静岡鉄道駿遠線。掛川と袋井を海沿いにえらく遠回りして結んでいた、軽便鉄道としては日本最長級の路線でした。1970年までに全線廃止されてしまったのですが。
そこには蒸気機関車を改造(足回りを再利用)の自社製の怪しげなディーゼル機関車がごろごろ。当時のファンからつけられた渾名が「蒙古の戦車」。
この戦車がチャリオットの方なのか(蒙古は馬車文化はないぞ!)、はたまた日本軍が満蒙に持ち込んでいたタンク(チハとか?)の方なのか分かりませんが、まぁどちらとも取れる造形でありました(笑)
5幅で全長14ポッチの小さなモデルです。
そこに、あの独自のフォルムを巧く再現する。ボンネット曲面が堪りません。そしてどことなくとぼけた表情も。ここは実物より可愛いかも?
ミニフィグ比でサイズ感伝わってきます。
サイドビュウ。
機関車には受光ユニットとPf-Mモータを搭載しています。単4電池boxのみを付帯の有蓋車側に持たせているのですね。
ボンネットはモータでいっぱい
キャブの後ろは受光ユニットがはみ出てますが、この割り切りは気になりません。純正のみ魔改造なしでもここまでできるんでんすね。
貨車が小柄に収まってます。4幅プラスアルファ。妻面の斜め補強が良い味です。足回りも巧く隠してる。
客車1両引いて。この世界観が堪りませんね。
背景も含めて、コダクロームな色合いなのも。
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さて。もう少し細かくも観てまいりましょう。
機関車は「関山式動力」とのこと。ということは2軸駆動でしょうか。ホイルベースも長すぎではないので急曲線にも耐えられそうです。
ミニフィグ収まる空間があるのが良いですね。
足回り、ロッド割愛なのはちょっと惜しいかもです。内燃機関車としてサイドロットのみか、蒸機の改造機として敢えてメインロッドのみの再現にするか?
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こちらは試作段階のもの。ボンネットが未改良ですね。
足回りも1軸駆動であり、パワー的に物足りなかったとか?
受光機はなく、電源on/offのみの割り切りだったようです。
キャブを貫く動力シャフトが分かります。
客車はインテリア有り。ブラケットとタイル使った腰羽目ですね。
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そして。関連作です。
ナロー用ではないものの、世界観はつながっておりましょう!
小型駅舎。小さいけど、密度が濃いのです。ポチスロを使った瓦屋根。リブいれることで単調さをなくしています。
小さくとも、インテリア。
待合室と駅務室。
タブレットキャリアと、閉塞機。よく実物を研究されてますね。
ここは軽便よりも、国鉄の本線系の方が雰囲気は近いかも……です。
配置図。プラットフォームはもう少し低いほうが寧ろリアルかもしれません。
とはいえ、地方の電車運転区間だと昔からホームは高めなので、これはこれでありですかも。
この小型駅舎は利用できる範囲広そうですし、いろいろな世界観に合いそうです。