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2017年07月28日

【作品紹介】yonenaga様の#60051改。鮮やかな瑞西国鉄風に「化ける」。

 一体前頭であるがゆえにダメ列車白……と揶揄されることもないわけではない、現行Cityの基本セット#60051。ただ、レゴ社のデザインがいまいちなだけで、セット自体はそれなりのポテンシャルは秘めているのです。あの前頭部にしても、今様の欧州系高速列車の平均値的な形状ではあるのですから。
(ただまぁ、その前の#7938はあまりに神セットだったので、その反動は大きいのですよね)

 それでも最初のセットとして、また動力系の部品取りには付きあわねばならない60051です。安いし!

 繰り返しますけど、安いんですよねぇ。白のブロックも最近は供給よくないので悪くないし2x2パネル以下略。



 もちろん、「化けさせて」試みはmazta-k氏らによって多々行われてきました。
 その最新作。

 クラシックな製品のコレクターでもあるyonenaga様ならではのセンスが光ります。製品の良さ、持ち味を活かすアレンジはオリジナルモデルとは違う意義がありましょう。

 SBB(瑞西国鉄)のEC250とETR610ペンドリーノの双方をモチーフにされたとのこと。どちらも独のICE系同様に通常のパーツ造形ではなかなか難度の高い造形では有りますので、一体パーツアレンジの意義だってありましょう。

 鮮やかなカラーリングと、適切なマーキング類の効果!
 鮮やかなんだけど、派手……ではなくて、寧ろシックな印象さえ醸し出すのは瑞西国鉄のカラースキームの良さ。それを引っ張ってくるのはyonenaga様のセンス。


 横から見ると良さが更にわかります。2等車。
 窓上のラインが屋根周りを引き締める。ドアに角窓使ってるのもメリハリになってますし。全体に「製品に有り得そう」なレベルに徹してるのも特徴でしょう。
(本物の製品デザインのように、「抑える」「引き算をする」ビルドというのも難しく、そして面白い!)


 1等車と食堂車。青や黄色の差し色も堪りません。

 シンプルなんだけど、何処か惹かれるモデルになってます。


 先の独逸ICE-3風との並び。
 シンプルなDBと、鮮やかなSBB。好対照を成してますね。

 嗚呼、Cityのデザイナーさんにもうちょっと「愛」があればなぁと思わされる?

 いやいや、愚痴るよりはyonenaaga様の「あるものを活用する(最大限に!)」センスを讃えたいですよ。また、初心者のステップアップにも。そして上級者の「振り返り」にもなる作品であると……。
 
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

【作品紹介】Dr.ペイ様のLNER A4「マラード」。麗しの流線型蒸機

 世界最速の蒸気機関車として有名な機関車です。
 LNER(ロンドンアンドノースイースタン鉄道 後の英国国鉄の一部)に所属し、1935年から1938年にかけて35両が製造されました。「マラード」はその中の1両。
 
 記録の達成は1938年に行われたもの。202.6km/h。それまでのドイツの05形の200.4km/h(1936年)を塗り替えるものでした。以後、破られない記録に。

 但し、電車での高速度試験では1903年にドイツの試作電車(AEG製)が210km/hを達成していたりします。
 外部にピストンロッドが露出するような粗暴なレシプロ機関である蒸気機関車と、スムーズな回転動力の電気車は高速化への優位は言うまでもなく。

 今思えば高速化のためには電化の推進すすめるべきだったのでしょうけど、1930年代は未だギリギリ蒸気機関車の高速化への期待があった時代でした。(日本の)新幹線にしても高速蒸気機関車ありきのプランでルート選定と着工が行われて居たのですから。


 A4に話を戻せば、35両という纏まった両数があり、引退も1960年代。ピーキーな試作機ではなく「安定した量産機」であったのでしょう。幸いにも流線型のカバーも奪われることなく使命を終えています。

 そして、現在も6両が現存。そのうち何両かは動態保存機です(マラードも1988-2003年と動態保存機でした)。
 また「きかんしゃトーマス」の世界では「スペンサー」が有名ですね。プラレールなどにA4が居るのはなんとも愉快じゃありませんか。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 レゴでは、Mugen氏の、エメラルドナイト組み換えによる作品がありました。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=482862
http://legotrain.seesaa.net/article/223914519.html

 海外にも沢山作例があるようです。


 Dr.ペイ様の作品。

 先方の記事は此方になります「世界最速の蒸気機関車「マラード」をレゴで作りました」

 あの流線型の表現も、近年のカーブスロープの充実でスムーズな形が造れるように。エンジン部分は8幅になりますが、それゆえに前端部分は1-1-4-1-1と階差をつけた表現にできています。
 傾斜部分はきれいに傾け、そして、隙間もミニマムに。

 車軸配置は2C1の「パシフィック」を素直に再現。車輪は純正大車輪です。無論メインロッド・サイドロッドも実装。サイドロッドのスライドバーは無理なく動作する仕様ですね。


 設計者のグレズリー卿……じゃなかった、ペイ博士と。

 英国機の常でディテール類の外部露出がないので、先端部が曲がったハンドレールの表現が効果的ですね。
 色はダークブルーと普通のブルーで迷われた……とのことですが、どうやらダークブルーで正解だったようです。


 一番美しく見えるアングルかもしれません。

 動力系は全て炭水車で完結しています。性能・外見上で有利なのは言うまでもありません。動力はトレインモーターx1ですが、電池による保重(単4ではなく、単3仕様とのこと)がありますので牽引力や速度は十分なものになりましょう。線路の状況が許されるのなら(大半径のカーブレールやカント角)、最高速度チャレンジもさせてみたいものですね。
 多めに積まれた石炭もまた生々しい。


 キャブ内部。焚き口やパイピング、高目の位置のメーターが実にそれっぽい。真鍮磨きだしのようなパイプ類は魅力的です。

 なお、車体裾の幅は8幅で、キャブ上方は7幅ですね。この段差も品を良くしてます。


 6幅の客車を繋いだところ。蒸気機関車は多少のスケールオーバーでも違和感がないのは実証されてるところですが、この組わせもいけますね。

 MarkIあたり、あるいはイングリッシュプルマンあたりが纏まった両数あれば夢のような編成になりそうです。


 A3形と。LNERの旗艦機同士!
 「マラード」と「フライング・スコッツマン」の並びっていつか見てみたいものですよね。
 
 いや、レゴでのA3(エメラルドナイト)も絶版久しく、既に「思い出の品」になりつつあるのは残念なことですが。
(レゴ社の鉄道関連の「やる気の無さ」はほんとなんとかならないものでしょうか!)


 側面比較。左のA4のほうが車体高もありますのにスマートに見えるのは、流線型の効能だけではありますまい。設計・製作者のセンスの良さが出ていますね。

 このモデル、8月のJAM(国際鉄道模型コンベンション)での活躍が楽しみです。
 
posted by 関山 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月25日

【作品紹介】エース君の名鉄6800系(6000系9次車)。鉄仮面。

 先のクロック氏の6000系(5次車)に合わせた作品だそうです。
http://legotrain.seesaa.net/article/452006583.html 

 名鉄6500・6800系は、6000系の改良型。
 4連が6500系・2連が6800系を名乗ります。なお、最初は4連は6500系になったものの、2連は6000系のまま(車体のみ6500系仕様で)増備されたため、6000系9次車と6800系はそっくりの外見です。

 前面を非貫通に(別名鉄仮面)。狭かった固定クロスシートをやや広いものに。

 なお、6500・6800系はその後にも車体形状の変化があり、更にバリエーションを複雑化している由。1992年まで増備されました。


 6800系の顔は緩やかな後退角・傾斜角のついた湘南顔の亜種のようなものですが、この作品では平面に割り切られています。
 しかし、何の不自然もなく、あの鉄仮面顔に見える!

 いわゆる「額縁」の表現を行ってること。前照灯や標識灯の配置や形状が適切だからでしょう。この、限られたリソースの中でベストを尽くす!センスはエース君ならではですね。
 もちろん、別の料理方法もあり得る顔です。

 ゴツいダミーカプラーは、名鉄特有の「自動連結器+電気連結器」の表現です。


 真正面より。タイル分車体幅が広がってますが、それが鉄仮面の「平ペチャ顔」の雰囲気に通じるもので効果出してます。


 2両編成。AL車全盛時代同様に、AL車を置き換えた連中もまた短編成を機動的に組み合わせた運用行ってたのが名鉄のジャスティス! 6000系列同士なら世代違っても無論混用。
 側窓は横組で、クロック氏の仕様に合わせておりますね。

 今度の名古屋オフで、合わせて活躍の予定だとか。楽しみです。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

【作品紹介】これぞ「でんしゃ」! LEGOudon様の103系ATC車 山手線完成。


 ある世代にとって山手線と言えば……、いや寧ろ電車といえば「103系」「それもATC車」「色は黄緑 山手線!」でありました。

 103系の山手線投入は1964年でしたが(それまではカナリヤ色の101系。まーるい黄色の山手線♪)、1976-78年ころにATC導入による先頭車の全入替えが行われたのです。この入れ替えは冷房付きの新車を山手線に入れるという意味合いもあり。
 
 山本忠敬氏の傑作絵本「でんしゃがはしる」はこの時代を切り取ったものでもあります(数カット、非ATCの103系も描かれてます)。
http://amzn.to/2eHr08A

 この103系天下、1985年からの205系投入……で終わるかと思いきや、当時は直ぐに全車入れ替えは行っておらず、昭和が平成になる頃まで続いたのでした。

 あれ、長く見ても10年程度?
 今思うと、意外と短かかった山手線103系ATC車時代。でも、その活躍と存在は印象深いものではあったのですよ!

 先方の記事:LEGO 国鉄103系電車 (山手線)
https://5udon.blogspot.jp/2017/07/lego-103.html


 前頭部形状は先に一度記事にした時どおりです。
「6幅+2プレート」幅にすることによって、ATC車の顔を無理なく再現しています。もちろん前面窓の傾斜も省略なし。窓と屋根の間が詰まってる感じはまさに103系ATCなんですよね。銀帯もそれっぽい。


 3両編成です。電車って3両作ればとりあえず様になるんですよね。実物に2連や単行がある車種を別にすると、3両はミニマムとして割と絵になるような。プラレールの刷り込みかしらん? 中間車が入るだけでなんか世界が広がるような。

 えーと。(国鉄時代の)103系はミニマム3連でしたが、ATCのクモハ103は居なかったとか無粋なこというのは無しですよ。
 
 また、レゴudon様は山手線歴代再現を狙ってるそうですから、各々をミニマムにして編成数を稼ぐのもまた「戦略」でもありましょう。


 その中間車。モハ103形。
 全長36ポッチ。普段32ポッチ電車つくってる関山からみると、4ポッチ長いと随分長く見えるものです。

 3ドアへのアレンジで、そのかわりに戸袋窓の省略なし。
 全幅が大きいぶん、この側面は正解に思えます。

 ドア窓と戸袋窓はパネルの側面を使ってる由。


 パンタ周りと巧みに隠されたスイッチ
 なお、電池box格納部分は戸袋窓形状違いますが(パネル使ってない)、違和感は皆無です。言われて気がつくって感じでしょうか。

 なお、車体幅が「6ポッチ+2プレート」ですが、はみ出しが程よい雨樋表現に。


 気になる方も多いであろう? 断面形状です。
 こうして車体幅の微調整を行ってるのですね。






 撮影用に制作されたプラットフォーム。
 
 ホームと線路の間の、2x3パネルによる処理が見どころです
 ホーム上の白線も、一部横組みでしっかり細い。ハイレベルなプラットフォームです。
 legoudon様、今後も山手線歴代シリーズ展開されるとのこと。
 次は何が出てくるか、楽しみなのです!
 
posted by 関山 at 20:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月23日

【作品紹介】エース君パパ様の近鉄瓢箪山駅。ポストモダンな?橋上駅

 郊外の橋上駅。

 日本の駅形態としてはとても身近なものですが、意外と作品では少ないです。跨線橋同様、建築としてどうしても大規模になってしまい、難度が高いのですね。

 だからこそ、この作品は衝撃です。


 プロトタイプは近鉄奈良線の瓢箪山駅。1997年に今の橋上駅舎になったそうです。

 ポストモダンの一種なのでしょうか。適度な装飾性とか遊び心の入ったデザインの駅舎です。1980年代までは橋上駅の類ってもっと実用本位だったのに、それ以後は変わってきた感じありますよね。その類例の一つなのでしょう。

 実物は、線路4本またぐものですが(瓢箪山駅は対面式ホームに、通過線2線)、通過線を割愛して適度な規模に落とし込んでいます。

 この、ガチな建築模型ではなくて、鉄道模型のストラクチャー的アレンジは巧いのです。
 電車に対して、駅規模が適切なものに見えますから。


 このアングルだと「ポストモダン」な感じが強調されてます。
 屋根の曲面であったり、柱の装飾であったり。そしてキュービカルな階段部分。

 灰色一色で或る程度の大きさのレゴ建築も難しいものです。
 意外と新灰色は他の色に比べて高価であること。また、1色であるがゆえに「ごまかしが効かない」のもあります。
(個人的見地ですが、建築は何らかの古典様式のほうが装飾でごまかせる、ハッタリ効かせられるので難度は下がると思ってます)


 全景。プラットフォームは約3両分ですね(補注:撮影用に縮小したとのことで、展示ではもっと伸ばすとのことです)。プラットフォーム部分もストイックな作りですが、これもまたコスト面では却って不利なのですよ? その重みは伝わってきます。


 上より。
 スキのなさを感じさせますね。階段部分のインパクト。橋状部分のアーチ?屋根。

 ホームから駅本屋に上がるバリアフリー通路とその屋根も見逃せません。

 さて。この作品は此方で展示されるとのことです。

□8月5-20日 レゴトレイン展示
https://twitter.com/gogo_ace_papa/status/888905092501393408
http://www.dream21.higashiosaka.osaka.jp/
 関西LT会(エース君パパ様中心)で、近鉄車両や瓢箪山駅の展示を行う模様です。

 会場の最寄りは瓢箪山駅ではなく、その隣の東花園駅のようですが、十分に地元と言える距離でしょう。地元のリアルな表現はきっと人気集めるに違いありません。
 

 また、作品自体はポストモダンスタイルの橋上駅舎(現在日本の私鉄及びJR)として汎用に使えるスタイルでもありましょう。京阪や阪急に合わせても、案外似合いそうな?
 展示後の再活躍にも期待したいですね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月20日

【作品紹介】名鉄新型車は珍しい? クロック様の6000系(5次車)。6000系も楽しいぞ!

 レゴでの名鉄は意外と制作されており、dyson様のAL車たち、それに倣ったフォーマットでのエース君の流線3400。また、ずっと前から頑張ってらっしゃるご地元AP様のAL車にキハ8000系(あと5500SR車)。
 いや、それこそパノラマカーはtn-factory様初めとして数名が手がける人気題材。

 拙作では510形・520形に3400系原型。

 然し、意外な盲点が!
 名鉄が本気で通勤電車を考えだした第一歩である6000系電車やその一派はほぼ手付かずなのでした。


 6000系列は1976年から製造された、名鉄では物凄く久しぶりの3ドア通勤型電車。
 2ドアクロス車を標準にしてきた名鉄の理想主義が、遂に現実に妥協する第一歩? というと酷でしょうか。
 それでも小型・固定ながらクロスシート装備であり、4次車迄は固定窓に横引きカーテンでした。

 より普通の?電車らしくなったのは1980年の5次車から。側窓は3個づつ並んだ下降窓ではなく上昇窓。阪急電車っぽく見えて、ちょっと違うのですよ? それでも未だクロスシートには拘ってましたが。
(その後、1984年から非貫通型に前面形状代わったりします)

 6000系は昔の乗り鉄撮り鉄音鉄には微妙な電車でした。登場した頃の名鉄と言えば旧型車まだまだ黄金時代ですから。
 でも、冷房ついてて混雑に強い電車は地元の一般利用者にとっては福音であったのでしょう。


 クロック様の作品は(恐らく)5次車がモデルです。

 見ての通り、3個づつ並んだ窓が特徴。横組で窓数省略なく纏めてます。窓が小さめの印象なのが6000系らしいですよね。

 編成は実物にもある2両です。その意味では名鉄は短編成が存在して、作りやすいですよね。


 前面が凄くいい感じ! 横組のパノラミックウインドウは明朗。その下のHゴム表現が堪りませんよね。新パーツの1/4タイルを効果的に使ってます。まだガシガシ使える相場にはなってませんが(苦笑)、ピンポイントな使い方はありでしょう。

 この灰色部分の存在で、電車の印象がまろやかに、優美な印象さえ。

 テールライトの処理も好ましいです。最近の1x2ジャンパプレートはこの表現に使いやすくなりました。飛び出てる方が良いんですよねぇ。

 貫通扉、さり気なく飛び出た幌枠が良い感じです。
 

 斜め上より。
 丸ブロックに依る車体断面が綺麗。
 実は結構、丸っこい電車なんですよね。往年の5000系を思わせるほどに。


 名鉄は華やかなもの、珍しいもの……が題材に選ばれてきた傾向ありますけど、最も平凡な?6000系が選ばれるとはこの世界も熟なれてきたものです。

 6000系の基本造形できれば、その中でのバリエーション展開も楽しそうです。初期の固定窓車や、その後の前面非貫通鉄仮面など。瀬戸線のちょっと変わった仲間たちも。

 実物も引退が始まってる6000系は、案外おもしろい題材なのでありましょう。
(名鉄さん。そろそろ新車は3ドアセミクロスでお願いしますね。最近はオールロングばっかで魅力を損ねてますから……)
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月19日

【作品紹介】ryokuchakuma様のE7/w7の小改修。あの「凹み」が大事。

 やや小ネタではありますが。

 ryokusyakuma様のE7/W7は実車より先にデビウした作品で、これまでに数限りなく改修を受け続けています。完成なきモデルというのはレゴの醍醐味ですよね。


 今回の改修は、E7/W7では意外と気になる、前面側面の「凹み」を再現したもの。
 手前が改修後、奥が改修前。

 この凹みがあるかないかで、「E7/W7系らしさ」に影響が大きいのは自明ですね。下手するとボッテリ顔になりそうな(まぁ最近の新幹線には珍しいですけど)この形式が、心なしか「小顔」に見えるのですね。

 また、流線型繋目の隙間が改修後は目立ちにくくなっているのも見逃せないことでしょう。前面窓ガラスはカーキャノピー化され、平面より望ましい表現です。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】あいさわ様のE4系新幹線(CAD)。どの角度から見ても、格好いい!?

 東北新幹線での解結用に導入され、今は上越新幹線に転じているE4 MAXは既にRyokuchakuma様の7幅作品があります。

 実物は好き嫌いの割れる、高速走行と2階建ての輸送力を両立させた形容のし難いフォルムの持ち主。ですがレゴ化すると、良い意味で整った方向に。
 恰も、実車のかっこよく見える角度を切り取ったかのごとく。


 あいさわ様はトレイン制作の実績は未だないようなのですが、そうとは思えぬ文脈の抑え方。難しい題材を正統派で抑えてきた……という印象です。

 6幅で、前頭部は無理のない組み方。順組のみであの形状が再現できることに驚かされます。無理しなくても新幹線は作れる!のですね。
 スロープと、カーブスロープの使い分けも巧い。
 もちろん、E4の頭はもっと癖が強い……という見方もできましょう。でも、シンプライズとそれに依る魅力の創出もレゴの良さですからね。実物の、かっこよく見える角度を切り取った感じです。

 側面は横組です。帯はディジタルな処理ですが、これも正解でしょう。




 別レンダリング。このままだと駄目なのは台車とスカート周りでしょうか。台車の前後に1ポッチづつ空けないとカーブ通過できませんから。ホイルベース調整したり(結構車両全体の見栄えに影響します)弄れる可能性は高いでしょう。先頭台車にはスカートつけても良さそうです。

 逆に車体の方は、これで完成! という感じですね。特に入手困難部品も見当たりません。実制作に移れば良いなぁと思うのです。
 また、中間車や、先頭車でもグリーン車のデザインも気になるところです。

 なお、前頭部はシンプルな順組ゆえ、何らかの連結装置は仕込めそうですね。他系列との併結運転や、E4同士の重連の可能性はほしいところです。
 
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2017年07月18日

【作品紹介】ファンタジック! エース君の初代スチーム号客車(大阪花博客車)

 先に現行「スチーム号」客車について、エース君作品を紹介いたしました。
http://legotrain.seesaa.net/article/451700892.html

 また、その牽引機たる7100形(義経)に関しても。
http://legotrain.seesaa.net/article/451772588.html

 さて、スチーム号客車は現行は「梅小路蒸気機関車館」→「京都鉄道博物館」時に導入された二代目です。
 では、初代は?

 1990年に催された「国際花と緑の博覧会(大阪花博)」への西日本旅客鉄道の出展であるドリームエクスプレス用に用意された3両の客車のうち、2両を梅小路に持ってきたものです。

 用途が用途であるがゆえ、大変に特異な形状でした。


 もちろんオープントロッコ形状の客車です。
 ただ、現行の二代目に比べてファンシーな印象なのは、1990年という時代を映しているようなのような。

 エース君作品。そんな面倒な?題材を見事に再現してきました。

 傘状というかテント状の屋根。
 丸みを持った車端形状。カラフルな車体側面。車体側面は分厚くならないようタイル処理です。


 概ね鉄道車両とは思えない(実際に構内専用ではあるのですが)屋根形状のインパクト。台車も実物の、謎小型ボギーの再現です。


 現行スチーム号客車とならんで。
 先代の方が凝っては居ましたけど、梅小路の雰囲気に合っているのは現行車の方なのでしょうね。というか国鉄の蒸機に似合うかどうかということなら、現行車の方が絶対に似合いますから。いや理想はガチなオハ35あたりがいいんだけどなぁ……。


 しかし、7100形(義経)との組わせだと、先代客車もまた似合う!
 梅小路では実現しなかったはずの組わせでしたが、1990年の国際花と緑の博覧会では半年間運行されたものです。
(補記:梅小路でも2014年にこの組わせでの「スチーム号」は運行されたとのことです。エース君情報、ありがとうございます)

 27年前、バブル期の博覧会というのもまた歴史の1ページなのかもしれません。

 それにしても、この究極にマニアックな題材に目をつけられたエース君の彗眼には驚かされます。意外なところに、面白いプロトタイプはあるものだなぁと。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月16日

【作品紹介】うしがえる(R)様の西武鉄道2000系電車。西部開拓(部×武○)の第一歩?

