制作 2020年8月13日。
記事掲載 2021年7月6日(ナローの日!)ですが、便宜上制作時期の日付とします。

日本に残されたナローゲージの一つ。四日市あすなろう鉄道。
短距離ですが、市街地を走り、正しく「軽鉄道」として機能している路線です。
統一車種の260系は、近鉄時代の1983年に導入されたもの。
スラントフェイス、大型化と当時としては意欲的な軽便電車でありました。オレンジとマルーンのツートンも明るい印象でしたし。
……ただ、その後がよろしくなかった。そのまま改良もされずに、色も変なことになり、魅力をどんどん失ってしまってたのでした。
別会社移行後、まず車両の更新! 冷房化と、老朽化していた旧型付随車の整理です。
こうした近代化は多くの場合、愛好者を嘆かせるものです。
しかし、この260形の更新は皆をあっと驚かせ、そして喜ばせてくれたものでした!

最初の1編成目が、暫定塗装として青白のツートンカラーで登場。
再び蘇ったナローゲージ。近代性と、而して「軽便電車に求めるもの」を両立させたその姿。

その後も全車両の更新が進みました。決定案の塗装は緑系ツートンでそれも趣味の良いものですが、青白塗装車も好評のため残されて今に至ります。

現行車両はあんまり好みではないなぁ。
あぁ昔のほうがいいなぁ……。
……の自分が思わず惚れ込んでしまいました。
5幅で全長20ポッチ。真面目な軽便電車です。

「ク161」と「モ261」の2連でとりあえず。いずれ「サ」も。
動力は「ク」の方に入れています。先頭台車部分に垂直置きのMモータ。此処は堅実な方法です。
窓は前面側面とも横組。前面は2x3パネルで持ち前の大きな窓を表現。
側窓は上辺に黒を差して、窓枠を表す。黒い窓枠目立つんですよね。
魔改造は極力減らしたかったので。
PFの受光機は横倒しにして、クの連結面に搭載しました。
実物も冷房機器のための窓なし・ルーバーになっている箇所あるので違和感も無いはず。

「モ」先頭に。
ナローの電車は床面が低いので、下窓から下の部分はすべて上下逆組で、車輪のある部分はL形パネル。
ドア部分は凸表現です。

5幅と狭軌の程よい相性!
スラントフェイスはお気に入り。秀逸なデザインでしたよね。
前面のおでこの処理は試行錯誤の末。真ん中の1x2カブスロは無いほうがいいのかも?
前面床下、解放テコがチャームポイント。
近代化経て、なおも軽便な部分で愉快。

動力車足回り。L型パネルで作った車体裾のなかを台車が旋回します。

受光ユニットの搭載部分。
魔改造すればもう少しスマートになるのですが、これはこれで良し!

動力車内部。流石に電池だけは魔改造です。006P充電池仕様。
コネクタは車内に収まらないので、屋上機器に見立てる。

走行の様子。快調な動力車です。
現行車ゆえ、今も四日市で走ってる電車と説明できるのも良いことです。

1/1と。これが出来るのは「現役」ゆえに!

沿線の情景も含め、とても素敵な電車なので、何度でも再訪したいものです。
過去をみて嘆くよりも、今を生きるものに良さを見出し、未来につなげる。
そんなことを思い出させてくれるのでしたよ!
5幅でかわいく、そして自走する!というのが最高です。
前面の紋も似てていいですね。最後2枚の実物との合わせ写真すごく好みです。
未乗なので、いつか訪れてみたいものです。この作品を拝見してそう思いました。
このサイズの日本形軽便電車、いいものです。
前面の絞りに気がついてくれたのが嬉しいですよ。
訪問、北勢線や三岐線との組わせで1-2日楽しめます。凄くいいところですから……!