より。
山陰本線の萩駅。
山陰本線といってもこのあたりは既に優等列車も廃止されて久しく、かなりローカル線としての色が濃いところです。
また、萩市の中心としての機能も隣の東萩駅がメインのようで、嘗て「いそかぜ」あったころも特急停車は東萩。
しかし、少し離れたところであるがゆえ。
1924年築の開業時の駅舎が残ること、出来たのでしょう。
無人化されたものの(1985年ですからけっこう、大昔)、今は半分を資料館としての活用しているそうです。

実物。ぱんにゃ様撮影。

うまくスケールダウンし、魅力を濃縮したぱんにゃ様作品。
特徴のハーフティンバーをプレートの縦組みで表現しています。精細感が生まれます。柱の「ライトアクア」も見事な色ですね。明るく、綺麗。
窓の数などうまく調整されているのですけど、柱のパターンなど肝心な部分はそのままなのも巧いところです。きちんと「鉄道模型のストラアクチャー」の文脈になっているのは、トレイン作品として嬉しいところです。
屋根瓦は(スレート?)は、ポチスロに寄る表現。ここも精細感が生まれますね。
この写真から広がる世界観も良いものです。
植栽や、古めの自動車。意外と忘れがちなバス停や郵便ポスト。抑えるべき小物が効いています。

駅舎本体。
魅せ場たる、破風屋根。向かって右手の降車用改札?も昔の駅らしいのです。

ホーム側。駅務室部分の張り出しがいい感じですね。
そしてこの面でも、ライトアクア色の柱が軽快明朗な味を出しています。
いや。つい、茶色や黒にしてしまうのですよねハーフティンバーの柱って。明るい色にすることで生まれる何か、ありますよ。

ホーム側の駅務室。こうした出窓はよく観られたものです。

2番線。桜並木。駅名標はJR西日本仕様です。

よくみると、ホームの白線は1x1ブロックの埋込では有りませんか。0.5プレート単位の隙間埋めまで。ものすごい丁寧な作品です。

優等列車のないこの路線ですが、観光地ではあります。
トワイライトプリンセス瑞風もやってくるのですね。
デュプロスケールですが、うまく調和しています。

みかん。丁寧な仕事です。

内部も作り込まれているのですね。
地面の仕上げの丁寧さに驚かされます。

ホーム側のベンチ。

全景。
素敵な世界観であり、そして現地を訪問したくなります。
この駅舎には、いろんな列車が似合いそうですね。
今の普通列車なら、キハ40・キハ47、キハ120でしょうか。快速のキハ126などが足を伸ばすこともあるかもしれません。
以前の特急や急行なら、キハ82・キハ181・キハ58など。
その時代の普通なら、DF50・DD51の曳く旧型客車でありましょう。荷物扱いも国鉄末まであったそうですから郵便・荷物車も。
いやいや。
蒸気機関車の時代こそが本命かもしれません。C57やD51の時代。8620や9600の時代。
そして。
この駅が生まれた時代ならば、明治の古典機関車だってまだ本線で現役だったはず。
いろいろ、想像まで掻き立ててしまう作品なのでした。