https://eastpanman.hatenablog.com/entry/lego_series125
JR西日本125系電車はローカル線電化区間向けの「新車」として2002-2006年に小浜・舞鶴線および加古川線に導入された単行運転可能な電車。クモハ125形 1形式のみとして運用合理化を図っています。
車両構体は223系電車と共用化。2扉車ですが中間扉は埋めたような形状です。合理的なんだか分からない電車ですが転換クロスシート装備なのは褒めて良いところでしょう。
総数18両で、14両が小浜線・舞鶴線。4両が加古川線(西脇以遠)で用いられてる由。

車体幅は7.2ポッチ、全長52ポッチのフルスケールモデルです。
ラージスケールはコストの問題も大きいので、単行運転用の電車は良いモチーフでしょう。
半端な幅なのは、前面が6幅ベースにプレート左右2枚づつという構成をとっているためです。
目につくのは屋根上ですが、ステンレス構体の屋根らしさがグリルタイル処理で強調されています。そして、4プレート分のつじつま合わせ?な部分が細密感に繋がっています。
なお、徹底したポッチ隠しです。

設計段階ですが、前面。
いわゆる額縁状の顔を再現し、車体裾の絞りこみも表現しています。
ラウンドの付いた前面窓下端の表現は結構複雑な合わせを行っています。実物もそうですがシンプルに見えて、奥が深い形状なのでしょう。

前面はやはり実物の質感のほうが素晴らしいですね。
側面寄り。ドア数窓数の省略なし。ドア部分は0.25単位のずらしで凹ませています。
「ダークターコイズ」の帯が素晴らしい。この色がようやく供給されるようになってできる題材も増えてきました。
側面は窓まわりが質感の異なるステンレス板なのですが、あえて白で表現しており、なかなか効果的でしょう。
側窓は順組と横組を1個ずつに繰り返すという凝ったものです。これは他スケール・他題材にも応用できそうに思えます。
単行用の電車ですが、フルスケール故にそれなりの迫力と見応えのあるモデルになっておりましょう。今後の活躍が期待されるところです。また、ダークターコイズの供給がされに良くなれば加古川線の同僚103系も狙える題材かもしれません。
それにしても、今後播但線と加古川線は103系最後の楽園としてファンの注目を浴びそうな気がしますよ?

さて。
こちらはLDDですが、加古川線と接続する神戸電鉄の電車。1500形です。
1000形の流れを汲むやや古めかしい形状の電車ですが1991年製。既に3000形・2000形という近代的形状に進化するなかで、最後の1000系列として製造されたもの。
こちらは6幅フルスケール(全長40ポッチ)としてのデザインです。
前面は後退角割愛ですが十分に神鉄らしい顔に見えますね。それよりも胴受けやダミーカプラージャンパ栓などの表現が注目されます。
そして、勾配線区の神鉄ならではの装備が電気制動を支える床下抵抗器。前方からでもその迫力が伝わってきます。

やや古めかしく……屋根肩の丸みが程よいレトロ感。側窓は2x2の普通の窓使う形状で「あり」ですね。親会社の阪急電車にも応用できそうですよ?
18m級の私鉄電車としてみると全長40はやや長過ぎるかもしれません。ドア幅を4→3、戸袋部分を2→1に詰めると32ポッチになり、バランスよく見えると思うのですがどんなものでしょうか。
もちろん、後日の設計であるJR西125系のスケールでリデザインされるのもありでしょうね。
神鉄は意外と電車のバリエーションが豊富であり、また勾配線区用の特殊な機器類も興味深いものです。まだ完成作をみたことのない題材なのですが、どなたか「来年の」JBFに向けて考えてみませんか……?