何でも扱っています。4.5Vトレインからスター・ウォーズにバイオニクルも!
教材用等の大量調達もお任せください

◆◇◆◇◆◇◆
レゴの「全て」を世界から。日本語日本円・品切れなしのパーツ調達!
絶版パーツ、絶版セットもOK。廉価な中古も扱。


絶版になった特殊部品が欲しい、基本ブロックや特定色の大量の調達がしたい、
とにかく「安く」レゴが欲しい……というビルダーの声にお答えします。
注文を受けてから調達を行うため、即納体制は取れません。
しかし、当店に在庫切れはございません!

カンザンブリックは、日本のレゴビルドを変えてみせます!


◆◇◆◇◆◇◆
カスタムパーツ(BBB他)・カスタムキット(ME Models)の取寄せも

2019年05月12日

【作品紹介】「キンメ電車」FBI様の伊豆急2100形 三次車はオーバークオリティ!?

 まず製作経緯です。

 関山:4月20日の伊豆急さんの催し、「できたら」キンメ電車間に合う?
 FBI:うーん。……出来たら、作るよ。
 関山:出来たら、でいいから。他に車両借りる手配してるし、自分も「黒船電車」(2100形 4次車)は作るから。100系もあるし。無理しなくていいから。


 この流れで、このクオリティの作品が僅かな期間で生まれてしまうとは予想外でありました(苦笑)。
 深夜(低予算)アニメクオリティで良いと言ったのに、なぜか劇場版クオリティが上がってきたようなものでしょうか(笑)。


 さて。
 伊豆急行2100系三次車は1988年に製造されたリゾート21の3本目の編成です。
 2010年に引退話があったものの、撤回の上で大規模な更新修繕を行いました。その後、100系の「ハワイアンブルー」を纏っていた時代もありましたが(「リゾートドルフィン」とも)、2017年から赤ベースの「キンメ電車」に内外装を改めています。

 白のイメージの強かったリゾート21として、また青い電車のイメージ強い伊豆急の電車としてこのカラーリングはなかなか鮮烈。
 そして、格好良い!

 赤ベースのスタイルは、リゾート21の新たな魅力を生み出したと言ってもよいでしょう。
 残念なのは、キンメダイの駅弁が伊豆高原・伊豆急下田各駅とも売り切れるのが早く、電車の中でキンメ賞味といかないことかもしれません(苦笑。ここは伊豆急さんの残念な所ですね……)。


 赤ベースと言っても尋常の塗り分けではなく、裾の白い部分と車体の赤はグラデになっています。
 当然、キンメダイの装飾も車体に入っています。

 かなり大胆なアレンジで再現してきました。グラデはピンクの帯に割切。これが却って美しい。
 キンメの装飾も1x1プレートの側面を見せるやり方でなんともスマート。

 とにかく驚かされるのは、40ポッチ全長の細密モデルであることでしょう。


 前頭部です。
 センターピラーの入る3次形までの顔ですが、立体的に表現。
 窓枠の縁さえも省略せず。

 圧巻はサイドの三角の処理です。黒いウエッジプレートで窓枠作り、その上にタイルで赤い車体を作る。この手法は度肝抜かれました。

 三角の車体でありがちな、隙間・間隙はゼロです。

 同じ意味で頑張っているのが展望室の側窓。
 横組とタイルの組み合わせ。そして黒い窓枠の表現なのです。

 正直なところ申しますと、関山作の4次車(黒船電車)は、この3次車のLDDデータを見てからの設計製作なのですが「とても真似できない!」と、大幅に省略方向のアレンジを加えたものであったのでした。
(流石に、ライトケースの形状は揃えましたが)


 4両編成。海側のサイドビュウ。

 海側と山側で側面形状が全く異なる電車です。
 海側は連続窓。ここにも窓枠の表現があります。

 40ポッチの全長がありますので、窓枠表現が大袈裟に見えず、バランスも良いのですね。


 先頭車を見ましょう(下田寄先頭車)。
 前頭部の造形は実物の印象良く捉え。前頭部の丸みがリアルな感じですね。


 展望室側面は1ブロック単位の横組含む凝ったものです。階段状の表現で違和感が皆無なのは言うまでもありません。

 ドアの凹みは徹底しており、乗務員扉にも及びます。

 屋上表現も丁寧で、原則タイル張り。
 冷房機器のグリルも細密感。


 先頭車の反対サイドです。
 山側の小さな窓も横組みです。こちらは窓サッシの表現は割愛ですが、無理されないのも正解でありましょうね。2x2の黒い窓部品使う手もあるかも知れませんが……。


 中間車。海側のサイドビュウです。
 2ドアで両端配置。観光用の電車にふさわしく。
 窓は2x2パネル+1x2ブロックですので、2x3パネルに差し替えできたら更に大化けすることでありましょう。


 なお、細密な床下機器も注目です。
 国電流儀の、強制通風式の抵抗器が萌ポイントですね。タイル貼った抵抗器に、ファン表現の円錐台には驚かされました。

 FBI様は未だ電車の作品は少ないのですが、このクオリティで国鉄型電車など造られたら凄いと唸らされるのです。


 中間車。山側のサイドビュウです。
 空気系の機器が作り込まれていますね。

 完全再現ではなく、適度に取捨選択した上で作り込まれているのが憎いのです。


 中間車のもう1両。
 こちらはPFの動力車です。
 なお、車端部は転落防止柵の表現があります。


 先頭車のもう1両です。熱海寄先頭車。

 先頭車の後部ドアはバランス取って省略にされています。


 小さな窓が並ぶ側面も違う魅力があります。

 リゾート21は拙作の黒船電車もありますし、今はなきオリジナル塗装もチャレンジし甲斐のある題材でありましょうね。ドルフィンも気になります。また、5次車が短期間ながら纏っていた白ベースも上品なものでした。不可能が可能になったところで、まだまだ楽しめる題材です。
 
 それから、オーバークオリティなFBI様の電車作品も期待ができるものでありましょう。次回作も楽しみにしております。
 
 おまけ。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月11日

【作品紹介】ジョージレモン様のキハ41000形気動車。「小さな世界」への招待者?

 こちらは正規の鉄道省→日本国有鉄道の車両でありますが、先のmizuki様の自由形と世界観は揃う車両です。

 キハ41000形は1932年から製造された、「国鉄」初の「量産」気動車です。全長16mの小型車で単行運転前提。後世の簡易気動車群(例えばJR四国キハ32や、JR西日本キハ120形等)の遠い祖先でもありましょうか?

 なお、カギカッコ付きなのは当時既に私鉄向けでは量産実用気動車が主に日本車両・川崎重工で生産されていたからです。キハ41000の特徴の前面4枚窓も私鉄車のほうが先行しておりました。

 とはいえ、天下の国鉄が気動車を導入した功績は大きなもの。
 私鉄向け類型車も含めて200両以上が、戦後1952年に至るまで製造され、1960年代までは国鉄で(キハ04・05・06と改称)、1980年代までは地方の私鉄で活躍する姿が拝めたのです。名車と言っても過言ではないでしょう。

 ※:荷台付きのものあり、キハ42000ばりの半流線型あり、前面2枚窓の湘南顔の車あり……。なお国鉄にはキハ40000という更に全長を詰めたモデルまであった由。

 機関はガソリンエンジンでスタートして、戦後も気動車として残存したもの・戦後新製のものはディーゼルエンジン化されています。機械式のミッションに終止したものが殆どであった一方、最後まで気動車として残ったものには液体式に改造されたものもありました。

 あと、戦中に付随車化(客車化)されたものもありますし、戦後にそれを電車の制御車に改造したものも。その中でも最後まで残った蒲原鉄道クハ11形に関山は乗車したことありますが(1990年)、クロスシートの狭さ小ささに驚いたものです……。

 お世辞にも快適とは言えない乗り心地の車でありましたけども。
 しかし、一つの時代を作った車でありました。



 ジョージレモン様いわく。余り似てない……。

 そんなことはないです。レゴで作ったキハ41000としてはベターな表現でしょう。
 小柄な、そして小粋な感じがきちっと顕れておりますから。
 窓は二段ですが、気動車は窓も小さめ故に普通の1x2ブロックの横組がベストな表現に見えてきます。

 台車が両端に寄せてあるのもそれっぽいです。
 何故か、華奢であった実物の印象に近いのですよね。


 前面の4枚窓形状は、3面折妻形のアレンジです。

 腰板及び幕板を3面にして、窓まわりだけ横組で4分割という処理は「なるほど!」と。左右窓に1x2のL形パネル使って、幅広感出しているのはかなりのナイスアイディアではないでしょうか。

 無論、腰回りを横組にしてカーブスロープで作るなどのアレンジも考えられましょう。


 結構きれいな形状です。デッキ部分の下がり方も気動車らしく。
 腰高にしているのは解釈の問題でありますが……。


 旧型気動車との並びです。左からキハ41000、キハ42000、中国鉄道キハユニ110形、キハニ5000形。なかなか楽しい世界観ですね。


 なお、キハ41000は初回公開後に小改良されています。

 窓の位置を1プレート下げて、幕板部分に雨樋表現を行い、サイドビュウがぐっとスマートになりました。塗分線の位置も正確ですね。ウインドシルヘッダーは省略されていますが、ツートンカラーでは気にならないものです。

 エンジンもリアルな表現に! ギアが堪りませんね!
 かなり完成度の高いモデルになったと。


 隣に並ぶ車両は?

 そちらは先に送るとして(笑)、キハ41000の前面も軽快な印象に。やはり雨樋が効果的です。尾灯の存在も大きい。

 先にも触れましたが、キハ41000(キハ04)形は国私鉄で相当なバリエーションを誇る形式でもあります。戦後のツートンカラー(赤とクリーム)が似合うのは言うまでもなく、他にも各私鉄毎の自由な仕様・カラーリングが楽しめることでしょう。昭和初期から平成初期までの世界があり得るのですよ!

 さて。
 量産性への配慮も見られる(入手の難しい部品は避けられてます)、ジョージレモン様のこの作品が良きヒナガタになること、願ってやみません。地味かもしれませんけども、小さな気動車のメリットは「ミニマムに、自分の鉄道・自分の世界感を持てること」でもありますからね。

posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月10日

【作品紹介】mizuki様の流線型電車・気動車「如何にもな田舎流線形!」

 如何にもな田舎流線型!
 
 まず。1930-40年代の流線型ブームから語らねばなりますまい……。
 1930年代前半に、「世界同時多発的に」盛り上がった交通機関の流線形の大流行! 猫も杓子も全てが流線形になりましたし、ならなかったものもありましたが。
 実際、地上を走る乗り物の実用最高速度……速度100km/h程度では効果も大きくはなかったのです※。

 然し、速そうに見える効果は大きく
 企業の宣伝であり、また国威発動のためにも利用されたのが流線形。猫も杓子も……であったのです。

 ※:尤も、最高速度160km/h以上ともなると流線形は必然的形状になりますが。代表が新幹線。また、低速であってもホーム進入時に待ち客に与える風の影響を抑えられるのは流線形の意外なメリットであったりします

 日本でも、蒸機・電機・高速電車・高速気動車が流線形になったのは知られていますし、電機や電車には現存車もあります。
 
 そして、「さほど高速ではない」電車や気動車までも流線形を纏う。
 路面区間も含む田舎道をゆく小さなデハやキハ迄も流線形に! 新製車もあれば、手持ち車両の改造もあり。そんな車は決して珍しいものではなくて内地に外地に溢れていたのでした。
(一方で高速を売りにした当時の先進電鉄には流線形が居なかったのは重要です。新京阪・阪急・阪和・南海・参急等の弩級電車群はどれも貫通路付きのゴツい形状で、当時許されうる最高速度でぶっ飛ばしていましたから……)


 mizuki様の自由形電車。

 1930年代の半路面な電車です。全長15mもないような路面電車と郊外電車のどっちつかずないわば「田舎電車」。

 これさえも流線形になってしまうのがブームの影響ってやつです。

 色は茶色なので、戦前の姿でありましょう。
 余談申せば、この種の車両は1960-70年代(いや80年代前半か)までは現役でもありました。流線形は維持しきれず、平凡な角型に改造されてしまうことも多かったですが。


 

 特定のモデルはないみたいですが、あの時代の要素を巧く取り入れておりましょう。

 高めの位置の一段窓(多分下降窓でしょうね)。
 車体は半鋼製か木造か。どちらでも通じる雰囲気。後者なら大正生まれの更新改造でありましょう。

 おでこのところで屋根が下がっているのは、あの時代ではよくあった流線形の処理でしたね。前照灯が窓下ではなく(いわゆるおへそライト)、窓上にあるのだけは近代的な感じがします。

 保護網……それもかなり古風な保護網。
 ここは1920年代の意匠ですね。無論、1930年代でもありえる装備です。

 


 サイドビュウ。

 前後に寄ったドア。
 ホイルベースの短い台車は華奢な感じでそこがリアル。

 屋根はダブルルーフにも見えます。やはり、古い電車の改造流線形なのでありましょう。



 女学生と紳士と記念撮影。1930年代なら洋服の人のほうが普通の時代ですね。


 流線形に興味津々の模様です。


 モノクロに加工したらいい感じになりそうな写真です(笑)。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 気動車バージョンもあります。
 気動車と云っても機械式のガソリンカーでありましょう。それしか無かった時代でもあります。

 こんな黎明期の気動車もまた、流線形になったのでした。
 でもって、田舎道の片隅を堂々と。
(余談ですが、戦後の燃料不足時代に気動車を電車に改造した事例なんかはあったりするのですね)


 湖沼近くの簡易な停留所で。
<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月09日

【作品紹介】しゅん様のH5系新幹線。フル編成・8幅・インテリア! 大胆さと安心感。

 昨2018年のJAMでの活躍が思い出されるしゅん様のH5系新幹線。



 フル編成・8幅・インテリア! そして、実物どおりに「速い」。
 気持ちよくしゅんしゅん吹っ飛んでく。300km/hのスケールスピードは模型でも結構速いものであり、飛ばす必要必然が有るのですが、その面でも不満のない作品なのです。


 先日の栃木……小山で記録撮影できましたので、紹介記事にいたしましょう。


 このアングルがかっこよいのです。

 特異なロングノーズを強調した造形ですが、この長さがないとE5/H5系に見えないのですよね。
 同じ題材はMugen氏も手がけておりますが、Mugen氏のが微小な調整によって生み出されてるのなら、こちらは大胆な切り取りで生まれた作品でしょう。大胆というのは大味って意味ではなく、パーツの使い方・割り切り方の部分です。造形の肝になる前頭側面の抉れとか横組で丁寧に再現されています。精密にして、かっちりした安心感。そしてレゴらしさ。そのうえ、やっぱり高難度な題材でも有るのです。

 丁寧というと、床下スカートの完全装備がこの作品というか、しゅん様の作風を顕しておりましょう。そして先のE6系と揃うのは言うまでもありません。


 1号車 E523形。
 普通車の先頭車です。「大胆な形状を、かっちりと」

 台車スカートは隙間を最小限に。グリルが良いアクセントです。


 2号車 E526形
 最大定員の普通車です。最大定員でも狭苦しさが無いのが新幹線の凄さですが。

 低重心感は8幅ゆえでありますね。スカート大きく下げているのに重苦しくなく、軽快にみせていますから。矛盾するようですが、「重み」も感じられますし。


 3号車。E525形。
 普通車。パンタグラフのあるもの

 こうしてみるとパンタカバーって、旅客機の尾翼のような趣。
 なおレゴ的には動力車です。スカートの可動部分が大きいですね。


 4号車。E526形。普通車
 この車もレゴ的には動力車です。

 編成中に、なんと6Mです! これが速さと安定走行の秘密?
 力技ではありますが。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月07日

【作品紹介】鉄ミリ!ジョージレモン様の100式牽引車の凛々しさ!/クラウスの改良。独自の簡易ロッド可動です

 先方の記事です:
http://boxlego.blog61.fc2.com/blog-entry-535.html
(転載してない写真もありますので、こちらもご覧ください!)

 ミリタリと鉄道の出会いとしては、日本では尤もメジャーなものの一つ?

 旧陸軍の鉄道連隊が使用したという100式牽引車は「レールの上を走れる軍用トラック」。軌陸車のような自動化されたものではないにしろ、車輪の外側にタイヤ装備のハブ装着することで通常のトラックとしても使えるというもの。軌間は1000/1067/1435/1520mmに対応。これも軍用としての必然ですが。1941-1942年に製造され配備。

 戦後は内地に残った或る程度のものが国鉄他鉄道事業者の保線用等に転用され、1950年代まで使われました。中には機関車らしい車体を新造して1970年代まで生き延びたものもあったそうで。
 今は、幸いにも自衛隊で保存されてるものがあります。


 ジョージレモン様の作品です。これまでも6幅の古典トラックなど制作されてましたから、この題材に至る必然がありましたね。
 なんと申しますか、第二次大戦期のトラックとしてすでに完成度が高いです。

 フェンダやステップ周りの精細さ。ボンネットの斜め絞り込み。
 そしてフロントグリル周りの以外なスマートさ。ポチスロ使って形状整えてるのですね。


 もちろん、ぶら下げたハブは装着して道路走行にも出来ます。
 ゴツさや大柄さは軍用車と考えると、それはそれで程よいバランスでありましょうね。
 それにしても、凛々しい!
 レトロとミリタリの融合の魅力です。


 道路交通の中で。

 戦前の車ばかりという情景はなかなか見ごたえがあります。
 戦前や終戦後すぐの自動車……というのは大きな、そして難しい課題ですが、少しづつ世界が埋まりつつあるのは嬉しいことですね。


 鉄道車両としての活躍シーン。
 牽引車の名の通り、貨車数両牽引できる90馬力の機関車でもありました。いや無蓋貨物気動車というべきか? 

 動力は流石に非搭載なので、何らかの動力車に押されての走行です。こればかりは致し方ないですね。9Vで自走はできるかも知れませんが、ホイルベースなど車輪周りに妥協が迫られますし。

 なお、この構造でカーブは曲がれるのか気になったのですが、先方の記事読んで納得! 2軸側がボギーになっていて、事実上の片ボギー車になっているのだそうです。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 合わせて紹介いたしますのは、国鉄10形(九州鉄道クラウス/大分交通26号機)の改良です。

 先方の記事
 http://boxlego.blog61.fc2.com/blog-entry-537.html
(やはり未転載の写真も多数です!)

 極限的な機器配置で生まれた、恐らく世界最小のPF自走蒸気機関車モデルです(無論、リモコンによる制御可能)。
 前回の小ブログでの紹介時には未だ不調がありバック可能でも前進はできなかったそうですが、今回は前進も可能になり、またメインロッドも実装になりました。

 無論、スタイル・プロポーションも維持しています。


 動力系は缶胴内のMモータからチェーンで車軸のレベルまで動力を落とすというもの。

 煙室扉の内側が受光ユニットって配置は驚かされるものでした。電池boxはキャブ内に縦置きです。
 魔改造を避けて純正品のみでの実現。

 注目のロッドですが、車軸にクランクを付けるのでははみ出し幅が大きくなってしまうため、架空のセンタージャック軸を設けてそこにクランクを付け、Tパイプ?でメインロッド?を取り付けるという方法で実装しています。

 所謂簡易ロッドではありますが、動作するのは嬉しいものです。


 裏面がいろいろ理解できましょう。
 左が前、右が後ろです。

 チェーンで落とされた動力が後部軸に伝達されます。
 前部軸は車軸ではなくてジャック軸であり、ロッドを動かすだけのために使われるのですね。ベベルギアの使い方で左右の回転を逆にしているのは面白いです。

 なお前部車輪は非動力です。ケーブルの余りを逃げるために車軸を使っている辺りに限界設計を感じさえますね。

 それにしてもこの簡易ロッドは自作動力機における広範な可能性を持っていそうです。







 完成したクラウスが街の高架線をゆく。

 都会の情景も不思議と似合うものです。クラウスではなかったはずですが、開業時の甲武鉄道あたりの万世橋付近がこんな情景であったのかも知れません。また、電車の合間にこの種の蒸機列車が故あって割り込むなんて言うのも絵になるものじゃありませんか!
 

 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月06日

【作品紹介】実用的なサフェージュ式モノレール? 5udon様の湘南モノレールは開発中!

 実物の懸垂式モノレールは(大まかに)片持ち式と中央支持の二種類があります。

 前者がヴッパータールのランゲン式と、上野公園の上野式。
 後者がサフェージュ式で、元来はフランスの開発したものが(本国での採用はなく)、日本で大船と千葉で実用化されたもの。

 レゴでの表現は無論前者のほうが楽で実用モデルが幾つかあるのですが、後者は「下部に開口部のある桁の中を走る」というシステムゆえ、なかなか難度が高いものでした。
 実働モデル・ディスプレイモデルが過去にIL様・SUU様が手がけて居られますが、何れもディスプレイ或いはデモンストレーションに留まる感じです。

 問題になるのは、強度及び、大掛かりになってしまうインフラ。
 跨座式(ひだか式)ならば、或いは懸垂式でもランゲン式ならば未だ現実的に済むインフラも、サフェージュ式では膨大なものになってしまうのです。


 そこを軽装化・軽量化で新たな挑戦。これが5udon様の試み。

 まずは概念モデルです。桁は4x4の軽装なもの。インフラから軽量化。
 動力装置は桁の中の、パネルの下面を走る形です。動力は軽量化面で有利なPowered UPを採用。これは「(センサーを使えば)直線での自動往復が可能」のメリットもあるのですね。


 気になる動力系内部です。
 変形のテクニックコネクタを使いこなして無理なく且つ強度有る構成を実現しています。機械としての美しさ! 無論、ボギー台車前提であり(此処大事! 鉄道系ではない方のモノレール作品はボギー化への配慮がなく、鉄道模型としての実用性で残念なことがありますから)、走行性能面で重要な二軸駆動です。

 なお、走行の誘導はΦ2のポッチ付丸タイル使用です。非回転で擦れるだけですが実用性は大丈夫でしょう?


 車体実装。

 湘南モノレールの5000形です。

 大いに意識されたというのは「軽量化」!
 桁はどうみても過度な重量は支えられるものではありません。車体のディテールに過度に凝るよりは「軽く作ること」優先。それでも、鉄道模型としてのリアルさカッコよさは諦めない。実に良いバランスではないでしょうか。


 みての通り、車体は完全に上下逆転組です。屋根にトレインプレートを使っているのですね。


 現行の5000形らしい前面。
 シンプルながら特徴抑えること、この規格では特に大事になるのでしょう。軽量化が肝要ですから。



 試運転。車体を実装しても「荷重のかかる」上下方向への不安感がありません。

 「おっかない」というのは前後方向の揺れですが、これは桁を伸ばしていけば全体として強度を確保できることでありましょう?
 実用性は感じさせられるのですね。


 現状、車体を3両編成にするところまでは漕ぎ着けられた模様です。
 
 桁のスパンは結構長いのに、殆ど撓みが見えないのが凄いことですね。
 片持式へのこだわりが有るようですが、実際の湘南モノレール線でも多くの区間は細い柱の両持ちですから、ここは無理をされなくても良いのかもしれません。


 一応、片持式の橋脚です。

 底面も部分的に支えていることに注目です。少しでも強度を確保されようとしているのも分かります。




 さて。
 最後の課題? は曲線対応。
 
 ヒンジによって曲げられた桁。ここを通過することは出来なかったとのことです。現在のパネル部品は内部に補強があり、それに動力部が当たってしまうからだとか。

 旧タイプの内部補強なしのパネルにすることで解決するのなら、曲線対応はかなり画期的な進化になることでしょう……。

 然し、直線の往復であってもPUは自動運転が可能ですし、この軽量軽装化されたインフラの魅力は大きなものです。

 湘南モノレールの(或いは千葉都市モノレールの)実現、願っております。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月05日

【作品紹介】さくりん様のEF510とコンテナ車。異ジャンル参入の嬉しさ。

 さくりん様は主にどのジャンルの方と申せばよいのでしょうか。
 自動車系もありますし、ミリの方でもあります。そして海ミリ……艦むすの萌系でも素晴らしい作品を造られる方です。

 その方が、トレインへの参戦です。
 きっかけが7938と7939を中古で入手されたことだそうですが、出会いって大事ではありますね。良い方に買われた中古です。

 さて。最初のお題が貨物列車でありますが。


 最初から、なかなかのクオリティで来ました。

 EF510の曳くコンテナ車。コキ110系のようです。



 EF510形。言うまでもなくJR貨物の標準機であり、直流電化区間であっても見かけることの多い交直両用電機です。
 すでに幾つかの作例のあるお題ですが、さくりん様のは「レゴらしさ」と「パーツの現代性」でなかなかに攻めてきてます。

 レゴらしさ……ディフォルメモデルとしての出来の良さ。
 実物の特徴的な要素を取り込みつつ、30ポッチの全長に収める。これは意外と難しい。そして、作者の個性が出てくる部分。さくりん様の解釈が凄く可愛く力強い。

 前面窓は無理せずキャノピーの安心感。而して側面ではJRFロゴの表現。
 おでこ部分はまろやかに。屋根上は機器が賑やか。

 側面の採光窓に感じられる「かわいらしさ」。

 手すりやドアへの凹みで「ハッタリ」効かせるツボも抑えてます。


 屋上機器。タイル張りが綺麗で丁寧な印象与えます。
 PF機器を巧く覆い隠す。ここはフィギュアモデル(特に艦むすの艤装部分)のノウハウを感じるのですが、如何なものでしょうか。

 おでこ部分は4隅に1/4タイル貼る丁寧さです。パーツの現代性の部分ですね。
 折りたたみが綺麗なワンアームパンタも現代性を感じさせる部分です。


 前面はライトの4灯を横組みで表現されています。ライト下の逆テーパも程よい印象で力強さと流動感を与えておりましょう。

 連結器はバッファ付の標準部品ですが、この作品では却って好ましいバランスに見えます。


 キャブインテリア付。サイドに回り込んだメーター類が現代機らしいですね。




 この種の軸配置の電機では悩みどころの中間台車ですが、独自のスライド式です。
 台枠部分に巧く内蔵しちゃってます。


 カーブではこんな感じに。ぴょこっとタイルがはみ出すのもご愛嬌。
 電池box取り外し平易にしているのも注目されましょう。JRFロゴが車内へのはみ出しがないのも分かります。


 コンテナも力作です。シンプルながらツボ抑えたデザイン。


 コンテナ車にはみ出た爪に、底面を引っ掛ける載せ方です。


 自信作のようで、また出来が良いのはこのタンクコンテナでありましょう。

 現代的な枠付きのタンクコンテナ。なかなか細密です。


 コンテナ車に乗せて。辛子色のコキ110形は15ftコンテナ用の試作車ですが、今は一般用に混用されてる由。黄色ボディは鮮やかですね。


 コンテナ車はJRの見慣れたタイプにも、欧州的なエキゾチックさも感じさせる味があります。台枠の厚さに感じる安心感? 側面のアングル材の部分は1ポッチ分の凹みでパネル巧く使ってます。


 こちらは一般的な灰色のタイプ。
 梯子状のフレームである国鉄・JRのコンテナ車ですが、この作りであればなかなか強度的な安心感もありますね。


 手すりの柵も面白い処理です。標識円盤はポッチ付円タイル。

 初トレイン作品がこのクオリティ。このバランス感!
 今後も楽しみにしております。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月04日

【作品紹介】エース様のC11。美形!

 モデルは325号機とのことです。

 C11形はC57とならぶ動態保存機の定番であり、いちばん身近な蒸気機関車かもしれません。多々作品が造られてきました。


 で、今度のエース様作品。
 
 最大級に美形です。7幅のゆとりは生かしているのですが、それにしてもプロポーションに乱れがありません。

 無論、PF・自作動力で自走するモデルです。
 PFというシステムにより、やっとタンク機の自走が可能になった……のが10年ほど前なのですが、その極みが10年経て完成したという感じでありましょうか。

 形状のよいシリンダ。
 安心感のある先輪。
 無理のなさそうなスライドバー周り。
 ポチスロとカブスロで組み上げられた無理のない形状の缶胴。

 横組み窓のキャブ。
 妥協のないディテール。基本が良いので映えます。




 サイドビュウ。
 全長29ポッチ。コンパクトに収めています。
 
 そして信頼できそうな足回り。動輪は第二動輪と第三動輪の間を空けているのがC11らしさとして大事な部分抑えておりますね。

 動力系はMモータ横置きで有ることが分かります。

 なお、一つだけダメ出ししておきますが。
 C11の(というか殆どのタンク機の)キャブとサイドタンクは別体です。ここのブロックが分けてあればモデルとしての説得力がましたことでありましょう。


 見せ所はタービン発電機周りでしょうか
 細密ながら不安感がありません。


 受光ユニットの位置がわからないのですが……。キャブ内でしょうか。

 電池は006P魔改造を使っているようです。コールバンカー部分に搭載?


 模型としてはよく見るアングルです。


 バックビュウ。こっちも前になりますから手が抜けません。
 20系「さくら」でも曳かせてみたくなるじゃありませんか(ベタすぎですが)。


 コールバンカーのちょっとした色気。シールは純正品切ったものとのこと。
 
 コールバンカー上部は3ポッチ分+タイル4枚分という凝ったものです。


 この角度、一番美形にみえますかも。
 C11に実は雰囲気のにているテンダ機、C54をエース様が手がけたら……? とか妄想しちゃいたくなります。


 推しにもう一枚。
 この角度ですと、7幅ゆえの狭軌感も感じられるのですね。
 全体に奇は一切衒っておらずに基本を抑える積み重ねることでの作品です。
 
 あとは似合う、この機関車に見合う客車かも知れません。
 ハイクオリティなモデル、期待したくなります。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月03日

【作品紹介】レゴ5udon様の小田急4000形(二代目)。凛々しくスッキリ!

 小田急4000形電車は2007年から製造されている小田急の現状での最新通勤車です。千代田線乗入用に始まり、乗入用以外も多数増備されて鋼製車の大部分を入れ替えてしまいました。

 車体はJR東日本のE233系に準じるものです。
 その前の3000形(2代)があまりに酷い代物(デザインを捨てた車体形状。ツギハギの側面。硬いシート)でありましたから、この標準化は寧ろ大きな功をなしておりましょう。現代の通勤電車としてみすぼらしく見えることもなく、長距離乗車でも疲れない理想的なものに。
 前面はシンプルながら、傾斜も微妙に付いた流動感有るものです。シンプルな飽きの来ない形状は悪くないものですね。


 前面です。やや吊目の灯火類が巧く表現されておりますね。車体幅はいつもの5udon様の流儀で6幅+2プレート。6幅と7幅の良いとこ取りの寸法です。
 
 おでこ部分は前頭部のみ1プレート下げることで、微妙な傾斜というか流動感の表現としています。
 非常口は割愛。うまくいかない表現なら割愛も手でありしょう。

 スカートの絞り込みというか隙間が綺麗です。このおかげで鈍重さを逃れているのですね。足元大事です。


 側面見せて。3ドアへのアレンジです。ドアは微小な凹みがありメリハリ。


 4両編成です。シンプルな形状であるがゆえの完成度を感じさせますね。
 シンプルであると、誤魔化しが効かないのですよ!

 屋上機器もツボ抑えた細密さです。
 換気装置などはインゴット部品使って形状整え。アンテナも埋め込みです。


 連結面から、車体構造を推し量ることが出来ます。
 2019年からの「ト」形部品を芯材に使っているのは注目されます。こんな使い方がありますとは。


 動画もあります。

 なお、先方のブログ記事こちらとなります。合わせてご覧ください。
https://t.co/4ZtW5UNCCM

 小田急はどうしても特急車ばかり造られがちですから、通勤車のモデルはとても貴重です。名脇役として活躍、期待したいものですね。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月02日

【作品紹介】ジョージレモン様の秩父鉄道ヨ10形と、別府鉄道ハフ7形

 ユニークな車両です。
 よくぞ此処に注目されたな!的なお題です。






 秩父鉄道 ヨ10形は極めて珍しい私鉄の「ヨ」(車掌車)。
 私鉄では車掌車の代わりに緩急車(ワフやトフなど)が使われるのが一般で、また区間や運用によってはそれらさえ割愛されてしまうのですが、貨物輸送の大きな秩父鉄道では車掌車も持っておりました。なお、お隣の東武にも車掌車は居ましたよね(あとは木曽森林鉄道にも)。

 ただ、トフを進化させたようなおとなしい?東武のヨに比べて秩父のはかなり凄まじい形状の車でした。

 1968年に9両が砿石車ヲキ1形(これも大変凄い貨車でしたが!)から改造されたもので、種車の台枠の上に片寄せる形で車掌室を載せたもの。当然にボギーの車掌車になりますが、これも日本では国鉄含め唯一のものでした。

 1988年迄使用されたようです。
 用途は線内貨物列車。今も残るヲキ(砿石)列車は専用のヲキフ(これも凄い貨車ですが)を組み合わせますので、それ以外の一般貨物列車に使われたのでしょう。流石に西武のワフの様に直通社車では有りませんでした(笑)。


 ジョージレモン様の作品は極限的な車両を巧く再現されています。如何にも社車らしい社紋であったり、デッキ手すりの表現など細かいのですね。横組の窓まわりも細密です。
 

 惜しいのは、台枠部分を6幅で造られてしまっていることでしょうか。

 ここが4幅なら、実車のより極限的なフォルムがより強調されたことでありましょう。本当に台枠しか無いのですよ(笑)。
(ただ模型としての走行性能的には、あまりに片方に重量が寄ってるのは不安でもありますけど。実物だと台枠が重く、ウワモノはペラペラで軽いので問題にはならないのでしょうけども)。

 ともあれ、秩父鉄道の動力車も期待したいのです。
 L形端梁式なんて捻くれた足回りのデキ200形、阪和の美形ED38。或いはWHの輸入機デキ1。おとなしくも私鉄電機の典型形のデキ100など。1両あれば貨物列車が楽しくなるお題は揃っておりましょう。電機の色は青でも、茶でもありですね。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 もう一つ。


 別府鉄道(現廃止。兵庫県。九州じゃないですよ!)のハフ7形。

 1926年に神中鉄道(現 相模鉄道)向けに造られた客車で、オープンデッキの木造二軸客車には神話の世界的な古典さを感じさせられたものでした。
 然し、実は昭和生まれです。

 この車の引退した1984年といえば、大正生まれの電車も未だ運用に入って現役の例もありましたから(名鉄・琴電など)。
 実は見た目よりも年老いて見える車両ではありました。

 幸いにも里帰りが叶い、今は相鉄が保存しております。
 それにしてもこんな客車が走ってた路線が今は重通勤路線。凄い変わりようです。


 別府鉄道現役時代末期のこの客車の色は判断が難しいところで、青なのか濃緑なのか? 
 ただ、灰緑の解釈は「あり」ですね。程よく色褪せた感じに見えるではありませんか。

 2軸車としてはやや長めの22ポッチ。軸間はギリギリの8ポッチです。
 でも、スタイルのまとまりはよく、窓配置も省略なしに収まっています。3x3の窓割が良いんですよね!


 魅惑のオープンデッキです。
 妻部分が1色塗りになってるのが再現されてるのが嬉しいです。


 実物はディーゼル機関車がペアでありましたが、無論小さなタンク蒸機が曳いて似合わないわけがありません。
(神中鉄道時代、どんなカマが牽いてたんでしょうね……)

 アメリカンスタイルの軽快な1B1がまた様になるのです。

 とはいえ、何時か別府鉄道のディーゼル機関車も検討に入れてくださればと思います。今も保存されてるDC302はなかなかユニークなスタイルの楽しい古典内燃機関車でありますから。また、同僚のハフ5は気動車改造。あとは気動車キハ2やキハ3も素敵な車ですからね(笑)。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月30日

【作品紹介】超豆茸様の大阪メトロ10系電車。御堂筋線の主役/北大阪急行9000形も

 大阪メトロ(元 大阪市交通局)御堂筋線は、どうしても利用の集中してしまう主幹線。他線に利用を分散させようとする試みはなかなか上手く行かず、高い運行密度を余儀なくされている路線でもあります。

 言うまでもなく大阪最初の地下鉄路線であり、車両世代的には最初の100形から1000形迄の鋼製車時代が1969年の大阪万博の直前くらいまで。東京の銀座線が戦前の電車もずっと1980年代まで維持してたのとは対照的に、大阪では万博契機に一斉入れ替え。4扉のステンレス・アルミ製の30系の世代になりました。

 その後、10系が試作車として1976年に1編成のみが投入。1979年から量産開始。30系を他線に押し出す形で数を増やします。その後は残った30系や初期の10系の代替やら輸送力強化のためにに20系や30000系が少しづつ投入されてるという感じでしょうか。
 30000系が増えつつあるなか、更新を経て10系は未だ主力です。

 なお、1969年から相互直通している北大阪急行(阪急系)も、2000形→8000形(1987年)→9000形(2014年)と順調に世代を重ねています。

 ……現状では5種類の電車が運行されてる賑やかな路線ということになりますね。



 1979年から投入されている10系量産車。
 初の冷房車となったものです。それよりも特筆すべきは試作車譲りの特異な前面形状で左右非対称の非常口付きで、額縁状の処理。そして下半部はラインカラーで真っ赤に。

 ガラス面積の大きな額縁顔という意味では堺筋線60系の流れをくみ、当時としては大胆で未来的に見える顔でした。デザイナーは恐らく営団6000系辺りの片目顔を仮想敵として意識してたんでしょうね? なお試作車はもっとクセの強い顔でありましたが、残念ながら早期に廃車されています。

 超豆茸様の作品。
 すっきりと10系の顔表現しておりましょう。この種の額縁フェイスとレゴの相性は抜群です。モンドリアン的とも言える?カラープランもまた同様です。前面中央上部の赤いアンテナも良いアクセント!

 なお、作品は1998年以降の更新後の顔です。黒の面積が増えて灯火が角型化されています。
 合わせてサイドのラインも端が斜めに切り上がる処理。階段状処理で雰囲気出ています。


 18m級4ドアという独特の割付です。ドア数省略なし。

 スッキリとした……というか、ちょっとゴツいアルミ箱という雰囲気は伝わってきます。側窓は元来二段窓ですが、量産表現は難しいかもですね。


 10両のフル編成です。


 屋根上には冷房装置の表現があります。画期的だった「薄型のクーラー」10系のアイデンティティな部分でもありますね。車両限界や廃熱処理がシビアな地下鉄(第三軌条区間)の冷房車は1979年地点では東京にも居らず、画期的なものであったのです。



 こちらは北大阪急行の9000形。
 2000形や8000形では控えめであった阪急色が内外装ともにずいぶんと強くなりました。外装は茶色主体のラッピング。内装は阪急電車と同仕様です。

 前面は鋭角的なエッジの立ったものなのですが、超豆茸様の作品では割愛されています。これはちょっと残念ですね。平凡な切妻顔ではないのですよ……。

 とはいえ、灯火やスカートでエッジ感は再現されています。赤帯も印象的です。


 側面は茶色ラッピング。全体に順組で横組主体の大阪メトロ車と表現を変えています。
 この色を見て思い出されるのはやはり阪急電車なので、いつか堺筋線と阪急京都線の組み合わせも拝見したいものではありますね。


 10両フルです。
 クオリティ維持でこのボリュームはやはり凄いと言わざるを得ません。


 屋上表現はあっさりしていますが、大阪メトロ10系に比べてスッキリしているのがわかり、実物の方の進歩を感じさせましょうか。



 10系と9000形。
 10系はいくらかの改修で30000系にも化けそうですね。9000形を8000形に化けさせるのは難しそうではありますけども。


 10両編成同士です。



 なお、10系の動画はこちらとなります。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月26日

【作品紹介】k.martworks様の18.4(DRG時代)。「省略せず、全てを取り込む」

 先に正直なところを申します。

 文脈が違う世界観、文脈が違う作品については「語りにくい」のです。
 言葉が出しにくい。その意味で記事を書きにくい。
 この辺りはどうかご容赦ください。

 如いて申せば、Nゲージの担当者が1番ゲージを語るような無理です。

 バイエルン王立鉄道S3/6……ドイツ連邦鉄道の18.4形という機関車は大好きなのですよ!
 14年ほど前、自分の初の蒸機作品もこのお題を選んでおりますし。何時かリメイクする際には、いろいろ「盗ませて」頂くことにしましょう。
 文脈は違えど、共通するものはありますから。



 まず、目を奪われたのはこのアングルです。
 楔形のキャブの表現が美しい。また火室底部の表現も

 文字通り、「スキ」がありません。
 上部が丸になった窓部品、最高の使われ方でありますね。

 ボイラーハンドはテクニックの柔シャフト。


 フロント。ほぼ10幅というサイズが、すっきりした線の細さに繋がることが分かります。各種のディテールもオーバースケールにはなっておりませんし。省略ではなくてすべてを再現するという方向です。

 それにしても、このサイズでもってデフレクタの薄さが羨望です。


 サイドビュウ。
 BBB-XLが小さくみえてしまうという問題は目を瞑らざるを得ないでしょう。3Dプリント品でBBB-XL以上のサイズもあるようですが……。

 省略せず。全てを取り込む。


 エンジン部分をアップで。
 この写真ではわかりませんが、4シリンダの内部表現があり、可動するようになっているそうです。

 一つだけ難をつけさせてください。フロントデッキが重い感じがします。機関車の軽快感を削いでるように思うのですが。


 ただ、正面がちに見るとエンドビームの質量感が魅力でもあるので、難しいとこをかもしれません。

 「盗みたい」要素はいっぱいに詰まってます。


 サイドビュウ非公式側。
 
 テンダも凝ったもの。片方固定片方ボギーの台車とか、リベット打ちであることとか。
 自作シールの効果も絶大です。
 目立つようで、「公式が製品として使う範囲」に抑えている禁欲。鬼に金棒ですね。


 レゴという素材は面白く。
 玩具的な方向にも巧く作用しますし、精密模型な方向にも作用します。

 模型と玩具の中間的な世界というのはどんどん奪われていく世界なのですが(30年前のおおらかなNゲージ、40年前のおおらかな欧州ものHOゲージ、はたまた大昔の3線式のOゲージ等)、レゴトレインはその世界を彷徨い続けることが出来る……のかもしれません。

 語りにくい作品と申しつつ、いろいろ語ってしまいました。
 それだけ、素敵な作品と言うことにほかなりません。いやこの超絶作品を「素敵」の二文字で終わらせることは不遜では有るのですが。

 敬意を込めて、盗ませてください。
 


 動作部分動画です。
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月24日

【作品紹介】薬師山様のZooTrain。気怠さが、可愛く楽しい!


「ZooTrain作りました。足回りデュプロ、車体はレゴのハイブリッド仕様。順組メインのシンプル構造です。三毛猫は動物園にいないので裏方担当……」
 とのことです。
 
 もう、表情がなんとも言えず。
 気怠げな目つきが可愛らしさに直結しておりますね。
 ミケもクマもウサギもゾウも、みんな気怠げ。他のΦ2の目プリント部品はありましょうけども、このパーツに揃えてるのがデザイン上のキモになってます。

 遊覧鉄道は実は「産業用軌道」ですので、量産製品・工業製品として納得できるデザインの統一感は大事なのです。リアルティという観点からも。

 いや、うん。理屈抜きで可愛い♪


 各車オープントロッコタイプです。比較的大柄な部品を使ってパーツ数抑えているのは、この作品が狙う層を意識されているでしょうか?
 でも、プリミティブなブロック感がこの作品の「味」になっているのですね。これってセンスを要する分繊細なビルドよりも難しいのです?


 編成で。説明通り、ミケが裏方で後押しです。

 お客さんたちも動物。ファビュランドですねぇ。復活しないかなぁファビュランド。


 お尻。しっぽが可愛いのですよ。

 デュプロの動力系の使いみちとして凄く王道な作品かも知れません。
 で、これが現行デュプロトレインの実は高度なシステムで半自動運転……というミスマッチもまた萌える部分であります。


 さてさて。この編成に更に動物さん加える楽しさはあるでしょう。
 ストラクチャなど、遊園地的な世界観の強化も面白そうです。

 パーツ数的にはコンセプト外れるかも知れませんけども、クローズドボディ(某ネコバスの如く!)方向もありそうです。新たな楽しさの創造でありますね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月23日

【作品紹介】超豆茸様の大阪メトロ20系 全線共通の万能車!



 大阪メトロ(大阪市交通局)の地下鉄の特徴は、(架空線式の堺筋線以外は)各路線の規格がほぼ同じで、車両の相互転属が昔から頻繁に行われてきたことに尽きるでしょう。
 これは東京や名古屋の地下鉄が各線毎のスペック差が非常に大きいがゆえに、一部の例外除き(※)相互転属がないのとは対照的です。

 ※:東京メトロですと東西線千代田線有楽町線半蔵門線の4線では車両の相互融通が為されてますね。千代田線の5000系。東西線の8000系などが思い出される所です。


 1990−1998年に大量導入された新20系はそのコンセプトの集大成!
 御堂筋線中央線谷町線四つ橋線千日前線全てに導入され、冷房化促進に貢献したものです。
 軽量ステンレスボディであの時代なりの未来感は感じさせる、スタイルはスラント形状に左右非対称、そして窓下中央の前照灯に左右縁についたエンブレムに標識灯が特徴。つまり大阪の顔としての特徴あるものでした。

 一部の相互転属を経て、今も全車が健在です。
 20年経ての更新も進んでおりますので、まだまだ活躍は続きそうです。今どきの電車はデザインも含めて長持ちです。


 超豆茸様の作品。左が千日前線用、右が四つ橋線用。

 スラントしつつ額縁状の前面は上下分割で実現しています。傾斜が前面窓下で折られているのは、実車とは異なりますが……(実車は前照灯の下で折れ目)。スラントが長すぎると印象が変わってしまうという判断でしょうか。或いは、折れ目を目立たなくさせるデザインなのかも知れません。窓ガラスの下だと若干目立ちにくくなりますので。

 縁取の下辺をレールプレートで目立たせているのは巧い処理ですね。グリルブロックはまさに実車の印象そのものです。

 テールライトの位置が凄く個性的な電車ですが、その表現も嬉しい。


 四つ橋線は6両、千日前線は4両です。
 



 四つ橋線用。サイドはレンガブロック裏面という、軽量ステンレス車表現の定番です。4ドアを32ポッチ全長にうまく割り付けてます。ステンレス車のコルゲート・リブ表現を行うと、ドアが自然に見えるのが良いですよね。


 車端部。4ドア車といえど20mではなく18m車であり、横組の即窓と合わせてちょっと寸法的に詰まってる感じがするのが大阪市交らしいです。

 ドア周りの装飾が精細感上げてますね。


 千日前線用。ピンクという不思議なラインカラー。昔の鋼製車のころは独特の雰囲気がありましたが(ペールグリーンの車体に薄ピンク帯)、20系だと違和感なく似合ってる感じ。


 超豆茸様の大阪市交通局(ついクセですね)の題材は御堂筋線も上がっておりますので、追って記事にします。直通の北大阪急行も。

 あと、中央線だと旧20系をなし氏・エース氏が既に制作されていますね。
 あら、意外と揃ってきた……?

 堺筋線だと阪急電車のお供という遊び方もできますよね。意外と楽しい大阪メトロ!
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月18日

【作品紹介】Brick Smith様のDD51形ディーゼル機関車「バランスと纏まり」


 DD51。日本のトレインビルダーの定番題材です。
 しかし、形状的には難しい。9V時代ならともかく、PF以降は機器収容難度の高い凸型は皆さん悩ませてきました。
 また、機器収容だけでなくボンネット幅も難しい問題です。4幅だとやや細すぎて、5幅などだと太すぎる。

 その中で、トレインは初めてというbrick smith様が作品作っております。

 先方の記事。
https://blogs.yahoo.co.jp/brick_smith4423/15917396.html



 第一印象は、バランスの良さ。そして近年のパーツ使うことによる形状の良さ。

 ボンネット幅は4ジャストなので細く見えてしまいそうなのですが、何故か痩せぎすは見えません。キャブサイズなどのバランスが良いからでしょうか? あと、ラジエータグリルにドア部品使って微妙に膨らませて、且つ「製品純正でありそうな雰囲気」にしているのも大きいでしょう。

 近年パーツは……よく見るとそれほど多用されていないのですが、キャブ屋根のカーブスロープの印象がとても良いです。あとはキャブ窓をすべて2x2窓に揃える潔さも有るでしょうか。

 スーパーディテールとは別の方向性です。もっと凝った作品は多々あることでしょう。 でも、まとまりはとても良いのです。これは定番題材だと効いてくることです


 ボンネット前端はポチスロによる角度つけ。無理なくスムーズに。
 キャブ前端は角度つけを割愛していますが、すっきり整っています。

 手すりはシンプルな表現の方でしょう。フロントエプロンからスノウプラウも標準連結器で代用しています。でも、整って見える安心感。

 動力系ですが、観ての通りかつて#3677で採用されてた赤い電池boxを使っています。またサイドには白シール貼ってラインにしているそうです。この電池boxケースは今は入手困難ですが。
 しかし、今のPU時代であればキャブに電池box仕込めるのは自明ですね。これならサイドのシールも不要ですし。
 

 サイドビュウ。全長は38ポッチです。
 程よい長さとバランス。でも、もし小型化狙うのでしたら。
 中間台車の小型化と台車間の間隙の詰めで4ポッチ稼ぎ、上半は前後ボンネット1ポッチづつ、キャブで2ポッチの詰めができそうです。34ポッチ? ただ、それでこのバランスが維持できるかどうか定かでは有りませんが。


 3台車ですが、中央台車は付随台車に連結された仕様です。定番かつ安定ですね。


 カーブでのはみ出しはそれほど気になりません。全長38ポッチなら已む無しで有りましょう。


 キャブインテリアあり。PFケーブルの逃げ方も良いですね


 PFの受光器がない側のボンネットにはエンジン表現があります。カバー空けて点検楽しめるのは正しきギミック!


 反対側は無論PF機器です。
 機器配置的には、このままDE10などへの応用もできるかも知れませんね。


 石油輸送列車牽いて。絵本のシーンの再現です。

 このDD51はディテール密度は未だ控えめ。
 でも、スタイルで抑えるべきところを抑えてる。一つの規範になるような作品では無いでしょうか。応用やアレンジの可能性も多々秘めておりましょう。基礎が良いのですから。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月17日

【作品紹介】超豆茸様の静岡鉄道1000形と、A3000形。「ちいさな電車の、代替わり。」

 静岡鉄道 静岡清水線は静岡〜清水間のインタアーバンにして、LRT的性格を持った路線でもあります。全線複線とハイスペック。車両も全車が自社発注車!

 自社発注車は1974年導入の1000形が1985年までに導入され、長く統一されてきましたが、2017年には新型A3000形への置き換えが始まりました。現在5編成が導入されてる由。旧車も新車も並行して楽しめる、今が一番熱い時期なのも知れませんね。

 
 1000形です。
 東急7200系の近縁ですが、全面非貫通非対称。下降窓のオールステンレスカーは1974年の地方私鉄にしてはとてもインパクトあるものでした。

 導入当初はシンプルな銀1色であったこの車ですが、1986年頃からオレンジなどの帯色が入り、2000年すぎにはスカートもつけられています。その姿のモデル化です。


 如何にもな地方私鉄の2連。この題材が似合いそうな小型レイアウトとか考えたくなります。住宅地とか茶畑とか。


 ドア配置窓配置は省略無しで。窓は横組み。
 ステンレス車体の表現はレンガブロックの裏面使用です。静鉄1000の時代だと未だリブの細かい古典的なステンレス車なのですが、腰板に関しては窓下のタイルも含めてリブを増やしているのが印象的です。違和感のない表現に繋がっています。

 屋上機器は集中式クーラー。
 デビウ当時は非冷房でしたが(東急7200系も非冷房)、増備途中で冷房車になり(分散式)、初期の非冷房車も集中式で改造された由。


 真正面。前面のラインは斜めなので、窓を挟んでずれているのですね。なるほど!

 やや惜しいのは前面の折れ角の位置でしょうか。モデルではヘッドライト上で折れ角がありますけども、実物は折れ角はライトの下なのです。


 1000形の動画です。現地取材あり!



 変わって新型A3000形。2000を飛ばして3000形。
 こちらは窓配置など東急7000系(二代目)に似ておりますね。

 編成ごとにカラーバリエーション持たせているそうですが、これは第二編成の「いちご」。赤が鮮烈で、また可愛い。

 前面は二段階の角度つけが巧いです。また丸みの表現に1x6アーチ使ってるのがユニーク。
 ライトは点灯。そしてスカートへのラインが綺麗です。
 前頭部は側面から絞り込まれて、実物同様の流動感がありましょう。


 2連の落ち着きです。フル編成でも2連ではありますが、しかし、複数編成の色違いを作る楽しさもありそうなのですよね。


 やはり、側面は窓配置ドア配置に割愛無しで。広窓がゆとりもった窓柱を挟んで並ぶのでちょっと優雅な感じもあります。
 
 静岡のインタアーバンにしてLRTなこの路線の代替わり、見守って上げたいものですね。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月16日

【作品紹介】エース様のJR西日本207系電車。ベンチマークはあの電車?

 207系。関西民以外だと乗車機会が少ない車両です。
 4ドアロングの通勤型は一見して地味な存在。新快速も快速も止まらない駅に行く機会があって初めて顧みる存在でしょうか?

 しかし、乗ってみるとその凄さ・上質さには驚かされる。
 通勤型だからこそ本気が伝わる、なかなか素敵な電車なのです。そして夷な東男どもを羨ましがらせるのですよ。

 ここまで上質なのはもちろん、関西圏だと「阪急電車」という明確なベンチマークがあり、あの質とブランドに追いつくことが意識されてるのでしょうね。まさにJR西にとって悲願。まぁJR西でもチグハグなところはあって、一時期は更新前の221系電車が塗装剥げて走ってたり(阪急じゃありえない)、223系も内装草臥れたままだったりしますが(あれ? 案外、阪急も、内装褪せた車両ががが)。

 冗談は兎も角。
 東海道山陽緩行線、福知山線ほか広範に運用されています。
 ただ、JR西では今後ロングシートの通勤形も3ドアにする流れのようなので、増備車の321系も含めて今後縮小勢力になるのかも知れません。とはいえ、まだまだ活躍は続くことでしょう。何時かは4ドア車を路線ごと固めるような戦略とられるのかも知れませんが。



 前パンタの4連。交差式パンタ2基載せた先頭車からして既に私鉄っぽいのですよね。

 前面はパネルで窓枠。非常口は2x2窓。額縁部分はウエッジプレートでの造形です。はみ出しの違和感はありませんね。

 大きな窓の明瞭さと、スラントの美しさ、そしてスクウェアな魅力。今どきの丸み帯びた形状とは違う良さがあります。

 灯火は迷われたようです。完全再現だと灯火の面積が広すぎ違和感があるため、一部省略したのは正解でしょう。

 細かいところですが、内部支持の4070ヘッドライトブロックに緑使っているのが運転台機器らしくみえて良い効果です。




 3ドアアレンジで中間車基準で全長は24ポッチです。それでも堂々と見える。

 ステンレス車体……1985年ころからの細リブが走る軽量ステンレス車体の表現はレンガブロックの裏面使用です。

 屋根肩はポチスロでやはり現代的に。パーツ制約を抜け出して精細化が進んでいるのが快いのです。

 床下機器は今の電車ですと、ブロックの質感よりはタイル表面の印象の方が正確な感じがします。良い表現です。


 偏った貫通扉は実物のデビウ当時に、皆が驚いた部分でした。
 そこも再現されてる由。妻面もリブ走ってるのが印象的です。


 一部の先頭車には転落防止柵が付いています。
 この表現にスキー板をつかうのは やまこ様のアィディアだそうです。

 これまでのタイルによる表現よりも肉薄かつ丸みがついて美しい。良い表現ですね。他形式への応用もできそうです。

 前頭部と言う意味では絞り込まれた形状のスカートと電連周りの精密さ。ここはいつものエース節炸裂でしょう。足元大事です。


 非パンタ側先頭で。これはこれで落ち着きがありますね。
 やまこ式転落防止柵もキマってます。

 実物も上質なら、作品も上質に。
 いろいろ楽しみな作品です。


 関連してモダンアップデートされた223系電車です。
 ステンレスの処理を今度の207系に揃えています。ただトレインプレートはそろそろ脱却したほうが良いかも知れませんが。

 レゴトレ界隈的には少数派の225系のほうが何故か人気のようですけども、数の多い223系もまだまだ作り込みの価値の有るお題かも知れません。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月11日

【作品紹介】ぬぬつき様の自由形ガラット式蒸気機関車。

 ガラット式(ギャラット。ガーラットとも)蒸気機関車は日本国内でこそ実例はないもの、主にアフリカの鉄道で広範に用いられた関節式蒸気機関車の1種です。

 二組の足回りの上にボイラとキャブ載せたフレームを橋渡しにしたもので、規模は大きな機関車ですが、而して曲線通過に強く軸重負担の低い機関車となります。日本でも導入されていればと思うのですが、植民地鉄道的な形状は嫌われたのかも知れません。尤も構造上どうしても全長が伸びてしまいますので、転車台のこと考えると日本向けでは無かったのかも知れません。

 アフリカでは1980年代でも現役で、今も動態保存機は有るようですね。


 ぬぬつき様の作品です。

 特定のモデルは無さそうですが、黒中心の落ち着いた姿は日本形でもぎりぎり通じそうな雰囲気ですね。車軸配置は先輪を持つ、1B+B1です。
 ぬぬつき様としては初の動力車の模様。で、この題材手がける意欲!

 動力系はPFになる前のRCトレイン(2006-2009)の一体台枠を転用です。あれでまともに蒸気機関車作るのは至難ですが、あの使いにくい部品を活かす観点から?ガラットになったのでしょうか。

 なお、あの台枠部品全長が30ポッチもありやがるのですが。
 そのままガラットのメインフレームにすると長すぎるため、前後のタンク・炭庫部分が咥え込まれている凝った構造です。
これで徒に全長伸びてしまうことを防ぎ、締まった、そしてちょっと可愛らしいフォルムに収めているのですね。全長は推定44ポッチでしょうか? この種の車両としては小柄に抑え込んでいます。
 2M機のようなので、パワーもありそうです。

 ロッドは当初可動で考えていたそうですが、現状はダミーです。
 ただ静止時のルックスという意味ではダミーのメリットもあります。

 全体に良い造形なのですが、難をつけると。
 煙突はやや高すぎるかも知れません。上の円錐台部分のみで、その下のΦ2円筒2個は不要かもしれないと思いました。



 前部水槽は丸みのある形状で。また缶胴もきっちり丸みあり。
 各種配管などディテールで推しているのも強みです。フィグハンドの力もあります。このあたりはミリタリー畑の強さを感じます。

 カーブでの身のくねらせ方ははやり見せ場になりますね。


 バックビュウ。炭庫側。
 こちらも良い造形です。また、主台枠の避け方も巧い。

 黒い車体にランボードの白。黄色いマーキングはどことなく東南アジア的な趣になっていませんでしょうか。日本ではないアジアの何処かの国……といった感じで。


 活躍シーン。綿使った?煙の演出が良いですね。


 軍用列車がまた絵になる機関車です。
 兵士の姿がWWII以前の雰囲気であり、こんな機関車の時代とマッチしています。


 ジオラマ的に。電柱やキロポスト、雑草の効果は大きいですね。
 腕木信号も似合いそうです。
 
 ぬぬつき様のミリタリーモデルとはよく雰囲気合ってますので、この軍用?ガラットもその一員になりそうですね。鉄とミリ、相性は良いのですから。
 

  余談。


 難なら切ったりして魔改造しても良いんですし(おい)。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


画像追加です


 撮影FBI様。貴重なサイドビュウ。30ポチ長さのRCトレインフレームに対して、上手く前後の水槽と炭庫が逃げているのが分かりますね。駄目を魅力に転じたビルドでもありましょう!

posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月08日

【作品紹介】超豆茸様の九州新幹線。800系とN700系7000/8000番台。/「新幹線大集合」



 九州新幹線800系は新八代〜鹿児島中央間の暫定開業時に導入された九州島内専用車。水戸岡鋭治デザインのインテリア・エクステリアは新幹線の中では際立ったものでしたね今なお色褪せず(個人的には一番好きな新幹線営業車でもあります 次点が100系)。

 800系は700系ベースであるのですが、あのブサイクな前頭形状を水戸岡氏が認めず(!)、メーカー(日立かな確か)のボツ案を復活させたってエピソードもありますね。

 おかげで、700系と違う、シンプルなラインの持ち主ではあるのですが。

 しかし、レゴでの難度はさらっと高いです。
 以前のsauseiji氏の作品ではかなりの物量で表現しておりましたが、超豆茸様作品では解像度もコントロールされているため力押しは出来ません。
 そのためか、直線ベースの解釈となっています。これはこれでシャープな印象です。また、低いノーズが特徴であることがわかる造形です。
(個人的には、もう少しふくよかさが欲しいかもですが)


 ライト点灯があります。ライトはニクル目の部品ですね。この部品は使ってみたくなる部品です。


 6連でフル編成となります。
 屋根の色は迷うところですが、新茶(レディッシュブラウン)でもそれらしくみえるもの。


 集電装置周りは防音カバーなどがなく、今どきの新幹線にしてはシンプルです。


 800系の動画です。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 そして、N700系7000/8000番台。新大阪への直通用。7000番台がJR西。8000番台がJR九州の所属。
 流石に車体形状はN700系に揃えざるをえなかったのでしょうが、インテリアには十分にJR九州らしく。


 カラーリングは青磁色と言われる独特の極薄の青系統の色なのですが、この色はレゴの「ライトアクア」では濃すぎます。ライトアクアは伊豆急の上半分の色ですからね。
 ……白に割り切るのは正解でしょう。

 前頭部は先のN700系(JR東海)とほぼ同じですが、塗り分けが少し違うだけでかなり印象も変わってくるものです。

 極めて複雑なN700系の前頭を無理なく再現されているのは前作(JR東海仕様)と同様。凹凸の多い形状ゆえにメリハリが付きやすい……?


 ダークブルーの帯は「ちょっと違う」印象を出すのに成功しています。ダークタンの要素も入ってくる帯色ですが、流石に割愛されています。ここ、うまい表現があればよいのですが。

 車端部のロゴマークも大事ですね。装飾がないように見える新幹線も、ロゴマークは結構意識されている部分ですから。


 もちろん、8両のフル編成です。
 山陽筋は8連口が個性派揃いで面白いですよね。現行でも500、700RS、九州700が共存しておりますから。まぁ関東民は東京から北東方面を見ると、負けずに個性的なのを思い出すのですけども。


 先に800系を見ると、パンタ周りのカバーなどごっつい感じがしますね。
 ここも300系で一番カバーが大きくなりましたが、カバーそのものが空気抵抗ゆえ、進化し続けてく場所なのでしょう。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 そして。
 これまで造られてきた東海道・山陽新幹線作品の並びです。原則としてスクラップ&ビルドなスタイルの超豆茸様でしたが、今回は撮影用に?片方の先頭車だけは保存されていてようです。


 左からN700S、N700、800、923、700(レールスター)、700、500 ですね。


 良い感じのラインです。

 あれ? ブサイクな700系の顔も美人に見えなくもないような……? 鋭角感が素晴らしい。またこうして並べるとブサイク700系と美人な800系のラインに共通するものがあるのが分かりますね。


 真正面から見て破綻していないデザインです。
 ブサイクとか称した700系も(誤解しないでくださいね、実物の形状が、です)、こうしてみると「あり」に思えてしまいます。超豆茸様作品の中では一番上手いかもしれません。

 その700系動画です。

 凝った撮影と編集です。ご覧あれ。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月07日

【作品紹介】9850様のスチームロータリー除雪車(レーティシュ鉄道Xrotdモデル)

 9850様の、セミフリーなスチームロータリー除雪車です。
 モデルは数少ない現役のスチームロータリー、レーティシュ鉄道Xrotd。1912年に2両が導入されたもの。

 この種の除雪車は一般には非動力車ですが(日本の蒸気時代のロータリー除雪車は概ねそれですね)、このXrotdはなんと自走式。二組の足回りにはそれぞれロッドという凄くユニークな姿を持っています。瑞西人のメカは良い意味で変態極まれリ。
 その上、車体は木造。
https://de.wikipedia.org/wiki/BB_R_1051%2B1052

 何より驚くべきは100年を経て「現役」ということでしょうか。
 瑞西自体で、蒸気動力の車両の現存は少ないものですのに。


 8幅の車体。足回りのロッドは流石にダミーです。でも楽しさ伝わってきます。

 羽根車はダミー? 車輪連動やモーター搭載で回転させることは可能ではありましょうが……? でもポチスロ使った立体造形が良い感じです。

 小さなテンダも似合ってます。なかなかメルヘェンな世界でまとまってるではありませんか。


 動力車は9850形。ケープゲージのマレー式。
 メーターゲージの除雪車は意外と似合うものです。良い意味で大仰で、雪に立ち向かう力強さのある編成……といえましょう。




 ターンテーブル上にて。


 羽根車上の小さな投雪口がかわいい。前部窓は丸窓です。
 フードの肉薄もいいですね。

 瑞西ナロー系(瑞西メーターゲージ系)の題材が少ないままですが、sauseiji氏の氷河急行や、なも氏の一般客車・電機とも雰囲気合いそうです。何時か共演の機会ありますことを……。あと、ウチの瑞西電機な西武E52とも合わせること出来たらと思うのでした。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする