以前、CADを紹介した作品の「実制作」です。
http://legotrain.seesaa.net/article/485524945.html

長年の夢が叶うが如き、題材です。
また、CAD時代よりも修正されているのがわかりますね。
側窓は希少・高価なトレイン窓を避け、パネルとクリアブロックでの構成です。
ずっと以前から、トレイン窓はJNRの窓には大きすぎるのでは? という指摘は有り、それを裏付けるような。
ともあれ、「レアパーツの呪縛を逃れる意義」は大きいと言えましょう。これ、ジョイフルトレインに限らず、多くの題材で関連してくることですからね?

とりあえず、4連での落成です。
デビウ当時はこれにカフェラウンジ入れた5連でありましたね。違和感ありません。
また、EF64の専用塗色もキマってます。

客車側から。この展望車の造形に答えができたのは大きいですね。
ダークブルーの帯はやはり美しい。車体色は厳密には凄く薄いペールブルーなのですが、白で正解でしょう。
ロゴは省略ですが、ここで無理する必要もないとは思うのです

EF64。EF64の作品として魅力があります。
EF64は大人しくも、山用機関車としての力強さも込めたバランスよいもの。その雰囲気伝わってきます。
国鉄電機をそれらしく見せるポイント、やや張り出した前面扉。少し高めの腰まわり。前面はひさしや手すりでメリハリつけてるのも、「模範的!」といえるのです。
丸みのある屋上機器。
スカート下のきれいに角度のついたスノウプラウも見逃せません。
ナンバープレートの穏やかな表現、インゴットも側面の良いアクセント。

オロ12 700代。
コンパートメントにして簡易寝台という使いやすいアコモデーション。ユーロの流儀なら「1等クシェット」というべきでしょうか。
単独で「金星」や「カートレイン名古屋」に使われることもありましたね。
車体は改造時に「新造」したものでありました。大規模な構体を弄るなら新造の方が速い……という思想は以後の改造車でも観られますよね。
床下機器も程よい精細さです。
惜しまれるのは冷房装置のボリューム不足でしょうか。他の部分と揃うほうが迫力も出て、ラインが揃って綺麗なんですよ。

インテリアもあります。
白基調は、あの時代には明るく未来的なものに見えました。
座敷的なコンパートメントは走るリビング。快適なものであったことでしょう。ローソファとクッション。

通路側の表現もあります。あの通路にも天窓がありましたから、明るい通路だったのですね。

スロフ12 700代。
展望車。1−2配置のリクライニングシート。車端部には小規模ながら展望室。
この車も、「赤倉」「のりくら」等のグリーン車として使われることありました。柔軟な運用こそがユーロライナーの魅力です。

展望室の赤いソファが割愛なのは残念ですが。
しかし、スペースシート使って重厚なリクライニングシートの表現にしているのが巧いです。乗りたい……と思わせるのですよね。
実物は引退して久しいですが。
しかし、この作品の活躍はこれからであります。
14系ノーマルとか、マニ44とかいろいろな組み合わせも考えられるでしょう。DD51も欲しくなるかもしれません。EF65にも専用機あり、あれもカッコよかったなあと。