2chのレゴスレッドの補完的性格で2002年ころには始まっておりました。初期には数々の作品が揚げられていた場所です。
無論、その頃既にbrickshelfはありましたけど、英語環境でコメント機能もないbrickshelfとは使い分けされておりましたね。
主なコミュニティがTwitterになって以降、画像掲示板も一時期は廃れていたものの、時折コンテスト会場として数年に一度注目集まるような場所でありました。
実は2020年になってからも結構作品が上がる場所であったのです。
さて。
そのレゴ画像掲示板もさらっと弱いジャンルが「トレイン・鉄道関係」ではありました。なので正直なところを申すと余り注目はしてこなかった。しかし。
楽高様の素晴らしい作品が2-3月頃にアップされていたのです。かろうじてキャッシュなど発見できましたので、記事にさせていただく由です。
(なお、楽高……は中国語圏でのレゴの表記です。やはり敬意有る「ななしさん」という認識なのでありましょうかね? それでもこの記事ご覧になっておられるなら、連絡取りあいたいのです)

おなじみ?のキハ40形です。
国鉄時代、1977-80年ころに大量に導入された一般型気動車です。
……お馴染みと言うには、近年激減しちゃいましたね。特にJR東日本車は。
これまで先延ばしにされ続けてきた置換えがこの1-2年で急激にすすみ、JR北海道にまで及んでしまってます。
モデルはそのJR東日本の東北地域色です。全長は29ポッチの愛らしいショート。
大胆に割り切っておられるのが窓表現。ミディアムブルー?の空色表現です。これが作品に独特の味を与えています。良い意味でのブリキ玩具的な可愛らしさ! それと鉄道模型的な精細さと協調しているのです。見事な融合ですよ。
両運転台車では煩雑になる、乗務員扉の割愛も正解でしょう。窓・ドア・トイレ窓の配置がリズミカルでもあります。
そして平滑な屋根の美しさ。エンジンやジャンパ栓、桟板のディテール。
最上級のディフォルメモデルでありましょう。

駅。こんな気動車が似合うローカル線の交換駅ですね。ホーム上の丁寧さ。そして黄色のラインやら、各種のポール類。電信柱! こじんまりとまとまりつつ、見どころがいっぱいなのです。
ホームは3両編成位までは入れますね。気動車の混ざりあった3連でもいいですし、蒸機(8620とか9600でしょうねぇ)の牽く客車や貨車も似合いそうです。DE10も良いでしょうね。
大げさな規模ではない。でも、心に訴えてくる世界です。

キハ40。もう1両。

今度は国鉄気動車色復刻車です。キハ40系はいわゆる首都圏色のオレンジ1色で登場していますからこの塗色はオリジナルではないのですが。しかし不思議と似合っていたもの。
JR東海に5両くらい居た他、JR東日本でも烏山線のキハ40 1003および1007が2010-2017年とこの塗色でありました。全て過去の話なのが残念なのですが。
やはり、ミディアムブルーに割り切った窓表現です。
クリアだと出せないこの風情。また、これまでに試みられてきたブラックアウト表現とも違う温かい雰囲気になるのですよね。
(クリアにもブラックにも、むろんそれぞれの良さがありますよ!)
この作品、屋上機器(水タンク)の撤去後の平面部分がマニアックです(笑)。烏山線用は便所撤去の全ロングシート車であり、それ故に他線転用できずに廃車されてしまったのかもしれません。羽越線・五能線等に転用となると便所は必須ですし。

駅は、これまた懐かしい車掌車駅です。
主に北海道で観られた、不要の車掌車を転用した駅舎は鮮やかに塗られ。そしてミニマムな停留所と良いムード、醸し出す。
やはりディテールの丁寧さが魅力。停止標やらワンマン確認用ミラーなど、正しく「現代のローカル駅」の表現になっているのですね。

この親子が列車でお出かけ……のドラマ仕立て。嬉しい作品です。
さて。関連のコメントなど復元復刻の意味で掲載しておきます。
ぎりぎり、当方のローカルキャッシュにのこっておりましたのでスクショ取ることができたものです(但し、一部の関係のないコメントは拾っておりません)。




「絵本の中の電車」
「JR時刻表の表紙」
というコメントが、この作品のすべてを語っておりますね。
そして、この丁寧に作られた世界観から学べるものは偉大でありましょう。
(繰り返しますが、楽高様……コメントなどでの連絡、お待ちしております)