前回記事 神戸市電700形
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神戸の路面電車。
1972年に市電が全廃された後も3年ほどは粘った、阪神電鉄国道線もありました。
その71形・201形。
1937年から導入された流線型のスマートさは無論。異様にまで大きかった側窓が「金魚鉢」の如く。モダンの極み!
日本の路面電車……輸入車やら近年の低床電車も含みで、これほどに大胆で、かつ美しい車は他にないでしょう。
また、これが少数制作などではなく、量産車として大量増備されたのも特筆されるべき(戦時中や戦後すぐにもこの形で造っていたようです。驚)。
1975年に廃止されるまでの、国道線・甲子園線・北大阪線の主力であったのでした。
余りに有名であり、また大好きな車輛ですので2018年にも制作しています。
http://legotrain.seesaa.net/article/459792162.html
ええと、あのときも結構試行錯誤してたんですね(笑)
まぁ、4年前のなりの最適解ではあったんですよ。
前面はかなり脆く、形状の保持に限界ありましたが。動力は9Vでした。
さて。先の神戸市電を2両造って次に手掛けるべきは決まってました。
金魚鉢リメイクです。BBB-XSホイールのお陰でボギー車として床面も落とせる!
まず、組んでみたのがこの車体です。
前面は三面を曲げる代わりに、中央窓付近のピラーで奥行き表現する方式で、これは2021年8月の広電1040形で開発?したもの。
参考。
側面は下半分のみ横組み、上半分は順組を考えていました。
でも。なんか違和感が。あんまり窓が大きく見えない。ボツです。
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決定稿。
結局、側窓は2018年作と同じ仕様になりました。4幅分の横組です。
きちっと床面の低い「金魚鉢」!
国道線の特徴だった集電装置「Yゲル」はボールジョイントパーツでそれっぽくできてしまいました。
サイドビュウ。
2018年版よりも、全長2ポッチ延長しています。ボギー車化ですからこれは当然。
前面はおでこのカーブ整えてみました。
4年越しでやっと納得行くものに。
真正面からも、そこそこ可愛い。
前面の固定方法。これで分かりますでしょうか?
あんまり見せたくない見せられない? 裏面。
右が動力台車。2軸駆動ですが片方の車輪にはゴムシールを貼っています。
左は付随台車。高さの整合性合わせるために逆組しなければならないのですが、車軸プレートのポッチが軌道面に引っかかる! ポッチ削ってしまいました。
機器へのアクセスは、屋根の真ん中4ポッチ分が外せるようになってます。
最後に。神戸の路面電車集合。
お好みは、どちら?
JBF合わせには地味な作品でありますけども。
(了)
<追記 2022年7月14日>
幸いにも、好評でありました。片隅でくるくる走ってろに気がついてくださる方が多かったです。
路面電車が意外と目立つこと、ありがたい限りです。
動力系の問題が改めて解決したところで、日本各地・世界各地の電車が制作ターゲットになってきます。
楽しく悩む日々、続きそうなのです。