
2018年に廃止されてしまった三江線。
その中ほどにあった「石見川本駅」は、交換機能もあった有人駅でありました。
廃止時であってもそれなりの規模であったのです。
1934年の開業で、三江線の中では古参区間。
駅本屋(えきほんおく)は開業時のものであったのでしょうか?
幸いにも廃線後も残され、地元信金の支点として活用されているようです。

駅本屋。上手く、要約されておりますね。
灰色の壁、青い瓦屋根。大きめの庇と軒先……。
どこかにありそうな、木造駅舎。
電柱やポスト、プランターといったアクセサリも効いています。

窓の大きな、明るい印象でした。緩やかな階段もよく雰囲気つかんでます。

カラフルなベンチも、昭和の末から平成……の感じ伝えています。

構内全景。2両半分のホームは、気動車中心なら十分な設備です。ミニマムな規模ながら跨線橋も嬉しい。

ホームの風情。

ホームの柱と、跨線橋。

二番線。交換駅ゆえ、廃止時までも、こちらが使われることも多かったです。

それなりの、格がありましたね。
降り立った町も、ちょっとした規模でした。

入り口から改札を覗き込んだところ。

この出札・改札廻りの斜めの壁が素晴らしい!
掲示やポスター類も巧いのです

内装全景。無論、駅務室部分はもっと広いのですが、上手く要約はできております。

広々とした待合室。自販機の表現も巧いです。

構内全景。賑わってる様子です。
実際には閑散とした駅でしたけども、賑わっていた時期もあるのでしょうね。
キハ120と、交換するのはキハ20です。
キハ20以前は、キハ17等の時代もあったでしょう。蒸気機関車の時代だって当然に。C12とか似合いそうでは有りませんか!
(……とか思って調べたら、1992-1998年とC56のSL列車も運行実績あったのですね。而も石見川本が終着です)

良き日の、日常……。
さて。
三江線も、この駅も廃止されてしまいましたが、ローカル線……というよりは地方幹線の駅として汎用性はありそうです。

地域性の近い、たとえば山陰本線のどこか……と見立てれば、急行や特急が停まってもおかしくない規模なのですよね。
この作品は、上手く活用されてほしいと思うのでした。