モノレールは今日でこそ、都市交通として定着した感がありますけども。
(具体的には、小倉や大阪の成功以降)
しかし、1960−70年代には負の歴史があったのです。一つは姫路市交通局であり、もう一つが大船駅と横浜ドリームランドを結ぼうとしたドリーム開発ドリームランド線でありました。
1966年に5.3kmを開通させるも、その1年半後の1967年には運行停止です。車輛の重量過多と軌道強度の不足という悲劇は、すでに語りつくされているところ。
路線そのものは遊園地へのアクセス。また(その気になれば)通勤輸送にもなりうるという採算性は悪くないものであった筈なのですが。
車輛は3両編成が2本。11ABCと12ABC。それぞれ「ドリーム号」「エンパイア号」と。電気と駆動は東芝製。車体は東急車輛製造に依るものでした。
遊園地的な派手なものではなく、通勤輸送?も考えていたのでしょうか。比較的質実なデザインでした。
ただ、開業当時の運賃が相当高価なもので、そのへんはちぐはぐだったのですけども。
悲劇は、予想されうるものであったのでしょうか。
T.LEGO様様の作品です。
逆スラントの前面、見事な表現ですね。
よく見るとヘッドライト・テールライト部分は捻って角度がつけてあり、ライトの下向き感を緩和しています。
額縁状のデザインも、車体幅とツライチです。
横組み窓は実車の、大きめの窓の印象と一致しますね。窓数は領略なしです。ドア表現は割愛されていますが、沓摺だけでもあればドアらしく見えますかも?
車体裾の白ラインと、その前面の突出部分は今見ると結構秀逸なデザインなんですよね。派手派手なトリコロールも、あの時代の夢を感じさせるもの。作品での足回り処理も巧いでしょう。タイルで覆ってスマート。
屋根のツルツル感、この作品・この題材では必然性ありますね。
別角度より。逆スラント前面はやはり不思議な印象です。
貫通扉もとい非常口窓には旧タイプの2x2窓を使い、縁が程よくアクセントに。ドリームランドとオールドレゴの取り合わせは良さそうに思えます。
とりあえず走れる様に。
— T.LEGO (@TTT12202) February 21, 2022
レール作るのに2週間...難しい pic.twitter.com/bc3WeSptzV
軌道桁を組んでの試運転までこぎつけられたようです。
このあたりのシステムは、レゴモノレールでは定番の「ひだか式」のようですね。
2-3両目は仮のものか、灰色です。
動画より。
ひだか式互換ならば、車輛だけ持っての「出張」も可能かもしれません。
関連して。奥多摩ロープウェイも。
スケールは違いますが。動くロープウェイシステムを想定したものでしょうか。
奥多摩ロープウェイも短命な路線でした。1962年開業、1966年休止。今も正式には廃止されていないとか?
こうした非業の路線というのは、趣味対象としては魅かれるものですよね。
T.LEGO様の作品の続報はないのですが、企画の再開を待っております……。