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2021年07月24日

【作品紹介】ステンレス車の革命? アイン様の横浜市交通局(地下鉄)1000形電車

 先方の記事です
https://ameblo.jp/ainchan2019/entry-12688068039.html


 横浜市交通局は今年で100周年!
 市電時代がおよそ50年。そして1972年の地下鉄開業からも49年の歴史です。

 そう思うと、地下鉄も既に「歴史」なのでありますね。


 そんな横浜市営地下鉄の初代車両が1000形です。
 
 1972年に3両編成でスタート。路線も伸びれば編成も伸びる。1985年までに6両編成化。
 1989年から冷房改造されるも、2004年からついに廃車が始まり、2006年までに引退。

 いつまでも新しく見える電車でありましたから、廃車は青天の霹靂……な感じは有りましたけども、先頭車は30年以上使っていたのですから大往生ではありましょう。丁寧に長持ちさせるのは市電以来の伝統かも知れません。

 編成単位の保存車があります(3両)。今年の交通局100周年……は難しいのでしょうけど、しかし来年の地下鉄50周年での公開有ること願いたいものです。


 アイン様の作品。まずは構体の製作中から。

 スラントした前面の大きな窓が特徴でしたね。4幅分の斜組で下げています。マークは青い丸で表現。これが前面の左右固定にもなっています。

 ブラケットで下げられた前照灯と前面下部。きれいな処理です。

 さて。この作品で注目しなければなりませんのは……。


 側面の処理なのです。

 (昔の)ステンレス車にグリルブロック使うという当たり前の表現に見えて、「横組み」にしてしまってるのですね腰板部分を。
 2段分使うと(6プレート分)使うとやや煩い。しかし1段分(3プレート)では余りに物足りない。5プレート分の量感が実に、(昔の)ステンレス車体の雰囲気を顕してるではありませんか!

 正直、「やられた!」です。
 東急の各形式とか、サロ153-900とかキハ35-900。SNCFのTEE-INOX。いや、そのへんの基になった本場バッドの客車群。あらゆる可能性が生まれた瞬間です。


 中間車。縞模様の側面は当時は大胆な塗り分けでしたね。その意味でも先進的な地下鉄でした。 余談ですが、横浜の地下鉄はトータルのデザインプランも頑張ったと言われており、それは黎明期の開業区間の駅インテリアに面影残しているようです。

 この縦方向のラインも無理なく表現です。裾は灰色なので安心感もあります。

 灰色の台車は……希少部品の使い所抑えてる感じです。
 灰色整形の車輪、また欲しいですよねぇ。つうか出せビルンの無能ども!

 ……台車の表現。よく見ると第三軌条用のシューも見えます。なるほど!


 1972年なりの、未来感の有るデザインでした。
、それが伝わってくる作品です。

 前面の完成形態ですが、やや惜しいのは胴受が(連結器周りが)ややゴツい印象受けることでしょうか。此処がもう少し軽快なら(1-2プレート分 小さければ)と思うのでした。


 制作されたのは、デビウ当時の3両編成。そして非冷房の原形です。


 おかげで、屋根上がすっきりしています。今ほどは暑くなかったあの時代……。


 1000形の製造は地元の金沢八景……ではなく、日車・川重・アルナに分散しています。公営ゆえの配慮でしょうか。
 当時のことですから、甲種回送もあったのかも……?

 交流電気機関車の出番は流石になかったのですが、然し、赤いED91が牽くとえらく様になるのですね。赤と銀と青の対比が美しい。


 都心部は地下を抜けてしまうブルーラインですが、都会の情景が似合うのです。


 任地へ向かって……。

 アイン様の作品、これからの活躍が楽しみであります!
 また、ステンレス車作品を造ってみたくもなるのですね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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