アメリカ形の客車は全長34ポッチを基調とする方針です。日本形はともかく欧州形よりも明らかに「大きい」ですからね。
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展望寝台車。日本で言うならイネテ でしょうか。
流線型のノーズを持ち、ラウンジと個室寝台になっています。
流線型のノーズはこの塗り分けではカーブスロープが使えないため、直線的な絞り込みに割り切っています。幸いにも違和感はないようです……。ステンレス銀色のも含め、他鉄道のカラーリングにも悩まずに済みそうですよ?

華やかなカラーリング。窓上には金のレタリング。
全体では解像度は下げぎみです。凝ると永久に完成しませんから。
全車共通ですが、屋根は45度スロープ。中央部のみタイル張り。
台車はイコライザーとボルスタアンカの共存したアメリカンスタイルのものです。
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フルドーム展望車。日本的にはイテ?
全長に渡るドーム持つ車で、流石にグレートノーザン鉄道独自のものでした。重量があるので3軸ボギー台車! スレンレス車体の塗装車らしいのですがそれでも重かったのです。
この車を1階2階とも寝台車旅客用のラウンジとして使ってた由。

展望窓は素直にカーキャノピーです。強度もあり価格も低いですから。
1階の小窓は良いアクセントになります。
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軽食堂車。日本的にはシ、はたまたワシか。
(ワシ……3等客向けの低廉な食堂車)
エンパイア・ビルダーには食堂車が2両ついてて、片方はフルサービス行うもの。もう一つがこの軽食堂車でした。ビュフェカウンターとラウンジから構成されます。
軽、といっても手は抜いていない。むしろ凄い車でした。
牧場の小屋をイメージした内装として、西武の……じゃない西部の情景を内外ともに楽しんでくださいという、今の観光列車顔負け!
当時の食事メニューも本格的な調理行ったものが揃っていました。無論、コーヒーとサンドイッチでも気軽に利用できるのですよ。

調理室側。
食堂車に等級差別があったような感じですが、その下の方で凄く豪華な車であったのです。そもそも3等客用のラウンジもあるわけですから。この辺りはアメリカの豊かさを印象つけられます。
レゴ的には凹凸のない車で比較的制作平易でした。
内装は今後の課題です。作りがいはありそうなんですけども。
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ドーム座席車。日本的にはハテ。
アメリカのドームカーの殆どがそうなのですが、展望ドーム部分の座席はフリースペースです。ドームの階下は男女別の広い化粧室(喫煙室)とトイレ。

実は秀逸な設計であり、従来の平屋の客車では車端部に結構な面積でメンズラウンジ・ウーメンズラウンジが占拠してたのを、それを中間分に集めてしまい、その上に展望ドームを載せたと思えばよいのですね。
そんなわけで、在来車と変わらない定員で展望ドームという付加価値をつけることに成功しています。車両の価格は無論高くついたんでしょうが。
一般座席は無論、レッグレスト付きのフルリクライニングシートです。

レゴ的には、ドーム部分はカーキャノピーとクリアのカーブスロープで構成しました。カーブスロープのヒダが恰もドームのフレームに見えるように。
この種の客車も広く見られましたので、他の鉄道仕様も作ってみたいものです。
その前に、もう1両は増結増備したい気もしますし。
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郵便荷物車。日本的にはユニ。
見ての通り、古い世代……ダブルルーフの鋼製車の塗替えですね。而も3軸ボギー。
エンパイアビルダーの正規の荷物車は他客車同様のスムーズサイドです。でも平板なのよりは個性ある車入れたくなるってものじゃありませんか?

写真左が荷物、写真右が郵便室。アメリカも鉄道郵便は鉄道事業者とは切り離されていたようで、頑強なセキュリティの「Railroad Post Office」などと称されておりました。無論、車内での仕分けもするのです。
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初のアメリカ形列車は、2020年11月の札幌「ノースブリック」が初お披露目になりました。電機W-1のみは10月に佐倉ユーカリで公開済ですけども……。
その後は12月に群馬オフで、tamotsu様のアメリカンなワールドの背景として活躍させてもらった由。
同じく12月、長津田のトレインオフでも走らせています。
新しい世界、まさに新世界が拓けそうです。
アメリカ形は第二作も計画中ですので、どうかお楽しみに……です。