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2022年01月23日

【作品紹介ナロー】ラージナローには、レゴファミリー?(べこねん様)

 ラージナローの問題点は、適切なフィギュアが無いことです。
 
 テクニックフィグは理想的なのですがレーサー系しかないため、鉄道情景にはミスマッチ過ぎます(建機や重機のテクニックにテクニックフィグが入っていたら、作業員というお誂え向けのものが出てきたんですが)。

 ベルビル(笑)。ええと勘弁してください。お笑いは顔だけにしてくださいね。
 ……いや、あれも作業員・制服系がないんですよ。
 ブスでもせめて何らかの制服とか作業着なら、良い意味でリアルになってくれるんですが。

 さて。
 レゴファミリー。別名、ホームメーカーフィグ。或いはラージフィグ。
 1972年頃創始。レゴのユニセックス化のためか、妙に推されたフィギュアです。あんまり評判はよろしくなかった……という認識で、1976年には旧ミニフィグが、そして1978年には今のミニフィグが出てくるという流れではあるのですが。



 いや、これ当時リアルタイムでは苦手でしたねぇ。

 欧州的な癖が強すぎて。ベルビルのアメリカンとは違う癖の強さです。
 食い物で言うならレバーペーストとかアンチョビのたぐいですよこれ(前者は食えない。後者は嫌いじゃないですけど)。

 思えば、1978年の現行ミニフィグは、よくぞあそこまで「薄味」にしたものですよねえ。食い物なら、まぁ燻製のなにか、位の癖でしょうか。


 しかし、現代の文脈で使ってみることも不可能ではありません。また、入手手段もあります(カンザンブリックお願いします……!)


 どうでしょう! 似合うじゃありませんか!

 タリスリンの機関車に、すごくしっくり来てます。バタ臭さも寧ろ欧州ナロー題材には竹に雀?

 機関車が生きた感じになるのですよね。
 大きいからこそ、人形も映えるのです。


 丸窓から。顔が見えます。


 保存鉄道訪れたファミリーの雰囲気で。

 帽子被ってるぼうやが、帽子固定されてないイレギュラーではあるんですが上手い使い方ですよ。

 こうしてみるとラージフィグと機関車の解像度がぜんぜん違うんですけど。でも、違和感というほどでもありません。そもそも鉄の機関車と生身の人間ですからね。質感の差異はあって然りなんです。

 無論、腕の付け根やら腕の色は制約されるので自由度は意外と低いです。
 顔プリントの種類も少ない。

 でも、アイディア次第で世界が広がる。
 機関車を引き立ててるのは事実ですから。
 
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2021年06月29日

【鉄道作品ナロー】鉄道模型は走ってこそ! シェイの改造(2) 阿里山18噸

 海軍の42噸の方は、カーブもせいぜいR40(レゴ標準カーブ)ですからすんなり改良できました。

 問題は阿里山の18噸。こちらはR24(ナロー標準カーブ)を曲がる必要があります。

 そのうえ。
 前回は1気筒に割り切ってしまったシリンダを、実物どおりの2気筒にしたいという欲も湧いてしまう。欲張りです。


 まず、幻の一次改良です。
 呉 海軍のと同様、前部台車へのユニバーサルジョイントの撤去と、前部台車のターンテーブル支持にしたもの。


 これでも、R24は克服できませんでした。

 ひとまず走りはするのですが、2-3回に一度は壊れるような状態です。直線とカーブの切り替えはいわば「緩いS字カーブ」なんですが、それに耐えられない。
 要は、もとより悪化です(2シリンダ化も有りましたし)。


 そこで。

 
 二次改良。さらに、思い切り。

 後部の台車からもユニバーサルジョイントを撤去。
 シリンダの前後スライドも諦め。

 シリンダは後部台車に固定。シリンダごとカーブでは首をふるように。
 しかし、もとから後部台車の首振りは小さめ。これで何とかなってしまうんです。

 シェイ元来のギアドライブの面白さと、2シリンダの動きの楽しさは天秤に掛けちゃった感じです。
 無論、大きくなってしまっても良いとか、通過可能曲線半径が大きくなっても良い……みたいな方向もあるとは思うのですけども。

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2021年06月13日

【鉄道作品ナロー】レーティシュ鉄道のプルマンカー。「惚れた客車」へ、17年ぶりの再生。



 過去と現役、東西を問わずで世界一美しい客車と思ってやまないのが、瑞西のレーティシュ鉄道のプルマンサロンカー。



<鉄道ファン 1979年6月号「グリーン車」特集より>

 雑誌の写真で一目惚れでした。最大の特徴は出窓になった側窓。こんな側窓の客車、他にちょっとありますまい?
 そのため1区画に3分割されているのですがピラーが煩いなんてことはなさそうです。寧ろ、このピラーが景色のフレームになりうる。そして、美しい角度。上下方向の大きさもたっぷり。

 車端部の絞り込みもまた優雅です。両開きの扉や、細い窓の嵌った妻面もたまりません。
 そしてプルマンのアイデンティティ。楕円の窓。

 すべてが上品に調和しているではありませんか。

 幸いにも……現役の車だそうです。
 流石に料金はお高いのでしょうけども。それはさておき外部装飾が「如何にも、プルマン」な華美なものになってしまってるのはちょっと残念。尤も、そうでもしないと生き残れないのでしょうけど。

 この写真の撮られた1970年代はどんな使い方だったのでしょうね(一般の1等扱いならいいなぁ……)。
 外装はおとなしく、気品あるものでした。



 さて。
 この客車はレゴに戻って間もない2004年8月に一度制作しています。
 瑞西米軌のスケールモデルではなく、飽くまで自由形客車として、ですが。

 側窓の作り方が偶然思いつき、当時は入手が平易だった旧ヒンジのヒンジ台とガラスで表面組したものです。内装も作り込んだ上で。


 車端部も絞り込んでいます。

 この当時、決まった牽引機はなくて同じカラーリングの自由形の客車同士で編成組んで、自由形の機関車に曳かせて遊んでいたのでした。

 ただ、当時はレゴの催しなんて年に一度のミリオフがあるかどうかの頃。期待してたEjltcは急に活動しなくなりましたし。せっかく作ったこの車も余り活躍しないまま。作るものも自由形離れて欧州の1435mmや日本形メインになっていきましたし。

 さて。
 そんな日々が続いてましたが。なも様が2011年にこの題材を綺麗に作ってくださりました。
https://brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=485348
 自分が省略してしまったような部分も丁寧に作り込まれた作品です。
 側窓の作りは拙作レスペクト、有り難いものでした。

 それももう、10年が経ってしまっています。

 無論、恋が終わったわけではありません。
 なんとかして二両分作るためのパーツ集めを少しづつ。そして牽引機のGe6/6iを作ったのが2020年6月。
 この地点で、今やるのなら、きちんとナローゲージにすることとか決めていたのでした。



 亡骸。
 いや、17年経てよくこの状態で残っていたものです(苦笑)。少しつづ部品取りされてもいつかの復活夢見ての、姿。


 そして、新たな命が生まれます。<<続きを読む>>
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2021年06月12日

【鉄道作品ナロー】レーティシュ鉄道 Ge6/6i ミニクロコダイル の続報



 前回記事こちら(2020年 7月)
http://legotrain.seesaa.net/article/481983490.html

 2020年7月制作の、RhB Ge6/6iミニクロコダイル。幸いにも好調なナロー動力車でした。
 そこそこ華やかな題材でもありますので各所のイベントに持ち込むことの多かったのです。

 気になる牽引力ですが、ゴムベルト駆動の不安はありつつ、簡易フラットカー4両なんてひかせたりしてましたし、また阿里山タイプのボギー客車2両牽くのも余裕でありました。


 しかし。1年弱の長期経過で欠点も浮かんできました。

 ゴムベルト、やはり耐久性有りません。古くなってくるとやたら滑るので、牽引力どころか単機での自走さえ困難になってしまうのでした。
(酒井5噸ではゴムベルトでも問題ないのですが、負荷ちがうんですよね)

 そして、取り扱いも非常に不便です。ベルト外れたら掛け直し。狭い空間で。

 ギア駆動に改造してしまいました。この記事が詳しく。
http://legotrain.seesaa.net/article/481738452.html

 もう一つストレスが溜まったのが、アウトサイドフレームの処理。
 何をとちくるったか1ポッチ接続のみで、走行中にフレームが緩む!落ちる!
 トラブル増えてしまったのですね。


 改良後の内部です。まぁ、ひと目で変わりはわかりませんが。


 ボンネットを完全に外すと、ギアが見えます。12歯ベベル・14歯ベベル・12歯ベベルの組み合わせです。

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posted by 関山 at 21:58| Comment(0) | 鉄道作品ナローゲージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月09日

【鉄道作品ナロー】阿里山18噸シェイ。その後。

 2020年8月制作の阿里山18噸シェイ。
http://legotrain.seesaa.net/article/481921335.html

 大きくは変わっておりませんが、2021年6月現在の姿です。



 機嫌を損ねやすい部分がわかってはきましたので、そういうところから修正しています。また、摺動部はなるべくシリコンオイル注しています。万能では有りませんが。

 ディテールでは、単気筒にセざるを得なかったシリンダ回りを修正、見た目が良くなりました。


 大きく手を入れたのは後部台車です。動力を承けて動力を伝えるという大負荷がかかりますのでどうしても自壊しやすかった。テクニックを少し入れて補強し、前後の軸箱はタイルで結びました。純テクニックにすると頑丈になるのでしょうが、大ぶりにはしたくないですから。

 前部台車も同様の改造は考えましたが、こちらは大きな力も掛からないので現状そのままです。他に壊れやすい箇所はたくさんありますから(苦笑)。


 バックビュウ。肝心のギアや軸受が傾いで見えるのは……ごめんなさい。

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2021年06月02日

【ナローゲージ作品】4幅トレイン。花巻電鉄の馬面電車(完成?篇)

 前回記事こちら 制作過程篇
http://legotrain.seesaa.net/article/481792202.html

 参考にしたぬで様作品こちら
http://legotrain.seesaa.net/article/481678500.html




 いきなりですが、完成品です。 ポールも付けてバッチリ。

 極小の電池のおかげで、4幅の「馬面電車」の自律自走が実現。
 PF機器は3.7Vでもリモコン操作ができてしまったのでした。


 無論、身と心は穢れています……PF-Mモータは配線を切断して付け替え、PF受光ユニットは例によって不要部分を切り取り加工して小型化してますからね。

 でも、付随車とのケーブルの煩わしさには耐えられなかったのです。



 サイドビュウ。余裕の合った筈の車内はもうギッチギチですが。
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posted by 関山 at 02:27| Comment(0) | 鉄道作品ナローゲージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月31日

【ナローゲージ作品】4幅トレイン。花巻電鉄の馬面電車(制作過程篇)

 花巻電鉄の有名な「馬面電車」。車体幅が1m60cm程しかない、そこらの押し入れの幅ほどもなかった実物鉄道車両。

 再現してしまったのがナローゲージの、4幅トレイン。ぬで様の作品。
 現物拝見したときから……(2020年11月)、いやそのLDDが上がってきた2020年3月頃からずっと気になっておりました。

 先日記事をまとめ上げたことで、「作ってみたい」欲が炸裂してしまったのです。



 最初に形になったのが、こちら。

 ぬで様作品をやはり参考にして、自分なりのアレンジを加えた由。


 赤い部分は、渋く濃赤に。
 シルヘッダはダークタンに色差し
 雨樋を付けたので、その分車高は1ポッチ上がりました。
 車体裾はレールプレートではなく、もう1プレート分張り下げることに。
 ドアは連接扉の筈なので、敢えて段差付きで。


 内部はこんな感じです。簡単に外せる側板。

 ぬで様のより2ポッチ全長は伸ばしました。
 最小狙いというよりは、自分のイメージですね。

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2021年05月29日

【鉄道作品ナローゲージ】小型動力(横置き)の改良。ゴムベルトからギアドライブへ。

 小型動力のゴムベルト化は2020年の3月くらいに思いついた手法でした。

 メリットは少なく有りません。

 モーターと車輪の位置関係が自由になる。
 ベルトの滑りがクラッチを兼ねるので、過負荷による機械的破壊が無い。


 (2021年現在の製作中のある題材より。とりあえず、2020年に思いついたゴムベルトして動力で作ってみた由……)

 一方でデメリットです。

 滑るので、伝達効率にムラがある。
 滑るので、フルパワーが出せない。
 滑るので、僅かな機械抵抗で動かなくなる。力押しが聞かない。
 組み込みや組立がギアより面倒くさい。
 ベルトが外れやすい。掛け直しに手間がかかる。

 ……。
 

 ギアドライブでも、小型蒸気機関車用電車用の縦置きモータは問題なく稼働を続けています。

 あの安定感を、そしてパワーを内燃機関車等に使う横置きモータでも求めてみたくなったのでした。

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posted by 関山 at 20:10| Comment(0) | 鉄道作品ナローゲージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月14日

【鉄道作品ナロー】四日市あすなろう鉄道 260系電車。現役の軽便電車を作る。

 制作 2020年8月13日。
 記事掲載 2021年7月6日(ナローの日!)ですが、便宜上制作時期の日付とします。



 日本に残されたナローゲージの一つ。四日市あすなろう鉄道。

 短距離ですが、市街地を走り、正しく「軽鉄道」として機能している路線です。

 統一車種の260系は、近鉄時代の1983年に導入されたもの。
 スラントフェイス、大型化と当時としては意欲的な軽便電車でありました。オレンジとマルーンのツートンも明るい印象でしたし。

 ……ただ、その後がよろしくなかった。そのまま改良もされずに、色も変なことになり、魅力をどんどん失ってしまってたのでした。


 別会社移行後、まず車両の更新! 冷房化と、老朽化していた旧型付随車の整理です。

 こうした近代化は多くの場合、愛好者を嘆かせるものです。
 しかし、この260形の更新は皆をあっと驚かせ、そして喜ばせてくれたものでした!


 最初の1編成目が、暫定塗装として青白のツートンカラーで登場。

 再び蘇ったナローゲージ。近代性と、而して「軽便電車に求めるもの」を両立させたその姿。


 その後も全車両の更新が進みました。決定案の塗装は緑系ツートンでそれも趣味の良いものですが、青白塗装車も好評のため残されて今に至ります。



 現行車両はあんまり好みではないなぁ。
 あぁ昔のほうがいいなぁ……。

 ……の自分が思わず惚れ込んでしまいました。

 5幅で全長20ポッチ。真面目な軽便電車です。


 「ク161」と「モ261」の2連でとりあえず。いずれ「サ」も。

 動力は「ク」の方に入れています。先頭台車部分に垂直置きのMモータ。此処は堅実な方法です。

 窓は前面側面とも横組。前面は2x3パネルで持ち前の大きな窓を表現。
 側窓は上辺に黒を差して、窓枠を表す。黒い窓枠目立つんですよね。

 魔改造は極力減らしたかったので。
 PFの受光機は横倒しにして、クの連結面に搭載しました。
 実物も冷房機器のための窓なし・ルーバーになっている箇所あるので違和感も無いはず。

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2020年08月12日

【鉄道作品ナローゲージ】阿里山18噸シェイ。憧れを、自分の手に。


[完成品 2020年8月11日地点]

(記事は便宜上 発表日前後の日付にしております。記事投稿は2021年の6月9日となります。前後することご容赦ください)


 ナローゲージのシェイ、薬師山様の作品(2020年7月31日・8月1日)は衝撃的でした。
http://legotrain.seesaa.net/article/481921282.html


 すぐに後追いの技術開発です。
 この地点では、シリンダ部分をかなり自由に動かすこと想定してました。

 その後で大変だったのはモータの組み込みよりも、面倒くさいのは車体との合わせ。

 台車ピン位置が偏ってるので、カーブ切るとホイルベースが変わっちゃうのです。そこに合う車体というのは面倒極まり無く…。

 センターピンの偏心なしも考えましたが無理という結論に。メインの動輪部のシャフトに伸縮機構が要るようになっちゃうのですね。CVジョイントですが、長すぎるのです。


 試行錯誤の末。一次試作品です。


 写真では解りにくいのですが、モータの後ろに2x2ターンテーブルで車体と足回り繋いでる由。前方台車は大きく首振り許容してます。

 この地点で、基本はできておりました。
 極力シンプルな機構で、かつ、全長が少しでも短くなるように。
 およそ、21ポッチ! その代わりシリンダは1つに割り切らざるを得ませんでした。肝心の楽しい機構部分で妥協せざるを得なかったのは……。



 それでも。
 遅れること10日で、(2020年)8月11日。発表することができました。

 プロトタイプは薬師山様同様、阿里山の18噸タイプです。

 より小さく、そして、華奢な印象は目指したのです。
 
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2020年07月11日

【鉄道作品ナロー】大ワニあわせて小ワニもできた? レーティシュ鉄道 Ge6/6i ミニクロコダイル



 レーティシュ鉄道 Ge6/6i「ミニクロコダイル」は、世界レベルで、好きな機関車の一つ。
 1921−1929年に15両も製造。1980年代にほぼ現役から離れたものの、2両が動態保存機になっています。

 拙作は、2020年7月5日に最初のバージョン制作した由。
(記事は2020年 7月11日投稿にしておりますが、記述は2021年6月12日となります)

 制作のきっかけはなんだったか。
 たぶん、レゴ社のデカいワニ……10277を見て、買って、組んで。「小ワニ」も作りたくなったというところでしょうか。
 それ以前に、さくりん氏がナローゲージのガーラッドを制作されており(記事未だです。申し訳なく)、それへの対抗意識があったのです。


 あぁ、これは衝撃的な作品でしたね。

 で、気がつく。
 電機のクロコダイルって、蒸機のガーラットと構成は足回りは似たようなもんじゃないかと? 足回りが二組あって、その上に橋渡しの車体があって……。

 さて。
 氷河急行で有名なスイスのメーターゲージ私鉄、レーティシュ鉄道(以下 RhB)の表現はレゴ的には迷うところなのです。
 軌間は1000mm。日本の1067mmとは僅かな差異に過ぎない。
 これをレゴなら通常レールで表現する文脈もありました。なも氏の作品はその流れでしたね。
https://brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?m=namo

 ただ。
 あちらの車両、明らかに腰が低い。軽便鉄道車両のフォーマットなのですよ。

 というのは、同じくスイスが日本の1067mm軌間向けに売り込んで機関車(ED12・ED54・ED41)ですが、いずれも標準軌向け設計の亜流なのですよね。特に高速機ED54は。大きな動輪で腰が高い。
 あちらのメーター軌間にはその種の発想がないんです。
 つまり、スイスの認識で1000mmは狭軌で、1067mmは「名誉標準軌」ってことのようで。

 そうなると。
 スイスのメーター軌間、ナローゲージ解釈でいいじゃん! となるのでした。


 ただし、国内の味噌汁軽便は車体幅5ですが、瑞西米軌は6幅です。それくらいないと違和感ですから。

 動力系は、とりあえず魔改造無しで頑張ってみました。
(魔改造は好きですが、「負け」な気もするので)

 サイズはその上でのミニマムです。多分。<<続きを読む>>
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2020年06月20日

【ナローゲージ作品】三重交通の不揃いな客車たち。木造ダブルルーフと鋼製ツルツル屋根。

 前回記事 デ61形電気機関車
http://legotrain.seesaa.net/article/475893395.html



 さて。お供の三重交通の客車も2両造ってます。思いっきり古いやつと思いっきり新しいやつ。
(新しいと言っても1960年代基準ですよ)


 先ずは古いの。サニ421形。1914年製の北勢鉄道の客車が松坂線に転じたもの。

 木造ダブルルーフ。そして優雅な弧を描いた妻面を持つ古典客車でした。1964年に廃線により廃車。
 北勢線に残った車も居た由ですが。こちらも1964年までに全廃ですが。

 
 荷物室持つ客車です。ドア間の窓は7個を4個に縮めてます。
 ちっちゃいけどボギー車。いっちょ前の格好してるんですよね。

 その分、制作も手間取りパーツ消費も大きく頭抱えましたけど(笑)。1x1ブロック並べることでの木造表現行ってます。

 台車はアーチバー。床下のトラス棒も忘れずに。


 優雅な妻面。丸みが出せました。

 足回りと車体のバランスも(アンバランスも)良好です。この危うさがナローの味。


 新しい方はサ361形です。

 1954年に三重交通三重線(→湯の山線)に導入された付随車(客車?)。
 当時の電車らしく丸っこい車体にHゴムのバス窓という姿です。でもシルヘッダはのこるという暫定的な。
 ナニワ工機製ですが、ほんとあの時代のあのメーカーの電車に似てたんですよ。

 さて、付随車ながら乗務員扉がありました。将来の制御車(ク)改造を見込んだものだったそうです。
 
 三重線の改軌後は北勢線および内部・八王子線に転属し。近鉄時代を経て2020年現在<<続きを読む>>
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2020年06月19日

【ナローゲージ作品】レゴナロー最小動力車? 三重交通 デ61形電気機関車

 三重県には未だに、元近鉄のナローゲージ電鉄が北勢線(三岐)に内部・八王子線(四日市あすなろう)と2路線も健在です。

 もちろん、生き残れなかった路線もあり。標準軌に改軌された湯の山線もある一方、松坂周辺の松坂線は1964年に早くも廃止されてしまいました。

 松坂鉄道が統合で三重交通になり(北勢線や内部線とともに)、それが近鉄に引き継がれる直前のこと。

 そこのプロパー、デ61・62の電気機関車は1923年に製造された10噸電機。貨客ともに活躍した、キャブの大きな愛嬌ある凸電でした。
 61は最後まで松坂線で、62は内部・八王子線や北勢線に転じて使われていました。62の廃車時期は不明なのですが、近鉄車籍には入らなかったようなので、三重交通時代のことだったのでしょう。1964年ころか?

 こちらに実物写真があります。
http://11.pro.tok2.com/~mu3rail/link243.html
 


 デ61。三重系ナローゲージ……あのへんの動力車の中では一番好きな車です。

 なので、レゴでナローゲージ動力の問題が解消したら手掛けてみたくなったの言うまでもありません。

 そしてもう一つの欲望が。魔改造ありで、どこまで小さく単体で成立する動力車を作ることができるか……!
 無論既存作のコッペル蒸機や酒井ディーゼルのようにモータのみ搭載なら、このサイズの動力車も難しくはありません。
 
 然し、単独で走れる機関車という夢叶えるのに、「ちょうど・ぴったり・ぎりぎり」なのでした。


 もったいぶらず、先に中身を見せてしまいましょう。
 
 左から006P電池。Mモータ。必要部分以外切断加工済のPF受光器です。
 受光器は横置きにして、受光部を側窓に見立ててます。縦だと5幅に収まりません。


 地味に難儀したのは006P電池の格納です。横幅がレゴでいうとこの3ポッチ+1mm程なのです悲しいことに!
 ほんの僅か大きいだけで、5幅の車体に収まらない。電池部の側面も特殊なものに相成りました。


 足回りはベベルギアによる2軸駆動です。これまで同様の安心のメカ。

 台車枠の装飾は凝ってみました。バー使いまくって精密感。


 上まわり。サイドビュウ。

 5幅の車体。全長は13ポッチです。真ん中のドアははめ込んでるだけで接続されていません。


 窄まった足周りこそ、ナローの味。

 緑とクリームのツートンカラーは1960-1964年ころの姿のようです。


 はい。機器側のサイドビュウです。
 窓の見立ては妥協しまくり。でも、こうでもしないと実現しない最小動力車。


 でも違和感はないぞと、造った本人は思っちゃいるのですけども(笑)。

 2019年11月の制作ですが、幸いにも動力系に不調なく元気な機関車です。



 そして、こんな列車を曳かせてる訳です。

 時代考証は……1960-64年頃でありましょうね。
 近鉄名古屋線の急行電車は伊勢電・関西急行・近鉄・吉野のごちゃまぜ編成。
 特急は10100系新ビスがトップスターであったころ。国鉄線はかろうじてあの辺にC51が残りつつも主力はC57。そしてディーゼルカーたち……そんな時代です。

 さて。お供の不揃いな客車に付いては、次回記事にさせてください。
 
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2020年04月11日

【鉄道作品 ナローゲージ】ナローゲージのポイント製品化の衝撃(trix-brix)

 あまりに衝撃的でしたので、記事に残しておきます。
(日付はニュースの日である2020年 4月11日ですが、記事書いているのは2021年6月11日です)


 あえて日付入りのスクショを。

 2020年4月11日?
 ナローゲージが鉄道システムになった、画期的な日ですから。

 レールそのものは、レゴ社から2009年にトロッコ用レールR24カーブが供給されているのです。でも曲線のみ。ローラーコースター用の特殊勾配は無視しましょう。

 直線は4.5V用で代用できます。
 しかし、ポイント……分岐ができなければ鉄道システムとして失格なのでした。

 trix-brixも幾つかナローアイテムはだしておりましたが、デュアルゲージ用の合流ポイント左右のみで、些か実用に欠けるものであったのです。

 ここに一気に提供されたのが。

 R36規格の通常ポイント左右
 R36規格のシーサスクロッシング
 R36規格のデュアルゲージ合流ポイント
 R36の曲線
 通常の直線

 ……で、ありました。


 これが第一報ですね。自分の知る限りですが……。

 
 以後、安定供給されて今に至っています。
 結構購入しておりますし、楽しんでおりますよ!



◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 さて。
 そうなるとハシゴを外されてしまったのが、個人的に開発していたナローゲージ用の分岐類でした。

 供養の意味で、貼っておきましょう。


 2013年頃。検討第一号です。
 動力系の仕様がまだ固まる前のことでした。

 自作分岐器の基本は、枠……即ち外側のレールを作り、中身は後から考えることです。
 このポイント。1x8タイルを1本フログに使うものでした。


 これも2013年頃。上記の改良版。


 随分マシな外見になりました。ただし、走行安定性に問題はありました。脱線しやすいのを強引に護輪軌条でなんとかするという方向です。

 あと、実際にレイアウトに仕込んでテストすると、長い欠線部分で動力車がスリップしやすい問題はありました。タイルの上はフランジだけで動力車が走ることになりますが、2軸駆動でも、両方とも欠線部分に居るとお手上げです。

 でも、作品としては気に入ってたりしました。


 これが一番供養しなければならないもの。

 2019年秋に検討したものです。
 この地点では動力車の問題はほぼ解決し、電車や小型蒸機は「実用」段階に入っておりましたからね。

 欠線部分はミニマムに。
 タイルを立てていたレールは、1x4フェンスの上面を通すように。見た目も良い感じです。厚さはレール下にプレート3枚分です(通常レールでも枕木1プレートですから、2プレート分、何とか実用?)。

 これを量産して。
 また両開き分岐以外の展開も考えていたところで、あのTRIX-BRIXの供給となったのでした。

 あと、これらとは別にレールを切り刻む魔改造も検討してたりしました。大曲線や逆に小曲線をR40改造して作る試み、TRIX-BRIX以前はあたりまえであったのですよね。ほんの5年前のこと。


 ともあれ、良い時代になりました。
 自作のポイントは最終バージョンであっても、強度や通過安定性には問題があったことでしょう。設置も手軽にはできない。
 そのうえ特殊な足回りの車両はきっとストレスになったはずですから。

 trix-brixの品質は、実購入で確認済です。ナローもまた高品質。

 2021年現在の製品はこちら参照ください。
 番数の大きなポイントなども追加でリリースされています。
https://trixbrix.eu/en_US/c/Narrow-Gauge/26

 
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2019年12月13日

【鉄道作品ナローゲージ】木曽森林鉄道。酒井5噸とC形客車。憧れた世界。

 森林鉄道は伐採された木材を運搬するための小規模鉄道。

 いわば林道の前身と言えるものでした。1950年代くらいが最盛期でしたが、その後林道の整備や林業の衰退で姿を消してゆきます。いちばん有名であった木曽森林鉄道が1975年に廃止され、林業用の鉄軌道はほぼ消尽してしまいました(例外的なものはその後もありますが)。

 ただし木曽森林鉄道では保存車両も少なくありません。一部は動態保存で観光用に残されています。

 さて。末期の……即ち今に伝わる森林鉄道のイメージと言えば、やはり小さなディーゼル機関車の曳く列車でしょう。

 そして、軍や建設省は加藤製作所、林野庁は酒井製作所(酒井重工)とか妙なセクション主義があったのか、森林鉄道用の機関車は圧倒的に酒井製作所製のものが多数派でした(……ただし何事にも例外はあります)。

 酒井にも大きいの小さいのありました。大きいのではBB箱形とか、また本線用では15噸の大柄のも。ただし、イメージに良く浮かんでくるのは5噸くらいの小型機です。運材列車用よりも便乗客乗せる客運列車(旅客列車とは言えまい!)にも使われてたようですし。


 とにかく小さく。
 最小の動力車を目指しました。5幅で全長は9ポッチ(突出部除く……笑)です。
 

 先にゲロれば、これでもスケールオーバーなのですよ(苦笑)。
 でも模型として可愛さを感じうるギリギリのサイズだとは思うのです。

 機関車の造形は割とすんなり脳内に入ってました。おそらく幼い時期に憧れ、穴が空くほど見つめてた乗工社の広告が脳内に焼き付いてたからなのでしょう(笑)。
 それをレゴ向けに出力するだけです。

 ただし、足回りが超絶難産でした。ここは先に記したとおりです。
http://legotrain.seesaa.net/article/472041600.html
 実は機関車完成後に何度も何度も、足回り改修しています。


 こだわりポイントは白い手すり。
 キャブの弧を描いた形の庇。
 そして空気制動用のエアホース。木曽森林鉄道はトロッコというには近代化されていたのです。

 台枠はレールプレートをブラケットで下げただけですが雰囲気出ます。


 さて、小さく魅せる上で効果大きかったのはyamatai氏のアイディア・アドバイスでボンネット上のプレートを排除したこと。
 エンジン……もといモータを剥き出しにしてしまいました。その代わり、一回りは小さく見えます。PFモータとケーブルが露出してるのは元来違和感なんですが。<<続きを読む>>
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2019年11月17日

【鉄道作品ナローゲージ】ナローゲージ用の標準動力機構について。その3「内燃用」(悪戦苦闘!)。

 電車用
http://legotrain.seesaa.net/article/471960631.html

 蒸機用
http://legotrain.seesaa.net/article/471960887.html
 ああ、ここまでは順調でありました。

 然し、内燃機用が想像以上の難産でした。

 初期バージョン、どうやっても失敗する! 最初よくてもすぐにギア外れる、空回りする、走って欲しい方向(前向き)の時だけトラブル起こす……。

 まぁ失敗談はあとに回して、先に完成品をお見せしましょう。


【内燃機用】
 内燃機関車用の動力です。森林鉄道用や鉱山・工事用の産業用機関車……最も小型な動力車を狙うものです。
 蒸機にもタイプ次第で使えましょうね。サドルタンク機とか如何でしょうか?

 また、電車で背を低くしたい場合にも有用?


 改良版(最新版)です。

 ベベルギアのみで上下に動力を落としています。組み合わせに齟齬がないため素直に動きます。


 凄くテクニック要素も低く。直交軸コネクタの類を使ってないんですよ。
 関山得意の3Lバーも使ってません(笑)。技術的には笑っちゃうほどシンプルなのですが。
 然し、ここに至るまでが大変でした。


 裏面。全ベベルギア。12歯ベベルギアのみで構成です。そして無理なくシンプルに2軸駆動です。
 なお、ギアの加工などは一切なしです。


 こんな感じ。すぐにも出来る? なお、2x6の穴あきプレート(テクニックプレート)は必須です。2x4では代用になりません。

 1ポッチ接続せざるをえない1x1テクニックブロックですが、固定を1x1のクリアプレートとかにすると少しばかり強度が上がります。もとい、上がったような気がします。
(クリア、硬い感じしませんか、少し)


 と、これは調子が良い方の話です。以下失敗談。<<続きを読む>>
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2019年11月16日

【鉄道作品ナローゲージ】コッペル。この王道の軽便蒸機!/「給電用」緩急車

 日本における軽便蒸機は一にコッペル、二にコッペル。他は有象無象……。

 これは言いすぎかも知れませんし、輸入機にはもっと良いものもあったのかもしれません(同じくドイツのクラウスも優秀ですよね)。
 然しまぁ、国産機よりも信頼され、篤く使われたのがドイツのコッペルの機関車でありました。その輸入両数は1067mm軌間用も含め、450両を超えるもの。

 おかげで、コッペルのBタンクやCタンクは1910-1940年代に掛けて、全国各地の軽便鉄道で見られたようです……また軍用(鉄道連隊)に土木工事用に。とはいえ1930年代には気動車の登場で出番が減りだし、活躍は1950年代には終わっているのですが。経営に余裕のない軽便鉄道であるがゆえに経営合理化即ち無煙化は親方日の丸な日本国有鉄道なんかより早かったのでした。

 それでも頸城鉄道(新潟県)や井笠鉄道(岡山県)は1971年の廃線までコッペルを維持していました。後に西武鉄道山口線で走ったり(1972-1977頃)も。



 モデルはその井笠鉄道1号です。写真や資料など得やすいものですから。

 1912年に輸入された、9噸の小さな機関車でした。西武から還ってきてからは静態保存になり、今に至ります。


 拙作は5幅で全長11ポッチという機関車です。小さく造ること、心がけ。

 キャブはモータで埋まってますが、上部は覆ってます。手すりや配管はハッタリとしてなかなか有効。ナンバープレート類も色添え。
 Φ2ポッチの缶胴、煙突や安全弁?等はクリップ固定です。
 
 サイドロッド省略メインロッドのみ可動です。ロッドの先はトランシーバ使ってます。


 ほぼ真正面。とてもちっこく見えてなかなか気分が良いんですよ。
 3幅の前方構体に注目です。動力系の芯が1幅ですから、これで好都合なのです。


 サイドビュウ。缶胴の下が抜けてるのも良い感じです。

 さて、動力系に関してはこちら参照を。
http://legotrain.seesaa.net/article/471960887.html

 先に断っておけば自走はしますが単独では無理で、電池及び受光ユニットを別車両に積む必要があります。それならユーレイ方式でも良いんじゃないか? ってことになりそうですが……。

 ……然し、軽便貨車のサイズにモータ電池受光部一式全て搭載するのは意外と難しく、また車輪径を軽便の客貨車に関しては極力小さくしたいので、ユーレイ方式も不都合ではあるのでした。

 あと、苦心したのは重量バランス。<<続きを読む>>
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2019年11月12日

【鉄道作品ナローゲージ】ナローゲージ用の標準動力機構について。その2「蒸機用」。

 前回記事:「電車用」こちら(PFの加工もおさらいしてます)


【蒸機用】
 蒸気機関車用の動力を意識しました。内燃機も形状によっては使えると思います。

 縦置きのモーターです。


 「電車用」を半分にして、残った側を2軸駆動用に延長した形です。
 結果として電車用以上にシンプルな形状になりました。


 裏面。
 二軸駆動は、やはり12歯ベベルギアの裏面削ることでシンプルに実現しています。


 分解図。こんな感じです。
 
 ベベルギア同士をこの配列で噛ませると平ギア代わりになリます。
 真ん中のギアだけ、裏面削らないと嵌りません。

 ナローゲージの軌間の中で、1ポッチ幅のフレームで動力支えて、0.5ポッチ幅で動力が伝達されるっていうのはちょっと嬉しいのですよね。

 1ポッチ接続になる第2動輪の1x1テクニックブロックの強度だけはやや気がかりですが。ただ、順調に稼働してる限り外れることはありません。
(何らかの不都合で余計な力がかかると、外れます)


 直交軸コネクタを3Lバーでモータから支えています。この構造思いつくまで悪戦苦闘でした。見た目よりは強度あります。


 組立中です。画像右手のピン及びバーは連結器(ドローバー)用です。意外と尋常の連結器をつけるスペースがないので、動力フレームの段階で連結を考慮しておく必要があります。

 さて、蒸機などのロッドの取り付けはメインロッドのみでサイドロットは割愛です。
 取り付けは理論上は可能でしょうが、小さな機関車では却って煩くなるでしょう。内燃機だとサイドロッドのみで良いんですよ。未だ試してませんが。

 クランクを取り付ける第2動輪は純正軸穴車輪よりも、BBBミニが理想。
 BBBミニは僅かながら純正大動輪よりも薄いので、クランクが外れにくくなります。空転するなら、ゴムシール貼ってしまいましょう。


 さて。
 見ておわかりの通り、この動力装置は重心が極端に後ろよりになります。

 機関車の形状を工夫して、少しでも前方に重量を寄せるようにする必要あり。
(なので、何処かの軽便鉄道のL形の電気機関車とかはちと難しいかも知れません。前方に金属系の錘とか積み込む手はありましょうか?)
 
<未完>
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2019年11月11日

【鉄道作品ナローゲージ】栃尾電鉄モハ209形。デッキ付きの電機兼用電車

 栃尾電鉄(越後交通)モハ209形。

 レゴトレ・ナローゲージの「動力実用化」で真っ先に狙っていた題材です。
(尤も他に蒸機と内燃機もほぼ並行制作していますが)


 電車なので、機器搭載部は若干の余裕はあります。
 電車ですが、軽便の有る有るで貨車も客車も曳くので使い勝手は良い。

 そして、唯一無二のスタイルは大好きな電車の一つです。



 栃尾電鉄(越後交通栃尾線)は1975年に廃止されてしまった電化軽便鉄道でした。
 戦後の電化に始まって、電車の新造を多々行い、電車も総括制御化、CTC化などの近代化を熱心に行なっておりました。しかし、越後交通がバス中心の会社だったのも災いしてか1973年に区間廃止、そして全線廃止です。
 長岡の街の規模から言えば、郊外電車くらい維持できた筈なのですが……。

 モハ209形はその電車群のなかの1両。電気機関車との兼用のためか?デッキ付の姿。よく軽便鉄道の気動車などでみられた鮮魚台(荷台)ではなくて、入換用のデッキなのです。足回りも第1軸と第4軸は普通に吊掛駆動でしたが、第2軸と第3軸は車体装荷のモータをカルダンドライブという変態でした。おかげでこの鉄道随一の強力車だったそうですが。

 こんな特異な車でありながら、1973年の部分廃止まで活躍を続けたのでした。
 現存こそしませんが、然しファンの記録は多く、検索すると多くの写真が見つかります。人気ものであったのでしょうね。



 5幅で、デッキ部のぞいた全長は16ポッチです。デッキ含20ポッチ。窓配置はかなり省略して、取り敢えず「小さく造る」ことを心がけました。

 車内にはMモータ縦置と、PF受光ユニット(魔改造)、そして縦置きの006P電池がぎりぎり収まります。

 なお、動力の関係でパンタ側が前になります。逆行は調子がよくありません。動力系を改良予定はあります。パンタ側の磁石連結器はダミーです。

 屋根の登る梯子はテクニックアームで表現。
 シルヘッダは濃灰の色差表現。一方で雨樋やドアは凸表現でメリハリ付けてます。


 カラーリングは1950年代には青系ツートンだったのが、1960年代には何故か茶色一色にされてしまいました。然し1970年代廃止寸前には赤系ツートン(西武色とも)になっています。
 好みで末期の赤系ツートンとしました。
(この色、良いですね。普通に昔の西武も造りたく……)


 サイドビュウ。
 窓越しに機器が見えると思います。パンタの下にモータ。隣が受光ユニット。右端に電池です。

 なお、車体の下半分は上下を逆に組み、車体裾が台車に少し掛かるような形状にしています。L形パネル使用。
 軽便電車の腰の低さ(車輪や台車の小ささ)を表現するためですが、この題材ではデッキも有るため、かなり苦戦しました


 006Pスナップが丸出しなのは仕様です。電池を完全に覆うと車体を1プレートは高くしなきゃいけなくなり、それが全体のバランス壊してしまいますから。
 またスイッチもないので、スナップの脱着平易にする必要もあります。

 モータはパンタの下ギリギリ収まります。
 受光ユニットは窓越しに受光します。


 車体裾。車輪を避けるため、L形パネルの上下逆転組です。
 動力台車についてはこちら参照ください。
http://legotrain.seesaa.net/article/471960631.html

 付随台車も動力台車と形状揃えました。

 以前の計画では二軸車に割切り、ボギーはダミーにする予定だったのですが、無事にボギー車で走行するものが出来たのです。感無量です!
<<続きを読む>>
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2019年11月10日

【鉄道作品ナローゲージ】ナローゲージ用の標準動力機構について。その1「電車用」。

 注:概ねの発案とか最初の製作は10月半ばから11月上旬ですが、記事・写真では11月30日地点での最新改良版で記しています。



 5幅ナローゲージ、長き懸案であった動力系の問題がほぼ解消しました。
 「電車用」「蒸機用」「内燃機用」の各標準動力機構について説明していきましょう。

 まず共通事項。

 小型化を最優先!
 過大な出力は前提にしていません。
 テストは或る程度行っています。過負荷による自己破壊は「ほぼ」克服済。

 自己破壊を防ぐ方法は、「効率の最適化」です。効率が最適化されておらず、何かしら無駄がありますと、無駄な力が動力系の破壊エネルギーになってしまいます。

 パーツは未改造前提ですが、「12歯ベベルギア」については一部について裏面の縁を削る加工しています。
(PF機器は5幅車体に収めるために、相応の改造しています)

 モータはPF-M前提。歯車比は1:1です。ほんとはギア比でスローにしたいところですが、それを行うとコンパクトに収まらなくなりますので。


 2軸駆動前提です。軽便といえど牽引にはある程度のパワーが必要です。

 ショートホイルベース前提。
 故に、ローラーコースター用カーブレールも通過可能です。2019年現在で一番手に入れやすいナローカーブレールであり、一番楽しいレールですから!
 
 耐久性観点からゴムベルトは使用避けています。ゴムベルト(輪ゴム)も使い方次第では保つそうですが。ベルト駆動のメリットもあるので、ここは皆様の挑戦お待ちしております……。



 まずおさらい。PF受光ユニットの改造の仕方です。

 PowerFunctionの仕様についてはここ参考。
https://t.co/tPFpXwlJo6


 分解します。普通の精密ドライバーでOK。
 受光ユニットの下半分のL形になってるところを折り取ります。
(カッターで筋入れて、折るのが早い)


 折り取るとケーブルが3束でてきます。赤青と、電池boxに繋ぐとこですね。
 電池boxに繋ぐところは使いませんので、他の赤青同じ長さにカット。

 ここで大事なことです。

 赤青だったとこについてる小さな金属片(通電金具)はかならず外してください。
 付けたままだとショートします。危険です。


 これは青側を加工する場合です。赤でも同じ。
 4芯を分離。


 配線は、外側の2線は電源用(入力用)、内側の2線はモータ用(出力用)です。
 被覆剥いて捩ってハンダ付け。


 こんな感じです。

 当然ですがケーブルの長さは「任意」です。
 また、モータ用(出力側)は何らかのコネクタで切り離しできるようにしておくと便利です。関山は9Vの通電ポッチを使っています。
 小さな市販品の方がスマートで良いかも?


 これで動作します。なんてコンパクト!

 スイッチは省略してますので、006P用スナップの着け外しで代用してます。
 なお、通電させっぱなしだと意外と電池消耗激しいです。
 未使用時は必ずスナップ外しましょう。器用な方なら、スイッチを付けましょう。

 

【電車用】
 ボギー又は単車の、電車及び気動車用の動力です。
 ただし、凸型の機関車にも使えるかも知れません。電車や気動車はワンピース形で、凸型機関車の場合は受光ユニット・電池は客貨車に搭載するしかないでしょうね。
 

 モータは縦方向に置き、円筒形のモータ自体が車内で回転軸となリます。

 ボギー車の場合大事な台車枠は、<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品ナローゲージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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