ミニフィグでの、和装の表現は難しい。
もちろん、印刷パターンでそれっぽいものは意外とあるのですよ。
昔のレゴショーグン、思わぬ長期シリーズになり今も続くニンジャゴー、minifiguras。
あと意外とスターウォーズにも着物っぽいパターンは多いですし。
しかし、袖とかシルエットの表現力が無いのが惜しいのです。
(無論ミニフィグの気楽さ、使いやすさ、世界観の統一は大きなメリットです!)
解決策として、以前 km artworks様の和装表現を紹介したことがありました
http://legotrain.seesaa.net/article/468249759.html
昨日話題になっていたレゴの和装フィグを試作。
— KM (@KMartworks) July 4, 2019
着物も問題だが、和装と洋装が入り交じった大正時代の服装も難問だ。現段階では結局、全部作るしかない。
左から書生、インバネスにマフラーの旅行者、町娘、女学生。 pic.twitter.com/PrtR7iWDj9
非常に解像度の高い表現でありました。
やや大柄なので、世界観をそちらに統一する使い方となりましょうが。
ひろどり様の今度の作品は、解像度をやや下げ、しかし「小さく」。
1x1を基準に盛るという形で、小柄な?日本人らしさの表現に繋げています。

明治末から大正時代位の表現でありましょうか。
汽車や古典的な電車が似合う世界です。
(昭和に入ると、一気に洋服の人が増えてくるのですよね)

インバネスに帽子の紳士。男子学生。
昔は「帽子」が当たり前なのですよね。
ご婦人と女学生。
この二人で年齢差が表現できてるような気がするのは気の所為でしょうか。

女学生もうひとり。やはり若い印象。袴にグリルタイル使うのは細く見えて綺麗です。
黒髪でなければ……という制約を敢えて外しているのも印象的。
老夫婦(お遍路さん?)。着物の裾の表現が細かい。
ご婦人は扇子持ってるのかしら?
僧侶。袈裟の表現が鮮烈です。

車内用。座り姿です。この姿が表現できるのは自作のメリットですよね。
車掌さん。制服は当然洋服ですが、この表現の洋服は難しいようです。
老婦人。帽子や杖も。
若い方は肌の色変えています。
老紳士。ネクタイが自然に決まります。

この解像度。製作に手間とコストが掛かるのが難点とのことです。
ただ、和服に使えるミニフィグ揃えるのもそれなりに手間もコスト掛かります(bricklinkで探すだけでも結構な手間……。)
汎用部品で造られてはおりますし、応用が自由自在なのは強いですね。

製作者 ひろどり様のシグフィグと。

背丈やボリュームがミニフィグサイズなのが特徴です。
世界観が揃うかどうかは難しい問題でありますが。
しかし、最近はミニドール(Friends等)をミニフィグに混用する文化もあります(tamotsuさんは積極的に仕掛けておりますよね)。
固定概念にとらわれず、自由に試してみるのが一番大事なのでしょう。
ヘッドは、プリント無しで。そして、黄色ではなくリアルな肌の色の表現を求めているようです。日本人前提でもけっこう個体差?はありますものね。成功しておりましょう。これが或る意味表情の代わりになってると言えるのかもです。


後ろ姿もありますと、作り方がわかりますね。
シルエット、美しいはずです。

電車に乗り込む。
古典的な電車と世界観が完璧に合うのです。
きっと「汽車」も似合うことでしょう。
ただ。この表現での「洋服」は未だ難しいようです。どうしてもいかり肩になってしまうようなのです。
メイド服も試作 pic.twitter.com/IM0agh8BVs
— ひろどり♬ (@hiro583kei) February 10, 2021
こんな感じに……。女の子でこれはややキツい。寧ろ、裃とかに使えそうではありますが。
打破しうる、新たなアイディア生まれること願っております。
トップハムハット卿のフィグを制作。
— ひろどり♬ (@hiro583kei) February 10, 2021
レアパーツをふんだんに使用するため実作は難しそう pic.twitter.com/oOkMQioMlb
追記。
洋服でもコート着てると再現は出来るようです。これはいい感じ! なので可能性はまだまだありそうですね。
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