(リアルティではなく、説得力!)
そうした作品は昔の(1950-1080年代)鉄道模型雑誌を彩っていたものでありました。
福井オフで拝見したウルフ様のこの作品、その文脈を継ぐような作品というと、大袈裟でしょうか。

近代的な入換・小運転用のディーゼル機関車です。
入換汎用というのはディーゼル機関車では大事な用途であり、ロードスイッチャーなんてまさに機関車の大多数派ですし、国鉄・JRのDE10系列もその系譜でありましょう。最近ではJR貨物DD200がその方向性でありますよね。
要は、何でもできる万能機です。入換から優等旅客列車牽引まで。
スタイルは近代形。やはり21世紀入ってからのタイプと思しき? 中身は交流インバータ電気式でありましょうね。
国籍?ですが、欧州形でもあり、日本形でも通じそうです。

全体の印象ですが、キャノピー状のキャブがスマートで未来感。
ボンネット前端も退屈な形状ではなく、立体感に味を魅せます。
(現実のDD200辺りよりは、夢のある形状ですね)
単調になりそうなサイドですが、グリルブロックの帯表現が実に雄弁です。またベースに使われた?嘗てのトレインセット7938のステッカーも嬉しいもの。

列車曳いて。福井オフで他の客車貨車と合わせられなかったのは実に残念無念で。
今思えば、柴氏の軍用貨車群であったり、拙作の国鉄黒貨車や国鉄旧型客車とのミスマッチも楽しめたのでしょうが……。次の機会あること願っております。
さて。
キャブ周りの造形も凝ってますね。ボンネットからデフレクタ?介して排気筒が立ち上がり。キャブ屋根上のホーン。そしてキャブ前端の補助ライトが凄く良い表情を出しているんですよ。

動力は言うまでもなくPFです。キャブ内になんと単3タイプを搭載してる由。コネクタがキャブ内に露出していますね。
トレイン作品ははじめて……のようですが、このセンス、この説得力ですので今後も期待しております。自由形離れられても、実物のモデリングでもこの力は役立つはずですよ!