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2022年06月07日

【レイアウトプラン】JBF2022のレイアウトについて。デザイナーズメモ。

 JBF2022のレイアウトについて。デザイナーズメモ。


 
 今年は久々のJBFです。

 ただ、JBFは関東民にとっては「完全な遠征」であり、またそれ故の制約も大きいのです。

・建物など、宅配便輸送で破損するものは、ほぼ不可。
 建物中心街並み中心は困難です。

・設営に時間かかるようなものは不可。
 設営可能時間が16−20時の事実上4時間のみです。
 なので、高架橋とか避けたくなります。

・設営に人員要するものも、多分不可
 最小限の人数でなんとか回さねばなりません。ゆえにテーブル数も無限には増やせません。今回は6卓にとどめています。

 その上で、見栄えがするもの考える必要があります。



「fig1」

 最初の案です。
 コンセプトは「複々線」。

 京阪神間の国鉄→JRの複々線あり、JRと阪急などの並走区間などありますから、関西の催しで複々線を採り入れる意義は大きいんですね。

 1800mmx600mmの机を横に使えば、R104の曲線も取れます。その内側にR88、R72、R56。ミニマムがR56! もう9Vの呪縛はないのですよ。

 曲線の中には、機関庫も想定しています。

 ええと。
 取り扱い不便そうですね。機関庫はアクセス大変そうです。本線の列車全て止めないと絶対に事故が起こりそうです。
 
 複々線は他イベントでも試したことありますが(2021年2月の海老名)、内側の3線と4線が目立たない……という、大きな問題ありました。



「fig2」
 一部でも。改良。最内側の4番線を孤立させ、高架で持ち上げる案。
(確か鱒寿司さんのアイディアです。感謝!)
 高架と言っても最小限!
 施工が面倒で、かつ走行時にトラブルが起こりがちな本線の立体交差は避けます。

 内部の機関区や留置線は、第3線から出入りします。
 高架の中の機関区は、山陰本線高架化後の梅小路のイメージもありかなと思いました。もっとも取り扱い不便な問題は残ります。


「fig3」
 機関区の必要がなくなり、転車台よりも留置線優先したもの。

 そして、留置線は外に出してしまいました。机の配置自体を(卓数変えずに)変えています。

 内部に空間ができました。マンテナンスやトラブル解消に便利そうです。


「fig4」
 上記の修正版。機関庫を復活させたもの。
 蒸気機関車中心か、電車中心かで、このへんは修正する必要が出てきます。

 ただ、最近は蒸機系のメンバーが多いですね……。

 ところで。
 転車台には実はディーゼル機関車や気動車並べてもさほど違和感はないんですよ。
 閑話休題。


「fig5」
 ほぼ決定稿。
 どこを弄ったかといえば、第3線を孤立させました。つまり、
 第3線を3ブロック持ち上げる。準高架。
 第4線は立体交差できる水準(14ブロック)に持ち上げる。本高架。

 ということですね。


「fig6」
 これが決定です。会場レイアウトの都合に併せて左右を反転しています。反転して困るのはポイントの向きですが、普通のポイントなら左右同数用意できてしまいますから(笑)。

 なお、円周内の「空き地」にR40の路面電車用のループを追加してしまいました。

 見ての通り、建物はほぼ無い線路オンリーのレイアウトです。駅施設もほぼありません。それでも、高架は立体物としての魅力を出してくれます。

 そして、「ぬぬつき式」のトラス橋は2021年以降の運転イベントスタイルを変えてしまいました。
 机を渡る橋梁が当たり前になったのって、この1年ほどなんですよね。
(具体的には、2021年2月の長野オフが最初です)

 数少ない建物は、「関山が自弁で用意できる」宝塚ホテル旧本館です。
 阪神間モダニズムの象徴、としての価値がありましたからね。作品としては2017年のものなので古いといえば古いのですけども……。

 最後に重要注記。
 こうやって内部に大きな空間できる場合は、腰布でテーブル下部隠さないとみっともないんですよ!


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 ついでに。過去のJBFレイアウトも振り返って見ましょう。


「FIG7」
 2019年。8卓。
 
 無理せずに地上中心で、という話で決まったように思います。
 まだ9Vが必要だったので、9V中心のレイアウトは古典的ですね。

 本線の複線。
 その上に高架1線
 視界の一番手前に路面電車のドッグボーン。

 今思うと、あんまりバランスが良くありません。本線に対して、路面電車のドッグボーンが大きすぎます。
 また、街並みが広がっているのは良いのですけども、本線が目立ちにくくなってる感は否めませんでしたから。本線の内側線は目立たなかったように記憶します。

 駅本屋は函館駅旧駅舎を使っていました。
 鱒寿司さんの跨線橋には大いに助けられています。

 高架は本線またぐので、トラブル皆無とはいえませんでした。



 「Fig8」
 これは2018年の配置です。やはり8卓使っていますね。
 ただ、最初6卓予定が、あとから2卓追加になったような気もします。右側にクロスレールや留置線を追加したのはそんな流れでしょう。
 
 高架駅をメインに据えたのですが、この高架駅が破損しやすいもので復旧に大きく手間取ったのでした。もうトラウマものです。屋根まで付いたのは1日目の昼過ぎだったと記憶します。

 外側本線。
 高架本線
 内側半路面線。です。

 路面線は個人的には力を入れてしまうのですけども、利用率はどうしても低めになります。
 路面系・小型系題材はどうしてもメジャーになれないのかも知れません。このレイアウトに関しては完全に内部なので、手が届きづらい問題もありました。

 しかし、高架上のアーチのある駅は魅力的でした。
 事情さえ許されるなら、都会の象徴たる「高架の複線駅」は出してみたいインフラなのですね。施工やら資材輸送やら、大変なことになってしまうのですが。
 
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | レイアウトプラン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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