 以前CADを紹介した、うしがえる(R)様の西武鉄道2000系電車が1両完成したようです。

 西武鉄道2000系は1977年に製造開始された、西武鉄道初の量産20m4ドア車。
(※:西武初の4ドア車としてはモハ63払い下げ車が2両居た由)
 輸送力に秀でた多ドア車で冷房車。それまでの西武といえば20mでも3ドア車で質より量の旧型車ばかりで冷房車も極わずか。2000系はたちまち西武最大の勢力となり、1988年のモデルチェンジをはさみつつ1993年まで製造が続きます。新宿線に主に投入されたものの、今は池袋線系統でも多々見られます。

 長らく最大勢力であったものの、2016年になってから遂に廃車も始まったようです。
 西武=黄色い電車も、過去のものになるのか? いや、それなりの両数はありますから当分は活躍を見られることでしょう。


 うしがえる(R)様の作品は、2000系でも1988年以降の新2000系の方です。よりスクウェアな前頭形状。一部のブラックアウト。旧来のイメージを残しつつモダンに。

 作品も、上手く汲み取っています。
 縦・横のベクトルチェンジも自由自在に。事実上4幅分の横組を行っているのですね。ヘッドライトは現状でレンズ省略ですが、Φ1丸タイル(クリアかシルバー)入れたらまた印象も変わるかも知れません。

 もちろん一昔の西武の特徴たる、裾のステンレス飾り板も再現です。ポチスロの組み合わせですっきり。此処のために、一部が上下逆転処理されているのは言うまでもありません。

 貫通扉は程よい存在感。仮組とのことなので、スカートが無いのは残念。


 それでも、上手く印象を捉えたモデルでありましょう。
 西武であり、2000系であり。1980年代から90年代の空気感さえ感じられる。

 これまで西武鉄道の車輌はあまり作られてきませんでしたが(ryokuchakuma氏の5000系レッドアローと、拙作の電機E52位?)、2000系の世代の通勤車がレゴ向けで、絵になるスタイルであるのを示してる感じです。

 関東大手私鉄、未だ手付かずの題材は無限に広がってますよ?


 側面。全長33ポッチに4ドアの割付。運転台のない方の車端をもう1ポッチ詰めれば32ポッチで整い、将来、中間車も作りやすくなりますかも。

 西武の、ドアを銀色ステンレスむき出しにしたスタイルはレゴに向きます。
(あ、関山の地元にも同じ色の電車が1編成居るのでした。造ってみようかな?)


 現状の完成車と試運転。

 西武2000系はミニマムには2両編成で成立します。また、将来の大増備を考えるならば4/6/8連も考えられましょう。そして、2000系初期車だって! 新旧混結のブツ4辺り面白いかも?
 その意味でも、楽しみな作品なのですね。そして他系列通勤車や(結構種類多い!)過去の旧型車たち(3ドア時代)、特急車に貨物列車。

 西部もとい西武という(ベタですいません……)、魅力ある世界の、大きな第一歩足りましょうか?
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】まー様の横浜市電 1500形。夢と情感の大型モデル

 1972年で全面廃止されてしまった、かつての横浜市電。
 戦後1952年に製造された1500形は代表的な車輌でありました。2枚窓の湘南スタイルにスッキリした側面。スマートな、美しい電車でした。
 廃止時に他都市への譲渡されなかったのは残念でしたが、静態保存車は2両あります。



 まー様の作品は10幅の大型モデル。動力は考慮されていないようですが、この大きさはディスプレイモデルとしても十分に魅力的です。

 3x4の窓枠を多用されていますが、これでバランス良くなるのもこのスケールのメリットでしょうか。前面は通常の向きに。側面は横組使用です。狭窓感が出ており、そして保護棒が精細感を与えておりましょう。

 ドアの半ポッチずらしも適切な奥行きです。
 

 2枚窓の前面は平面に割り切られていますが、違和感は皆無ですね。
 それよりも方向幕や灯火などのディテールで魅せています。バックミラーもポイント。
 そして、青帯端の切り上げが巧い。このスケールだと必要な処理ですし、また効果が大きいのです。


 そして見せ所は車内。
 木製の床とロングシート。金属パイプとパネルに依る運転台の仕切り。

 吊革まで下がってます。

 ちらりと見える運転台も、真鍮製のコントローラやブレーキハンドルが見えますね。


 側面を外して撮影されたのでしょうか?
 横組の窓は内側から見ても、昔の電車の窓枠の風情。
 
 パイプ仕切りや吊革。運転台の機器類。個々の要素に夢と情感が詰まってます。

 
 素敵な作品です。
 横浜市内での展示機会などあれば良いなぁと思うのでした。
 また、スケールなどは違いますが、自分も横浜市電には挑戦してみたくなるのでした。
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月12日

【作品紹介】エース君の7100形蒸気機関車。小柄なアメリカン古典ロコ。

 7100形と言うよりは「辨慶」「義経」と言う方が通りの良い機関車です。
 言うまでもなく北海道の鉄道創始期の機関車であり、内地の英国式に対して全てが北米式。西部劇スタイルの華やかな機関車は鉄道史を飾っています。1880年に運用開始。

 自動連結器に空気制動と明治初期とは思えぬハイスペック。しかして自重は20噸にも満たない小型機関車でもあり。鉄道博物館や京都鉄道博物館で保存されている現車の小さいことに驚かれた方もいるんじゃないでしょうか?
(玩具などでは大きく立派な機関車に見えるんですが……)

 自重20噸というと、2軸の貨車移動機並みの重量ですからね? あるいは軽便用の機関車か。
 でもまぁ、小さいなりにいっちょ前のスタイルであるのも、人気の故かも知れません。

 8両輸入中、3両が現存しています。

 なお、京都に保存されている7105号は梅鉢製作所(→帝国車輌→東急車輛大阪)に払い下げられていたときサイドタンクと炭庫をつけてタンク機に改造されていました。
 また、小樽に保存の7106号は日鋼室蘭に払い下げられていた当時はサドルタンクつけたタンク機になっていたとか。何れも相当なゲテモノであったはずですが、残念ながら(?)何れも1952年 鉄道80周年記念の際、端正な原型に復元された由です。

 なお、カウキャッチャ等のアメリカンスタイルを持つ機関車は7100形だけではありません。北海道の鉄道初期にはこの種の機関車は何形式もありましたから。
 更に申せば、カウキャッチャの代わりにバッファと真空ブレーキ管をつけたもう少し近代的なスタイルのアメロコたち(6400形など)は明治中頃〜末の東海道・山陽路を特急曳いて大活躍! しかし、アメリカ機は耐久性があまり良くなく、現存機は多くはありません。7100形の3両(「義経」「辨慶」「静」)はその意味で貴重な存在でもありましょうか。


 エース君のこの作品。7100形が実は小さな機関車であること弁えたサイズ感、スケール感に驚かされます。2幅の缶胴は「正解」です。テーパの表現もお見事。
 その上で、無理なく?動力化。それもPFで。1Cの車軸配置こそ1Bにアレンジされてはおりますけども(先輪はダミー)、トレインモータを核にした造形は堅実なものでしょう。
 キャブには受光ユニット、テンダには電池(流石に純正ではなく、006P角電池)。

 テンダは小さいなりにも二軸ボギー。小径車輪ならでは。ライニング類もさりげない表現であり、品格を保っておりましょう。

 一つだけ惜しいのはキャブ窓。2x2の黒い窓があれば理想ですが、ここはパーツの制約で致し方ないところでしょうか。もう少し理想申せば「横組」か。


 真正面からだと、まるで軽便蒸機のような可愛らしさ。


 C56と並んで、
 C56も決して大きな機関車ではありませんが、それでも65噸あります。
 重量でその1/3以下。7100形の小ささが際立つ並びでありましょう。


 京都鉄道博物館の構内運転。スチーム号を曳いて。

 現在「義経」は動態状態ですから、極稀にこの組み合わせも観られるとか。
 難度は高いかもしれませんが、北海道の鉄道創始期の客車群(かの「開拓使号」等)も課題としてありかもしれません。

 D51やC57と違った意味で「誰もが知ってる」この機関車。展示会などでの人気者になりそうです。

 また、一方で。
 アメリカンスタイルの古典機の魅力、マニアックに伝える力も十分に持っておりましょう。先にも触れましたが、日本にも意外と沢山いたアメロコたちの魅力を発掘するサキガケとなってくれると良いのですが。
 
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2017年07月11日

【作品紹介】yamatai様のLDD 165系と181系。上越線の急行形と特急形。

 引き続き、全長32ポッチの国鉄電車シリーズです。


 165系。急行型電車。
 側窓を1x2と1x1のクリアブロック組み合わせる手法を本格的に採用することで、「脱トレイン窓」の急行型電車を可能にしました。

 トレイン窓、オレンジは皆無ですし、過去に供給されたタンや白も酷い相場になってしまってます。積極的に使う理由もありません。

 ルックス面では窓に「1x2と1x1の横筋」が入ってしまうことでしょう。しかし窓全体で見ると四角っぽくなることと窓桟の位置が国鉄電車として(日本型として)メリットにもなっています。

 実はウチの153系(新快速)や155系、475系も改修できないかと思案中です。とくに475系はタン色のトレイン窓に依存してちゃ増備は不可能ですから。
 そして、王道の湘南色が可能になれば……。




 拙作へのレスペクトありつつも、随所にアレンジ入っているのは先の115系と同じく。

 窓数はウチの急行形(475系・153系)は4個なのに、yamatai様のは巧く5個詰め込んでる(運転台を巧く全長詰めてますね)。同じ32ポッチでも窓数多いと長く見えるのです。ただ、急行形は運転台奥行も広いので、これでベストかどうかはわかりません。


 ややネタ車。クハ167風味。
 167系は修学旅行用電車でしたが、155/159系のような全体低屋根ではなく、パンタグラフの周りだけの低屋根だったのでした。

 ただ、1964年製造の155系最終分は時期的には167系と被っており、155系も高運転台化されていた可能性はあります。クハ155の変形車で、何故か延命して冷房も乗ったと思うと夢がありましょう。
(しかし、もう一つ突っ込むならば。修学旅行電車に戸袋窓は全形式で無いのでした(笑)。)

 それにしても、これまた高価な黄色トレイン窓無しに修学旅行用電車というのも夢が広がります。

 どうでもいいですけど、レゴ社はトレイン窓の各色安定供給よりも「1x3 クリアブロック 内部チューブなし /クリア」を起こして欲しい気もします(苦笑)。

 ともあれ、湘南色の急行形造る上での障壁は既になくなったと見るべきなのでしょうね。165系ならミニマムに2M3Tの5連でもビュフェとグリーン車組込も出来ますし。無論3両だけで普通列車に見立てるのもありです。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 今度は、181系特急形電車。
 165系と同じく、1960年代から80年代初頭に上越線で(その昔は中央東線や信越線、更には山陽本線で)活躍しておりました。
 佳人薄命で、1975-82年までにほぼ全車が引退してしまうのですが。



 クハ181形。これも拙作の151系のアレンジです。
 しかし、そのアレンジセンスの良さは認めざるを得ません。拙作では諦めてしまった前頭部の逆テーパをこの作品では再現していますから。やや誇張気味ですが、それが返って格好いい。ちょっと真似してみたくなります。

 ヘッドマーク部分は五角形ではなく1x2タイルですけど。此方のほうがプリントタイル使ったりする楽しみもあります。


 拙作ではスロープ合わせを行った客席窓の斜めラインも段差処理にすることで無理がなくなり、また拙作で省略せざるを得なかった乗務員ドア窓も再現できてます。

 精細な台車(DT34/TR69)もポイント。要点の抑え方が上手いですね。
 なお、上越仕様の181系らしさと言えばスノウプラウも見逃せません。






 末期の上越線「とき」に欠かせない?のが元グリーン車のモハ180 200番台車。窓割りそのままに内装を普通車仕様にしたもので、1978-82年の僅か4年の存在でした。


 モハ180とユニットを組むのは、モハ181形。2丁パンタの格好いい電動車です。


 ただ、一味違う?のは、この車は151系由来のモハ181-22号ということ。

 181系でも151系を改造した初期車は20年も保たず、1974-1978年の間に退役してしまいました。軽量化ゆえの無理がたたったとも、東海道時代の酷使のゆえとも上越線での雪のためとも言われておりましたが(実際当時の写真を観ても、かなりボロボロで営業運転に……)。しかしモハ181-22は事故廃車(モハ181-202)の代車として復活、1982年の「とき」廃止まで頑張り抜いたのでした。


 台車はこの車のみDT32。他の車と作り分けされています。




 反対側の先頭車はクハ180形。
 信越線での補機連結(言わずと知れた)EF63を前提とした形式で、常時連結器をみせた姿でした。上越線に転じたあとも、また1両がクハ481-502に改造されたあともこの姿は変わりませんでした。ゴツさも魅力に思えたものです。
 
 モデルではレゴ用連結器をつけていますが、使い方によってはダミーカプラとして、解放テコなど作り込んでも面白いかもしれません。


 クハ181も共通しますが、逆テーパの存在が、ボンネット部をスマートに見せています。
 精細な台車(DT34/TR69)もポイント。要点の抑え方が上手いですね。



 最後に。1978年に登場した最後の181系新造車。サロ181-1000番台。
 ただ、この車は一般に181系の一族ではなく485系の扱いされる車ですが。というのは、最初から485系への転用(サロ481)を想定しての新造であったため。1982年の181系の退役時には、予定通りサロ481になり、全国に転じていったのでした。

 なお、新造車の他にサロ481を改造してサロ181にした1050番台も居ました。

 なんというか。スマートな181系(151系)に対して、微妙なゴツさというか逞しさを感じさせる車。車体断面も違えば車体高さも異なっていたのです。


 窓割りも一端に車販準備室・出入り台・車掌室を集めた合理的なもの。

 モデルでは、クーラーの差異の他、敢えて屋根の色も変えて「よその子」らしさを強調しています。車体高の差異は、窓下に1プレート増やすことで再現し、またドアステップの存在も485系らしく。

