2000系電車は1988年製。瀬戸大橋開通効果で観光鉄道として盛り上がろうとするも、うまくいかずに早期の損切り。
1990年の末に全線廃止されてしまったのでした。
その象徴的存在であった「メリーベル号」2000系電車の活動は実質3年未満でしたし、早期に編成から外されたサハ2201はどれほど活躍したのか?
積極策を応援したいところと。
なにか半端で駄目だったところ。難しいなと思わされるのです。
(今思えば、せっかくの児島駅がJRに接続できなかったのが残念なことでした)
5udon様のは、6幅のナロー作品です。
軽便としては大柄ですから、6幅も正解でしょう。
ダミーデッキのある前面、良い雰囲気です。「ベル」もあります。
カウキャッチャ迄付いていたんですね。グリルタイルで精細な出来。
側面は2x2窓による表現です。近代的電車ですから正解でしょう。
台車枠も精密なものです。ナローのメリット顕れる。
3両編成。左からモハ2001 サハ2201 クハ2101。
ダミーのダブルルーフなど、丁寧な造形ですね。
モハ2001
ドア凹みの表現あり。また後ろ寄りの解放部分の手すりが丁寧な表現です。クリップとバーの密度が「濃い!」
パンタ廻りも軽便電車らしいもの。ヒューズ箱が良いアクセント。
サハ2201
オープントロッコ車とでも言うべき車です。大きな開口部!
理想を申せばシート設けて、ミニフィグ座れせてあげたいなぁ……と思わせます。
実車ですが、内装がやや残念でした。改造ではなく新造扱いのため使用素材の制約が大きく。まだ難燃木が使われるようになるまえでしたので。
なんともプラスチッキーなものだったのです。
ここも失敗の理由だったのかも知れません。
車両自体は、あのアルナ工機製ですので、寧ろ丁寧であったはずなのですが。
クハ2101
レゴ的にはこの車が動力車です。
オープン部分にPu-Mモータ横置き。
クローズドキャビンにはPUハブを置いています。
動力は違和感なく収まっておりますね。
さて。グリルが見えますね。
この編成、日本のナローゲージでは初の冷房車だった筈です。北勢線は2006年にやっと冷房車が。内部八王子線は2015年ですから。
やはり、惜しまれる車だったのでした。
動力車の足回り。横置きモータから一度ギアを落とし込んでいるようです。
ギアトレーンが長く、効率低下している懸念がありますね。
ナローの電車は縦置モータなら確実に走るのですが、モータの背の高さが屋根に収まらないかもしれません。難しい問題であります。
実車は不幸に終わりましたが、この作品の活躍には期待しております。