見よ、
このリアルな「低床」感! これぞ路面電車。
左が神戸市電500形J車。右が同じく700形です。
先の記事「BBB-XSホイールで路面電車動力を造ってみる」の続きとなります。
テクニック軸穴の小径車輪により、画期的とも言えるボギー路面電車の低床化が実現して、動力装置までこぎつけた……。というのが要約ですね。
さて。
神戸のJBFですから、2015年の初回から「何れは神戸市電を!」と思っておりました。
ただ、路面電車はなかなか決定版の構造が作れないまま。モチベーションも湧きにくい状態が続いていたんです。
しかし、JBF直前の2-3日前に、動力を造ってみたら意外となんとかなった!
その流れで、一気に完成させてしまったのがこちら。
500形J車。
500形の中に木造車有り鋼製車ありと仕様違いが多かったため、区別するのがCとかEとかJとかの記号です。
J車は1924年に製造された鋼製車で、1段下降窓と中央戸袋の丸窓が特徴でした。
戦後の更新で丸窓失われるも、神戸市電全廃後は広島電鉄に譲渡。今も1両が現役で残ります。
もちろん。丸窓を保つ原型での制作。
ポールをビューゲルに改めた、戦後1950年代くらいのイメージ。
全長は24ポッチ。全長は13.4mなので路面電車としては大柄なんですが、この長さだとボギーを割愛すると(2軸アレンジすると)違和感が物凄い。
でも、ボギー車なら24ポッチは大きめの路面電車として心地よい寸法に。
窓数もそれほど省略せずに済みます。
丸窓の表現はいつもどおりのポチスロ合わせですが、流石にこの題材でははめ込みだけでは維持できず、内部でテープ止めというズルをしてます(笑)。
写真の左側が縦型のMモータが入るます。
ここだけ車体裾をL形パネルとして、BBB-XS車輪のフランジを逃げてます。
その関係で、この作品のほぼ全てが上下逆組です。
屋根も中空の逆スロープなのですね。このおかげでモーターの高さから逃げることもできるのですよ。
ビューゲルは近年のクリップ系パーツの充実で違和感なく作れました。紐はハッタリとしてなかなか有用です(笑)。
前面は角型にすると違和感凄かったので、少し丸みをつけてみました。前面窓の両脇をポチスロに。幕板部分は丸プレート混ぜる。
そしてバンパー部分は3x3の1辺が丸くなってるプレート。
古風ながら、スマートな雰囲気に。
ところで、一発でこの造形できたわけではありません。
ボツ造形も揚げておきましょうね。
うーむ。この、違和感。特に最初期はバンパー部分が鈍重です。
側窓の上下位置、低めにして幕板広めにしてみたのです。
個人的には窓は下寄せのほうが好みですから。
バンパー直しただけではダメでした。
動力も入れて試運転にこぎつけ、ビューゲルまでつけて様子見したんですが。鈍重さというか福助感が酷い。
流石にこれじゃ駄目と。即時改修して上の決定校になったのでした。
軽便電車と路面電車、窓の位置は高め?なんですよね。幕板がすごく狭い。
そのバランス、分かってても思い出せなくなったりして。こうして試行錯誤をしてしまうのです(苦笑)。
<続>