 なお、車端部の処理が秀逸ですね。排水管や汚物タンクが台車と連結器の間に再現されているのがわかります。


 当該車組み込んだ編成はご覧の通り。段付きに。
 前から4両目がサロ181-1000番台です。


 お世辞にも格好良い編成ではありませんでしたけども、老朽化した181系の最後の生存戦略でもありました。1978−82年、151系・181系電車の最後の4年間の「生き残り」でした。

 いや、クハ181とクハ180、サロ180形が1両づつその後も生き延び、JRへも引き継がれているのですが、それはまた別の物語でありましょう。
 
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2017年07月10日

【作品紹介】yamatai様の115系と113系3800番台(CAD) まともなのとゲテモノとw

 yamatai様のCAD(LDD)作品は全量紹介出来てないのが心苦しいのですが(拙作の20系リニューアルでは参考にさせていただいてるのに)。更に新作を上げてこられました。今度は国鉄の電車! 如何にもな「新性能電車」な世界です。


 先ずは王道。115系。前面形状と、側面割付が拙作の115系のレスペクトで嬉しいのです。それでも側面扉の凹ませなど、yamatai様ならではのアレンジが入っておりますが。

 ただ、スカート位置は前面と合わせてしまうとごつい感じになります。半ポッチか1ポッチオフセットさせたほうが良いような。

 既に「脱トレイン窓」で、湘南色の電車の可能性も拓かれてます。
 今もなお、「電車」の記号として通じてしまう(実車は大半が引退してるのに意外と玩具の世界では現役! ……一例として)湘南色の近郊型電車。実制作も難しくないのですよ?


 コメントに窮するマニアックな屋根上。1970年代から80年代前半に製造され、地方向けにばら撒かれた「冷房準備車」ですね。冷房装置が乗るべき場所に、如何にもな「蓋」が乗ってるだけという。尤も、1980年代なかば国鉄末期JR極初期は地方の普通列車では非冷房まだまだ当たり前の時代でしたけども。
(冷房付のロングシートより、非冷房でもクロスシートですよ! 窓あけりゃ涼しいぞ)


 さて。113系と115系はバラエティを語るとキリがない車輌ですが(ファンが全貌を把握できるか否かという意味で、嘗ての旧型国電がまともに思えます!)、ネタ車も沢山居ました。

 魔改造車クモハ112。の更に珍車。
 クモハ112はモハ113の運転台後付改造車ですが、中には霜取りパンタまで増設したものもありました。113系顔で前パンタってなかなか珍奇。

 さて。yamatai様にそのつもりがあったかどうか定かではありませんが。
 このシールドビームの表現、2006年ころから広島や下関地区の115系に施された原型ライトの枠を残したままでのシールドビーム改造車。別名「○クビーム」にも見えるんですよ(笑)。ゲテモノの二乗はなかなかキツイのです(笑)。




 で、最高の魔改造車があのクモハ113 3800番台。
 2001年の登場ですが、老朽車ベースであったことから改造後7-8年で消滅してしまいましたね。思えば、古い電車を使い倒す! JRWの方針が変わったのもその頃だった気がします。いや今も103系や105系を平気で使ってるJRWですけども。

 モハ113に切妻運転台を構築して、補強板という姿でした。
 小さい窓はそれこそ旧型国電のHゴム改造車を思わせる風情。而して3800番台にはHゴムは使われてないという?

 yamatai様の作品は縦長の小さな前面窓。補強板とあのゲテモノを完璧に再現してます。ヘッドライトのテクニックビームも良い感じです。如何にもな豚鼻感(笑)。

 この題材実制作すると、2両編成で済むというのもメリットでしょうか。いや造る気するかどうかは別次元の問題ではありますが。

 当たり前ですが、近郊形はもっと端正な姿の車の方が圧倒的多数派なのですよ。

 繰り返しますけど「既にトレイン窓の呪縛」からは解き放たれてるわけで様々なカラバリのまともな連中が多々作られることを願ってたりします(笑)。

 あ、山陽本線に多々あった(いや今もあるか)、更新の度合いが違う車輌混じったカフェオレなんか良いですねぇ。その辺のカオス感が実に旧型国電めいてて味があって……あれ? 何処がまともなんじゃ!
 
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【作品紹介】エレガントなトロッコ? エース君の京都鉄道博物館「スチーム号」客車。オハテフ310 オハテ321。

 「梅小路蒸気機関車館」から引き継がれている構内蒸機運転「スチーム号」の客車は、京都鉄道博物館への移行時に二代目に変わりました。

 二代目は中間車オハテ321と、緩急車(簡易運転台付)のオハテフ310。
 先の35系4000番台があるため(笑)、既にJR最新の客車ではありませんが。というよりは残念ながらこの2両に車籍はなく、構内運転専用なのでした。

 ベースはチキのようですが(台枠に面影あり)、台車はなんとエアサスのTR203?です。嘗ての10000系貨車の生き残り……と思うと博物館的存在ですよね。どっからこんなの探してきたんですか?

 マニアックな話はともかく、この種の改造トロッコ車の中では外見やカラーリングの趣味も良い車です。相方は時にC62(!)であったりしますから、それなりの品格は必要なのでありましょう。


 エース君作品です。
 オハテフ310の片隅運転台がそれっぽい。端部の手すりも。
 そして桜の模様がとても綺麗。
 全体の造形も、現行スチーム号のエレガントさが十分に感じられるものです。テールライトにレンズ入れるのは近年は流行りませんけども(?)、この題材では良い効果を上げておりましょう。

 台車はTR203の表現は……難しいですよね。自分でも諦めます(苦笑)


 端面。ダミーカプラー。車両の構造上、二両先まで見渡せるのが面白いです。もちろん、簡易なインテリアも備わってます。


 オハテ321。
 側面はプレート裏面仕様。桜の模様を描けますし、また貨車改造車らしさを顕すのにも使えます(というか、この表現で普通に無蓋車とか作りたくなりませんか? 茶色とか黒で)。車内にはシートもあります。ミニフィグいっぱい載せて走らせるのが楽しそうです。


 先の作品、C56 160と組んで。現役動態保存機にこの客車が似合わぬわけがありません! もうこの組み合わせでお腹いっぱいなのですが。

 ただ、C56は本命ではないそうですよ? 本命は何でしょう……。
 最近妙に熱い8620か? 未だ作品のないC61か、はたまた大物C62?

 ともあれ、どんな蒸気機関車が曳いても様になる題材です。
 実物は構内運転のみですけど、模型なら本線も走らせてみたくなりますよね。
 
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2017年07月09日

【作品紹介】鱒寿司様の8620形蒸気機関車。走行性もディテールも好し!?

 8620形は1914年から製造された、国産・標準・量産を成し遂げた旅客列車用機関車です。貨物用の9600形とともに大正時代を代表したもの。国内に入線しない線区は無し!というくらいにどこでも使える万能機関車で 支線区でも入換でも使える使い勝手の良さから第二次大戦後も活躍は続きます。
 そして蒸気機関車の終焉たる1975年まで生き延びることになったのでした。

 動態保存機は2両あり、1両は京都鉄道博物館の8630。よく構内運転に充てられてますよね。
 もう1両がJR九州の58654。こちらも肥薩線で「ほぼ、定期運用」についているような状態であり、元気な動態保存機の一つといえるでしょう。
(ただ、58654の多くの部品は1988年以降に新造置き換えされたものです。逆に言えば経済面で引き合えば、現在でも8620形は新製可能?ということになるんでしょうか)


 鱒寿司様の作品は6幅ベースに、キャブのみ7幅です。
 ただし、エンジン部はランボードをレール付きプレートにすることでキャブ部とのバランスを取っています。また、テンダも6幅故に、6幅の客車との相性も考慮されています。

 缶胴は近年主流の、ポチスロに依る円筒表現。これは蒸機の表現を一変させましたよね。

 足回りは先輪の回転中心がかなり奥まっており、走行性への配慮がなされているのがわかります。メインロッドとサイドロッドはテクニックアーム。シリンダの位置が低めのため、ロッドがクロスしうる構造になっているのが嬉しいところです。ちょうど、写真の状態ですね。

 なお、このスタイリングながらエンジンドライブです。
 モーター、何処に収まっているのやら?


 デフレクタ(門デフ)装着にも対応。58654も門デフですよね。
 


 斜め上より。機関車が美しく見える角度の一つ。
 
 ポチスロ細工の缶胴にドームが2つ、綺麗に乗ってるのが印象的。
 シリンダ部も車体からの張出しを最小限に抑えているのがわかりましょう。

 キャブの前端も、アーチ型の窓が開いてます。


 鱒寿司様、蒸機というかトレイン制作はほぼ初めてのはずですのに、この水準を上げてこられて驚きました。いろいろ研究され、過去作のよいとこ取り入れているのがわかります。


 客車も製作中と聞いておりますが、まずはエメラルドナイトの客車を合わせて。

 英国風とか言われた8620に、似合わないわけがありません。
 また、茶色系のツートンは58654の豊肥本線(あそBOY)時代も彷彿させます。

 現状、走行性の問題はないそうですが、テンダの三軸が逆進時に脱線することあるとか。構造的に横スライドは仕込めそうですから(あるいは1軸を首振り?)、克服は可能でしょうね。







 bukkubo氏のD51、dumi氏の同じく8620、隼様のC57……レゴの国鉄蒸機作品も、新世代の作品が揃ってきた印象。一同に会する機会あればと思う次第です。
 
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【作品紹介】アイン様の遠州鉄道 ED28 小さな凸型電気機関車/g@ひたひた様の過去作も

 先方の製作記事:
 https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40394851.html
 先方の並び記事:
 https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40395280.html

 遠州鉄道ED28 1は遠州鉄道の事業用・保線用電機……というよりは半ば動態保存車?

 1925年の英国、イングリッシュエレクトリック製で2両。豊川鉄道・鳳来寺鉄道に納入されました。その後国鉄買収でED28形と。1956/59年に国鉄から離れ、1号機は近江→山形交通に。2号機は遠州鉄道に払い下げ。
 以後、ED28 2は同社の貨物列車用に。貨物営業廃止後は保線用として在籍しています。
 75kwx4とそこらの田舎電車と同等の出力であり、全長は9m足らず。重量は50トンというとても小さな機関車。
(一般的な私鉄電気機関車は200kwx4程度の出力で、重量は45-50噸程度。しかし、小さいほうが使いやすいこともあるのは言うまでもありません)



 灰色と青という塗り分けは、実車通りです。
 B+Bの足回りは二軸にアレンジされていますが、現物も先述のとおりに小さな機関車ですから、このアレンジは一つの正解でしょう。(自分も造るなら2軸アレンジで、2軸はダミー車輪に割り切ってしまうでしょう)
 運転台周り。横組のキャブ窓が良い効果を出しています。
 
 ボンネットの傾斜は階段状表現です。巧く印象掴んでると。


 全体に、立体感に富んだ、複雑な形状をしています。
 細いボンネットは点対称形状で張り出しがあるのですが、その張り出し上のベンチレータまで再現されているのですね。

 なお、飽く迄個人的好みですが、台車の端梁(連結器周辺部)は4幅に絞ると、実車のスマート感が強調されるかも知れません。


 真横より。全長16ポッチ。
 遠州鉄道の赤い電車を造ることができたら(24-28ポッチ?)、対比させてみると楽しいかもしれませんね。


 保線イメージで、小さなホッパ車曳いて。レトロレゴ風味の世界観にもしっくり来る作品です。


 1976年まで、貨物営業行ってた時代のイメージで。こうした二軸貨車も似合います。というか、この機関車の元来の用途でありましょう。


 保線と思うと、事業用貨車は一番しっくりきますよね。


 自由形の欧州古典客車曳いて。
 英国生まれのED28では有りますが、何故かドイチェメルヒェンな世界観にも合うのです。これはこれでクラシックレゴと言うか、クラシックな鉄道模型の世界といいますか。


 12系と50系を曳いて。
 遠州鉄道は長いこと遠州馬込と西鹿島で線路が国鉄線とつながっていましたから、こんな臨時列車があっても可笑しくない? あるいは飯田線に里帰りしてこんな臨時列車と考えても楽しいかもしれません。

 ED28は飯田線の4私鉄時代を知る、数少ない現存車です。いつまでもお元気で!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 さて。
 なぜかこれ迄に記事にしてなかったのですが思い出したのが、この作品です。
 g@ひたひた様の、なんと2006年作品。

 凸型のD級電気機関車 2006年5月22日


 実車の写真を見ずに印象だけで作られた……とのことですが、ED28の印象は相当に強烈であったようです。それ故の唯一のエラー?はボンネットの点対称な張出しが割愛されてしまってることでしょうか。ボギー車なので、大ぶり大型な感じですが、その分ほっそりした感じは強調されています。

 動力は考慮されていないものの、9V化は可能な作りです。
 
 
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2017年07月07日

【作品紹介】ルビー様の200系新幹線。試作中?

 ルビー様の作品はいくつかのスケールがありますが、200系は6幅ショートで考えられている模様?

 東北・上越新幹線200系は1982年営業開始。かつては両新幹線の主力車でした。21世紀入ってから引退進み、今は現役を離れています。

 レゴではアイン氏による、シャークノーズ……100系顔のF編成作品がありますが、大多数を占めたラウンドノーズの作例は未だ少ないのですね(初めて、では無いはずですが)。


 第一次試作。

 0系由来のラウンドノーズは過去にいろいろな表現が行われておりますが、%47406という部品のカーブを使うという発想はこれまでにありませんでした。なお、47606は逆スロープですから、前頭部に関しては上下逆転です。
 一方で、下半分のラインは薬師山氏の0系の援用です。あれは一つの定石ですよね。

 前面窓はあえて角度は付けず。細めにすることでシャープ感をだし、角度の代わりにしています。またセンターピラーがあるのも特徴。

 ところで。この部品使えるとしたらあとはどの形式でしょうか。
 200系シャークノーズや100系はなんとなく行けそうな。無論200系の仲間である962形・925形も有りでしょう。ロングノーズ形の始祖、951形や961形もありですかも? 一方で0系だと「ちょっと違う」かもしれませんね。


 第二次試作。早くも「詰めて」来られてるのがわかりましょう。

 前面窓は左右に拡大して運転台周りに適度なボリューム感を確保。
 
 そして、側面も作られる。
 窓は1x2相当です。確かに小さめの窓は200系の世代らしさがあります。丸みの付いた側スカートも美しい。完成度を大きく上げてきました。


 第三次版。これが、決定稿?

 前照灯周り、パーツ選択の変更ですっきり。ただ、ライトの位置は犠牲になっているので、二次バージョンとどちらが良いのか迷うところではありますが。
 スノウプラウの強化はとても200系らしいのです。運転台と車体部分の繋ぎも改良されているのがわかります。

 台車にも側スカートが付きました。この関連で、さり気なく車体高を1プレート下げてもいるのですね。二次バージョンみると、腰高なのが自明でしょう。


 第三次版を側面より。限りなく、完成に近い?

