
いきなりですが。
鉄道模型の、連結器を切離ギミックという意味で、デカップラとアンカプラー、どっちが英語でどっちが米語みたいなものなんでしょうか?
或いはメーカー用語なんでしょうか?
(メルクリンがトランスで、関水がパワーパック、トミーがパワーユニットみたいな)
そういえば……EF59みたいな実物はデカップラとか言わないですよね。
(EF59、本物見ると装置が小さくで驚かされます。自動連結器の解放テコって簡単に上がるんですよね人力で。それにつける空気シリンダは小さくても済んじゃう。寧ろEF59で壮絶なのは、10000系貨車連結用の後付空気配管だったりしました)
本題です。
衝撃的だったのはジョージレモン氏(以下GL氏)の5200形でありました。
http://legotrain.seesaa.net/article/481437053.html
自分なりに、改良兼ねて早速作ってみた次第です。
テンダ蒸機の前後にアンカプラーを実装してしまった機関車です。
ややマイナーなプロトタイプですが、京都鉄道・山陽鉄道から国有化されたアメロコ4−4−0です。
幸いにも構造の分かる写真が有りました!
(なお、試行錯誤でかなり時間はかかってます……。何度か心が折れかけました)

やはり、4-4-0(2B アメリカン・或いはエイトホイーラ)です。
本線機としても入換機としても使える便利な軸配置ですし。上回りは米国風にするか英国風にするかで味わいが全く変わってくる楽しさがあります。
動力はPUです。
PFでも良いのですが、リモコンの操作性考えるとPUのほうがメリット大きいと判断。また、ケーブル抜挿がしやすいので、輸送時などテンダを簡単に外せるメリットもあります。
中央部のMモータはアクチュエータ動作用です。ギアは24歯クラッチ入(気休め)・8歯ピニオン・12歯ダブルベベル。レゴ社、上下方向でギアトレーン下ろすときに使えるギアの組み合わせが殆ど無いんですよね。1ブロック分の高さで動力を下ろせる9歯ギアとか出しやがれ。
(なお、ゴムベルト伝動はテストしましたがパワーなさすぎで断念)
走行系はテンダドライブの安心感を取りました。

解放装置は前方は先台車内蔵。アクチュエータで連結器引き込む方式。
後部(テンダ)は同じくアクチュエータで、バーを押し出す方式です。前後で動作変えちゃいけないって誰が言いましたか(笑)?

裏面。先台車と本体。本体と炭水車。連結はユニバーサルジョイントのみに割り切ってしまいました。
ただ、冷静に考えたら強度面の問題はありますので、逆行での長編成牽引は避けたほうが良いのかも? 正向なら多分問題ないでしょう。
炭水車へのユニバーサルジョイントは斜めですが、カーブ通過は問題有りません。
連結は1点接続同士です。2軸あるもの同士を1点接続すると確実にカーブ曲がれませんから(重要!)、本体の動輪は1軸相当(片方フランジレス)です。

先台車。GL氏と同じく上下逆転で組んでいますというかそれに気がつくまでえらく時間かかりました。底面をタイルで抑えてるんですが、これがないとアクチュエータが脱落しやがります。
本体部分ですが、アクチュエータ軸が動輪軸の真下をクロスする配置。

先台車の中身。
アクチュエータくるくる回転しやがるので(最初から内部に回転防止の溝ほっとけよな……)誘導用の何かが必要になります。長5のハーフハイトリフトアームを1x4プレートの溝の中に収めています。天板で押さえつける。

先台車裏面。
先輪は4軸とも左右独立形です。

テンダの内部。
アクチュエータを偏芯させて配置。台車のセンターピン邪魔ですよねぇ削る勇気はないですがw
アクチュエータの先の、1x6プレート2枚重ねが大きく車体の外にはみ出して、隣接車を切り離します。
天板は仮。PUハブ(電池box)が天板兼用でもちろん良いのです。
ハブ自体は006P化で全高抑えましょうかね。それでも嵩上げ板での誤魔化しは必要ですけども。

カーブ通過はS字含めてテスト良好です。
先代車との間を1点接続にして、第1動輪をフレンジレスにした4−4−0は以前から作ってるスタイルですし。
肝心のアンカプラーの動作ですが。
前後とも問題はない……。ただ、回転させすぎると力が強すぎで先台車がでんぐり返り、全体が脱線してしまいますが。
何らかの回転ドメが課題になります(クラッチギアは効果がありませんでした)。
あと、曲線での動作は不可能に近いです。
動力伝達は良いのですけど、バッファの引き込みや押出棒に頼る方式だと……。

全長は過去作の「ピーテン」5500やネルソン「6200」などに揃えています。
一応6200(東武・空気制動)で車体作る予定と。
入換で遊べる世界観の主ですから。
とまぁ、車体実装前に経過を記しておく次第です。
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