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2022年10月20日

【鉄道作品日本形】流線型電気機関車EF55。不可能を可能にしてみた。




 「着手3日目にして。完成」
 1936年に3両のみ製造された流線型電気機関車。あまりにも有名な。

 しかし扱いにくい機関車であり、1960年代前半に休車、廃車されてしまったのでした。
 1985年ころから保管されていた1号機に手が入りだし。そして1986年には奇跡的な復活。2000年ころまでは本線走行も多々みられ、多くの人の記憶に残ったのです。

 今は、大宮の鉄道博物館に収まっております。
 

 さて。
 超絶高難度の題材に見ゆるEF55。実は不可能ではないのです。
 すでにMIZUKIさんの偉大な作品がありましたから。


2021年5月9日記事
【作品紹介】mizuki様のEF55 最新版にして、完成版?

 

 この作品、mizuki様があまりに多忙なままで。ずっと拝見する機会に恵まれないままです。
 
 仕方がないので、手許に1両自分で造ってみよう……とおもったのでした。


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 着手1日目 一晩で此処まで。


 側面のラインはすべてを再現すると重くなるので、部分部分を表現して脳内補正に委ねる。前面のV形ラインは敢えて直線に割り切り。

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2022年10月14日

【鉄道作品日本形】EF58 61号機。「何故か今まで避けていた?」

 「久々の更新再開です」


 定番中の定番題材です。
 でも、なぜか手掛けてなかった。



 別に使いにくい機関車というわけではないです。
 東京機関区にいて、団臨や臨時列車牽引に多用されておりましたし、1970年代には「安芸」のようなロングランする急行列車のスジにも入ってたとか言われてますから。

 茶色が嫌いってわけでもない。
 単に青の一般色大窓が好きだったから……くらいの優先順位の話です。


 さて。足回りは既存のもの使い、車体を茶色で作るだけというある意味 志の低い作品なのでありますが。


 バージョン1。

 足回りの装飾なしで、車体に帯入れただけの姿。
 
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2022年10月07日

【鉄道作品日本形】8620への際限なき、チャレンジ魂。



 ええと。バージョン管理諦めました。
 それくらいに何度も何度も修正や調整を入れて「似てこないなぁ」を繰り返してきました。


過去記事
https://t.co/3KWkKbZE6Q


 8620。難度が死ぬほど高い題材です。

 高難度な理由は英国流儀の、低い位置のランボード。
 ぶっちゃけレゴじゃ再現至難です。

 いや、ガチに英国機の5500や6200や8700はなんとかなってるじゃん! なんですが、あのへんは全体のフォルムで線が細かったり、また典雅な特徴があったりするので推しきれちゃうんですよ、半ば力技。

 でも、近代性を帯びてくる8620だとそうもいきません。
 況してや、稼働率の高い動態機が2両も居るという身近な機関車でもあります。嘘ごまかしというか、ハッタリが効かないんですよねぇ。

 そのうえ、人気題材。
 他の方の作品と比べられてしまう。
 
 できたら避けたい(笑)。でも、逃げちゃ負け。ジレンマです。


 改良前。去年のバージョンです。


 改良後。

 ボイラ中心高さを「0.5プレート」下げました。
 これで僅かにでも重心を低く見せて、ランボード位置も低く見えないかな……。という挑戦です。
 缶そのものも0.5プレート短縮。わずかに小柄に見えるはず?

 自己満足レベルですが。納得はしてます。

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2022年09月17日

【鉄道作品日本形】10形(クラウスBタンク)の再改良




<最新バージョン 2022年9月16日地点>

 主に九州鉄道由来の、クラウスのBタンク……10形も実は難しい機関車のような気がします。

 カワイの模型とか、はたまたスーパーレール。また絵本でおなじみの機関車ですし、静態保存機がざっと4両も残ってる! それも美形の故だと思うのですが。

 美形なだけに、難しい。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 一応、初代作です。
http://legotrain.seesaa.net/article/170654577.html
 2010年作。RCトレイン(2005−2008)の制御基板のみ抜き出して006P電池で自走するようにした魔改造の初めの一歩?


 まぁ、当時なり……です(笑)。
 動輪はBBBミニでした。動力はRCトレインモータ。



 二代目。2021年9月作

 これは未だ記事書いてなかったですね。

 意外と10形は動輪が大きかった(飽くまで本線の旅客用)ことから、動輪をBBBミドルとして一から再制作したもの。

 造形は大きくアップデートしました。第一動輪上の板バネも。
 しかし、動輪に縛られて腰が高すぎでした。


 中身はPF魔改造+3.7Vドローン電池でした。モータはやはりRCトレインモータ。3.7Vで全力で突っ走って程よい速度感(笑)でした。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 これが最新版です。2021年版に対して、車高を1プレート落とす改造してみました。

 動輪はBBBミドルのまま、そのフランジに重ねる形で(つまりそこだけ7幅)ランボードを1プレート下げてます。

 腰高感が解消されて、印象が落ち着いたような気はします。

 前面窓はターンテーブル基部使った十字サッシ入った丸窓。これはお気に入り表現。

 動力系はやはりRCトレインモータです。制御系は互換品(中華)のPF受光ユニットの基盤のみに9V 006P電池を接続。3,7Vと違ってパワーはありますが。しかし速度が出すぎる問題はあります。
 モータを低速のBB0129に差し替えると背が高いのでディテールの一部が死ぬ。そして電位が収まらない。

 

 


 ちょこちょこ楽しいBタンクなのですが、まだ課題は残っておりますね……。
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2022年06月10日

【鉄道作品日本形】神戸の路面電車(3) 阪神国道線71形。モダンの極み「金魚鉢」

 前回記事 神戸市電700形
http://legotrain.seesaa.net/article/489738558.html



 神戸の路面電車。
 1972年に市電が全廃された後も3年ほどは粘った、阪神電鉄国道線もありました。

 その71形・201形。
 1937年から導入された流線型のスマートさは無論。異様にまで大きかった側窓が「金魚鉢」の如く。モダンの極み!
 日本の路面電車……輸入車やら近年の低床電車も含みで、これほどに大胆で、かつ美しい車は他にないでしょう。

 また、これが少数制作などではなく、量産車として大量増備されたのも特筆されるべき(戦時中や戦後すぐにもこの形で造っていたようです。驚)。
 1975年に廃止されるまでの、国道線・甲子園線・北大阪線の主力であったのでした。

 余りに有名であり、また大好きな車輛ですので2018年にも制作しています。

http://legotrain.seesaa.net/article/459792162.html
 ええと、あのときも結構試行錯誤してたんですね(笑)




 
 まぁ、4年前のなりの最適解ではあったんですよ。
 前面はかなり脆く、形状の保持に限界ありましたが。動力は9Vでした。


 さて。先の神戸市電を2両造って次に手掛けるべきは決まってました。
 金魚鉢リメイクです。BBB-XSホイールのお陰でボギー車として床面も落とせる! 
 

 まず、組んでみたのがこの車体です。<<続きを読む>>
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2022年06月09日

【鉄道作品日本形】神戸の路面電車(2)。市電700形。神戸市電のモダニズム。

 
前回記事。「神戸の路面電車(1)。市電500形J車」



 神戸市電。500形J車の次に、勢いで700形も。


 神戸市電700形は1935年から1938年。戦前の良き時代に作られた画期的な電車でありました。

 転換クロスシート、そして大きな窓の明るいスタイル。
 塗装もこの車から、グリーン系のツートンカラーになったのです。
 
 クロスシートこそ戦争挟んで失われてしまいましたが、そのスタイルはその後の神戸市電の標準スタイルとして、戦後、そして市電終焉まで引き継がれていくのでした。


 作品では、窓の大きさの表現にこだわっています。

 いや、いつもの横組み窓なのですけども。上窓部部のピラーを1x1ブロックではなくφ1丸プレートにすることで細く見せ、窓を大きめに見せる作戦なのですが。

 腰板広めに、幕板狭めというのも路面電車ならば、窓を大きめに明朗に魅せるようです。屋根は昨今で廻ってる新型のカーブスロープ。程よい丸み出せますね。

 色は500形J車同様、ダークグリーンとオリーブのツートン。
 オリーブ色は神戸市電のためにあるような色で(笑)、はじめて使ってみました。この色じゃないと出せない味があります。
(でも、京阪電車あたりはライムなんですよね)


 サイドビュウ。
 左が動力台車。右が付随台車。
 やはり動力台車の方はL形パネルでフランジを避けています。台車枠は現状では1x6プレートですが、1x5プレートに差し替えて僅かでも軽快に見せたいところですね。

 車体構成ですが、横組み側窓の上からだけ順組で、他はすべて逆組です。

 全長は23ポッチです。
 8ポッチ程度の軽自動車。10ポッチ程度の小型車。12ポッチはありそうな普通乗用車との並びでバランス良さそうに見えるのですが さて。


 また。700形は2扉なので500形J車より小さく見えるのですが、実車も作品もそんなに大きさは変わらないんですよ。

 それでも重厚な500形Jと、軽快な700形の対比は鮮烈です。

 さて。
 神戸の路面電車というと市電以外にもう1線がありましたね。
 そこにはさらにモダンの極みのような電車が……

<続>
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2022年06月08日

【鉄道作品日本形】神戸の路面電車(1)。市電500形J車。古風な味わい。



 見よ、
 このリアルな「低床」感! これぞ路面電車。

 左が神戸市電500形J車。右が同じく700形です。


 先の記事「BBB-XSホイールで路面電車動力を造ってみる」の続きとなります。

 テクニック軸穴の小径車輪により、画期的とも言えるボギー路面電車の低床化が実現して、動力装置までこぎつけた……。というのが要約ですね。



 さて。

 神戸のJBFですから、2015年の初回から「何れは神戸市電を!」と思っておりました。
 ただ、路面電車はなかなか決定版の構造が作れないまま。モチベーションも湧きにくい状態が続いていたんです。

 しかし、JBF直前の2-3日前に、動力を造ってみたら意外となんとかなった!

 その流れで、一気に完成させてしまったのがこちら。


 500形J車。

 500形の中に木造車有り鋼製車ありと仕様違いが多かったため、区別するのがCとかEとかJとかの記号です。
 J車は1924年に製造された鋼製車で、1段下降窓と中央戸袋の丸窓が特徴でした。
 戦後の更新で丸窓失われるも、神戸市電全廃後は広島電鉄に譲渡。今も1両が現役で残ります。

 もちろん。丸窓を保つ原型での制作。
 ポールをビューゲルに改めた、戦後1950年代くらいのイメージ。


 全長は24ポッチ。全長は13.4mなので路面電車としては大柄なんですが、この長さだとボギーを割愛すると(2軸アレンジすると)違和感が物凄い。

 でも、ボギー車なら24ポッチは大きめの路面電車として心地よい寸法に。

 窓数もそれほど省略せずに済みます。
 丸窓の表現はいつもどおりのポチスロ合わせですが、流石にこの題材でははめ込みだけでは維持できず、内部でテープ止めというズルをしてます(笑)。

 写真の左側が縦型のMモータが入るます。
 ここだけ車体裾をL形パネルとして、BBB-XS車輪のフランジを逃げてます。

 その関係で、この作品のほぼ全てが上下逆組です。
 屋根も中空の逆スロープなのですね。このおかげでモーターの高さから逃げることもできるのですよ。

 ビューゲルは近年のクリップ系パーツの充実で違和感なく作れました。紐はハッタリとしてなかなか有用です(笑)。
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2022年04月18日

【鉄道作品日本形】関門の「銀色機関車」EF10 24号機の三代目。



 戦前の貨物用電気機関車。EF10形の中で一番有名で、模型とかの題材になるのは24号機でしょう。

 30両以上作られたEF10の中で、戦後にステンレスボディ改造されたのは5両。
 ほとんどが茶色塗装されてしまう中で、24号機のただ1両だけが未塗装の銀色の機関車であったのは伝説染みていますよね。

 関門区間の、正確には門司駅構内の交流電化で関門から引退して新鶴見に転属したのが1961年。関東ではすぐに塗装されてしまったのは残念なことでした。

 なお、銀色の機関車はEF30・EF81 300と引き継がれ。
 最近は絶えていたものの、EF510形に銀色塗装機が久々に投入され、伝統は継がれているようです。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 まず。過去の作品です。初代作は2010年。


http://legotrain.seesaa.net/article/158495179.html
 中央部に9Vモータ1基という仕様です。
 丸みの表現は、この時代なり……でしょうか。


http://legotrain.seesaa.net/article/441841442.html
 2016年の2代目作品。

 当時なりの自信作。車軸配置は1C+C1に。動力は9VモータとRCモータを結んで、後者を補助モータにする配置でしたが、意外と不調だった記憶ですね。

 ルーバ表現のため、ほぼ車体すべてを横組み。
 9V機ということもあり、あまり活動機会もなく。休車に。


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 そして、2022年の三代目です。


 動力のPF化と、全体の強化が改善ポイントとなりました。

 前頭部は先に作ったEF57に習い、後退角をつけて、そこにさらに丸み分を加えます。
 サイドのルーバーの表現も、EF57に準じて通常の順組です。丸プレート部分は縁表現の暗喩でもあり。

 順組部分多いので、頑強な車体になりました。

 足回りは、やはり先行のEF57・EF58に合わせたブラケット支持で強度あるものに。レールプレートを用いて鋳鉄製台枠らしさを。1x1クリップタイルで軸箱表現もしてみました。
 
 パンタも、「新標準仕様」です。


 前面扉も窓を小さめに。精悍に。

 足回りはこの角度から観ても、良いものです。重量感と軽快さ。

 手すりは思い切って、白にしてしまいました。
 パーツ都合で手すりのパターンが凄く単純化されてしまうのですが、白という存在感が大きいので良しです。

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posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月17日

【鉄道作品日本形】EF57 3年目の大改修



 EF57形電気機関車は1940年から1943年迄製造された戦前最後の旅客用電気機関車。総数15両。

 ……って、既に戦争ぶっこんでる時期にまで造ってるのですね。この時代のことは「意外と」わかりにくいです。

 EF56形の出力増強版であり、引き続き蒸気暖房用のSGを搭載。
 パンタグラフがSGを避けるために極端に前後にはみ出したスタイルが特徴でした。
 
 東海道線東京口で活躍し、戦後は電化の進展によって上越線に転じ、更には東北線に転用が1965年ころのこと。この地点で不調のSGを廃止して電動発電機に載せ替え、電気暖房用の機関車になりました。

 上野−黒磯間で主には急行を曳いて活躍。1975年ころまでが華やかな時代で、多くのファンが記録しています。
 1975年から退役始まり、1977年に全機廃車へ。7号機が宇都宮で静態保存されています。


 この機関車、2019年に一度制作しています。
https://t.co/pGjoAaGudV





 3年前なりに最新作、であったのですが。
 
 その後も欠点は気になっておりました。
 ・足回りの台車枠が脆弱で運用上ストレスでしか無い。
 ・全長に対して、車体がやや短い。
 ・前面形状 ややスマート過ぎる。
 ・旧ヒンジアーム使ったパンタが古い。

 ここを改良しました。一度解体してのほぼ全組み直しです。


 全長2ポッチ延長。合わせて車体高さも1プレート増やしています。
 本線急客機らしい 十分なボリューム感をもたせました。

 前面は横組み部のポチスロをタイルに。やや平面的に。
 前面扉は窓を小さめに。

 足回りは、先行のEF58(別記事)に合わせて大改良。台車枠は1x1-1x1のブラケット使った強度のあるものに。運用上のストレス解消です。
 また、台車枠の位置を1プレート上げて、車輪を少し見せ、迫力ある感じに。エアタンクの位置を実物に近いものに。

 先台車も1点動作(ボールジョイント1箇所)から、2点動作(ボールジョイント+回転軸)でカーブ追随性を改善。

 パンタは近作に合わせたものです。でも、EF57だと効果的ですよね?

 デッキにディテールを追加しています。


 この角度が、前面の改良がわかりやすいでしょう。
 車体高1プレ増しはEF58に合わせてますが、十分正解でした。


 サイドビュウ。
 「2C+C2」車軸配置の足回りが全長を決めてしまう題材ですが、その枠の中で車体2プレート伸ばして、重量感を増す。

 デッキはミニフィグ2人くらい載せられます(笑)。
 1975年ころまで乗客の後デッキ乗車も黙認していた!のは有名な話ですよね。一度、乗りたかったなぁ。


 前面角度とか。納得なのです。
 角度付けは内部でのバーとかクリップです。


 足回り上回りのバランスも、そこそこよし。

 EF58もそうですが、台車枠の最大寸法が「8幅未満」なので、機関庫やプラットフォームへの接触はありません。

 無論、R40走行前提です。この種の機関車がシーサスクロッシング渡るところは美しいですからね!
 動力系は、とりあえずPFのまま。2Mです。
 力は有り余ってるので、客車が要りますね(笑)。


 作品として先に改良終えた、定番のEF58と。

 EF57とEF58、東北筋でも共用されてました。

 当時のファンは、EF57のスジに58がくるとフィルムの無駄とか言って撮らなかったとか。贅沢な時代です(笑)。


 戦前生まれと、戦後生まれ。
 

 それ以上に、総数15両のなかば「特殊」な機関車と、総数172両に及んだ普及型との差異でもありますね。

 それだけ、戦後の電化進展は大きく進んだ。東海道・山陽・高崎・東北・信越各線へと……。
 その旗手がEF58とEF15なのでありました。
 
 模型的には、EF57も無論大活躍させてあげたいものです。
 
posted by 関山 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月15日

【鉄道作品日本形】「美しき、定番。」EF58。ついに4代目。



 実物が長く活躍し、広く親しまれただけでなく。
 1950年代から1980年代まで、鉄道模型の定番としても親しまれたのがEF58形です。
(新しいことを手掛ける際に、EF58が製品化に選ばれること、多かったのですよ) 

 美しいボデイ。旧型機としての複雑な足回り。
 何かしらのやる気を励起してくれる題材なのです。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 思えば、初代作品が2007年です。15年前ですね。


http://legotrain.seesaa.net/article/101713697.html
 
 当時「EF58は不可能だよね」とか言われており(EJLTCあたりかしら?)、それに挑む意味もあったのでした。



http://legotrain.seesaa.net/article/258976402.html
 2代目が2012年

 前面がかなりそれっぽくできました。それでも尾灯の赤レンズに時代を感じさせられます。
 サイドの手すりは省略しつつも、埋込ハシゴ表現があったりします。

 足回りは、初代・二代目ともに2-2-B-2-2 方式です。
 2C+C2の車軸配置をミニマムな長さで表現するための工夫でした。なお、9V。
 


http://legotrain.seesaa.net/article/441312096.html 
 3代目が2015年(青大将)・2016年(通常青)です

 足回りを遂に、2C+C2化。
 
 バーとクリップで支えることで台車枠の装飾を行い。また、トレインモーターはダミー車輪つけて3軸台車っぽく見える手法を使っています。
 PFの2M仕様機ですから、パワーだって十分に。

 トレインモーターはセンターピンを使わず、前後に寄せて心皿を設けたのもポイントでした。元来のセンターピン使うと台車間が詰まりすぎ(=オーバーハングが長くなりすぎ)どう考えてもかっこ悪くなってしまいますから。

 車体も。前面も一部カーブスロープを使うことで滑らかに。

 これで。完成のつもりでは有りました。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月11日

【鉄道作品日本形】キハ55。思い入れある気動車の「三代目」。



 キハ55・キハ26は地味に好きな形式です。

 1956年から製造された準急用とされる気動車で、後に急行にも用いられ、最後は普通列車用に。1986年と国鉄終末まで残りました。
 気動車としては長命な方でしょうか。

 初の優等列車用気動車であり、初の「大型車体」。電車や客車同様の車体幅・車体高になったという画期的な形式でもありました。
 総数は国鉄車486両。そして、配属は全国に及びます。旭川から鹿児島(恐らく枕崎?)まで。私鉄にも同型車が島原鉄道・南海電鉄に9両づつ納入された由。

 個人的には。
 1981年夏に、宮津線で乗車の機会がありました。それが鮮烈なイメージで残っています。小汚いけど、素敵な車に思えたのでした。


 この題材。思い入れありますので、かなり前から造っています。


 初代作品。2010年。
http://legotrain.seesaa.net/article/160604388.html
 2005年ころから構想してたものの、完成したのは2010年。

 既に編成化考えており、キハ55バス窓、キハ26 400代、島原鉄道キハ2600……と展開しています。
 クオリティは当時なりってことでご容赦を。2012年ころに解体しています。


 二代目作品。2017年。
http://legotrain.seesaa.net/article/446050103.html
 簡便さを意識したものです。あえてディテールなどは控えめに。
 床面高さは、他の方の作品に合わせるために普段より1プレート上げたものです。

 前面表現は薬師山氏のアイディアで、角度つけてみました。
 増備とか展開考えたものの、1両のみで終わってしまってます。2018年解体。


 さて。
 その後ですが、気動車はキハ56とキハ27、またキハ22をを2018年に制作しています。

 キハ22。直接の参考になろうかと?
http://legotrain.seesaa.net/article/461266110.html
 この品質やら技法をキハ55にも援用したくなり、試作を重ねるもなかなか制作に至らず……でしたが。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 キハ55。ついに、形になったもの。

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posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月08日

【鉄道作品日本形】C55の改良。13年目に。



 C55形は1935年から62両が製造された亜幹線むけの中量級蒸気機関車。
 当時としての近代化を推し進めたもので、ドームの一体化やキャブの折妻化など、その後の機関車に通じる要素も多いのです。

 その改良がC57であり、こちらはより多くが製造されています。
(C55はスポーク動輪、C57はボックス動輪というのが大きな違い)

 ただ。C55もまた使いやすい優秀な機関車であり、蒸機終焉の1975年まで、北海道や九州での活躍が続いたのでした。

 こうなると、動態保存機が未だにないのが惜しまれますね。
 ……噂は幾つかあるようなのですが。



 さて。
 拙作の国鉄制式蒸機としては初の作品で、初代はBBBミニがでてきた2009年に造っています。


https://brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=369278
 先輪がBBBミニ。
 動輪がBBBラージ。なお制作当時は純正大動輪が未だ無かったのです。それでも、
「フランジレス−フランジ−フランジレス」
 の配置はこのときから。

 そして。この直後くらいに、「製品」エメラルドナイトがでてきたのです。


 作品は、その後何度も何度も改修しています。

 動輪をBBB-XLに。
 缶胴を、φ4円筒部品に。
 スライドバーやモーションプレートの改良。
 テンダの動力も、9VからPF・PU兼用にと。

 ただ、全長は伸ばさないように気をつけてました。レール3本分(48ポッチ)は厳守です。


 そして、最新バージョン。2022年3月の仕様。

 九州を意識して、門デフ装備!(これは初代から差し替え考慮ですが)

 全体的に、強度アップ。ランボードは今まで通り上下逆のレールプレートですが、1幅タイルで裏打ちして弱点ではないように。補強は色々入れています。お陰で輸送するだけで半壊……もありません。

 思えば、2009年の初代造ったにゃ「イベントで持ち歩く」なんてほぼ無かったんですよね(隔世の感です)。
 
 色差しは控えめな、現役蒸機仕様ですが。
 でも真っ黒も辛いので、金の色差しを随所に入れてみました。


 サイドビュウ。
 棒台枠でのスポーク動輪機ですから、「ヌケ」が大事な形式です。軽快さ、出せますように。

 走行性能は極上です。蒸機なのに不安がない。まぁ、テンダドライブゆえでもありますが。

 

 非公式側。あまりディテールは変わりませんけども。

 改良したつもりが、結構古いままの部分も少なくなく。
 それだけ、この世界もビルダーが増えて、より磨かれている部分もあるわけです。

 ただ、自分のスタイルも出来てしまい。そこは大きくは変わらない、変えられない。13年目のC55がその象徴なのかもしれません。

 でも、とりあえず。強度は増してます。
 持ち歩く機会が増えてしまうと、最低強度では許容されませんし、出先での修理に追われるのもなんですからね。

 実際。実物がそうであったように、使いやすい機関車です。

 時代考証は戦前から蒸機末期まで。
 本線から支線区まで。まぁ似合うのは亜幹線ですが。

 そして。セコい話をすると、レゴ的にはC57に見立てが効くのですよね。
 スポーク動輪のC57が居たっていいじゃん! 的な。そうなると使い勝手の幅は増してくるってものです。
 
 C57だと、1973年まで急行の定期運用があり。稀に20系の特急曳いたという伝説さえあるのですから。
 



 追記:写真追加。2022年3月の福岡レゴオフより。






 
 「日南3号」のC57のつもりで。
 九州に、1973年まで残った最後の蒸機急行でした。
 
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2022年02月18日

【鉄道作品日本形】「ゆふいんの森」キハ71に挑む!

 JR九州の観光列車「ゆふいんの森」。初代の登場が1988年ですから相当なベテランです。改造後から34年も経っているのですね。

 でも、内外装とも古びず!
 大したものだと思います。初代の方には2010年に乗車しておりますが良い思い出ばかり。

 レゴでも人気題材。
 過去に気分屋様(I。キハ71)と、souseiji様(III キハ72)があります。


 

 http://legotrain.seesaa.net/article/414672122.html
 2015年2月記事「気分屋様のJR九州 キハ71「ゆふいんの森」完成。インテリアも。」

 

 http://legotrain.seesaa.net/article/441796968.html
 2016年9月記事「sauseiji様のキハ72系「ゆふいんの森III」。重厚なる観光特急。」

 それぞれに、当時できる最高!のビルドを見せてくださってたのですよね。感服させられる作品です。


 また、気分屋様作品とsauseiji様作品の並びも実現しています。
 2016年のJAMより。



 ……という前提をさておき。

 つい先日、こんなものをみせられてしまいました。


 ひろどり様の「平成の買収気動車」。キハ125 400代車。
 
 そうなると、同じ舞台に立てる対抗策を考えたくもなるのです。
 嘗て妄想しながらも実現しなかった、「最後の現役キハ58・キハ65」を。


 「ゆふいんの森」キハ71の自分なりの解釈に挑んでみることに。

 先ずは前頭部の試作品。

 色は、今なら潤沢に使えるサンドグリーン(実は安い!)。実車の微妙なメタリックフリーンの再現にはこの色と睨みはつけていたんですよ。
 ゴールド部分は潤沢に使えるダークタン。

 車体上部の絞り込みは、5幅で。
 無論、隙間はポチスロ埋めです。

 流線型の丸みはカーブスロープ組み合わせ。
 前面窓は、先行作2例とは違う方向模索。上部はスマートさを。下部はピラーを強調するデザインです。

 エンブレムもそれっぽいプリントタイル見つかりました。

 これで、行ける!


 先頭車。全長分の試作品。

 ひろどり氏のご意見も伺い、灯火類は一段落としてみました。よくみると実車はかなり下寄りに灯火あるんですよね。

 これで、良い意味での重厚さが加わりました。

 スカートはやや裾への絞り込みのある形状で。


 サイドを見せる。

 窓枠は金装飾ありますが、上下を割愛です。2x3パネルで広窓感。
 なお、内装作る前提で補強がほとんど入れられません……。

 側面の下部はタイル張り手法。ブロック組とコスト変わりませんし。帯位置決めるのに有利です。

 台車は仮。先頭車はキハ65譲りなんですよね。中間車がキハ58の流れです。


 試作品で目鼻は付きましたので、実制作に移る目論見です。

 サンドグリーン、手持ちがある程度がキープしてあるとはいえ、流石に3両分はポンとはでてきませんから、急ぎ発注であります。
 
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2021年12月05日

【鉄道作品日本形】東武鉄道D1形。初のアメリカンな「アメリカン」。

 4-4-0。アメリカンとも呼称される、2Bの車軸配置。
 如何にもな、玩具の汽車、ディズニー的なカートゥーン。また、西部劇の汽車にありがちなあの雰囲気。

 そんなアメリカ系の4-4-0が長いこと、苦手でした。
 やはり、悪い意味で玩具的な印象が過ぎたのでしょう。

 ダイヤモンド形の煙突、カウキャッチャに派手な塗色や装飾。玩具やディズニーのイメージ。やはり幼児的な玩具のイメージなのです。もっと渋くておとなしいのが好きなのに……!


 さて。
 明治の日本にも大量にやってきていたアメリカ製の4-4-0。
 煙突はストレートですし。カウキャッチャではなくてバッファに真空ブレーキ。そして塗色だって多くはおとなしく上品……黒に金差し(真鍮)でバッファビームが赤といった程度。
 更に、昭和まで使い込まれリャ装飾はどんどん喪われ、色だって真っ黒。

 そうした事情を知ってくると、苦手意識はだんだんと憧れに変わって行きます。


 それでも。制作順位は中々上がりません。
 4-4-0でも俄然、エレガントな英国系の方が好みでしたから。
 「ネルソン」6200を3回手掛けて2両健在、そして「ピーテン」5500も1両制作。多くは電車と共存した時代……東武鉄道での1960年代設定で造っています。
 
 でも、資料を集めると、同じ東武鉄道で1957年まで生き残っていたと言われるボールドウィン製のD1形。東武での呼称もそのものずばりの「アメリカ」が気になってきます。。
 数年掛かりで妄想し、東武博物館にいくたび、展示パネルの前で制作を誓うも……。


 構想数年、やっと、できました。

 やはり電車と共存してた古典蒸機の一つ。

 国鉄形式では山陽鉄道12形→5900形がほぼ同型ですが、あちらは急行用ですから脚の大きなスピードの出る機関車。


 黒一色に僅かな差し色。
 ワゴントップのボイラ。
 軽快な、足回り!
 タイル使ったツルツルのランボード。

 細部の仕上げに関して、<<続きを読む>>
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2021年10月14日

【鉄道作品日本形】秋保電鉄 モハ411。田舎電車の流線型。

 10月14日、鉄道の日を機会に、久々の更新です。
 少しづつ、過去分も更新していく予定ですのでご期待ください。







 秋保電鉄は嘗て仙台の近郊にあった田舎電車。全長16km。
 1914年開業の、1961年の廃止です。

 半路面電車でも有りました。仙台市電とは線路は繋がってたようですが、しかし直通など有りません。1067mm軌間で貨物営業も行っておりましたが、しかし国鉄との貨車直通もなく。軽便鉄道……に限りなく近い、1067mmの電鉄の一つでありました(類似するのが静岡鉄道秋葉線でしょうか)。

 ここに、モハ410・モハ411という素敵な流線型の小さな電車がおりました。
 1942年に発注、戦争のため完成が遅れて1946年に入線という。しかし大きな窓の可憐な電車。阪神の「金魚鉢」の一群もそうですが、戦時下にこんな電車が作れてしまったのも不思議な感じ? 仙台市電の45形とは同形で、仙台市からの発注流れ品とも言われていますが。

 1961年に廃止とともに廃車。わずか15年の活躍に終わりました。
(仙台市電の同型車、また伊予鉄道の同型車も早期に姿を消しています)
 しかし、秋保と仙台市電のものは意外と記録の多く残っています。そのスタイルの佳さもあったのでしょう。


 制作の狙いは、「小型レイアウト向けの、まったり走れる車輌が欲しい」に尽きます。小型レイアウトはR24カーブ(TRI-X-BRIX)や、R19カーブ(薬師山式。R40を切り刻んで作る急曲線レール)で組む、即席パイク的なものです。

 小さくてもそこそこ見栄えがして。
 また、付随車を牽引することも出来る。


 前面はお面を貼り付ける形で傾けています。
 絞りのある側面を上手く合わせる。

 隙間上等で、まずは形ができればと。


 側面は窓数間引いています。
 秋保はいくつかの色がありましたが、ダークブルーとクリームのツートンでウインドヘッダーダークブルーと言う時代を選んだ由。

 この時代は窓枠が水色でしたので、窓の上辺に軽く色差しして表現です。

 車体は窓から下が上下逆転組。これは路面電車作るときの定番です。車輪をL形パネルで避けるためですね。

 ドアは2x3タイルを使いたくも手持ちがなく、プレートで代用落成です。

 足回りは1x6プレートで単台車らしく。
 床面の低さはこだわりです。<<続きを読む>>
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2021年10月05日

【鉄道作品日本形】前後アンカプラー内蔵の、電動貨車(デワ)



 発表が遅れてしまった作品です。
 実制作が2021年9月末位。初お披露目が10月4日でした。
https://twitter.com/houmeisya/status/1446106988098686977

 その後も微調整などは行ってるうちに、Twitterでも発表タイミング逃してしまった感じです。


 狙いは一言。

 「単車で前後にアンカプラーを内蔵して、自由に入れ替え遊びの出来る電動貨車。」

 形状のモチーフはこの種の電動貨車(デワ)の定番、静鉄デワ1やら東急デワ3001辺りです。
 完全に真四角じゃなくて全面に折妻が付いてたりと可愛い感じのやつですね。

 再現モデルと言い切れないのは、ややサイズが大きめになってしまったこと。
 北陸鉄道辺りの電動貨車(電気機関車)がやや大柄でしたから、そっちの雰囲気かもしれません。

 小さく出来ないのは、無論、ギミックのため。


 サイドビュウ。

 とはいえ、乗務員室と木造の車体部分、貨物扉でこれ以上どうやって小さくしろという感じではあります(笑)。

 単台車っぽい足回りもお気に入りですよ。


 おすまし。
 解結バーはなんとか許容範囲でしょうか?

<<続きを読む>>
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2021年10月02日

【鉄道作品日本形】秩父鉄道 デキ200形。私鉄電機の雛形として?



 <熊谷駅にて。2021年 9月25日>

 秩父鉄道は貨物輸送用に今なお多数の電気機関車を擁しています。
 実際、平日・土曜の訪問だと、さらっとやってきた列車が貨物……なんてことがあるくらいに貨物輸送量は多い。

 これでも随分減ってしまったのですよ……。
 今は石灰の原石輸送(ヲキ車)のみですが、数年前まではホキによる石炭。さらに10年くらい前はタキによるセメント製品の輸送があったのですから。30年以上前なら袋詰めセメントの輸送(ワキ・テキ)迄あった。その前は一般貨物まで。
 その賑やかさ。ちょっと想像つきませんよね。

 現行の電気機関車は100系列と200系列に大別できますけども、200系列の中で最初に作られたデキ200形は「L形軸梁式」という変わった台車を履いています。3両ありましたが既に2両は廃車。残る1両は旅客列車……即ちSL列車パレオエクスプレスの補助用になって久しいです。


 デキ201は何度も標準外の塗色になっておりますが、今は東武鉄道の電機を模した黒塗装です。
 黒と言ってもゼブラに黄色の手すり。なかなか華やかな姿。

 客車よりは寧ろ貨物列車牽かせたいですが……。


 件の台車です。L形の梁が向かい合って、2軸で1つの軸バネを共有。

 日本どころか、世界でも他に例のない形状(※)は、起動時の軸重変動をなくして牽引力を増すための工夫です。
 
 ※:自分の知る限りですが……。

 ただし、L形の梁や接合ピン部分は強度上の問題もあり、この形状は3両のみに終わっています。


 実物と並んで。
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2021年08月05日

【鉄道作品日本形】広島電鉄 1040形。宮島線に復活!?

[制作 撮影 2021年7月末]


 1040形。宮島線に復活?


 海沿いをゆく。


 はるか、広島市街を眺めながら。


 流線型 颯爽と。

 さて。


 1040形。広電歴代の中で、一番好きな車両かも知れません。


 1941年に、2両が木造電車の焼損復旧として登場したもの。
 かなり戦争に片足突っ込んだ頃ではありますが、張り上げ屋根と大きな窓の流線型電車です。思えば阪神国道線70形などもこの時代ですが、鉄道車両に関しては流線型の華やかな時期と戦時型の垣根が曖昧だったりするのですよね。

 当時は両運転台の単行運転用。ただ、その時代の写真がほとんど見つかりません。茶色?1色の冴えないというか不気味な印象だったようなのですが。青白ツートン時代もあったとも?

 1957年に、2両を纏めて1編成の連接車に改造されました。
 広島電鉄初の連接車となったのですが、市内線直通用ではなく宮島線専用高床車のままです。
 この頃に明るいオレンジ系のツートンカラーになり、1980年まで活躍続けたのでした。
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2021年08月04日

【鉄道作品日本形】日の丸自動車法勝寺電鉄線 大正の電車デハ203と明治の客車ハ50。本物と逢う。




 山陰は鳥取県に嘗てはあった電車。日の丸自動車法勝寺電鉄線。
 その名の通り末期はバス会社の一部だったのですけど、それまでも経営は安定しなかったようで……よくぞ1967年まで保ったと申しましょうか。

 全線12.4kmの小規模な鉄道でした。

 ここは幸いにも、地元米子に保存車両が2両もあります。而も、極めつけに貴重なものが。


 モハ203。法勝寺付近に保存。
 定期的なメンテナンスが行われています。

 1922年 駿遠電気鉄道の電車として新造されるも早期に池上電気鉄道に譲渡。
 1931年には早くも法勝寺に来たわけですが、静岡鉄道静岡清水線の電車の、或いは東急池上線の電車の保存車……としての価値も有るわけです。

 大正時代の小型ボギー電車の残存例も極めて少ないのですし。


 フ50形客車。米子駅付近の商店街広場に保存。

 1887年(明治20年)英国バーミンガムで製造され、関西鉄道が1889年(明治22年)に輸入したと言われるもの。
 車体は英国製でなく国産であろうとか、諸説異説はあるようですが、明治の客車であることは違い有りません。

 観て分かる通り、5コンパートメント式の古典的2軸3等車の改造なのが明確です。
 あれだけたくさんいた、あのタイプの客車の現存はなく、これもまた貴重な保存車両。

 保存車はどちらも1960年ころの姿のイメージなのでしょうか。
 明るい青とクリームのツートンに白帯という姿です。廃止間際には白帯は無くなってしまったようですが。

 編成は、昔の写真を見る限り……電車が客車を1両曳くか。
 ラッシュ時には電車2両がやはり客車2両を曳いた4両になるのでした。



 デハ203。
 2021年7月末の米子訪問に合わせて造ったものです。

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2021年06月30日

【鉄道作品日本形】日本の鉄道、創始期のキワモノ? 190形。



 今からおよそ150年前……。

 新橋〜桜木町の最初の鉄道開業に合わせて輸入された機関車は4形式10両。
すべて1Bのタンク機関車。平坦線での高速運行を志向した仕様は共通。

 有名なのが1号機関車 150形。バルカン・ファウンドリー製
 3号機関車の110形(ヨークシャー製)も保存機あり。今は桜木町にいますよね。

 ただ、この2両は余り優秀な機関車ではなかったとか……。

 最も優秀だったのは160形。シャープスチュワート製。
 これは10両中の4両を占める。明治村の12号が増備された同形です。

 次点がA3形の2両。エイボンサイド製。省形式無いのは早期に台湾に転用されたため。台湾に1両が保存。

 残る2両がダブス製の190形。


 この190形。極めて特異な形状でした。
 当時の写真(メーカー公式写真)見ればあまりに印象が鮮烈ですが。

 側水槽がとても大きく、動輪の半分を覆ってしまうようなもの。
 その上ブレーキがなく(手ブレーキも)、ブレーキは付属の「ブレーキ車」に依存。さらに2両の190形に対してブレーキ車は1両のみ。どうやって使うの? 機関車−ブレーキ車−機関車の3両ユニットで使う双合機関車だったとか! 英国にはそういう機関車あるのは証拠とか言われてます。

 ただ、そんな使い方は鉄道創業時に出来るわけもなく。
 直ぐに普通の機関車2両として使われるようになった由。機関車本体にもブレーキ設けたようですが、当時の錦絵には機関車+ブレーキ車とかも描かれてたりします。
 謎はなお、多きまま。

 しかしキワモノには、非ず!
 その実はシャープやエイボンサイドに伍して優秀な機関車であり、稼働率も高かった。多くの錦絵にも描かれるのはその証拠でしょう?

 なにより、ダブスは明治時代、多くの機関車を日本に納入しています。その多くは名機でありました。1B1タンクのA8系、C1タンクのB6系、そして6270などの4-4-0テンダ……。
 つまり、鉄道創業時の機関車の中でも後世に与えた影響は大きかったのですね。

 その190形も流石に20余年経ての1895年・1897年には原型留めぬ大改造を受け、おとなしいスタイルに。払下げ後の1927年に廃車されていますが、まぁ十分に活躍したとは言えるでしょう。

 

 作品としては、すでにゆゆ様のものがあります。試作的なもので8幅でした。
http://legotrain.seesaa.net/article/469465435.html


 なかなか良いスタイルでした。ロッド類は省略でありましたが。


 また、yamatai様のLDDもあります。2020年6月ころ?

 サイドタンクを8幅として、6幅になる動輪に対してサイドロッドは表現することを想定されていたようです。白いのはPUハブでしょうか?



◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 190形。そのスタイルに惹かれ、予てから作ってみたい形式の一つでした。

 最初は先のyamatai氏の方式を考えていたんです。サイドタンク部を8幅にして、サイドロッドを逃そうと。

 しかし、ながに様のダブサ及び拙作のGWR シティ級を思い出し。
 動輪をダミーにしてナロー化してしまえばサイドタンクの幅だって狭くしてしまえる?




 そのアイディア降って来たら、<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:01| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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