 もちろん、このままですと台車スカートは旋回しないでしょうし、屋上ディテールも欲しいところです。でも、最もスマートな200系まで、あと僅か? なのかも知れません。
 
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2017年07月06日

【作品紹介】エース君の生駒ケーブルカー「ブル」と「ミケ」

 近鉄で未だ制作していない題材だから……という理由だそうですが、普通は此処で鋼索線車両は出ては来ないでしょう(笑)。或る意味、マニアックです。

 そして、近鉄生駒鋼索線というのもマニアックな路線です。
 鳥居前駅 - 宝山寺駅間の宝山寺線、宝山寺駅 - 生駒山上駅間の山上線の2区間で成立していること。
 宝山寺線は日本唯一のケーブルカーの単線並列であり、常用しているのは1系統(1号線)なれど、正月などの多客時と1号線点検時には2号線も運転されること。
 山上線には途中駅まであること(これは箱根にもありますけど)。
 沿線には踏切が5箇所! 

 要は、普通のケーブルカーが3系統集まってるといえば良いのでしょうか。
 なお宝山寺線沿線は住宅開発もされているので、日本のケーブルカーとしては珍しい都市型ケーブルカーとしての性格もあるようです。

 車両は滅多に動かぬ宝山寺線2号線は古めかしいもの(コ3/4)ですが、宝山寺線1号線と山上線は近代化され、前者にはコ11/12が、後者にはコ15/16が使われてる由。

 で、エース君が制作されてきたのは宝山寺1号線のコ11とコ12です。


 先ずはコ12。「ミケ」。
 サングラスを付けたネコがモチーフだそうな。

 動物っぽい顔の表現はトレインビルダーは苦手ですから(偏見)よくぞこの題材を選ばれたなぁと思います(肯定的意味で、です。誤解されませんよう)。自分なら絶対に二号線のコ3/4か、その昔使ってたコ1/2とかに逃げますからね(笑)。


 冗談はともかく、斜め車体のケーブルカーという題材にまっとうに挑んだ作品であることもわかりましょう。側窓部分のみを傾斜させているのですね。想像以上に面倒な題材であります。

 でも、この組み方じゃないと、屋根をスロープで組むくらいしか作り方思い付きませんよねぇ……。


 ミケ、山上側の顔。きっちりネコっぽい?

 で、注目すべきは足回り。写真で左側の車輪は両フランジ、右側の車輪はフランジなし。ケーブルカーの車輪の原理原則を踏まえている由です。



 こちらはコ12号「ブル」。ブルドッグがモチーフ。
 動物らしい顔表現という意味で、先の「ミケ」よりも洗練されているのがわかりましょう。きちんとイヌらしく、可愛いのですよ。

 輪ゴムに依る窓枠?表現には唸らされるものがあります。

 それから、小さなパンタグラフと、天窓表現も見逃せません。


 やはり、斜めな車体。斜めな側面。側窓はタン色の2x2か2x3の窓を混ぜるとメリハリ付くかもしれないと思いました。


 山上側。やはり、なんとも言えない表情ですよね。輪ゴムだけでなく、ほっぺたや耳も良い雰囲気だしてます。帽子やヘッドライトも。


 コ11・コ12お揃いで。

 ウエルカムトゥようこそ生駒パーク♪ きょうもどったんばったん大騒ぎ♪ 動物モチーフの乗り物は時に賛否割れますけども、某アニメの文脈で見ると赦せるのですね。再度記しますけども、あえてこの難度高そうな題材に挑んだエース君、凄いっ!

 それから、稼働するケーブルカーシステム(マインドストーム使用)とかまで考えないでくださいね? そんな面倒そうなもの、造っちゃだめですよ?
(……作りかねないので、あえて記しておきました[本音。是非ケーブルカーシステムも実用化してくださいっ!]。理論上はセンサー1個とモーターで実現できるはず……です)
 
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2017年07月05日

【作品紹介】hiro様のJRの西日本283系電車。先行作とは一味違う。振り子と貫通幌

 この題材は既にMUGEN様作品があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/430144628.html

 今度のhiro様作品は別の文脈・解釈での表現となります。

 実車は1996年登場。紀勢本線の特急用車両で車両愛称も列車愛称も「オーシャンアロー」。
 もう21年も前の電車ですが、当時なりのベストを尽くした車両、古さを感じさせないのは流石! 各種設備もスペシャルティ溢れるまさに特急の中の特急……では有りましたが、6連2本+3連造結用2本の計18両という少数派形式。結果として希少性が価値を上げているのですが。
 なお、振り子式電車も、JR西ではこれが最後となっています。


 先行作ではライトアズール使っておりましたが、本作ではミディアムブルーでの解釈です。この色はこの色で、正解ですね。なお、パーツの制約の中で作られているので、安直な比較はできません。しかし、制約の中でベスト尽くした作品でありましょう。

 現在、3両編成。増結も将来は考えられているとか。


 新宮よりの先頭車。パノラマグリーン クロ282形。
 ヘッドライト周りに、最先端の逆テーパー部。逆テーパを1幅にしているがゆえのシャープさが生まれました。

 フロントガラスは、先行作に倣ったそうですが、全体として結構印象は異なっています。独自解釈の楽しさでしょう。


 中間車。モハ283形?
 腰が高いのは、振り子式を実装しているためです。斜面とカーブ通過時の台車旋回を組み合わせたもので、これまでも時折使われてきた手堅い?手法です。走行させるとインパクト、あるんですよね。

 車高は低めに抑えているので、相対的に窓が大きく見えるのも印象的です。窓位置も低めなのは好印象ですね。MUGEN氏作品より窓1プレート低いんですが、これが優美さにつながってる気がします。



 天王寺寄り先頭車。クハ283形。
 貫通型先頭車です。すっきりまとめられています。おでこの丸みは先工作と違うところですが、どちらにも良さがありますね。


 さて。技術的特徴は「貫通幌実装」
 繋がってる、貫通幌です。


 上から見たところとパーツ構成。
 
 どうやら、ターンテーブルによる「撓み」の許容がキモのようですね。
 振り子式車両だと車両ごとで傾斜も違うはずなので、この許容度数は厄介なものになりそうです。ただ、視覚的につながってるインパクトは大きなものですよね。


 編成で。標準カーブの通過は問題ないようです。
 中間車で振り子……車体傾斜が作動しているのがわかりましょう。


 やはり、振り子の作動状態がわかります。
 ヘッドライトは9V用を内蔵しており、動力と共通の模様。

 ところで。
 レゴで振り子式車両……が考え出された数年前は、振り子式車両は「近年のもの・近代的な・未来的なもの」というイメージは未だ残っていたように思います。

 しかし、近年の新型車両たち。かつて振り子式車両が投入された四国各線・道内各線・中央東線に紀勢本線。後継車両が振り子式を止めてしまってる。欧州も近年は少数派のようです。
 微妙に、振り子式がロストテクノロジー的なもの、はたまたノスタルジックな味を帯びつつある。
 技術の後退であるとか、コストへの敗北……と考えると切ないのですが、趣味的には「味の出てきた」状態と考えることもできるかも知れません。

 その機構を実装するかどうかはともかく、振り子式車両のモデリングはまた「熱く」なってきそうな予感がしますよ?
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする