ラージナローの問題点は、適切なフィギュアが無いことです。
 
 テクニックフィグは理想的なのですがレーサー系しかないため、鉄道情景にはミスマッチ過ぎます(建機や重機のテクニックにテクニックフィグが入っていたら、作業員というお誂え向けのものが出てきたんですが)。

 ベルビル(笑)。ええと勘弁してください。お笑いは顔だけにしてくださいね。
 ……いや、あれも作業員・制服系がないんですよ。
 ブスでもせめて何らかの制服とか作業着なら、良い意味でリアルになってくれるんですが。

 さて。
 レゴファミリー。別名、ホームメーカーフィグ。或いはラージフィグ。
 1972年頃創始。レゴのユニセックス化のためか、妙に推されたフィギュアです。あんまり評判はよろしくなかった……という認識で、1976年には旧ミニフィグが、そして1978年には今のミニフィグが出てくるという流れではあるのですが。



 いや、これ当時リアルタイムでは苦手でしたねぇ。

 欧州的な癖が強すぎて。ベルビルのアメリカンとは違う癖の強さです。
 食い物で言うならレバーペーストとかアンチョビのたぐいですよこれ(前者は食えない。後者は嫌いじゃないですけど)。

 思えば、1978年の現行ミニフィグは、よくぞあそこまで「薄味」にしたものですよねえ。食い物なら、まぁ燻製のなにか、位の癖でしょうか。


 しかし、現代の文脈で使ってみることも不可能ではありません。また、入手手段もあります(カンザンブリックお願いします……!)


 どうでしょう! 似合うじゃありませんか!

 タリスリンの機関車に、すごくしっくり来てます。バタ臭さも寧ろ欧州ナロー題材には竹に雀?

 機関車が生きた感じになるのですよね。
 大きいからこそ、人形も映えるのです。


 丸窓から。顔が見えます。


 保存鉄道訪れたファミリーの雰囲気で。

 帽子被ってるぼうやが、帽子固定されてないイレギュラーではあるんですが上手い使い方ですよ。

 こうしてみるとラージフィグと機関車の解像度がぜんぜん違うんですけど。でも、違和感というほどでもありません。そもそも鉄の機関車と生身の人間ですからね。質感の差異はあって然りなんです。

 無論、腕の付け根やら腕の色は制約されるので自由度は意外と低いです。
 顔プリントの種類も少ない。

 でも、アイディア次第で世界が広がる。
 機関車を引き立ててるのは事実ですから。
 

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