは、当初テーマが「2005」(に関連するもの全て)になる話がありました。それにあわせた題材は実は考えていました。今だから打ち明けますが、2005年にデビウした小田急のVSEを製作するつもりだったのです。

 その後、テーマが「自由」に戻り、エントリーシートを貰った地点では「魔女の家」という題材を考えていました。去年の第2回コンテストの拙作『MagicalAvenueStation』と同じ、魔法と電気鉄道(笑)が共存している世界観での作品を考えていた由。
 この地点で、作品に入れる要素は固めてありました。
[1]:下からの透過光の表現。第3回でのこみ様(と他1名)の作品が極めて印象的だった為です。
[2]:1×2ブロックと1×1円筒による曲面表現。第3回でのazm様の作品で開発された手法で、azm様の作例では花を生ける籠に使われておりました。

 …他にもありますが、次回以降に保留しておきたいので未だ明かせません(笑)。ただ、この2点に関してはかなり早い時期に固めていたのです。そして題材を変えた後も引き継がれたのでした。


●「ARIA the Animetion」
 「たまにはアニメの話を…」
http://legotrain.bblog.jp/entry/241787/
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/aria/
 で既に記しておりますが、10月から放送されたこの作品の雰囲気に填まってしまい、あっさり方向転換を決意(笑)。それが確か10/18ごろ。この地点で固まったのは。
・前景に水面と浮かぶゴンドラ、中央にアーチ橋とそこを渡る列車、背景に町並みという構図。
・ゴンドラはありものの舟部品は使わず、パーツ組み合わせで自作すること。
・水面はクリアブロックで表現し、ベース部の大半は水面としてしまう!
・色彩は、アニメーションの雰囲気に合わせ、淡めのもので統一すること。白をベースにし、濃い色は使わない。
 といったこと。作中に鉄道の設定は希薄なんですが、まぁ環境とか凄く気を使っていそうな世界設定ですから、鉄道がないわけはないと脳内解釈し、例によってのトレインジオラマにもすることになったのでした。

 なお、考えた当初は、中央のアーチ橋は許される限りの高さに作り、アーチから背後の街並みを覗き見る、という構図を考えていました。しかし、作品としてみた感じが不安定になること・展示会場では見下ろすアングルになり、予想された効果が期待できないことから、アーチ橋の高さを下げ、今の形になりました。しかし、アーチから背後を覗き見る、という安藤広重的な構図には未練が残ります…。
 また、背後の街並みはミニフィグスケールではなく、もっと小さいスケールとして遠近法を強調する手法も検討しましたが、奥行きが20ポッチしか取れない寸法的制約では巧くやらないと破綻する可能性もあり、見送りました。作りなれていないものはやはりハイリスクです。

●ゴンドラ・フィグ
 レゴにはカヌーの一体部品なんてものがありますが、そんな軟弱なものは使いたくありません。それから、ベースの寸法が限られてますのでなるべく小さく作る必要があります。プレートを横組みにして表現したおかげで、巾は3ポッチ以下に納めることができました。フィグ(と猫)は垂れポッチで固定しています。
 フィグに関しては何も云わないでください(笑)。「前髪ちゃん」が一番萌えだとは思うので、こうしたもの作るときには助かります(苦笑)。
 スカートの表現は、恐竜の爪?を使ってみました。なびいてる感じが出せればなと。


●アーチ橋
 アーチの下にブロックをはめ込み、石積みを表現する技法はbrickshelfで見て以来、憧れていましたが、やってみると予想以上に効果的。最初に考えられた方には敬意を示したいところです。
 で、あとは特別なことはしていません。線路は第3回コンテストで見られた、タイルをポッチ間に挟んで立てるやり方で表現しています。9Vや4.5Vのレールでは長さが合いませんから。

●ベース部
 ベース部というか、水面は通常組みにするか、横組にするかは最後まで迷いました。横組だと、通常組みの陸地部分との接続がやや難しいという問題のほか、水面が平滑にすぎて水というより氷に見えてしまうのではないか?という懸念があったのです。
 特に、ブロックを組んだ側面が水面に見えず、恰も「氷で作った石畳」に見えてしまうのではないか? と。
(それはそれで魅力的な風情でしょうが、今回のテーマから外れてしまう…)
 対して、通常組だとポッチが水面の微妙な波の表現になること、陸地との接続が容易、というメリットが考えられました。しかし、クリアブロックは1×2以外は極端に入手が困難なので、ベースのような大きなものは組みにくい問題もあります。加えて、最低2段は組まないと形にならないので、必要なパーツ数が膨らんでしまうのも問題でした。

 で、横組みで試作してみたら杞憂でした。平滑なのも、またブロックを組んだ模様が出るのも気になりません…結果として、水面の表現としてなかなか「らしい」ものにできました。陸地との接続の問題に関しては、陸地部分も含め、ベース部は全て横組みにしてしまう! という思いきった方向での解決を図りましたが、これは陸地部分に地形を作る上で有利になり結果オーライ! 加えて、橋や建物は用意に取り外しが出来るようになり、輸送やメンテ時に便利…な筈です。

 ベース部は最初に作ったときはもう少し背が低かったのですが、アーチ橋との高さのバランスから全体にかさ上げしています。そのおかげでベース内に地下室を設けることもできたのでした。


●建物部分
 片方は水先案内業…というか水運業者と最初から決めてました。もう片方(丸い方)は、「丸く組む」ということは最初から決めていたものの、中身は内装作るまで決まりませんでした。駅舎とか、ピアノ置いて音楽ホールとか考えておりましたが、結局ホテルに落ち着いた次第。
 内装というと、今回は飽くまで背景ということで、そんなに作りこむ気はなかったんですが、建物作るからには、という感じでいつもどおりの仕様と相成りました。

 あと、両方の建物ともに、高さは最初から決めず、少しづつ継ぎ足して、制限の30cmぎりぎりになるまで「建て増して」います。なお、建物の間にも増築部分がありますが、ここは魔法屋という設定…。

 水運業者は、地下は倉庫。中二階は事務と受付、その上が住込み用の寝室という設定。
 色は、最初は「ARIA」の色彩感覚を意識して白中心でいくつもりだったのですが…結局手持ちパーツにはやたら多いタンやダークオレンジや緑灰の誘惑には勝てず、いつもの配色になってしまいました。地下室の床は横組みのメリットを生かして石畳の表現を行っています。

 ホテルは、初志貫徹?で白中心で纏めました。あの組み方するのに大量に必要な1×1円筒パーツで白が大量に安く手に入ったのもありますが。
 丸い屋根の組み方はえらく苦労しましたが、なんとか感じは出ているでしょうか。角屋根は三角のプレートで作り、隙間を円筒で埋めてみる手法。多分初出のはず…。三角プレートにタイルを張ってみたのも効果的でした。プレートを使った屋根表現は貧乏臭く見えるのであんまり好きではないのですが、こうしてみると悪くないですね。

 間の魔法屋は「どさくさにまぎれて路地の上に建て増された」感じで。見る人が見たら気がつく感じです。余談ですが、クリブリの店員さんで「ここ、関山さんのお部屋ですか?」という指摘をしてくださった方が居られましたが…。私の部屋はあんなに妖しくないです。散らかってはいますけど(笑)。

 看板にはclikitsの文字ビーズを使っていますが、水運業者の「BOAT」はともかく、HOTELには使えないですアレは(苦笑)。こっちは普通に文字タイルにしています。

●17時間耐久レゴ
 前にも記しましたが、提出予定日の前日夜の地点で出来てたのはゴンドラとフィグだけ。あとは17時間の連続作業で作り上げています。
http://legotrain.bblog.jp/entry/243428/

●列車
 当初は、いつも作ってるような古典的なスタイルの(1920〜50年代辺りの)列車にするか、SFチックな未来的な列車にするか…という検討を行いました。後者はARIAチックな世界観を意識したのと、古風な街並みと未来風の列車というミスマッチを狙ってのこと。
 しかし、作りなれないものはやはりリスクが高いので、前者の古典的スタイルにあっさり落ち着きます(笑)。更に「電車」にするか「機関車+客車」にするかも検討しましたが、これも作りなれてる後者に。

 さて、製作する段になると、列車は最後の最後まで後回し。建物を内装も含めて完成させてからです。これも最初は「機関車(の1/4)」と「客車(の1/3)」の組み合わせを考えていました。が、実際に完成した建物の前に、手持ちの客車を置いてみると…。苦労したはずの建物をかなり覆ってしまいます。思い切って列車なしでの出品も考えましたが、それはそれで線路が空しいので、機関車の1/3だけを作って置いて見ることにしました。
 機関車は、以前より製作予定のあった(すなわち、レゴ化にあたっての基本設計は終わっていた♪)フランス国鉄の「2D2 9100」型をモチーフに。ベネティア風なのに機関車がイタリアのじゃないのは気にしない、と。
 ちなみに2D2 9100型は1950年代の製造で、日本でいうところのEF58によく似た機関車。マニアックなたとえをするなら、ED54の足回りにEF58の車体を載せたような姿です。例によって日本ではドマイナーな機関車ですけど、「フランス版EF58」といえば身近に感じていただけるでしょうか???
 プロトタイプの前後だけ車体幅が狭くなったスマートなスタイルを再現するために、前頭部は5ポッチ幅でつくり、運転室ドア(例によって開閉可)部分でテーパーつけて6幅にしています。色は緑灰と緑のツートンですが、レゴの原色緑もこうしてみると悪くない感じ。

 とりあえず、コンテストから戻ってきたら「全身」を作りたいですね。32ポッチ程の長さになるはずですので。

<2D2 9100の写真>
http://www.railfaneurope.net/pix/fr/electric/dc/9100/pix.html

●作品を完成させて
 白を基調にすっきりさせたかったのですが、やはり色彩的に「いつもの」になってしまったことが気に掛かります。それ以上に狭い空間にいろいろ押し込めすぎたのも気に掛かる点です。
 製作者が云うのもなんですが、「トレイン」は蛇足であり、素直にゴンドラと水面と街並みだけのモデルにした方が、すっきりとして、テーマとしてもまとまりがよくなったのでは…と。入れたい要素を全部押し込む、ではなくて「入れたい要素でも、余計なら切る」という割り切りがそろそろ必要なのかもしれません。
(その意味では、割り切りの巧い出展者さんには感嘆させられます…)

 せめてものという感じで、フィグに関しては割り切っています。実はゴンドラの船頭さんと機関車の機関士の2体しか配置していないです。狭い空間に、あんまり賑やかにすると焦点がボケるのが流石に分かってたからです。

 何はともあれ、お店に持ち込んでショウウィンドウの上に仮置きさせてもらうと、クリアパーツによる水面表現が予想以上の効果をあげ、自分では納得のいくものになりました。
 なお、展示は光の効果を意図して、下段を希望したのですが、「内装を見えやすくした方が良い」という店員さんのアドバイスで上段の配置になりました。正解だったようです。
 
 さて、展示・投票期間もまもなく終了ですが、今回はどうでるでしょうか? 伝え聞く話では割と好評な模様ですが、結果に関しては一切予想がつかないのがあのコンテストですからねぇ。
posted by 関山 at 09:18| Comment(7) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする