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2017年02月06日

【作品紹介】yamatai様の国鉄客車群(cad)。スハ43・スニ40・スニ41・マニ37他

 久々に作品を紹介させていただきます。
 CADではありますが、まとまりよく、現実的なプランで、かつ、マニアックでもありますので注目に値します。


 基本となる? 国鉄旧型客車。
 左からスハ43・オハ46・スハフ42・スハ43。
 
 過度に精細にするよりは制作の工数・コストを控えめにしたコンセプトです(これ、拙作と共通する割り切りです!)。
 全長は32ポッチ。旧型客車では問題になるシルヘッダの表現は色差表現。
 青い車体に対して濃青使っていますが、CAD(LDD)で見る分には違和感がない。濃灰系も使えると思ってましたが、濃青も現物テストの価値はありそうですね。

 屋根には6215丸2x3ブロック使用。
 この部品の問題点は新灰はかなり潤沢な供給があるのですが(宣伝:カンザンブリックで取り寄せ出来ます!)、新濃灰が未だ供給がない。旧濃灰はやや高い。
 
 自分は国鉄旧型客車は45度スロープ使用。新旧灰色が比較的低廉に大量入手できますから。ただ6215でも新灰なら先述のよう大量・廉価入手可能ですので(一時期は高かったのです!)、もう好みの問題かもしれません。

 気がかりなのは窓幅。窓幅6プレートに対して窓柱2プレートだと、やや窮屈な印象か? スハ43やオハ35では窓幅1000mm 窓柱450mmだったと思いますので、窓幅6プレ、窓柱3プレがバランスよく思えるのですが如何なものでしょうか?
(シートピッチの狭かったオハ61やその改造車、スロ62だと窓6プレ+窓柱2プレがしっくり来そうです?)


 インテリアも想定されています。窓からシートバックが見えると見栄えしそうです。
 トイレ部分は茶色ブロックで固めていますが、これも窓から見ると仕切り壁に見えることでしょう。
 
 車体色は青で想定されていますが、茶色も混ぜると却ってリアルなのは言うまでもありません。スハ43・スハフ42ならどんな機関車が牽いても様になります。活躍は稚内から鹿児島まで、実制作されたらきっと「役立つ」はずです。



 こちらは荷物車。スニ40形。
 1968年ころから投入された。ロールパレット積の貨車形の車。こんなのが混じっていたのが1970-1980年代前半の急行列車・急行荷物列車でした。懐かしい。

 側面は特殊な部品(供給が不安定な貨車ドア等)を避け、横組にすることでリブのある貨車タイプの側面表現としています。結構リアルかも知れません。特に、他表現では不可能な手すりや表記板のディテール表現が魅力的です。
 また、ドアの位置を考慮して車体からのずらし位置も調整されてますね。なるほど!

 あと、車端部表現。横方向のリブこそ割愛していますが、それを補っているのがバー部品使った雨樋(縦樋)の表現です。この存在感。精細感!
(ただ、使用されてる4095の青が激レア部品で……。現行の63965に青がなく。Φ3mmパイプの青を切断するのが現実的かもしれません)


 同じく荷物車 スニ41形。スニ40に一般荷物室を設けたもの。
 一般荷物室部分のドアの凹表現が印象的です。荷物車のドア、奥まって付いていたんですよね。

 そして、こちらでも車端部の雨樋表現。
 よく見ると順組・横組を複雑に組みあせた構成であることもわかります。車両の性格上、最後尾を締める役割も多いことでしょう。この作り込みは際立つはずです。


 スニ41の反対側。こちらが最後尾でも絵になるはず。あぁ縦樋の部品の問題、巧く解決しないものでしょうか……。


 スニ41のサイド。ドアの作りがよくわかります。
 床下に注目。中梁の魚腹型も表現。ブレーキ系?の配管も。


 こちらは同じく荷物車でもマニ37形。スハ43と同世代の特別二等車スロ50を改造したもの。やはりロールパレット積専用車で、旧型客車改造の荷物車では唯一の青塗装でした。
 先のスハ43とも共通しますが、ドアデッキ廻りの作り込みに注目です。
 ステップ部分がL形パネルで張り出し。この表現は精密ですね。

 荷物ドアは無論、凹み大きめの表現です。

 シルヘッダ及び雨樋の色差表現も成功してるように見受けられます。


 マニ37形のサイドビュウ。優等車改造ゆえ、荷物車といえど堂々たるもの。
 表記類は良いアクセントになりそうです。


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 旧型客車の屋根の色。
 そして、パレット荷物車の雨樋……くらいしか制作上での問題も無さそうですね。

 青い旧型客車。1970-1980年代の国鉄を表現できるこのプロジェクトの実現に期待しております。曳くのは青い直流電機でも(EF58! 或いはEF62)、赤い交流電機でも(ED75。ED71も有り!)。またDD51やDE10にDF50。流石に蒸機の時代ではないでしょうが……(末期のC62やC57がぎりぎり合うか?)。

 また別設計が必要になりますが軽量客車の寝台車もできると編成の幅も広くなることでしょう。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】名古屋火曜オフに登場! もりりん様の駅舎はスターリンゴチック?

 さて。先にオフ会情報(2017年前半)更新しましたが。

 2月21日の名古屋での「火曜レゴオフ会」に出てくるもりりん様の大物作品です。


 モジュールビルを中心とした町の中に置かれる、中規模駅舎。

 尖塔を乗せた……どことなくスターリンゴチックをイメージさせる、新古典様式の駅舎。優美さ……よりは重厚さ。それでもモダニズムを思えばデコラティヴな姿。装飾に抑制が効いてるのも好ましいです。
 
 モジュールビル32x32の寸法なのですが、数えなおして初めて32x32と気が付きました。それくらい、大ぶりというか大きさを感じさせる造形ですね。
 十分な高さも有りますので、周囲を見下ろし、見栄えもすることでしょう。

 細部を見ると。
 正面の二重アーチが綺麗です。礎石?を意識されたデザイン。時計周辺の装飾も良い感じ。
 左右は対称に見えて、それを微妙に崩してる右手のバルコニーは印象的。ここにミニフィグ並べたりしても楽しそうです。


 裏面より。なんという「ゴツさ」。無論肯定的意味での。
 テクニックパーツを鉄骨に見立てた「実用本位」は、表面とは違った美しさ。

 線路配置は地平と高架の二段になります。名古屋火曜オフでは中心部は高架鉄道設置もあるのですね。

 モジュールビルの中を高架線が走り回るさまは、シカゴのL(高架鉄道)イメージとのこと。ここに似合う車両、考えねばなりますまい。
(ただ、日本の私鉄の旧型車両。アメリカの昔の電車と共通点が多いのですよ?)


 ホーム部分と駅舎を分離したところ。
 それぞれ32x32にモジュール化されています。

 今回は設置の都合で二重高架部分に合わせたものですが、二階の裏側壁面だけを仕上げてあげれば一般の駅舎としても使える仕様です。いや、駅以外の官公庁?などのビルとしても使えそう?

 いわば、ユニバーサルなビルディング。
 このコンセプトからも学べるものありそうです。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 「火曜レゴオフ会 in 名古屋」は2月21日(火)です。
http://twipla.jp/events/240143

 日程・時間的に参加されにくいかもしれませんが、相当に濃厚なものになりそうです。モジュールビルは過去の11棟がすべて登場とか。また、このもりりん様のものとは別に大きな駅舎も別に登場予定とか?

 見逃せない催しです。関山も参加ですので、レポートもお楽しみに。
 
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2017年02月04日

【作品紹介】アイン様の一畑電車3000系。今様ローカル私鉄の魅力伝える。

 一畑電車3000系は南海電鉄21000系を1997年に譲渡を受けたもの。
 一畑電鉄北松江線の主力車両として、20年間活躍してきましたが、先日1月31日に遂に引退したものです。

 そのもととなった南海電鉄21001系は、1958年から1964年に高野線用に製造されたもの。
 高野線山岳地帯の規格に合わせた中型17m級の2ドア車という個性派。長く 難波〜極楽橋迄の大運転(急行)に重用されてきました。
 南海電鉄の地点で車齢33-39年とかなり使い倒されたわけですが、先頭車のみは一畑電鉄(当時)及び、大井川鐵道に譲渡。

 ※:南海線用には大型20m級の11001系(1001系)がおりました。こちらの引退は1972年から1987年と早いものでした……。拙作があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/430791637.html


 それから、もう20年が経ってしまった。
 合算して、新しい車でも53年。じつに長生きした電車です。

 アイン様の記事:「レゴ 一畑電車3000系 完成!!」
http://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40240990.html


 一畑電車としてのカラフルな姿です。導入当時は賛否割れたものですが、今見るとこのカラーリングも独特の華やかさがあるものでしたね。

 苦戦されたと思うのは、湘南スタイルの前面でしょうか。
 後退角はヒンジで綺麗に付いていますが、上半部の傾斜角は割愛されています。ただ、形になってみるとそれほど気になりません。湘南スタイルの傾斜角は未だ決定版の技法が出てこないのですよね。

 一方で、細いピラーと大き目の二枚窓はよく印象を捉えています。
 おでこの青塗りも巧く再現。角型尾灯の半出っ張り表現もらしい表現です。




 側面は横組。南海11001系・21001系はかなり小さな窓が並んだ姿でしたので、横組窓はベストな表現でしょう。26ポッチの全長もまた、17m級の小柄な実車の印象に近い。
 青いドアも良いインパクト。乗務員ドアも青なのですが、ヒンジを組み替えて黄色との混色にしてるところに注目!

 パンタ付き車の方は、撤去された後位パンタの跡。パンタ台も再現してるのが芸コマです。もう一両はランボードを強調表現。


 2両並んで。

 個人的にこのカラーリングが余り好みではなかったのですが(苦笑)。この作品を見て印象も変わりました。これはこれで有りだったなぁと。昨年の夏に出雲市通ったのに一畑訪問しなかったことをやや後悔。それほどに実車の魅力を伝える作品です。
 
 さて。一畑電鉄は1990年代までは山陰地区唯一の電車でした。
 また、長く山陰地区唯一の私鉄でもありました。

 個人的には1989年の最初の訪問時、また1993年の再訪時には健在だった昭和初期製造のデハ1やデハ20が思い出されます。木製のクロスシートに、手動のままのドアに感激したもの(ただ、今も保存車残るデハニ52には乗れませんでしたけども)。

 長年の課題であったデハ20+クハ100+デハニ50……辺り、取り掛かってみたいと思うのでした。
 
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【作品紹介】しょうたいむ様(オリエントP様)の583系、製作中!

 製作途中ではありますが、見逃せない作品です。
 タイミング逸しないうちに、制作過程を紹介いたしましょう。

 しょうたいむ様(オリエントP様)の583系は、先の自由形585系と同じ規格。フルスケール・インテリア完備の7幅で進んでいるプロジェクト。聞く話だとサロ・サシ組み込みの6連だとか?

 凄さは途中写真でも伝わってきます。


 車体が完成したクハネ583。

 しょうたいむ様の制作方法は、LDDでかなり設計を固めてパーツを完全に確保してからの施行とのこと。現物合わせが少ないため、計画が固まってから実制作に入るとペースは早いようです。但し、現場での柔軟な判断も捨てていません。


 側面。


 同じく。車体完成のモハネ582形。
 そのクオリティ、言葉を失います。


 試行錯誤の証。碍子の色の再検討。白が良いか? アズールが良いか?
 ……ライム色は如何でしょうか。ベストは灰緑なのは言うまでもないのですが、あれは希少すぎます……。


 そして、585系同様のインテリアの完備。白い仕切が印象的です。



 インテリア。下段は寝台と座席の変換が可能。
 上段は流石に差替再現ですが。
 なお、作図段階では3段寝台の再現まで検討されたとか……。
 窓框をパネルで彫り込んでミニフィグの腕が入るように工夫されています。実物も肘掛けが壁面に埋め込まれてたこと思い出します。


 デッキ周りもこのクオリティ。消化器まで再現。大柄な7幅ボディは不可能を可能にします。無論、その代償はコストであるのも事実ですが……。
 OJゲージや1番ゲージ的なものを観てる気分ではありますよ! いや博物館の展示品か



 3両目の車体は、サロ581形。白いカバーの掛かったリクライニングシートが並ぶ。


 先の585系電車と。同じクオリティ・スケールであることがわかります。

 近年は8幅作品も多いですから、8幅作品群との共演も楽しみですね。
 
 

posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月01日

改修版追記!【作品紹介】サニー様の583系電車「きたぐに」仕様。もう一歩で大化けする作品!

 実物の引退を前に、レゴトレイン界隈(非常に狭い!)では583系ブーム到来?
 昨年はアイン様作品と拙作がありましたが、今年も2プロジェクトが進行中。その一つが形になりました。
 アイン様作品(24ポッチ 8連)
http://legotrain.seesaa.net/article/440694303.html
 拙作(32ポッチ 4連)
http://legotrain.seesaa.net/article/439231356.html

 最後の1編成6両……秋田車が国鉄色であることもありますが、他作品はすべて「国鉄色」。
 しかし、サニー様作品は二次「きたぐに」塗色です。思えば最後の583系定期運用でしたので、こちらの方が馴染み深い方もおりましょう。
 
 「きたぐに」への583系投入は1985年。当時は国鉄色のまま。
 最初の更新と塗色変更は1992-1993年(これで車内も小奇麗になり、驚いたものです)。二度目の塗色変更は1997年のこと。そのまま2012年の列車廃止を迎えたのでした。
 

 白地に濃いグレーを配した二次「きたぐに」塗色は今思うと、それはそれでシックで格好良いものでした。583系の形状にもよく似合っていたものです。

 サニー様作品はクハネ581+モハネ582+サロ581+クハネ581の4連。
 サロをモロと見立てれば成立しうる、ミニマムな4連です。


 クハネ581形。24ポッチ全長で、トレインプレート上に車体を組んでいます。

 省略のない寝台小窓が良い雰囲気です。583系はこうじゃないと。
 独特のカラーリングも美しい。

 ここばかりが惜しまれるのは前頭部の車体裾で、トレインプレート上に前頭部を乗せているのでややごつい印象になってしまっていること。また、貫通扉や燈火類の位置が全体に高めになってしまい、印象を損ねてる感が。
 この種の半流線型や流線型の頭を作るときは、その分だけ「延長」するのがセオリー(この作品の場合は2ポッチ分)。pabや国内パーツショップで何とかなる範囲での若干のパーツ投入で大きく改良もできそうです。

 あと、もう一つ惜しいのは屋上の冷房装置。
 2x2タイル貼るだけで精密感が出てくることでしょう。


 サロ581形。小窓が並び、グリーン車とひと目で分かる外観です。
 編成のアクセントという意味。また、最後までサロとサロネを付けていた「きたぐに」の再現として欠かせざると。


 編成で。全体に良いまとまりなので、前頭部のみが惜しい……のです!
 特に二挺パンタに低屋根のモハネ582は精密感が伝わってきますから。


 トレインプレートがない3プレート分をそのままフェイスリフトし、その分、運転台窓を45度スロープか、高さ4プレートのカーキャノピーにしたらかなり583らしく?

 一方で、カーブスロープをこの向きに使っているのは、583系や485系300代等の表現としては斬新であり、良い作品の個性になっていると思うのです(アイン様作品や拙作では、やや燈火類が外寄り過ぎるという問題が残っていました)。隙間埋めも組み方次第で不可能では無いでしょうし。

 幾許かの改良で、大化けし得る作品。今後に期待しております。
 
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<2017 2/3追記>

 改修版(1次・2次)が上がってきましたので、追記いたします。


 1次改修後、クハネの全長を2ポッチ延長し、台枠部分の張り出しがなくなる!
 これでスマートになりました。スカートの形状も改修されています。僅かな改修で大きく印象が変わってくるものです。いや、元のポテンシャルが高かったからでもありますが。


 改修後のクハネ581側面
 

 更に2次改修後。
 これが最終稿か? 運転台窓まわりが素直な印象に。また「きたぐに」のヘッドマークも。583系の3本並び、4本並びが楽しみになってきました。
 
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2017年01月31日

【作品紹介】エース君パパ様の、同和鉱業片上鉄道キハ303。全面4枚窓気動車への挑戦(CAD)

 エース君パパ様の片上鉄道(岡山県 1991年廃止)への思い入れ!
 以前も、DD13および客貨車を完成されています。
http://legotrain.seesaa.net/article/438889388.html
 CAD
http://legotrain.seesaa.net/article/444096013.html
 実制作

 その際に気動車も制作される旨のお話伺っておりましたが、その構想も見えてきましたようです。





 同和鉱業片上鉄道キハ300形(302・303)。
 元国鉄キハ04形。更に元の形式は41000形(1932年)

 全面4枚窓の、古典的形状の機械式気動車です。元はガソリン動力だったものが、戦後ディーゼル化されたもの。1980年頃までは私鉄払下げ車が意外と残っていたものでしたが、現役の気動車としては1991年まで残った片上鉄道のものが最後となりました。

 微妙な後退角というか丸みのついた4枚窓の前面は昭和初期の気動車によく見られてものですが、レゴトレイン界隈でその表現に挑戦した作品はなかったと思われます。微妙な角度つけ、どう考えても難しそうですから! 無論、平面に割り切っちゃったら元も子もありません。

 丸みのほうは3x3のラウンドプレートで処理。そのままだとキハ41000系にしては丸すぎですので、そこに窓や前面下部の1x4系カーブスロープで形状整える。

 結果として、戦前気動車の4枚窓が再現できちゃっています。
 片上鉄道ではヘッドライトの窓下2灯化を行っており、これは好みの分かれるものでしたが、この作品では前面のアクセントとして成功しています。

 さて、前面だけでなく側面もみどころ。
 気動車の小さな二段窓が並んだ側面。尋常の横組み表現ではなく、2x2タイルのピラーに、1x2タイルの窓ガラスを組み合わせたものになっています。

 強度面、構造面で成立するかどうかは未知数? しかし、現物で実現したら相当なインパクトになることでしょう。微妙に凹んだ窓というのはあり得なかった表現ですから。
(無論、インテリアは論外。動力化にも支障をきたす表現でもあります。後者は9V化であったり、或いは客車列車の増結車という使い方でも逃れえる問題ですが)

 更には、台車も。
 1950年代までの気動車の多くはバーフレームの華奢な台車を履いてた。通常のトレイン車輪ですとどうしてもゴツくなってしまいます。ここを敢えてテクニック軸車輪に。大胆な発想ではありますが、レンダリング版画像見る限り、なかなか似合ってはいないでしょうか?
 理想を申せば、何らかの「バー」を組みわせた装飾台車枠があると更に? でも戦前気動車らしい華奢さの表現が大事であること、教えてくれてます。
 
 国鉄気動車色+白帯のカラーリングも美しい。
 このカラーリングでの前面2枚窓の自社発注車キハ310形。或いはキハ42000系払下げのキハ700形という展開も有りえましょうか。

 また、キハ41000系自体が全国で。また払下げ車が多くの私鉄で活躍した車です(客車化されたり。電車の付随車になったりも)
 バリエーション展開の楽しさも有りなのです。
 
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【作品紹介】エース君のJR四国5000系電車。ボリューミーでかつ、スマート。

 2003年に導入された「マリンライナー」の二代目です。
 JR四国の5000系電車3両+JR西日本の223系 5000代2〜4両の混結で運行されている由。とはいえ、5100形のグリーン普通合造車以外は223系の亜種ですが。また5100形はJR東日本の流儀の車でもあり、首都圏以外では珍しい存在。
 東と西の電車がJR四国の電車になっていると言えばよいのか? この辺の合理性?は案外「国鉄的」なのかもしれません。


 5100形先頭に。
 2階建て車で先頭車になると前面形状も難しいものですが、大胆かつダイナミックに処理したものです。また先代のクロ212形の柔和な顔つきに対して、5100形のアグレッシヴさも対照的なもの。

 エース君作品、「後退角の二枚窓」にこだわり、巧く角度つけて前面形状を捉えておりましょう(薬師山氏の流儀で)。シャープな感じが伝わってきます。
 おでこ部分も微妙に凹んだ位置にあり、実車の微妙な傾斜の表現にもなっています。
(あの傾斜、かなり無理しないと再現し得ないものなので、大胆に割り切ったのは寧ろ正解でしょう)

 ヘッドライトは複雑な形状のものですが、1x2横長に解釈したのもあり。実車の癖の強さが抑えられているかもしれません。


 側面はカラフルなラインが美しい。ダークブルーと良い対比です。

 ダブルデッキ部分の側窓もスッキリ仕上がっている印象。階上部のカーブウインドウはいろいろな方法が行われてきた部分ですが、素直に45度クリアスロープ使うのも正解に思えます。窓サイズが過大じゃないのも、全体のバランス面で好ましい。

 ダブルデッカーは得てして過度にボリューム感が出すぎてしまうのですが、この作品ではスマートさも感じられるのです。階下部分の車体裾を45度逆スロープなどで絞り込んであげたら更にスマートに見えてくるかも?

 なんであれ、この5100形はエース君作品のクオリティアップ作でもあります。
 側ドアの微妙な凹みも効果的です。


 普通車5200形・5300形。こちらは何時もの223系?
 
 いやしかし。
 あの世代のステンレス車は新濃灰車体の解釈が多かったのですが、本作では新灰ベースに。車体裾が新濃灰ですのでメリハリが付いています。実車も車体裾にはリブがありますので色差表現はありと。

 理想を申せば即ドアの凹み。凹みは無理でも沓摺表現があると化けてきそうです。

 前面は223系+貫通扉。北陸の521系にも共通しますが個人的には好みの顔です。
 平面キャノピー+貫通扉の表現もベストなものでしょう。

 前面下部のポチスロ逆転による絞込も大事な表現です。

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 5100形前面の小改良版。
 ポチスロに依る前面窓の「隙間埋め」を行っているようです。

 個人的には改良前の方が好みです。「隙間」もセンターピラーの代わりとしての、視覚的効果がありますから。また、窓ガラスでのパーツ分割はできれば最小限でお願いしたいなとも。すっきり感と鋭角感がスポイルされてしまってる?
 
 とはいえ、試行錯誤は大事です。
 試さずに駄目と思うよりは、こうして形にして見る意義は大きいのです。
 
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2017年01月29日

【作品紹介】g@ひたひた様のモハ63 七変化?(CAD) クモヤ90・クモハユ74・クモヤ740…

 最近は「実制作作品」優先ではありますが、これはLDDとはいえ見逃せませんので。

 モハ63形は戦時中の1944年から製造された量産・戦時型の国鉄電車。
 戦後は改修されてモハ72形(クモハ73 モハ72 クハ79 サハ78)へ。首都圏・関西圏の他、後世の103系のように地方転用もされました。如何にもな角型3段窓のモハ63のスタイルを残すものもあれば、プレ101系とも言える近代的な全金属車。更には103系の車体を載せた更新車まで。それらが混成されて使われてた由。

 1980年に首都圏から引退(最後は横浜線や南武線、鶴見線)。
 1985年に完全引退。

 しかし、事業用車に転用されたものはJR引き継ぎもあり。1990年代まで活躍を続けました。


 最初に作図されたのはこのクモヤ90形です。モハ72(中間電動車)を両端に運転台設けて牽引車(入換や回送用の、汎用動力車)に改造したもの。

 物資が限られる中で大型のガラスを避けることと、通風面で採用の3段窓。
 ただ、1x2のプレートは実際に使ってみると若干の膨張効果がありますゆえ、LDDでの印象よりは窓面積は広く見えましょうが。

 窓数、扉間でマイナス1個ですが、そこは違和感なし。
 全長40ポッチに巧く4ドアを配置してるのもポイントが高いのです。

 前面は最低限のコスト(実物の話です)で運転台を設けたため、平面に貫通ドアのみの非常に無愛想なもの(でも、それがまた味!)。うまく雰囲気が出ておりましょう。
 注目はグローブ型ベンチレータ。穴空きΦ2タイルという部品を使い、曲面タイルを上面に。リアルな印象になっています。この手法だけでも「盗みたく」なります。
 
 クモヤ90形は旧型国電よりも、新性能電車のお伴をすることが多かった。
 この茶色の電車が、カラフルな国電群。はたまた湘南色やスカ色、或いは特急色の電車に連結され、引っ張ったり推されたり、挟まれたりして運用される姿は多々記録されています。
 また、ほぼ同形のクモヤ91形もあり、こちらは交直両用電車とも連結できるものでした。485系や583系のお伴も務まっていたのです
 何れも、なかなかインパクトある姿でした。1999年に全廃。


 続いて作図されたのが、原型のモハ63形(クモハ73形)

 最初からの運転台付車両です。屋根カーブを変えることで大きく印象も変わってくるものです。平面な実用本意な平面顔・切妻顔・食パン顔というのもモハ63が創始ですから、この雰囲気は適切でしょう。

 惜しいのは「貫通扉」が残っていること。モハ63(クモハ73)は例外なく前面は非貫通でした。南海電鉄・山陽電鉄割当車は前面貫通型に後日改造されておりましたが。

 如何にもな戦時型なスタイルのこの車両。首都圏には割と固まって残ってたもの。それも茶色のままで。
 1979年の正月と8月に横浜線乗った時はこの電車が来て驚いたものです。当時は阪急や東急でも戦前生まれのツリカケ電車はごろごろ走ってた時代。しかし大手私鉄の旧型電車はそこそこ小奇麗に整備されてて意外と古臭くはなかったのですよ。
 でも、モハ72は……古いままだったのでした。
 
 3-4両で編成組ませると、1970年代の空気が再現できちゃいそうです。


 続いて。
 珍車 クモハユ74形。1969年に3両が改造された普通車・郵便車の合造車。
 クモヤ90同様に両端に運転台を新設するも、併結される113系に合わせてか窓下ライトで高運転台。郵便仕分け棚部分は窓埋め。色も113系に合わせて、スカ色。但し、何故か113系湘南色に合わせた塗り分けであり、スカ色の113系とも塗分線が揃わなかったのです。モハ72の一部にあったスカ色車(中央東線や御殿場線)とも印象が全く異なる。

 こんなゲテモノ、1978年まで113系や後述の荷物電車・郵便荷物電車に混じって房総方面で活躍してました。普通客室は持つものの事実上荷物室代用。客を乗せることはなかったと言われています。
(併結相手が113系では凄い落差ですよね……)

 なお、72系電車自体は車体載せ替えでの荷物電車(クモニ83)・郵便荷物電車(クモユニ74 クモユニ82)への改造が多々行われていますが、完全に別車体で原型はありませんでした。

 閑話休題。この車を観ると、113系スカ色が欲しくなってしまう(笑)。


 更に。クモヤ740形。

 旧型国電を改造した交流事業用車(試作車・試験車・牽引車)は意外と多かったもの。車体を載せ替えたものは少数で、多くは旧型国電の車体ごと転用したものでした。こうしてみると、新性能電車の定義も曖昧ですよね。
(買収国電で「新性能電車」に二段階出世した車さえ)

 クモヤ740形は1969年に改造。交流区間の電車区に配置された、交流の牽引車。但し自走は低速に限られ、本線での高速運転時は制御車代用になるというもの。
 相方は交直両用電車の多く。或いはJR化後の交流専用電車とも。九州に居たものが2008年に最終廃車されていますから(……最後のモハ63の廃車でもあり)、485系や475系などはともかく、その辺を置換えていった水戸岡デザインの特急形や近郊型とさえ共存してたことになります。これはちょっと驚き!
 
 前面はクモハユ74同様の高運転台。
 屋根は全面作り直しで低屋根化。そして屋上に交流機器搭載。モデルでもツルツル屋根化と僅かに1個のみのベンチレータが特徴的。

 車内にも交流機器を搭載しているため、一部窓埋め・ルーバー化が行われています。

 なお、クモハユ74から床下も作図されていますね。
 自然通風の抵抗器。DT13系の台車。如何にもな旧型国電らしさなのです。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 先にも触れましたが、モハ72系は旅客用としても、カラーバリエーションや形状バリエーションは豊富な形式でした。クハ79やサハ78の中にはそれよりも古いタイプの電車を4ドア化編入したものも居りましたし。103系車体を乗せたものには茶色に塗られたものもあり、茶色の103系という衝撃を残してくれてたのでした。

 交流電車・交直両用電車への改造車も個性豊かなものたち。クモヤ740は寧ろおとなしい方だったのですよ(笑)。

 また、戦後すぐの私鉄への割当車も忘れてはなりません。南海・山陽がかなり愛用してた由。東武では割とあっさり車体載せ替えてしまいましたが。名鉄にも極短期間。

 旅客用としては最低2両で済み、事業用車なら1両で遊べます。
 実制作、大いに期待しております。

 また、この題材自体が見直されるきっかけになればと思うのでした。
 
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2017年01月24日

【作品紹介】エース君の近鉄宇治山田駅 日本一美しい高架駅

 高架上にある駅……というと、どうしても戦後の実用本位のモダニズム系のものがイメージされがち。実は戦前の高架駅も意外と少なくはないのですが、やはり、多くは装飾性の少ないものでしょうか。

 しかし。明確な例外があります。それも現役の駅舎で。

 近鉄……参宮急行の嘗ての終点。宇治山田駅。伊勢への玄関口。
 1931年に参宮急行の全通とともに開業。壮麗な規模でもって、上本町からの急行電車を迎え入れたのでした。
 1969年の鳥羽線開業で中間駅化しますが、大きく姿は変えず。

 現在もなお、開業当時の面影をのこす。あの2200系や10000系が出入りしていたホームに、今は23000系や50000系がやってくる。
 近鉄の歴史を象徴する駅でもあります。


 実物はかなり大きなもの。全幅120m以上(20m級で6両編成相当)。
 但し、エース君作品は60ポッチ(約2両分相当)に巧く要約しています。鉄道建築はどうしても非現実的な大規模になってしまうため、こうしたショートスケール化は肝要。

 そして、バランス良く成功しておりましょう。

 1階がコンコース。
 2階がプラットフォーム。白枠の窓から電車がちらりちらりと。

 向かって右手には火の見櫓を兼ねていたという塔屋。
 
 なにより、パーツの制約も大きいでしょうに、よくぞここまで作り上げられたものです。


 正面のアップ。
 デコラティヴな建物です。装飾も巧く再現されておりましょう。
 アーチと柱、その上の装飾部がきれいなリズム感。
 電灯の傘に、ミクセルの目玉使っているのはユニークです。レトロな照明に見えますよね。
 柵の効果も大変に大きなもの。これがあると雰囲気が締まって見えます。


 別角度より。
 飽くまで正面の再現がメインです。その意味では現実的規模?

 実際に高架上にレールを繋いでしまうと、側面や裏面が割愛されているのは気にもならないことでしょう。


 ホームをみる。構内配線は省略なし。左から1番線で右端が4番線。
 3番線が鳥羽賢島方面。4番線が大阪・名古屋方面乗り場。


 逆側からより。一番左が4番線。右手の行き止まり線が1・2番線。
 1・2番線は折り返し列車発着用。4本も電車並ぶとホーム部分もまた壮麗に。


 1・2番線。ホーム屋根や、柵。
 普段は作品……電車の飾り場所としても機能するわけですね。

 思わず、ここに拙作の2200系や10000系、10100系を飾って見たくなりました!
 また、mazta-k氏の50000系もここで拝んでみたいもの。
 普通から特急まで。1930年代から2010年代まで。あらゆる近鉄の車両がここでは名役者になることでしょう。


 この作品。無論、色々と割り切っている部分。省略されている部分もあります。

 しかし。
 この種の建築の再現では、細かいことにコダワリだすと永遠に完成どころか、着手さえ出来ません。センスよく、切り取り、縮め、「現実化」……「具現化」する。それこそが唯一の勝利!

 大きく割切ながらも、まず手を動かし「不可能を可能にしてしまった」この中学生の作品が教えてくれるものは大きいのですね。
 
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2017年01月23日

【作品紹介】エース君の近鉄モト90形97+98号。電動貨車のバージョンアップ

 以前もエース君は近鉄の電動無蓋貨車を制作されています(2016年5月)。
http://legotrain.seesaa.net/article/438165162.html

 基本は引き継ぎながらも、大きくバージョンアップされてきました。
 第一印象は「あれ、お父さんの作品?」
 そんなことはなく、エース君の作品なのですよ!


 お題は未だ近鉄に在籍する無蓋電動貨車。モト90形の97+98号。1960年に旧型電車の部品を使って製造されたもので、以後何度かの更新を経て現役。

 嘗ては工事用でしたが、今は五位堂〜橿原神宮前間で、(狭軌の)南大阪線系の車両を回送するのに用いられています。なお、電気制動付きですので大阪線の山岳区間も超えられる由。名古屋線や志摩線方面に電制なしの車を回送するお伴もできたはずです。
(ただ、今の近鉄に青山峠を自力で超えられない車ってありましたっけ?)

 昨年の作品との改良点です。
 ヘッドライトを小さく、リアルなものに。
 屋根肩部分を平面からポチスロ化。
 パンタの前にヒューズ箱と列車無線アンテナを新設。
 台車にはボルスタアンカ。

 横組の前面窓は去年のまま。ここは最初から高精細な要素でした。細部の改良で「化けた」訳ですね。
 前面の斜め帯は省略ですが、ここは割愛も正義と思います。無理しても違和感が出てくるでしょうから。


 橿原神宮前〜五位堂の回送列車を想定して。
 狭軌用の台車は荷台に乗せますので、無蓋電動貨車という形状が役立ちます。
 そして2両で、仮台車履いた狭軌線用車両を挟み込む。


 これも去年との相違点ですが、電源は9V角電池化されています。
 これでPFでもって、電動貨車の無理ない?自走を可能にしています。


 dumi様撮影。21日のあおなみ線運転会より。
 この日がお披露目。床下機器もちょっと充実。牽引力面で不利な機器配置なのは致し方ないでしょうね。動力台車の上に電池置くとPFは牽引力で有利なのですが……。


 クロック様撮影。21日のあおなみ線運転会より。
 車両基地で、背後にいっぱいの一般車がいるという状況に似合います。

 事業用車の微妙な脇役というか、縁の下の力持ち感。


 クロック様撮影。21日のあおなみ線運転会より。
 鉄橋を渡ってくるシーン。やはり、回送列車の模様。自由度高く遊べるのがこの種の題材の魅力でもあり。

 さて。
 近鉄の事業用車は別の形状のものも幾つかは現役です。
 また、過去に遡るとトンデモないゲテモノがゴロゴロと出てくる(資料「私鉄電車のアルバム 別冊A」を貸出中w)。何を作るかプロトタイプを選ぶだけで楽しめるジャンルなのでした(笑)。
 
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2017年01月22日

【作品紹介】あまりにも大胆過ぎる! クロック様の「四季島」。

 「あまりにも大胆過ぎる!」
 これは実物の印象でもあります。無論、完全ポジティヴな意味で。

 この題材は既にryokuchakuma氏・アイン氏が既に手がけておりますが。しかし、そのアプローチは大きく異なるもの。
 ryokuchakuma氏
http://legotrain.seesaa.net/article/444115904.html
 アイン氏
http://legotrain.seesaa.net/article/445485964.html




 <撮影はDumi様 以下同じ。1/21 あおなみ線運転会にて>
 隙間ができてしまうことは許容した上での、前面ガラスの後退角と逆テーパ表現。
 煩雑な印象にさえなることさえ恐れぬ、側面の微妙な隙間埋め。

 その欠点を軽く凌駕する、大胆な美しさ。
 それは実物の印象と重なるものです。


 そして、天蓋にはなんと。#60051の前頭部からガラス部分のみ抜き出すという。
 誰も、この部品をガラス部分だけ使うって発想にはなりませんし、ましてや前後逆って使いみちは思いつかないでしょう。

 もはや取り付け方法や内部構造はわかりません。
 しかし、ダイナミックさには目を奪われるのです。


<クロック様撮影>
 側面も強烈、独特のトラス状の窓割りはクリップ表現。
 これも内部空間が制約される、また窓の奥行が深くなるという欠点を抱えてはおりますが、印象は極めて正確なものとなります。

 どこまで、トレードオフを許容できるか。
 クロック様のアプローチは、大きな刺激に。そして参考になるものでしょう。

 なお、現状で1号車のみの落成です。
 編成化の予定はわかりませんが、このアプローチでの編成版が拝見できることを楽しみにしております。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月21日

【作品紹介】碧月様のオハ14 300番台 「あかつき」用レガートシート。末期ブルトレの魅力♪

 思えば、1990年代以降のブルートレインは十分に個性的で面白い存在でした。
 食堂車こそ北海道系統以外から消えたものの、改造車の個室寝台率が大きく上がってくる。それが、さほど長くもない編成に組み込まれるので編成のごちゃ混ぜ感も醸し出される。

 その象徴が、末期の「あかつき」(京都〜長崎)でした。たった6両の編成に
 A個室x1
 B個室(トワイラと同様のシングル+ツイン)x1
 Bソロx1
 通常B寝台x2
 で、最後尾に座席車 オハ14 300番台

 さすがに6両で全区間を運行してたわけではなく、京都〜鳥栖は「なは」との混成でしたが。あちらも4両中2両が個室寝台でした。殿様あさかぜ顔負け? 或いは1960年代のマロネ40とかスロ54とか居た頃を彷彿させるんですよね。

 こんな列車が2008年まで「生き残っていた」ことに驚かされます。

 寝台列車をめぐるJRの営業政策を語るとどんどん暗くて嫌な話になってきますので、気分を切り替え、碧月様の隠れ新作を観てまいりましょう。


 オハ14 300番台。「あかつき」編成用の座席車。レガートシート。
 1100mmピッチ(特ロ同等)のリクライニングシートを高速バス同様の1-1-1配置にした、夜行列車用の普通車指定席車。

 1990年に寝台列車の廉価サービスとして導入されたもの。寝台特急の座席車(普通車)は1970年の「ゆうづる」でのナハ20・ナハフ20廃止以来、20年ぶりの復活でも有りました(但し、583系を夜行なのに座席で運用とか、スハフ14をスハネフの代車に使用などの例外はあります)。
 また1980年の「西海」廃止以降、10年ぶりの関西〜九州の座席夜行復活でもありました。当時は未だ主要各線に座席夜行(急行や快速)は多々設定されておりましたが、関西〜九州のみは寝台車しか無く非常に利用しにくかった。巧い着眼点と思ったものです。

 言うまでもなく通常のオハ14の改造です。但し、端面は埋め込み非貫通に。
 施された大胆なカラーリング。青白ツートンに赤い斜め帯。そのパターンは車端部にも。

 碧月様の作品、斜め帯も再現しています。
 側面下部はスロープで。側面上部はディジタル。
 妻面はポチスロモザイク。斜めライン表現を全種盛り込み。適材適所、なのです。

 14系座席としての造形ですが、近年のブラケット使ったAU13の表現が目を引きます。
 また、水タンク目立つ床下機器も精細な感じ。端面はもう少しジャンパ栓など盛ってもよいかも? ここをダミーカプラーにするのは思い切ってて、良いのですが。


 妻面をアップで。
 違和感なく、美しい。なお、サイドに赤が回らないようにするため端面のみ「6幅+プレート2枚」幅になっていますが、ここにも違和感はありません。幅広に見えて、却ってこの車両の特徴を捉えてるかのようにも見えるのです。

 テールマークは今後の課題でしょうか。
 自作シールか、あるいは巧くプリントタイルを見立てられるか?


 左右でドア割が異なり、こちらの側面は後部ドアがありません。
 ドアがないとタイル張りの部分が目立ってしまいそうですが、そこは手すりでカバーしています。精密にも見えてきます。

 併結相手はtaizoon様の24系客車。実際の編成とはちょっと違いますけど(あとスケールもやや違いますが)、十分に似合うのでした。
 何れは碧月様、「あかつき」編成にチャレンジ……?

 先にも触れたよう、2008年の廃止地点での編成は大変に密度が濃い。
 期待するなという方が無理でありましょう(笑)。




 走らせてみると。
 「あかつき」なんですから宮原のEF58牽引で正解ですよね? え、時代が違う。気にすんな(笑)。
 ……関西ブルトレをEF58牽いてたのは1979年ころ迄でしたっけ。


 碧月様作品というと、精細なインテリア。
 無論、この作品も例外ではなく。
 1-1-1の座席は座席を左右に振ることで再現。それっぽい。
 右手奥は女性専用席ですが、実物でもそうだったようにシートカバーのデザインを変える芸の細かさです。パーティションのガラスと植え込みも印象的。
 流石に、その奥の女性専用化粧室は再現されてないようですが。


 左手にはソファの置かれたミニロビーがあります。

 角度によっては、外部からインテリアもちらりと見えます。
 何らかの室内灯も実装すると、インテリアはより見栄えがしそうですね。
 
 「あかつき」再現も何時かは期待したくなりそうですし、それまでは何方かの列車への「造結」でも楽しめそうです。
 なんであれ、90年代以降の末期ブルートレインの魅力を認識させる力も持った作品でありましょう。
 
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2017年01月20日

【作品紹介】エース君の新作 近鉄7000系/JR西日本U@TECH 前頭部の完成と、次なる課題?

 近鉄ファンのエース君ですが、ちょっと毛色の変わった新作です。


 近鉄でも別規格の路線(1067mm軌間や、ついこないだまで762mm軌間迄あった近鉄ですが……)、けいはんな線(東大阪線)の7000系電車。1985年に登場。大胆な前面スタイルやカラーリングはこれまでの近鉄のイメージを大きく変えたものでした。当時は未だ、旧塗装の近鉄マルーン一色の時代でしたから。

 ただ、けいはんな線は線路の接続はあるものの、電気方式は別路線。第三軌条集電の、大阪市営地下鉄(中央線)直通用の車両です。
 
 デビウ以後、ずっと大阪市交の電車と一緒に、大阪港から生駒の山の上へ。海と山を結んで活躍を続けています。地味といえば地味な存在かもしれません。

 しかし、そのスタイルは30年以上前の電車と思えぬ明るく、美しいもの。


 エース君作品は、明るい実車のイメージ、巧く汲み取っています。

 側面はやや荒いのが残念ではありますが、しかし前面は垂直に割り切りながら、実車の丸み・柔らかさがごく自然に顕れてる印象。合わせて、シンプルな美しさは感じられるのです。

 ですので、側面ももうひと頑張りされたらと……。
 今の上下二分割窓は表現も難しそうですから、かつての下降窓(他の近鉄通勤車と同じ)時代の方が作りやすいかもしれません。

 それにしても、大阪市営地下鉄の車両(含む乗入車)は初めてかもしれませんね。
 大阪市交の車両も過去に遡ると、実は相当なバリエーションに及びます(趣味的に興味深い存在も多いのですよ。初代10系など)。題材として魅力はありましょう。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 もう一つ。

 こちらはJR西日本の事業用電車。U@tech。
 次世代技術の検証用車両ということで、試験車というよりは「試作車」になりましょうか。
 223系+213系という不思議な編成ですが、223系部分は川崎重工のテストカー(新規の製造方法の確認用で無車籍) クモハ223 9001の転用。213系部分は、元マリンライナー用の余剰車という、「如何にもな」事業用車らしさ。2004年に改造されたものの、2007年にやっと車籍入ったあたりも、今時の事業用車も趣味的興味的に捨てたものじゃないなと思わせるのでした。吹田に配属されています。


 フル編成といってよいのか? 3両編成。
 

 クモヤ223 9001。ちょっと変わった223系という雰囲気の車です。

 エース君作品、前頭部の処理が良い感じ。裾に上下反転でポチスロ入れてるので、形状に流動感が出ています。3x6平面キャノピーの内側の窓枠も良い表現ですね。テールライトの赤差しはあったほうが良いかもしれません。

 側面。斜めラインの表現は頑張っています。ただ、側面表現全般がやや平板なのが惜しい。パーツの制約などあるとは思いますが、もうちょっと精細さがあればと思うのです。


 サヤ213-1。213系由来。
 窓柱の表現がないのが、やはり残念。213系、往年のサロ45形2等車を、あるいは阪急2800系などを彷彿させる、美しい2連窓の並んだ側面の車両なのですから。
 せめてドア脇だけでも窓柱あると、印象が良くなってきそうです。

 さて、やや辛口評となってしまいましたが。しかし。


 クヤ212-1。213系由来。
 往年のマリンライナーの展望グリーン車クロ212形の面影を残す、唯一の車です。

 バブル期だったのだなぁ、と思わせるハイデッカーで大きな窓。大胆な前面展望。2003年の早期引退が余りに惜しまれる車両でした。
(……今の車は、正直グリーン指定席料金高すぎる感じがします。首都圏のグリーン自由席と同じ設備なんですから どれほどの需要あるのかしら?)

 って話はともかく。

 エース君作品。とてもクオリティが高い!
 前頭部はtaizoon氏の、雷鳥のパノラマグリーン車(クロ481)参考にされたとのことですが、巧く自分のものとして消化されてますね。
 5幅に絞ったスカートが狭軌感の演出にもなっています。車体裾の1プレートをウエッジかラウンドにされると流動感も出てくるかもしれません。

 そして側面が、良い。
 大胆なパノラマウインドウ。憧れたあの車、見事に蘇る。
 
 後位ドアまわりの横組、また車端部のマーキングも見逃せません。

 惜しいのは他の車両より車体高が物足りないこと。
 側窓位置を1プレート上げて、全体を1プレート嵩上げしてみたら実車のボリューミーな感じが出て。前頭部とのつながりも自然に見えてきますかも?

 台車のボルスタアンカ表現も見逃せません。
 

 今回の作品。どちらもかなり良い線いってると思うのです。前頭部表現のレベルアップと定着を感じます。
 こうした製作試作が次の糧となるのでしょう。期待しております。
 
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【作品紹介】でぃるてぃっく様の自由形客車。観光列車ムード♪


 もりりん様のシェイ式に合わせたという、でぃるてぃっく様の自由形客車です。
(撮影は編成写真 もりりん様・個別写真はでぃるてぃっく様)

 鮮やかなカラーリング。緑と白のツートン。窓上の黄色帯が引き締める。トレインプレートの黒も良いバランス。
 そして良い意味で無難なパーツ構成。
 難しいことを考えずに、気軽に真似してみたくなる。そんな作品でしょう。自由形の手本の一つ……かもしれません。



 3両編成。
 特定モデルはないとのことですので、関山的に解釈させていただきますね。

 シェイは762mmや910mm軌間用が殆どですので(台湾のは762mm。もりりん様の作品はアメリカの森林鉄道用イメージなので910mm軌間か?)、この客車もナローゲージ用でしょう。

 客車の形状は現代的なもの。
 これは阿里山森林鉄路の現用客車(エアコン付きの固定編成、プッシュプル)を思わせるものです。大きな窓は観光列車にふさわしい装備であり、また細いピラーによる華奢な印象は如何にも軽便鉄道用という雰囲気もありましょうか。


 展望車。端部に展望窓付き。
 窓はよくみると車体腰板部まで伸びています。反対サイドには乗務員室。小窓が良いアクセントに。
 国鉄流に言えば、ケコロテ510 みたいな感じでしょうか?


 テールマーク装着状態。
 ウエッジプレート使った「翼」表現は良い感じ。真似したい(笑)。


 中間車。
 ベーシックなスタイルながら、落ち着きがあります。全車共通ですが、縦組みのドアは良い雰囲気。

 国鉄流ではケコハ550?


 緩急車。回送用の運転台?を持ちます。
 流石にここで蒸機を操作できるとは思えませんので、蒸機列車の際は監視と制動操作用になるのでしょう。普段はディーゼル機関車の遠隔操作位は行ってると。

 角テールライトが近代感。
 国鉄流に言えばケコハフ500か、はたまたケクハ500か。
 ケは軽便のケ。軽便線の客車番号は割と適当だったらしいですよ?



 シェイと合わせる。
 当日はエメラルドナイト客車であったり、あるいは軍事列車を牽いてたシェイですが、やはり専用に誂えた観光列車が似合う気がします。時代考証的にはもっと古い客車が似合うかもしれませんが(無論、運材台車が一番似合う!)、現在に生き残ってるシェイと考えれば、客車も近代化されていることでしょう。
(日本でもSL列車の客車は、機関車よりずっと後世の客車ですよね?)


 側面より。楽しげな雰囲気。

 理想を申せば、簡単でもいいのでインテリア備え、ミニフィグたくさん乗せると更に絵になるかもしれません。


 今後の活躍、願っております。
 
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2017年01月19日

【作品紹介】「しまかぜ」X「しまかぜ」の誘惑! エース君パパ様の近鉄50000系。

 近鉄のフラッグシップ。50000系「しまかぜ」は既にmazta-k様作品が、実物デビウ間もないころに完成。以後、関西のトレインイベントで大活躍しています。

 実物は3編成が活躍する50000系。レゴトレインでも2本めが加わり、活躍を開始してる由。2編成目のメーカー・オーナーは近鉄特急車を多く抱える、エース君パパ様です。


 もちろん、フル編成。
 南欧風の街並みをバックに行く姿は、パルケエスパーニャ推しの近鉄の雰囲気にぴったり!

 失礼を承知で、気になる第1編成(mazta-k氏の制作・所有)と比較してみましょう。




 写真左がエース君パパ様編成(以下第二編成)。右が様mazta-k氏編成(第一編成)。

 基本デザインは先行作に合わせつつ、随所に差別化入れているのが興味深い。

 前頭部は同様の特殊キャノピーを使いつつ、クリア(第二)とクリアブラック(第一)。
 側窓も同様、第二編成はクリア中心。第一編成は色ガラス中心です。

 また前頭部、よく見ると第二編成にはヘッドマーク表現も。

 屋根肩の表現は丸ブロックで共通しますが(ボリューミー、かつ美しい)、先頭車の上屋根処理が異なっています。

 帯色も違います。実物の色は金であり、ダークタンと黄色の中間くらいのイメージですね。落ち着きか、鮮やかさか。どちらの解釈もありです。

 流石に側扉は第二編成は開閉式。
 中間車の屋根上のツルツルな仕上げも。ここは作風の差異でしょう。

 変なたとえではありますが、鉄道模型のN大手二社の差異のような、違うところの面白さを感じます。揃いつつ、競い合う。という感じでしょうか。


 もちろん、並んだところは違和感なく、様になっています。
 第二編成(右)の方が、全体として車高が1プレート高く、若干のボリューミーさ、リッチさはありましょう。
 対して、第一編成(左)は、引き締まったスマートさ。


 単独で。
 

 ク50600形。ハイデッカー先頭車。
 よく見ると、インテリアも実装済です。
 1プレート車高が上がった分は、窓の上下寸法大きくするのに充てられてますね。


 モ50500形。マーキングは先行作同様です。
 パンタ表現は奥に見える第一編成と違います。形状を取るか、折りたたみの自由度をとるか……。
 あと、屋根のツルツル感は、この種の特急車だと効果大きいのです。


 サ50400形。2階建てのカフェ車両。
 側窓は広窓感を優先。3幅の窓となっています。ここは第一編成での2幅表現が良いのか、悩みどころでしょう。飽くまで個人的な好みを申せば、2幅表現の方がスッキリとして美しいと思うのですが……。下層室と窓幅揃えるのも、この車では大事なことに思えます。


 モ50300形。個室車。
 個室部の窓、上下方向への大きさを表現しています。

 それにしても、3幅相当の窓という問題は解決し難い問題であり、ベストな答えが出てきません。
 3幅のパネル(2x3)が出てきて、それにクリア系が供給されるまで悩みは続くのでありましょうか……?

