特に欧風のサロンカーはお座敷車ほど定番になれなかった感があります。
その意味で、大成功だったのは、今なお健在!のミハサロ・大サロこと「サロンカーなにわ」。
次点が、嘗ての名古屋局の華。ナコサロこと「ユーロライナー」でありましょう。
国鉄末、1985年の夏に登場。
7両の固定だけでなく、編成を分割して季節臨の増結車として多用される柔軟性。例えば中間のオロが名古屋〜九州の「金星」に14系ハザ編成に、同じ日には両端のスロフが高山方向の「のりくら」に使われる。前者は夜行ですから、簡易寝台車としてのアコモデーションが狙い通りですし、後者では昼行ですから展望車が機能したはず。
「金星」は後に「カートレイン名古屋」になり、それはそれで車両の特性を活かした運用でありました。
時代の波の中で、十分に活躍し尽くした車でありましょう。
(元の12系としての活躍もあった訳ですし)
さて。この題材。
レゴでは2001年のawazo氏作品がありました。

https://brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=4769
(brickshelfのありがたさ!)
20年を経て、ユーハチ様が新解釈でCADを上げてこられました。
CADは紹介しない方針ですけども、しかしこれは別枠ですよ!

専用機含む編成。
白いEF64がまこともって清楚であります。
専用機はDD51とEF65にも存在し、EF64は中央西線、DD51は高山線方向、EF65は東海道線……で使い分けされておりましたね。

EF64。
これ、EF64のゼロ代の作品としても魅力的です。
国鉄の新型電機って意外とバランスが難しいんです。側面のグリルと窓の配置とか。この作品、順組のみでシンプルに、しかしてベストバランスで纏められています。
平板になりがちな前面はひさしや手すりのアクセント。飛び出した貫通扉にはハンドルのアクセント。ステップの張り出しも大事。
ダミーカプラとスノウプラウも。形状優先正解ですね。
、台車が電気機関車らしい。重量感溢れます。
ユーロ釜以外に、通常塗色版も見てみたくなるってものです。
一応、ご意見として。
車体裾はやはり1プレートあげて、客車と差をつけたほうがそれらしいです。
紺帯下の3プレート分の白を、2プレート分にする感じでしょうか。機関車が長く、力強く見えることかと。
台車配置ですが、B-B-B車軸配置で動力台車中央はあまり筋が良くないです。中央台車は回転と左右動が要るので、機関車の重量を掛けにくく、空転しやすくなってしまいますから。1モータなら、後ろになる側を台車にしたほうが牽引力上がります。無論、理想は2Mです……。

スロフ12 701・702。
端面の大きな平面ガラス、3x4パネルがベストチョイス。
両脇の斜め窓は、ポチスロとタイルでの表現です。
銀色の枠もタイルで表現。
テールライトはブラケットで支持。完璧な顔ですね。1x2のタイル部分は好きなプリントタイル貼ってテールマークに魅せる楽しみあります。
サイドのロゴは割愛。これはやむなしでしょう。
側窓は今は入手が難しい部品……トレイン窓を避けています。パネルと1x1ブロックの構成は正解でしょうね。高さというか窓の大きさでも自然な感じですし。
ただ、幕板部分が薄いのは気になります。
窓下から1プレート分を窓上に持ってくる。窓下の青帯・白帯はもう少し整理する……。少しの改良で、更に化けてきそうです。

オロ12 702・703・705・706。
12系改造ですが、車体構体は完全に新造したとか。
車体形状は14系や24系寝台車相当でした。そこにサンルーフ付き! 当時の車内写真を見るととても明るい印象だったのです。
1等クシェット(簡易寝台)というべき車で、4-6人用の寝室にもなるという便利さ。
作品ではスロフ同様、窓位置の修正有ると更に良くなりそうです。窓の割付自体は良い感じですね。
で、屋根は寝台車らしくもう1プレート高いほうが。具体的には屋根肩のポチスロを45度スロープにしたらよい感じになりそうです。無論サンルーフも表現できるでしょう。

オロ14 704
イベントカー。というかカウンターバーの有るビュフェ車? 12系としての面影残しておりました。
他の客車もそうですが、床下機器がなかなかボリューミーでいいですね。
AU13の解釈はシンプルですが、過度に大きくないのが良いです。高さをきちんと控えめにしてます。ここは好みの分かれるところでしょうけども。
さて。
一気にフル編成は難しいかも知れませんが、まず専用機関車から、或いは展望車のみとか少しづつ揃えていくのもありかもしれません。ペアになる14系座席車とかは誰かが用意してくれることでしょう(笑)。
嘗ての名鉄局の白い華。実現を楽しみにしております。
<追記>

EF64標準仕様もあげられておられました。これも格好良いのです。
中央東線・中央西線・伯備線・上越線・あと首都圏各線の貨物などでおなじみだった機関車ですから使い勝手も良さそうです。