何でも扱っています。4.5Vトレインからスター・ウォーズにバイオニクルも!
教材用等の大量調達もお任せください

◆◇◆◇◆◇◆
レゴの「全て」を世界から。日本語日本円・品切れなしのパーツ調達!
絶版パーツ、絶版セットもOK。廉価な中古も扱。


絶版になった特殊部品が欲しい、基本ブロックや特定色の大量の調達がしたい、
とにかく「安く」レゴが欲しい……というビルダーの声にお答えします。
注文を受けてから調達を行うため、即納体制は取れません。
しかし、当店に在庫切れはございません!

カンザンブリックは、日本のレゴビルドを変えてみせます!


◆◇◆◇◆◇◆
カスタムパーツ(BBB他)・カスタムキット(ME Models)の取寄せも

2010年05月28日

【鉄道作品】「赤いヤツは1.3倍速い」フランス国鉄BB9200電気機関車

[制作:2010年1月]

7_9200_03
 他の画像は以下。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432705
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157624029188247/

 制作当時は久々だった?9Vの機関車。足回りで悩まなくていいので(笑)、楽しく?車体だけ作りました。

●プロトタイプについて
 第二次大戦後のフランスの電気機関車は2D2 9100までの戦前流儀の旧型機(日本で云えばEF58)を抜け出し、1940年代末には新世代機(日本で云えばED60・EF60以降)に移行しています。その最初がCC7100形でこれはこれで成功機でした(最高速度310km/h超の記録もあります。その一方で貨物列車にも使えるという汎用性!)。その成功に飽き足らず、更に新世代の第二弾として大幅な軽量化を行ったBB9200系列に移行、これが1958年。
 日本で云えばEF58・EF15を未だ製造してた頃ですから先進性には目をみはるものがあります。

 プロトタイプの詳細はこちら。
 BB9200について(英語)
 キャピトールについて(日本語)

 1967年。BB9200のうち6両が200km/h(250km/h? 4両説もあり)対応の改造を受け、パリ〜トルーソー間の特急「キャピトール」専用機となりました。色は赤! ちなみに通常のBB9200は緑色で最高速度160km/h。赤いヤツが1.3倍乃至3倍速いのはどこぞのモビルスーツに限った話じゃなかったのです(というか、こっちの方が先だろ!って突っ込みは却下で(笑))。
 BB9200での200km/h営業運転は1970年迄の3年間、以後はCC6500以下のより気合の入った次世代機に引き継がれていき、TGVへと繋がっていきます。
 「キャピトール」から外れた赤いBB9200もスペインから乗り入れてきたタルゴの牽引に転用されたりしましたが、やがて通常型に復元されてしまったようです。

 なお、2010年現在、BB9200は現在も一部が健在の模様。
 ただ……フランス国鉄ってなんで美しい機関車をあんなに醜く更新してしまうのでしょうか? 現状の写真は正直観るに堪えません。


●制作にあたって
 もともと好きな機関車です。子供の頃の絵本にもフランスの列車としてCC6500のようなゲンコツ機と同頻度で紹介されてきましたし(新幹線の次に速い列車という扱いで)、模型化例も多かったので雑誌記事・広告で見る機会も多かった。日本でも知名度の高い機関車でしょうか。

 レゴでの制作構想は2005年くらいには立ててました。勿論やるなら赤い方で(緑は制作難度高すぎ。というかBB9200の緑はレゴに該当色ないんですね……普通の緑でも、濃緑でも微妙に違う! フランス人の色彩感覚細やかすぎです)。
 で、2007年くらいだったと思うのですが、衝撃的な画像がbrickshelfに上がってきたのです。


http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=172809
 timgould氏のCAD。「先をこされた」と思うよりも……正直、安堵がありました(笑)。
 ぜんぜん違う技法を考えていましたので。でも、2010年まで手をつけずにいたのは怠慢ですね(苦笑)。

 で、こちらが考えていたのは弧形の窓をアーチ横組で表現すること。
 必然的に機関車の大部分を横組にすることになります。おかげで全体にツルツル……近代機においてはツルツル感は重要な要素。側面グリルも横組でスムーズに。

7_9200_20

 横組に非ずは腰から下の部分。ここは実物でも「台枠」としてちょっとゴツい印象がある部分なので、その表現を意識。24ポッチのトレインプレートを芯に、側面にプレートとタイルを貼って構成。
 リベットの表現としてポッチを見せるのは、スムーズな上半との対比としてありかなと。
 
 前面は1×1タイルの菱形をSNCFマークに見立ててます。ジャンパ栓と1×4フェンスを使ったステップで引き締めてみました。

 内部は面倒なのと資料がないので割愛。運転台だけは表現しましたが。
 屋上と床下も実物があっさりしているので特筆することなし。

 台車は軽快な軸梁式台車で、テクニックアーム使っての表現も考えましたが、動力台車では難しいので取り敢えず9V台車枠でごまかしています。非動力側もダミー動力台車で外見を揃えました。

7_9200_29
 客車は取り敢えずTEE-INOXを牽かせて「ミストラル」風に。ミストラルは通常のBB9200+ステンレス客車でしたから、こんな組み合わせもあったかも?
 ちなみに1967-70頃の「キャピトール」編成はUIC-Y形客車で凄ーく地味なんで制作意欲わかず。狭めのコンパートメントの並んだ普通の客車の色変えた(緑→赤)だけですから……。(日本で云えば12系ハザの臨時特急みたいなもん……というと余りに失礼ですか)
 UIC-Yはグランコンフォート客車(こっちは純粋に高速特急専用。派手でカッコいい!)に1970年頃置き換えられていますが、同時に牽引機もCC6500化されちゃってるんですよね。

7_9200_36
 間合い運用?なら「トラン・ブルー」イメージしたこんなのも。
 昔(20年くらい前)の欧州型鉄道模型ガイド記事みたいなのには「欧州型は年代区分(eraIVとかいうアレ)が揃っていればどんな組み合わせでもOK」みたいな記述があって、それを間に受けたような組み合わせ(苦笑)。
 でも、割とお気に入りです。
posted by 関山 at 22:20| Comment(7) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月25日

【鉄道作品】ワゴンリ客車;第二期(2) 寝台車/プルマンカー/荷物車

 各車篇、続きです。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432402
 brickshelf。こちらには旧作も含めて全ての画像置いてあります。
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157624000162583/
 flickr。新作は全画像有り。


●寝台車
Lx_7_02

 他の画像はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432410

 プロトタイプは旧作同様のLX20(LX16)。一番豪華で、また一番現存車の多いタイプでもあります。日本に来たのもこの車。
 旧作では車内中央にシャワー室、前後に2人用開放寝台というアレンジでインテリアを仕込みましたが、今回は「個室寝台」の再現を念頭に置きました。1人用−2人用−1人用というアレンジを行っています。シャワーは今回は割愛。
 ここから外装・窓割りも決めます。今回も、細かい窓の並んだあの独特の雰囲気が再現出きたと自負。

Lx_7_12
 寝台側と通路側で異なる窓配置も再現。こちらは通路側、個室通路の茶壁が見えるようになり、それらしいかなと。

Lx_7_27
 中央の2人区画のみ2段寝台。いつものことですが、寝台と座席の変換もフォローしています。



●プルマンカー(厨房付)
Pullman_7_08

 他の画像はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432409

 プロトタイプは旧作同様、窓数の少ない「コートダジュール」タイプ。
 旧作は全室1等車を造りましたので、今回は厨房付1等車を選びました。

Pullman_7_10
 厨房側の窓配置。こちらからみると「食堂車風」です。

Pullman_7_31
 インテリアはサロンということで、豪華ながらも軽快な雰囲気になるよう配色など意識してみました。自慢は客室・厨房間の仕切棚で、実物にあるというガラス彫刻風の表現を行っています。


●荷物車
lug_7_12

 他の画像はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432412


 実はなかなか制作のモチベーションが上がらない車種(苦笑)。1月に着工したものの完成は4月……。荷物車は手間かかる割に見栄えがしないので……。でも完成したら悪くないと思えますし、無いと寂しいんですよね。

lug_7_30
 ただ、内装は手抜きです。長距離用なんで乗務員用の設備がアレコレあるハズなんですが。
 キューポラ付きのあっちではよくある形。3ドアを2ドアにアレンジしてます。勿論ドアも開閉(プラグドア)。

 地味ですが、台車上部に荷物扉のステップを表現してみました。


●まとめ
 制作で難儀したのは外装より寧ろ内装でした。でも、インテリアを作りこむ価値のある題材ではありましょうね。

 旧作が返還されたら、荷物車1・食堂車1・厨房付プルマン1・プルマン1・寝台車2という6両体制になり、こうなるとかなり自由度の高い運用ができそうです。「荷物−プルマン−プルマン」とか、「食堂−寝台−寝台」とか。あと、旧作のアップグレードも考えたいところ。
 まぁ、暫くは手持ちの4両を運用するしかありませんけど……。
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月24日

【鉄道作品】ワゴンリ客車;第二期。4年ぶりの増備(1)。概要/食堂車

[制作:2010年1-4月]

 制作から発表が遅れてしまいました。客車は写真とるのが面倒なので……。既に運転会などではお見せしましたし、他作品のちらりと写っているのが気になった向きもあるやもしれません。
 おまたせ失礼をば。

ciwl_7_30

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432402
 brickshelf。こちらには旧作も含めてアップし直し。
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157624000162583/
 flickr。新作のみアップ。

 4年前(2005年秋)の製作記はこちら。
http://legotrain.seesaa.net/article/101713971.html
プロジェクト・ダーク・ブルー その2 プルマンカー

http://legotrain.seesaa.net/article/101713967.html
プロジェクト・ダーク・ブルー その3 ワゴンリLX4型


 ワゴンリ(CIWL 国際寝台車会社)の客車と云うのは常に憧れの対象。
 といっても今の観光用の凄い運賃料金取るあの列車・あの会社は別ですけど(笑)。外装をやたらキンキラにするセンスも気にくわない。派手な演出もストイックな鉄道旅行には不要! 無用!
 好きなのは1960-70年代の飽く迄普通の、そして古臭く思われてた1等寝台車(三人で使えば2等扱になるんだっけか?)に過ぎなかった時代。言い換えれば、通常の運用に入っていた「普通の乗り物」だった時代です。そのうえ、その頃の食堂車なんか各国国鉄の新型客車と併結された珍編成が当たり前だったようですし。末期的混沌も趣味的には捨てたものじゃないと。

 さて。
 レゴでは2005年秋に2両(寝台車+プルマン車)を制作。bricklinkなんか知らなかった時期ゆえ、パーツはひたすらバーゲンでかき集めた世界の冒険(インド)に少しづつ入っていたダークブルーのプレートを貴重な資材として使いました。まぁ当時は供給されてたパーツの種類が少なかったがゆえ、bricklinkでかき集めるにしても状況は変わらなかったと思うのですけど。
 この2両はお気に入りで、運転会とかオフ会とかのイベントにはよく持参したものです。「オリエント急行」と云えば普通の人にも分かる題材であるのも幸い。そして2008年9月からは那須ハイランドパーク(BFT2008)での展示車の一つとなってる由。

 さてさて。
 レゴのダークブルーパーツの供給情勢は2006年以降夢のように好転していきました。モジュールタウン系製品では1×1、1×2、1×4という使い易いブロックが含まれるようになり、そして圧巻はフォルクスワーゲンビートル#10187! 呆れるほどのダークブループレートの山と塊!
 しかし、状況の改善にも関わらずワゴンリの二次増備計画は数年ごしで遅遅と進んでいなかったのでした。
(単に他の題材に目移りしてたのと、面倒くさかったということで)

 転機は2009年末にPowerFunction対応の欧州系電機の更新・自走化を行い調子に乗って欧州数ケ国の電気機関車を6両も更新・新製してしまったこと(Ae4/7・Be4/6・CC40100・2D2 9100と発表済のに加えてあと2両)。
 電機が増えると客車不足が深刻化(笑)。那須貸出中の2両の返還を待たずに新製となった由です。


●各車共通

diner_7_19
 基本的なフォーマットは旧作通りです。窓部を3幅の横組とか、屋根の絞り込みの表現とか。
 ただし、パーツ状況の改善でプレート中心で組んでいた車体はブロック主体に、円筒ブロでの代用はやめて普通に角ブロで、特に意味はないのに技術的挑戦として行った車体下半部の「上下逆転逆組み」はやめる……などシンプル化は行いました。これで工程の削減に、軽量化も実現。台車も当時の台車プレート+テクニック穴あきプレートをやめ、今の自分的標準の2×2ターンテーブルでの取り付けにしています(これで床板もシンプル)。

 横組の窓まわりは旧作では窓まわり側のクリップと、車体側のバーによる固定でしたが、今回は窓まわり側のL形プレートと車体側のヘッドライト部品での固着とし、少し強度を上げました。

(再掲載で失礼。詳細はこちら参照

 屋根の外しは旧作では屋根部分で行っていたのを、今度は窓まわりの真上で行っています。これで幾らか造りが簡単になり、タイルも節約。屋上機器も最低限に。

 床下機器は実車が意外とシンプルなので(まぁ冷房もない位ですし)、敢えて凝った表現を控えました。軽量化とも手抜きともいいますが。
 ドアは旧作同様の幌部分の円筒を軸にした開閉式。
 ドアステップは「ハンドル付きタイル」で形状の改良を行いました(あの部品はほんとに使える幅が広くて便利です。手すりにもなるわ窓にもなるわ)。台車は旧作同様、イコライザと枕バネの表現を行っています。


●食堂車

diner_7_04

 他の画像は以下。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432411

 プロトタイプは鋼製の中でも標準的なタイプ。1920年代以降に製造され、1970年代までは平気で各国の普通の急行列車とかにぶら下がっていたそうで。
 食堂側はテーブルのピッチに合わせた小窓が並んでいるところを、窓二つでテーブル2つにアレンジしています。ただ、寸法調整して窓とテーブルランプの位置を揃えてみました。
 寸法調整した分、ワイン棚と花で調整しています。

diner_7_27
 インテリアは茶・赤基調。豪華だけど些か古臭いという感じを狙ってみました。
 
diner_7_30
 厨房はやや狭目。搭載設備はかなり割り切りざるを得ませんでした。下ごしらえしてから積み込み、加熱だけというサービススタイルにせざるをえませんね(苦笑)。
posted by 関山 at 23:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月05日

【鉄道作品】フランス国鉄TEE-INOX客車の更新

[制作2003年12月。更新2010年1月]




 更新前(随分、昔の写真ですが)



 更新後!

 更新前含め、他の写真は以下参照。
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157623433805377/
 または、
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=423368
(検閲待ち)


 機関車CC40100への経年劣化的不満は先に記しましたが、
 客車も負けず劣らずと。
 アメリカ形客車(サンタフェ#10022)ベースゆえの、どこか欧州系には見えないスタイル。制作から暫くたって抵抗は感じていました。で、同じステンレス客車と云うことで増結用?に2004年夏に造った寝台車ワゴンリP形ではトレイン窓を使った表現としたのですが、こっちの方がやはり欧州型にしっくりくるのです。
(とはいえ、2006年のドイツディーゼルTEEや2008年のラインゴルド1962だとパネル窓表現ですから、欧州系でトレイン窓が最強ってワケじゃないですが)

 不満を重ねつつ6年後、機関車に前後して大更新を掛けることに。更新といっても台枠から上は全バラシの再ビルドですが。


●プロトタイプに関して
 米Buddのライセンスでフランスで製造(東急7000辺りの遠縁にあたるのかしらん?)。1964年秋より運用開始。
 技術的にはアメリカ流儀なんですが、車体断面や全体の造りはしっかり欧州仕様にローカライズされています。車種は「電源+荷物+1等区分室」「1等区分室」「1等開放室」「1等開放室+厨房」「1等開放室+バー」の5種。食事は開放室座席へのシートサービス前提であり食堂車は製造されていません。当然ながら電源車は必ず編成されていました。
 開放室は少しリクライニングする向かい合わせのボックス席で1−2アブレスト。
 1996年にCC40100とともに引退。なお、1980年代に約半数が2等車に格下げされています(シート2−2配置。窓上の帯は薄緑)。
 実物写真はこちらにありますが……あんまりいい写真がありません(フランス人には客車の形式写真を撮っておく習慣がないんでしょうか?)

 メルクリンのサイトはこちら。
http://www.marklin.com/marklin_pdb.html

 運用区間はデビウから引退までパリ〜ブリュッセル〜アムステルダム間に限定されていた模様。
 この区間のTEEには「Oiseau Bleu」「Etoile du Nord」「Brabant」「Ile de France」とか愛称ついてましたが、本数多すぎで有難味がないのか、他のTEEほどメジャーな感じはしません。「Etoile du Nord」は戦前のプルマン列車時代はカッサンドルのポスターで有名といえば有名ですが……。
 廃車後はセネガル・キューバに売却されたといいますが、まだ売却後の写真をみたことないので何ともかんとも。

 なお、類似する形状のミストラル69客車も1969年に製造されています。こちらは全室食堂車や、特別バー車(バー+ブティック+理容室)もある派手さでした。


●車体構体

 上下方向では幕板・窓・腰板の比率を見直しています。車体裾までステンレス板が伸びているのを表現するのは無理なので、トレインプレートを灰色にすることで少しはそれらしく。
 側窓はトレイン窓使用で少しは欧州の客車っぽく。トレイン窓と1幅ブロックの組み合わせだと、窓と窓柱の感覚が絶妙な「らしさ」になってくれます。グラス部はライトブルー、実物も熱線吸収系の硝子だったと聞きますので意図的に(クリアより手持ちが多かったのも理由)。
 ドアはトレインドアを避けて手製のプラグドアに改めました。
 裾にタイル貼ることでドアが車体裾まであることを再現し、またドア部にも赤帯を通すことができました。

 ドアと窓の配置はこだわった部分。実物は2ツドアで見事なまでに前後シンメトリーなので、ドア数を1つにしながら、反対側にダミーのドア表現を行ってなんとか纏めました。
 ドアの外側、行き先表示窓とトイレ窓は車体とツライチになるようにしました。


 車端部は幌を円筒にし、実物のゴム円筒幌っぽく。幌上のホロ吊や端部の張り出しもこだわり。
 屋根上は装飾とか特に付けず、実物のシンプルさを強調と。僅かながら軽量化にもなります。

 台車は今回資料調べててトンでもない事に気がつきました。1964年製の高速走行意識した客車なのに台車がイコライザー付なんですよ……フランスも新型台車開発は熱心でしたのに何故? 当然ながら再現してみましたよ。アンバランスな感じが悪くありません。
 床下機器は適当です。


●車内
 コンパートの再現は諦め、3両とも開放室としました。
「電源荷物+1等」−「1等」−「1等+バー」
 という編成に割りきってます。厨房付き車もかなり迷いましたが……。


 ちょっと面白くないのはフランスらしい合理性で、電源車以外全て窓割……すなわち構体の基本寸法が共通ということ(後のグランコンフォートやコラーユも同様ですよね)。車種ごとの差が外見に出ないのはちょっとモチベーションに響きました(笑)。アレンジも考えましたけど改悪にしかならないので見送り。


 1等車内部。
 全席ボックス席を再現するのも窓割上無理なので、一部ボックスになっていない席も混ぜてそれらしく見せています。
 また、客室とデッキとの仕切はクリアパネル。実物も大胆なガラス製の仕切だったそうなので。
 デッキには白黒チェックのモザイクタイル。


 1等+バー車内部。
 バー部分は狭いながらコーヒーメーカーや流しを押し込んでみました。見立てと割り切りの世界(笑)。


●電源車

 電源室のグリル部分が大胆に斜めカットされているのが特徴。
 先代でもプレート・デジタルで再現しましたが、今回はスロープでの表現としました。
 荷物室ドアはやはりプラグドアでの開閉です。


 室内のエンジン+発電機は資料ないので割と適当(苦笑)。荷物室には制御盤とブレーキハンドルをそれらしく。ここも嘘だらけですが……。



●まとめ
 CC40100+TEE-INOX編成は私のレゴ復帰以来の古参編成。技法的・パーツ的に古い部分が気になっていたのが今回の大更新ですっきりしました。リアル化と云うことに関してはこだわり出すとキリがなくなるので、今回程度で個人的には満足ってことで。
 「更新」の有り難い事は「新製」ほどパーツ(予算)食わずに、制作の満足感を得られることでしょう。
 レゴトレイン休眠中の方でも、モチベーションの再加熱に如何? 新造への意欲に繋がるかも知れませんよ。


 ブフリ駆動の旧型直流電機2D2 9100牽引。有り得なかった組み合わせですが、似たような形状のミストラル69客車は直流電化区間で運用されましたので、ひょっとしたら故障時の代機などで有り得たかも……?


 CC40100牽引のTEE。やっぱりこの組み合わせが一番!
posted by 関山 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月02日

【鉄道作品】フランス国鉄CC40100電機の更新、というよりリメイク

[初代制作2003年12月。二代目制作2010年1月]

6_112
 初代。2003年暮(2006年小修正)。

4_102
 二代目。2010新春。6年ぶりの大更新。

 他の写真は以下より。新旧両方あり。
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157623327768956/
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=418962

 思えば、レゴに「戻ってきて」、最初に造ったプロトタイプのあるモデルがフランス国鉄CC40100電機+TEE-INOX客車。当時この題材を選んだ理由は以下。

・INOX客車はステンレスゆえ、同じ出自(米Budd系)のサンタフェ客車から改造ができた。
・#7740の12VインターシティがドイツのTEE/IC風なので、作品としてはフランス形で対抗したかった。
・当時、誰も造ってなかった!

 勿論、この機関車と客車が大好きだったのも理由です。CC40100はゲンコツ顔の元祖でありつつ、後の妹分(CC6500他)よりノーズが短い独特の顔。また妹分よりも全体に装飾の多い古風な要素も魅力でした。BB9200辺りの丸みの強い機から、CC6500辺りのゲンコツ顔への過渡期のスタイルといえばいいのでしょうか。
 もちろん、世界で4例しかない(※)ステンレス車体の電機としての魅力も!
 プロトタイプに関しては以下も参照お馴染みwikipediaですがこの機関車には日本語項目が立てられてます。
 妄想話で恐縮ですが、CC40100を擬人化するなら、しろかねの鎧まとった女騎士ってイメージなんですよね……。そういえば某SNKの対戦格闘ゲームだとフランス革命時代の女騎士ばっかり使ってたなぁ(笑。2Pカラーの話。1Pカラーは寧ろSNCBの18形ですな)。妄想ついでなら北方系少数民族の小娘はED75 501辺りのイメージが(以下妄想禁止 道外禁止)。

※:日本のEF10(24号機他)、EF30、EF81 300と意外と少ないんですよ。ステンレスボディのDLや蒸機ならアメリカに幾つかあります。

 当時としては悪い出来ではなかったと自負しています。だからこそ、2008年のBFTでは展示用に持ち出したりもしたのでした。


●初代の妥協点・不満点
 やはり「自走しない」ことに尽きました。
 CC40100は元来の使命であるパリ−アムステルダムのTEEの他にも交直両用機の強みでいろいろな列車牽いてるようなのですが、動力仕込んだユーレイ客車との組み合わせが要求されると運用の幅が狭くなってしまいます。
 しかし、C-C車軸配置では9Vでは自走させる術がありません。12VならC-Cでも自走は出来ますが12Vインフラの導入は非現実的ですし、それ以前に12Vトレインモーターは車輪むき出しの玩具的形状が難点。
 もちろん、足回りをB-BかB-Cと割り切り片方を2軸台車にする手もありますが……。あと既存作DF90で行った、C-CをB-B-Bに見立てて外見上C-Cに見せる手も考えはしました。でもDF90なら台車が大きいので使えるこの手も、台車が両端により台車自体も小柄なCC40100ではかなりイメージが変わってしまいます。
 結局、動力系の自作の幅が飛躍的に高まる、PowerFunctionという新技術を待つしかありませんでした。

 もう一つはスタイリング。
 2003年暮以降、世界的にもゲンコツ顔の電機作られる方が増えてきました。プチスロという新規部品もゲンコツ顔の再現には有利。そして極みはacidburn様の作品。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=241208
 これは、かなりのショックでした。
 8幅かつフルスケールなんで全然違う土俵ではありますが、同じCC40100をここまで鉄道模型的リアルに再現されているとは……。斜めラインの省略していないのも凄い。
 6幅ショート派にも意地ってものはある、制作へのモチベーションが加速するってものです。

●更新ではなくて、増備?
 いや、初代は未だ那須ハイランドに展示中ですから。
 資材的には被る部分は殆どないため、新規製作による増備ってことになります。
 ところで初代、返還されたらどうしましょうかね? 解体前に並べて記念撮影は考えたいところ。
 
●車体
 ウチでは電車・客車造るときは車体からで台車は最後。動力仕込むのは9Vトレインモーターで何も考える必要がない部分ですから。でも機関車造るときは逆に足回りから制作に入ります。ここがないと話にならないですからね。

 でも、CC40100は電車並みの造り方です。
 特徴的な前面から検討しつつパーツ重ねて行きます。おっと、先に図面も引きましたが。されど現物合わせで臨機応変に変更するのもこの手では当たり前。
 また、先人の作で真似できる部分はなんの躊躇もなく真似しちゃいます。もちろん、真似しつつアレンジも加えますが。ヒゲ状の装飾(RX78という単語が出てきます……安彦さんはこの機関車参考にしたのかな?)はacidburn氏作同様にアンテナ使っていますけど、付け根の処理を変えてみたり、とか。

4_101a
 あと、前面下部は中央の2ブロック分は横組ではなく順組みです。これで幾らか強度を確保し、かつ6幅でもテールライトとナンバープレートの表現が可能になった由。前面の要素は省略したくないですから。
 前面窓は最初は旧作(とacidburn氏作品)同様にフレーム付きキャノピー(#4512由来)を使ってみたのですが、新灰中心の車体に旧濃灰のフレームがすごーく似合いません。あれこれパーツ変えて試行錯誤のすえ、思い切って4幅逆テーパキャノピー部品にしてしまいました。更に取り付け位置を1ポッチ前進させてΣ形をより強調する形に……。
 前面が大きな一枚窓、と云うのはプロトタイプとは違いますが、この機関車の「丸み」「流動感」を強調することは出来たと。東欧の怪しげな試作電機も脳内の片隅に居たことは否定しませんけど。こんなの…。
http://www.parostroj.net/vozidla/S699/S699.htm

 斜めラインは外部にプレートを貼りつけて表現。プチスロのモザイクにしたかったのですが前面ユニットと側面ステンレス部の鬩ぎ合いの中でスロープモザイクは至難。あっさり諦めました。

 側面のステンレス部は、プロトタイプでは車体裾まで下がっているところを表現。だからこの機関車には全体を通す「床板」がありません。もちろん、強度は犠牲(笑)。
 側面グリル下の帯はレール付きプレートでの誇張表現としました。

4_133
 側面の紋章の取り付けはややズルして、盾部品のT字の持ち手の縦部分を切り落としてしまいました。これで十字穴あきブロックに難なく差し込めると。盾部品が貰い物で印刷剥げかけてるジャンク部品だからこその荒業。

 屋根は最初はもっと平板な作りを考えてました。屋根が分厚いと「もっさり」した印象になると思ってましたから。
 ところが平板的な屋根を載せてみると、車体全体が「もっさり」してしまいました。そこで旧作同様の45度スロープ(前面はウェッジ)に置き換えてみると、あれ、なんという軽快感。この遊びは実際に手を動かしてみないと分からない事だらけですね(笑)。


●足回り IRトレインモーター再活用!
 最初はC-Cの足回りを、完全自作の台車で再現しようとしました。縦置きのPowerFunctionモーターからのベベルギア1:1伝動での駆動は既に実績あり、そこは難しい部分ではないはずですから。
 縦置きにしたモーターの全高で諦めました。明らかに車体からはみ出してしまうんですよ。

 9VでのB-B-B(2-B-2か?)方式も考える中、目についたのはIRトレインモーター(パワートラック)。このモーター、ホイールベースの中央に「如何にも」な穴が開いてて(深さは1プレート程度)、そこにシャフトを差し込むと……軸位置が前後の軸と揃うんです。つまり、ここに嵌る適切な車輪部品さえあれば12Vトレインモーターのような動力3軸台車(正確にはA1Aタイプ)だって作れてしまう!
 いや、外側に中間軸を受け止める軸穴のある台車枠があれば、動力3軸台車は出来てしまう!

 ただ、台車枠は動力台車の外側から固定する大振りなものにならざるを得ない。普通の機関車なら台車枠が大振りなのは困ったことではないんですが、CC40100に関してはピンヒールを履いたかの如き小柄な台車です。
 ここで発想の転換……台車枠を車軸に吊るという方法を思いつきました。
 動力車軸を長めにし、車輪からはみ出した軸にテクニックアームを使った台車枠を通す。その先をハーフブッシュで留める。外見的には台車枠から車軸が外でくるくる廻る状況になりますが、違和感はない! これで小柄なピンヒール台車が出来、そして中間軸の固定も出来たのでした。
4_129a
 やはりPowerFunction最高!と云わざるをえませんね(笑)。いや、RC-Train最高なのかしらん……?

 電気系はPowerFunction魔改造した006P電池BOXと受光ユニットをプレートで結んでユニット化。他にPowerFunctionのC-C電機などを造るときの使い回しに考慮しています。
 ちょっと厄介なのはPowerFunction−旧規格(通電ポッチ)変換ケーブルも4心で堅いこと。余裕持って台車につけないと台車の旋回に悪影響が出ます。今度のPFトレイン新製品でもこの新旧変換ケーブル使うのでしょうが、この硬さはどうするのでしょう? 電気的には旧規格のモーターに通電させりゃいいだけですから2心でも差し障りはないはずなのですが。

 連結器関係はバッファを角形自作品に。レゴ社純正のバッファはドイツ機の丸型には良いんですけどね…。


●完成……されど
 運転台はフランスでお馴染み丸型コントローラを再現。昔のテープリールのプリントタイルを転用。
 屋上機器は旧作では3基に割り切ったパンタを実物通り4基載せました。
 「<> <>」のうち、任意で「<_ _>」にしたり、「_> <_」にするのは楽しいもの(ただし実物は後部1基しかパンタ上げてないことが多いようですが……)。
 配管は赤でアクセントを狙って見た由。
4_120

 で、最初できたばかりの写真が以下。
5_110

 上の完成写真との差がわかりますでしょうか?
 間違い探しって世界ですが、弄ったのは全長を2ポッチ延ばしたこと。28→30ポッチ。
 恥ずかしながら、この地点までCC40100の全長を勘違いしてました。欧州系の電機は概して客車より短い(15〜18mとか)ものなので、一見長く見えるCC40100の全長もせいぜい19m位じゃないかなと。
 あれ、短いかな? と思い、改めてスペック見直して唖然、全長23mもあるじゃないですかこの白金の騎士様は! 客車32ポッチで造っているなら、機関車は30ポッチなけりゃいけない! かなり分解して2ポッチ伸ばしました。いや、素材がレゴで良かったという感じです(笑)。
 足回りはボギー中心間そのまま、オーバーハングを1ポッチづつ伸ばして対応。連結器回りに少し余裕が出来ました。

●まとめ
 車体の形状や色への不満も解消。
 足回りも前後に寄せた、小柄なピンヒール3軸台車によるC-Cを再現。牽引力も目標の内装付客車3両はクリア……満足です。
 次は客車(TEE-INOX PBA)ですね……。

 ……もちろん、客車も更新済ですよ。発表に乞うご期待!

4_114
 とりあえず今回はCIWLでお許しを……実物であったかどうか知りませんが個人的には好きな組み合わせ。ってこっちも紹介記事未だでしたよね(苦笑)。
posted by 関山 at 01:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月20日

【鉄道作品】フランス国鉄2D2 9100電機の更新とやっぱりPowerFunction化

[前頭部制作2005年12月。本制作2007年3月。更新2009年12月]

4_ver2pf_005

 他の写真はこちら。
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157623123912153/
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=417371


 前回の制作記事はこちら。
フランス国鉄 2D2 9100型電気機関車
http://legotrain.seesaa.net/article/101713777.html

 ……フランス国鉄の2D2_9100はどんな機関車なのでしょうか? 戦前の設計を引き継ぎ、デザインで新味を見せようとした姿。性能面では安定していたはずで、恐らく使いやすい機関車であったのでしょう(1980年代までまとまった数が残っていたみたいです)。そのうえで、大動輪で足も速そう。我がEF58ばりに花形であってもよかったはず……。
 しかし、今残っている写真では名高い特急列車の先頭に立っているものはありません。終始地味な存在だったのでしょうか? それゆえか趣味的にも人気は伸び悩んだのでしょう、模型化例も少なかったようです。

 この機をフランス版のEF58、と称していいものかどうか分かりません。されど、EF58のように華やかな存在としてみたい……そんな思いで製作してみました。

SNCFの2D2に華が無かった理由
http://legotrain.seesaa.net/article/101713774.html
 
ワゴンリのコンテナ積 荷物車
http://legotrain.seesaa.net/article/101713763.html
 電源車として制作したもの。


 造形的には今なおお気に入りの一両。
 しかし、PF以前の自作動力機関車の常として、外部からの電源供給が必要という欠点がありました(その上「電源車」はRCトレインプレートはBe4/6に捻出して2007年夏に早くも「廃車」)。同じ頃に足回りをAe4/7に提供し、実質休車になって2年余……。
 で、先のAe4/7のPowerFunction対応改造で本落成したのに続き、この2D2-9100もPowerFunction対応で再生した次第です。並行してBe4/6も造って年末年始が過ぎた、と(笑)。

●改めて、プロトタイプについて
 http://fr.wikipedia.org/wiki/2D2_9100
 思いっきりフランス語のみ(苦笑)。翻訳版はこちら。

 戦前の2D2-5000系列の流れを引継ぎ、1950年より35両が製造された直流1500V用の電気機関車。(おそらく)客貨両用。1987年までに全廃されましたから、やはりフランスのEF58という表現は間違ってない(笑)。
 時代的にブフリ駆動の機関車としては最後に製造されたものでしょうか。フランス国鉄としても戦後に気合の入った近代機を開発しまくる前の、最後の旧式機でした。

●足回り

4_ver2pf_029
 実質、先のスイス国鉄Ae4/7と同じです。
 PowerFunction化で自由度が高くなったのを活かし、前作で気になっていた真ん中寄りの動輪の間が空きすぎてたことと、二軸の先輪従輪のホイールベースが詰まってて非実感的だった問題を是正しています。全長は変わりません。
 ただ、前後非対称(2D1とも2ABA1とも云われる)のAe4/7だと気にする必要がなかった、BBBホイールのフランジ付きフランジレスで前後非対称(●○●○)をどうするのかという問題がありました。思い切って気にせず制作、完成後にレールに乗せちゃうと意外と気にならないものです……よね?

 先台車は片方はAe4/7同様にモーター軸に取り付け。
4_ver2pf_031
 台車側は上写真のようにシャフトではなくてバーを通すようにし、思いっきり遊びを大きくしています。この遊びのおかげで脱線知らずの安定性。 「よく遊べ」は動くものビルドの基本ですよね。

 ブフリ機構回りの装飾はAe4/7の時もそうでしたが、半プレート分の隙間を空くように取り付けています(よくあるブラケット部品をそのまま使うと出来る隙間なので、難しいことはしてませんが)

4_ver2pf_027
 動力はAe4/7、Be4/6と同様のPowerFunction「使いまわし」システム。共通のPowerFunction小型モーター縦置きのベベルギア1:1。動力伝達はフランジ付動輪の2軸のみですが、客車3両牽引程度なら空転とかの問題もありません。

 先台車は前作時代ではフレームを台車側に付けましたが(EF57みたいな感じ)、今回は実物同様に車体側にフレームを表現してみました。重厚感が出せたと思うのですが。

●上回り
 多くを前作から引き継ぎ。ただ、側面の点検扉開閉ギミックはオミットせざるを得ませんでした。開けてもPowerFunctionのユニット見えるだけで面白くもなんともないわ、強度面で問題ありすぎるわ……。ただ、固定するだけでは芸がないので点検扉をセンターポッチプレートでの表現とはしました。
 サイドのクレスト(紋章)は実物には無いものなので、今回外してしまうことも考えましたがやはりないと寂しい。ちょっとトリッキーな方法で取り付けています。3/4ペグは偉大な部品。
4_ver2pf_032

 4年前以来の前面は小修正。今回ナンバープレートの表現を行ってみました。少し締まったかも。
 エンドビームは赤い部分をより強調。あとバッファーを角形の自作品に置き換え。

4_ver2pf_010
 前作では黒にした屋根は、最近入った資料で車体と同じ緑だったことが分かったので、スロープ部品で何とか表現。重苦しい印象にならないように苦心した部分です。そのうえPowerFunctionの受光部を避けねばならないわ、縦置きモーターの背の高さでギリギリになるわ。受光部で欠けているのはPF故の欠点と云うことでご容赦を……。
 
●まとめ
 先のPF作でも記してますけど、自走する機関車っていいものですね!
 2D2に関しては旧作でも自走は可能でしたが、専用の「電源車」必要ではやはり興冷めでしたので。
(ただ、蒸機のテンダモーターテンダドライブへの抵抗はないです。まぁテンダは常にくっついてますから心情的に許せるんですよ)
 また、足回りの表現が少しは正確になったのも心地よい。

 残る問題は牽引する客車。組み合わせとして個人的にお気に入りだった「青列車」トラン・ブルーを意識したワゴンリ編成(LX+プルマン+P形)は未だに那須ハイランドで展示中と……。ワゴンリの増備は前から考えてましたので(ダークブルーの入手性が恐ろしく良くなりましたし)、返却を待たずに予定先倒ししちゃおうかしらん……。

4_ver2pf_009
 で、先倒ししちゃいました(笑)。そのうち発表しますね♪

 ちなみにSNCFのふつーの客車(戦前型。早い話がSNCF発足前の客車)は未だ敷居高いです。ワゴンリとかドイツ辺りに比べて資料は少ないままだわ、レゴで造るにはダークグリーンは未だ未だ希少色なままだわ……。魅力的なプロトタイプはなくもないんですが。
posted by 関山 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月17日

【鉄道作品】スイス国鉄 Be4/6の大更新とPowerFunction化

[制作2007年9-11月 更新2009年12月末]

6_be46008
 他の写真は以下へ。
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157623096164157/
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=416843

 いきなり余談ですが。
 実物の機関車でも電車でも、殆んど新造しただろって感じの更新車ってありますよね。このBe4/6の大更新もそんな感じでした。完全にバラシ、ほぼ新製ってやつです。

 過去作のアーカイヴは以下。
IR大作戦 瑞西国鉄の電機Be4/6 その4(完結篇)
http://legotrain.seesaa.net/article/101713680.html
IR大作戦 瑞西国鉄の電機Be4/6 その3
http://legotrain.seesaa.net/article/101713681.html
IR大作戦 瑞西国鉄の電機Be4/6 その2
http://legotrain.seesaa.net/article/101713708.html
IR大作戦 瑞西国鉄のロッド電機Be4/6
http://legotrain.seesaa.net/article/101713710.html


 前作のコンセプトが「IRトレインプレートで自作動力のロッド電機を自走させる」ということでしたので、あの使いにくい一体部品のIRトレインプレートを上下裏返しに使うという奇策で制作したものでした。
 しかし、まともに走らせるのにはえらく苦労しています。IRトレイン用のモーターは力不足で客車1両しか曳けず、昔のテクニック9Vモーター高速型×2も同様に力不足。最終手段はこれまた古い9Vのパッケージモーター(低年齢向け)の高トルク低回転に頼ってなんとか客車数両牽いて走るようにはなりました。それでもモーターの特性上、満足行くスピードは出ない。幾らプロトタイプがスイスの山越え機関車とはいえ、客貨両用の中速機ではありますから余りにトロいのも考えもの。
 あとは機能面の不満。実物の1B+B1の車軸配置を、1A+B+A1にアレンジして中央にモーターというのは割り切りとしても……。
 
 されど、PowerFunctionが出てきて速度制御もできるようになれば、あの不便なIRトレインプレートに縛られる必要はありません。
 リメイクを決めつつ中々手がつかず……でも、先のAe4/7をリメイクしたときには「ついでにやっちゃえ!」という気分にはなっていたのでした(笑)。
 ビルドと云うのは、本当にノリと勢いですよ♪
 ちなみに年初に掛けて更に機関車2両……車軸配置が2D2のとC-Cので9Vだと自走不可能なやつを大更新しちゃってます。
 撮影と発表もノリと勢いで頑張りませんと……。

●プロトタイプ
 前面を絞った8角形の箱型。そして大動輪に二組のロッドドライブという、分かりやすいスタイルが魅力の機関車。
 割と有名な機関車で模型も多々。
 1920-23年に40両を製造。1976年頃までに退役。ただし動態保存機あり。
 最高速度75km/hの中速形で客貨両用。出力は1230-1500kwですから図体の割には控えめでしょうか。
 昔の写真だと、ゴッタルド越えの補機として使われていたようなのもあります。本務機がAe4/7あたりで補機がBe4/6なんてシチュエーションを想像するとかなり萌えるのですけど。

http://de.wikipedia.org/wiki/SBB_Be_4/6_12303-12342
 Wikipedia(写真あり)はドイツ語項目のみ。翻訳結果はこちら。


●足回り
 初めは全軸駆動も考えていました。PF小型モーターから片方の台車に伝動。台車と台車のあいだはギアで伝動……。スケールの割に急曲線のレゴトレイン規格の、曲線での遷動の大きさで諦めました。シャフト+ユニバーサルジョイントでの伝動は試しこそはしませんでしたが、多分駄目でしょう。

 おとなしく、片台車の2軸駆動としました。
 モーターと電池BOX(魔改造品。将来は公式品にしたい……)、受光ユニットは前作Ae4/7同様の「使い回しシステム」対応です。

6_be46024c
 少々の手間(なれれば3分)で挿抜可能。なお、Ae4/7とBe4/6は同時走行やら重連やら楽しみたいとも思いますので、現状1組の「使い回しシステム」も増備の必要がありそう。
 車輪はBBBではなくエメラルドナイト大動輪。公式至上主義とか自分には無縁ですが、やはりロッド駆動の場合はやはりカウンターウェイトモールドのある部品の方が雰囲気出ますね。ただ、駆動する側は空転酷かったので見た目犠牲でゴムを巻いています。牽引力はそこそこあり、客車5両の引き出しに成功しました。が、他の強度が持たないという問題が(苦笑)。安定して使えるのは客車3両牽引のようです。速度は十分。
 
 動力は縦置きのPowerFunction小型モーターからベベルギア1:1で動力台車のジャック軸に伝達(シャフト長の問題で、動力台車が持ち上げると抜けてしまう問題もあり。取り扱いやや面倒)。ロッドのみで動輪に伝達と。先輪は定番通りターンテーブルで首を振るようにしています。
 ジャック軸の灰色プーリーはいささか悪目立なので、いずれ黒に置き換えたい部分。対してロッドは磨き出しの雰囲気狙って灰色に差し替えたいところですね。

●車体
 かつては上下逆に組んでいましたので、順組みへの完全解体と組み直し。
 とはいえ側面は使い回しです。側面の冷却パイプ部はプレート裏面表現のままですが、いつか濃緑のグリルタイルが現れたなら差し替えしたい……。
 対して前面は濃緑プチスロの供給状態の劇的変化(笑)により、大きく形状変更と。旧作では2枚窓に省略した前面窓も今回は3枚窓に。
 運転台も簡素ながら再現。

 前面は腰高のため、車体と先輪の間の空間の処理と云うかごまかしにちょっと苦心。横組でポッチを出した台車枠とか、テクニックアームのステップ、効果が大きかったのは桟板とジャンパ栓。

6_be46023
 屋上機器はIRトレインプレートそのまま使わねばならない旧作ほどの制約はありませんが、それでもモーターや受光部の飛び出しを避けるために苦心してます。

●まとめ

3_SBB_3

 えらく腰高の機関車になってしまいました。いや、プロトタイプからしてそうなんで間違ってはいないのですけど(笑)。問題は先に作ったAe4/7が並べるとえらく貧相にみえてしまうこと。Ae4/7の車高を1プレート上げる改造で対応しましたが……。なんとか並べても違和感ないでしょうか?

6_be46015
 軸配置はプロトタイプ通りに出来たので、カーブやポイントを渡ってくるところは見栄えがします。とりあえず更新してよかったと思う由。PowerFunction万歳といったところ。少なくとも9V時代には自走は有り得なかった題材なんですから。

 ……ところで、浮いたIRトレインプレートどうしましょうかね?
 魔改造上等の自分的には、中身だけ抜き出して006P電池仕様にリメイクとか考えてはいるのですが。もう惜しくもないですし(笑)。
posted by 関山 at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

【鉄道作品】スイス国鉄Ae4/7電気機関車 2

15_Ae4_7

※他の画像は以下。
 flicker
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157623035254112/
 brickshelf
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=413192


 1週間あいてしまいました。
 その間ですが、調子に乗って「PowerFunctionユニット使い回し」の別ビルドに掛かってました。プチ暗黒完全脱出♪ やっぱり動くものを造るのは楽しいですね。
 PowerFunctionは面白いですよ。9Vだと動力化諦めていた題材が自走できること、足回りから設計制作できることでレゴトレインの奥行きは更に広がったような気がします。9V終焉とのトレードオフという点で手放しに褒めちゃいけないの分かってはいるんですけどね。

●本制作/足回り
31_Ae4_7

 試作時には使用モーターの関係で4軸固定(厳密にはA+B+Aに近い)の足回りが2+2に見えてしまう問題がありましたが、今回はきちっと4軸を等配置に。
 お馴染みBBBホイールのフランジフランジレスを並べてテクニックビームで組む常識的な組み方。レゴ純正の大車輪パーツが出てきましたが、ブフリ機だとカウンターウェイトの表現のないBBBの方が向いてます。
 縦置きのPF小型モーターから小型ベベルギア等速でメインシャフト回し、ベベルギアでフランジ付き写真を駆動しています。小型ベベルギアに手持ち余裕が無かったので2軸駆動にしてますが、できればフランジレスのうち1軸も駆動軸にしたいところです(わずかでも空転減らせる可能性ありますから)。
 
 先台車は片方2軸ボギー、片方1軸という変わった配置です。試作時には全長との兼ね合いでボギーの軸距を詰めざるを得なかったのですが、今回は動輪間を詰めたお釣りでボギー軸距を実感的に伸ばすことが出来ました。
 2軸ボギーの方は前から2軸目の車軸とモーターからの縦シャフトを結んで固定しています。2自由度を確保しているので何とか安定して走ります。モーター軸や車軸を回転軸と兼用してしまうなんて実物じゃ考えられない大胆さですが、この種のシンプル化は考えてて楽しいものもある由。
 1軸先輪側は、普通にテクニックシャフトで連結。
 
 なお、先台車上は車体との間に半プレートの隙間が空くようにしました。この隙間がないと線路が凹状になっているところ(畳の上にトレインレールを想定されたし!)に掛かると、機関車の軸重を先輪のみが負担、動輪が浮いてしまい空転してまともに走らなくなりますので。

30_Ae4_7

 動力部の装飾は、片方の冷却オイルパイプ部は試作時や過去作同様にグリルタイルで表現。強度犠牲で向こうが透けるように組んでますので、メッシュ越しに車輪が見えるのがいい感じです。
 反対のブフリ機構側……実物だと格子状の頑丈な枠に、丸いギアボックスが固定されている部分は、最近はやり?のターンテーブルの下半分で枠の表現。ギアボックスにはターンテーブルの上半分を再利用して表現しました。ポッチが上手くギアボックスの注油口に見え、気に入った表現となりました。


●本制作/上回り

19_Ae4_7

 試作時より、全長1ポッチ詰めることに成功しています。実物は割とコンパクトな印象ありますので。その代わり、「PowerFunctionユニット」によって片方の運転台は潰されてしまいました……割り切るしかないですね。絞り込まれたドア部の表現は毎度おなじみ。前面窓は縦組み。ボンネットは4幅ポチスロ仕上げ。
 動力側側面は窓に「クリップ付きタイル」使う手法です。
 非動力側側面はドア1×3で、実物の点検口が沢山並んでいるあたりを表現しました。ただ、PFユニット組み込まなかればならないので、点検口の中身を作りこめないのはちょっと残念ですけど。

 ヘッドライトの取り付けはややトリッキーなやり方です。穴付きポッチにクリップ付きプレートのクリップ部って上手く嵌るもんなんですね。
 ディテールは全体に控えめに、そして色数は少なくなるように気を配りました。黄色の汽笛・手すりはかなり迷った部分です。まぁ実物も黄色で目立つ部分なんですが。ちなみに屋上配管も実物も赤です。

24a_Ae4_7
 屋上機器はPF機器をぎりぎり隠す形で置いてみました。
 実物にもある機器箱は、PFのスイッチを兼ねる仕掛けです。

●試運転とその後
 先にも触れた先台車による浮き上がりの問題があり空転が起こりやすかったのですが、改良後は安定して走行しています。インテリア付きの客車3両牽引できるので、先ずは満足です(9Vでも特別な対応しないと牽引力はこんなものですので)。
 速度はリモコンでフルノッチにいれ、9V同等は出ているでしょうか。これも満足です。単機だと1ノッチでのスローも効くのも有り難い。このPF小型モーター使うのは初めてではありませんが、改めてトレイン向けに使い易い名部品だと思った次第(レゴのモーターの中では歴代最安値だと思いますし)。

 脱線も殆んどないのですが、テクニックシャフト使った先輪固定部が牽引力に耐えきれず抜けおちる懸念は残っています。ターンテーブル使うのよりマシだとは思っているのですが。

 なお、制作から一週間後(つまり今回挙げた写真の撮影・アップ後)に、車高を1プレート上げる改良を行いました。コンパクトにまとめようと思ったら若干貧弱な印象になってしまったためです。単機でみるとそれほどでもないんですが、客車つなぐと流石に背が低く見えてしまうんですね。
 1プレートの差というのは大きく、ちょっと印象が変わっていたりします。
posted by 関山 at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日

【鉄道作品】スイス国鉄Ae4/7電気機関車 1

[試作2007年8月 /本制作2009年12月]

05_Ae4_7
 他の画像は以下に。どちらも同じ写真を上げています。

 flicker(すぐに見られるのはこちら!)
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157623035254112/
 brickshelf(未だ検閲中です。明日には見られると思います)
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=413192

 実は微妙にプチ暗黒期入ってて、8月のナロー機関車以来手が止まってました。
 その前も3月位に作りまくってた次期からブランク開いちゃってたんですが。で、作りたいネタは溜まってるんですけど、先ずは少し前(といっても2年前)の仕掛品に始末をつけるところから……と。

●プロトタイプについて
 
 詳細はwikipedia日本語項目参照。有名な機関車ですから情報は沢山あると思います。
 日本のED54はこのクラスを上手くダウンサイジングしたものでしたが、2両の輸入のみに終わり使用実績も思わしくなかったのは残念としか言い様がありません。
 ブフリ駆動などで、大型の固定動輪を持つ電機は日本では上記の2両だけで珍奇な印象がありますが、スイスやドイツ、フランス等では第二次大戦前までは一般的なものでした(この辺の国にはアメリカや日本のような2C+C2のような電機こそ少数派です)。
 Ae4/7は1990年代まで活躍し、今も動態保存機があります。

●試作のこと
 ブフリ駆動の電機は大好きで、自由形の1D1(2003年秋)や、フランス国鉄の2D2-9100(2007年春)を既に手がけています。もちろん、本場?スイスのAe4/7も何時かは……と思っていたのですが、茶色か濃緑という色が問題でして。前者はともかく後者は長く希少色でしたし。

 多少濃緑の供給状態が良くなった2007年8月、同じスイス国鉄のBe4/6(IRシステム)を造ってみました。で、手持ちの濃緑部品でもう1両分作れそうということで、ついでに取り敢えず形にはしてみた由。

test10

test13

 足回りは先に作った2D2-9100の使い回し(2D2-9100は足回りとられて休車状態に……)。IRトレインモーターは内蔵してますが、外部からの電源供給が必要……。しかし電源車となるワゴンリコンテナ荷物車(IRトレインプレート内蔵)は先のBe4/6造るために既に解体済みと、なんとも問題の多い状態。
 ここまで作ったのはいいんですが、なんともやる気のでない状態で……試作品は放置状態になってしまいました(ついでに2D2-9100も休車)。

 さて。
 「蒸機の自走さえ可能にした」PowerFunctionのシステムが揃ってきたのが2008年の春頃、そして速度制御のできるシステムになったのが今年春。完成させるにはよい頃合になってきたのです。

●「PowerFunction」ユニット使い回し計画
 PowerFunctionの各ユニットはこれまでのレゴの電気系の中ではコストパフォーマンスは優れてはいるんですが(リチウムポリマー充電池除く。あれは高すぎ!)、やはり動力車1両ごとに「モーター+電池BOX+受光ユニット」を搭載するのは経済的ではありません。
 そんなわけで、「素早い脱着、使い回し可能」な電気系を考えてみました。

27_Ae4_7
 縦置きの小型モーター+魔改造電池ボックス(寸法的に公式の充電池で置き換え可)+受光ユニットを一体化。これを抜き挿しすることで動力車と非動力車を差し替えする計画。固定は意図的にポッチ2個とモーター軸のみ。
 今回はクラシックな固定軸機を前提にしましたが、寸法と動力規格的には近代型機や電車にも使うことも考慮しています。近代形機の場合には「モーター軸=動力台車の回転軸(心皿)」となる由。これで、車軸配置C-Cのような9Vでは再現が難しい題材とかも動力化できるはず……(欧州だと多いんですよ、C-Cは!)。

move01

<以下続く>
posted by 関山 at 20:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月15日

【鉄道作品(欧州型)】欧州系市電(古典単車)は如何? バーゼル市電タイプ

[制作:2010年8月末。12月に少し改良]

 古い、概ね二次大戦以前に造られた欧州の市電が好きです。
 基本的に単車。日本やアメリカの電車には見られぬ大きな窓! 時代を感じさせないスマートさ。そんなのが電動車+トレーラ+トレーラのような編成で素敵な街並みの中を走っていく。

 むろん、1950年代の丸っこい連接車、或いは現用の低床電車も好きですけど。

 ただ、古典市電にかんするまとまった資料は見つけられずにいました。いや真面目に洋書探せばいいのあるんでしょうが。

 しかし、居ながらタダでこんな濃い資料見つけてしまえるとは。
(たまたま「飛び地」の濃いサイトみてて、バーゼル市内の飛び地の話で市電のサイト見つけて……という流れです)

 http://www.tram-basel.ch/
 バーゼル市電の現役、そして過去車両の資料・写真が大量に! もちろん独文ですが、そんなの愛がありゃなんとかなります(もとい、写真目当てなら独文読めなくても大丈夫)。
 車両関係はこちら。
 http://www.g-st.ch/trambasel/rollmaterial.html
 上から現役車両・過去の車両(動力車)・過去の車両(付随車)・他社の乗入車・事業用車……の順。

 やはり過去の動力車・付随車がとても気になります。ありがたい事に編成イラストまで載っており、動力車が付随車4両ほどぶら下げる編成もあったみたいで……。

「ああ、レゴで作りたいっ!」

 と思うのは必然でしょう。

 ……。




 というわけで、できたのがこちら。
(他の画像は
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=454801
 へ。未だ検閲中)

 特定のプロトタイプなしで個人的好みでのアレンジ入った「バーゼル市電タイプ」ですが(笑)。取り敢えず電動車とトレーラ1両づつ。どちらも嘘ツキ車(笑)。まぁ欧州系古典電車の平均値的イメージも含めたと。

 それにしても、ダークグリーンの供給増えてくるとこういうこともできるので素敵♪
 とは云えデパートの窓は他の部品で代用せねばなりませんし、この使い方でもエメラルドナイトの缶胴のカマボコは消化しきれないのですけど(苦笑)。

 車体の作り方自体は2008年に作ったリスボン市電単車
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=300358
 と大差ありません。9Vトレインモーターを芯に前後デッキをモーターの爪に引っ掛けて、電車の窓から上は上下逆転組みというややトリッキーな組み方です。単車は小さく、そして腰を低く造りたいですからね。
(欧州系のビルダーさんの作品はどうも大柄で腰が高いのが多くて……)

 工夫といえば工夫したのは前面窓の割り切りで、リスボン単車の時のような「1幅の窓(大昔のレア部品)」の使用は避け、2幅の新タイプ窓を重ねて配置することで擬似的に1幅窓にしてみました。真ん中の窓の奥にピラー見えるのは意外と気になりません(よね?)。
 昔の1幅窓はレアなばかりか色も白・赤・黄色(超レア且つ高価)・黒(既に考えたくない相場)の4色というか実質白・赤の2色しか使えない状態でしたが、これで新タイプ窓が供給されていれば(今のところ白・赤・濃緑・緑・黒)なんとかなる訳です。白・赤・黒なら奥の窓は4幅のにすればもう少しすっきりするでしょうし。

 やや難有りは腰回りのカマボコスロープが微妙に車輪に接触気味であること(触れるか触れないか)。走らせているうちに摩耗で気にならなくなると踏んでいるんですが、これも広義の魔改造になるのやら?


 車内はロングシート。欧州の市電ではクロスシート車が多いのですが(羨ましい)、トレインモーター上にクロスシートだと定員が極端に減ってしまうんですね……。
 窓が大きいので、電灯は付けてみました。


 オープンデッキのトレーラ。妻面は馬車風に。
 足回りは車輪の中身だけ使っています。軸受はヘッドライト部品と。

 連結は最初、ボールジョイント1関節としましたが脱線しまくるので、短いテクニックアーム使って2間接式にしたら落ち着きました。2軸車同士の連結は1関節じゃダメという教訓を得た由。
 トレーラはもう1両ほど作りたいところですが、未だ未着手。バーゼルにはオープン車(日本で言うところの「納涼車」)とかありますので作りがいはあるはず……。


 さて。
 これ作っちゃうと他の欧州系市電にも興味が出てきます(この応用でかなりいろいろいける筈! ワンパターンともいいますけど)。とはいえ、市電は小さな車体にモーター1個を食いつぶしてくれる題材ゆえ量産しにくいのが難ですが。
 あと、今風の低床電車のほうも最近良いアイディア降ってきて、つい形にしたら意外と……でしたので(乞うご期待!)、今後は古典単車中心か低床電車中心かでも迷うところです(楽しき悩みです)。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月09日

【鉄道作品】1C2「アドリアティック」への挑戦 〜2

[2007年12月製作 写真は以下]
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=367157

 足回り、その他のことです。

・4シリンダ機構は、S3/6同様、中央の2シリンダの尻棒が動くギミック入り。ちょっと玩具的に過ぎるのでどうしようか迷いましたが、一番4シリンダ機の機構を分かりやすく示せるので今回も採用しました。
・大振りなモーションプレート(第一動輪に掛かっている板状の部分)が310(16)の特徴でもあります。ロッド類の動きの隙間を縫う形で何とか再現。
・シリンダブロック部は、大仰な形状を円筒で再現。外側シリンダの目立つ尻棒は、先輪を固定にしたことにより省略せずに済みました。
・1800mm超の大動輪をBBBで再現するのは無理か? と思いましたがランボード位置を高めにして、ランボードと動輪の間はパイピングで誤魔化してみたら、なんとかそれらしく見えるような。
・従台車は平凡に。且つ周辺を重厚に。


※この機関車の魅力が、一番伝えやすいアングル。

●上周りについて
・全体に色を抑えつつ、真っ黒にはならないよう随所に金・銀・灰・白を配しています。うっすら見えるところには意図的に赤も使用。
・観音開きの煙室扉は勿論開閉可能。缶胴の大きなテーパーは1プレートづつ太くすることで再現しました。
・ランボードは意図的に裏面が上向きになるように取り付け。ランボード上は、片側面はエアタンクが賑やかな姿、反対側は原型に近い?あっさりした姿で。
・小さめのキャブは取り外しを容易にし、フィグ載せやインテリアの整備を容易にしています。強度が確保できなかったとも云いますが。焚口戸は開閉可能です。インテリアは割と適当ですが。
・火室上部は3幅の33度スロープ縦付けで、火室下部はウェッジプレートによる表現。ポッチがリベットのつもり。おかげで従台車周りは多様なベクトルの凸ポッチが入り乱れ、重量感のある雰囲気を出すことができました。この機関車は斜め後ろからのアングルが一番見栄えがしますので、ここを魅せられてよかったなと。

●炭水車と動力
 水槽の上に炭庫を載せたような、特徴的な炭水車も再現。台枠部分はプレートの裏面を使って表現しています。後述の理由で重量が大きくなるため、台枠部分内側はテクニックビームを横倒し使用して補強してあります。拙作ではおなじみ、サイドの紋章は例によって実物にはないものですが、欧州型車両なら違和感ないですよね?
 動力的には、当然ながらテンダーモーター・テンダードライブです。
 但し、機関車本体の「2軸ボギー化」を決めた地点では、本体の重量の半分が炭水車に掛かるようにし、モーターに掛かる重量を増やして牽引力を確保することも考えました。が、構造・強度面で難があり過ぎるため断念。牽引力確保用のウェイトは、このときから東急ハンズで購入(\525也)の「真鍮角材」を使用。レゴのウェイトブロックが手に入れにくい(Bricklinkだと航空送料考えると頼みたくない)為の苦肉の策。おかげで客車3両(内装付き32ポッチ級)を牽き出せます。

 足回りは全長の関係で、2-2の2軸ボギー式なのを2-1(2軸固定+1軸可動)に割り切っています。台車枠は板台枠らしさを出すためにプレートで表現。

●まとめ
 S3/6と並べてみると、ほぼ同時代・ほぼ同スペックの機関車なのに設計の差異が見えて面白かったです。缶胴・火室・ボイラの形状が軸配置に互いに影響していることが良く分かったような。あと1軸先台車の急客機が蒸機・電機共に少なかった理由も。
 下回り造りの試行錯誤は、なんだかんだで楽しかったですし。上周りのバランス取りもハコモノと違った面白さ。蒸機作ると、いろいろ経験できるものです。


※310(16)に牽かせるのは時代設定上、鋼製客車より木造客車の方が多分しっくり来るはず。
 オーストリアの列車事情には明るくないですが、かのオリエント急行は確実に領内を通過しているはず……。
 そんなわけで、310(16)に牽かせるお題は木造客車時代のオリエント急行と相成りました。

===================
 と、云うわけで1年以上前の拙作でお目汚ししてしまいました。
 経緯としては、310/16を造る(2007年暮)⇒S3/6を同仕様にアップグレード改造(2008年春)⇒勢いでBR10を新造!(同年春)という流れ。
 
 そして、2009年の初トレイン作品、題して「BFT後の燃え尽き脱出作戦」の御題(2009年1月新造)が来るわけで。
 今度も蒸機! しかもパシフィック。そして4110以来久々の日本型! お楽しみに……?
 
posted by 関山 at 01:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月08日

【鉄道作品】1C2「アドリアティック」への挑戦 〜1

 310(16)の製作に着手したのは2007年4月末。4シリンダの可動機構も含む下回りそのものはS3/6の丸写しで済むと思っていました。この地点では1軸の先台車もターンテーブルかテクニックのアームで1点支持でなんとかなるだろうと甘く見てましたが……。

 どうやってもダメでした。
 1軸先台車を安定させる方法で定番なのは、支持点から車輪までの間の距離をとって、先輪の動きにマージンを持たせること。図示すれば、

A「・−I」
B「・−−−I」


(・は支持点。Iは先輪)

 Aで脱線しやすいなら、Bにしてやればいいのですが、4シリンダ機では支持点を設けるスペースが限られています。
 そこで、あれこれ試行錯誤。
 回転だけではなく、左右遷動も許容してみたり、Z型やV型のリンクで左右に大きく動くようにしてみたり……。しかし、可動範囲を大きくすると安定性が下がるばかり。カーブやポイントどころか直線さえもふらふらして走らなくなる始末。

 で、この地点で企画は中断。
 2007年は丁度台湾に行った頃で台湾ネタ2題続けたり、そのあとはミリオフ合わせのEF58+日本型に浮気したり……とそれどころじゃなくなったのもありますが。
 
●改良その1 先輪は固定しちゃえ!
 台湾型や日本型に一段落ついたので再開したのは2007年10月。
 覚悟も固まり、ここでついに思い切って動輪部分も手を入れてしまいます。BBBホイールでC型機造るときは、誰もが最初に考える、
「o+○●○+oo」(○はBBBホイールフランジ有、●はフランジなし +は可動部)
 という配置を、
「o●○●+oo」(同上)

 に改めてしまいました。こうすると問題の先輪を車体側に固定してしまえるようになり、問題は一気解決!
 そのうえ、先輪の移動・遷動範囲を考えずに済み、シリンダブロック周りに余裕ができるので、シリンダ周りのディテールの造りこみや強度確保でも有利です。

 但し、以下のデメリットもありました。

・ただでさえ小さめに見えるBBBホイールが、フランジなしだと更に小さく貧弱に見える。
 ⇒ランボードと車輪の間にパイピングなど入れて誤魔化す。

・蒸機だと、車体後部(キャブ部分)がカーブ通過時に大きくはみ出して「みっともない」問題があるが、先輪固定だとはみ出しが更に大きくなってしまう。
 ⇒潔く、諦める。

 そんなわけでデメリットも解決・或いは飲み込み、この状態で試運転の結果はなかなか良好♪ そのまま缶胴やキャブなど上周りにも掛かって仮完成に漕ぎ着けたのでした。

 しかし。
 上モノがのると前後の重心バランスが大きく乱れる! 先輪からキャブまでの巨大な「塊」は重心が後ろ寄りになってしまいます。勿論、それを受ける為の2軸の従台車。これで問題はないと考えていたのですが、それでも先輪が浮き上がり気味になる問題は解消しません。先輪の浮き上がりは、即ち脱線です。
 ここで、更なる思い切りが求められました。


●改良その2 2軸ボギー車化
 「1C」即ち「o ●○●」の足回りをロッドやシリンダも含めて「台車」と割り切って仕舞えばどうか? 車体と見なした缶胴とターンテーブルで結んでしまえば。そのうえ、従台車が2軸ですから、フランジ付きの車輪だけで綺麗に「2−2」という、普通の2軸ボギー車と同じ下回りになります。



 今度の場合、問題になるのは以下。

・一体であるべき缶胴とシリンダブロックの間に動きが入り、非実感的。
 ⇒走行性能のこと考えれば目をつぶるべき。あと、310(16)では割と目立ちにくい。

・可動部分が増えるので、動輪とランボードの間のパイピング表現がやりにくい
 ⇒回転するだけでさほど複雑な動きではないので、がんばれば何とかなる。

 と、いうわけで問題も殆どなし。オマケに車体後部のはみ出しが無くなるメリットもあります。また、ウチでは蒸機はメンテナンスを考慮して元々足回りと上周りを簡単に脱着できるように作っているため(原則としてポッチ2〜3箇所の結合のみ)、改造規模も思ったほど大きくは無い……。

 あっさり試運転に漕ぎ着け、「何で最初からこうしなかったのか?」と思うほど、S字カーブもポイントの連続も、畳の縁の上の不安定な軌道上も(笑)順調に走ってしまったのでした。

 で、以下余談。
 これってマレー式の前半部そのまんまですね……よくよく考えてみたら。
 あと、日本型じゃC11辺りに適用できるかも……。1D1(ミカド。D51とか)への応用はどんなもんやら。

(続く)
posted by 関山 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1C2「アドリアティック」への挑戦 〜序

[製作:2007年12月]

 もう一去年のお話になってしまいましたが、車軸配置2C+C2(実質2+B-B-B+2)のEF58
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=269858
 を作った後で、車軸配置1B+B1(実質1D1)のBe4/6
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=280660
 を仕上げて思ったのは、
「2軸の先従輪は脱線しにくいが、1軸の先従輪は不安定で脱線しやすい」
 ということ。

 実物において、EF58のような高速志向の機関車は洋の東西を問わず(PRRのGG1は2C+C2、SNCFには2D2多数)概ね2軸の先台車である理由が今更のように分かった次第……模型による「実習」は理屈以上に効果的でした。
(とか思ったら、ドイツのE18やE19が居ましたっけ、1D1。ただ、あの辺の電機は日本のED54みたいに実質1A+B+A1なんじゃないかと思うんですが……どなたかご教示を!)

 同じことは蒸機でもいえることで(逆ですね、歴史的には)、高速志向の急客機の車軸配置は2Bの「アメリカン」に始まり、2Cの「テンホイラー」、2B1の「アトランティック」、そして2C1の「パシフィック」……全て2軸先台車で走行安定性を高めたものばかり。
(なお、2Bの「アメリカン」は高速志向でありつつ、未開地の整備状態の悪い軌道での運用にも適した機関車でもあった由。それゆえ、明治期の日本でも多用され、さらには昭和40年代まで生き延びたんでしょう)

 しかし、例外はあるものです。2C1「パシフィック」ならぬ1C2「アドリアティック」という車軸配置の急客機はオーストリアに存在しました。



 その他の写真は以下。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=367157

 1911〜17年に製造された310型(16型)は、恐らくは限られた全長の中で火室を広く取るためにこの軸配置になったのではないでしょうか? 写真や模型を見る限り、2軸の従台車上の火室はとても広々と見え、同時期の類例するスペックのパシフィック(例えばバイエルンのS3/6
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=355574
)よりも余裕を感じるのです。

 そんな推測憶測は兎も角。310(16)は純粋に格好いい!
 独特の車軸配置が引き立たせる大動輪、むき出しのぶっといシリンダブロック、観音開きの煙室扉、テーパーの大きい迫力ある缶胴、大仰なランボード上のエアタンク(多分、後付けでしょう……)、こじんまりとした「スポーティ」なキャブ、水槽の上に炭庫を乗せたようなユニークな炭水車。
 これだけ記すとアメリカ機の如き無骨な実用本位の姿に見えましょうが、その実は優雅さが売りの英国機・フランス機がオールドファッションの田舎娘に見えるほどの上品さと気品に溢れる! 機能と美麗さの両立は不思議としかいいようがありません。
(勿論、英国機やフランス機も好きですよ! 念のため)

 実物写真はこちら。お馴染みユーロトレインズ。動態保存機あり。
http://www.railfaneurope.net/pix/at/steam/310-16/pix.html
 wikipedia。但し独文記事のみ……。
http://de.wikipedia.org/wiki/%C3%96BB_16

 で、個人的には、先にレゴで製作したバイエルンのS3/6と並んで、蒸気機関車では世界で一二に好きな機関車であり、2006年年初のS3/6の製作中には次期題材に狙っておりました……。

(続く)
posted by 関山 at 05:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月24日

【鉄道作品】木造車時代のオリエント急行 その2 食堂車

[製作:2007年12月]

 写真は以下に。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=358198

●ついに完成! 常点灯?システム
 いや、乾電池使って常点灯システムっていうのも何ですけど。でも、室内灯がついている状況というのは嬉しいものです。

 使用したのは大昔(1980年内後半〜90年代前半)の「Lights&Sounds」システム用の電池BOX(006P用)に、その時代の電球部品に通電プレート各種(1×2 2×4 2×8)。
 どれも、今のように大振りな部品や規格が跳梁跋扈する前の古きよき時代のデバイスです。幸いにも、bricklinkではそれほどの高値はついていません。旧規格の家用窓(2×3や2×4、3×6etc)と同じく、忘れられかけている部品なんでしょうね。

 

 食堂の卓上燈に2箇所、あと厨房のカマドに1箇所(2連タイプ)を仕込んでいます。
 効果に関しては云うまでもなく。
 問題はコスト(一両分¥2000も掛からないです)よりも、配線の柔軟性がないこと。あと車体構造にも影響すること(自作台枠じゃないと無理)……。電池の分重量喰うこと。食堂車のような目立つ車両にだけ、という方向じゃないとちょっと採用できないです。
(……というわけで、1年後の今もこの手の仕掛けはこの1作のみです)

●食堂車として。
 


 プロトタイプは寝台車同様特定のものは無く、得られた資料から最大公約数的に、理想を加えて……という製作です。
 幸いにも常点灯システム組み込んでも外形は崩れずに済み……電池BOXもなんとか床下機器として納得できる範疇に。


◆室内。厨房のカマドの火はややオーバーかも。ただ、昔の石炭カマドの厨房は派手な火力が得られたとも聞き及びますので……。中央の「花」周辺のアンテナ棒がスイッチ。
posted by 関山 at 00:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月22日

【鉄道作品】木造車時代のオリエント急行 その1 寝台車

[製作 2007年12月]

 ワゴンリとかオリエント急行、いうと普通浮かんでくるのは深青の鋼製車。
 こちらは模型は多数リリースされてるわ(完全に余談ですが、今度の関水金属のは1/150なのか1/160なのか??? 輸出考えりゃ後者ですかねぇ? その辺兎も角この種の模型にしては良心的価格ですよね) 現存現役の車も少なくないわ、おまけに日本にも居るわ(箱根のラリック美術館)で資料集めには困らないのですが……。
 対して木造車時代になると兎に角、資料・情報が少ないんです。
 模型は過去に散発的に出たのみ、現存する保存車も極僅か。
 日本語は勿論、英語でも資料がオンラインではほぼ皆無。
(まぁ日本の客車でも鋼製車と木造車じゃ出回ってる情報量に同種の差異があるわけですけど……)

 そんな逆境的題材ではあるのですが、鋼製車とは違った魅力は十分に。
 茶色とクリームのツートンカラーはダークブルーとは違ったゆったりした気品(関西急電とか飯田線快速っていうの禁止)。ダブルルーフにやや大仰なディテール。さらには木造車ゆえの混沌とした窓配置。
 先の逆境的状況にしたって、裏返して云えば、多少ウソついてもそれらしければ誤魔化せるというメリットでもあります(苦笑)。

 茶色(新茶)のブロックやプレートを或る程度ストックしたことと、「牽引機」もできたことで2007年最後の編成物ということで着手したのでした。

 ……で、何故か発表の機会が遅れてしまいました。
 とりあえず、オリエント急行来日20周年記念とかいうのは……無理がありすぎですね。

●寝台車


◆通路側の窓配置。広窓が特徴。

 その他の写真はこちらへ。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=357746

 特定のモデルは有りませんが、断片的な資料から最大公約数?的に構成してみました。
 順組みばかりで、正直言えば技術的に特筆すべき点はありません。木造車の表現に丸太ブロック使うのも定番。ケルト模様?のプリントタイルをワゴンリの紋章代わりに使うのも、誰かがやりそうなアイディアでしょうね(笑)。どうでもいい話としては、如何にも帝国主義を感じるワゴンリの獅子より、ペイガン的な蛇文様の方が好みです。
 通路側と、寝台側で側面の形状が大きく異なるので、窓配置では遊ぶことが出来ました。木造車らしい大仰な感じを強調するため、なるべくリップの長い旧タイプの(即ち1970年ごろまでの)窓部品を選んでいます。黄ばみもまた味と。

 車内は「一人用個室」−「二人用個室(上下二段)」−「一人用個室」という配置を考えていたのですが、ダブルルーフではどうしても二段寝台が再現できず、一人用個室3室という無駄に?贅沢な構成です。通路+個室という雰囲気を出す為、内装はちょっと凝ってみました。アーチを仕切りに見立てた由。
 仕切りはミニフィグ乗せ下ろしのため、通路側に少し可動します。



 片方にシャワー室、片方に便所・洗面所を設け、カーテンで通路と仕切っています。

 台車はゲルリッツ風にバネ回りを表現。ダブルルーフが「抜けている」のは云うまでもありません。


◆寝台側の窓配置。
posted by 関山 at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月14日

【鉄道作品】西独国鉄10形 最後にして最新の急行用蒸機

[製作 2008年6月]



 他の写真は以下。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=356628

 先のS3/6が独逸の急行用蒸機の黎明期を飾った形式なら、その最後を締めるのが10である筈でした……。1957年に2両が試作。ディーゼル機関車は定番のV200の量産が安定していた時代で、ディーゼルカーはかのTEE用VT11.5がデビウした年でもあります。

 当然、時代を読み違えた悲劇の主となり、量産はされず引退は1968年。戦前の01や03よりも早い引退でした。
 それにしても。
 最高速度160km/hに象徴されるハイスペックに、美しさと整備性を両立させた流線形。それなのに何故かスポーク動輪というアンバランス。最後にして最新ということで、あらゆる意味での理想主義を突き詰めたんでしょう、性能もスタイルも近代動力車に負けてはならない! と。

 詳細は以下。英文解説と、写真あり。
http://en.wikipedia.org/wiki/DB_Class_10

●レゴ化の概要
 独逸型作例の例に漏れず、追いつくべき理想があってのチャレンジです。
 matthes氏の作品はかなり前(少なくとも2004年以前)にアップされていたものでしたが、羨望を感じさせるに十分なものでした。8幅フルスケール系。動輪は金属リングはめ込み……但しロッドは固定。

 http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=2605
 ◆試作品? 車体を白で表現しています。これはこれで好し。

 http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=4451
 ◆完成品。車体はちゃんと黒。帯色は白に割り切っています。

 当然、後発としては差別化を図らねばなりません。
・6幅レゴトレイン寸法に収めること。
 ※最初は7幅も考えてましたが違和感がありすぎ、6幅に。
・動輪はBBBホイールとすること。勿論、ロッド可動。
・帯色は灰色とすること(実物は銀)。
 等々。

 で、かなり前から計画は立ててた(確かS3/6を作った2006年2月頃)のですが、着手はS3/6の更新を終えた直後の2008年6月(はっきり云って「勢い」)。蒸機も作りなれたので僅か2晩という驚異的な?時間での落成でした。

●足回り
・実物は3シリンダですが、流石に再現は諦めています。見える部分でもないですし、そもそも流線形というハンデ抱え込んでいるわけで。まぁ制作期間が短かったのもこの辺の割り切りの故と。
・先輪は平凡にターンテーブル2つによる支持。従輪はS3/6同様にテンダの1軸目と結びつけて擬似的に連接化した造り。
・ロッドの可動は後ろ側内側に回すという苦肉の策ですが、何とかそれらしく見えているかと。
・先輪周りの被いが一番苦心した部分。初めはここの表現をmatthes氏にあわせるため、7幅での製作を考えてたほど。プレートとグリルタイルで何とかそれらしくでき、6幅化できたと。


 ◆実にシンプル?な足回り。

●上周り
・流線形の表現はmatthes氏と違うものにしてみました(カマボコとプチスロがある地点で今の方が有利なはず)。あと、2本のラインを揃えることにはこだわっています。
・尖がった先頭は、S3/6同様のパラボラ重ねで再現。
・ディテールは控えめに。この機関車にはゴチャゴチャしたパーツは似合わないので。
・キャブは独逸機ではお馴染みの上半分を絞った形状を、5幅に絞っていくことで表現。一応、乗務員ドアは開閉可能と。機器はそれらしく、デタラメ。

●炭水車
・実物はオイル焚きと石炭焚きがありましたが、一応後者を想定。
・楯は何時ものお遊び。炭水車の後端という位置はPRRのT-1を意識してたり。
・内部にはハンズで買ってきた「真鍮角材」を重しに仕込んでます(苦笑)。牽引力はあります。

●まとめ
 製作が先のS3/6の更新の直後だったので、写真撮る前にも並べてみる機会は多々ありました。此処で思うのは「まるで宇宙から来たような」雰囲気。まぁプロトタイプが1908年の機関車と1957年の機関車じゃ違ってて当たり前なんですが。間に01とか置いてみたら違和感もないのかもしれません。


 ◆カーブを曲がる姿が様にならないのは、この種の機関車の宿命……。
posted by 関山 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月09日

【鉄道作品】バイエルン王立鉄道S3/6(独逸国鉄18.4)の改良

 4シリンダのメカニズムを再現したS3/6(BR18.4)は2006年1月〜2月に造ったもの。
 当時の自信作ではありましたが、あとから観るとちょっと粗が気になってきます。

 というわけで、以下が更新前。


 <当時の製作記事>
http://legotrain.seesaa.net/article/101713985.html
http://legotrain.seesaa.net/article/101713984.html
http://legotrain.seesaa.net/article/101713983.html


 ましてや同じ題材で あのBEN氏が相当な美形の作品を上げてきてました。正直、気が遠くなるようなデキでした。あちらは7幅のリアルスケール系なので比較しちゃいけないのは判ってはいますが……。やはり悔しい。

 この種の題材での大御所、BEN氏の作品に追いつけないのは承知ですが、自分なりに気に入らない部分を修正してみました。去る6月、まだBFT準備に突入する前のこと……。

 更新後。


 他の写真は以下へ。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=355574

●車高上げ
 車高が低すぎ、全体に貧弱な感じは否めませんでした。
 また、動輪も小さく見えて損な印象がありました。BBBホイールは理想的な動輪ではあるのですが、高速旅客用機にはやや径が小さいので大きく見せるためのひと工夫が必要なんですね。
 そんなわけで全体を1プレート分かさ上げしました。上げたのは足回りと車体の間の接合部分。最小限の手間ですみ、かつ動輪とランボードの間に余裕が出来ることで、気持ちばかり動輪を大きく見せることが出来たような気がします。

●ボイラー上
 煙突は太すぎるわ、ドームの表現が今から見ればゴツいわ……。
 煙突は「椰子の木の幹」部品に置き換えてみました。ドームはボイラーの一部を上下逆転させ、曲面丸タイル使って丸みを出す御馴染みの手法に改めています。これでかなり印象は変わったはず。

●ランボード
 赤のレール付きプレートが供給されるようになってきたので、換装。横組みみたいなトリッキーではなくここはスタンダードな表現が良いと実感。

●キャブ廻り
 全体に車高上げしたので、その分キャブも背を低く。
 S3/6の初期型の特徴、楔形をした風切りキャブの表現はプチスロも併用して大きく改めました。また、ボイラ部とキャブ屋根の高さの差異を小さくしてみました。プロポーション的にも改善されたと。

●テンダ廻り
 2幅のプレート使った台車周りが重苦しかったので、ほぼ1.5幅になるレール付きプレートに改めました。いくらか軽快にはなりました。台枠側面も凸表現から凹表現へ。

●その他 ヘッドライトや火室の照明はそのまま残置しています。
 目玉の4シリンダの可動システムも、そのまま。
 と、いうわけでリアル志向にはまだ成り切れていません。

●おまけ、プロトタイプについて。
 S3/6は、バイエルン王立鉄道−独逸国有鉄道(所謂DRG)の4シリンダの急客機。
 1908年から1931年まで23年間も製造が続いたのは。まるで新幹線0系(1964-1986)の如く……。蒸気機関車の技術的には停滞期どころか発展期なのに同一設計で製造続いたのは、最初の設計がそれだけ神だったということなんでしょうか。二次大戦後の引退は早かったみたいですけれど……。

 スタイル面では、類例する多気筒蒸機の中でも特にグラマラスで女性的なラインを帯びているように感じます、特にシリンダ周りの膨らみとか。また、動輪と従輪の間に大きく落とし込まれた火室部分の造形も不思議な印象を与えます。装飾とメカメカしい部分が最も幸せに融合した機関車というと誉めすぎなんでしょうが、まぁ模型もたくさんでてる人気機ですから、その辺誉めすぎの心配は必要ないでしょうか。

 さて。
 S3/6(BR18.4)の写真って、原型のカラフルな青や緑でデフレクタも空気制動もないすっきりした姿か、或いはその姿に復元された現在のものが殆ど。それはそれで悪くないんですが……ちとクセが強すぎる。牽かせる客車だって木造車時代でちょっと厄介そうです(資料も少ない)。
 しかし、個人的に好きな黒+赤でデフレクタと空制つけた、それこそ「ラインゴルド」牽いてた時代の写真って案外出てこない。見つかってもキャブが風切り形状じゃなかったり。ひょっとすると存在しなかったタイプをでっち上げていたんでは? と思ってたところでしたが……。

 Rocoから出てたHOゲージの模型で、該当タイプの画像が見つかりました。
http://www.roco.cc/typo3temp/pics/fb7f8f6516.jpg

 模型になってるってことは実物も存在したんでしょう……多分。
(Rocoってインチキタイプ出してるイメージは無いですし)
 風切りキャブにデフレクタと空気制動の装備が全て両立した姿で、色も黒で車輪は赤。
 生まれ持っての個性を黒い衣と赤いブーツで隠しているかにみえ、されどもキャブやシリンダ周りのクセはしっかり誇示。グラマラスな美女が黒いローブ纏い、赤いブーツ履いた姿……いいものです。
posted by 関山 at 21:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月03日

【自分なりのbefore>after】CFL BB3600電機の大更新 事実上の新規製作

[製作 2005年6月]
[更新 2007年10月]

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=133600


<Before>


<After>

 元々は、2005年の6月頃制作。
http://legotrain.seesaa.net/article/101714089.html
 上記リンクでも製作記とか薀蓄とか記したルクセンブルグ国鉄(CFL)の3600型電機を大更新……というより事実上の新規製作を行なったのは……丁度、去年の今ごろ2007年10月。

 この機関車、作って棚上げしたのはいいものの気に入った造形にはならず、殆ど運転せずホコリ被り。挙句の果てにはモーターや車輪や連結器毟り取られると言うお馴染みの(苦笑)末路を……。但し、プロトタイプにはそれなりに思い入れもありますので(そりゃ、現地に本物拝みに行った位ですから)、いつか更新しようと策を練っていたのでした。

 以下が、更新ポイントです。

・台枠:実物ではかなりゴツくて存在感のあるのに、前作では貧弱な感じが否めませんでした。トレインプレートのサイドにプレートを貼り付けて重量感を表現。前後の斜めに落ちている部分も、内部のステップが表現できて満足度高し。
・ボンネット:前作では流線型が強すぎ、発表して間もない頃に既に違和感を覚えた部分。で、車屋根部品は前作制作当時からひょっととして縦にして使えるんじゃないかと思っていましたが……。これは2年越しの正解でした。
 あと、今回は開閉や内部機器などのギミックは全て省略し、形状優先にしました。ここは制作当初と今とでポリシーが変わった部分かも。もちろん、開閉ギミックは外見との両立が図れるなら諦めるわけではありませんけど。
・キャブ:全長8ではやや間延び感があったので、全長6に詰めています。実物同様窓も3つ。
 おかげで内部はえらく狭くなってしまいましたが、なんとか運転士は収まります。
 ドア開閉は前作ではまだ技法を詰めてなかった頃なので外にリンクが出た無理のある機構でしたが、今回は「いつもの手(リンクと、リンクをよけるパネル部分)」で難なく処理、側面がスマートに。あと、紋章(盾)は省略してしまいました(スペース的に無理)。
 運転機器は今回も適当です。資料こそあるんですが、狭すぎて再現できず。
・パンタグラフ廻り:パーツ入手事情が改善されたことにより、拙作群のパンタの表現は2005年当時と今では代わってしまった部分ですので、大幅アップデート。ややレアな赤いヒンジ・アームなども少しづつストックしておいたのをどんと使ってしまいました。ヤグラを組んだかのように見える、線の細いパンタ支持台も再現してみました。一方、前作で行なったような意図的な装飾は全てやめ、ディテールは控えめに抑えています。

 2年越しのリメイクだったのですが、当時の自分といろいろ技法とか考え方が変わったんだなぁ……と感慨深い作業ではありました。進歩なのか、魔界への更なる踏み込みなのかは判りませんが……。
(で、それから1年経ってしまったんですが、この一年の方はそんなに変わってないかも……苦笑)
 それにしても……たまには足回りに気を使わなくて済む機関車というのも気楽でいいもの(笑)。
 あと、勢いで本家SNCF仕様も……といきたいところですが、濃緑とか濃青のような業の深〜いカラーリングなので2008年現在でもちょっと無理。

 最後になりましたが、現在は那須のBFT中央駅にて入換・小運転用として待機中です。
 そんなわけで、さり気なく拙作の中では一番多くの人の目に触れている中の1輌。那須のお客様方に、この日本ではメジャーとは云いがたい機関車が如何様に見えているのかは気になるところ……。


●実物に関して

 ここに写真が多数あります(現地ファンのページ?)。ちょっと違った姿のデビュウ当時の写真もあり。
http://www.rail.lu/materiel/cfl3600.html
(画像多し。濃い目につき注意!)

 1955年ごろから投入された、フランス製の商用50Hz交流電気機関車。ベースはフランス国鉄のBB12000形。フランス国鉄の凸型流線型電機は今の目から見るとキワモノに見えますが、まだ商用周波数の交流電気機関車が試行錯誤段階で趣味的に見れば魑魅魍魎のような機関車がごろごろしてた時代(日本では仙山線のED44が整流子から火花撒き散らし、ED45の水銀整流器が振動になんとか耐えてた頃)にしては技術的に完成されたグループでした。当然、それなりの量産がされています。
 おかげで、本家フランスでは1998年ごろまで、そしてルクセンブルクでは2005年まで活躍できたのでした(水銀整流器はどこかのタイミングでシリコン整流器かなにかに置き換えられたと思うのですが詳細不明)。日本の初期の交流電機(ED70〜ED74)がどれも短命だったのとは実に対照的。当時のフランスの技術には驚かされます。

 ルクセンブルク国鉄のBB3600に関しては、同国内の電化と共に導入されて(フランスとは隣り合わせ)、2000年ごろに後継機が導入されるまで同国唯一の電機として客貨両用に大活躍していました。1998年の欧州一周時はリスボン市電と並ぶお目当ての訪問地。当時は全機が健在で、ルクセンブルク駅構内に、郊外の渓谷や古城と絡めて撮りまくったものでした(当時のコダクロームをいつかスキャンしませんと!)。残念だったのは同機の牽引する列車には乗る暇がなかったことでしょうか。

 なお、末期の赤に黄帯の姿はどうやら1980年頃からのようで、昔はグレーの濃淡という渋い姿だったようです。燈火類も多くちょっとクセも強い姿。個人的には余計な装備も減ってすっきりした赤+黄帯の姿の方が好きです。
(この結果、日本の凸型交直流電機ED30に似た雰囲気になったのは偶然でしょうが、おかげで日本のファンにもなじみやすい姿になったのでした)
posted by 関山 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

【鉄道作品】独逸の電関、E91.9。新モーター&リモコン使用 その2

http://legotrain.seesaa.net/article/102395666.html
 の続きです。

 写真は以下。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=328298


■全体のレイアウト■
 全長は、先のscaneli氏作品同様の34ポッチに収めることを念頭におきました。やはりコロコロ感が捨てがたいですから。
 あとは、新モーター・リモコンシステム使う地点で、構造構成は概ね決まってきました。

 重量を喰うデカブツの電池BOXは中間車体に。
 モーターは前後車体に1つづつ。
 受光ユニットは片方の車体に、運転台潰して搭載(運転台の変わりに遠隔操作ユニット!)。

 片端に置かれた受光ユニットから反対側車体のモーターへのケーブルの長さ・引き回しは若干不安ありましたが、何とか届いた感じ。モーターは横置きも少し考えましたが、先のBUCHI氏の同様の縦置きです。

 で、ここで気が付いたのは、「モーターは丸いんだから、連結部分で『連結ドラム』として扱えば良いんじゃないか」ということ。この地点ではモーターは普通に前後車体に装荷する予定だったですが、あれこれ弄ってるうちに、「電池BOXの前後に固定してしまい。モーターも中間車体側に持たせてしまえば更に合理的」と。
 丸いモーターなので、中間車体の中で巧くモーターが「旋回して」くれます。
 何より、強度面と重量配分面では有利になりそうです。




■足回り■
 平行して足回りも造りました。BBBミドルを使っていますが、先の4110と違って、フランジレスタイプも削らずに済んでいます。
 逆に苦労したのが動輪ならぬジャック軸の部分。これもBBBミドルの仕様で予想外だった部分なんですが、輪心部とクランクピンの間はBBBラージ同様の1ポッチではなく、0.85ポッチくらいの微妙な距離だったとは……。BBBミドルだけでロッド結ぶ分には全然問題はないのですが、他のテクニック部品でジャック軸など再現しようとすると、破綻します。
 ここはジャック軸の軸部をパイプ素材で「撓む」ようにして解決しました。E91の場合、レイアウト上モーターからの出力を直に受けるのがジャック軸ではなく、飽くまでダミーなんでなんとかなった感じです。

 駆動は、やはりBUCHI氏譲りの「ベベルギア1段無変速」。この機関車の用途考えると減速させたいのはやまやまなんですが、動輪側のギアを大きくするのはスペース的に無理でした。台車?側から垂直のシャフトを出し、このシャフトが連結ピンも兼ねる造りです。
 つまり、各車体間の連結はこのメインシャフトが負う由です。
 
 ロッドはメインロッドのみ再現とし、斜めロッドは流石に省略。でも、メインロッド上の赤いバーは一応斜めロッドの省略表現のつもりです。

 なお、この地点で車輪配置はこんな感じでした。
 ●*●○ ○●*●
 (●はフランジ付、○はフランジレス。*はジャック軸)


■足回り完成、試運転■
 さて車体には手をつけず、先ずは走るかどうかのテストから。とりあえずレールに載せず電源だけ入れて空回ししたところ、車輪もロッドも巧く回転してくれるようです。強度的に不安な個所もなし……。

 ですが、レールに載せて走行させた地点で問題発生。単三電池6本にモータ二台の中間車体が重すぎで、前後の動輪がやたら浮き上がりやすくなっています。すなわちカーブやポイントでかなりの確率で脱線するということで……。また、フランジレスの車輪が線路間に沈み込む問題さえもありました。完全に重量配分のミスです。
 対策として、先ずは車輪の配置を以下に改めました。
 ●*○● ●○*●
 重量のある中間車体の真下にフランジ付車輪をもってきます。さらに前後車体で、中間車体の重量が掛かる部分を少しでも前後車体側に出し、重量の掛かり方を調整します。
 後者が予想外に利き、足回りも固まりました。


■車体■
 車体はscaneli氏の影響から抜け出そうと思うも……。あんまり変わりないですね(苦笑)。流石に特徴の前後庇は別の表現にしたのでその辺の印象は違うと思うのですが……。
 でも、側窓は横組みにしないとあの感じは出ないものです。普通組みも試しましたが、やはりダメでした。

 色は普通のレゴ青。個人的なイメージだとDBの1960年ごろの電関のカラーリングは「青」のイメージがありますので……(E10の一般型など)。あの青は微妙な色でレゴだと決して濃青ではないんですが……それならいっそ、製作容易な普通の青にしてしまえ、と。

 ちなみに写真とか模型みる限りだとDRG時代は茶色? DB時代末期は濃緑〜緑みたいですね。青のカラー写真は見たことないので、実は本当かどうか怪しいものです(笑)。

 動輪は赤。「黒・青・赤」の三色は適度に華やか、適度に落ち着きと。でも貨物列車牽かせるにはちょっと派手かも……後悔はしておりませんが。

 構造的に特筆することはないのですが、車体裾にレール付プレート入れてロッド部分の最大幅8ポッチになる下回りと、普通に6幅の車体の間の緩和になるように。
 パンタに屋根上機器つけて完成。あとは余った配線を押し込んで……。


■まとめ■
 さて、走らせてみると……。新型モーターの特徴が実によく顕れているというか何と言うか。
 2モータということもあり、力はかなり強いです。内装付客車5両程度は余裕です。
 この手の自作動力では問題になりがちな強度や安定性でも申し分なし。
 で、速度もまた過大だったり(苦笑)。

 もしこの機関車が「急行旅客用」とかいうなら実に相応しいスピードなんですが、重貨物用となるとちょっと……という感じ。かといって減速機構を組み込むのも、ちと無理。
 こうなると新型モーター・リモコンシステムでスピード調整の出来るタイプを待つしかない(即ち、2009年のトレイン新システム)。当面の対策としてはニッカド電池で電圧少しでも下げて(8.4Vかそれ以下)運転……ということでしょうか。
 その上で、この機関車は「急行旅客用」か「高速貨物用」(笑)に転用と。まぁ客車牽かせても似合ってますし。今風の貨車連ねて突っ走るのもそれはそれでありかも。

 それはそうと。
 「デチューン」を考えねばならないほどの新型モーターはかなり「使える」印象。減速無しで鉄道に相応しい回転数とトルクが得られるというのも、実に有難い限り。
(例として旧来のテクニック高速タイプはトルク無さ過ぎ、テクニック低速タイプは回転数が寂しい)
 繰り返しますが、これでスピード調整できて、また専用充電池でコンパクトな電源となる(らしい)新トレインシステムには期待が膨らみもするものです。
 9Vトレインモーターの買いだめ買占めを後悔するような状況になってほしいものですね。

 ちなみにリモコン受光部はやや屋根から沈んだ位置に付いてますが、これでも確実に受光しています(運転会レイアウトの、二重高架部の下を走っても問題なし)。その意味でもリモコンシステムは「使える」といえそうです。
posted by 関山 at 21:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月07日

【鉄道作品】独逸の電関、E91.9。新モーター&リモコン使用 その1

[製作 2008年6月末]



 他の写真はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=328298

 プロトタイプは独逸のロッドドライブの3車体式電気機関車、E91.9。
 実物に関しては以下参照……。
http://www.zackenbahn.de/e_91_9.htm
http://de.wikipedia.org/wiki/DRG_Baureihe_E_91
http://www.hfkern.de/Vorbild/E191.html 

 ……独文読めりゃ苦労ないですよねぇ(私も読めませんので安心されたし)。まぁ、概ね以下のことは読み取れます。

・古典的な見た目よりは新しく?1929年に製造され、1975年まで活躍したこと。
 (余談ですが日本だとEF10辺りが同世代。EF10は1980年頃まで生き残ってました)
・DB時代に191型に改番されたこと(VT11.5がVT601に、E03が103になったあの改番ですね)。
・ガチに重貨物用であり、最高速度は僅か55km/hであったこと。
・写真見る限り、廃車直前の頃はHゴム化とかでかなりスタイルが崩れてること。
 (こういうところは洋の東西変わらないですね(苦笑))
・模型では人気題材♪

 あと、レゴトレインだとscaneli氏の作品が知られるところ。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=61963
 3車体なのに全長僅かに34ポッチ! おかげでコロコロしたアレンジになり、それがなかなか魅力的。カーブを曲がっているところの写真は、かなーり萌えです。
 前面庇の表現もお見事。プロポーション最強でしょう。この作品意識して「自分も一両拵えてみたい!」と思ったのももう4年も前のことでした……。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 4年も寝かした背景というかなんというか。
 この題材、実現に当たっては障害が少なくありませんでした。勿論、ロッドの可動を諦めれば何とかなる題材ですが、それじゃ面白くありません。動輪に中プーリーを使う手で車軸配置を「C+C」から「1B1+1B1」辺りにアレンジすること考えたり(真中の1+1にトレインモーター)、BBBミニが出てきたらBBBミニにロッドつける手法で何とかすること考えてみたり……。でもどうもアイディア段階でぱっとしない。意識はしつつも優先順位は低い題材だったんです。

 朗報は、2007年からの新モーター+リモコンシステムと、そのトレインへの応用例でした。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=280715
 そして、ほぼ同じ頃に突如リリースされたBBBホイールミドルサイズ。蒸機もさることながら、古典電関の動輪にも実に使えそうな部品ではないですか!
 これで、自走してロッドも可動するE91が出来る!!

 でも、ちょっと腰が重い時期があって新モーターシステム+BBBミドルの発注かけたのが今年の5月半ば。着工は6月下旬の或る週末1泊2日+半徹で一気に。勢いって大事です、たぶん。

<続く>
posted by 関山 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする