
6700形は米国系とも英国系とも異なる、純国産の4-4-0。
1911年製造と明治の末の産まれ。古典機と制式機の橋渡しの形式でありましょう。
(先に記事にした6200と8620の「間」とも云えます)
(悪く云えば粗野な)米国機とも、(悪く云えば華美な)英国機とも違う、整った姿の機関車です。
yamatai氏の作品は3月上旬くらいに制作されていたもの。制作半ばで止まってはいるようですが、この写真から完成度は窺えます。テンダは8620辺りと共用できそうですし(実際、6700形はテンダの振替多い実機でした)。
やはり、低めのランボードを巧く処理し、先台車とシリンダの処理が絶妙に見えます。特徴的なシリンダ形状も2x2タイルで卒なく再現。
あとは平滑な仕上げの美しさ。
スライドバー周りのすっきり感(ここは米国機っぽい?)。
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低めのテンダは古典機では重要ですが、そこに未改造の電池boxを収めるため、増炭枠で対応したものだとか。
増炭枠、茶色なのが成功されています。黒だと鈍重な印象になるのを、巧く逃れておりましょう。原型古典機以外にも応用できそうです。

既存作のテンダを修正されたときのもの。

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変わって、ターンテーブルの構想。
ナローレールは地形の「芯材」として使っています。

テーブル桁。回転するテストモデル。
全長はレール2本半で、氏作の古典機関車に対応できるものです。

内部構造。外部からのシャフトドライブは拙作ターンテーブル(2020年10月)に次ぐものです。モーターはテーブル外に置けば、全体をスッキリさせられますから。

ターンテーブルと機関区ジオラマの構想図。
大正時代までの機関区を想定されているのだとか。
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煉瓦矩形庫のデザイン。
ある程度強度も配慮し、そして使用パーツ種類を抑えたのが特徴です。それで、このクオリティ!
屋根そのものは33度スロープですが、軒を別処理にしているのが今の建築作品ですね。 側面の「柱」の処理も注目です。

煙突。大事ですね。採光窓も。
軒の処理がよくわかります。


全長は約52ポッチ。タンク機なら4両収まりますね。
何れも、完成乃至実現が楽しみなプランであります。