
戦前の貨物用電気機関車。EF10形の中で一番有名で、模型とかの題材になるのは24号機でしょう。
30両以上作られたEF10の中で、戦後にステンレスボディ改造されたのは5両。
ほとんどが茶色塗装されてしまう中で、24号機のただ1両だけが未塗装の銀色の機関車であったのは伝説染みていますよね。
関門区間の、正確には門司駅構内の交流電化で関門から引退して新鶴見に転属したのが1961年。関東ではすぐに塗装されてしまったのは残念なことでした。
なお、銀色の機関車はEF30・EF81 300と引き継がれ。
最近は絶えていたものの、EF510形に銀色塗装機が久々に投入され、伝統は継がれているようです。
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まず。過去の作品です。初代作は2010年。

http://legotrain.seesaa.net/article/158495179.html
中央部に9Vモータ1基という仕様です。
丸みの表現は、この時代なり……でしょうか。

http://legotrain.seesaa.net/article/441841442.html
2016年の2代目作品。
当時なりの自信作。車軸配置は1C+C1に。動力は9VモータとRCモータを結んで、後者を補助モータにする配置でしたが、意外と不調だった記憶ですね。
ルーバ表現のため、ほぼ車体すべてを横組み。
9V機ということもあり、あまり活動機会もなく。休車に。
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そして、2022年の三代目です。

動力のPF化と、全体の強化が改善ポイントとなりました。
前頭部は先に作ったEF57に習い、後退角をつけて、そこにさらに丸み分を加えます。
サイドのルーバーの表現も、EF57に準じて通常の順組です。丸プレート部分は縁表現の暗喩でもあり。
順組部分多いので、頑強な車体になりました。
足回りは、やはり先行のEF57・EF58に合わせたブラケット支持で強度あるものに。レールプレートを用いて鋳鉄製台枠らしさを。1x1クリップタイルで軸箱表現もしてみました。
パンタも、「新標準仕様」です。

前面扉も窓を小さめに。精悍に。
足回りはこの角度から観ても、良いものです。重量感と軽快さ。
手すりは思い切って、白にしてしまいました。
パーツ都合で手すりのパターンが凄く単純化されてしまうのですが、白という存在感が大きいので良しです。

サイドビュウ。
車体全長は前回作より2ポッチ延ばしています。足回りが同じ長さなのでバランスは是正。
トレインモータと先輪周り(デッキ含)は、単純にボールジョイント1点接続ですが、貨物用電機はこれで正解ですね。

斜め見下ろし。

EF57と。
製造された時代は近い機関車です。顔を合わせることは少なかったはずですが。
(EF10の新鶴見時代に、東北本線方面行くことあったのかしら?)
なおEF10のこの丸み強い形状に相当する旅客用がEF56形でありました。
そちらはEF59に改造でえらく長持ちした由です。

旧型電気機関車の、新時代? でありますよ。
EF10は関門時代なら客車も曳いてますね。戦後設定の茶色優等客車群(マロネ40とかスロ60とかマロネフ29とか……)考えたくなります。無論、20系を合わせるのも、有り。
当面、楽しめそうです。