昔の「とれいん」あたりで模型作例が載っていたり、なにかと引き合いに出される性格の車だったからかもしれません。
拾い物画像ですが、昔の絵葉書より。
(著作権は、法律上は失効しているものと判断します。この写真撮った人や絵葉書の発行した人が、70年前に生きていたとは思いにくいです……!)
インスペンクションカー。査察車。
事業用車ですが、「特別車」的な性格が強いものです。それゆえ、伝説にもなっているのでしょう。
アメリカ風客車ベースの大きな側窓は優雅。
それなのに、片方の足回りは1Aのシングルドライバー。模型的に好まれるのは言うまでもありません。
LDDとしてはかなり以前に拝見したものですが、作品として完成されたようです。
優雅さ。そのままですね。
足回りですが、動輪は標準大動輪です。ボギーセンターを動輪軸と揃えることで、最小限の旋回に抑え、7幅の車体に上手く収めています。R40の走行は可能なようです。
車体は大きな窓を2x3窓として、強度と明快さを保たせておりますね。ダブルルーフもまた深めです。屋根端の処理も綺麗。そして、幕板には金文字。
足回りのアップ。メインロッドが車体裾ギリギリです。
頑張れば実物どおりの駆動も出来ましょうし、また、付随台車側トレインモータにするのがシンプルな駆動方法でしょうか。
訂正:PU-Mモータを動力側に実装だそうです。
自走可能です。動力系の線が細いのに、自走が可能です。
動力のない側。
手すりやハンドルの表現が印象的です。
大陸様式な長いステップも優雅に表現されています。
スノウプラウ付きの連結器は使いにくいものですが、アメリカンなカウキャッチャに見立てているのですね。
ガチなアメリカンではなく、緩やかなアメリカ風味には広範に使える見立てかもしれません。
さて。
満鉄系の作品は、ながに氏のダブサもありますね。ぬぬつき氏の自由形テンホイラーもどことなく、パシハ風味。
何時か、揃う機会あるといいなと思うのでした。
最後に。
満鉄というと、意外と「パシナ+あじあ」は手つかずですね。機関車も客車も今のパーツ事情ならそれほど難しくない……はず?。ジテ編成になると流石にマニアックでしょうか。
そうそう、満鉄系の蒸気動車ではこんなのもありましたね。
https://drfc-ob.com/wp/archives/62323
南満州鉄道京城管理局の蒸気動車1〜4。朝鮮半島の鉄道が満鉄配下だった(のちに朝鮮総督府鉄道「鮮鉄」に)のものですが、これまたユニークなスタイルで模型的には割と人気者であったのでした。