路面電車の作品はこれまで悩みがありました。
「低床感」がどうしても出せないのです。
いや、最近の新潟トランシスやアルナの低床電車ではなくて(あのへんはスカートで足回り覆った連接車ゆえなんとかなる)、問題は普通のボギー電車なのですよね。
日本の路面電車の過去においても現代においても、圧倒的な多数派の。
もっとも一般的なスタイルの。
多数派。のイメージです。京都市から広島電鉄に移籍した1900形。
(注記:実物だと。路面電車の車輪径は、通常鉄道よりもずいぶん小さいんですよ!)
何とかする方策として、2軸アレンジで車輪上部をパネルで隠す……を長年行ってはおりましたけど、違和感は拭いきれません。全長もショーティ気味にしないと違和感がさらに増す。
こんな感じが限界の表現です。京都市電は2016年作。
参考。こういうのは問題ないです。スカートもデザインですから。
そこに現れたのがBBB-XSホイール!
軸穴ゆえ、ギアが入る動力化できる。サイズは通常車輪と小径車輪の中間……!
http://legotrain.seesaa.net/article/487889470.html
これは試す価値があるってものです。

1B1方式や、BBB-XS使用での2軸アレンジなども考えましたが、やはりやるなら理想を目指したいと。きっちりボギーの動力車を造ることにしました。
モーターは縦置き。ナローゲージで実績ある方式です。
余談ですが、Mモータはコスト面で中国製互換品使用です。やや喧しい。

この低床感!
付随台車側は小径車輪です(コスト面……)。でも、小径車輪で路面電車が造れたらという夢がかなった感ですね?

サイドビュウ。
動力台車側はフランジ部分をL形パネルで避ける造りです。
故に、下回りは上下逆転組になっています。
もう1プレート車体裾上がるのを許容すれば上下順組にできますが、そうすると低床感は喪われてしまうのですよね。1プレートの重み! です。
(尤も。大正時代の、高床車とか言われるタイプのボギー車などはそれでも良いかも知れません)
台車枠はとりあえず1x6プレートで代用です。車輪が見え過ぎると下品なので、個人的には車輪隠す派です。

通常車輪との比較です。
体感で1ブロック分(3プレート分)は下がってる感じです。

中身。
縦置き動力構造そのものはナローで実績あるものですよ。
http://legotrain.seesaa.net/article/471960631.html
幅広になる分余裕です。車輪フランジはパネルの中でなんとか逃げ切ります。R40ならなんとかなります。R24対応は今後の課題ですね。
ギアの底面はセッティング次第で路面を擦ります。課題といえば課題ですかも。車輪にゴム巻くのはコンマミリの調整かつ空転抑止になりましょうね?
電気系は流石に魔改造しないと車内に収まらないかも知れません。
PF機器は中華互換品買ってますので、躊躇なく切りきざみますか……。
なお、運転や展示のスタイルによっては。3.7Vのドローン用電池を直結させてリモコンなしってスタイルもありかも。と。