
ナローゲージ作品は、小さくても5幅と思っておりました。
実際。5幅でも難しいのです。モーターはPF-M前提で3幅あります。そこに車体を無理なく載せようとすると5幅が事実上のミニマムと。
しかし、2020年4月くらいにこのLDDが出てきたときは衝撃的でありました。

4幅車体の、花巻電鉄の馬面電車(デハ3)。
4幅の車体で、前後の絞り込まれた部分はなんと3幅です。
実物の幅は1500mmとかですから軽自動車よりも狭い。4幅は寧ろ正確なスケール……!
足回りの2軸化は寧ろ当然必然のアレンジです。それでもなお、3幅のMモータを内蔵するために腰板部分は「頑張った」構造に。レールプレートの張り出しでもって車体裾にする処理の巧さ。
流石に、モータ以外の電機品は別車体に分割の方向ですね。それも致し方なし……の題材なのですよ。

2020年6月くらい?
一次試作品です。このサイズに収まるかどうかの確認モデル。
車体高は流石に1プレート上がってしまいました。こうしないと車輪が収まらないのです……。

外部の動力つけての走行テストのようです。

電機品収めた貨車も完成。編成になりました。
マイクロ感・限界感が伝わります。
この地点でモーターはPU-Mに。電機品は有蓋車へのPUハブ搭載の模様です。
有蓋車もPUハブ収めるギリギリの大きさです。全長10。4幅にタイル貼っての5幅未満の車幅……。背も低く(重要)。

色も揃って。完成です。
trix-brixのナローレールが大きく見えるほどに小さな作品です。

まさに、ウマズラ!

気になるであろう動力系です。
写真左方のベベルギアから動力を承けて、あとはベベルギアによる全軸駆動です。外部から見えやすいホイルベース間のギアに黒使う配慮も嬉しい。

モータの収め方も気になるところです。
0.5プレート厚単位での攻防があったこと、分かりましょう。
左方の縦方向シャフト部分は、車体の絞りと重なってますが、それ故にパネルで逃げ切る凄まじさ。

相方の貨車も、相当なものですよね(笑)。
有蓋車としてドアの表現があります。

2020年11月、ノースブロックの様子です。貨車は無蓋車も追加。楽しい編成です。
また、無蓋車はケーブルの長すぎ?を調整する機能もあるようですね。ケーブルの余りは困るものですから。

背景の街並みもぬで様作品。

極小レイアウト作って愉しむのもありかも……ですね。連結部構造次第ですが、R16(ローラーコースターカーブ)も曲がれそうに見えます。


道内の大ベテランに拠る「藤田神社」前にて!
味噌汁軽便は和の情景に。

サイズ感。スケール感がラージ系とは違った意味で可怪しくなってきそうです(笑)。
なかなかに、挑戦意欲を刺激してくださった作品だったのでした。