その流麗にして力強い形状は、貨物輸送も近代化進める国鉄の象徴でもありました。
皮肉にも貨物輸送の縮小で、寝台特急牽引用にも転用。
意外とその時代も長く続いたのも、今思えばよかったこと。
そして、今もなお、
ごく少数ながら貨物用に残されています。
レゴでも、多くの方が作品化を試みてきた題材です。ぱっとすべてが、思い出せないほどに。
その定番題材の。さくりん様の、最新作です。
繊細にして、こだわりの感じられる造形。
そして、2022年ならではの新パーツも盛られている作品です。
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最初期の検討。
この地点で、既に「迷いはなき」だったのですね。
前面窓は2x2x6の大型キャノピです。最近ならピラー立てて分割のような手法が取られるところを、あえてこの表現に。
隙間の出来ないこと。そして強度、透明感。レゴらしさ。
美しいものには、理由があります。
欠カーブスロープは随所に使われています。窓の前や、スカート裾など。嘗て無い流麗な造形に。
ナンバープレート下の造形。2x2の特殊カーブスロープ。意外な部品の意外な活用であるのですね。
ヘッドマーク取り付けも無理なく可能としています。
ほぼ全長分。足回りやパンタも仮装備。
雰囲気は掴めてきました。しかし、未だ完成ではありません。
屋上機器も検討中ですが。
しかし、直流機と思えぬ精密さを予見させます。
この題材では、とても大事な仕込みです。ヘッドマーク!
「富士」! 三角タイルが、三角富士のヘッドマークになりますとは。
この見立て巧すぎます。
制作中の検討。冷房装置つけるかどうか?
実物では装備されだしたとき、余計なものを……というイメージでありました。
しかし、今見ると、重厚さを増す重装備の魅力にも思えてくるのですよね。
作品の用途が寝台特急用メインになったようで、旅客会社のカマになかった装備ゆえ、没になったようです。
そして。完成。
ナンバープレート兼特急マークの下の「飾りスリット」は豪華にもクロームシルバーです。良い使い所ですね。
全頭部形状は、先の試作時と変わりませんが、側面は修正されておりますね。側面の屋根を運転台部分に対して2プレート下げることで、車体にメリハリを。そしてスマートさを付与してるのですよ。
実際にはやや上方に絞りがあるEF66のボディ。それは6幅という枠の中で割愛されているのですが、しかし、十分にそれっぽく魅せることは可能なのですね。
手すりは当然、効いています。
ライトケースに伸びる白帯はシールですが、違和感もありません。
区名札の1x1タイル。
金色のホイッスル。
ローラースケート使ったジャンパ栓。ディテールも素晴らしき。
この角度だと、よりスマートさが引立ちます。屋根のメリハリ、効いてます。
サイドビュウ。屋根上配管が良いんですね。
足回りは、中間台車を片方の台車にボールジョイント接続の定番の方式です。
動力はPFの2M。実物どおりの力強い走りを見せてくれることでしょう。
反対サイドの顔です。ヘッドマーク無し。
これでもスタイルは壊れません。車体裾の処理で、2x2ウエッジプレート左右と、2x3ウエッジプレート左右重ねてるのは絶妙です。
連結器はここぞとばかりに旧型、奢る!
こんな世界観が似合いますね。沢山のコンテナ車とコンテナ。
コンテナ車はセリアのコンテナ缶を前提としていますが、スケルトンな作りが精細です。コンテナ無しで走らせても絵になりそう。
交差式のパンタグラフはオプションでしょうか?
冷房装置に交差式パンタの純粋な貨物会社機もいずれ、拝見したいものです。
先にも記しましたが。EF66というのはレゴトレインの定番題材。
だからこそ、進化を追いかける楽しみもあります。それに叶う、作品なのですね。
最後に。
さくりん様の昔の撮影と。1995年。良き思い出でありましょうね!
実物は遠からず退役でしょうが、作品の活躍を楽しみにしております。
機関車の中でも流線型でむずかしい題材でしたが、最近のエッジパーツの多さに助けられました。
富士のヘッドマークは思いの外うまくいきましたねw
EF66、難しい題材ですがよくぞ纏められたと思います。
ブルトレ牽かせても貨車牽かせても様になるので意外と使いやすい車輛でもありますよね。時代考証も昭和から令和と取れますし(笑)。
富士ヘッドマークは名案だとおもいます。
EF76の曲面ヘッドマークも頑張っておられましたね。