
上田の丸窓電車5250形は大好きな電車の一つ。
なのに、ぬぬつき様に先を越されてしましました?
……いやしかし。ほぼ同時期に拙作もあります。考えてることが同じ(笑)。
モハ5250形は1928年に上田温泉電軌デナ200形として3両が日本車両で製造されたもの。戸袋窓の丸窓が特徴。
会社名が上田温泉電軌、上田電鉄(初代)、上田丸子電鉄、上田交通……(現上田電鉄)と変遷ありながら、別所線の主力車であり続けました。
ほかからもっと大きな電車がやってきても、5250形の3両が一番稼働率高かったようです。
1986年の昇圧で退役。以後は3両とも場所を移しつつ保存、現存しています。
それだけ人気ものであったのでしょう。
また、5250形をモチーフに塗装やシールで再現した丸窓電車が7200系・1000系で存在してますね。キワモノかと思いきや、以外と似合ってて驚かされます。
それはさておき、まずはぬぬつき様の作品を見てまいりましょう。

全長は32ポッチ。16m級電車の表現としては大柄ですが、普段のぬぬつき様のスケールから言えば整合性あり。7幅でもう少し大きめの造形ですから。
そして、この技法手法において無理なく窓割りを再現しようとするとミニマムな寸法なのもわかります。
側窓・前面窓ともに2x2の窓使った構成ですが、強烈な印象を与えるのは名物「丸窓」でありましょう。1x4アーチを逆転させて丸を作る。楕円ではなく正円に近いのですが違和感はありません。
客ドアはタイル表面ばりです。パネルの近代性はやや不似合いなので、ここで別表現できると良いかもしれませんね。
ウインドヘッダー・シルヘッダーは割愛ですが、この鉄道の塗装では色差表現も難しいですよね。黒に近い紺と、白に近いクリームの端正な塗り分け、バランス良く表現されています。
(レゴのダークブルーは、まさに上田交通の黒と見間違うばかりの深い蒼の表現にぴったりなのです……!)

丸窓の中にはプレートが。恰も摺りガラスっぽい処理です。
なお、前面の下部、尾灯の位置を調整するためか意外と凝った組み方しています。

モチーフは現役末期から現代の保存車の感じでしょうか。
ヘッドライト周りや、ベンチレータの色合いが華やかで良い塩梅です。出場したての綺麗な電車の良さ、ありますよね。
次回作も検討されてるようです。
5250の相方つとめた歴代のトレーラか? 気動車改造あり、「平面ガエル」あり……。
あるいは、一時期の7200系か今の1000系か。楽しみにしております。