熱とか蒸気とか、ABSという素材には天敵のようなもの。危険でもありますし。
(余談ですが、HOゲージのライブスチームという製品は、幾つも存在はします……)
但し、実物の保存機関車でも行われる、圧搾空気による運転はどんなものでありましょうか?
それでも、飽くまで動く装飾に過ぎないロッドやピストンが機能する。生きた機関車! 電動とは違う世界が広がるはずなのです。
過去に幾つか試みはあったようです。
レゴにはニューマチックシステムがあるわけですから。
しかし、幾つかの試みの結論として出てくるのは
「連続動作できる、スムーズに動作する弁装置が公式に存在しない」
問題でありました。
これが、レゴのエアライブを拒みつづけてきたのです。
しかし、弁装置を自作……は無理でも、改造してしまえば?
そこからこの試みは始まります。
レゴの空気圧切換弁(Pneumatic Switch)を改造中
— キベルネ (@kyberne) January 29, 2021
切断分解して、突起を切除して、穴を拡張(Φ1.5)して、潤滑剤(シリコーンオイル)を塗布! pic.twitter.com/1UzShRyY4F
切断面に接着剤(ABS用)を塗布して、組立、圧着。
— キベルネ (@kyberne) January 29, 2021
この状態で24時間放置します。
うまく改造できているかは明日のお楽しみ pic.twitter.com/4Gv7IoFMmq
失敗しました😵
— キベルネ (@kyberne) January 30, 2021
2個中1個は成功しましたが、1個空気漏れです。
接着が甘かったです。
やはり、魔改造は最終手段にします。
作戦を変更して『1万回ぐらい動かしたら柔らかくなるん?』で挑戦してみます。
ただ、その後で改造は成功されたようで、改造のほうがメインで話は進んだ模様です……。空気の密閉がありますので、通常の魔改造より難度が高いのですよね……。
レゴで圧縮空気式機関車を試作しました。
— キベルネ (@kyberne) January 31, 2021
まだ動きがぎこちないので、いろいろと改善が必要です。 pic.twitter.com/h6RHhHjoEs
第一歩。
ぎこちない動きと称されておりますが、しかし、このリアルな機関車の足回り!
テクニック畑の方の企画だとどうしても「鉄道模型的な雰囲気」にはならず、距離というか違う世界を感じさせられていたのは事実なのですよね(偉大なのはわかっておりますが)。でも、これは……!
主連棒等を取り外して、無負荷運転した動画です。
— キベルネ (@kyberne) January 31, 2021
実車と同じく、レシプロエンジンでロッドを動かす仕組みですが、8幅では強度面で無理があるので、ギア等で動力伝達する方式にしてみます。 pic.twitter.com/iVdSbifLJG
レゴの圧縮空気式機関車(ペットボトルはレゴじゃないけど・・・)の、走行試験に成功しました。
— キベルネ (@kyberne) February 14, 2021
やっぱり、ロッド駆動方式を採用しました。動く部分は飾りではなく、ちゃんと空気圧シリンダーからの動力を伝達しています。
まだ、動きがぎこちないので機関部の改良が必要ですネ pic.twitter.com/qNMHJL4Of5
試行錯誤の末、スタンダードな蒸気機関車のシステムに近いものに回帰されたようです。
動画再生してみてください!
余裕のあるパワー。
早すぎるほどのスピード。
そして再圧縮なし(!)、500mlタンクに貯めただけの空気でエンドレスを2周以上してしまう持続力。
本物の、蒸気機関車です。
力不足とかスピード不足ということはなく、空気の力を見せつけてくれているでは有りませんか。
メモ
— キベルネ (@kyberne) February 15, 2021
・やっぱり、空気圧スイッチを魔改造する。
・ボディを載せて重量を増して、慣性モーメントを得る。
・電動スロットルバルブを作って、速度を遠隔制御する。
・コーラをいっぱい飲んで、ペットボトルを増やす。
・コンプレッサーを作る。
LEGO圧縮空気式機関車の車体設計図が完成しました。
— キベルネ (@kyberne) February 16, 2021
車軸配置は2-6-0で、車体は8幅(ロット部の飛び出しは約9幅)です。
内部空間が狭いので、空気配管が缶胴内に収まらないときは、外側に配管する予定です。
テンダー車にはエアータンクと排気弁を搭載します。 pic.twitter.com/2Jget6YJvC
概念的模型ではなく、きっちりと「鉄道模型」を志しているのが明らかに。
これは驚きました。実用的な機関車なのですから。
最初の問題。バルブ(空気圧スイッチ)の問題ですね。LEGO圧縮空気式機関車(試作3号機)
— キベルネ (@kyberne) February 25, 2021
色々と試しましたが、未改造の空気圧スイッチでは低速走行できませんでした。(動画の機関車では、魔改造した空気圧スイッチを使用しているので、低速走行が可能です。) pic.twitter.com/3stioXHSIm
スムーズにクリック無く動作する空気圧スイッチを公式がリリースしてくれたら良いのですが。
音がSLっぽくない・・・
— キベルネ (@kyberne) February 25, 2021
空気圧スイッチの『キュッキュッ』音と『カチャカチャ』音の対策をします。
正直なところ、気になりませんでした。
電気モーターの音よりは遥かに蒸気機関車の音ですよ!
(無論、ほとんどの鉄道模型があてはまる「電気モータで走る蒸気機関車の模型」を否定する気はありません。否定したら人生の楽しみがなくなっちゃいますよ)
LEGO圧縮空気式機関車の遠隔操縦実験
— キベルネ (@kyberne) February 25, 2021
パワーもスピードも申し分ないけど、運転が難しい!!
リモコンもサーボもレスポンスが遅いので、空転の制御が特に難しい。
新しい制御機構を考えます。 pic.twitter.com/2eO9LOzwNt
遠隔操作試験。本当に「実用的」鉄道模型です。
一度速度が落ち、そして再度上がる。この運転は本物さながら、ライブスチームさながらのものでありましょう……。未知の世界です。
(ライブスチームも非常に高価ですから、触る機会なんて先ず無いですよね……)
そしてもう一つ注目です。
フラットカー2両と、フルスケールの7幅客車を3両も牽引してしまっているのです。この空気機関車は。
電動の(トレインモータ1基の)列車よりもパワーがあるのが空気なのですね!
さて。エンジンの詳細が分かりません。
180°V型4気筒レシプロエンジンなので、パワーはあるのですが、燃費がすごく悪いです。
— キベルネ (@kyberne) February 25, 2021
コンプレッサーを作ったら、小さなエアータンクに変更予定です。
ここは実物の蒸気機関とは違う? それでも凄いことなのですが。
余談ですが、蒸気機関車でV形4気筒というものは実在しましたし。ギアードロコのクライマックス形やら。V形8気筒は有名なBR19.10です。
さて。
現状 2月26日地点で開発が一段落されているようです。
この地点で「完成」といっても問題ないレベルではありますが……。今後の進捗にも期待いたしましょう。
そして。
レゴ社の方でこの可能性に気がついてほしいのですよね。
あれほどいろんな乗り物をリリースしているTECHNICが完全に鉄道を無視していること。ニューマチックを究極に活かしきれる「機関車」という題材の魅力に!
レゴトレインのファンだけの朗報ではないはずです。
新しいホビーさえ、切り拓いてしまうかもしれません。
キベルネ様の試みは、その最前線にあります。
追記。エンジンの仕組みです。
小型シリンダの組み合わせ……に驚きました。これで、あの強大なパワーが得られているのですね。
まともに走れる状態になるまで、何年もかかってしまいましたが、ようやく完成しそうです!
— キベルネ (@kyberne) February 14, 2021
もう少し機関部の改良をしてから写真を撮る予定なので、詳細はもうしばらくお待ちください。 pic.twitter.com/v6B8urXuDn


