よくあるのはクランク部品 2853 を使って半ポッチ分ずらす手法です。
2853は灰色系なら低廉な部品ですので使いやすいのですが、しかし、車幅が0.5ポッチづつ(合計1ポッチ)広がってしまう問題があります。また、軸を切るとかしないと、かなり車幅が広がってしまうのですよね……。
それを解消するための、薄型のロッド駆動システムが考案、実用されています。

組付け状態です。ギアが噛み合ってます。
なお、このシステムは動力台車には使えません。飽くまで蒸気機関車などをダミーと割り切るのための手法です。

真ん中の、青いハーフペグが回転します。
1x2丸プレートがこのハーフペグに繋がれて回転。この丸プレートが半ポッチずらしのクランクとなっています。
ノズルが丸プレートの穴に差し込まれ、回転するのですが、右端の「シリンダ」に注目。ここに端が差し込まれることで、蒸機のメインロッドらしい動きになるわけですね。

この部分の組付け。

センター軸。バーではなく、柔軟性のあるパイプを使ってる由。
理由は、
「1x2穴あきプレートとホースノズルの組み合わせも、固くハマって回らないホースノズルと緩くハマって回るホースノズルがあり、後者を選ばないといけない。」
とのこと。パーツの個体差を利用? しているのですね。

再度、組付け状態。
車輪の回転で、内部のベベルギアを動かし、件のセンター軸を動かしています。
幅が抑えられているのがわかりますね。バーに依る細いロッドも、小型機関車に向いておりましょう。
なお、機関車にはある程度の重量がないと、回転抵抗を越えられないとのことです。
それにしても、よくぞ思いつかれたものです……!
動作状態の動画です。
ロッド付き台車だけで完結してるので、改良作ホジ子は蒸気機関車を抜き取れるようにしました。内部ロックを外せば取り出せます(片手じゃ出し入れしにくいのがわかるグダグダ動画)。扉があり得ない動きですが、取り出しの都合でやむを得ず。
— ジョージ・レモン (@boxlegoblog) June 27, 2021
台車の完成で小型非動力蒸気機関車が作りやすくなりますね。 pic.twitter.com/K45375L79T
蒸気動車は、良い使い方でありましょう。
スルスル動くのが、小気味よいのでした。