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2022年05月13日

【鉄道作品アメリカ形】Pacific Electric の400系電車「BLIMP」。ロサンゼルスの「伝説」の電鉄。


 
 嘗てロサンゼルス近郊に広大な路線網を持っていたPacific Electric……パシフィック電鉄。
 最盛期で、路線長は800kmに及んでおりました。比較の意味で、近鉄の2022年現在で508kmです。その1.5倍以上、ちょいと想像が出来ません。

 古典的な、併用軌道も多かったものの。
 高架区間や地下線、近代化を進める路線もありました。一部には複々線まで。

 しかし、第二次大戦の前から路線縮小は始まっていきます。
 戦争後は更に整理が進み。
 1961年には、すべての路線が廃止されてしまったのでした。
 
 その儚さから、今も伝説として語られています。
 
 
 車両の多くは、路面電車的な小型のものでした。
 しかし、戦時中から戦後にかけて、他社からの中古車購入で大型の鋼製車を増やしたという流れ。
 前面丸窓の大型鋼製車。300系・400系が廃止近くまで残りましたので、今のパシフィック電鉄のイメージでは伝わっているようです。

 http://www.usrail.jp/et-pe-car.htm
 など参照ください。

 私感ですが。
 路線・車両ともに近代化のタイミングを逃し、そこを自動車社会化に掻っ攫われた感は否めません。

 アメリカでも、シカゴ近郊・ニューヨーク近郊は相当な電車網を維持できており、それがオイルショック以降の公共交通の再評価時代まで繋ぐことがでいたのです。でも、パシフィック電鉄にはそれが出来なかったのですね。

 さて。
 今のロサンゼルス・メトロはすべてを喪ってから再建されたもの。1990年に運行開始。それまで軌道系の公共交通機関の空白時代があったのでした。
 地下・高架・併用軌道とバリエーションは豊富なれど、総延長は169kmに留まっています。一応、延伸は進んでいるようですが。


 
 湿っぽい話は抜きにして。

 パシフィック電鉄の電車は、以前から制作考えていたものです。というのはTAMOTSU氏の毎年開催される「HOT MINIFIG RIDE」の舞台が、西海岸を意識した街であるから。
 そこに似合うのは、当然、西海岸の電車なのですね。

 赤とオレンジ。羽根のような装飾。そして、前面の丸窓!
 派手とも言えますが、<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月02日

【鉄道作品北米形】不幸な電機。グレートノーザン鉄道のW-1形

[制作 2020年 10月]


 昨日の「エンパイア・ビルダー」の続きになります。牽引してる電気機関車W-1形。



 アメリカの北部で大陸横断しているグレートノーザン鉄道の電化区間(交流11000V 25hz)はカスケード山脈を超える117km。約2千キロに及ぶ路線全長からすると僅かな区間です。もっとも山岳区間の先行電化は日米ともに珍しくはなかったのですね。
(仙山線や板谷峠の先行電化のような感じ)

 ここには箱型デッキ付きの大型電機が活躍していました(日本のEF51を大きくしたようなのが)が、1947年に戦後の輸送力強化用に導入されたのが2両の流線型電気機関車 W-1形でした。

 全長は31mに及び、重量は330トン!(EF58の3両分です)
 車軸配置は全軸駆動のB+D+D+B。先輪従輪の部分もモーターです。

 製造はGE。当時のディーゼル機関車の前頭に似たドッグノーズを持ちます。
 ただし、微妙な寸法や造形はディーゼル機関車とは違います。ディーゼル機関車のほうが腰が低く、電機は足回りがゴツい分(モーターがでかい)腰高になりますからね。

 
 そう。アメリカの鉄道は戦後は急速にディーゼル機関車の時代に。
 ささやかな電化区間もトンネルの排煙対策と経済性でディーゼル化したほうが良いとわかると、あっけなく電化廃止です。1956年のこと。

 他に転用できるとこともなく、巨人機たちは全て廃車されてしまったのです。
(同じく交流電化だった北東回廊で使うには、デカすぎたんでしょうか)
 新造してわずか9年のW-1も同じく。
 
 1両はメーカー買い戻しの上、ユニオンパシフィック鉄道で別用途に転用されるのですが……それはまた別の話にしましょう。転用のしかたにしても、また試みの顛末しても、決して明るい話ではないのですが。


 アメリカ版。「或る機関車」。

 それでも「エンパイア・ビルダー」は、絶対この幸薄な大柄娘に牽かせようと決めてました。

 前頭部はよくあるディーゼル機関車のようなドッグノーズですが、先に触れたよう印象は結構異なります。腰が高いのでより軽快にそして力強く!

 それでも、ドッグノーズ系作る良いトレーニングになりました。この種の機関車作るのが楽しく?なりそうです。

 前面窓は無難に45度スロープ。

 前部台車とスカート部分は手抜きな「スノウプラウ付バッファ」ですが、意外と似合ってるのでこのままでも良いかなぁと。


 サイドビュウ。全長48ポッチ。レール3本分です。

 20mの車両を32ポッチで作るスケールにはちょうど合致します。というより、足回りから車体寸法が決まるようなものですね。
 トレインモータx2と、車輪8個を並べると必然的に、です。

 動力台車は前後端に寄せています。

 車体はサイドのルーバーが斜めに切れ上がっているところ再現しました。同じ角度で運転台の後部窓にもつながってるんですよね。美しいデザインです。

 GREAT Northanの金文字表現も。
 同社のシンボルの白牛のマークは、それっぽいタイルで代用できました。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 16:09| Comment(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月01日

【鉄道作品[アメリカ形]】大陸横断列車「エンパイア・ビルダー」下

 さて、各車両を見てまいりましょう。

 アメリカ形の客車は全長34ポッチを基調とする方針です。日本形はともかく欧州形よりも明らかに「大きい」ですからね。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 
 
 展望寝台車。日本で言うならイネテ でしょうか。
 流線型のノーズを持ち、ラウンジと個室寝台になっています。

 流線型のノーズはこの塗り分けではカーブスロープが使えないため、直線的な絞り込みに割り切っています。幸いにも違和感はないようです……。ステンレス銀色のも含め、他鉄道のカラーリングにも悩まずに済みそうですよ?


 華やかなカラーリング。窓上には金のレタリング。
 
 全体では解像度は下げぎみです。凝ると永久に完成しませんから。
 全車共通ですが、屋根は45度スロープ。中央部のみタイル張り。

 台車はイコライザーとボルスタアンカの共存したアメリカンスタイルのものです。

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 フルドーム展望車。日本的にはイテ?

 全長に渡るドーム持つ車で、流石にグレートノーザン鉄道独自のものでした。重量があるので3軸ボギー台車! スレンレス車体の塗装車らしいのですがそれでも重かったのです。
 
 この車を1階2階とも寝台車旅客用の<<続きを読む>>
posted by 関山 at 14:18| Comment(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【鉄道作品[アメリカ形]】大陸横断列車「エンパイア・ビルダー」上

[2020年 11月末制作]

 アメリカ形は長く封印しておりました。

 しかし、最近の日本国内でも藤田様 しゅん様 bikkubo様とアメリカ形の大物作られる方が増えております。

 そして、自分の特に好きな「旅客」「電気鉄道」の分野が未だ薄い。
 思い切って、参入させていただいた次第。


 「エンパイア・ビルダー」はグレートノーザン鉄道の代表列車。


 シアトルとシカゴを大凡2泊3日で結び、1日1往復。設備の異なる「ウエスタンスター」合わせて2往復。
 少ないように見えて、大陸横断全盛期(1950年代)は近いルート(アメリカ北部)をノーザンパシフィック鉄道やミルウォーキー鉄道も同様の列車運行しており、4-5往復以上の便が毎日運行されていたのでした。

 それらも少しづつ落城し、1971年以降にAmtrakによって運行されているのは「エンパイア・ビルダー」のみ。それでも廃止はされず、2020年現在も健在です。

 無論、時代によって車両も異なります。
 現在はAmtrakのジェネシスとスーパーライナー客車での運行です。しかし、全盛期の記憶として印象つけられるのは1950年代のドームカー連ねた、流線型編成でありましょう。
 カラーリングはダークグリーンとオレンジに黄色帯を加えた華やかなもの。
 この塗色が、日本の湘南色のルーツになったのは有名な話です。戦後に入るようになってきたアメリカの雑誌写真を真似たとか。
 このアメリカ版湘南色はグレートノーザン鉄道のCI変更で一度消えたあと、なぜかBNSF鉄道(バーリントンノーザンサンタフェ鉄道)の標準塗色として復活している由。それだけ親しまれたものなのでしょうね。今なお東海道線他の帯色に名残残す湘南色に似ています。


 御託はともかく。編成紹介します。概ね1950年代後半から1960年代の考証です。


 機関車はW-1形電気機関車。B+D+D+Bの車軸配置で12軸が動軸という凄い機関車です。


 あたかも電化区間が続いたようにみえますが(笑)、グレートノーザン鉄道の電化区間はカスケード山脈越える部分の数十キロのみで、全体からすれば僅かな区間でした。ただし、この機関車は誇らしげに当時のパンフレットなどに紹介されていたりします。

 殆どの区間はディーゼル機関車の牽引でした。


 編成はもっともっと長いものをレゴ向けに縮めています。


 左から展望寝台車、フルドーム展望車、軽食堂車、ドーム座席車、郵便荷物車。

 実際には寝台車があと4両ほど、フルサービスの食堂車1両、座席車が3両ほど加わります。荷物/従業員用寝台車も。

<次回に続く……その前に!>

 余談。アメリカの旅客車について。
 
 等級は伝統的に2等級です。プルマン寝台車が1等 座席車が3等と考えると良い感じ。
 1等座席にあたるパーラーカーや、また3等寝台相当の車もありましたが圧倒的に少数派です。3等寝台が普及しない代わりに、リクライニングシートが1940年代から普及した由。この事情はAmtrakにも引き継がれています。

 客車の世代は木造車(-1930年代迄に引退)
 鋼製リベット打ちダブルルーフ(1920年代に普及)
 鋼製スムーズサイド(1940年代に普及)
 ステンレス(1950年代に普及)
 に大別されます。鋼製ダブルルーフのゴツい客車は今もプライベートカーとして健在なもの少なくありません。

 アメリカのディーゼル機関車は概ねメーカーの規格品ですが、客車も同様です。
 カラーリングが異なるだけで同じ形の客車が様々な鉄道会社に納入されたりしていました。
 ドーム展望車は1950年代に流行りました。これも多くはメーカーの規格品です。

 各鉄道会社が行っていた旅客輸送は1971年にAmtrakに統合されましたが、当初は各鉄道の車を塗り替えて使っていました。
 1980年代に大量にアムフリート形(平屋)や、スーパーライナー形(2階)に置き換えています。平屋は北東回廊メイン、2階は大陸横断用です。

 電気運転行ってる区間は稀。ボストン−ニューヨーク−ワシントンの北東回廊のみです。嘗てはミルウォーキー鉄道に8000kmに及ぶ長大な電化区間がありましたが例外的なもので、1970年代に電化設備撤去されてしまいました。

<次回に続く>
posted by 関山 at 14:13| Comment(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月24日

【鉄道作品 その他】憧れの「エレクトロライナー」は元祖、ロマンスカー


 実はアメリカ形は初めてかも知れません。
(嫌いじゃないのよ! ただ単に手が回らないだけです)

 ただし、日本の電車ファンにも知られた題材であります。それだけ、日本の電車史にも与えた影響が大きかったのでした。


 ノースショア鉄道800形電車。「エレクトロライナー」は1941年に2編成が製造された流線形の4車体連接車。シカゴ市内の高架線(所謂「L」「ループ」)、ミルウォーキー市内の併用軌道、間を結ぶ高速区間、全てに対応しうる車両です。全車冷房完備で、4両編成中1両が食堂車! 
 
 既に時代遅れになりかけていた都市間高速鉄道の起死回生を狙ったものであり、1960年代までは頑張ることが出来たのです。
 ……ですが、1963年に利用者の反対を押し切って路線廃止。ああ愚かなことしたものです。

 車両は幸いにもフィラデルフィアのSEPTAに譲渡され「リバティーライナー」として再起します。1976年に退役。
 あとはアメリカの良いところで、2編成とも保存され、1編成はエレクトロライナーの原型への復元と動態化が為されているとか。

 余談、シカゴとミルウォーキーの間はもともとヘビィ−レール(通常鉄道)の路線もあり、こちらは今もAmtrakが運行してる由。所要90-100分程度みたいですね。

 さて。
 都市間高速鉄道がアメリカとは別の発達をして生き残ることの出来た日本では、この種の高速電車が二次大戦後に普及・発展することになります。
 連接構造や喫茶のサービスは小田急ロマンスカーのルーツ……という話もあります。
 また、特急電車が都市内を路上走行……というのは1969年までの奈良市内で近鉄が行ってましたね。



 レゴ的には、かなり前から構想はしておりました。

 然し、いろいろ難しい。
 流線型形状自体は穏やかなものですから難しいことありません。問題は塗り分け。下半部がオレンジとグリーンのピンストライプというレゴで表現することを拒むかのような塗り分けなのですよ。
 「リバティーライナー」時代ならかなり平易なカラーリングなのですが、やるからには元祖のエレクトロライナー時代で造りたいものです。道路上も走れますし(笑)。

 ピンストライプはグリーン地にオレンジ帯2本通すのみで簡略化。
 前頭部が悩みどころですが、脳内に振ってきた言葉は「ダズル迷彩」。塗り分けが細ければフォルムのアラは誤魔化せるぞ! と。
 なので、流線形の表現そのものは隙間上等なシンプルなものです。

 前面傾斜省略しちゃえばもう少し楽になる?
 いや、それはやっちゃ駄目でしょう。


 グリーンは微妙な深みのある色ですが、レゴ的にはサンドグリーン解釈です。幸いにも近年入手性が良いですし。躊躇なく4両編成分プレート浪費できます(笑)。

 側窓は最初は別表現考えてたりしましたが(窓枠の表現など)、製作始めてから素直に2x2パネル横組に落ち着きました。

 幕板部にはにはレタリングや稲妻のマーキングがありますので、プレート濃淡でゆるく表現です。

 屋根は独特の丸みと深みあります。こんなときは45度スロープ一択ですよ。いやポチスロと2x2カーブスロープって選択肢も有りますか今どきは。後者はパーツが足りなくて。何時か再検討はしてみたいです。

 動力は取り敢えず9V。中間車の内装1両分剥がせばPU化は可能ですが。
 連接台車は片方の車体にホロを固定して、ホロの下で台車回転させるMugen氏の流儀です。ノントラブルです。


 改めて前面。

 流線形は左右絞り込み、前面中央のみ傾斜させる流儀です。
 名鉄3400系・国鉄モハ52でも同じ手で済ませてる由。ただ前面下半部にカーブスロープ使えないのは苦しいですね。

 前面上部は三角状のオレンジ塗り分け表現をなんとか表現。


 カーブを切って。

 R40通常カーブ対応です取り敢えずは。実物のスペック的にR24の急カーブ対応も課題ではあります(ホロ有りの連接車ではやや難しい)。連結面間1ポッチ緩めりゃなんとかなりますかね?



 内装は一部造りました。肝心の食堂車部分を。丸みのついたカウンターと、ソファシート、そして名物メニューだった「エレクトロバーガー」を再現した由です。
(ハンバーガーは車内調理してたようです。凄い)

 四角いクリアブロックは社外品のライトブロックです。
 一般車は電球色、食堂車は白色にしてみました。あの時代は蛍光灯のほうが贅沢品だった筈なので。


 食堂車のメニュウはネットで拾ったものをプリントアウトしました。
 アメリカのコレクターさんと、それを公開してくださってる事に感謝です。

 驚くべきことに1963年の廃止まで食堂はサービス続けていたそうな。
 1956年位のメニュウだと思いますが、価格は10倍位すると今の感覚でしょうか?
(リバティーライナーでも食堂営業続けてたとか言われていますが、流石にメニュウ迄は見つからず)


 さくりん氏のジオラマの中で。

 路面走行イメージして。


 そして、元来の用途であるtamotsu氏主催の「Hot minifig rides」の一部として。

 かの世界観は「アメリカ」ですので、アメリカンな電車は必須。
 というよりは、今回は頼み込んで展示用線路敷かせてもらい、アメリカな電車飾ろうと目論んでいたのでした(笑)。パシフィック電鉄のプリンプ辺りも候補ではありましたし、木造ダブルルーフのクラシックなインタアーバンあたりも。サウスショアの現役車両も有りえますが。
 ……いや、此処は華やかな「エレクトロライナー」でありましょう。

 夜間のライトアップもありますので、ライト点灯もまた必然。社外品のLite Up Brickのお蔭でラクラク点灯実現です。


 クラシックなバスと並ぶ。時代考証間違ってないはず。
(バスが右ハンドルなの気にするな!)


 点灯。
 感無量でありました。

 
 前景に鮮やかなカールーフ。

 エレクトロライナーの末期は、アメリカ製乗用車のとても華やかな時代でもありましたね。


 そんな華やかな車と。手前に見えるピンクの車はlime氏の作品です。古いアメリカ車も憧れ誘う存在であります!
(模型の世界では、自動車社会と公共交通はうまく共存共生させてあげたいものです)


 アメリカ形はかなり深い沼なのですが、ゆっくりハマッてみたいと思います。
 全盛期のインタアーバンには惹かれる題材多いですし、本線鉄道もストリームライナーの各種にはくらりくらりと。資料も膨大なのも強みですから。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月10日

【鉄道作品[その他]】キーシステムの「ブリッジユニット」。「うみまち鉄道」仕上げ[速報版]


 半自由形、半スケールモデルです。

 1930-50年代のサンフランシスコの電車、キーシステムの「ブリッジユニット」ですが、カラーリングや足回りの仕様は伊佐良柴築氏の小説「うみまち鉄道運行記」の3003号。「リトル・フェアリー」のものに合わせています。


 ブリッジユニットはキーシステムの主力連接車。
 高架(長大橋梁……ベイブリッジ!)の高速走行から、郊外の路面区間までの走行をこなした万能電車。

 「リトル・フェアリー」は小説中の設定で、カラーリングは黄緑に白の特別なもの。
 足回りを流用した種車の関係で三軸ボギー台車で「本線電機並みの」大出力車というもの。無論、実在しません。

 作中では主人公の二人、メグとシャーリーが縦横無尽・自由自在に乗り回します。時に高速で、時に大馬力を生かして。


 この編成、「うみまち」の刊行を知った時から、形にしてみたいと思っていました。
 思い冷めぬうちに頑張ってみた次第。

 細かいところです。
 「うみまち」表紙で描かれている姿と実物のブリッジユニットは結構な形状差異があるのですが(方向幕の位置、車体断面、側窓の形状……)、迷ったところは元のブリッジユニットに合わせる造形にしています。
 但し、三軸ボギー台車は設定守りました。

 ブリッジユニットには即窓が狭窓の車と広窓の車が両方ありますが、前者のタイプに。

 普段作る車両よりスケールは幾分大きめです。まぁ路面電車系は概ねそうなってしまうのですが。
(通常車両を1/150で作るなら、路面電車は1/130みたいな感じ)

 その他、小説の方からも実物のほうからも突っ込みどころはあるかも知れませんが、レゴという素材故にご容赦くださいませ……。

 あと、普通のブリッジユニットも造ってみたいです。
 キーシステムも「サンミヤ灣電鐵」も連接車重連は当たり前に行なっていましたから。

 インタアーバン全般とか、アメリカの電気鉄道全般も惹かれるのですが……あぁきりがない。


 
◆◇◆◇◆◇◆

 

 お勧め!(リンク先にレビュウ投稿有) 続刊熱望です。
posted by 関山 at 23:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月06日

【鉄道作品(その他)】#7597 ウエスタントレインの追跡をミニフィグスケールに。

 3回、この製品でネタ引っ張り恐縮です。
 まぁ時事ネタですし、ポテンシャル高い製品ですから。

 #7597は一回り大きな専用フィグに合わせたサイズ。これはこれでその世界観で遊ぶには悪くないのですが(特に原作に思い入れあるならば)、機関車の造形が良いだけにレギュラーのミニフィグサイズと言うかレゴトレインサイズにしてやりたくもなります。

 そんなわけでできたのが以下。

7_7597_0_15

<他の写真はこちら>
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=433702
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157624206344242/

 コンセプトというわけではありませんが、なるべくレゴ社の「製品」のクオリティを心がけました(過度にトリッキーな手法は避ける)。
 また、製品のオリジナルの雰囲気をキープしようとしたのは前回までと同じく。
 一部絶版部品も使う大人気ない加工ですが……。

※なお、この加工以前に行ったロッド追加と動力化(合わせて車高1プレート下げ)に関しては以下参照願います
http://legotrain.seesaa.net/article/151833495.html
http://legotrain.seesaa.net/article/151934841.html



●機関車
 先の動力化・ロッド可動化加工に次いで、キャブ(運転台)の背を低くしました。かなり思い切って2ブロック分も下げています。キャブ窓は旧規格の窓部品。今回使った絶版部品はここくらいですが。

7_7597_1_09

 先に搭載したPowerFunction受光ユニットは天井に当たるようになったので、屋根を切り欠いて受光部が外に出るように。

7_7597_1_26

 煙突も思い切って切り詰め。
 小さいところですが、煙室側面に1×1プレートを斜めに貼り、製造銘版のつもりと。

 最初は炭水車なしで有蓋貨車へのバッテリー搭載のままのつもりだったのですが、いざ背を低くして鉄道模型的フォルムにすると炭水車がないのが気にかかります。思い切って新製。
7_7597_1_16

 搭載する電池はお手製の魔改造バッテリーですが(1990年代の006P用電池BOXと、PF電池BOXの基板・端子部をくっつけた代物。以下参照
http://legotrain.seesaa.net/article/116415239.html
)寸法的には9月の新製品トレインセット用の単四用PF電池BOX、或いは既に出回っている公式リリウムポリマー充電池との互換性があります。

 基本的に枠だけの箱なんで面倒なものではないのですが、イギリス機作例などでたまに見かける枠線表現をやってみました。思ったほどむつかしくないですよ、この手法は!
 真ん中はブランクで緑色としましたが、ここに機関車の「1」プリント緑ブロックを移植しても良かったかもしれません。或いは車掌車の「#7597」タイルか?
 なお、機関車と炭水車の間はテクニックによる連結で、切り離しは未考慮です。


●有蓋車
 あの有蓋車、クラシックなアメリカ貨車とは程遠いスタイルなので編成から外すことも考えたのですが、製品の雰囲気を残しておきたくもありましたので最低限の改修を行いました。

 屋根を山形にして1プレートずらしでリブ表現して、それらしく見せると。
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 真面目にアメリカ形ボックスカー造るべきなのでしょうが……。


●客車
 デッキ部分が無く、妻面から乗り降りするという思い切った造形のされた客車……。背を低くするのと同時に前後にオープンデッキを設けました。ドアは少し前までの高さ5のものにしましたが、まるで2002年頃のMyOwnTrainですね(苦笑)。

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 まずは全長そのままで。車内はサロンカーという設定で回転椅子。窓が大きく明快な印象がある車なので、特別車的な設定の方が似あうと思いまして。
 
 ただ、アメリカの客車が2軸車というのはすごく抵抗がありますし(アメリカではかなり早い時期……西部にも鉄道できた頃には客車は全てボギー車になっています。軌道が悪く2軸車だと乗り心地や安全性に問題あったため)、全長面で機関車とのバランスもよくありません。

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 全長を大幅に伸ばし、ボギー車に改装しました。
 ベースは24ポッチのトレインプレート。緑色の窓が足りなくなりますので、両側面で窓の数変えてメリハリをつけてみました。窓なし部分はバーカウンターとして誤魔化すと。

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 車内はやはりサロンカー仕様。大陸横断ということで寝台車も考えましたがインテリアが大げさになりすぎますので見送り。

 ちなみに2軸バージョンも未練はありますので(笑)、欧州系の設定でいつか作り直したいかなぁとも考えています(あんな可愛い客車をグラスカステンにでも牽かせたい)。屋根表現はやはり優れていますよ。スマートかつ優雅♪


●車掌車
 背を1ブロックと1プレート分低くして、ドアと手すりを交換。
 キューポラは逆に背を高くしました。昔のカブースはキューポラが車体幅より小さかったので、小ぶりにしています。キューポラはダミーではなく中が車室内と繋がった造りです。

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 アクセントとして煙突付けました。インテリアは面倒だったので最低限の表現。
 それにしてもこのサイズのカブースって可愛い……。


●まとめ
 正直云えば、「こんなことしちゃって良かったのかなぁ?」って気もあります。製品のままでもロッド付けてあげればかなりのスタイルになりましたので、バランス壊す改造は「蛇足」だったのかも。
 ただ、製品のままでもウチの環境では数週間後には部品取りにバラされてると思いますので、その前に遊んでみるのも製品デザインに対するレスペクトにはなるでしょう……多分。

 あと、この加工してて思い出したのが2002年頃の「MyOwnTrain」シリーズの蒸機に客貨車。あの時代のパーツの制約ではあの形にせざるを得なかったんだよなぁと思うと感慨深い。仕様の精細さでは一部「MyOwnTrain」の方が優れているところもあるのですが、全体のデザインでは#7597は確実に進化しています。
 やはり、手を入れたことで製品の良さに気がついた感じですね。

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posted by 関山 at 00:09| Comment(7) | TrackBack(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月02日

【鉄道作品(その他)】#7597 ウエスタントレインの追跡を動力化してみた(続) bb129再評価!

 写真を上げていて気がついたんですが、先の動力化の際に機関車の車高が1プレート下がり、全長が1ポッチ短くなったのに「今更」気がつきました(苦笑)。
 ロッド付けたこととその関連でシリンダの位置と角度が変わった位(註)しか差異はないはずなのに、妙に引き締まったといいますか、製品のままの間延びした感じが解消されたというか、重量感が出てきたというか……。
 これまでの経験でも、1プレート全高変えると機関車・電車の印象はガラリと変わることは気がついてましたので、僅かな車高下げはこの製品でも効くようです。炭水車作っての9Vでの動力化や、或いは動力化やロッド可動に興味ない方にもお勧めの加工でしょうか……(多分、セットの中の部品だけ出来るはず)。

註)こっちの方がカッコいいかなと思って、意図的に少し斜めにしています。斜めについたシリンダはアメリカ機よりも英国機の特徴なんで(日本だと5500や6200とか)、ヘンといえばヘンなのですが。


 そんなわけで、昨日のエントリ
http://legotrain.seesaa.net/article/151833495.html
 の続き。

 昨日の最後に記したよう、IR(RC)トレインモーターそのままだと足が速すぎ、そして起動力不足の問題があったので、予告通りモーターを「bb129」に差し替えました。
 

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?P=bb129
<画像はbricklinkより引用>

 このモーターは1992年に、対象年齢低めのセットに入れるモーター(?)としてリリースされたもの。端子は通電ポッチで9V規格です。商品の意味合いとしては4.5Vパックモーターの代替/9V版という性格でしょうか。1998年まで供給されたようです。

 このモーターは非常に低速・そして高トルク
 軸距こそIR(RC)トレインモーターと同じなのですが、中身の仕様は全く異なるというもの。はっきり云って不人気部品なのですが(笑)、PowerFunction時代にこそ再評価されても良い部品です(断言)。
 要は「低速・高トルクのトレインモーター」というスケールスピード派・牽引力派にとって最高に有り難い部品なんですからね。で、このモーターのリリース当時には夢の存在だったテクニック軸の車輪も、車載可能なリモコンシステムにバッテリーも今は全部揃ってる!
(まぁPowerFunctionは標準とも言えるMサイズモーター 58120c01が素晴らしく出来良いのと、9V時代のモーターは要アダプタケーブルですから、不人気部品なのは変わらないと思いますが……)

 閑話休題。
 差し替えに当たってはモーターの背が高くて1プレート分はみ出すのを、機関車の黄色い床に穴をあけて対処。強度上の問題はありません。

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 連結器は無理なく付きます。貨車とは1プレート分差がつきますが、旧連結器部品同様に1プレートの差なら連結出来るんですね。

 キャブ内にモーター端子が出てきますので、ここにPF-9V変換ケーブルを接続。それを避けるため、受光ユニットは1ブロック分持ち上げて設置しています。

6_7597_27

 で、試運転。
 PowerFunctionトレインリモコンで、1ノッチでちゃんと起動します。2〜3ノッチでまったり速度、フルなら十分飛ばし屋速度になります。このモーターで以前スイス国鉄の電機(本線用の大型機・Be4/6)を造ったときは低速に泣きましたが、古典的な蒸気機関車だと寧ろこの低速がしっくりきます。これで決まりです!


6_7597_22
 当然ですが、外見はIRトレインモーターの時と変わりません。

 不人気とはいえあんまり数の出ていない絶版部品ゆえ、何方にでもお薦めといかないのは何ですが、新しいシステム・セット・部品のおかげで古い部品に光が当たってしまうというのは愉快!
 「bb129」使ったビルド、あれこれ考えたくなりました。
posted by 関山 at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月01日

【鉄道作品(その他)】#7597 ウエスタントレインの追跡を動力化してみた。

9_7597_10
 Before……

7_7597_11
 After!



 話題の?新製品。早速、動力化とロッド(メインロッド+サイドロッド)取り付けしてみました。所要約3時間ですが、迷いつつですから工作量はそんなに大きくないです。

7_7597_18
 ポイント通過も勿論OK!


 他の写真はこちら。
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157624181179868/
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=433326


 さて。
 この製品を動力化するアプローチとしては以下が考えられます。
1:炭水車を新製して、炭水車に動力(9Vトレインモーター)を仕込む。
2:PowerFunctionによる動力化。機関車に動力を仕込み、貨車などに電池BOXを搭載する。

(4.5Vや12Vは取り敢えず除外……。不可能じゃないとは思いますけど)

 1:は既にbiza0re様の作品が上がっています。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=430874

 #7597は炭水車がないのが欠点といえば欠点ですから、動力テンダー新製はなかなかの良策だと思うのです。
 なお、この改造例、機関車にサイドロッドがついてるのにも注目。

 同じことやってもつまらないですし、「時代は9VよりはPF!」だと思いますので(笑)、こちらは2:のPowerFunctionでの動力化に決定。
 なお、動力化に当たっては以下を意識しました。

・最低限の工数で行うこと。
・最低限の追加パーツで行うこと。特殊な絶版部品は使わないこと。
・いわゆる「魔改造」は絶対にしない(笑)
・製品の雰囲気をキープする。


 この流れで炭水車の新製は見送り(まぁ面倒くさいのと、意外と炭水車無しでも気にならないバランスなので)、有蓋貨車に電池BOX搭載することにします。有蓋貨車をバッテリーカーに見立てるのは4.5V以来の伝統ですね???


●機関車に受光ユニット搭載
 何も考えずにキャブ内に受光ユニット置いただけです。窓が大きいので屋根に穴開けなくてもリモコン受信は可能です。
7_7597_24


●機関車の動輪回りをRCトレインモーターに差し替え
 動輪回りを現行品のトレインモーター……RC(IR)トレインモーターに差し替えます。原型では機関車の動輪部も旋回しますが、メインロッド取り付けの障害になりますので固定としてしまいます。
 車輪にはサイドロッドつけておきます。ロッドの位相には注意! 左右で90度ずらすように!


●シリンダ部を車体取り付けに
 原型では先台車側に取り付けられていたシリンダはメインロッド可動のため、車体マウントにします。
 なお、カウキャッチャーも車体マウントにしています(台車マウントだと根元がシリンダに接触するため)。
7_7597_31
 もともと先台車の入ってた穴にカウキャッチャーを取り付ける。
 シリンダとメインロッドのユニットを缶胴下部に貼り付ける。ここは上下逆転です。


●メインロッド取り付け
 シリンダにスライドバーを差し込み、ここをメインロッドの先につけた1×1穴あきブロック(ビーム)が往復出来るようにします。なお、スライドバーはテクニックシャフトではなく、細い「バー(アンテナ)」で遊びを持たせたあげた方が確実に動きます。

7_7597_34

 スライドバーの後ろ側は左右を結び、トレインモーターに「吊り掛けて」います。これでシリンダがふらふら動くのを防ぎます。
7_7597_30


●先台車は2自由度に
 動輪側を固定としたので、先台車は旋回だけではなく遷動も考慮する必要があります。カウキャッチャーもシリンダも車体マウントになるため、先台車そのものは原型よりシンプルなものになります。
7_7597_29
 写真のテクニックアーム長5の、真ん中の穴で車体と固定。


●有蓋車の改装
 PowerFunctionバッテリーBOX(単三×6用)をそのまま放り込むため、屋根の開口部を大きくします。
7_7597_25


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 やはり蒸気機関車がロッドを動かして走る姿はいいものですね。「改造」して分かる素性の良さ!

7_7597_19

 ただ、RC(IR)トレインモーターはやや高速向けのセッティングで低トルクのため、走行抵抗が大きい蒸気機関車だと低速運転が苦手です。そのうえ大動輪なので同じ回転数でも普通の車輪より速度が出すぎてしまう問題もあります(同じ回転数で通常の車輪は2π、大車輪は4π。2倍速になってしまう!)。
 解消のためには、中速向け高トルクのPowerFunctionモーター(小)を使う策が考えられます。ただ、上手く収まるかどうか分からず、足回りが大改造になってしまう問題もありますが。
 もう一つ、1990年代の低年齢向けパックモーターを使う手も。こっちは軸距などの規格がほぼRC(IR)トレインモーターと同じで、低速高トルクですから。問題は「余りに遅すぎるトロすぎる」ことと、今や「特殊な絶版部品」ということ(不人気なので相場は安いのですが)。
 でも、試してみますか……。
posted by 関山 at 23:33| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品アメリカ形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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