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牽引車。クモヤ143形。
牽引車とはなんぞや? という話になりますが、車庫や工場で編成をバラして、自走できない状態の電車を「牽引」する車になります。
それって機関車と違うのか?
電車の現場なら、電車のほうが扱いやすいのですね。
力は足りるのか?
電車は……国電は120kw x4とか150kw x4とか平気でありますので、私鉄のちっこい電気機関車よりは力持ちなのですよ。
(クモヤ90形という旧型国電ベースの牽引車は、長野駅の入換用に使われてたことがあって……お座敷列車の客車6両曳いてる写真みて、ぶったまげたことあります)
入換機械では?
牽引車は本線も走行できます。回送の随伴車としての使い方もあります。
余談ですが、私鉄では同種の車両は「有蓋電動貨車」として扱われます。
電動貨車と電気機関車、牽引車の区別なんて実は曖昧なものなのかもしれません。
閑話休題。
クモヤ143形は、旧型国電ベースの老朽牽引車を置き換えるために1976年から新造されたもの。ただ、事業用車に新車は勿体ない……ということで、増備は101系改造の(機器流用の)クモヤ145になってしまいましたが。
さらに言えば、旧型国電の足回り再利用のクモヤ90 100代・200代もありました。車体同じですが色が茶色です。

アイン様作品。資材用の扉と、小さめの窓が最高にユニークです。
1976年タイプのトレイン窓も効果的に使い。添乗室部分に使っています。
そう。クモヤは部内での資材輸送や人員輸送にも使える便利屋さんなのでした(笑)。

サイドビュウ。この車は動力配慮です。文字通り、牽引車になるのです。

前面は貫通扉のある高運転台で、クモヤ顔とか言われてましたね。
後退角部分の表現に、クリップ付タイルを横組で使っています。
なかなか好ましい表現です。同種の顔の車両は103系の地下鉄直通車とか、それを改造した105系に観られましたので、応用も出来ましょう。

作者的には、このバッファ連結器の側は正ではなく、ダミーカプラー側が前……という認識のようですが。
個人的な見方としては、こっち側も十分にカッコいいのですよ。
実用本位の車でもありますものね。模型でも、機能が美となります。

こんな、使い方が牽引車らしいですね。113系電車の回送。
構内入換ではなくて、本線の随伴でしょうか。

配給車。クモルと組んで。

クモヤの車内は結構広い資材輸送スペースありますから、こんなサポートもあり得たことでしょう。似合う編成です。

軌道試験車のお供。
流石に北海道用のマヤ35形はありえない組み合わせですが。しかしマヤ34形が唯一の軌道試験車として大活躍してた時代。電車区間の軌道検測は「クモヤ+マヤ+クモヤ」が定番で有りましたね。
私鉄乗入れもあり、クモヤ+マヤ+クモヤは伊豆急にも直通してたものです。

交流電車。E751系と合わせて。
JR東日本のクモヤは直流区間専用車でしたが、JR西日本の車には「交流区間では制御車……クヤとして使える」ものもありましたね。
無論、交流用・交直両用の牽引車も多々存在した由。
クモヤ740形、クモヤ440形、クモヤ441……。いずれも曲者揃いですよ?