前回記事。「神戸の路面電車(1)。市電500形J車」
神戸市電。500形J車の次に、勢いで700形も。
神戸市電700形は1935年から1938年。戦前の良き時代に作られた画期的な電車でありました。
転換クロスシート、そして大きな窓の明るいスタイル。
塗装もこの車から、グリーン系のツートンカラーになったのです。
クロスシートこそ戦争挟んで失われてしまいましたが、そのスタイルはその後の神戸市電の標準スタイルとして、戦後、そして市電終焉まで引き継がれていくのでした。
作品では、窓の大きさの表現にこだわっています。
いや、いつもの横組み窓なのですけども。上窓部部のピラーを1x1ブロックではなくφ1丸プレートにすることで細く見せ、窓を大きめに見せる作戦なのですが。
腰板広めに、幕板狭めというのも路面電車ならば、窓を大きめに明朗に魅せるようです。屋根は昨今で廻ってる新型のカーブスロープ。程よい丸み出せますね。
色は500形J車同様、ダークグリーンとオリーブのツートン。
オリーブ色は神戸市電のためにあるような色で(笑)、はじめて使ってみました。この色じゃないと出せない味があります。
(でも、京阪電車あたりはライムなんですよね)
サイドビュウ。
左が動力台車。右が付随台車。
やはり動力台車の方はL形パネルでフランジを避けています。台車枠は現状では1x6プレートですが、1x5プレートに差し替えて僅かでも軽快に見せたいところですね。
車体構成ですが、横組み側窓の上からだけ順組で、他はすべて逆組です。
全長は23ポッチです。
8ポッチ程度の軽自動車。10ポッチ程度の小型車。12ポッチはありそうな普通乗用車との並びでバランス良さそうに見えるのですが さて。
また。700形は2扉なので500形J車より小さく見えるのですが、実車も作品もそんなに大きさは変わらないんですよ。
それでも重厚な500形Jと、軽快な700形の対比は鮮烈です。
さて。
神戸の路面電車というと市電以外にもう1線がありましたね。
そこにはさらにモダンの極みのような電車が……
<続>