「白樺の並木を背景に……」
根室拓殖鉄道は根室から更に東へ歯舞まで。15kmの軽便鉄道、そして日本最東端の鉄道でした。
1959年に道路事情の好転で廃止されていますが。
動力車即ち気動車が3両居て。1両はマトモなのですが(戦前の日本車輌製)。
あとの2両が1949年の道内メーカー田井自動車製。
あれは、日本でいちばん有名なゲテモノかもしれません。
で、ゲテモノであるがゆえにファンのカメラにも多々納まり、雑誌にも写真が載る。
そして多くのモデラーさんが模型を造る。大きの人の記憶に残る。実は恵まれた車輛だった?
先方の記事です
https://ameblo.jp/ainchan2019/entry-12694781705.html
https://ameblo.jp/ainchan2019/entry-12696033168.html
実物の可愛らしさ? きっちり表現。ほんとに可愛い。
(不気味さよりも、可愛らしさですね!)
キャブ部分4幅、後付の車体が5幅です。きちんと、小さい!
ボンネットに繋がる車体の絞り込みがキュートですし。前面窓の角度付けも成功されてますね。構造上の問題か?赤帯は割愛ですがこれは些細な問題でありましょう。
あと、実物のガタガタ感というか、建付けの悪そうなところも伝わってきます。小綺麗すぎちゃいけない題材なんですよね。
で。いきなりですが失礼な勘違いを。
アイン様のこの作品、この記事を書こうと思うまで(2022年の5月末です)、非動力のディスプレイモデルとばかり。
記事記そうと写真をよく見てて、足回りにギアが見え、曳いてる有蓋車に見えるケーブル見えて「なんじゃぁこれは!」と。
有蓋車に電池を搭載。銀龍号にPF-Mモータを搭載している模様です。
動力系は推測ですが、横置きのモータから12歯ベベルギアで縦方向にベクトル変え、縦シャフトから後部車輪に動力伝達……に見受けられます。
突出部……すなわちボンネットのぞけば全長は15ポッチ、含んでも17ポッチなのですよね。レゴ的には大型の乗用車(フルサイズのアメ車)位のサイズ感なんですよ。
曳いてる貨車です。
貨車は4幅の電池の左右にプレート立てて電池隠す? 好ましいサイズと造形ですね。
更に無蓋車も曳いて。
根室拓殖鉄道では無蓋車にホロ張って客載せるの状態化してたとか言われてます。
走行動画です。
走ってます! 軽快に程よい速度感でありますね。
リモコン対応はしていないようですが、「鉄道模型として」走ることの意義は大きいですよ。
ナローレイアウト。
レールは公式の黒を、直線レールは通常レールを切り詰め改造したものだそうです。TRIX-BRIX入手できなくても、この方向もありかもしれませんね。
ミニマムなプラットホームが嬉しいです。
この程度でも、鉄道として存在し得た時代……。
ほぼ同じ時代の、定山渓鉄道の電車と。
18m級の1067mm軌間の電車とはまるで違う雰囲気です。
そういえば、北海道には「簡易軌道」なんてものもありましたよね。
そして意外と森林鉄道網もありました。
炭鉱の軌道は言うまでもなく。
……ナローゲージの題材は豊富なのです?
そして。
今も残っていたら、根室でこんな並びが見られたのでしょうか?
ネムタクならぬキムタクが宣伝に訪れたりして(笑)。
ところで。
銀龍号の1/1の可動レプリカ造ることってできないのかしら(笑)。立派に根室の名物になれちゃうと思うんですよね。
別のところですが、簡易軌道の気動車の動態復活話もあったりします。銀龍号の為に根室訪れる人が増えてくれたら……なんて妄想もしてしまうのでした。