 自分ももし、この車作るとなると悩みまくると思うのです……。


 モ50200形。屋根上、3連のヒューズ箱?が印象的です。他、屋上機器も繊細。
 レゴ的には動力車となっています。PFでは、モータ1個で6連は余裕ですね。
 床下機器や台車は実用本位の割切です。全長24ポッチ基準だと床下機器の作り込みは難しく、また台車も走行性能・取扱など考えるとあまり装飾過多にするのも考えもの。上から見ることの多い鉄道模型では、このリソース配分も一つの見識でしょう。


 ともあれ、同一形式が仕様をある程度揃えての2編成! という情景は嬉しいものです。
 実物は既に3編成が大阪・名古屋・京都から伊勢へ行き交う運用を組んでる由。模型でもその華やかさ、伝わってくるのでした。

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2017年01月18日

【作品紹介】k.matsubara様の札幌市電 240形 8幅のリアルモデルは走行も「リアル」?

 昨年9月、札幌市電催事用に制作されたもの。
 現地では唯一の「札幌市電スタイル」(丸みの強い、1950年的なスタイル)の出展作として、注目を集めたようです。何しろ、市民には馴染み深い。もう60年も近くも親しまれてるスタイルなのですから。

 札幌市電240形は1960年に製造された電車。
 基本設計はそれまでの形式(210/220/230形)と同じですが、この車の特徴は車体・台車ともに道内メーカーが製造したこと。電装品は単車のお下がり。
 8両というまとまった数が作られ、今も7両が健在だとか。

 k.matsubara様の作品は、何時ものハイクオリティな高精度作品。
 今回、梅小路展示会では初の、札幌以外での「お披露目」となりました。


 札幌市電スタイルの車は全車、1990年代の更新で前照灯の2灯化と塗色変更が行われていますが、この作品も更新後の現在の姿です。

 上部Hゴム支持のいわゆるバス窓は、2x2を2段に横組みした窓の、上部のみフレーム付きにすることで再現。これで、ごく自然な感じ。
 窓まわりでは保護棒も効果大きい。6幅で表現しちゃうとかなりオーバースケールですが、8幅だと丁度良い塩梅に。

 集電装置(Zパンタ)廻りの細かさ。基部のバネまで再現されてるのは驚かされます。バックミラー類も必然高いアクセサリ。

 そして、前頭部の造形。
 丸みの強い上に傾斜という、レゴでの再現を拒否するかの形状を巧く丸め込む、宥めこむ。見事に成功。
(ただ、ワイパーはもうちょっとあっさりめの表現でも良かったかもしれませんが)
 ホイール使ったヘッドライトがなんともユーモラス。

 スカート廻りの「丸み」も見逃せません。側面にもスカートは回り込む。

 そして、スカートからちらりと見える小径車輪。え、でも?
「これ、走行できるの?」
 というのが、札幌でのレポート見たときの第一印象でしたよ!


 たねあかし。

 「え!」と驚かされる大胆な割切を行っています。2-B-2 方式と言ってよいのでしょうか。センターのトレインモータが走行用。そして前後に小径軸の台車x2。


 更にアップ。小径軸台車はかなりの自由度を確保。
 余談ですが、小径軸の「鳴き」はグリスで抑えられるとのことです。
 


 さて。これで走るか? 走るのです!

 ガタガタと車体をピッチングさせ、やや不安定に走ってく様。これは以前に乗車した札幌市電の古めの電車の印象と合致します。
 カーブで大きくオーバハング振り回す様も、路面電車らしいユーモラスさと言えましょう。
 皮肉抜きで「走り方まで、リアル」なのですね。


 直線走行時。違和感は皆無です。
 巧くロングスカートにしているおかげで、トレインモーター部の車輪も全く目立ちません。小径車輪台車、台車枠がちらりと見えるのも良い感じ。

 そして、北の都とは正反対。南欧ムードの街並みとも不思議と似合うのでした。


 やはり、オーバーハングを振り回して。
 事実上、センターで支持している「2軸車」ですので、カーブでの姿はイマイチに見えてしまうリスクだってある。
 
 しかし、思い切った設計はユーモラスさを生み出し、そしてリアルさにも繋がっています。繊細な作りこみと「大胆」な割切、それが両立併存すると、世界をまた変えていくのでしょう。
 他スケールも合わせ、路面電車作品に与える影響は大きそうですね。
 

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2017年01月17日

【作品紹介】アイン様のオーストリア国鉄4010系電車。「特別な、電車」。

 京都の作品紹介(まだまだ新作たくさんあり!)と、レポートをさておき。
 この作品には割り込みさせてください。

 オーストリア国鉄4010系は、1965年から製造された、国際列車用の電動列車。
https://de.wikipedia.org/wiki/%C3%96BB_4010
(ドイツ語のみ。英語さえ無いのは残念 なお実物画像は上記より)

 電車と電気機関車の中間的形態であり、先頭車に動力集中。他の5両は付随車という編成でした。ウイーンとチューリッヒを結ぶ国際列車「トランザルピン」などに使用されていた由。ただ、全1等ではなく1/2等編成であったため、TEEには数えられていません。
 
 1990年代に塗色を青+クリームより、赤と灰色系のものに変更。その頃には国際列車からは撤退? トランザルピンは客車列車に。
 2008年まで国内列車に使われていたそうですが、今は退役しています。


 写真は塗色変更+更新後のもの。

 鋭角的な印象ではなく、どちらかというとユーモラスで温和なスタイルの車両でした。上記Wikipediaの写真をみると、2等でも6人用のコンパートメントは1等なみのものですし、全体に木質系のインテリアはさぞかし居心地の良いものであったことでしょう。

 アイン様の記事。「レゴ OBB4010を作りました」
http://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40222351.html#40222351
 同氏では珍しい、欧州型となります。


 前面は2枚窓(原型は4枚窓)。後退角と傾斜の付いた2枚窓。苦心されたようですが、巧く印象を捉えておりましょう。ライトケース廻りもこの車両では重要なポイントなので、完璧な表現が嬉しいところ。
 バッファ廻りは如何にもな欧州系な感じ。ここはあちらの列車にさりげなく羨望感じるところではあります。リンク連結器の表現も新しい。

 動力車は全長短め。レゴでもこの車両が動力車です。
 車両中央の、旧トレイン窓2x2が実に効果的に使われておりますね! この列車の全盛期の部品でもありますし(1975-1979年)。

 パンタグラフはフィグハンドとカットパイプ用いた本格的なもの。
 欧州系はこのクオリティ、求められてくるのかしら。作品をぐっとリアルに、上質に引き上げてます。


 中間車。コンパートメント式の2等車だった筈です。

 屋根の丸みが綺麗ですね。また、赤と灰色系のカラーリングがシック! とてもレゴ映えのする題材であることがわかります。

 なお、台車上にも新濃灰タイル足して、台車と車体の隙間埋めてはいかがでしょうか? 実車の低重心な感じが伝わってきそうです。
 

 制御車。開放室式の1等車。動力車と全長が違うので、印象も異なります。
 やはり、ピンポイントで用いられてる旧トレイン窓の効果が大きいです。


 編成で。
 実物の6連を4連に縮小しておりますが、十分なボリューム感はあることでしょう。
(電車、6両越えると扱いが面倒になるんですよね)
 造結予定はあるとのことです。食堂車はほしいところです。


 4010系。自分も前から「一度造ってみたいなぁ」と思っていた題材でした。
 あの時代の欧州の電車列車は、どれも「特別なもの」であり、それが魅力にもなっておりましたから。伊のETR250やAle601 、西独のET403初代、瑞西のTEE、あとスウェーデンやノルウェーにも電車列車が。
 無論、客車列車も好き(笑)。別腹の魅力ですよね?
(でも安心。当時の電車も客車も、食堂車は必須です!)



 4010系。原型の方。
 こちらを作ること考えてましたので、モチベーションが湧いてこようというものです。いつか新旧並びが叶う日を夢見て……。
 
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2017年01月16日

大幅追記!【作品紹介】碧月様の「あかまつ」 レゴと水戸岡流儀の素敵な出会い

 記事、大幅追記しました。
<関連作品>
【作品紹介】碧月様の京都丹後鉄道 KTR700形。「いまいち萌えない娘」の変身?
http://legotrain.seesaa.net/article/438199321.html

【作品紹介】碧月様の京都丹後鉄道KTR800形「しろまつ」……「乗ってみたい列車」!
http://legotrain.seesaa.net/article/438129202.html

 碧月様は既に標準塗装のKTR700形。
 また、観光列車「あおまつ」「あおまつ」「くろまつ」に合わせて塗色変更された一般車(俗称「しろまつ」)を制作されています。

 今回はいよいよ本命の観光列車。「あかまつ」を造ってこられました。

 なお、先方のブログの仮記事こちら
http://akatokinotsuki.blog54.fc2.com/blog-entry-30.html
 製作途中も含む、より多くの写真あり!
(写真の一部はこちらから使わせていただきました)




 ボディカラーはダークレッド。
 基本仕様は既存作と揃っており、整合性に考慮。これも最初の設計の良さあってのことでしょう。

 色が色だけに、実車のエレガントさが十二分に引出される。
 水戸岡流儀の装飾もインパクトがあります。


 サイドビュウ。窓埋め部分がまた印象的ですね。
 華やかさと優雅さが融和してるのが、水戸岡デザインの良いとこですが、そこが巧く再現されています。水戸岡流とレゴの相性、良いんですよね。


 楽しくきれいな三色タンゴ じゃなかった団子!

 色は違えど、形とコンセプトの揃った編成は楽しく美しい!


 水戸岡インテリアを見事に再現! 客室内の特徴的な部分を絶妙に切り取っています。 完全再現が不可能である以上、切り取りは難しいのですが、そこを如何に精密に再現するか……。


 水戸岡木製ソファ。ここまで再現できますとは!


 木製ソファアップで。ライブラリ部分も特徴ですね。
 スタンプ・コップ・キャビネット・小さく要約された小物が凄く雄弁に。


 車内全景。床面はダークオレンジ。良い色です……。


 サービスカウンターとステンドグラス、のれん!

 配慮が行き届いた作品です。ため息漏れちゃいます。インテリア再現もこの次元に辿り着きました……。かと言って、定員4名を維持してる。極端に定員が少なくなってしまったり、フィグが乗れないんじゃ本末転倒ですから。


 ミニフィグ揃った様子、とても楽しそうです。
 また、窮屈そうにも見えませんね。楽しい旅を想起させるのですよ!

 まだ「あおまつ」「くろまつ」もあります?
 (大変かもしれませんが)このシリーズ、次の展開も楽しみなのです。
 
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2017年01月13日

【作品紹介】レゴ5udon様のE233系。最も?スマートな7幅モデル


 E233系。京浜東北線仕様。

 7幅のフルスケールモデルです。ディテール的に一見8に見えますが、実は7。現物を目にしたら、密度感に驚けるかもしれません?

 目を引く前面のテクニックミニパネルの使用は、お米氏の作品(記事)を参考にされたとのこと。但し、お米氏の作品は6幅でかつ中央線仕様でしたので、雰囲気は大きく変わってくるものです。
 
 また、今度の5-udon様の方が改良・洗練された感はあります。こうしたアイディアの「引用」と(5udon様、きちんと「参考にした」と明記されてますので!)、改良合戦が質を高めていくのは言うまでもありません。


 それにしても、絞られた5幅部分が不思議なまとまりの良さ。
 スカートに繋がるラインの自然さ。

 7幅という、奇数幅作品の持つ独特の「緊張感」。
 5幅のスカートは、狭軌感の演出にもなっておりましょう。

 前面のブラックアウトは現状致し方のない割り切りでしょうね。
 ここにクリアパネルの横組とかヘタに入れると、一気に窓枠感でダサくなってしまいそうですから。


 側面は省略なしフルスケール。
 これまでの5udon様作品同様、ドアと側壁の位置関係が独特。微妙に凹んだドアがリアリズムに。タイル張りの側面は今時のステンレス車感。車体裾の絞りも、7幅だと良いバランスに見えてきます。

 ハーフトレイン窓新灰のドア窓はラージスケールでは外見的にベスト。ただ
コスト・供給の問題がやや残念ではありますが……。
 帯色は醒めた感じのする(それが良さでもありますが)ミディアムブルーではなく、鮮やかなミディアムアズールか? 細かい色選びもできる時代になってきました。

 本作、編成化もされるのでしょうか?
 実現したら、(近年拡張している)7幅や8幅世界観の通勤型として貴重な存在になりそうです。
 
<参考>
【作品紹介】レゴ5-udon様のE235系 完成。斬新かつ大胆な試み。
http://legotrain.seesaa.net/article/440153154.html
 同じ方の作品ですが、こちらの試みも意欲的でしたので再掲。色々共通しますし、相違点も興味深いですね。
 

 
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2017年01月12日

【作品紹介】薬師山様のキハ52アレンジモデル。「HG」仕様? もとい「各自工夫のこと!」

 鉄道模型の界隈では「HG」って用語が使われてます。知る限りでは1980年代の天賞堂のHO、あと1990年代後半以降のトミーのNゲージ。

 ハイクオリティで高密度のディテールを誇る。
 しかし、メーカーに値上げの口実を与える言葉でもありますね。トミーのライバル関水金属じゃHGって言葉は使っていませんから。

 ……っていきなり余談で飛ばしましたが。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 昨年12月に発表された、くろてつ(嵯峨)様の簡単仕様なキハ52は画期的なモデルでした。

【作品紹介】初心者向け配慮作品。くろてつ様のキハ52
 


 その直後、隼様がアレンジモデルを制作されています。

【作品紹介】隼様のキハ52(くろてつ氏作品のモディファイ)

 全長を延長し、そして細部のディテールアップ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 あのキハ52はベーシックを目指した。誰もが作れるモデルを目指したものと思しき。
 それだけに「改造」への耐性も高い。いじりがいのあるモデルです。

 その究極が現れました。


 目を引くのは、前面の折妻化でしょう。
 キハ52(というかキハ17からキハ40辺りまでずっと)の前面は微妙な後退角がついています。レゴ的にはこれまで見逃されてきましたが、こうして再現されると効能に驚かされます。薬師山式ヒンジ留めで簡単かつ強度もあります。

 それ以上に効果が絶大なのは、車体の上下方向のバランス見直しです。

 窓の位置を、上下方向で1プレート下ろす。塗り分けの位置も同様に。
 幕板が1プレート厚くなったことで、重厚感というか、1067mm軌間の車両としての存在感が生まれます。
 窓の位置が低くなったことで、明快な感じにもなっておりましょう。重厚と明快、矛盾するようで、これが両立してる鉄道車両は少なくないんですよ。

 車体裾の表現は「などほど!」と。
 車体裾を黒で作り、ドアステップ部分のみ車体色で表現。気動車のドアステップ表現に関する一つの答えでしょう。
 1プレート分腰高になるため、これまでは考えられてこなかった手法ですが、こうしてみると違和感がないのに驚かされます。

 そもそも、気動車はエンジンがある分、他の客車や電車よりも(図面の寸法以上に)腰高な印象はあるんですよね。国鉄ではありませんでしたが、北海道の私鉄などで気動車がこれまでの客車を牽引するような列車だと、たしかに気動車は腰高に見えてたのですから。
 車体裾つながりですが、カチカチヒンジプレ使ったジャンパ栓の表現がまた良い。
 連結器もバッファ付標準品が似合ってます。全体にレアパーツは避けており、ベースモデルのコンセプトは守っている。


 側面。全長は32ポッチ化。長い! という印象がキハ52らしさを強めます。

 客ドアはオリジナルの半ポッチずらしではなく、平面表現にダウングレード? いや手すりの表現でドアの平板さをなくし、「HG」な仕様なのです。また、プレスドアの表現にグリルブロックが使える。1x2丸太ブロックも良さげなんですが……赤が超絶レアで気軽に使えなかったり(笑)。

 エンジン周りもまた「HG」な印象です。
 横型機関の再現になってます。よく見ると部品数は多くないのに、最大限の効果を得てる感じ。


 反対サイドより。
 ベンチレータの嵩上げも効果あります。そして、このキハ52は大糸線末期の姿と特定させてしまうJRアンテナと屋上の冷房装置。原型とは違った、時代を生き延びてきた車としての魅力になるのですよね。

 
 さて。
 「HG」とは申しましたが、優れたベースモデルあってこそのHGです。薬師山様の作り込みはまさしく、上級者作例とも言えるものでしょう。

 つまりは、「ここまで、作れる!」とステップアップの道筋を示すものでもあります。それが、元モデル・ベーシックモデルの魅力を更に上げるのは言うまでもありません。

 この作品について。つい「HG」の文脈で語りましたけど、鉄道模型で例えるならGMの板キットと、その改造作例って例えの方が適切かしらん?
 おもえば、板キットの魅力は素組よりもマニアの改造作例でもありましたね。

 ……「各自工夫のこと」「創る楽しさいっぱい」。私の座右の銘でもあります。
 この作品が更に生み出すもの。楽しみでなりません。
 

 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする