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2012年08月09日

【鉄道作品[欧州型]】CC40100の9V化。9Vでの三軸動力台車と、異種モーター混載のこと。


 JAM展示用の「安全牌」動力車として、フランス国鉄CC40100をこれまでのPowerFunctionから、思い切って9V化してしまいました。
 PowerFunctionはRCほどでないにしても、多少ハイスピードよりの印象。どうもピーキーかつ重量編成の牽引が難しい印象がありましたので。9Vモーターのほうがまだ落ち着いていると判断。


 車軸配置の「C-C」が9Vでは厄介なところなのですが、ここはイギリス国鉄class08シャンター(これはPF)で行った、ダミー中間軸をモーターの中穴につける方法で解消しました。
 以前の中間軸の取り付けは9Vモーターではモーター中間穴の形状上できませんし、車軸をアームで結んでしまうと走行抵抗がそれなりに発生する問題もありました。

 なお、台車枠はTバーで取り付け。かなりシンプルなものに割り切っています。というかゴテゴテ装飾つけるとこの種の近代機には似合わない気がします。


 さて。
 台車の前後の形を揃えることと、やはり「安全牌」にはパワーもあるに越したことはありませんので、この機関車は前後ともモーター台車にしてしまいました。理想は2ケとも9Vトレインモーターなのですが、流石に絶版品ゆえ湯水のようには使えません。

 ここは手許に用途もなく余ってたRCトレイン時代の「ピーキーな」トレインモーターを使って2M化することに。配線は9VモーターとRCトレインモーターを通電ポッチケーブルで直結するだけ(PFトレインモーターだと変換ケーブルが必要でやや面倒)。

 ちなみに。
 同一編成内に出力や性能の違う動力車が含まれる……というのは実物ではよくある話です。機関車の重連は典型ですし、電車や気動車に補助機関車つけるとか。で、もっとも顕著なのは新型電車と旧型電車の混成でしょう。昔の東海道線で113系や153系に旧型国電ベースのクモニ・クモユニをくっつけた編成ありましたが、この編成だと低速域では低速向けの荷物電車が編成全体を引っ張り上げる形になり、高速域では高速向けの近郊型・急行型電車が荷電を引っ張る形になるのだとか。それでも(いや、それ故か)、この種の編成は無理なく20余年の使命を全うしたのでした。

 で、この混成モーター機関車の運転もそんな感じ?
 飽く迄試運転(+重量級客車4両)の印象ですが、低速域では9Vモーターが引っ張り上げる感じで力強く動きだす。そして高速域だとRCモーターがぐんぐん怖いように加速していく。この感覚は不思議なもので、9Vモーターだけの動力車で飛ばしている時の、どこか空転しているような不安な感じがありません。速いけど、きっちり粘着してるのが体感できると。
 特性の違うモーター同士が「協調」していると言えばいいのでしょうか。或いは低速域と高速域で得意なモーター同士が助けあってるとも。
 なんであれ、これなら安心してJAMの「常用機」として使えそうです。何より錘などの補重なしで牽引力に余裕あるのは嬉しいこと。補重してあげればその辺さらにポテンシャル引き出せそうですし。


 そんなわけで、異種モーターの混成、すべての方に勧められる方法ではないですが、9V環境お持ちでしたらちょっと検討して見る価値はあると思います。9Vモーターで2ケより安上がり?でパワーアップできるのですし。
 あと9Vモーターの三軸化。これはこれで使える題材も多そうです。中間車輪が事実上ダミーなので好みは分かれそうですが……。


posted by 関山 at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月25日

【鉄道作品(欧州型)】流線型蒸機「ドイツ連邦鉄道10形」を大改修


<Before>


<After>

 その他の画像はこちらに(brickshelf。旧verも一緒に。現在検閲中)
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=356628

 以前の製作記事はこちら
【鉄道作品】西独国鉄10形 最後にして最新の急行用蒸機

 制作は2008年の6月です。BFT2008の準備とかしてた頃。もう4年前なのですね。
 ちなみに社外品動輪使用のため(当時純正大動輪は存在せず。#10194は2009年)、なんとなくBFTへの展示は自粛しました。

 実物については前の記事から転載しておきます。
 先のS3/6が独逸の急行用蒸機の黎明期を飾った形式なら、その最後を締めるのが10である筈でした……。1957年に2両が試作。ディーゼル機関車は定番のV200の量産が安定していた時代で、ディーゼルカーはかのTEE用VT11.5がデビウした年でもあります。

 当然、時代を読み違えた悲劇の主となり、量産はされず引退は1968年。戦前の01や03よりも早い引退でした。
 それにしても。
 最高速度160km/hに象徴されるハイスペックに、美しさと整備性を両立させた流線形。それなのに何故かスポーク動輪というアンバランス。最後にして最新ということで、あらゆる意味での理想主義を突き詰めたんでしょう、性能もスタイルも近代動力車に負けてはならない! と。

 詳細は以下。英文解説と、写真あり。
http://en.wikipedia.org/wiki/DB_Class_10

 さて。
 今回の改修の要点は動輪直径を大きく、BBBホイールXL化したこと。
 これによって、実物の「動輪の上端が微妙に車体で隠されている」表現が可能になりました。ここはL形パネルを上下逆転使用することで車体幅が膨らむのを防いでいます。
 この表現、この種の流線型・半流線型の機関車全般に使えるかと。

 その一方、動輪直径を1ポッチ大きくすると、全長も3ポッチ伸びてしまいます。客車とのバランスを考えたり、またターンテーブルなどの地上設備も考えると徒に長くするのは避けたい。
 あれこれ寸法調整の末、全長1ポッチの延長で抑えたのでした。

 代償となったのは足回りの不安定さ。すなおに「○●○」(フランジ−フレンジレス−フランジ)にしておけば苦労しなかったのですが、何を勘違いしたか「●○●」(フランジレス−フランジ−フランジレス)で設計してしまい。部品もそれで発注……。

 余計な苦労、抱え込んでしまいました。
 まず、「oo−●○●−oo」ではまともに走りません。一見安定してみえるのですが、○●○部が直線で酷くふらつきます(というよりジャックナイフ状に偏ります)。
 
 「●●○」とかアレコレ試した末断念。結局、これまでにBBB-XL化してきた18.4(S3/6)やC55同様、「o-o●○●−oo」としてしまいました。
 実績のある方式故か? これでひとまずは落ち着いています。
(この調整にえらく時間食いました)

 なお、縦輪周りも何時もながらに苦労した箇所です。相当な柔軟性をもたさないと脱線します。


 全長を詰めた犠牲になったのは従輪前の大きなエアタンク。ここは省略表現にせざるを得ませんでした。一見余裕あるように見えますが、インカーブ時には全てがぎっちり詰まります。


 ほぼ作り直しの足回り。従輪周りがカーブでは割りを食う形です。

 なお、メインロッドやスライドバーの位置も低めに付け、少しでも実物らしくしています。



 もう一つ大きくいじったのは前頭部形状とサイドラインの位置と本数。
 先のモデルでは中型カーブブロック%6005との間に隙間できるのを避けて意図的に大型カーブブロック「%6060」の使用を避けたのですが、飾りライン表現の解釈の問題もあり、前面から見たところは悪くないものの、側面から見ると「ちょっと違う」感が否めなかったんです。
 そのため、今回は隙間承知のうえで%6060を使用。サイドラインは1本に割り切り、すっきりさせました(先のサイドスカート再現の絡みもあります)。
 また、煙突はテクニック軸の車輪を転用しました。フランジがツバのように見えて好都合。


 真横から見ても破綻はなくなったと……思います。


 今回は4年ぶりの大改修でした。パーツ事情が良くなるとこの種のアップデートも楽しいものです。
 やはりBBB-XLはありがたい部品であり、それ以前・それ以後をくっきり分けてしまいますね。純正大動輪が出てきたがゆえの「対抗作」は有難いもの。
 社外品の使用は賛否分かれましょうが、積極的に使いたいと思うのです(みんなが使えば、この種の社外部品は供給も安定することでしょうから)。
 
posted by 関山 at 18:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月21日

【鉄道作品(欧州型)】流線型蒸機「ドイツ連邦鉄道10形」を大改修(予告編)

 昨日ちらりと写真あげましたが、ここまで「出来た」ということで中間報告をば。


 BBB-XLだと、この種の流線型蒸機でありがちな「車輪の上部が覆われている」表現が可能になります。今回の改修のキモはここでした。

 この表現のため車体幅を7幅化も検討しましたが、L形パネルを上下逆転させて、少し隙間空けて取り付けりゃいいことに気が付き、ほぼ6幅を維持と。

 もう一つ大きくいじったのは前頭部形状サイドラインの位置と本数。前頭部は隙間承知のうえで大型カーブスロープでスマートさを強調。サイドラインは1本に割り切り、すっきりさせました。

 なお、炭水車は未改装のまま。帯の本数と位置を弄るだけですが……今からやります。


 上から。動輪上部の処理が分かるアングル。
 あと煙突にはテクニック軸の「車輪」を使いました。集煙装置とかついてそうな近代的な煙突に見えてルックス良し。


 レゴ化でも、BBB-XL化でも、無論実物でも先輩格の18.4(S3/6)との並び。
 考えてみたらドイツ急客機の王道、01や03は未だ手を出してないです。王道過ぎて手を出す気になれない……。そんなわけでレゴ社さん「01 D-zugセット」製品にしろください次期10000番代で(をい。
 
posted by 関山 at 01:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月18日

【鉄道作品(欧州形)】2軸の小型ホッパ車

[制作 2008年春]


 2008年春に制作したものの、長いこと発表機会もなく、また足回りももがれた幽閉状態。
 #130チッパー貨車を再現するに当たって、なんとなく車輪や連結器を復活。サルベージしてみました。

 さて。
 当時の製作動機は、当時持ってた#4512のホッパ車の出来に不満を感じたことと、#4564のホッパ車への妙な羨望を感じたため。


 参考 #4512(2003)。わかりにくいですがコンテナ車の後ろに小さく写ってます。


 同じく参考#4564(1994)。機関車の後ろの貨車。

 #4512のホッパ車はこの種の貨車としてはあまりに重心が低すぎて違和感があったんですね。対して#4564のはそれなりの車高というか嵩があってそれっぽい。

http://koedaka.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/2041-ebc0.html
<参考 北陸鉄道 ホム1>
 日本の例ですが、欧州でも形状はほぼ変わりません。
 この種の貨車は日本だと石炭車か、保線用のバラストホッパー車のいずれかになります。


 そんなわけで車高を1ブロック分ほど嵩上げしてしまいました。少し#4564に近づいたかしら?

 ディテールはあれこれ説得力とか考えながら付けました。ホッパの開閉にハンドルがいるだろうとか、連結時に隣車に渡るための歩み板がいるだろ、とか。黄色い潜水艦は私有貨車設定で社紋板のつもり。


 1両は操作室付きに。一斉開閉用のレバーやシリンダーを装備。


 作業中のイメージ。
 中は山型になってますので、実際にホッパとして機能します。
 #130と混成ですが、保線用車で新型旧型が混用されてる感じで。



 その他画像はこちら(検閲済)。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=508034
 先の#130再現作より、こっちのほうがカウントは上がってますね。
 
posted by 関山 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月19日

【鉄道作品[欧州型]】自動車インフラ整備? 3軸連接形車運車を作ってみました(下)


 編成例とか積載例とか。この車種、意外と遊べます。




 この種の貨車のいいところは「カースリーパー列車」として旅客列車(寝台列車)にも連結できるところ。日本のカートレインは長続きしませんでしたが、欧州ではこの種の列車は未だ健在な模様。

 なお、自動車メーカーからの新車輸送の際は積載自動車はなるべく形が揃ってるほうが望ましいのでしょうが、旅客の自動車を輸送する場合は車種とか揃ってないほうが「らしい」でしょうね。


 どさくさに紛れて、日本型として扱ってみた由。3軸連接車運車というのはク9100形が私有貨車として量産されたとでも考えればあり得る形状ですし。
 積載自動車はなるべく日本車っぽいのに揃えてみました。


 ED72が牽引。日本の電機にしてはバタ臭い部類なので、違和感は少ないのかも?

 その他の画像はこちら(brickshelf 検閲済)。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=505685

 さて、次は地上積込み設備……斜路の整備とか。
 欧州系車運車では斜路の半分が内蔵されてる分、日本のク5000用の積み込み設備ほど巨大にならずに済むはず……です(予定は未定)。
 
posted by 関山 at 18:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月17日

【鉄道作品[欧州型]】自動車インフラ整備? 3軸連接形車運車を作ってみました(中)

 さて、先のver1が取り敢えず完成。勢いで2両目も作って遊んでるうちに思ったのは
「車高(床面高)をさらに下げれば、積載出来る自動車の種類も増える!」じゃないかと。
 作って間もない2両目を大改造した由。


 ver2。
 ver1での標準トレイン車輪をテクニック軸の独立車輪に交換することで、更に1プレート分の床面下げ。
 たかが1プレート、されど1プレート! 車や鉄道車両を作ってる方なら(いや他ジャンルのビルドでもそうですが)、この差異って結構大きなものなのです。


 これで「車両限界」を遵守しつつ、上段は1プレート車高の高い自動車も載せられるように。
 これまでウチで作ってきた乗用車型の車なら、ほぼ全てが積載可能になりました。

 関連して、ウェッジプレートで車体形状も整えます。ゴツいけどスマート。そして無駄なく合理的に。
 強度も思ったよりは確保できています。

 このアングルだと、車運車がその初期には「大物車」の一種※として扱われてきたことを感じてみたり。

※:日本での1955〜1966年ころまでの話ですが。欧州の事情は不明。


 勿論、小型車の6台積載も可能です。


 中間軸の周りもバネとかリンクっぽく作ってみました。
 なお、ピン(ハーフペグ)を抜けないようにバーで押さえ込んでいるのでver1よりは強度が上がっています。ver1では気になってた「フラつき(蛇行動)」も若干は抑えられているようです。


 ver1(右)とver2(左)の並び。お好みはどちら?
 ……汎用性とか走行性能から、ver2への統一改造は考えているところですが。

 その他の写真はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=505778

(続く。次回は編成例とか)
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月16日

【鉄道作品[欧州型]】自動車インフラ整備? 3軸連接形車運車を作ってみました(上)



http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=505686
 brickshelf(もう見られます)

 少し前になりますが。
 #4207パーキングの記事を書いていて思ったのは、ウチは鉄道のアクセサリとしての自動車を作りまくってるのに気がついたらインフラ整備がなおざりになってるなぁということ。ガソリンスタンドとかディーラーとか修理工場とか中古車屋とか。
 立体駐車場は……大物すぎるが故に先の課題に置いといて、まずは手軽に?自動車輸送用の貨車(車運車)を作ってみました。

 ただ、問題点がいくつも幾つも。
 まず、本物の乗用車に比べてレゴ車は比率的に車高が高い(低車高な「関山車」でも!)。2段積みの車運車では致命的な問題になります。他の機関車や客貨車に比べて背が高すぎてはカッコ悪いですし、なにより拙宅の運転環境には立体交差ある以上「車両限界」の厳守は必須。
 また、それに関連して貨車自体の車高というか床面を少しでも(1プレートでも!)下げたくなります。したがってボギー車は避けたい。トレイン車輪の真上にボギープレートで1プレート分、更にトレインプレートで1プレート分。計2プレート分も床面が上がってしまいますから。
(小径車輪使うのは、あの車輪の耐久性面でやはりダメ)

 で、前者の対策になったのは2012年からの新型屋根部品。低車高で2シーターが可能になった夢の部品で既に1プレート車高を下げた車が或る程度揃って来ました(シトロエンGSやCXなど。あとBMC MINIとか)。積載車種を限定すればなんとかなると。
 後者の対策ですが、欧州でよくある「3軸連接車」をプロトタイプにすることに。日本でもク9100形が1両だけ試作されてボツった形状ですが、あちらではポピュラーな形状なのだそうで。どうせ積むのは欧州車メインですから、欧州型で作ってしまえと。

 3軸車運車の実物についてはこの辺を参照。写真がわんさか。
http://www.flickriver.com/photos/tags/autotransportwagen/interesting/

 しかし、3軸連接車というのは足回りが不安。構造的に1−1−1。どう考えても安定するとは思えません(実物はリンク機構とかで何とかしてるんだと思います。多分)。


 でもまぁ、まず足回りだけテストしてみました。巧く行けば儲けものという感じで。
 安直な、もといシンプルな作りですが。多少のフラつきはあるものの牽引でも推進でも意外と脱線しません。これで決定。

 そして車体に取り掛かりますが、予想外に苦戦。
 もともと少しでも車高下げるための極限設計なのですが、そこで更に振りかかってきたのは「欧州の車運車の多くは、二段目の床の一部が可動して斜路の一分になる作りであること」という追加課題。ちなみに日本の車運車のほとんどは固定ですが(先のク9100も含め)。
 そんなわけで、ヒンジ組み込むのに割と苦労しました。最初は角度が自由な旧タイプヒンジ使おうとしましたが、どうしても自動車の重みで床が垂れないロック機構が造れず断念。カチカチヒンジのお世話に……否定してたカチカチも時には役に立ちます。ただ、これだと斜路部分の角度が急になりすぎるので、搭載時に車がお腹擦らないような作りに気を配りましたが。全体にスケスケなのはこれが理由です。

 また、車体構成は最初もう少し見栄えに考慮するつもりだったのが、ヒンジの問題とか解決してるうちに構造上の選択肢がなくなっていき、ポッチ間にプレート挟み込む手法多用して安直にまとめざるを得ませんでした。おかげでプレート裏面露出しまくりで妙にゴツい。まぁ見た目より強度はありますけどね。


 

 積載床面をタイルではなくポッチを出しているのはタイルの分の0.5プレート分を稼ぐのと、自動車の転動を防ぐためで若干の効果あり。空車・積車ともに試運転。問題ない走行に一息つけたのでした。


 積載は1500-3000ccクラスは上下2台づつで計4台。
 1500ccクラス6台も最初考えましたが、全長が40ポッチ近くなり他の車両とのバランスがあまりに悪くなるので断念。


 500cc以下のクラスが交じると5〜6台積みも可能になります。連接間に跨がる積み方での走行させましたが短期的には問題ありませんでした。

(続く)
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月24日

【鉄道作品(欧州型)】英国国鉄Class08ディーゼル機関車。PowerFunction最小を目指して!


 ついさっきの記事。
【brickshelfより】PFの動力車はどこまで小型化出来るのか? Class08を例に……。
 の続きです。

 で、だらりとClass08のことを忘れたり思い出してたりしてた7〜8月。そんな惰眠を覚ましたのが、動力はないものの大胆なカラーアレンジが印象的であったin81212様のClass08(#10183のアレンジ)。
http://legotrain.seesaa.net/article/221733609.html

 これで「あぁ、Class08作りたいなぁ」と再燃。紹介記事書いた日が「たまたま」涼しかったお陰もあり、ほぼ一晩ででっち上げたのが、以下。
 構想3ヶ月、製作4時間でした。小型機は楽でいいです……。





 他画像は以下 brickshelfへ。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=482112


 勿論、先に(思わせぶりに)上げた記事「【ヒント・アイディア】またひとつ怖いものがなくなった? トレインモーターを3軸にする」は、勿論このビルドのために思いついた策ですよ。



◆プロトタイプ選定。黒は楽か?
 画像検索かけた中で、黒一色の如何にも古そうなのが楽そう……じゃなくて格好いいので選択。まぁ色を使った方が難易度下がることもあるので(あれこれごまかしが効く)、黒が楽とは言い切れませんが。
 でも、ダンダラゼブラの警戒色だけは難易度激ムズです。

 ちなみに。
 軸配置Cでロッド駆動のL型の小型ディーゼル機関車なんていうのは世界中に居るもので、実はclass08以外のプロトタイプも検討しました(日本型含む)。が、ボンネット部分の太さ・高さを考えるとclass08が一番作りやすく無難という結論に。まぁ、丸み帯びたカマボコ的なボンネットとキャブに惹かれたのは大きいのですが。



◆構成(最小を目指して)
 PowerFunctionで魔改造なしで「最小の動力車」目指すと、「全長8ポッチの電池BOX」+「全長4ポッチの受光ユニット」を足した「全長12ポッチ」が現実的な答えになります。その下にトレインモーターと。

 いや、トレインモーターの上に電池BOX、その上に受光ユニットのような3段飾りもとい重ねだともっと全長詰められますが、高さ方向には余りに非現実的です。
 受光ユニットがL形しているのを利用して全長10ポッチも考えられなくもないんですが、これも車高が上がる問題点があるんですよね。たぶんまともな機関車の形にはなりません。

 で、先のタンデム配置の「全長12ポッチ」を基準とし、そこに機関車としての体を成すために前後に1ポッチづつ足して全長14ポッチに収めた由です。
(ちなみに実物の全長は9m。偶然にも寸法比は「20m〜26mの客車を32ポッチ長に解釈する」自分のスケール基準通り♪ 9m:20m≒14ポッチ:32ポッチみたいな)


 ここまでが構想。
 実際につくってみようとするとケーブルの取り回しに困りました。受光ユニットはモーターへのコネクタをつなぐと全長5ポッチ分になってしまう。ここは受光ユニットを横倒しに配置して、センサー部を後部妻面に露出させることで予定寸法通りに収めました。
 横倒した受光ユニットの固定は?
 キャブ内があまりにもぎりぎり丁度で隙間が全くないため、ポッチ固着しなくても安定してます(笑)。



◆足回り
 先の記事通りです(笑)
 というわけで、BBBミニの使用はルックスというよりはロッドつける上での必然だったりします。ここも純正なら強いんですが(何に?)、ロッドドライブ諦めるのもイヤですから。



◆上まわり
 ボンネット部分は、以下に電池BOXを見えなくするか。古い車屋根部品をヒンジでつけて隠蔽。ヒンジは生きてて開閉はできますが開けた中にあるのは電池BOXの「壁」(苦笑)。これじゃ点検風景とかやるのは無理があります。電池BOXに何かエンジンとか機器らしいシールを貼る手はありますが。



 キャブには先述のよう、受光ユニットが横倒し、ギリギリに収まってます。もちろんミニフィグの搭乗は諦めた部分。まぁ受光ユニット積んだ機関車は「無線の無人機」と割りきってますので……。
 窓は窓枠感出すため、グラス部品を裏表逆に使っています。

 屋根などの外装仕上げはカマボコオンパレード。あとはタイルをぺたぺた。



 余談ですが。
 イギリスの鉄道は1960年代まで前照灯を使っていませんでした(!)からclass08も古い時代だとヘッドライトなしのはず。でも、それだと如何せんサマになりませんので、輸出機かなんかという設定でヘッドライト付きの姿にしてます。輸出といえば、同形機がオランダには輸出されてたんですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/NS_500_Class



◆結び
 自称?PowerFunction最小の動力車がロッド廻してテコテコ走るのは楽しいものです。
 逆に云えばこれより全長の短いというか、体積の小さい機関車は魔改造という思い切りが必要なんですが、まぁ、そこは既に渡った橋ですから(笑)。

 今回は純正?縛りで極限を楽しめたと。
 ……BBBは純正じゃねぇだろとか、よりによって写真にME-MODELSのメタルレール使うのはどうよと突っ込むのはなしで。

 さて。
 手許に英国型の貨車などがありません。日本型貨車の古めのが幸いにも似あうので(まぁ同根ですからね)、そのうちBrakeVan(英国流儀の車掌車。出窓が可愛い♪)だけでもでっち上げて編成でも組ませようかしら……。

posted by 関山 at 23:59| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【brickshelfより】PFの動力車はどこまで小型化出来るのか? Class08を例に……。

(註:6月くらいに書いた書き溜めストック記事のサルベージです。故あって)

 表題は無論、魔改造なしで、です(笑)。
 PowerFunctionは小さくなったとはいえ電池BOX、そして受光ユニットを車上搭載しなければならない、その意味で小型化に限界みえてくる。だからこそ、幾つかの挑戦が行われています。
 そのお題として都合が良いのは小型のディーゼル機関車。所謂「switcher」(米語?)「shunter」(英語?)というカテゴリの機関車。

 だいぶ前ですが、Eurobricksで上がっていたのがこちら。
 
http://www.eurobricks.com/forum/index.php?showtopic=55375

 プロトタイプはイギリス国鉄のClass08。
http://en.wikipedia.org/wiki/British_Rail_Class_08
 C形ロッド式の入換用ディーゼル機関車。1953年から1962年製造(但しプロトタイプはもっと古くて1945年)。この大きさながら電気式で、似た様なスタイルの09・10・11・12・13含めて1000両以上製造されたメジャー形式。(割と)駄っ作機だらけの英国ディーゼル機関車史の中では傑作機でしょうか。古めかしいスタイルに関わらず現役機も多数とか。
 ちなみに「汽車のえほん」(機関車トーマス)の”ディーゼル”はこの形式がモデルですね。

 さて、それに対抗するかのように?brickshelfに上がってきたのがこちらです。AFOLEGODT様の作品。
 
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=474108
(trainタグがないので見つけたのは偶然でした……。) 

 セミセンターキャブにアレンジされていますが、高くて丸み帯びたボンネットなど雰囲気は限りなく件の「Class08」です。

 他のレゴでの製作例は以下。4.5V時代のロッド付き車輪使ったり、12Vでロッド付けたりと工夫の跡が興味深い。

  
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/search.cgi?q=class08&stype=fi
 「class08」で検索。数作品あり。

  
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/search.cgi?q=shunter&stype=fi
 「shunter」で検索。何作品もClass08が見つかります。


http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=336022
 #10183「HobbyTrain」の作例の一つにもなっています。

 この辺りを眺めていると、自分も挑戦したみたくなったのでした……。

(と、思ったのが確か今年6月ころ。ターンテーブルとか操重車に追われて、あとそっちに手持ちのPowerFunction機器取られてお預け。そのあとは暑くなってやる気わかず。勿論この記事続きますよ!)
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月15日

【鉄道作品】BBB-XLを使ってみる。ドイツ国有鉄道18.4形(バイエルン王立鉄道S3/6)の場合。

[改造:2010年11月]



 他の写真はこちら(検閲解除済)
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=461983

 もう去年の秋の話になってしまうのですが、BBBホイールXLサイズが赤・黒ともに届きましたので、「赤」の方を既存作に組み込んでみました。
 お題は「尖塔形の前面、グラマラスなシリンダ周り、楔形の風きりキャブ」と優雅さと力強さが奇跡の融合したような機関車、ドイツ国有鉄道18.4形(バイエルン王立鉄道S3/6)。


続きを読む
posted by 関山 at 22:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月15日

【鉄道作品(欧州型)】欧州系市電(古典単車)は如何? バーゼル市電タイプ

[制作:2010年8月末。12月に少し改良]

 古い、概ね二次大戦以前に造られた欧州の市電が好きです。
 基本的に単車。日本やアメリカの電車には見られぬ大きな窓! 時代を感じさせないスマートさ。そんなのが電動車+トレーラ+トレーラのような編成で素敵な街並みの中を走っていく。

 むろん、1950年代の丸っこい連接車、或いは現用の低床電車も好きですけど。

 ただ、古典市電にかんするまとまった資料は見つけられずにいました。いや真面目に洋書探せばいいのあるんでしょうが。

 しかし、居ながらタダでこんな濃い資料見つけてしまえるとは。
(たまたま「飛び地」の濃いサイトみてて、バーゼル市内の飛び地の話で市電のサイト見つけて……という流れです)

 http://www.tram-basel.ch/
 バーゼル市電の現役、そして過去車両の資料・写真が大量に! もちろん独文ですが、そんなの愛がありゃなんとかなります(もとい、写真目当てなら独文読めなくても大丈夫)。
 車両関係はこちら。
 http://www.g-st.ch/trambasel/rollmaterial.html
 上から現役車両・過去の車両(動力車)・過去の車両(付随車)・他社の乗入車・事業用車……の順。

 やはり過去の動力車・付随車がとても気になります。ありがたい事に編成イラストまで載っており、動力車が付随車4両ほどぶら下げる編成もあったみたいで……。

「ああ、レゴで作りたいっ!」

 と思うのは必然でしょう。

 ……。




 というわけで、できたのがこちら。
(他の画像は
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=454801
 へ。未だ検閲中)

 特定のプロトタイプなしで個人的好みでのアレンジ入った「バーゼル市電タイプ」ですが(笑)。取り敢えず電動車とトレーラ1両づつ。どちらも嘘ツキ車(笑)。まぁ欧州系古典電車の平均値的イメージも含めたと。

 それにしても、ダークグリーンの供給増えてくるとこういうこともできるので素敵♪
 とは云えデパートの窓は他の部品で代用せねばなりませんし、この使い方でもエメラルドナイトの缶胴のカマボコは消化しきれないのですけど(苦笑)。

 車体の作り方自体は2008年に作ったリスボン市電単車
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=300358
 と大差ありません。9Vトレインモーターを芯に前後デッキをモーターの爪に引っ掛けて、電車の窓から上は上下逆転組みというややトリッキーな組み方です。単車は小さく、そして腰を低く造りたいですからね。
(欧州系のビルダーさんの作品はどうも大柄で腰が高いのが多くて……)

 工夫といえば工夫したのは前面窓の割り切りで、リスボン単車の時のような「1幅の窓(大昔のレア部品)」の使用は避け、2幅の新タイプ窓を重ねて配置することで擬似的に1幅窓にしてみました。真ん中の窓の奥にピラー見えるのは意外と気になりません(よね?)。
 昔の1幅窓はレアなばかりか色も白・赤・黄色(超レア且つ高価)・黒(既に考えたくない相場)の4色というか実質白・赤の2色しか使えない状態でしたが、これで新タイプ窓が供給されていれば(今のところ白・赤・濃緑・緑・黒)なんとかなる訳です。白・赤・黒なら奥の窓は4幅のにすればもう少しすっきりするでしょうし。

 やや難有りは腰回りのカマボコスロープが微妙に車輪に接触気味であること(触れるか触れないか)。走らせているうちに摩耗で気にならなくなると踏んでいるんですが、これも広義の魔改造になるのやら?


 車内はロングシート。欧州の市電ではクロスシート車が多いのですが(羨ましい)、トレインモーター上にクロスシートだと定員が極端に減ってしまうんですね……。
 窓が大きいので、電灯は付けてみました。


 オープンデッキのトレーラ。妻面は馬車風に。
 足回りは車輪の中身だけ使っています。軸受はヘッドライト部品と。

 連結は最初、ボールジョイント1関節としましたが脱線しまくるので、短いテクニックアーム使って2間接式にしたら落ち着きました。2軸車同士の連結は1関節じゃダメという教訓を得た由。
 トレーラはもう1両ほど作りたいところですが、未だ未着手。バーゼルにはオープン車(日本で言うところの「納涼車」)とかありますので作りがいはあるはず……。


 さて。
 これ作っちゃうと他の欧州系市電にも興味が出てきます(この応用でかなりいろいろいける筈! ワンパターンともいいますけど)。とはいえ、市電は小さな車体にモーター1個を食いつぶしてくれる題材ゆえ量産しにくいのが難ですが。
 あと、今風の低床電車のほうも最近良いアイディア降ってきて、つい形にしたら意外と……でしたので(乞うご期待!)、今後は古典単車中心か低床電車中心かでも迷うところです(楽しき悩みです)。
posted by 関山 at 23:59| Comment(9) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月17日

【鉄道作品】ドイツ国有鉄道78形タンク蒸機のディテールアップ。

 前回記事こちら。
http://legotrain.seesaa.net/article/169169495.html

 取り敢えず完成、取り敢えず公開した78形ですが、製作中から以下は気になってました。

・サイドタンク周りのボリューム感が不足していること。余りに「薄味」になってる。

・上と相まって、バーを使ったランボードが妙に浮いて見えてバランスが悪い

・煙室部分(煙突の真下)の表現を缶胴と変えたのが違和感ありすぎる。おかげで前面の印象もなんか違う(妙に四角っぽく見える)

・やっぱりディテールがあっさり過ぎ。欧州系の本気ビルダーにこれじゃ勝てない(苦笑)


 というわけで改良しちゃいました。





 その他の写真はこちら(上から8枚目まで)。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=451531


・サイドタンクは大幅に肉増し。プレート+タイルを貼りつけ、一部ポッチ出してリベット表現。これで前面から見た印象(意外とサイドタンクのボリュームを感じる)も近くなりました。6ポッチ幅+プレート4枚厚で実質で7幅オーバーですが、もともとランボード・シリンダで7幅相当ありましたから。
 なお、コールバンカー部分はタイル1枚厚の貼付けにとどめて、バック運転時や6幅の客車との差異が気にならないようにしています。

・煙室の改良。カマボコカーブやめてスロープを横組で貼りつけました。その下に手摺付けて。あとサイドに必要以上にポッチが出てしまったので下半分はタイル仕上げに。
 前回記事で「煙室扉が小さいかも」とか記しましたが、問題はそこじゃなかったんですね。

・炭庫部分も後ろに少し張り出した形状に。もっと大仰でもいいんですが受光部隠しちゃいますので。

・シリンダブロックをディテールアップ。尻棒も付けました。シリンダブロックの上半分は車体側、下半分は台車側に持たせています。

・前面を修正。給水暖メ機を円筒に。のっぺりしてたフロントエプロンにポッチを出してリベット表現。また、ランボード前半部分のディテール部品をあれこれ追加。タンク上の手摺も。



 これで取り敢えず満足♪ 特にサイドタンクのボリューム感とリベットに。
 基本造形はいじってないんですが、印象は(自分なりには)大きく変わったつもり。何よりディテールアップで「ハッタリ感」は増したかと(笑)。
 レゴトレインって意外とのこの「ハッタリ感」が大事だと思うのは自説だったりします。だからこそシンプルでバランスの良いビルドは思ったより難しいのかもしれません。
posted by 関山 at 00:57| Comment(6) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月12日

【鉄道作品】ドイツ国有鉄道78形。高速タンク機関車を自走させる

[制作:2010年11月]
 先に予告記事「蒸機造りながら……」で扱った機関車がこちらになります。


●先ずはプロトタイプについて


http://en.wikipedia.org/wiki/Prussian_T_18
(英語。他にも実物写真あり)
 1912−1927年(日本で言えば8620/9600の世代)に534両が製造された高速旅客用タンク機関車。タンク機関車は支線区用や入換用というイメージが強いのですが、ドイツには78形のほか数形式の高速旅客用タンク機関車が存在しています(究極は流線型の61形でしょうか)。78形は1975年のドイツ蒸機の末期まで活躍しましたが、それだけ万能に使いやすい機関車だったのでしょう。勿論、今も動態保存機があります。

 スタイリング的には後の制式機群よりも細くてスマートな缶胴、丸みの大きなユニークなキャブ、前後で一直線に通ったランボードが特徴でしょうか。優雅な古典機と、力強くもマッチョな制式機の過渡期の機関車というのが推し量れましょう。

 なお都市間の(中距離)高速列車用のタンク機関車というのは日本ではおなじみなさそうにみえて、実はC11の元来の製造意図もこうした高速列車用でした。電化前(或いは戦後の電力事情が悪い状況下)の関西や中京ではC11が「快速列車」として使われていました。C11は動輪径も1520mmあり、D51等の1400mmよりも大きかったのも忘れてはなりません。その意味でC10/C11とBR78は通じるものを感じます。



●レゴ化にあたって





http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=451531
(他にも写真あり。検閲済)

 Masai氏に先は越されてしまったものの「PowerFunctionならできる! 一両で自走できるタンク機関車」というのが命題でした。ただプロトタイプの78形はPF以前から何となく目をつけていた形式でしたが。後の制式機群よりやや設計が古くて好みの形状であること、都市間高速用ということでタンク機にしては大きな動輪が魅力的でしたから。
 78形が都合よいのは2C2という車軸配置のお陰でタンク機にしては比較的大柄であること。これなら「電池BOX」「受光ユニット」「PF-Mモーター」を比較的容易に?押しこむことができそう? 但し、缶胴部を4幅にしたいがため電池BOXの収容隠蔽に気を配る必要があるのは自明でした。
 そんなわけで、先ずは電池BOXの収容位置から機関車の形を詰めることになります。幸いにもサンドタンクで隠せて重量配分的にも理想的な中央部に押し込み、サイドタンクで隠せない部分はパネル部品で覆うことで外から見えないようにできました。
 受光ユニットはキャブの後半+コールバンカー部分に押し込んでいます。ここもはみ出した部分はパネルで隠蔽です。受光部は炭庫上部に顔を出すように。
 モーターはキャブ内に縦置きも考えたものの、縦置きモーターは既に何例もやってて技術的チャレンジ感がありません(苦笑)。機関車前部、先輪と第一動輪の上に横置きとしました。この微妙なポジションだとモーターの殆どがランボードとメインロッドのスライドバーで隠せて好都合でした。
 

 機関車の足回りのみ。左が後ろ、右が前。
 余裕があるようで、意外とキツキツです。箱モノ(電機など)だともっと配置に自由度あるのでしょうが。
 あと、モーターの真下で先台車が余裕持って動くのも分かりますかと。


 モーター周辺。12歯ギアから8歯ギア、再度12歯ギアへ下ろし、12歯の小べへルギアで第一動輪に伝達。あとはロッド駆動で。実は縦置きならべへルギア1段で済みますのでもっとシンプルに出来るのですが(苦笑)。
 ギア比はMモーターからの等速ですが、速度・パワー共に不満ありません。やはりPF-Mモーターは史上最も扱いやすくて低価格なレゴモーターでしょう。


 機関車を裏から。先台車と従台車はほぼ同じ造りです。左右旋回と、左右褶動の2自由度持たせています。
 なお、従台車は取り付けにあたり上部に1プレート隙間を入れています。こうしないと動輪に重量が十分に掛からず空転しがちになりますので。

 動輪・従輪は手持ち品の関係でBBBホイール使っています。ゴムなどはありませんがバッテリーの重量の関係できっちり「粘着」します。
 メインロッドはシリンダバーとスライドバーを兼ねた簡易な造りで妥協しています。まぁ実績のある確実な方式ということで。


 上まわりはそっくりそのまま外すことができます。メンテナンス性抜群♪
 ディテールは極度には凝らず、「それらしく見えりゃ」程度。一直線のランボードは動輪に阻害されないようバーを側面につけて再現しました。
 ちょっと気になっているのは煙室扉が些か小さめのこと。Φ4のプレートも今はありますから何らかの改修は考えています。


 電池BOXのスイッチ部に簡単にアクセス出来るのは自慢。ただいま電源ON!


 キャブは殆ど機器で埋まっていますが、申し分程度にフィグを載せるスペースあり。
 それにしても、ドイツ蒸機の「黒+赤」は限りなくレゴの原風景的配色じゃありませんか! この色の機関車がレゴの製品から消えて20年も経ってしまっているんですね……。

 さて。残る問題は客車ですか(笑)。
 この機関車に似合いそうなダークグリーンのちょっと野暮ったい客車(3等車と2/3等の合造車みたいな編成)が欲しいところなんですが、レゴ的には未だ敷居高い題材なんですよねぇ(苦笑)。
 エメラルドナイトの後継製品は、是非とも黒と赤のドイツ蒸機がダークグリーンのドイツ客車を牽くような構成にしていただきたいものです(勿論、客車は別売ありで)。
posted by 関山 at 19:33| Comment(10) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月08日

【鉄道作品】蒸機造りながら……

 途中経過は書かない方針なのですが(ビルドに夢中になってるとそんなの書くのめんどくさい!)、現在PowerFunctionで自走するタンク式蒸気機関車作ってます。
 蒸機はテンダ付きならテンダに9Vトレインモーター入れればよいので「自走」も容易いのですが、タンク機はPowerFunction以前には自走させるのが至難でしたからやっと実現したお題でもあります。とはいえ、モーターや電池の配置は楽しく悩めますね。4幅の電池BOXや、3幅のモーターを蒸機のボイラーやサイドタンク内に以下に隠すかは実にパズル的です。
(この辺りmasai氏の作品は凄いなぁ……)

 ところで。
 蒸機のようなロッドドライブの車輌って本当にロッドドライブさせるのが正しいのでしょうか?
 いや、なんでこんなアホな文を書いたかというと、1/150や1/160の模型の機関車(要はNゲージですね)だと外見はロッドドライブでも内部では動輪同士をギアで連動させている製品が殆どだからです。動力伝達に関してロッドとギアの二重装備と。
 そして、レゴトレインの作例でも内部のギア連動しているものを見かけますので。

 私は「ロッドとギアの二重装備」という発想自体が思いつかず、これまで車輪はロッドのみでの駆動にしていきました。今度のもスペースとか手間やコスト考えてロッドのみ。レゴ社公式(エメラルドナイト)でも内部連動ギアはなくロッドのみで駆動しているのでこれで間違いはないのでしょうが……。ただ、内部連動ギアあった方が確実には思えるんですよね。だからこそNゲージの模型では小さいのに確実に走って力もあるわけで。

 あと。
 実際作った方だと痛感していると思うのですが、先台車の首振りというのも面白い(苦しい?)課題ですよね。激狭な空間で、自由度を最大限に確保しないとまっとうに走らない……。レゴトレインのカーブ規格は実物はもとより、尋常の鉄道模型よりも凶悪ですからねぇ。
 で、レゴで最初に蒸機作ったのが2005年で以後何作も作ってきたのに未だに「定番・決め打ち」の方法がなく、その都度現場合わせ現物合わせで新アイディアを思いつく……と。まぁそれが楽しいんですが。実物でも先台車周りはワケの分からない方式が溢れており、苦労の多い箇所だったのが偲ばれます?

 肝心の機関車は足回りは完成。試走させて結果も上々。
 あとは車体とディテールですが、これはこれでスタイル上でのバランス取りとか悩み(楽しみ)多いところです。箱モノ(電機や電車)と違って事前設計より現物合わせの要素が大きいですね、やっぱり。それから、「基本造形のダメさ(笑)を、ディテールでごまかす」というレゴトレインならではの奥の手もありますので最後まで手は抜けません(笑)。

 そんなわけで、完成報告お楽しみに。


 オマケ。
 http://db103rheingold.main.jp/103001-1.html
「DB103のMiniature World」
 欧州系鉄道模型のコレクターのページですが、日本語による資料としてとても有益です(特にドイツの蒸機について。所要形式はほぼ全てコレクションされているのではないかしら?)。私の「ネタ元」の一つ。お勧めです。
posted by 関山 at 21:33| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月26日

【鉄道作品】CC40100の小改良。やっと旧作に追いついた?

[2010 07小改良]

制作記事はこちら。
2010/2/2【鉄道作品】フランス国鉄CC40100電機の更新、というよりリメイク
http://legotrain.seesaa.net/article/140003608.html



 BFTに出展していたCC40100旧(2003年暮制作)が返還されたので、2010年初制作のCC40100新と並べて写真撮ってみました。

 ……。意外と旧作がカッコいい?

 もちろん、制作者は新しいほうがいい!と思ってはいるのですが……。こうして新旧並べてみると、運転台窓まわりなど旧の方が締まってる感じがしなくもない。同じこと思うのは自分だけではなく、レゴトレ仲間にも同じこと言われる始末。

 というわけで新作の方を小改良してみたのが以下。


 運転台窓横の65度スロープ(2×1×2 %60481)をやめ、普通の45度スロープに差し替え。隙間はφ1丸プレートで埋めて流動感を出す。上の隙間は屋根と車体の間に入れていた濃灰の帯を延長。実機も雨どい?が全長を一周していますのでこの処理で間違いないはず、と。
 屋根を前後1ポッチづつ延長して少しでも車体を長く見せる。まぁプチ整形の範疇……。


 改めて初代と並べてみました。効果はどんなもんやら? 少なくとも造った本人は納得と(笑)。

 その他の画像各種はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=418962
posted by 関山 at 03:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

【鉄道作品】デッキ付き電車は「山のアヤカシ」。ドイツ帝国鉄道ET89電車。

[制作2010年2月]

 デッキ付きの電車というのは鉄道車両の流れでは明らかに「奇形」。
 その生まれるパターンは3つあります。

・オープンデッキの客車が由来。客車にモーターとパンタとコントローラーつけたら電車になっちゃった……みたいなパターン。アメリカに幾つか例があるようです(1910年代の話)。
http://www.nycsubway.org/perl/show?7449
 こんなの。ニューヨーク地下鉄の保存車。

・荷台付きの気動車を改造したもの。日本の私鉄気動車では前後か片方に荷台持つものは珍しくありませんが、それを電化等で電車改造すると……。
http://11.pro.tok2.com/~mu3rail/link247a.html
 こんなの。下津井電鉄に何両も居ました。

・電気機関車との兼用を意識したもの。
 電機は箱型デッキ付きが普通の形状。ならば、電車で客車貨車牽くような使い方もするなら、デッキ付きが入換などには便利という発想が出てきそうなもの。
 栃尾電鉄(越後交通)のモハ209というのは割と有名でしょうか。
http://6.fan-site.net/~haasan55/TochiDentetsu.htm
 これが有名だと思う感覚も麻痺してますが、まぁ模型にもなってるみたいですし。




 で、こちらET89は「電気機関車との兼用」でこの形状になったものと思われます……。屋根上と足回りは電気機関車的であり、前後のデッキはどうみても昇降用や荷台ではなさそうですから。
 栃尾電鉄モハ209の設計者がこの車のこと知ってたとは思えませんが、まぁ考えることが近ければ似た様なものは生まれる典型なのでしょうか?

 この車、ドイツの戦前の電車の中でもかなりマイナーな存在ですが資料は割と充実?
http://www.zackenbahn.de/et_89.htm
(写真多々・図面もあり。必見!)
http://de.wikipedia.org/wiki/DRG-Baureihe_ET_89
(ドイツ語項目のみ。当然か……)

 1926年に11両製造。当時はドイツ領、今はポーランド領になってしまった山岳区間に専用されたようで、二次大戦後はポーランド国鉄に移管したようです。その後1959年までに廃車。ドイツ側に残っていたらもう少しは知られた車かもしれません。保存車もないようです。
(……余談ですが、この状況は金剛山電鉄の電車にも通じるものがあります。まぁあちらは北朝鮮に持って行かれたがゆえに1両保存車があるという皮肉)。

 車内は当初3/4等合造、後に2/3等扱いになったこともあるようです。デッキ付きということ以外に特徴的なのは車軸配置に車輪径で、国鉄式にいうなら「1A A1」。車輪径は動軸の方が大きいため、車輪径が前後で違う台車を履いてた由。

 この電車についていた愛称が「Rubezahl」(uはウムラウトu)。リベザル。
http://de.wikipedia.org/wiki/R%C3%BCbezahl
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%82%B6%E3%83%AB
 強いて訳せば「山のアヤカシ」ってところでしょうか? wikipediaの日本語項目はあんまり適切な記述じゃないですね(悪魔って……苦笑)。
 

●レゴ化に当たって
 数年前に一目見た時から(確かET87の資料集めてた時)、何時かレゴで! と思った形式です。この種のゲテモノには弱い私。


 厄介そうだった足回りはBBBミドルがリリースされて異車輪径の台車の表現が可能になり、またPowerFunctionがあって、それを動力化することが可能になりました。
 PowerFunctionのモーターと電池BOX・受光ユニットは「一体」としておき、必要に応じて他車と兼用できるいつものシステム。


 モーターは縦置きで、ベベルギアで片側台車の1軸を駆動します。実物が最高速度65/kmの低速車であったため、いつものPowerFunction機関車だと等速(8:8)のギア比をこの車に限っては低速設定(8:16)に。おかげで1軸駆動ながら牽引力はそこそこあり。


 車輪は先輪・動輪ともBBBホイール(ミニ・ミドル)。台車はプレートで板台枠らしさを表現。


 さて。
 車体は最初、端部の絞り込みは省略しちゃおうと考えてました。レゴトレイン6幅は普通に作ると微妙な「ウマズラ」になりますから、別に絞った表現は必要ないだろうと。
 やはり、誤魔化せないもの。試作地点で違和感大きく、やはり絞り込み表現行ないました。多少無理していますがなんとかハマっています(苦笑)。




 側面は横組。左右で形状違うのを表現していますが、やはり側面ルーバーの目立つ機器室側(写真した)のほうがカッコいいですかね?

 当然ですが車内はPowerFunction機器に占領されるため、インテリアなどはありません。電機としては問題ないところですが、電車としてはちょっと苦しいところ。まぁPF意外にこの車を自走させる方法が思いつかず、またダミー動力車に押してもらうのも本末転倒なので、割り切ることはできていますが。


 貨車引く姿が似合う? ……ゆくゆくは1920年代のドイツ客車も作って合わせてみたいものです。

 他の写真はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=436837
posted by 関山 at 07:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月25日

【鉄道作品】ドイツの電車ET91「Glaserne Zug(ガラス電車)」

[制作 2010年2月]


 他の画像は以下。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=435867

 先のET11のマイナーさに対して、かなり有名な電車です。

 wikipediaに日本語解説もあり。1935年製で、1995年に事故廃車になるまで活躍していました(再起計画はある模様ですが……)。

http://www.lokfoto.de/BR_491/body_br_491.html
 各時代の写真多数。

 上サイトよりリンク、1960年代の姿で個人的にお気に入り♪

 もちろん、何時かレゴでと思い続けてきた題材です。しかし問題点は前面形状。腰から下は何とかなっても、あの傾斜した前面形状はどうにもならない。無理な表現ではあの電車の魅力を殺ぐ。正直諦めかけてました。
 変化が起こったのは2009年、Cityに「農場」がリリースされ、トラクター用に「Windscreen 3 x 4 x 3」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?P=84954
 が新部品として起こされたこと。

 これで状況が変わったと思いました! まぁ思ってから着手までにタイムラグが有るのはいつものことですが(苦笑)。


●レゴ化に当たって

 エンジとクリームのツートンカラーが堪らぬ、1960年代の姿をプロトタイプにしました。
 前面下半部形状はオランダ国鉄1000形作ったとき以来の「ポチスロ+カマボコスロープ組み合わせ」です。ET11ともお揃いと。

 側面上半部、あの細〜い窓ピラーは横組もふくめて幾つか検討したのですが、前面とのシームレスを考えると無茶な策は取りにくく、丸ブロックで普通に順組しています。ピラーを普通の1×1ブロックではなく丸ブロックにしたのは視覚的に少しでも細く見せるため。窓がスモークなのはちょっと不本意な部分で、前面窓に合わせるため。天窓は45度スロープ。透明度に難有りですがスマートさと強度には変え難しと。
 二つ扉なのは一つ扉にアレンジ。但し前後シンメトリーになるようにしています。


 構造的には、窓から上がまるごと外せるようにしています。この電車の模型は多々出ていますが、殆どがこの造りですね(笑)。
 インテリア作ってフィグ載せるのはいつものことですが、この電車だとなおさら映えてくる部分。

 屋根上は割と賑やかなので適度な作りがいがありました。片方のパンタがワンアームになった時代なので1960年代以降の姿です。


 ET11との並び。同時代の流線形電車同士。ET11の活躍した南ドイツではこんな顔合わせもあったはず……。
 
posted by 関山 at 19:24| Comment(6) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月20日

【鉄道作品】ドイツの電車ET11 流線型のデラックス電車

[制作:2008年5月外装/2010年2月に更新と内装工事]

 戦前ドイツの流線型といって
 「フリーゲンダーハンブルガー」のような高速気動車
 「ヘンシェル・ヴェーグマンツーク」のタンク蒸機(61)+専用客車
 王道として03や05のような大型流線型蒸機。
 電機E18やE19。

 ……辺りが浮かんでくる人は少なくないと思うんですよ。
 少しでもドイツの車両、或いは鉄道模型に興味持てばこの辺の写真・模型を見ずにいることは難しいですから。写真はたくさん公開され、マスプロダクツの模型もHO/N、3線AC/2線DC、各時代のバリエーション、ドイツ製日本製(KATOね)中国製と大量にリリースされちゃってます。

 流線形電車、ET11はその陰にいる存在でした。
 私も近年の書籍「流線型列車の時代」で紹介されるまで意識することがありませんでした。
 また、それ以前だと、「写真で楽しむ世界の鉄道 1」(1960 交友社)に小さな前頭部のみの写真が間違ったキャプション(近郊型電車の一種としての扱い)とともにちょこっと載ってるのが日本での唯一の紹介だったのではないでしょうか? 模型化にも近年まで縁がなかったのもマイナーに輪を掛けていました。
 
 そんなマイナーなET11ですが、なんと長距離用の急行電車で、3等級下での2等のみの編成というデラックスなものでした(1/2等であったという説もあり)。もちろん性能も一流。欧州の電車史に特筆されてもよい存在だったのです(註)。
 運用に入れてみたら失敗作だった……というわけでもなく、戦後も1960年代までは活躍を続けていました。今も1本が現存(静態保存)。

 この名車が「知られざる……」であった理由がどうもわかりません。
 活躍線区が首都から離れていたこと、両数の少なさ(2両固定×3本)。スタイルのおとなしさ……??? 或いは「電車」であったことか? 蒸機というだけで失敗作まで英雄視されちゃう傾向だと、電車の成功作は趣味的には人気出にくいのかもしれません。

 とりあえず、実物についてはこちら。
http://de.wikipedia.org/wiki/DRG-Baureihe_ET_11
 もちろん(笑)、ドイツ語項目しかありませんが。

 画像は上記項目より引用。保存中の現在の姿で、カラーリングは登場時のものの復元だそうで。

(註)
 第二次大戦前に「電車」で長距離用でデラックスなものは極めて少ないのです。
 アメリカのインタアーバンには展望車や食堂車など豪華電車多々ありましたけど、インタアーバンの路線網は短〜中距離のネットワークに過ぎません。技術的にも殆どが平凡なもの。
 イギリスのプルマン電車「ブライトン・ベル」も都市近郊の観光用(これはこれで日本の私鉄ロマンスカーのルーツの一つ)。日本の私鉄電車(参宮・阪和・東武など)も同様……。
 その中でイタリアのETR200とドイツのET11は長距離用デラックス電車として際立った存在でした。




●レゴ化にあたって
 「流線形列車―」読んだ地点で制作を考え、着手したのは2008年の春。プロトタイプには戦後のツートンカラー時代を選びました。
 わりとすんなり形はできたと思います。流線形部分の造形は先に流線形気動車(フリーゲンダーハンブルガー系列の。VT04とか)のつもりで試作したものを転用していますし。ただ、当時内装に移る前に手が止まってしまいました。

 前面形状、下半部にどうしても満足行かなかったのです。
 気になってポチスロ使って修正し、ヘッドライトも埋込みにしてみましたが、これも平面的な印象で納得できませんでした。


 写真左が最初の仕様。ヘッドライトに無理ありすぎ。右が二次仕様、流線形の丸みが少なく、不満。
 そんなわけで、そのまま2年ほど休車状態で眠ってましたが……。

 今年に入ってオランダ国鉄1000形電機作った際に「ポチスロ+カマボコカーブスロープ」の組み合わせを思いつき、ET11も改装してみたところ仲々似合う♪
 これで完成にめどが付き、内装まで進めてしまいました。


 内部?構造。
 

 前面はバッファーやジャンパ栓というこの電車の目立つ部分(同型の気動車群との差別点! 当時のドイツは気動車は密連、電車は連環連結器でした)を強調してみました。


 連結面は手抜きといえば手抜き(笑)。連結器節約で連結はフックです。


 編成は1/2等合造電動車と2等厨房付電動車の2連。まずは1/2等車の内部。肘掛つけるとちょっぴり豪華に見えるお約束。仕切壁は本物は象嵌っぽい仕上げなので、それを多少は意識したチェック模様に。


 厨房付車の内部。


 重連での連結運転をイメージして……。1編成でも作るの手間でしたので2編成目は考えたくないのですが(笑)。


 2連でのミニマムな優等列車というのもいいものです……。
 余談ですが、幼い時期近鉄の2連の特急見てビックリした覚えがあります(当時の子供にとっては有料特急は長大編成という固定概念がありましたから)。ET11のマイナーさには、この「短編成」というのもあったのかもしれません(苦笑)。

 他の写真はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=435077

posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月14日

【鉄道作品】ワゴンリ客車;第二期(補遺)牽引機の組み合わせ。


 前回記事はこちら。
http://legotrain.seesaa.net/article/151003604.html
 ワゴンリ客車 第二期(1)
http://legotrain.seesaa.net/article/151103218.html
 ワゴンリ客車 第二期(2)

 ワゴンリ鋼製車は模型的には凄く便利な車種。
 西欧各国は勿論、東欧各国の古今どんな機関車に牽かせても違和感がありません(ただ、ドイツ機だけは似あわないのは気のせい? 蒸機も電機も、戦前機も戦後機もどうにもしっくりこない……)。どマイナーな国のどマイナーな機関車造ったはいいけどさて客車は? という時に悩む必要がない(笑)。1920年代から2000年代までと対応年代が異様に広いのも見逃せないポイント。

 もちろん、1988年秋のあの「お祭」を再現するのだったらソ連(当時)に、中国、あとはEF65でもEF58でもED79でもD51でも合わせられる訳で(おっと、手許にあるのは青EF58だけですが……)。


 ステンレス客車にプルマン1等車を併結していた1960年代の「ミストラル」のイメージ。


 やはりステンレス客車にワゴンリの食堂車を連結していたという過渡期のTEE(PBA)


 2D2 9100牽引で「トラン・ブルー」の雰囲気を。牽引機のウソを突っ込むのは抜きで。


 1988年10月、東海道本線草薙→静岡駅間で実現した青EF58による牽引(控車オニ23は脳内補完してくださいね♪)。

 他の写真はこちら。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=432402

 これからも機関車作ったら都合の良い役者として引っ張り出されることになりそう……(笑)。
posted by 関山 at 03:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月13日

【鉄道作品】オランダのEF58?で本場に挑戦! オランダ国鉄1000形電気機関車

[制作2010年1月]


 上記写真はRailfaneuropeよりリンク。
 リンク元こちら。

 また、実物に関してはこちら参照(wikipediaオランダ語版をgoogleで日本語訳)

 お前は前面二枚窓流線型の電機は全部EF58に見えるのか? と突っ込みいただきそうですが、そう云わざるを得ない機関車の一つ。
 1948年にオランダ初の電気機関車としてスイスのSLMで製造(オランダ製造分もあり)。流線型の車体をもち近代的な雰囲気を漂わせつつ、大動輪を抱えた足回りはSLMのディスクドライブで戦前の流儀。車軸配置もA1+B+1Aですから、ブフリ駆動の旧式機の流れ。この辺のアンバランス加減は日本のEF58、フランスなら2D2 9100に共通しましょうか。
 製造は10両のみ。以後はB-BやC-C等で動輪径も控えな近代機に移行していきました。
 1982年までに引退。ラストナンバーの1010のみが静態?保存されています。

 フランスやドイツ、スイスの名高る電機群と違い、あまり知られていない機関車。少なくとも日本語の文献・雑誌でこの機関車が紹介されているのを見たことがありません(まぁ個人のチェック出来る分量には制約と云うものがありますが)。両数の少なさと、技術面でのインパクトのなさが日本での紹介を逃れた理由なのでしょうか。また、マスプロダクツの鉄道模型とも今のところ無縁のようです。

 余談ですが、情報を検索しにくい機関車でもあります。「NS 1000」とかだとヤマハのスピーカばっかり引っ掛かるんですよ(苦笑)。

 ただし、何故かレゴトレイン界では人気のある題材です。
 過去にNiels1990氏と、dutchtrains氏が挑戦されています……。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=144639
 Niels1990氏の1000。6幅で挑戦され、後に8幅に改修された模様。車輪はBBB。色はレゴ標準青。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=417016
 dutchtrains氏の1000。CADが事前に発表され、後に本制作されました。8幅フルスケール。車輪はエメラルドナイト動輪、色は濃青。


 何を隠そう、私もこの機関車を知ったのは上記Niels1990氏の作品からでした。有難いことに実物写真も添えられていたので、ああこんな素敵な機関車があったのかと。

 ただ、日本語だから思い切って記しますが(もし、翻訳されて読まれてたら「ごめんなさい」)……両者の作品とも1000の魅力を引き出せているとは思えません。なにより不満なのは前面のカーブは再現出来ていても、「傾斜」に関しては全く考慮されていないこと。両氏の組み方ともに、#10020サンタフェのディーゼル機関車同様の定番主法(横組1プレートずらし)でカーブさせつつ傾斜と云うのは可能な筈なんですよ! 特にdutchtrains氏作品は惜しい。結構精細に特徴押さえて手間の掛かる組み方されているだけにもどかしいのです。

 厚かましくも「修正してやる!」とか思ってしまいました。
(たぶん拙作の多くも本場のファンにおんなじ様に思われてるんでしょう……)

 ダークブルーの安定供給とPowerFunctionによる自走という制約が解放され準備も整ったところで、先のdutchtrains氏作品が何かに火をつけ、3晩かかりでほぼ完成。
 ただ、云うは易しで再現はそれなりに手間かかり、途中で断念しかかったりも……。


◆上回り(というか前頭部がほぼ全て)
 先にも触れたよう、傾斜形態はお馴染み横組1プレートずらしでいくこと決定済。前面窓も2D2同様に特殊曲面スロープでいくこと決めてました。使用部品はレアな濃青が確保してあった逆U形アーチブロック2×6。
 最初に試行錯誤したのは、前面の「\/」線の表現。たまたま黄色の細パイプが手許にあったので曲げてそれらしくしてみました……曲げた状態での固定が上手くいかず、それ以前に前面から浮き上がった表現が異質で断念。
 シールと云う逃げは嫌い、というかはっきり云って自作シールは面倒くさいので、ブロックによるモザイク表現とします。
 なんとか片前面片側面でっち上げたのが、以下。
7_NS_1000_32

 見ていて、心が折れてきました。
 全然似てない……。ジャンパ栓や手すりの表現で誤魔化しても、基本がダメなものはダメ。実物の流れるような感じが全然出てません。悪い意味で湘南顔的泥臭さが出てしまってます。

 問題が平面形が角張っていること(流線型の後退角が小さいこと)にあるのは明らかでした。根本的な組み換えが必要になるってことです。

 正直、投げ出そうかと思ったところで、こんな対案を考えてみました。ポチスロと1×3カマボコスロープの組み合わせ。
7_NS_1000_33
 問題はこの組み合わせだと車体幅の6を微妙にはみ出すことで、他の部分との辻褄合わせがやや苦しいこと。でもものは試しです。階段状にヘッドライト部品組む変な感覚を楽しみつつ、こんなのができました。

7_NS_1000_04

 中身はこんな感じ。件のポチスロ+1×3カマボコの部分です。
7_NS_1000_34

 他の写真は以下。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=434248
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157624238351516/
(flickrには全画像ないので注意。brickshelf推奨)
 
 取り敢えず、これが限度。
 前面の帯はもっと細い方がらしいのですが、工法的に無理。
 前面窓はもう少し下寄りかもしれませんが、やっぱり工法的に無理!

 まぁ、造った本人は気に入ってますので。
 問題の流線型は流麗になり、スマートさは再現できたと自負していますし、もちろん差の付け所、前面傾斜も充分満足と。全長は約28ポッチ、実物が全長16m余の小柄な機関車ですから、小柄に可愛らしく?収まったのも満足。

7_NS_1000_16
 側面はグリルをやや誇張した表現として、車輪を逃げる関係で膨らませざるを得ない車体裾とのバランスを取っています。NSの「⇔」マークは判じ物レベルですが、まぁ省略したり適当なクレスト(盾)で誤魔化すよりはいいかなぁ、と。

 動力機器の関係で運転台は片方のみ再現。見た目は広そうで中は狭い……という流線型車両だと実物でもありがちな運転台になってます。

 屋上機器がない屋根上は新鮮といえば新鮮ですね(笑)。全てダブルルーフ状のカバーに収めた設計の素晴らしさを感じてみたり。


◆下回り
 こちらはあまり語ることがないです(笑)。
7_NS_1000_23
 近作のスイス国鉄Ae4/7や、フランス国鉄2D2 9100とほぼ同じ(楽でいい!)。勿論「PowerFunction使い回しシステム」対応です。前後非対称●○●○の足回りを前後対象の車体に組み合わせる訳ですが、2D2 9100のとき同様に違和感はないようで。
 牽引力や走行特性も先のものと変わりません。
 なお、車体裾スカート部は先従輪側に付けています。カーブでの遷動が醜いのはご愛嬌。


◆まとめ
 一度投げようかと思いましたが、なんとか、まとまりました。
 苦肉の策のポチスロとカマボコスロープによる流線型は気に入ったラインができるので、今後この手で何ができるかな……と考えめぐらせ次の設計に入ってたりもします(で、その後2作ほど作っちゃいました)。怖いものが一つ克服出来た感じでしょうか。

7_NS_1000_08
 ワゴンリとの組み合わせは実物であったかどうか知りませんが、穏当に似合うかなと。

7_NS_1000_35
 TEE(パリ−アムス間)はオランダ国内では、SNCFの多電源電機は使わずにオランダ国鉄機に交換してたらしいです。……古参の1000もひょっとしたらTEEの先頭に立ったのかも?

posted by 関山 at 10:54| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする