2021年2月28日締切。3月頭に入賞公表された。The Brick Train Awards 2021。
今更ですが、入賞作の振り返りです。
世界のレベルを知る機会はとてもとても、大事ですから。
https://www.bricktrainawards.com/winners/brick-train-awards-2021/ グローバル そして。
アメリカ アジア オセオニア ヨーロッパ の4地域選出であります。
先ず、グローバルウィナーを観てゆきましょう。
ええ、問答無用の世界的ハイレベル勝負です。
(画像はすべて「Brick Train Awards」公式サイトからの転載です)
Best LEGOR Steam Locomotive
London & North Eastern Railway W1 class “Hush-Hush”
Ewout Rohling
Australia, Australasia
オーストラリアの方の作った、イギリスLNERの機関車。8−9幅か?
自作シール使う方向ですね。造形そのものはすごい。機関車の魅力引き出してます。
地面処理は「非レゴ」
でも、魅せるための演出は必要でしょう。
蒸気機関車は激戦区です。勝てる気がしません。
Best LEGOR Diesel Locomotive
Japan National Railway Class DD51
Katsuaki Matsubara
Japan, Asia
k.martworks様の作品。
欧米基準の作品を日本でも作る方がいらっしゃること、嬉しく思います。
細かく見れば見るほど、異世界の作品ではないことは分かるのです。
ディーゼル機関車は世界中何処にでもある動力車ですし、熱心な製作者も多い。このカテゴリで日本からの選出はすごいことなのですよね。
Best LEGOR Electric Locomotive
Stadler Kiss 2
Gabor Horvath
Austria, Europe
ヨーロピアンな2階建ての通勤電車。
実物合わせ撮影が気合い入りすぎです。写真が大事!
それ以上に作品が素晴らしいのですが。
8幅ラージですが、塗り分け線などすべてパーツで表現です。レゴ的には激高難度の前頭部処理(最近の電車はこの手が多い……)も、パーツで真面目に再現されてる。
細かく見ると、学べるところが多いです。
電車と電気機関車が同じカテゴリなので、激戦区になります。
この両者は分離してほしい気もしますが、世界的に見ると「分離しづらい」カテゴリなのでしょう。その垣根は極めて曖昧ですから。
Best Other LEGOR Locomotive
Narrow Gauge Shay, 1:48 scale
Rob Hendrix
USA, Americas
CADかと思っていたのですが……実制作でしょうか?
ナローのシェイは拙作や薬師山氏作があります。不可能というわけでは有りません。シリンダを固定にして、CVジョイントで前後伝達を行う。強度が必要な足回りはテクニックでガチガチに固める?
自走は割り切り、飽くまで貨車の積荷とする。
いろいろ考えられていると思うのです。
あと、ナローゲージは(ラージナロー含めて)「other」でよろしいのかな。
盛んになってほしいです。
Best LEGOR Passenger Wagon
Overland “Dorai” Sleeper Car
Mike Pianta (scruffulous)
Australia, Australasia
アメリカスタイルの客車ですが、オーストラリアの車両のようです。
1950年代のバッドカー、まだ使っているのでしょうか(カナダでは健在ですよね)。
ラージスケールのフルスケール。ステンレスボディの表現が鮮烈です。
強度やら重量やらで不安は感じられるモデルであるのですが……。でも見た目のインパクトは十分すぎます。
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